JPH0117048Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0117048Y2
JPH0117048Y2 JP2698081U JP2698081U JPH0117048Y2 JP H0117048 Y2 JPH0117048 Y2 JP H0117048Y2 JP 2698081 U JP2698081 U JP 2698081U JP 2698081 U JP2698081 U JP 2698081U JP H0117048 Y2 JPH0117048 Y2 JP H0117048Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
twisted
twist
angle
twisting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2698081U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57140118U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2698081U priority Critical patent/JPH0117048Y2/ja
Publication of JPS57140118U publication Critical patent/JPS57140118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0117048Y2 publication Critical patent/JPH0117048Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は絶縁線心の撚り合せ方向と逆方向のス
パイラル表示を外装表面に施した耐捻回電気ケー
ブルに関し、適正捻回角度でケーブルを使用でき
るようにすることを目的とする。
従来、銅素線を撚り合せた撚り導体に電気絶縁
材を被覆した絶縁線心の複数本を撚り合せ、その
外側にゴム、プラスチツクシースを施してなる耐
捻回電気ケーブルを例えば渦巻状にケーブル受架
台上に巻いた状態でカールしたまま引出したり、
戻したりして移動機器へ給電する場合などに使用
されるので、このケーブルはカールしたまま引出
す毎にカールの巻き方向と同じ向きの捻回を常に
受ける。
本考案者は、先にかかる耐捻回電気ケーブルは
その絶縁線心の撚り合せ方向と同方向に捻回を受
けるようにして使用する場合がこれと逆方向の捻
回を受けるようにして使用する場合よりもケーブ
ル寿命が長くなり、さらに絶縁線心の導体の撚り
合せ方向を絶縁線心の撚り合せ方向と逆方向にし
た耐捻回電気ケーブルを絶縁線心の撚り合せ方向
と同方向の捻回を受けるように使用する場合が一
層長寿命となることを提案した。
耐捻回電気ケーブルの寿命すなわち捻回特性は
以上の如く捻回方向により大幅に異なるが、この
他捻回角度にもよつても異なる。捻回角度がある
角度以上になると急に素線の断線率が増加し捻回
特性が低下するものである。このときの捻回角度
を限界捻回角度または許容捻回角度と言うことが
できる。許容捻回角度は当然ケーブルサイズ、絶
縁線心数などによつて異なるものであり、捻回試
験によつて知ることができる。
しかしながら、捻回試験によつてそのケーブル
の許容捻回角度が判つていても実際のケーブル使
用ではそのケーブルがその許容捻回角度以上で使
用されているのか否かは全く判らないのが実情で
ある。
本考案はかかる従来の欠点を鋭意研究した結果
解決したものであり、実際のケーブル使用時に許
容捻回角度以上には捻回されないようにしてケー
ブルの長寿命化を計ることを目的としたものであ
る。
即ち、本考案は素線導体上に電気絶縁材を被覆
した絶縁線心の複数本を撚り合せ、シースを施し
た耐捻回電気ケーブルにおいて、シース表面に絶
縁線心の撚り合せ方向と逆方向に当該電気ケーブ
ルの単位長当りの許容捻回角度で角度360度を除
した値以上のピツチのスパイラル表示を施したこ
とを特徴とする耐捻回電気ケーブルである。
次に本考案の1実施例を図面で説明する。
第1図は本考案の1実施例を示す斜視図であ
り、図において、1は複数本の軟銅線を左撚りし
た素線導体2の上に電気絶縁材3を被覆してなる
絶縁線心である。この絶縁線心1を4本右撚り
し、その外側にゴム、プラスチツクシース4を施
し、このシース上に絶縁線心1の撚り合せ方向
(右撚り)と逆方向(左向き)に線状のスパイラ
ル表示5を施したものが、第1図に示す本考案の
耐捻回電気ケーブルの1実施例である。
第1図に示す耐捻回電気ケーブルは、絶縁線心
1を右撚り(S撚りとも言う)したものであるの
で、このケーブルが長寿命となる捻回方向は、す
でに述べた如く、絶縁線心1の撚り方向(右)と
同方向(左)つまり、絶縁線心1が締まる方向で
ある。
したがつて第1図に示す耐捻回電気ケーブルを
右方向に捻回使用すると、第1図におけるスパイ
