JPH08324306A - 搬送設備 - Google Patents

搬送設備

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JPH08324306A
JPH08324306A JP7131285A JP13128595A JPH08324306A JP H08324306 A JPH08324306 A JP H08324306A JP 7131285 A JP7131285 A JP 7131285A JP 13128595 A JP13128595 A JP 13128595A JP H08324306 A JPH08324306 A JP H08324306A
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Ron Shibata
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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設計自由度の可及的に大きくし、搬送設備を
一層便利なものとしながら、電源にかかる負荷を許容量
以下に収めることができるようにする。 【構成】 地上側に、移動体Aを案内する案内レールB
が設けられ、その案内レールBの長手方向に並べて、交
流電流が通電されて磁界を発生する複数の給電線3が、
夫々互いに独立した電流ループを形成する状態で設けら
れ、前記複数の給電線3毎に、前記交流電流を供給する
電源が備えられ、前記移動体Aに、前記給電線3にて形
成された磁界により電力を発生する受電用コイルが備え
られた搬送設備において、前記電源に対する負荷の量を
検出する負荷検出手段と、前記負荷検出手段が検出する
負荷の量が設定量を超えた時に、前記案内レールBにお
ける、その設定量を超えた給電線3の設置範囲内に、新
たに前記移動体Aが進入しないように、前記移動体Aの
運行を制御する運行制御手段とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上側に、移動体を案
内する案内レールが設けられ、その案内レールの長手方
向に並べて、交流電流が通電されて磁界を発生する複数
の給電線が、夫々互いに独立した電流ループを形成する
状態で設けられ、前記複数の給電線毎に、前記交流電流
を供給する電源が備えられ、前記移動体に、前記給電線
にて形成された磁界により電力を発生する受電用コイル
が備えられた搬送設備に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる搬送設備は、荷を搭載した移動体
が、案内レールに案内されて移動し、ステーション間等
で荷を搬送するものである。この移動体に対しては、案
内レールの長手方向に並べて設けられた給電線から、移
動体の受電用コイルを介して電力が供給され、移動体に
備えられた電気機器の利用に供される。移動体に電力を
供給する給電線は、通常、搬送設備全体で単一の電流ル
ープを形成する1系統の給電線が設けられる場合より
も、給電線とその給電線に交流電流を供給する電源とを
対として規格化して、搬送設備の規模に応じて、その規
格化された給電線を複数組み合わせて構成する場合が多
い。
【0003】このように、複数の給電線を組み合わせて
使用する場合は、移動体は複数の給電線に亘って移動す
るので、移動体の運行状況に応じて給電線毎に備えらえ
た電源にかかる負荷が変動することになるが、その変動
する負荷が、電力の供給効率及び最大供給能力から定ま
る負荷の許容量以下に収まる必要がある。このために、
従来は、案内レールに沿って配置されたステーションの
配置等から移動体の運行状況を推定し、1つの給電線の
範囲内に存在する移動体の最大数から決まる最大負荷の
量が、上記の負荷の許容量以下に収まるように、夫々の
給電線の配置を決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、移動体の運行
状況からほぼ必然的に給電線の配置が決まってしまい、
給電線の配置の設計自由度が小さいものとなり、又、一
旦搬送設備を設置してしまうと移動体の台数を増す等の
変更が極めて困難となり不便であった。本発明は、かか
る実情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的
は、設計自由度を可及的に大きくし、搬送設備を一層便
利なものとしながら、電源にかかる負荷を許容量以下に
収めることができるようにする点にある。第2の目的
