JP2003040758A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2003040758A
JP2003040758A JP2001224223A JP2001224223A JP2003040758A JP 2003040758 A JP2003040758 A JP 2003040758A JP 2001224223 A JP2001224223 A JP 2001224223A JP 2001224223 A JP2001224223 A JP 2001224223A JP 2003040758 A JP2003040758 A JP 2003040758A
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acid
extract
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skin
cosmetic
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Shinya Matsukawa
伸也 松川
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MATSUKAWA KAGAKU KK
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MATSUKAWA KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料を皮膚に使用する際の不快感及びべと
付き感を抑え、保湿効果及びその効果の持続性、美白効
果、更には肌荒れ改善効果等に優れた安全性の高い化粧
料の提供。 【解決手段】 ユキノシタ科スグリ属の植物、例えば、
グーズベリー又はフサスグリ、及びツツジ科の植物、例
えばグランベリー、のうち、少なくともいずれか一方よ
り抽出する抽出物を含有する化粧料を提供すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関する分
野、より具体的には、使用時のべと付き感を抑え、保湿
効果及びその効果の持続性等に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、人の皮膚表面は皮脂膜に覆われて
いて水分の蒸散が適度に抑制されている。皮膚の水分を
適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面から見て非常に
大切なことであり、水分が不足すると肌荒れ等を生じや
すくなる。特に洗顔や入浴を行うと一時的に皮脂膜が取
り除かれてしまい肌の水分が失われやすくなることから
化粧水、乳液、クリーム、美容液等の皮膚化粧料を使用
して水分を補う必要がある。
【0003】従来、用いられてきた保湿剤には、皮膚の
恒常性維持や冬場の乾燥から肌を守る等の目的で、グリ
セリン、プロピレングリコール及びソルビトールに代表
される水溶性多価アルコール、ヒアルロン酸及びキサン
タンガムに代表される水溶性高分子、ピロリドンカルボ
ン酸塩及びアミノ酸に代表される天然保湿因子、セラミ
ドに代表される細胞間脂質等が配合されている。
【0004】これらの保湿剤のうち、水溶性多価アルコ
ール及び水溶性高分子を配合する皮膚化粧料は、塗布時
及び塗布直後にべたつき感を有するものが多く、官能特
性上必ずしも好ましいものではなかった。また、天然保
湿因子及び細胞間脂質を配合する皮膚化粧料は、配合す
る際、配合濃度及び適合製剤に制限を受けるため、剤型
が制限され、充分に効果を発現しないことが多く、新規
保皮膚化粧料の開発が求められていた。
【0005】さらに近年、低湿度下での水分保持力の高
い保湿成分としてキチン、キトサンおよびそれらの誘導
体、蛋白加水分解物、ヒアルロン酸等の酸性ムコ多糖
類、植物抽出物等様々な物質が研究されているが、これ
ら保湿力の高い保湿成分は不快なべたつきを有しており
感触が重くなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、化
粧料を皮膚に使用する際の不快感及びべと付き感を抑
え、保湿効果及びその効果の持続性、美白効果、更には
肌荒れ改善効果等に優れた安全性の高い化粧料を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユキノシタ科
の植物、ツツジ科の植物のうち、少なくともいずれか一
方より抽出される抽出物を含有する化粧料を提供する。
【0008】これにより製造される化粧料は、皮膚や頭
皮などに塗布する場合の感触が軽く、べと付かないとい
う特徴を有する。また、皮膚などに塗布した後でも、べ
と付き感がなく、すべすべ感が持続するため、化粧料塗
布による不快感を抑えることができる。
【0009】ユキノシタ科は、世界に約110属120
