JPH08324896A - 導線ケーブル巻取装置 - Google Patents
導線ケーブル巻取装置Info
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- JPH08324896A JPH08324896A JP15693795A JP15693795A JPH08324896A JP H08324896 A JPH08324896 A JP H08324896A JP 15693795 A JP15693795 A JP 15693795A JP 15693795 A JP15693795 A JP 15693795A JP H08324896 A JPH08324896 A JP H08324896A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導線ケーブル巻取装置において、電気信号の
取り出し手段として、摺動子を介したり、外部からコネ
クターを挿入したりする必要をなくする。 【構成】 導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内
に回動自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケー
ブル後方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケ
ーブル後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部
に巻回されてなる導線ケーブル巻取装置において、ケー
ブル端部からの制御信号取り出し構造として、導線ケー
ブルの端部が、回動リール回動軸内に回動自在に挿通さ
れ、そして回動力が負荷されるその導線ケーブルの延長
基部が、らせんケーブル、又はケーブル外皮が除去
され露出された複数本の絶縁被覆導線で構成する。
取り出し手段として、摺動子を介したり、外部からコネ
クターを挿入したりする必要をなくする。 【構成】 導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内
に回動自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケー
ブル後方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケ
ーブル後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部
に巻回されてなる導線ケーブル巻取装置において、ケー
ブル端部からの制御信号取り出し構造として、導線ケー
ブルの端部が、回動リール回動軸内に回動自在に挿通さ
れ、そして回動力が負荷されるその導線ケーブルの延長
基部が、らせんケーブル、又はケーブル外皮が除去
され露出された複数本の絶縁被覆導線で構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導線ケーブルの巻取装置
に関し、特に制御信号の伝達を簡易な構造で確実に実施
できるようにした導線ケーブルの巻取装置に関する。
に関し、特に制御信号の伝達を簡易な構造で確実に実施
できるようにした導線ケーブルの巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
導線ケーブル巻取装置においては、リールにより導線ケ
ーブルを巻き取る際、その端部はリールの回動軸に固定
されているので、巻き取りの回転数に比例して同時に回
動し、導線ケーブルの端部に捩れが生ずるため、(1)
一旦回動軸に固定した部分で導線ケーブルを切断し、そ
の後方部には摺動子を設けて機械的に接触させ電気信号
を取り出すか又は、(2)導線ケーブル端部の回動軸の
部分にコネクターを設けておき、導線ケーブルの巻き取
りが終了し静止した時点で、外部から他の導線ケーブル
が接続された別のコネクターを挿入することで、電気信
号を取り出している。しかし、摺動子による機械的接触
により電気信号を取り出す場合、信号が微弱であった
り、複数の電気信号を取り出そうとすると機構が複雑に
なりかつ、接触抵抗の変化や経年変化による接触不良が
問題となる。また、コネクターを外部から挿入するには
巻取装置を静止させておくことが必要であり、導線ケー
ブルの巻き取り、繰り出しが頻繁に行われる場合にはそ
の都度人力を必要とするため繁雑であった。
導線ケーブル巻取装置においては、リールにより導線ケ
ーブルを巻き取る際、その端部はリールの回動軸に固定
されているので、巻き取りの回転数に比例して同時に回
動し、導線ケーブルの端部に捩れが生ずるため、(1)
一旦回動軸に固定した部分で導線ケーブルを切断し、そ
の後方部には摺動子を設けて機械的に接触させ電気信号
を取り出すか又は、(2)導線ケーブル端部の回動軸の
部分にコネクターを設けておき、導線ケーブルの巻き取
りが終了し静止した時点で、外部から他の導線ケーブル
が接続された別のコネクターを挿入することで、電気信
号を取り出している。しかし、摺動子による機械的接触
により電気信号を取り出す場合、信号が微弱であった
り、複数の電気信号を取り出そうとすると機構が複雑に
なりかつ、接触抵抗の変化や経年変化による接触不良が
問題となる。また、コネクターを外部から挿入するには
巻取装置を静止させておくことが必要であり、導線ケー
ブルの巻き取り、繰り出しが頻繁に行われる場合にはそ