は、搬送設備の管理を容易なものとしながら、上記第1
の目的を達する点にある。第3の目的は、構成の簡素化
を図りながら、上記第2の目的を達する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送設備は、地
上側に、移動体を案内する案内レールが設けられ、その
案内レールの長手方向に並べて、交流電流が通電されて
磁界を発生する複数の給電線が、夫々互いに独立した電
流ループを形成する状態で設けられ、前記複数の給電線
毎に、前記交流電流を供給する電源が備えられ、前記移
動体に、前記給電線にて形成された磁界により電力を発
生する受電用コイルが備えられたものであって、その第
1特徴構成は、前記電源に対する負荷の量を検出する負
荷検出手段と、前記負荷検出手段が検出する負荷の量が
設定量を超えた時に、前記案内レールにおける、その設
定量を超えた給電線の設置範囲内に、新たに前記移動体
が進入しないように、前記移動体の運行を制御する運行
制御手段とが設けられている点にある。第2特徴構成
は、上記第1特徴構成において、前記負荷検出手段が、
前記案内レールにおける、一つの給電線の設置範囲内に
存在する前記移動体の台数を、前記負荷の量として検出
するように構成されている点にある。
【0006】第3特徴構成は、上記第2特徴構成におい
て、前記負荷検出手段が、前記電源の消費電力を検出し
て、その消費電力を、一つの給電線の設置範囲内に存在
する前記移動体の台数に換算するように構成されている
点にある。第4特徴構成は、上記第3特徴構成におい
て、前記移動体に、前記受電用コイルが発生した電力に
より前記移動体を走行させるための推力を発生する推力
発生手段と、前記受電用コイルが発生した電力により前
記移動体を停止保持する停止保持手段とが設けられてい
る点にある。第5特徴構成は、上記第4特徴構成におい
て、前記推力発生手段及び前記停止保持手段が、リニア
直流モータにて構成されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、負荷検出手段
が、給電線夫々に対して備えられた電源にかかる負荷の
量を検出し、その検出した負荷の量が設定量を超えたと
きに、その給電線の設置範囲内に新たに移動体が進入し
ないように、運行制御手段が制御する。従って、一つの
給電線の電源にかかる最大の負荷の量を、移動体の運行
状況から推定するというような作業をそれほど厳密に行
わなくても、電源にかかる負荷の量が許容量を超えてし
まうような事態を回避できる。又、搬送設備の設置後
に、移動体の台数を増設する等、設備変更する場合で
も、同様に、電源にかかる負荷の量が許容量を超えてし
まうような事態を回避できる。尚、運行制御手段は、一
つの給電線に対する移動体の進入の可否を制御するの
で、いわゆる分散制御の形式の制御構成とすることも可
能となる。
【0008】本発明の第2特徴構成によれば、負荷検出
手段は、一つの給電線の設置範囲内に存在する移動体の
台数を、電源にかかる負荷の量として検出する。すなわ
ち、電源にかかる負荷の量が設定値を超えたか否かを消
費電力そのもので管理するのではなく移動体の台数で管
理するので、移動体の運行制御との整合性が良好とな
る。本発明の第3特徴構成によれば、負荷検出手段は、
電源の消費電力を検出し、検出した消費電力から、一つ
の給電線の設置範囲に存在する移動体の台数を換算して
求めて、移動体の運行管理に用いる。従って、一つの給
電線の設置範囲内に存在する移動体の台数を検出するた
めに、案内レールに移動体の通過を検出するセンサ等を
設けるような必要がない。又、上記の移動体の通過を検
出するセンサ等を設けるような場合では、例えば停電等
により、搬送設備の電源が作動停止したとき、一つの給
電線の設置範囲内に存在する移動体の台数の情報を消失
してしまうか、あるいは、この情報の消失を防止する装
置が必要となるのに対し、電源の消費電力から一つの給
電線の設置範囲内に存在する移動体の台数を知ることが
できるので、格別な装置を必要とせずに、電源回復時に
も容易に一つの給電線の設置範囲内に存在する移動体の
台数を知ることができる。
【0009】本発明の第4特徴構成によれば、移動体の
走行中は推力発生手段が受電用コイルにて発生した電力
を消費し、移動体の停止中は停止保持手段が受電用コイ
ルにて発生した電力を消費するので、移動体の、走行中
における移動体の電力消費と停止中における移動体の電
力消費との偏差を小さくすることができる。移動体の消
費電力が稼働状態によって大きく変動すると、電源の消