0種もある科で、主に北半球に産す。ユキノシタ科に
は、イワガラミ属、アジサイ属、バイカウツギ属、ウツ
ギ属、ズイナ属、スグリ属などがある。本発明は、これ
らの属から選ばれる植物より抽出される抽出物を1種又
は2種以上含有する化粧料である。
【0010】ツツジ科は、世界に約70属、1500種
もある科で、多くは低木だが小高木もある。ツツジ科に
は、ホツツジ属、イソツツジ属、ヨウラクツツジ属、ツ
ツジ属、ドウダンツツジ属、アセビ属、スノキ属などが
ある。本発明は、これらの属から選ばれる植物より抽出
される抽出物を1種又は2種以上含有する化粧料であ
る。
【0011】ユキノシタ科の植物、ツツジ科の植物より
抽出する抽出物は、これらの植物の果実からの果汁液で
あることが好ましいが、上記植物の花、葉、茎、種子、
根などから抽出する抽出物を、本発明化粧料中に含有す
ることも可能である。
【0012】前記ユキノシタ科の植物は、ユキノシタ科
スグリ属であることが好ましい。
【0013】ユキノシタ科スグリ属より抽出する抽出物
を含有する化粧料は、保湿効果に極めて優れている。ス
グリ属は、安全性が確かめられている天然物であり、入
手が容易であるため、安全性及び経済性の点でも、優れ
ている。
【0014】前記ユキノシタ科の植物は、グーズベリー
又はフサスグリであることが好ましい。グーズベリー及
びフサスグリは、ジャム、ソース、ジュースなどに用い
られており、安全性の高い天然物であり、入手が容易
で、安価であるため経済性の点からも優れている。
【0015】前記ツツジ科の植物は、グランベリーであ
ることが好ましい。グランベリーもジャム、ソース、ジ
ュースなどに用いられており、安全性の高い天然物であ
り、入手が容易で、安価であるため経済性の点からも優
れている。
【0016】前記化粧料は、さらにアスコルビン酸及び
その誘導体、プラセンタエキス、アルブチン、コウジ
酸、ルシノール、エラグ酸、カミツレ抽出物から選ばれ
る1種又は2種以上の物質を含有することが好ましい。
アスコルビン酸及びその誘導体、プラセンタエキス、ア
ルブチン、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸、カミツレ
抽出物は、美白効果を有する物質である。これより、上
述の保湿効果等に、美白効果を加えたものであり、ユキ
ノシタ科スグリ属より抽出する抽出物等とアスコルビン
酸等の物質を組み合わせることにより、それら抽出物単
体、それら物質単体で得られる美白効果よりも、極めて
良好な美白効果を図ることができる。また、紫外線防止
効果も図ることができる。従って、美白効果を一層促進
することに伴い、肌荒れ防止及び肌荒れの改善効果も図
ることができる。
【0017】本発明により製造される化粧料は、基礎化
粧品としての皮膚洗浄化粧料、例えば、石鹸、クレンジ
ングフォーム、クレンジングクリーム、クレンジングオ
イルに使用できる。また、化粧水、クリーム、乳液、パ
ック、エッセンスなどにも使用できる。さらに、ファン
デーション、おしろい、口紅、ほお紅、アイシャドウ、
アイライナー、マスカラ、アイブロー、ネイルエナメル
などの、メイクアップ化粧品、シャンプー、リンス、ト
リートメント、育毛剤、スタイリング剤、パーマネント
ウェーブ剤、染毛剤などの頭髪化粧品、香水などの芳香
化粧品、紫外線防御用化粧品、美白用化粧品、ニキビ用
化粧品、デオドラント用化粧品、浴用剤などにも使用で
きる。この他、皮膚、爪、頭皮、頭髪に使用する化粧品
にも使用できる。
【0018】従って、この化粧料は、保湿効果及びその
効果の持続性に極めて優れており、更に、化粧料を皮膚
に使用する際の不快感及びべと付き感を抑え、美白効
果、紫外線防止効果、更に肌荒れ改善効果等を得ること
ができるという技術的意義を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る化粧料に用いるスグ
リ属は、ユキノシタ科に属する植物である。
【0020】その中でも、本発明の保湿剤に適したグー
ズベリー、フサスグリ、クランベリーはいずれもジャム
などの製造に用いられているため、安全性に優れてい
る。
【0021】採取したグーズベリー、フサスグリ、クラ
ンベリーなどのスグリ属の果汁液は、そのまま放置する
と腐食、腐乱したり、微生物の繁殖が生じたりするた
め、エタノール、パラオキシ安息香酸エステル又はその
塩類、安息香酸又はその塩類、サルチル酸又はその塩
類、ソルビン酸又はその塩類、イソプロピルメチルフェ
ノール、オルトフェニルフェノール、クレゾール、フェ
ノキシエタノールなどの防腐剤など適宜添加することが
望ましい。
【0022】スグリ属の植物は、特有のにおいを有して
いるが、不快なものでないため、そのまま化粧料の原料
に利用できる。但し、必要に応じて活性の向上や脱色、
脱臭を目的とする精製を施したり、任意の助剤と混合し
て製剤化してもよい。
【0023】また、軟膏、クリーム、乳液、ローショ
ン、パック、ファンデーション等の化粧料に配合して皮