ラル表示5は捻回角度が増すにつれてスパイラル
のピツチも増し、ついには第2図に示す如く、直
線状になる。さらに捻回角度を増すとスパイラル
表示5は第3図に示す如く、第1図とは逆向きの
スパイラルに変化する。なお第2図及び第3図に
おいて矢印はケーブルの捻回方向を示つ。また第
1図、第2図及び第3図において絶縁線心1は4
本とも同じ構造のものであるが、ケーブルの捻回
によつて絶縁線心1が捻回されて位置が変化した
様子を判りやすくするために4本の絶縁線心1の
内の1本のみに素線導体2を示しその他の3本は
省略した。
よつて第1図におけるスパイラル表示5が第2
図に示す如く直線状になるまで捻回したときの捻
回角度が許容捻回角度に等しくなるように第1図
におけるスパイラル表示の傾き角換言すればピツ
チを付けておけばよいことになる。
つまり、耐捻回電気ケーブルの単位長当りの許
容捻回角度をαとすればスパイラル表示のピツチ
Pは角度360゜をαで除した値である。
すなわちP=360°/αである。
したがつて、この式で求められるピツチPでス
パイラル表示を施しておけばこのスパイラル表示
が直線状になるまでケーブルは捻回使用してもよ
いことがただちに目視判断できる。
また場合によつては上記式で定まるピツチPよ
りも大きいピツチでスパイラル表示を施しておく
こともある。例えば、許容捻回角度以内でも捻回
角度の大きさによつてケーブル寿命が明確に異な
る場合にはある寿命以上を保証したいときにその
寿命が確実に保証できる捻回角度β(β<α)で
角度360゜を除した値のピツチでスパイラル表示を
施しておけばよいことになる。このケーブルをそ
のスパイラル表示が直線状になるまで捻回すると
そのときの捻回角度はβとなり、この直線状にな
る状態を越えないで捻回使用される限り、所定の
ケーブル寿命が保証されることになる。
例えば、45万回以上のケーブル寿命を保証する
場合、所定の捻回角度βで45万回の捻回試験を行
つた結果、断線率が許容値以内であつたならば、
このケーブルは捻回角度β以内で45万回以上のケ
ーブル寿命が保証されることになるので360゜/β
のピツチでケーブル表面に捻回方向と逆向きのス
パイラル表示を施しておけばよいことになる。実
際にはかかる後者の場合が多い。
しかしいずれの場合にも、スパイラル表示が直
線状になるまでの捻回使用であれば、そのケーブ
ルは適正な使用をされていることになり、換言す
れば適正捻回角度で使用されていることになる。
また、第1図、第2図及び第3図に示した例で
は、捻回方向が右向きの場合について説明した
が、これとは逆に左向きの捻回を受けて使用され
る場合には、絶縁線心の撚り合せ方向が左向きに
した耐捻回電気ケーブルを用意しそしてそのシー
ス上に絶縁線心の撚り合せ方向(左)とは逆向き
の右向きのスパイラル表示を施したケーブルを用
いればよい。
また、本考案においては初めにも述べた如く素
線導体の素線撚り合せ方向は、絶縁線心の撚り合
せ方向と逆方向とした耐捻回電気ケーブルを用い
るのが一層好ましいものである。すなわち、耐捻
回電気ケーブルの寿命は捻回方向によつて大きく
左右され、絶縁線心の撚り合せ方向が捻回方向と
同じ場合が逆の場合よりも著しくケーブル寿命が
長くなるが、この寿命は、さらに各絶縁線心を構
成する素線導体の撚り合せ方向によつてもかなり
の影響を受け、捻回方向と逆向きすなわち、絶縁
線心の撚り合せ方向と反対の向きのときに一層延
命になる。
また、本考案におけるスパイラル表示の表示方
法は何ら限定されるものではないが、例としては
連続した線、破線、点線、または数字や各種文字
などをスパイラル状に連記したものでもよい。さ
らにかかる表示は印刷、エンボス、テープ貼付等
任意の手段で付すことができることも言うまでも
ない。
またスパイラル表示は1本だけに限らず、ケー
ブルシースの周面上に複数本付けてもよい。
次に本考案の実験例を示す。
直径0.26mmの軟銅素線37本を左方向に集合撚り
したものを導体とし、その上に塩化ビニル樹脂を
0.8mmの厚さに被覆して絶縁線心を得た。この絶
縁線心8本を介在物とともにピツチ約77mmで左撚
りに撚り合せ、その上をテープで押え巻きしたの
ち、さらにその上に塩化ビニル樹脂を2.2mmの厚
さに被覆して耐捻回ケーブルを得た。
次に、このケーブルから長さ322mmのケーブル
試験片を切り取り、一端を回転しないように固定
し、他端を回転自在に把持して左方向に角度330゜
に捻回し、次に左方向に角度330゜まわしてもとの
位置に戻すやり方で繰り返し捻回を45万回行つ
た。
この結果導体の素線断線は全くなかつたのでこ
のケーブルは単位長当りの捻回角度330°/322mm
で右方向の繰り返し捻回に対して45万回以上の寿
命があることが判つた。
したがつて、次にこのケーブルの表面に約352
mmのピツチ(360゜を上記単位長当りの捻回角度
330゜/322mmで除した値)で線状のスパイラル表
示を付して本考案による耐捻回電気ケーブルを得
た。
よつてこのケーブルは線状スパイラル表示が直
線になるまで捻回したときに単位長当りの捻回角