の都度人力を必要とするため繁雑であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究の結果、下記構成の本発明をなすに至
った。 (1)巻取り張力が比較的一定なぜんまいばねを内有す
るリールを備えた、導線ケーブル巻取装置において、導
線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動自在に
挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後方部が
回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル後方部
に続くケーブル主体部が回動リール外周部に巻回されて
なることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。 (2)リールを内有する導線ケーブル巻取装置におい
て、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動
自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後
方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル
後方部に続くケーブル主体部が前記回動リール外周部に
巻回されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取り
出し構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール回
動軸内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷され
るその導線ケーブルの延長基部がらせんケーブルで構成
されてなることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。
(3)リールを内有する導線ケーブル巻取装置におい
て、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動
自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後
方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル
後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部に巻回
されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取り出し
構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸
内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷されるそ
の導線ケーブルの延長基部が、ケーブル外皮が除去され
露出された複数本の絶縁被覆導線で構成されてなること
を特徴とする導線ケーブル巻取装置。 (4)ケーブル端部とケーブル延長基部の間に、コネク
ターが介装されてなることを特徴とする前記(2)項又
は(3)項記載の導線ケーブル巻取装置。 (5)導線ケーブル巻取装置が、ケーブル繰り出し口に
複数個のロールからなるケーブルガイドを備え、そのガ
イド内にケーブルが挿通されてなることを特徴とする
(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の導線ケーブ
ル巻取装置。
決すべく鋭意研究の結果、下記構成の本発明をなすに至
った。 (1)巻取り張力が比較的一定なぜんまいばねを内有す
るリールを備えた、導線ケーブル巻取装置において、導
線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動自在に
挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後方部が
回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル後方部
に続くケーブル主体部が回動リール外周部に巻回されて
なることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。 (2)リールを内有する導線ケーブル巻取装置におい
て、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動
自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後
方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル
後方部に続くケーブル主体部が前記回動リール外周部に
巻回されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取り
出し構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール回
動軸内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷され
るその導線ケーブルの延長基部がらせんケーブルで構成
されてなることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。
(3)リールを内有する導線ケーブル巻取装置におい
