JPH08325126A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH08325126A
JPH08325126A JP12789495A JP12789495A JPH08325126A JP H08325126 A JPH08325126 A JP H08325126A JP 12789495 A JP12789495 A JP 12789495A JP 12789495 A JP12789495 A JP 12789495A JP H08325126 A JPH08325126 A JP H08325126A
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composition
weight
fatty acid
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component
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JP12789495A
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English (en)
Inventor
Kazushi Oshino
一志 押野
Atsushi Yamagishi
敦 山岸
Satoko Okada
聡子 岡田
Kazue Usune
和江 薄根
Yasuteru Eguchi
泰輝 江口
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)液状オルガノポリシロキサンと微粉末
シリカとからなるシリコーンオイルコンパウンド 10
0重量部、(b)(イ)脂肪酸部の炭素数が12〜18
であるソルビタン高級脂肪酸エステル30〜90重量%
と(ロ)脂肪酸部の炭素数が12〜18であるポリエチ
レングリコール高級脂肪酸モノエステル10〜70重量
%とからなる乳化剤 1〜80重量部、(c)増粘剤
0.01〜20重量部及び(d)芳香族有機酸及び不飽
和有機酸から選ばれる1種又は2種以上の防腐剤 0.
01〜20重量部を含有し、水中で乳化してなる消泡剤
組成物を含有する口腔用組成物。 【効果】 消泡性、保存安定性、水分散性及び抗菌性に
優れ、洗口液等として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔用組成物に関し、
詳細には消泡性、保存安定性、水分散性及び防腐性に優
れた口腔用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】口腔用組成物、例えば洗口液等は、含有
する界面活性剤により口腔内を洗浄することを主目的と
するものであるが、発泡性が良すぎると口内が泡だらけ
となり、かえって洗浄力の低下や使用感の悪化を生ずる
という問題がある。このため口腔用組成物に消泡剤を添
加する必要がある。
【0003】消泡剤としては、シリコーンエマルジョン
が公知であり、このものは、シリコーンオイルに、シリ
カ、二酸化チタン、酸化アルミニウム等の微粉状無機質
充填剤を分散させたシリコーンオイルコンパウンドを乳
化することによって得られるものである。
【0004】このようなシリコーン消泡剤は、多くの分
野で使用されているが、最近においては、食品や化粧品
等の分野で使用が増加しており、口腔用組成物にも配合
する試みがあった(特開平7−48237号公報)。
【0005】上記シリコーンオイルコンパウンドを乳化
せしめるための乳化剤としては、人体に対して安全性の
高いものを用いる必要があることから、ソルビタン脂肪
酸エステルとグリセリン脂肪酸エステルとの混合物が広
く用いられている。
【0006】しかしながら、上記の乳化剤がいずれも親
油性のものであるために、得られた乳化物は安定性が悪
く、保存中に分離することが多いという欠点があった。
【0007】このような欠点を解決する方法として、ソ
ルビタン脂肪酸エステルとグリセリン脂肪酸エステルと
の組合わせに、更にプロピレングリコールを併用すると
いう方法(特開昭51−2688号公報)が知られてい
るが、未だ、満足すべき保存安定性と分散性を与えるも
のではなかった。そこで、更に保存安定性を改良する方
法として、上記の消泡剤組成物に蔗糖脂肪酸エステル化
合物を添加し、該蔗糖脂肪酸エステル化合物を親水性保
護コロイドとして作用させる方法(特公昭58−733
5号公報、特公平4−30417号公報、特公平5−3
3272号公報)が提案され、ほぼ満足できる保存安定
性を得ることが可能となった。
【0008】しかしながら、これらの消泡剤組成物を食
品や化粧品等、特に口腔用組成物に用いる場合、腐敗の
問題があり、製造設備に厳密な菌対策を施さねばなら
ず、更に製品の保存も難しいという問題がある。そのた
めに防腐剤を配合することが試みられたが、防腐剤を配
合することにより、せっかく得られた消泡剤組成物の保
存安定性が損なわれる。例えば、防腐剤として、防腐性
能の低いパラオキシ安息香酸エステル類を添加する場合