度は330゜/322mmとなり、かかる使用方法では45
万回以上の捻回に耐えることが保証できることに
なる。
以上の如く、本考案の耐捻回電気ケーブルは、
その表面に付したスパイラル表示によつて適正捻
回角度で使用されているか否かが目視判断でき、
過度の捻回角度を与えるような不適正な使用が容
易に回避できるので、所定のケーブル寿命が保証
されるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による耐捻回電気ケーブルの1
例の斜視図であり、第2図は、第1図に示すケー
ブルを適正捻回角の限界まで捻回したときの状態
を示す斜視図であり、第3図は第2図に示す適正
捻回角の限界を越えて捻回したときの状態を示す
斜視図である。 1……絶縁線心、2……素線導体、3……電気
絶縁、4……ゴム、プラスチツクシース、5……
スパイラル表示。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 素線導体上に電気絶縁材を被覆した絶縁線芯
    の複数本を撚り合せ、その外側にシースを施し
    た耐捻回電気ケーブルにおいて、前記シースの
    表面に絶縁線芯の撚り合せ方向と逆方向に当該
    電気ケーブルの単位長当りの許容捻回角度で角
    度360度を除した値以上のピツチのスパイラル
    表示を施したことをを特徴とする耐捻回電気ケ
    ーブル。 (2) 素線導体が絶縁線芯の撚り合せ方向と逆方向
    に撚り合せられていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の耐捻回電気ケー
    ブル。
JP2698081U 1981-02-27 1981-02-27 Expired JPH0117048Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2698081U JPH0117048Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2698081U JPH0117048Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57140118U JPS57140118U (ja) 1982-09-02
JPH0117048Y2 true JPH0117048Y2 (ja) 1989-05-18

Family

ID=29824706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2698081U Expired JPH0117048Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0117048Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57140118U (ja) 1982-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU94037952A (ru) Сверхпроводящий кабельный провод (варианты)
JP2010509727A (ja) ツイスト加熱電線およびその製造方法
JPH0117048Y2 (ja)
US2705735A (en) Electrical conductors
WO1999052116A1 (fr) Cable coaxial, cable multiconducteur, et composants electroniques utilisant ceux-ci
JPS6344889Y2 (ja)
JP7073871B2 (ja) 導体、電線及びケーブル
EP4243039A1 (en) A marked electric conductor
JPS5816087Y2 (ja) 耐捻回性ケ−ブル線路
CN216957512U (zh) 新型超柔软抗拉伸医疗设备用线
JPS60163394A (ja) 発熱線
JPH0238340Y2 (ja)
JPS6039942Y2 (ja) 通信用線心束を含む平型給電ケ−ブル
SU1705881A1 (ru) Гибкий электрический кабель
JPH05328567A (ja) フレキシブルコンジット
JPH08249944A (ja) ツイストペアケーブル
JP2675249B2 (ja) 一括圧接コネクタ対応同軸リボンケーブル
CA1277731C (en) Primary transmission line cable
JPS608338Y2 (ja) 配線コ−ド
KR960003536Y1 (ko) 자유절곡형케이블상발열체
JPS628101Y2 (ja)
JPH0141133Y2 (ja)
JPS6342404Y2 (ja)
JPS6050013B2 (ja) スパイラルマ−ク付多対ケ−ブルの製造方法
JPS61146810U (ja)