て、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回動
自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル後
方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケーブル
後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部に巻回
されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取り出し
構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸
内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷されるそ
の導線ケーブルの延長基部が、ケーブル外皮が除去され
露出された複数本の絶縁被覆導線で構成されてなること
を特徴とする導線ケーブル巻取装置。 (4)ケーブル端部とケーブル延長基部の間に、コネク
ターが介装されてなることを特徴とする前記(2)項又
は(3)項記載の導線ケーブル巻取装置。 (5)導線ケーブル巻取装置が、ケーブル繰り出し口に
複数個のロールからなるケーブルガイドを備え、そのガ
イド内にケーブルが挿通されてなることを特徴とする
(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の導線ケーブ
ル巻取装置。
【0004】
【作用】本発明構成によれば、導線ケーブル巻取装置に
おける導線ケーブル端部の回動を捩れのモーメントに変
換吸収せしめ、電気信号を直接導線ケーブルより取出す
ことができる。よって従来技術における電気信号の取り
出し手段のごとく、摺動子を介したり、外部からコネク
ターを挿入したりする必要がない。 (1)導線ケーブル巻取装置のケーブルの端部が、回動
リール回動軸内に回動自在に挿通され、回動力が負荷さ
れるケーブル延長基部をらせんケーブルで構成したもの
にあっては、回動リールの回動による捩れを、前記らせ
んケーブルのらせん部位で吸収させることができる。 (2)導線ケーブル巻取装置のケーブル端部が、回動リ
ール回動軸内に回動自在に挿通され、回動力が負荷され
るケーブルの延長基部を外皮が除去され露出した複数本
の絶縁被覆導線としたものにあっては、回動リールの回
動によるケーブルの捩れを前記複数本の絶縁被覆導線の
弛みの部位で吸収させることができる。
おける導線ケーブル端部の回動を捩れのモーメントに変
換吸収せしめ、電気信号を直接導線ケーブルより取出す
ことができる。よって従来技術における電気信号の取り
出し手段のごとく、摺動子を介したり、外部からコネク
ターを挿入したりする必要がない。 (1)導線ケーブル巻取装置のケーブルの端部が、回動
リール回動軸内に回動自在に挿通され、回動力が負荷さ
れるケーブル延長基部をらせんケーブルで構成したもの
にあっては、回動リールの回動による捩れを、前記らせ
んケーブルのらせん部位で吸収させることができる。 (2)導線ケーブル巻取装置のケーブル端部が、回動リ
ール回動軸内に回動自在に挿通され、回動力が負荷され
るケーブルの延長基部を外皮が除去され露出した複数本
の絶縁被覆導線としたものにあっては、回動リールの回
動によるケーブルの捩れを前記複数本の絶縁被覆導線の
弛みの部位で吸収させることができる。
【0005】
【実施例】以下、本発明の導線ケーブル巻取装置の実施
例を図面を参照して説明する。図1は導線ケーブル巻取
装置によるケーブル巻取機構を示す平面図、図2は図1
の側面図、図3は図2B−B′断面図、図4は図3C−
C′の断面図をを示す。図1ないし図4において、40
はリールケース、51は制御線用コネクター、52は制
御線らせん部、53は留め具、61はリール、62はリ
ール回動軸、63はぜんまいばね、64はぜんまいばね
固定軸、65はぜんまいばね固定部、66はぜんまいば
ね固定部、67はケーブル固着部、68はリール切欠
溝、80はケーブルガイドである。図1〜図4は医科・
歯科治療台(図示せず)におけるフートコントローラー
と、治療台間の導線ケーブル巻取装置の事例で、図中の
フートコントローラー2は操作時に位置を安定に保つた
め重量を持たせてあり、巻取装置4における張力はケー
ブル3のみを対象としている。図1、図2においては、
巻取装置4からケーブルガイド80(2対のローラが直
交配置されてなる)を介して外側のフートコントローラ
2側へケーブル3が伸長されており、またケーブル端部
に接続された導線ケーブル用(制御線用)コネクタ51
の他端から導線ケーブルの制御線らせん部52が垂設さ
れている。図3において、フートコントローラー2を人
力により遠方へ移動すると、ケーブル3は一緒に引っ張
られ、リール61及びリール回動軸62が右に回転し、
リール回動軸62に取り付けられたケーブル用コネクタ
ー51(図4及び図6参照)も回転する。この時引き出
されるケーブル3の所要最大長は適宜に設計することが
でき、その長さは、リール61の円周の何倍に相当する
かに基づき、リール61の直径と巻取るための回転数を
算出すればよい。なお、ケーブル3は、通常、多芯で、
合成ゴム、プラスチツク等の弾性材で被覆され、可撓性
を有するものである。なお、フートコントローラー2は
相当な重量を有し、操作時に安定な位置を保持し得るよ
うになっている。従って、ケーブル巻取装置4の巻取張
