JPH0832340B2 - 鋼管の曲がり矯正方法 - Google Patents

鋼管の曲がり矯正方法

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JPH0832340B2
JPH0832340B2 JP63060329A JP6032988A JPH0832340B2 JP H0832340 B2 JPH0832340 B2 JP H0832340B2 JP 63060329 A JP63060329 A JP 63060329A JP 6032988 A JP6032988 A JP 6032988A JP H0832340 B2 JPH0832340 B2 JP H0832340B2
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bend
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一彦 美浦
勇 安原
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋼管の曲がり矯正方法に関し、鋼管の両端の
軸心を合致させた状態に、しかも真円状態に悪影響を与
えないで矯正する方法で、大径管の製造分野において利
用される。
〔従来の技術〕
鋼板をプレス等によって円筒状に成形して溶接して製
作された鋼管は溶接歪みによって曲がりが生ずる。この
ような曲がりを生じた鋼管の曲がりを矯正する方法とし
て、メカニカル拡管機を用いて拡管し塑性変形を与えて
いる時に、同時に曲がり矯正方向の荷重を加える方法を
特開昭62−97716号公報で提案した。この方法は、種々
の問題を解決する極めて優れた方法である。
しかし、現実にこの方法を実行して曲がりのない鋼管
を得ようとする場合、鋼管の全長を何回にも分けて部分
的に拡管していくメカニカル拡管方法においては、1回
毎の拡管にどの程度の矯正方向の歪を与えれば最終的に
曲がりのない鋼管を得ることになるのか判断できない。
その結果として鋼管の両端の軸心を合致させることは容
易でないという問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は前記特開昭62−97716の技術を容易に実施す
るために、各拡管作用毎に矯正ローラに加える最適な荷
重を決定することによって、拡管終了後鋼管1本を通し
てみた時、鋼管の両端の軸心が合致した、曲がりのない
鋼管を得るための鋼管の曲がり矯正方法を提供しようと
するものである。
しかも矯正装置は、通常2台で一対となっている拡管
機の後半側の拡管機のみに取付ければ良く、僅かの設備
費用で実施できるものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、長さ方向に曲がりを有する鋼管を中間部よ
り前半と後半に分けて拡管を行う際の鋼管の曲がり矯正
方法において、 前半の拡管を終了した後に、鋼管両端の軸心が合致す
るように矯正すべき曲がり量αを測定し、該曲がり量α
を矯正するように、後半のn回の拡管作業ごとの曲がり
矯正目標値α、α、…、αを算出し、後半の拡管
時に、前記拡管作業ごとの曲がり矯正目標値α
α、…、αに合わせた荷重を鋼管の曲がり矯正方向
に加えて矯正し、最終的に鋼管の両端の軸心を合致させ
ることを特徴とする鋼管の曲がり矯正方法である。
この場合に、前記拡管作業ごとの曲がり矯正目標値と
その矯正後の実績値とを比較し、その差が最後の曲がり
矯正によって零となるように、その矯正以後の各拡管作
業ごとの曲がり矯正目標値を修正することによって確実
な曲がり矯正を行うことができる。
〔作用〕
第1図は鋼管1の拡管機を示すもので、鋼管1は第1
の拡管機10によって第2図に示す前半部Aの拡管を終了
した後、第2の拡管機11によって後半部Bの拡管を行
う。
第1図に示すように2台を一対とした拡管機10,11の
うち後半を担当する拡管機11に、曲がり矯正ローラ6を
取付け、さらに第2図、第5図に示すように、曲がり測
定用センサ7a,7b,7c、矯正量測定センサ、8a,8bを取付
ける。
鋼管1は先ず拡管機10でその半分を拡管されたあと、
拡管機11に搬入される。ここで拡管作業に入る前に第2
図に示すように曲がり測定センサ7(7a,7b,7c)で鋼管
1の全長の曲がり量を測定する。
第3図は前記のように測定された曲がり量αが矯正さ
れた鋼管1の模式図を示すものである。この曲がり量α
(最終曲がり矯正量)が零になるように、すなわち最終
的に鋼管を通して見た時鋼管の両端の軸心が合致するよ
うに、鋼管1の後端から中央部に向かってn回繰り返さ
れる拡管作業中における曲がり矯正目標値を、第4図に
示すα、α、……αのように設定し、各拡管作業
ごとに矯正ローラを作用させて、最終的に曲がり量αが
零になるように矯正する。
〔実施例〕
第1図にメカニカル拡管工程における曲がり矯正装置
の設置状況を示す。鋼管1を拡管する拡管機ヘッドはコ
ーン2、セグメント3、プルロッド4から成っている。
拡管装置は通常図に示すように拡管機10,11の2台で一
対となり、鋼管1を半分づつ分担して拡管するが、勿論
必ずしも2台でなくても、例えば1台の拡管機11だけで
鋼管全長の拡管を行っても良い。ローラ5は鋼管1を拡
管機に搬入し、さらに各拡管サイクル毎に鋼管を1回の
拡管長さ分だけ移動させる。矯正ローラ6は曲がりを矯
正する。センサ7は拡管機11で拡管する前に鋼管全長の
曲がりを測定する。このセンサ7は接触型、非接触型等
色々のタイプのものを利用することができ、またその測
定数も3点に限定されるものでない。
第5図は拡管中の鋼管1の部分縦断面図である。鋼管
1はローラ5で搬送される。拡管機11はロッド4を矢印