には、十分な防腐性を得るために多量の添加が必要であ
るが、これにより組成物の保存安定性が低下する。一
方、防腐性の優れた有機酸類を配合する場合には、少量
の添加で防腐効果が得られる(特開平1−294739
号公報)が、蔗糖脂肪酸エステルとの間で凝集が起こ
り、消泡剤組成物の保存安定性が乏しくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、消泡性、保存安定性及び水分散性に優れるのみなら
ず防腐性に優れた消泡剤組成物を含む口腔用組成物を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、液状オルガノポリシロキ
サンと微粉末シリカとからなるシリコーンオイルコンパ
ウンドと共に、特定のソルビタン脂肪酸エステル及びポ
リエチレングリコールモノ脂肪酸エステルからなる乳化
剤、増粘剤、並びに芳香族有機酸及び不飽和有機酸から
選択される防腐剤を特定量配合し、水中で乳化させた消
泡剤を含む口腔用組成物が上記目的を達成し得るもので
あることを見出し本発明を完成した。
【0011】すなわち本発明は次の成分(a)、成分
(b)、成分(c)、成分(d): (a)液状オルガノポリシロキサンと微粉末シリカとからなるシリコーンオイル コンパウンド 100重量部、 (b)(イ)脂肪酸部の炭素数が12〜18であるソルビタン高級脂肪酸エステ ル30〜90重量%と(ロ)脂肪酸部の炭素数が12〜18であるポリエチレン グリコール高級脂肪酸モノエステル10〜70重量%とからなる乳化剤 1〜80重量部、 (c)増粘剤 0.01〜20重量部、 (d)芳香族有機酸及び不飽和有機酸から選ばれる1種又は2種以上の防腐剤 0.01〜20重量部 を含有し、水中で乳化してなる消泡剤組成物を含有する
口腔用組成物を提供するものである。
【0012】本発明口腔用組成物で使用する消泡剤を形
成する各成分について詳述する。(a)成分としてのシ
リコーンオイルコンパウンドは、液状オルガノポリシロ
キサンに微粉末シリカを添加し、加熱処理して得られる
ペースト状のものである。この成分は、シリコーン消泡
剤の製造に従来から使用されている公知のものであって
も良いが、特に、下記の条件を具備するものであること
が好ましい。ここで用いる液状オルガノポリシロキサン
の25℃における粘度については、10〜10,000
csの範囲であることが好ましく、100〜1,000cs
の範囲であることが特に好ましい。粘度が10csよりも
低いと消泡性が低下し、10,000csを超えると作業
性が悪くなり、乳化が困難となるので好ましくない。
【0013】また、微粉末シリカについては、BET法
による比表面積が50m2/g以上のものが良く、配合量
は、前記液状オルガノポリシロキサン100重量部に対
し、0.5〜40重量部とすることが好ましく、2〜2
0重量部とすることが特に好ましい。配合量が、0.5
重量部未満ではその性能が十分に発揮されず、40重量
部を超えると、基油の粘度が増大して作業性が悪くな
り、取扱いが困難となるので好ましくない。
【0014】上記のシリコーンオイルコンパウンドを乳
化するために、本発明においては、乳化剤(b)とし
て、脂肪酸部の炭素数が12〜18であるソルビタン高
級脂肪酸エステル(イ)成分、及び脂肪酸部の炭素数が
12〜18であるポリエチレングリコール高級脂肪酸エ
ステル(ロ)成分を混合して使用する。(イ)成分とし
てのソルビタン脂肪酸エステルは、その分子中にラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸などから選ばれる炭素数12〜18の脂肪酸残
基を有するものであり、本発明においては、HLBが3
〜10のものを使用することが好ましく、特に4〜8の
ものを使用することが好ましい。
【0015】上記ソルビタン脂肪酸エステルの具体例と
しては、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノ
ラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンジパルミテート、ソルビタ
ンジラウレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタ
ンジオレエート、ソルビタントリパルミテート、ソルビ
タントリラウレート、ソルビタントリオレエート、ソル
ビタントリステアレート等が挙げられる。
【0016】なお、このソルビタン脂肪酸エステルの乳
化剤(b)中に占める割合は、30〜90重量%である
ことが好ましく、特に50〜80重量%であることが好
ましい。乳化剤(b)中に占める割合が30重量%未満
では、乳化剤が親油性乳化剤としての性能を十分に発揮
することができず、シリコーンオイルコンパウンドの乳
化が困難となる。また、90重量%を超えるとエマルジ
ョンの安定性が悪く、乳化剤が層分離を起こしたり、乳
化剤の粘度が上昇して固化することもあるので好ましく
ない。
【0017】次に、(ロ)成分となるポリエチレングリ
コールモノ脂肪酸エステルも、その分子中にラウリン