費電力を移動体の台数に換算する際の判別値の設定マー
ジンが小さくなるが、上記の如く電力消費の偏差を小さ
くすることで、この設定マージンを大きくすることがで
きる。本発明の第5特徴構成によれば、移動体を走行さ
せるための推力発生手段をリニア直流モータにて構成す
ると、リニア直流モータへの通電制御によって移動体を
停止保持できるので、停止保持手段としての機能をも兼
用できる。
【0010】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、一つの給電
線の電源にかかる最大の負荷の量を、移動体の運行状況
から推定するというような作業をそれほど厳密に行わな
くても、又、搬送設備の設置後に、設備変更する場合で
も、電源にかかる負荷の量が許容量を超えてしまうよう
な事態を回避できるので、設計自由度を可及的に大きく
し、搬送設備を一層便利なものとしながら、電源にかか
る負荷を許容量以下に収めることができるに至った。上
記第2特徴構成によれば、電源にかかる負荷の量が設定
値を超えたか否かを消費電力そのもので管理するのでは
なく移動体の台数で管理するので、移動体の運行制御と
の整合性が良好となり、搬送設備の管理を容易なものと
しながら、上記第1特徴構成による効果を奏することが
できる。
【0011】上記第3特徴構成によれば、一つの給電線
の設置範囲内に存在する移動体の台数を検出するため
に、案内レールに移動体の通過を検出するセンサ等を設
けるような必要がなく、又、停電等により搬送設備の電
源が作動停止したような場合でも、格別な装置を必要と
せずに、電源回復時に容易に一つの給電線の設置範囲内
に存在する移動体の台数を知ることができ、搬送設備の
取扱いを容易なものとし、且つ、構成の簡素化を図りな
がら、上記第2特徴構成による効果を奏することができ
る。上記第4特徴構成によれば、上記第3特徴構成によ
る効果に加え、電源の消費電力を移動体の台数に換算す
る際の判別値の設定マージンを大きくすることができの
で、搬送設備を実施製作面で一層便利なものとすること
ができる。上記第5特徴構成によれば、上記第4特徴構
成による効果に加え、リニア直流モータが、推力発生手
段としての機能と停止保持手段としての機能とを兼用す
るので、更に構成の簡素化を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した搬送設備の実施例を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、リニアモ
ータLMにて駆動される移動体Aと、その移動体Aを案
内する案内レールBとが設けられ、リニアモータLMの
一次コイル1が、移動体Aに装着され、一次コイル1と
の共働で推力を発生させるためのリニア直流モータのマ
グネット2が、案内レールBに装着されている。尚、本
実施例では、リニアモータLMとしてリニア直流モータ
を採用している。案内レールBの上方側において、案内
レールBの長手方向に並べて、交流電流が通電されて磁
界を発生する給電線3が配置され、移動体Aに、給電線
3にて形成された磁界により電力を発生する受電用コイ
ル4が設けられており、この受電用コイル4から発生さ
れる電力が供給されて、一次コイル1が、マグネット2
と協働で、移動体Aを走行させるための推力を発生し、
移動体Aの停止中には移動体Aの停止保持する。従っ
て、リニアモータLMの一次コイル1は、移動体Aを走
行させるための推力を発生する推力発生手段PG及び移
動体Aを停止保持する停止保持手段SKとして機能す
る。
【0013】以下各部について説明を加える。移動体A
は、案内レールB内に収納された状態で案内レールBに
載置状態に支持される本体部A1と、案内レールBの上
方に突出状態で位置して、主として物品の保持に関係す
る荷載置部A2とからなる。本体部A1と荷載置部A2
とは、正面視において移動車横幅方向の中央部に位置す
る縦姿勢の連結部材5にて接続されている。本体部A1
は、図2及び図3に示すように、前側台車30a及び後
側台車30bの2台の台車30と、前側台車30a及び
後側台車30bの夫々から上方に延びる状態で取り付け
られている前側連結部材5a及び後側連結部材5bの2
つの連結部材5と、前側連結部材5aと後側連結部材5
bを固定連結する連結アーム32とが備えられて構成さ
れている。
【0014】前側台車30a及び後側台車30bの夫々
には、移動車横幅方向に沿う軸芯周りで回転自在な左右
一対の走行輪6と、上下方向に沿う軸芯周りで回転自在
な振れ止め用の4つの転輪7とが装備され、走行輪6及