力は、フートコントローラ2を移動できる程のものでは
なく、ケーブル3のみを巻取りできる程度であればよ
い。
例を図面を参照して説明する。図1は導線ケーブル巻取
装置によるケーブル巻取機構を示す平面図、図2は図1
の側面図、図3は図2B−B′断面図、図4は図3C−
C′の断面図をを示す。図1ないし図4において、40
はリールケース、51は制御線用コネクター、52は制
御線らせん部、53は留め具、61はリール、62はリ
ール回動軸、63はぜんまいばね、64はぜんまいばね
固定軸、65はぜんまいばね固定部、66はぜんまいば
ね固定部、67はケーブル固着部、68はリール切欠
溝、80はケーブルガイドである。図1〜図4は医科・
歯科治療台(図示せず)におけるフートコントローラー
と、治療台間の導線ケーブル巻取装置の事例で、図中の
フートコントローラー2は操作時に位置を安定に保つた
め重量を持たせてあり、巻取装置4における張力はケー
ブル3のみを対象としている。図1、図2においては、
巻取装置4からケーブルガイド80(2対のローラが直
交配置されてなる)を介して外側のフートコントローラ
2側へケーブル3が伸長されており、またケーブル端部
に接続された導線ケーブル用(制御線用)コネクタ51
の他端から導線ケーブルの制御線らせん部52が垂設さ
れている。図3において、フートコントローラー2を人
力により遠方へ移動すると、ケーブル3は一緒に引っ張
られ、リール61及びリール回動軸62が右に回転し、
リール回動軸62に取り付けられたケーブル用コネクタ
ー51(図4及び図6参照)も回転する。この時引き出
されるケーブル3の所要最大長は適宜に設計することが
でき、その長さは、リール61の円周の何倍に相当する
かに基づき、リール61の直径と巻取るための回転数を
算出すればよい。なお、ケーブル3は、通常、多芯で、
合成ゴム、プラスチツク等の弾性材で被覆され、可撓性
を有するものである。なお、フートコントローラー2は
相当な重量を有し、操作時に安定な位置を保持し得るよ
うになっている。従って、ケーブル巻取装置4の巻取張
力は、フートコントローラ2を移動できる程のものでは
なく、ケーブル3のみを巻取りできる程度であればよ
い。
【0006】次に、ケーブル巻取装置4におけるケーブ
ル端部からの制御信号取り出し構造について説明する。
図4に示す制御線らせん部52はコネクタ51に近い一
定区間長がらせんケーブルで構成されており、その延長
の直線部は留め具53により、歯科用治療台(図示せ
ず)に固定されている。なお、図3及び図4のケーブル
巻取装置4の詳細構造に示されるごとく、リールケース
40の内側にリール61とその中側にぜんまいばね63
が内装され、ぜんまいばね63の両端は、固定部65お
よび66により、リールケース40の延長部のぜんまい
固定軸64と、リール61の内壁部に固定されている。
さらに、ケーブル3はリール61の外周部に巻回され、
ケーブル後方部は回動リール61の外周部の固着部67
に固着されている。ケーブル61の端部と後方部の中間
部分はリール切欠溝68を通じてかつ、ぜんまいばね6
3の下面を通り抜け、そしてケーブル端部は回動リール
61の回動軸62内に回動自在に挿通され、コネクター
51に接続されている。そしてさらに、コネクター51
から延出された延長部は、制御線らせん部52になって
いる。
ル端部からの制御信号取り出し構造について説明する。
図4に示す制御線らせん部52はコネクタ51に近い一
定区間長がらせんケーブルで構成されており、その延長
の直線部は留め具53により、歯科用治療台(図示せ
ず)に固定されている。なお、図3及び図4のケーブル
巻取装置4の詳細構造に示されるごとく、リールケース
40の内側にリール61とその中側にぜんまいばね63
が内装され、ぜんまいばね63の両端は、固定部65お
よび66により、リールケース40の延長部のぜんまい
固定軸64と、リール61の内壁部に固定されている。
さらに、ケーブル3はリール61の外周部に巻回され、
ケーブル後方部は回動リール61の外周部の固着部67
に固着されている。ケーブル61の端部と後方部の中間
部分はリール切欠溝68を通じてかつ、ぜんまいばね6
3の下面を通り抜け、そしてケーブル端部は回動リール
61の回動軸62内に回動自在に挿通され、コネクター
51に接続されている。そしてさらに、コネクター51
から延出された延長部は、制御線らせん部52になって
いる。
【0007】図5は、図4における制御線らせん部52
がリール61の回動による捩れ力を受けて捩れる時の状
態を示すものであり、図(ロ)は捩れのない状態、図
(イ)は左回転時の捩れ状態、図(ハ)は右回転時の捩
れ状態を示し、(イ)〜(ハ)間が捩れの合計値とな
る。上記(ロ)をらせんケーブルの中間状態とすれば、
右に捩れた(ハ)の状態ではらせんケーブルのらせんの
直径は縮小し、また左に捩れた(イ)の状態ではらせん
の直径は拡大するので、捩れの角度、すなわち回転度は
図5においてらせんケーブルの直径Dとらせんケーブル
の長さLに比例することが解る。したがってケーブルを
らせん状に成形したときの弾性と直径Dと長さLを回転
度に応じて選択すれば巻取の際の回動を捩れのモーメン
トに変換吸収することができる。図6はケーブル巻取装
置4の前記詳細構造に示した中で、コネクタ51から延
出された延長部がケーブル外皮が除去されて露出された
複数本の絶縁被覆導線で構成されている。この制御線バ
ラ線部71は、コネクター51に近い一定区間長を各線
に弛みを持たせたバラ線の状態にし、上部は歯科治療台