酸、ステアリン酸、オレイン酸などから選ばれる炭素数
12〜18の脂肪酸残基を有するものである。上記のポ
リエチレングリコールモノ脂肪酸エステルの具体例とし
ては、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノ
オレイン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポ
リエチレングリコール等が挙げられる。なお、このポリ
エチレングリコールモノ脂肪酸エステル分子中のエチレ
ンオキサイドの付加モル数は2モル〜300モルである
ことが好ましく、特に20モル〜200モルであること
が好ましい。また、HLBは5〜20であることが好ま
しく、特に10〜20であることが好ましい。
【0018】このポリエチレングリコールモノ脂肪酸エ
ステルの乳化剤(b)中に占める割合は、10〜70重
量%であることが好ましく、特に20〜50重量%であ
ることが好ましい。10重量%未満では、乳化剤が親水
性乳化剤としての性能を十分に発揮することができず、
70重量%を超えるとエマルジョンの乳化が困難となる
上、乳化剤の安定性が悪くなり層分離を起こすこともあ
る。特に、HLBが高いポリエチレングリコールモノ脂
肪酸エステルを70重量%を超えて使用することは、使
用する防腐剤の量を増やさなければ十分な防腐性を得る
ことができないので好ましくない。
【0019】乳化剤を形成する前記(b)成分の配合量
は、(a)成分100重量部に対して1〜80重量部で
あることが好ましく、特に3〜60重量部であることが
好ましい。1重量部未満であると、乳化が困難で安定し
たエマルジョンを得ることができない。一方、80重量
部を超えるとエマルジョンは安定化するが粘度が高くな
り、十分な消泡効果が得られなくなるのみならず微生物
にも汚染されやすくなり、製品の劣化をもたらすので好
ましくない。
【0020】本発明に配合する消泡剤組成物を形成する
(c)成分としての増粘剤は、防腐剤を添加した場合に
おけるエマルジョンの安定性を向上させるものである。
増粘剤としては水溶性高分子であるカルボキシアルキル
セルロース、キサンタンガム、カラギーナン等が挙げら
れるが、カルボキシアルキルセルロースが安価で好まし
く、その平均重合度が100〜2,000、平均分子量
が25,000〜400,000、エーテル化度が0.
5〜2.5のものが好ましい。
【0021】また、上記の(c)成分の配合量は、
(a)成分100重量部に対して0.01〜20重量部
であることが好ましく、特に0.1〜10重量部である
ことが好ましい。0.01重量部より少ないとエマルジ
ョンの分散性を保てなくなり、20重量部以上を超える
と粘度が上昇し、流動性がなくなって作業性が悪くなる
上に、消泡効果が低下するので好ましくない。
【0022】本発明に配合する消泡剤組成物を形成する
(d)成分としての芳香族有機酸及び不飽和有機酸の中
から選択される防腐剤は、黴、酵母、細菌等による汚染
から製品を長期間保護するためのものである。これらの
防腐剤は2種以上併用しても良い。なお、芳香族有機酸
及び不飽和有機酸から選択される防腐剤は、一般に他の
抗菌性のある防腐剤と比べて、少量の添加でも微生物に
よる汚染を防止することができる。また、汚染した場合
でも微生物の増殖を抑制し、経時とともに死滅させて製
品の劣化を防ぐことができる。
【0023】上記の防腐剤の具体例としては、安息香
酸、サリチル酸などの芳香族カルボン酸類;石炭酸、パ
ラクロルメタクレゾール、レゾルシンなどのようなフェ
ノール類;ソルビン酸などのような不飽和有機酸類化合
物等が挙げられる。本発明においては、これらのなかで
も、特に安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸等が好まし
い。
【0024】また、(d)成分の配合量は、(a)成分
100重量部に対して、0.01〜20重量部であるこ
とが好ましく、特に、0.1〜10重量部であることが
好ましい。0.01重量部より少ないと微生物による汚
染を防ぐことが困難となり、20重量部を超えると、抗
菌性は向上するものの、エマルジョンの安定性が悪くな
るので好ましくない。本発明に用いる消泡剤組成物の乳
化は、消泡剤組成物における(a)、(b)、(c)、
(d)の各成分を所定量配合した後、これに水を加え
て、ホモミキサー、ホモジナイザー、コロイドミルなど
の微粉砕機によって行えばよい。これによって得られた
均一な混合物は、更に水が加えられて、目的の濃度をも
つエマルジョンとされる。
【0025】このようにして得られた消泡剤組成物は、
本発明の口腔用組成物中に0.001〜30重量%(以
下単に「%」で示す)、特に0.01〜10%、更に
0.005〜5%配合することが相安定性と感触の面で
好ましい。
【0026】本発明の口腔用組成物は上記必須成分の
他、本発明の効果を損なわない範囲で通常用いられてい
る口腔ビヒクルを配合し、練歯磨、液状歯磨、液体歯磨
(デンタルリンス)、洗口剤(マウスウォッシュ)、う
がい薬、歯肉マッサージクリーム等の形態とすることが