の方向に引き、拡管機コーン2で拡管機セグメント3を
拡径させることによって鋼管1を拡管する。それととも
に、矯正ローラ6は曲がり矯正方向に各拡管作業毎の曲
がり矯正目標値αに相当する量だけ鋼管1を押して曲
がりを矯正する。第5図中に示した矯正量測定用センサ
8(8a,8b)は鋼管1の部分的な曲がり量を測定し、各
拡管作業毎に必要な矯正量に対して実際に矯正された量
を確認するものである。
次に本発明の曲がり矯正方法を説明する。
先ず鋼管1は従来通り第1の拡管機10によってその長
さの半分が拡管され、拡管作業の目的の1つである鋼管
形状の改善、すなわち真円状態と真直状態の改善が行わ
れる。
しかし、この拡管によって鋼管は必ずしも完全な形状
にならず、例えば真直状態は、鋼管の肉厚の変動状況、
溶接による反りの状況、拡管機のセットの状況等種々の
要因による影響を受け、いくらかの曲がりを残してい
る。
鋼管1は第1の拡管機10で拡管された後第2の拡管機
11に搬入され、残りの半分を拡管される。その前に第2
図に示すように鋼管全体の曲がり状況が測定される。
この測定結果より、第3図に示すように、最終的に鋼
管全体を通してみたとき、曲がりがない状態、すなわち
鋼管両端の軸心を合致させるために必要な逆の曲がり量
αを求める。さらにこの逆曲がり量αを、拡管機11によ
ってn回行う拡管作業の中でも最も適切に達成するた
め、第4図に示すように、それぞれの拡管作業中の矯正
量α1,……αを決定する。
第2の拡管機11が実際の拡管作業に入ると、例えば1
回目の拡管ではα量の矯正を行うべく矯正ローラ6を
作用させるが、1回目の拡管が終了した時に、第5図に
示すセンサ8(8a,8b)によって実際に矯正された量を
確認する。この実際に矯正された量と目標量αとに差
異がある場合、残りの(n−1)回の拡管作業によって
最終目標値である曲がり量αが矯正されるように、矯正
ローラの制御プログラムを修正した上、第2回目の拡管
作業に入り、新たなプログラムで矯正作業を行う。この
ような作業を拡管作業n回につき毎回行うことによって
確実に目標値の逆曲がり量αの矯正をすることができ
る。
もちろん、このような矯正量の制御は、曲がり測定結
果で得られた鋼管の曲がり状況と、鋼管を何回の拡管作
業で拡管するのかを基礎に、矯正する位置の効果(例え
ば1回目の矯正量が鋼管全体の曲がりに及ぼす効果とn
回目の矯正量が及ぼす効果は大きく異なる)を考慮に入
れて、自動的に割出されるようなプログラムを持った自
動制御装置によって行う。
ただし、鋼管に要求される真直状態のレベルによって
は、センサ7によって求めた逆曲がり量αを得られるよ
うに決めたそれぞれの拡管毎の矯正量α……αをセ
ンサ8(8a,8b)によって修正することなしに拡管する
こともできる。
なお、鋼管全体を1台の拡管機で拡管する場合は第1
図の第1の拡管機10を省略し、鋼管全体が拡管機11によ
る曲がり矯正の対象であると考えれば良く、2台の拡管
機による拡管と全く同じように本発明方法を適用するこ
とができる。
〔発明の効果〕 本発明方法によって、鋼管両端の軸心が合致し、鋼管
1本を通してみた時曲がりのない鋼管を得ることができ
る。
このような鋼管は実用上最も大切な特性を具備したも
のであり、オイルやガスを輸送するパイプラインを敷設
する場合のように、鋼管の中間部の微小な曲がりは問題
とならないが、鋼管を次々接続していく都合上、鋼管全
体としては曲がりのないことが必要な鋼管を製造する場
合に本発明は極めて有効である。
また本発明方法は通常2台を一対として用いられる拡
管機のうちの1台のみを用いて効果的に実施することが
でき、矯正の動作は拡管と同一タイミングで行われるた
め特別に矯正のための工数の増加を必要としない等、設
備費、作業費共ほとんど増加することなく実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の適用されるメカニカル拡管装置の
配置図、第2図は鋼管の曲がり測定方法を示す説明図、
第3図は本発明による曲がり矯正後の鋼管の状況を示す
模式図、第4図は最終曲がり矯正量αを得るための各拡
管時の矯正量α12,……αの説明図、第5図は曲が
り矯正工程を示す鋼管の部分縦断面図である。 1……鋼管 2……拡管機コーン 3……拡管機セグメント 4……拡管機プルロッド 5……鋼管搬送用ローラ 6……曲がり矯正ローラ 7(7a,7b,7c)……曲がり測定用センサ 8(8a,8b)……矯正量測定用センサ 10,11……拡管機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長さ方向に曲がりを有する鋼管を中間部よ
    り前半と後半に分けて拡管を行う際の鋼管の曲がり矯正
    方法において、 前半の拡管を終了した後に、鋼管両端の軸心が合致する
    ように矯正すべき曲がり量αを測定し、該曲がり量αを
    矯正するように、後半のn回の拡管作業ごとの曲がり矯
    正目標値α、α、…、αを算出し、後半の拡管時
    に、前記拡管作業ごとの曲がり矯正目標値α、α
    …、αに合わせた荷重を鋼管の曲がり矯正方向に加え
    て矯正し、最終的に鋼管の両端の軸心を合致させること
    を特徴とする鋼管の曲がり矯正方法。
  2. 【請求項2】前記拡管作業ごとの曲がり矯正目標値とそ
    の矯正後の実績値とを比較し、その差が最後の曲がり矯
    正によって零となるように、その矯正以後の各拡管作業
    ごとの曲がり矯正目標値を修正することを特徴とする請
    求項1記載の鋼管の曲がり矯正方法。
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