び転輪7の取り付け部の下方側箇所すなわち前側台車3
0a及び後側台車30bの夫々の底部にリニアモータL
Mの一次コイル1が固定的に取り付けられている。従っ
て、1次コイル1は、前側台車30a及び後側台車30
b夫々の姿勢と連動して姿勢変化する。
【0015】後側連結部材5bは、図1に示すように、
軸受け33にて縦軸芯回りに回動自在に後側台車30b
に支持されており、後側連結部材5bの上端は、荷載置
部A2に固定されており、前側連結部材5aも後側連結
部材5bと同様の支持構成で支持されている。更に、後
側連結部材5bには受電用コイル4が回動自在に取り付
けられいる。受電用コイル4は、図1に示すように、縦
断面形状がE字状の磁性材4aと、その磁性材4aの中
央の突起部分に巻回される一次コイル4bとからなり、
磁性材4aが給電線3を覆う位置で且つ給電線3に沿う
姿勢に取り付けられている。受電用コイル4の下端部は
後側台車30bとが接続アーム34にて接続されている
ので、案内レールBの湾曲部分を通過する際、走行輪6
及び転輪7が案内レールBの水平方向の移動体案内面H
G及び垂直方向の移動体案内面VGとの接触によって後
側台車30bが案内されて姿勢変化するのに連動して受
電用コイル4も姿勢変化し、受電用コイル4は上記の姿
勢をほぼ維持する。
【0016】荷載置部A2には、荷載置台8と、一次コ
イル1の駆動等を管理するコントローラEと、前述の受
電用コイル4とが装備されている。案内レールBは、図
4に示すように、吊り下げ枠13にて天井側から吊り下
げ状態で設置され、平面視で、各角部に適当な湾曲部を
設けた略長方形状に配置されている。又、案内レールB
は、図5に示すように、アルミニウム等の非磁性体にて
一体に形成されたレール材10を主要部として構成され
ており、レール材10の間に、マグネット2が配置され
ている。案内レールBの底部には、レール長手方向に間
隔を隔てて支持枠12が組み付けられ、この支持枠12
の両端部が、吊り下げ枠13にて天井部に対して支持さ
れている。つまり、案内レールBが、天井部に対して吊
り下げ支持されて、搬送設備全体としては、天井搬送形
式となっている。
【0017】案内レールBには、上述のように、移動体
Aの走行輪6が接触する水平方向の移動体案内面HG、
振れ止め用の転輪7が接触する垂直方向の移動体案内面
VGが形成されている。また、案内レールBの上部に
は、左右一対のスリットカバー14がボルト固定されて
おり、それらスリットカバー14の間に、前記移動体A
の縦姿勢の連結部材5が挿通するスリット状の開口部1
5が形成され、そのスリット状の開口部15は案内レー
ルBの長手方向に沿う状態となっている。スリットカバ
ー14の取付箇所の直上には、給電線3が支持部材3a
にて支持される状態で上記スリット状の開口部15を挟
んで左右一対に設けられている。
【0018】本実施例の搬送設備では、図4から給電線
3を抜き出した図6に示すように、各別に電源18を備
えた二つの給電線3が設けられている。二つの給電線3
の切り換わり箇所Cでは、給電線3をUターンさせてお
り、図8に示すように、水平方向に延びる状態から下方
に屈曲し、カバー体16に沿って引き回してUターンさ
せている。このように、給電線3を案内レールBのカバ
ー体16に沿わせるに際して、カバー体16の内部を通
すことで、給電線3を露出させるのに比べて、搬送設備
をクリーンルームに設置した場合に、ダウンフローの気
流を乱してしまうのをさらに抑制できる。電源18は、
図7に示すように、3相の商用電源からの電力を約10
kHzの交流電流に変換して給電線3に供給するため
に、変圧器等が備えられて構成されている。電源18に
おける商用電源側(すなわち一次側)には、電流計18
aが備えられており、電流計18aの検出信号は、イン
ターロック制御部ICに送られる。
【0019】インターロック制御部ICは、一つの給電
線3の設置範囲内に存在する移動体Aの台数が、電源1
8の負荷の許容量から定まる設定台数を超えた場合に、
その設定台数を超えた給電線3の設置範囲内に移動体A
が進入しないように、移動体Aの運行を制御する運行制
御手段MCとして機能し、二つの給電線3の夫々に対し
て設けられている。例えば、一つの電源18で最大15
台の移動体Aに給電できるとすれば、設定台数を14台
に設定しておき、インターロック制御部ICは、一つの
給電線3の設置範囲内に存在する移動体Aの台数が14
台を超えて15台となったときに、その給電線3の設置
範囲内に新たに移動体Aが進入しないように制御するの
である。一つの給電線3の設置範囲内に存在する移動体