できる。これらの形態のうち、洗口液、液体歯磨、うが
い薬の液体や液状の組成物が好ましい。このような口腔
ビヒクルとしては、研磨剤、粘結剤、湿潤剤、界面活性
剤、香料、甘味料、防腐剤、色素、水、殺菌剤、水溶性
フッ化物及びその他の有効成分等が挙げられる。
【0027】ここで研磨剤としては研磨用リン酸水素カ
ルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不
溶性メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、無水
ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジル
コニウム、ベントナイト、ゼオライト、酸化アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム、レジン及びこれらの混合物が
挙げられる。粘結剤としてはカルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルギン酸塩、カラギーナン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、トラガントガム、デンプ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。湿潤剤
としてはポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ソルビトール、グリセリン、マルチトール、キシリ
トール等が挙げられる。
【0028】界面活性剤は、発泡剤又は油状物質の安定
化剤として用いられるものである。好ましい界面活性剤
の例としては、アルキル硫酸ナトリウム、アルキルリン
酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
N−アシルザルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタ
ミン酸塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンポリプロピレンブロック共重合体(プルロニ
ック型)、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド
類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキ
サイド、アルキルベタイン類等が挙げられる。
【0029】香料としてはスペアミント油、ペパーミン
ト油、ウインターグリーン油、サッサフラス油、丁子
油、セージ油、ユーカリ油、マヨナラ油、肉桂油、タイ
ム油、レモン油及びオレンジ油等の天然香料;及びl−
メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、チ
モール、サリチル酸メチル等の合成香料が挙げられる。
【0030】甘味料としてはサッカリン、サッカリンナ
トリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロ
カルコン、ベルラルチン、p−メトキシシンナミックア
ルデヒド、グリチルリチン酸塩、アスパルテーム(アス
パルチルフェニルアラニンメチルエステル)等が挙げら
れる。殺菌剤としてはクロルヘキシジン類、第4級アン
モニウム塩、トリクロサン、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン等が挙げられる。防腐剤としては安息香酸、
安息香酸ナトリウム、パラヒドロキシ安息香酸エステ
ル、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、
イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。水溶性
フッ化物としてはフッ化ナトリウム、モノフルオロリン
酸ナトリウム等が挙げられる。その他の有効成分として
は、クロロフィル化合物、塩化ナトリウム、ビタミン
C、ビタミンE、ニコチン酸エステル、アラントインク
ロルヒドロキシアルミニウム、アズレン、塩化リゾチー
ム、ヒノキチオール、β−グリチルレチン酸、グリチル
リチン酸ジカリウム、プロテアーゼ、生薬抽出物等が挙
げられる。
【0031】これらの口腔ビヒクルの配合量は口腔用組
成物の形態によって異なり、液状又は液体組成物の場合
には当該液状組成物には前記の口腔用ビヒクルのうち、
研磨剤を除くすべてのビヒクルが配合できるが、基本的
には界面活性剤を0.05〜10%、消泡剤組成物を
0.05〜5%、湿潤剤を1〜30%、アルコール及び
水を50〜96%含有するのが好ましい。ここで水:ア
ルコールの比率は重量比で1:1〜200:1、特に
5:1〜100:1が好ましい。なおアルコールは全組
成中に1〜20%配合するのが好ましい。
【0032】ペースト状の組成物の場合には、前記口腔
用ビヒクルの全てが配合できるが、基本的には消泡剤組
成物を0.005〜5%、研磨剤を10〜75%、粘結