膚から吸収させることにより、保湿効果や肌荒れ改善効
果を図ることができる。
【0024】本発明の化粧料中に、収斂剤、殺菌剤、抗
菌剤、酸化防止剤などの薬剤を含有することにより、化
粧料の安定化、長期保存化等を図っている。その含有す
る薬剤の具体例を下記に挙げるが、薬剤は、これに限定
されるものではない。
【0025】収斂剤として、クエン酸又はその塩類、酒
石酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウムカリウム、アラントインジヒドロ
キシアルミニウム、硫酸亜鉛、プロアントシアニジン
類、ガイヨウエキス、ダイオウエキス、スギナエキス、
キューカンバーエキス、メリッサエキス等が挙げられ
る。
【0026】また、殺菌剤、抗菌剤として、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩
化ジステアリルメチルアンモニウム、オルトフェニルフ
ェノール、感光素101号、感光素201号、サリチル
酸ナトリウム、ソルビン酸、レゾルシン、フェノキシエ
タノール、ビサボロール、ヒノキチオール、油溶性甘草
エキス(カンゾウ疎水性フラボノイド、グラブリジン、
グラブレン、リコカルコンA)等が挙げられる。
【0027】また、紫外線吸収剤として、β−イソプロ
ピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチ
ル、オキシベンゾン、パラジメチル安息香酸オクチル、
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、ブチ
ルメトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、β−カロ
チン等が挙げられる。
【0028】更に保湿剤として、セリン、グリシン、ス
レオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲ
ン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エ
ラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチンヘパリン、
グリセロリン酸脂質、乳酸発酵物、酵母抽出物、ダイズ
リン脂質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、
ヨクイニンエキス等が挙げられる。
【0029】また、細胞賦活剤として、リボフラビン又
はその誘導体、ピリドキシン又はその誘導体、ニコチン
酸又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体、α−
トコフェロール又はその誘導体、ユキノシタエキス、ニ
ンニクエキス、マンネンロウエキス等が挙げられる。
【0030】消炎、抗アレルギー剤としてアズレン、ア
ラントイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化
リゾチーム、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチ
ルレチン酸又はその誘導体、感光素301号、感光素4
01号、塩酸ジフェンヒドラミン、アデノシンリン酸、
エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオ
ール、オウレンエキス、シソエキス、オウゴンエキス等
が挙げられる。
【0031】抗酸化、活性酸素消去剤としてジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食
子酸プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオ
キサイドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエ
キス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキ
ス、ターメリックエキス等が挙げられる。
【0032】さらに、助剤として併用可能なものを次に
挙げると、油脂類として大豆油、アマニ油、ゴマ油、ナ
タネ油、サフラワー油、オリーブ油、ツバキ油、アーモ
ンド油、ヒマシ油、ヤシ油、牛脂、ホホバ油、月見草油
等が挙げられる。
【0033】ロウ類としてカルナウバロウ、キャンデリ
ラロウ、蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、鯨ロウ、セラックス、
ラノリン類等が挙げられる。
【0034】また、炭化水素類として、流動パラフィ
ン、ワセリン、マイクロスリスタリンワックス、セレシ
ン、スクワラン、ポリエチレン末が挙げられる。
【0035】脂肪酸類としては、ステアリン酸、リノー
ル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、へベ