(図示せず)に留め具53により固定されている。図7
は、図6における複数本の制御線バラ線部71がリール
61の回動による捩れ力を受けて捩れる時の状態を示す
ものであり、図(ロ)は捩れのない状態、図(イ)は左
回転時の捩れ状態、図(ハ)は右回転時の捩れ状態、図
を示し、(イ)〜(ハ)間が捩れの合計値となる。上記
(ロ)を捩れのないケーブルの中間状態とし、(ハ)の
状態では、制御線バラ線部71の弛みは右に撚られた形
になり、(イ)の状態では左に撚られた状態となるので
捩れの角度、すなわち回転度は図7において制御線バラ
線部71の膨出径D、同長さLに比例することが解る。
例えば、リールの回転数を2回に設定したとき、上記の
(イ)をケーブル3の最短長時、(ロ)を中間の長さ、
(ハ)を最長時とすれば、ケーブル3の伸縮に比例して
回動する制御線バラ線部71の回転角は、(イ)〜
(ロ)間で360°、(ロ)〜(ハ)間で360°であ
るから、(イ)〜(ハ)間では合計値の720°とな
る。したがって、ケーブルをバラ線状に作成した時の各
々の線の弾性と膨出径Dと同長さLを所要回転数に応じ
て選択すれば巻取の際の回動を捩れのモーメントに変換
吸収することができる。上記図4、図6の事例ではコネ
クタ51を設け、ケーブル3を接続したが、コネクタ5
1を設けず、リールの回動軸62内のコネクタ51の相
当部位にケーブルの後端部を直接固定し、その延長部分
を上記のらせん状もしくはバラ線状にしてもよい。
がリール61の回動による捩れ力を受けて捩れる時の状
態を示すものであり、図(ロ)は捩れのない状態、図
(イ)は左回転時の捩れ状態、図(ハ)は右回転時の捩
れ状態を示し、(イ)〜(ハ)間が捩れの合計値とな
る。上記(ロ)をらせんケーブルの中間状態とすれば、
右に捩れた(ハ)の状態ではらせんケーブルのらせんの
直径は縮小し、また左に捩れた(イ)の状態ではらせん
の直径は拡大するので、捩れの角度、すなわち回転度は
図5においてらせんケーブルの直径Dとらせんケーブル
の長さLに比例することが解る。したがってケーブルを
らせん状に成形したときの弾性と直径Dと長さLを回転
度に応じて選択すれば巻取の際の回動を捩れのモーメン
トに変換吸収することができる。図6はケーブル巻取装
置4の前記詳細構造に示した中で、コネクタ51から延
出された延長部がケーブル外皮が除去されて露出された
複数本の絶縁被覆導線で構成されている。この制御線バ
ラ線部71は、コネクター51に近い一定区間長を各線
に弛みを持たせたバラ線の状態にし、上部は歯科治療台
(図示せず)に留め具53により固定されている。図7
は、図6における複数本の制御線バラ線部71がリール
61の回動による捩れ力を受けて捩れる時の状態を示す
ものであり、図(ロ)は捩れのない状態、図(イ)は左
回転時の捩れ状態、図(ハ)は右回転時の捩れ状態、図
を示し、(イ)〜(ハ)間が捩れの合計値となる。上記
(ロ)を捩れのないケーブルの中間状態とし、(ハ)の
状態では、制御線バラ線部71の弛みは右に撚られた形
になり、(イ)の状態では左に撚られた状態となるので
捩れの角度、すなわち回転度は図7において制御線バラ
線部71の膨出径D、同長さLに比例することが解る。
例えば、リールの回転数を2回に設定したとき、上記の
(イ)をケーブル3の最短長時、(ロ)を中間の長さ、
(ハ)を最長時とすれば、ケーブル3の伸縮に比例して
回動する制御線バラ線部71の回転角は、(イ)〜
(ロ)間で360°、(ロ)〜(ハ)間で360°であ
るから、(イ)〜(ハ)間では合計値の720°とな
る。したがって、ケーブルをバラ線状に作成した時の各
々の線の弾性と膨出径Dと同長さLを所要回転数に応じ
て選択すれば巻取の際の回動を捩れのモーメントに変換
吸収することができる。上記図4、図6の事例ではコネ
クタ51を設け、ケーブル3を接続したが、コネクタ5
1を設けず、リールの回動軸62内のコネクタ51の相
当部位にケーブルの後端部を直接固定し、その延長部分
を上記のらせん状もしくはバラ線状にしてもよい。
【0008】図8は歯科治療台とフートコントローラー
の移動範囲平面図を示す。図において、1は医科・歯科
治療台、2,2’はフートコントローラー、3はケーブ
ル、4はケーブル巻取装置、5はフートコントローラの
移動範囲境界線である。図示のごとく、施術時における
歯科治療台1からケーブル3を介して床面に載置される
フートコントローラー2,2’の位置は、一般的には円
弧状曲線で示される移動範囲境界線5の範囲内となる。
なお、患者に対する治療時の施術者の立位、座位、左、
右等の姿勢や、施術者の大小により、若干変動する。図
9は図8の側面図でケーブル3と床面との位置関係を示
す。図示のごとく、ケーブル3はケーブル巻取装置4の
張力により床面F上に直線状に張設されている。
の移動範囲平面図を示す。図において、1は医科・歯科
治療台、2,2’はフートコントローラー、3はケーブ
ル、4はケーブル巻取装置、5はフートコントローラの
移動範囲境界線である。図示のごとく、施術時における
歯科治療台1からケーブル3を介して床面に載置される
フートコントローラー2,2’の位置は、一般的には円
弧状曲線で示される移動範囲境界線5の範囲内となる。
なお、患者に対する治療時の施術者の立位、座位、左、
右等の姿勢や、施術者の大小により、若干変動する。図
9は図8の側面図でケーブル3と床面との位置関係を示
す。図示のごとく、ケーブル3はケーブル巻取装置4の
張力により床面F上に直線状に張設されている。
【0009】医科・歯科治療台におけるケーブル3の引