剤を0.5〜5%、湿潤剤及び水を10〜85%含有す
るのが好ましい。ここで、研磨剤は、練歯磨の場合には
20〜75%、液状歯磨の場合には10〜30%が好ま
しい。
【0033】前記口腔用ビヒクルのうち、香料及び甘味
料は合計で0.01〜5%配合するのが好ましい。ま
た、本発明口腔用組成物のpHは5〜10、特に6〜9の
範囲内とすることが好ましい。
【0034】本発明の口腔用組成物の製造において、消
泡剤組成物は、他の口腔用ビヒクルの配合が全て終わっ
た後に添加するのが、口腔用組成物の保存安定性の面か
ら好ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、エマルジョン
の保存安定性、水分散性及び消泡性に優れると共に、
黴、酵母、細菌などの微生物の汚染に対して高い防腐効
果を有する。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0037】製造例1 下記表1に表示した各種成分を表1に示した割合で配合
し、ホモミキサーで均一に分散させたのち、徐々に水を
加え、乳化分散して消泡剤組成物を作製した。
【0038】
【表1】
【0039】なお、表中のシリコーンオイルコンパウン
ドA及びBは下記のようにして製造されたものである。
【0040】シリコーンオイルコンパウンドAの製造方
液状オルガノポリシロキサンとして、25℃での粘度が
1,000csの末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチル
ポリシロキサン90重量部及び微粉末シリカとしてアエ
ロジル300〔日本アエロジル(株)製の商品名、比表
面積300m2/g〕10重量部を150℃で3時間混合
し、シリコーンオイルコンパウンドAを製造した。
【0041】シリコーンオイルコンパウンドBの製造方
液状オルガノポリシロキサンとして、25℃での粘度が
1,000csの両末端末トリメチルシロキシ基封鎖メチ
ルフェニルポリシロキサン90重量部、及び微粉末シリ
カとして、ニプシルLP〔日本シリカ(株)製の商品
名〕10重量部をシリコーンオイルコンパウンドAの場
合と同様に混合して、シリコーンオイルコンパウンドB
を製造した。以上のようにして作製した消泡剤組成物の
それぞれについて、下記に示す評価方法で評価を行っ
た。
【0042】(保存安定性試験)消泡剤組成物を25℃
で静置し、エマルジョンの経時変化を下記の基準で評価
した。 ○:15日以上安定。 △:15日以内に分離。 ×:3日以内に分離。
【0043】(水に対する分散性試験)消泡剤組成物1
0gを水90g中に滴下して、その分散状態を下記の基
準で評価した。 ○:容易に分散。 △:分散するがわずかにオイル浮きが有る。 ×:分散しない、又は分散するが多量にオイル浮きが有
る。
【0044】(ノニオン発泡液による消泡試験)エマル
ゲン909〔花王(株)製の商品名〕の0.3重量%水
溶液100mlを、内容積1,000mlのメスシリンダー
に秤取したのち、これに消泡剤組成物を0.1ml添加
し、更に、上記メスシリンダー中に、ガラスディフュー
ザーストーンを通して1リットル/分の割合で空気を連
続的に導入し、5分後の泡体積を測定した。
【0045】(抗菌性試験:繰り返しチャレンジテス
ト)複数回の細菌汚染による、エマルジョン中の抗菌物
質の消費に伴う抗菌力の低下を、下記3種の細菌につい
て評価した。 1)使用菌株 イ)黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus IAM 1208
2) ロ)緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa IAM 151
14) ハ)真菌 (Aspergillus nigar IAM 2020 )
【0046】2)試験菌液の調製 ア.黄色ブドウ球菌の試験菌液の調製 細菌をトリプトブイヨン培地に接種し、24時間・37
℃で培養したものを懸濁液とし、得られた懸濁液を再度
トリプトブイヨン培地に0.1ml接種し、24時間・3
7℃で培養を行い、試験菌液とした。 イ.緑膿菌の試験菌液の調製 細菌を上記アと全く同様に培養して、試験菌液とした。 ウ.真菌の試験菌液の調製 細菌をブドウ糖ペプトン培地で10日間培養した菌液を
用いて、これを試験菌液とした。
【0047】3)試験方法 各消泡剤組成物を約20mlずつ、滅菌シャーレに無菌的
に分注し、これに上記の各試験菌液を0.1mlずつ接種
し、よく混合した。更に、それぞれのシャーレを、室温
(約20℃)で24時間放置した後に、その細菌数を測
定した。以上の手順を1ターンとして細菌が検出される
まで繰り返し、その検出されたときの繰り返しの回数を
抗菌性の指標とした。例えば、7回以上とは、7回繰り
返しても、細菌が検出されなかったことをいい、1回と
は、1回目に細菌が検出されたことをいう。以上の結果
を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】実施例1〜5、比較例1〜5 上記製造例1の各消泡剤組成物を25℃で1ケ月保存