ニン酸、ラノリン酸、オレイン酸等が挙げられる。
【0036】さらにアルコール類として、ラウリルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラ
ノリンアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、エチレングリコール又はその重合体、セト
ステアリルアルコール等が挙げられる。
【0037】また、エステル類としてオレイン酸デシ
ル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、モ
ノステアリン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリ
ン、酢酸ラノリン、乳酸セチル等が挙げられる。
【0038】また、界面活性剤として、陰イオン性界面
活性剤、陽イオン界面活性剤、両イオン性界面活性剤、
非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0039】そして香料にはメントール、カルボン、オ
イゲノール、アネトール、ハッカ油、スペアミント油、
ペパーミント油、ユーカリ油、アニス油その他各種植物
からのオイル状香料が挙げられる。
【0040】本発明の化粧料中に含有するユキノシタ科
の抽出物の好適配合率は、化粧料全体量の0.1%〜9
9重量%が好ましく、5〜95重量%がより好ましい。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0042】以下の実施例に使用する「果汁液」は、果
実から抽出した抽出物である。抽出方法は、有機溶媒を
使用して抽出すること、溶媒中に浸漬して抽出するこ
と、溶媒中に浸漬した後、煮沸して抽出すること、圧搾
により搾取すること、などの他、一般的な抽出方法が使
用できる。本実施例では、果実を圧搾により搾取した果
汁液を使用した。
【0043】<実施例1>5%グーズベリー果汁液
(1)、60%グーズベリー果汁液(2)、5%フサス
グリ果汁液(3)、60%フサスグリ果汁液(4)、5
%グランベリー果汁液(5)、60%グランベリー果汁
液(6)、1%グリセリン(7)、精製水(8)を、そ
れぞれ直径8mmのペーパーディスク(東洋製作所製、
重量約0.017g)に各10μlの試料溶液を滴下す
る。これを試験室内に放置し、1分ごとに0分から21
分後までの重量を測定する。試験開始直後0分の重量を
100%として各試料溶液の水分残存率を求めた。な
お、室温は24℃、湿度50%で行った。また特に明記
がない限り、%は、全重量に対する重量%である。実験
結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】上記実験結果より、本実施例(1)〜
(6)までと、グリセリン(7)及び精製水(8)とを
比較すると、21分後の実施例(1)〜(6)の水分残
存率が、高いもので80%、低いものでも74%と、グ
リセリン(7)及び精製水(8)の水分残存率70%及
び66%と比較しても、極めて水分残存率が良好であ
る。また、実施例(1)は、グーズベリー果汁液を5%
しか含有していないにも関わらず、水分残存率が75%
と、極めて高い水分残存率を示している。これより、本
実施例(1)〜(6)を含有する化粧料を製造した場
合、保水性が極めて良好であることが判明した。
【0046】<実施例2>本発明により製造した実施例
品A〜Eおよび比較例品の化粧水を定法により製造し、
使用時の感触試験を行った。試験方法は、20〜40代
の女性20名を5群、4名ずつに分け、朝夕1日2回、
2週間、洗顔後、右顔面に実施例品を、左顔面に比較例
品を使用した。その際、使用時の感触、使用後のべたつ
き、保湿の持続性、肌荒れ改善効果の4項目について評
価を行った。評価方法は、3点を平均点とし、5点が非
常に改善・効果があった、4点が改善・効果があった、
2点が、あまり改善・効果がない、1点が、改善・効果
なしとした。試験結果を、表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】上記試験結果より、使用時の感触、使用後
のべたつき、保湿の持続性、肌荒れ改善効果の4項目の
いずれにおいても、極めて良好な結果が得られた。これ
より、グーズベリー果汁液、フサスグリ果汁液、グラン
ベリー果汁液及びアスコルビン酸リン酸マグネシウム、
カミツレ抽出物、ルシノール、コウジ酸、エラグ酸を含
有する化粧料は、これらを含有しない化粧料と比較し
て、肌荒れ改善効果等を示すことが実証された。
【0049】<実施例3>実施例3は、モルモット皮膚
色素沈着抑制試験を行った。
【0050】試験に使用する実施例品F、比較例品A〜
Cを表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】有色モルモット背部にシェーバーで剪毛