Aの台数は、電源18に備えられた電流計18aの検出
信号によって検出する。すなわち、移動体Aの作動状況
によって若干の変動はあるものの、一つの給電線3の設
置範囲内に存在する移動体Aの台数は、そのまま電源1
8にかかる負荷の量に相当し、一つの給電線3の設置範
囲に存在する移動体Aの台数に応じて、実質的に電源1
8の消費電力を示す電流計18aの検出電流値がステッ
プ的に変化するので、インターロック制御部ICが、電
流計18aの検出信号を、管轄する給電線3の設置範囲
内に存在する移動体Aの台数に換算できるのである。従
って、電流計18a及びインターロック制御部ICは、
一つの給電線3の設置範囲内に存在する移動体Aの台数
を、電源18にかかる負荷の量として検出する負荷検出
手段LDとして機能する。
【0020】インターロック制御部ICは、給電線3の
切り換わり箇所Cの移動体A移動方向上流側に設置さ
れ、その切り換わり箇所Cよりも移動体A移動方向下流
側の給電線3を管轄する。インターロック制御部IC
は、上記のようにして、管轄する給電線3の設置範囲内
に存在する移動体Aの台数が、設定台数を超えたのを検
知すると、管轄する給電線3の設置範囲内に進入しよう
とする移動体Aに対して停止信号を送信する。この停止
信号の送信のために、案内レールBにおける給電線3の
切り換わり箇所Cの移動体A移動方向上流側に、図1に
示す停止指示用電磁石MGが取り付けられ、移動体A側
には、停止指示用電磁石MGが発生させる磁気を検出す
るための磁気センサMSが備えられている。インターロ
ック制御部ICは、停止指示用電磁石MGに移動体Aを
停止させておく必要のある間通電して、磁気を発生させ
ることで、停止信号を送信する。磁気センサMSによっ
てこの停止信号の送信を受けた移動体Aは、停止指示用
電磁石MGが通電停止となるまで停止する。
【0021】上記構成の給電線3からの供給により受電
用コイル4にて発生した電力は、図9に示すように、電
源回路21に供給される。この電源回路21は、整流回
路や電圧安定化回路を備えるものであって、受電用コイ
ル4からの電力を整流並びに電圧調整して、一次コイル
1を駆動する一次コイル駆動回路K1及びコントローラ
Eに供給するようになっている。コントローラEは、物
品移載用のステーションSTに設けた通信装置22と光
通信にて通信する通信装置23や、上述した磁気センサ
MSの他、例示はしないがステーションSTに対する位
置を検出するセンサや先行する他の移動体Aとの距離を
検出するセンサ等の、各種のセンサ類を備えている。
【0022】コントローラEの通信装置23は、図10
に示すように、移動体AがステーションSTに停止し、
ステーションSTの通信装置23と互いに対向した状態
で通信を行う。コンローラEの作動に説明を加えると、
コントローラEは、基本的には、現在停止しているステ
ーションSTに設けた通信装置22から指令される指令
情報に基づいて、次の目標ステーションSTに走行して
停止することを繰り返すことになる。
【0023】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、給電線3は、案内レールBの上方
側において、案内レールBの長手方向に並べて配置され
ているが、案内レールBの下方側又は側方側において、
案内レールBの長手方向に並べて配置する構成としても
良い。 上記実施例では、負荷検出手段LDは、電源18の
3相の商用電源側の電流値を検出して、一つの給電線3
の設置範囲内に存在する移動体Aの台数に換算している
が、変圧器を通した後の二次側に電力計を備えて消費電
力を検出しても良い。又、一つの給電線3の設置範囲の
入口と出口とに、移動体Aの通過を検出するセンサを備
えさせて、そのセンサの検出信号により、入った台数と
出た台数との差から、一つの給電線3の設置範囲内に存
在する移動体Aの台数を検出する構成としても良い。更
に、検出した電源18の消費電力を移動体Aの台数に換
算するのではなく、この消費電力が設定量を超えた時
に、その給電線3の設置範囲内に新たに移動体Aが進入
しないように制御する構成としても良い。
【0024】 上記実施例では、運行制御手段MCを
給電線3毎に設けた、いわゆる分散制御の形式をとって
いるが、搬送設備全体を管理する制御装置が、全ての給
電線3の運行制御手段MCの機能を兼ね備える構成とし
ても良い。尚、この場合、搬送設備全体を管理する制御
装置は、移動体Aの運行状況を把握しているので、その
運行状況から一つの給電線3の設置範囲内に存在する移
