JPH08324320A - 成形用カーペット - Google Patents

成形用カーペット

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JPH08324320A
JPH08324320A JP16292095A JP16292095A JPH08324320A JP H08324320 A JPH08324320 A JP H08324320A JP 16292095 A JP16292095 A JP 16292095A JP 16292095 A JP16292095 A JP 16292095A JP H08324320 A JPH08324320 A JP H08324320A
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fiber sheet
back face
molding
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Takashi Nishikino
隆 錦野
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Ikeda Corp
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Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は例えば自動車床敷用等に供せら
れる成形用カーペットに対して成形時に熱損傷を与えず
かつ生産効率を向上させることにある。 【構成】成形用カーペット1の本体2の裏面に形成され
る熱可塑性樹脂からなるバッキング層5裏面に繊維シー
ト6を介して凹凸25を形成して加熱面積を拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車床敷用とし
て使用される成形用カーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の自動車床敷用カーペット(8
A)を示す。該成形カーペット(8A)は基布(3A)と該基布(3
A)にタフトされているパイル(4A)とからなるカーペット
本体(2A)と、該カーペット本体(2A)裏面に形成されてい
るポリエチレンバッキング層(5A)と、該ポリエチレンバ
ッキング層(5A)に裏打ちされる布帛(6A)と、該布帛(6A)
を介してポリエチレンバッキング層(5A)に接着されてい
るサイレンサーとしてのフェルト(7A)とからなり、自動
車床形状に適合する形状に成形されている。該自動車床
敷用カーペット(8A)は、カーペット本体(2A)の裏面にT
ダイから押出したポリエチレン溶融物を塗布し、更に該
ポリエチレン溶融物の裏面に布帛(6A)を当接押圧するこ
とによって成形用カーペット(1A)を製造し、該成形用カ
ーペット(1A)を裏面から加熱して該ポリエチレンバッキ
ング層(5A)を軟化させた上でフェルト(7A)をセットした
プレス成形型に導入し、プレス成形を施すと共に該フェ
ルト(7A)を布帛(6A)を介して該ポリエチレンバッキング
層(5A)に接着せしめることによって製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の成形用カー
ペット(1A)にあっては、成形に際して裏面を加熱する場
合、該ポリエチレンバッキング層(5A)が充分軟化して布
帛(6A)裏面から浸出するようにしないと、フェルト(7A)
との良好な接着が得られない。しかし該ポリエチレンバ
ッキング層(5A)が充分軟化するまで長時間加熱すると、
成形カーペット(8A)の生産効率が悪くなり、そしてカー
ペット本体(2A)が熱損傷を受けてパイル抜けが起こり易
くなる。特に該カーペット本体(2A)のパイル(4A)がポリ
プロピレン繊維のような耐熱性に乏しい繊維からなる場
合にはパイル抜けは顕著になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、カーペット本体(2) と、
該本体(2) 裏面に形成され熱可塑性樹脂からなるバッキ
ング層(5) と、該バッキング層(5) に裏打ちされる繊維
シート(6) とからなり、該バッキング層(5) 裏面に繊維
シート(6) 介して加熱プレス加工によって凹凸(25)が形
成されている成形用カーペット(1) を提供するものであ
る。
【0005】
【作用】カーペット本体(2) と、該本体(2) 裏面に形成
されるバッキング層(5) と、該バッキング層(5) に裏打
ちされる繊維シート(6) とからなる成形用カーペット
(1) を繊維シート(6) 側から加熱プレス加工して凹凸(2
5)を形成する際、プレス圧によって加熱軟化状態のバッ
キング層(5) が繊維シート(6) 裏面に浸出して来る。更
に該成形用カーペット(1) を成形する際、裏面から加熱
してバッキング層(5) を軟化させるのであるが、該バッ
キング層(5) には繊維シート(6) を介して凹凸(25)が形
成されているので加熱面積が該凹凸(25)によって拡大さ
れ、加熱効率が向上して短時間の加熱によりカーペット
本体(2) 熱損傷を与えることなくバッキング層(5) を充
分軟化させることが出来、特に繊維シート(6) 裏面へ浸
出しているバッキング層部分(35)は直接加熱されるので
速やかに充分軟化する。
【0006】
【実施例】本発明を図1〜図5に示す一実施例によって
説明すれば、カーペット本体(2)は基布(3) と、該基布
(3) にタフトされているパイル(4) とからなり、図2に
示すように該カーペット本体(2) は裏面を上側にしてロ
ーラー(8) を介してTダイ(9) 直下に送り込まれ、該T
ダイ(9) から押出される熱可塑性樹脂溶融物(15)を塗布
され、バッキング層(5) が形成される。同時にロール(1
6)から繊維シート(6) が引出され、該バッキング層(5)