し、紫外線照射を行う皮膚区画を4箇所設定する。その
ときの1区画は1.5×1.5cm2とする。指定した
各区画に1日量50μlとして表3の実施例品F,比較
例品A〜Cの化粧水を4日間塗布し、色彩色素計(ミノ
ルタ製)にて紫外線照射前の明度(L値)を測定する。
測定終了後、上記条件下で背部にUV−Bを0.2J/
cm2照射し、色素沈着の程度を観察する。2日目にも
同量のUV−Bを照射する。皮膚色素沈着の程度には照
射前の明度(Lb:L before)と照射4日後、
及び7日後の明度(La:L after)を比較し
た。その結果を表4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】上記試験結果より、グーズベリー果汁液の
み、アスコルビン酸リン酸マグネシウムのみ、そのいず
れも含有しない比較例品A〜Cと、本実施例品Fとを比
較すると、シミやくすみの原因となる紫外線照射を、極
めて効果的に抑制することができた。
【0055】<実施例4>下記組成の乳液を定法により
製造した。 ホホバオイル 4.0g プラセンタエキス 0.1g オリーブオイル 2.0g スクワラン 2.0g セタノール 2.0g モノステアリン酸グリセリル 2.0g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.0g 1.3−ブチレングリコール 3.0g ヒノキチオール 0.15g 香料 0.05g 60%グーズベリー果汁液 70.0g 精製水 残部(全量を100gとする。)
【0056】<実施例5>下記組成のクリームを定法に
より製造した。 流動パラフィン 5.0g サラシミツロウ 4.0g セタノール 3.0g スクワラン 10.0g ラノリン 2.0g ステアリン酸 1.0g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3.0g 1.3−ブチレングリコール 6.0g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g 香料 0.1g 60%グランベリー果汁液 50.0g 精製水 残部(全量を100gとする。)
【0057】<実施例6>下記組成のパックを定法によ
り製造した。 ポリビニルアルコール 15.0g ポリエチレングリコール 3.0g プロピレングリコール 7.0g エタノール 10.0g パラオキシ安息香酸エチル 0.05g 香料 0.05g 60%フサスグリ果汁液 30.0g 精製水 残部(全量を100gとする。)
【0058】以上の実施例4〜6より得られた乳液、ク
リーム、パックは、いずれも保湿性を有しており、肌荒
れ改善効果等を図ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、化
粧料を皮膚に使用する際の不快感及びべと付き感を抑
え、保湿効果及びその効果の持続性、美白効果、更には
肌荒れ改善効果等に優れた安全性の高い化粧料を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 K Fターム(参考) 4C083 AA071 AA072 AA082 AA111 AA112 AA122 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC402 AC422 AC442 AC482 AC841 AC842 AD042 AD112 AD391 AD392 AD552 AD641 AD642 CC04 CC05 CC07 EE06 EE12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユキノシタ科の植物、ツツジ科の植物の
    うち、少なくともいずれか一方より抽出される抽出物を
    含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 前記ユキノシタ科の植物は、ユキノシタ
    科スグリ属であることを特徴とする請求項1に記載の化
    粧料。
  3. 【請求項3】 前記ユキノシタ科の植物は、グーズベリ
    ー又はフサスグリであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 前記ツツジ科の植物は、グランベリーで
    あることを特徴とする請求項1のいずれか一項に記載の
    化粧料。
  5. 【請求項5】 前記化粧料は、さらにアスコルビン酸及
    びその誘導体、プラセンタエキス、アルブチン、コウジ
    酸、ルシノール、エラグ酸、カミツレ抽出物から選ばれ
    る1種又は2種以上の物質を含有することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化粧料。
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