動体Aの台数を検出することもできる。 上記実施例では、リニアモータLMの一次コイル1
を移動体Aに配置する構成としているが、案内レールB
側に適当な間隔をおいて一次コイルを配置する構成とし
ても良い。この場合、給電線3の切り換わり箇所Cの近
くの移動体Aを停止させる箇所には、通常のステーショ
ンと同様に、移動体Aの加減速用並びに発進及び停止用
の一次コイルを設置すれば良い。 上記実施例では、二つの給電線3を備えた搬送設備
を例示しているが、3つ以上の給電線3を備える構成と
しても良い。 上記実施例では、移動体Aをリニア直流モータの形
式のリニアモータLMにて走行駆動させているが、リニ
アモータLMをリニア誘導モータの形式で構成し、受電
用コイル4が発生した電力により移動体Aを走行させる
ための推力を発生する推力発生手段PGである一次コイ
ルを移動体Aに、二次導体を案内レールBに備える構成
とし、又、停止中の移動体Aを停止保持するための停止
保持手段SKとして電磁石を移動体Aに備え、その電磁
石と互いに吸引するマグネットを案内レールB側に備え
る構成としても良い。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例にかかる要部断面図
【図2】本発明の実施例にかかる移動体の要部側面図
【図3】本発明の実施例にかかる移動体の要部平面図
【図4】本発明の実施例にかかる搬送設備の斜視図
【図5】本発明の実施例にかかる案内レールの断面図
【図6】本発明の実施例にかかる給電線の配置説明図
【図7】本発明の実施例にかかる要部ブロック構成図
【図8】本発明の実施例にかかる給電線の引き回し説明
【図9】本発明の実施例にかかる移動体のブロック図
【図10】本発明の実施例にかかる移動体とステーショ
ンとの通信の説明図
【符号の説明】
3 給電線 4 受電用コイル 18 電源 A 移動体 B 案内レール LD 負荷検出手段 MC 運行制御手段 PG 推力発生手段 SK 停止保持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 1/02 G05D 1/02 Z H02J 17/00 H02J 17/00 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上側に、移動体(A)を案内する案内
    レール(B)が設けられ、 その案内レール(B)の長手方向に並べて、交流電流が
    通電されて磁界を発生する複数の給電線(3)が、夫々
    互いに独立した電流ループを形成する状態で設けられ、 前記複数の給電線(3)毎に、前記交流電流を供給する
    電源(18)が備えられ、 前記移動体(A)に、前記給電線(3)にて形成された
    磁界により電力を発生する受電用コイル(B)が備えら
    れた搬送設備であって、 前記電源(18)に対する負荷の量を検出する負荷検出
    手段(LD)と、 前記負荷検出手段(LD)が検出する負荷の量が設定量
    を超えた時に、前記案内レール(B)における、その設
    定量を超えた給電線(3)の設置範囲内に、新たに前記
    移動体(A)が進入しないように、前記移動体(A)の
    運行を制御する運行制御手段(MC)とが設けられてい
    る搬送設備。
  2. 【請求項2】 前記負荷検出手段(LD)が、前記案内
    レール(B)における、一つの給電線(3)の設置範囲
    内に存在する前記移動体(A)の台数を、前記負荷の量
    として検出するように構成されている請求項1記載の搬
    送設備。
  3. 【請求項3】 前記負荷検出手段(LD)が、前記電源
    (18)の消費電力を検出して、その消費電力を、一つ
    の給電線(3)の設置範囲内に存在する前記移動体
    (A)の台数に換算するように構成されている請求項2
    記載の搬送設備。
  4. 【請求項4】 前記移動体(A)に、 前記受電用コイル(4)が発生した電力により前記移動
    体(A)を走行させるための推力を発生する推力発生手
    段(PG)と、 前記受電用コイル(4)が発生した電力により前記移動
    体(A)を停止保持する停止保持手段(SK)とが設け
    られている請求項3記載の搬送設備。
  5. 【請求項5】 前記推力発生手段(PG)及び前記停止
    保持手段(SK)が、リニア直流モータ(LM)にて構
    成されている請求項4記載の搬送設備。
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