が軟化状態を保つ間に表面に凹凸が形成されているエン
ボスローラー(10)によって該繊維シート(6) は該バッキ
ング層(5) 裏面に圧着されると共に該繊維シート(6) を
介して該バッキング層(5) 裏面には凹凸(25)が形成され
る。この際軟化状態を保っているバッキング層(5) はエ
ンボスローラー(10)のプレス圧によって繊維シート(6)
裏面に浸出する。該エンボスローラー(10)は本実施例の
場合冷却されているが、該カーペット本体(2) に塗布さ
れているバッキング層(5) が軟化状態でない場合には該
エンボスローラー(10)は加熱されていてもよい。
【0007】このようにして図3に示す成形用カーペッ
ト(1) が製造されるが、該成形用カーペット(1) におい
てカーペット本体(2) の基布(3) とパイル(4) とは例え
ばポリエステル繊維、脂肪族または芳香族ポリアミド繊
維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維等のポリオレフィン繊維、ビニリデン繊維、ポリ塩
化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン、レーヨ
ン、キュプラ、アセテート等の合成繊維からなり、基布
(3) は通常目付90〜130g/m2 であり、パイル
(4) は通常目付450〜490g/m2 である。自動車
床敷用に供する場合は安価なポリプロピレン繊維をパイ
ル(4) に使用し、機械的強度の大きいポリエステル繊維
を基布(3) に使用することが望ましい。しかし本発明に
おいてはニードルパンチカーペットも使用することが出
来る。
【0008】バッキング層(5) の熱可塑性樹脂としては
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアミド等の低融点のものが使用される
が、通常はポリエチレンが使用され、その塗布量は通常
400〜600g/m2 とされる。
【0009】繊維シート(6) はカーペットに使用される
と同様な合成繊維の布帛(織物)、不織布、抄造シート
等であり、通常目付20〜40g/m2 である。
【0010】本発明の成形用カーペット(1) を使用して
自動車床敷用カーペット(8) を製造するにはまず図3に
示すように該成形用カーペット(1) の裏面側からヒータ
ー(11)によって加熱して該成形用カーペット(1) のバッ
キング層(5) を軟化せしめる。この場合該バッキング層
(5) 裏面には基布(3) を介して凹凸(25)が形成されてい
るので該凹凸(25)によって加熱面積が拡大され加熱効率
は大巾に向上し、該バッキング層(5) は短時間で全体的
に円滑に軟化されるが、特に繊維シート(6) 裏面へ浸出
しているバッキング層部分(35)は直接ヒーター(11)によ
って加熱されるので迅速かつ充分に軟化される。したが
ってカーペット本体(2) の基布(3) やパイル(4) にポリ
プロピレン繊維等の耐熱性に乏しい繊維を用いても、該
カーペット本体(2) の熱損傷はまぬがれる。
【0011】上記したように成形用カーペット(1) の裏
面を加熱したら図4に示すようにサイレンサー(7) がセ
ットされた成形型(12)により自動車床形状に適合する形
状に成形すると共にサイレンサー(7) を繊維シート(6)
を介してバッキング層(5) に接着する。即ち図5に示す
ように該サイレンサー(7) は繊維シート(6) 裏面へ浸出
しているバッキング層部分(35)および成形圧によって繊
維シート(6) 裏面へ浸出して来るバッキング層(5) によ
って接着されるが、上記したようにバッキング層(5) は
効率良く加熱軟化され、特に繊維シート(6) 裏面へ浸出
しているバッキング層部分(35)は特に充分軟化されてい
るので、サイレンサー(7) は確実に接着される。該サイ
レンサー(7) としてはフェルト、ポリウレタン発泡体等
が使用される。
【0012】このようにして自動車床敷用カーペット
(8) が製造されるが、該自動車床敷用カーペット(8) に
おいて、該カーペット本体(2) は耐熱性に乏しい繊維を
使用したものであっても熱損傷がなく、したがってパイ
ル抜けがなく、かつサイレンサー(7) は強固に接着され
ている。
【0013】
【発明の効果】本発明では上記したように成形用カーペ
ットのバッキング層裏面に繊維シートを介して加熱プレ
ス加工によって凹凸を形成するので、加熱面積が拡大さ
れて該バッキング層の加熱軟化効率が大巾に向上し、カ
ーペット本体は耐熱性に乏しい繊維が用いられている場
合でも該カーペット本体に熱損傷を与えることなく短時
間でバッキング層を加熱軟化させることが出来、もって
生産効率が向上しかつサイレンサーの接着も強固にな
る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】カーペット本体部分断面図
【図2】バッキング工程説明図
【図3】加熱工程説明図
【図4】成形工程説明図
【図5】サイレンサー接着状態説明部分断面図
【図6】従来例の部分断面図
【符号の説明】
1 成形用カーペット 2 カーペット本体 4 パイル 5 バッキング層 6 繊維シート 10 エンボスローラー 25 凹凸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーペット本体と、該本体裏面に形成され
    熱可塑性樹脂からなるバッキング層と、該バッキング層
    に裏打ちされる繊維シートとからなり、該バッキング層
    裏面に繊維シート介して加熱プレス加工によって凹凸が
    形成されていることを特徴とする成形用カーペット
  2. 【請求項2】該カーペット本体のパイルはポリオレフィ
    ンからなる請求項1に記載の成形用カーペット
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