き出長は、通常80cm以下であるから、最長時におる
ケーブルを2回転で巻取る場合、図3の巻取リール61
の直径は前記図7により説明した計算値から、13cm
以下となって、ケーブル巻取装置は小型化される。そし
て、ケーブル途中に摺動子等による接続機構を介装する
必要なしに、多芯ケーブルを介して直接的に制御信号を
容易かつ確実に伝達することができる。また、歯科治療
台1のケーブルガイド80は、ケーブル3の上下左右各
々の引き出し方向に対しスムーズに伸縮できるように繰
り出し口に複数個のロールからなる機構を備え、そのガ
イド内にケーブルが挿通されている。
き出長は、通常80cm以下であるから、最長時におる
ケーブルを2回転で巻取る場合、図3の巻取リール61
の直径は前記図7により説明した計算値から、13cm
以下となって、ケーブル巻取装置は小型化される。そし
て、ケーブル途中に摺動子等による接続機構を介装する
必要なしに、多芯ケーブルを介して直接的に制御信号を
容易かつ確実に伝達することができる。また、歯科治療
台1のケーブルガイド80は、ケーブル3の上下左右各
々の引き出し方向に対しスムーズに伸縮できるように繰
り出し口に複数個のロールからなる機構を備え、そのガ
イド内にケーブルが挿通されている。
【0010】
【発明の効果】上記実施例等により説明したように本発
明によれば、(1)導線ケーブル巻取装置にぜんまいば
ねを内装したリールを使用し、ケーブルをリール外周に
巻回するように構成したものにあっては、装置の小型化
が達成され、(2)回動力が負荷されるケーブル延長基
部をらせんケーブルで構成したものにあっては、回動リ
ールの回動による捩れを、前記らせんケーブルのらせん
部位で吸収させることができるため、伝達信号の取り出
しには摺動子を使用する必要なしに、確実な制御信号の
伝達を容易に行うことができる。(3)回動力が負荷さ
れるケーブルの延長基部を外皮が除去され露出した複数
本の絶縁被覆導線としたものにあっては、回動リールの
回動によるケーブルの捩れを前記複数本の絶縁被覆導線
の弛みの部位で吸収させることができる。
明によれば、(1)導線ケーブル巻取装置にぜんまいば
ねを内装したリールを使用し、ケーブルをリール外周に
巻回するように構成したものにあっては、装置の小型化
が達成され、(2)回動力が負荷されるケーブル延長基
部をらせんケーブルで構成したものにあっては、回動リ
ールの回動による捩れを、前記らせんケーブルのらせん
部位で吸収させることができるため、伝達信号の取り出
しには摺動子を使用する必要なしに、確実な制御信号の
伝達を容易に行うことができる。(3)回動力が負荷さ
れるケーブルの延長基部を外皮が除去され露出した複数
本の絶縁被覆導線としたものにあっては、回動リールの
回動によるケーブルの捩れを前記複数本の絶縁被覆導線
の弛みの部位で吸収させることができる。
【図1】ケーブル巻取装置によるケーブル巻取機構を示
す平面図。
す平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図2B−B′断面図。
【図4】図3のC−C’断面図で制御線がらせん状態で
ある場合を示す。
ある場合を示す。
【図5】らせん状制御線の捩れ状態図。
【図6】図3C−C′の断面図で、制御線がバラ線状態
である場合を示す。
である場合を示す。
【図7】複数本の制御線の捩れ状態図。
【図8】実施例における歯科治療台とフートコントロー
ラの移動範囲平面図。
ラの移動範囲平面図。
【図9】図8の側面図。
1:医科・歯科治療台 2:フートコント
ローラー 2′:フートコントローラー 3:ケーブル 4:ケーブル巻取装置 40:リールケース 5:移動範囲境
界線 51:制御線用コネクター 52:制御線らせ
ん部 53:留め具 61:リール 62:リール回動軸 63:ぜんまいば
ね 64:ぜんまいばね固定軸 65:ぜんまいば
ね固定部 66:ぜんまいばね固定部 67:ケーブル固
着部 68:リール切欠溝 71:制御線バラ
線部 80:ケーブルガイド
ローラー 2′:フートコントローラー 3:ケーブル 4:ケーブル巻取装置 40:リールケース 5:移動範囲境
界線 51:制御線用コネクター 52:制御線らせ
ん部 53:留め具 61:リール 62:リール回動軸 63:ぜんまいば
ね 64:ぜんまいばね固定軸 65:ぜんまいば
ね固定部 66:ぜんまいばね固定部 67:ケーブル固
着部 68:リール切欠溝 71:制御線バラ
線部 80:ケーブルガイド
Claims (5)
- 【請求項1】 巻取り張力が比較的一定なぜんまいばね
を内有するリールを備えた、導線ケーブル巻取装置にお
いて、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内に回
動自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケーブル
後方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケーブ
ル後方部に続くケーブル主体部が前記回動リール外周部
に巻回されてなることを特徴とする導線ケーブル巻取装
置。 - 【請求項2】 リールを内有する導線ケーブル巻取装置
において、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内
に回動自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケー
ブル後方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケ
ーブル後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部
に巻回されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取
り出し構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール
回動軸内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷さ
れるその導線ケーブルの延長基部がらせんケーブルで構
成されてなることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。 - 【請求項3】 リールを内有する導線ケーブル巻取装置
において、導線ケーブルの端部が、回動リール回動軸内
に回動自在に挿通され、また同ケーブル端部に続くケー
ブル後方部が回動リールの外周部に固着され、さらにケ
ーブル後方部に続くケーブル主体部が回動リール外周部
に巻回されてなり、かつケーブル端部からの制御信号取
り出し構造として、導線ケーブルの端部が、回動リール
回動軸内に回動自在に挿通され、そして回動力が負荷さ
れるその導線ケーブルの延長基部が、ケーブル外皮が除
去され露出された複数本の絶縁被覆導線で構成されてな
ることを特徴とする導線ケーブル巻取装置。 - 【請求項4】 ケーブル端部とケーブル延長基部の間
に、コネクターが介装されてなることを特徴とする請求
項2又は3記載の導線ケーブル巻取装置。 - 【請求項5】 導線ケーブル巻取装置が、ケーブル繰り
出し口に複数個のロールからなるケーブルガイドを備
え、そのガイド内にケーブルが挿通されてなることを特
徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の導線ケー
ブル巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15693795A JPH08324896A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 導線ケーブル巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15693795A JPH08324896A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 導線ケーブル巻取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324896A true JPH08324896A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15638614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15693795A Pending JPH08324896A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 導線ケーブル巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08324896A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001128350A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-05-11 | Yazaki Corp | フラットケーブル巻取器 |
CN107686031A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-13 | 南京普爱医疗设备股份有限公司 | 一种用于医用c形臂x射线机的电缆收线机构 |
JP2019526156A (ja) * | 2016-06-07 | 2019-09-12 | アストロニクス コネクティビティ システムズ アンド サーティフィケーション コーポレーション | 連続コード付きコードリールアセンブリ |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP15693795A patent/JPH08324896A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001128350A (ja) * | 1999-08-17 | 2001-05-11 | Yazaki Corp | フラットケーブル巻取器 |
JP2019526156A (ja) * | 2016-06-07 | 2019-09-12 | アストロニクス コネクティビティ システムズ アンド サーティフィケーション コーポレーション | 連続コード付きコードリールアセンブリ |
CN107686031A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-13 | 南京普爱医疗设备股份有限公司 | 一种用于医用c形臂x射线机的电缆收线机构 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050124 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050720 |