後、次の組成の洗口液を常法により製造したが消泡剤組
成物は最後に添加した。
【0050】
【表3】 洗口液組成 (%) ソルビット 10.0 エタノール 5.0 モノアルキル(C14)リン酸 0.3 消泡剤組成物(表2) 0.1 p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.05 L−アルギニン 0.27 塩化ベンゼトニウム 0.01 香料 0.2 精製水 バランス 計 100.0
【0051】上記洗口液を40℃、1ケ月保存後、その
安定性、消泡性を下記の如く評価した。この結果を表4
に示す。なお表中の実施例1〜5及び比較例1〜5はそ
れぞれ表2中の実施消泡剤組成物1〜5及び比較消泡剤
組成物1〜5を用いたものである。
【0052】(性状の保存安定性試験) ○:均一な懸濁液。 △:やや不均一な懸濁液。 ×:分離液。
【0053】(洗口液の消泡性試験)洗口液100mlを
1,000mlのメスシリンダーに秤取したのち、上記メ
スシリンダー中にガラスディフューザーストーンを通し
て1リットル/分の割合で空気を連続的に導入し、5分
後の泡体積を測定した。
【0054】
【表4】
【0055】以下、実施例6〜9において、各組成の口
腔用組成物を製造した。
【0056】
【表5】 実施例6 (液体歯磨) (%) ソルビット液 15.0 エタノール 8.0 モノアルキルリン酸(炭素数14) 0.4 実施消泡剤組成物1 0.01 L−アルギニン 0.4 p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.1 塩化ベンザルコニウム 0.05 香料 0.15 l−メントール 0.05 精製水 バランス 計 100.0
【0057】
【表6】 実施例7 (液状歯磨) (%) ソルビット液 30.0 グリセリン 5.0 エタノール 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.2 ポリオキシエチレン(EO=60)硬化ヒマシ油 0.1 実施消泡剤組成物2 0.02 イソプロピルメチルフェノール 0.1 無水ケイ酸 10.0 ヒドロキシエチルセルロース 1.0 塩酸クロルヘキシジン 0.01 フッ化ナトリウム 0.2 香料 0.9 精製水 バランス 計 100.0
【0058】
【表7】 実施例8 (練歯磨剤) (%) 水酸化アルミニウム 30.0 ソルビット液 35.0 プロピレングリコール 5.0 PEG600 2.0 実施消泡剤組成物3 1.0 安息香酸ナトリウム 0.2 サッカリンナトリウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 無水ケイ酸 5.0 モノアルキルリン酸(炭素数12) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 L−アルギニン 1.2 グリチルレチン酸 0.1 香料 0.9 精製水 バランス 計 100.0
【0059】
【表8】 実施例9 (練歯磨剤) (%) 含水ケイ酸 30.0 ソルビット液 30.0 グリセリン 5.0 PEG600 3.0 安息香酸ナトリウム 0.2 実施消泡剤組成物4 0.5 サッカリンナトリウム 0.1 フッ化ナトリウム 0.2 無水ケイ酸 15.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 香料 0.9 精製水 バランス 計 100.0
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薄根 和江 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 江口 泰輝 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、成分(b)、成分
    (c)及び成分(d): (a)液状オルガノポリシロキサンと微粉末シリカとからなるシリコーンオイル コンパウンド 100重量部、 (b)(イ)脂肪酸部の炭素数が12〜18であるソルビタン高級脂肪酸エステ ル30〜90重量%と(ロ)脂肪酸部の炭素数が12〜18であるポリエチレン グリコール高級脂肪酸モノエステル10〜70重量%とからなる乳化剤 1〜80重量部、 (c)増粘剤 0.01〜20重量部、 (d)芳香族有機酸及び不飽和有機酸から選ばれる1種又は2種以上の防腐剤 0.01〜20重量部 を含有し、水中で乳化してなる消泡剤組成物を含有する
    口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 増粘剤がカルボキシアルキルセルロース
    ナトリウムである請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 【請求項3】 口腔用組成物が液体又は液状である請求
    項1又は2記載の口腔用組成物。
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