JPH0832303B2 - 二酸化炭素の固定化法 - Google Patents

二酸化炭素の固定化法

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JPH0832303B2
JPH0832303B2 JP1313485A JP31348589A JPH0832303B2 JP H0832303 B2 JPH0832303 B2 JP H0832303B2 JP 1313485 A JP1313485 A JP 1313485A JP 31348589 A JP31348589 A JP 31348589A JP H0832303 B2 JPH0832303 B2 JP H0832303B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は二酸化炭素の固定化法に関し、特に大気中の
二酸化炭素による地球の温暖化等の環境破壊を防止する
ために二酸化炭素を固定化する方法に関する。
〔従来の技術〕
発電所や一般産業用ボイラ等での化石燃料の燃焼によ
り、大気中の二酸化炭素濃度が増し、近年温室効果と呼
ばれている地球の温暖化現象が問題視されることとなっ
た。この大気中の二酸化炭素の濃度の増加を防止するた
め二酸化炭素を大気に放出せずに投棄する方法、または
二酸化炭素を大気から回収した後投棄する方法として、
下記の方法が報告されている。
1) 二酸化炭素を海水に溶解させ海洋に投棄する。二
酸化炭素が溶解した海水は周囲の海水より比重が大きい
ため、海洋底へ沈んでいく。
2) 液体二酸化炭素は深さ3,000m以上の深海における
温度・圧力下では周囲の海水よりも比重が大きいため、
液体二酸化炭素として深海3,000m以上のところに投棄す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
前項に挙げた従来の方法1)では、二酸化炭素を溶解
した海水は海洋での海水の流れにより広い範囲に拡散
し、海洋生物の生態系に影響を与えるおそれがある。ま
た、従来の方法2)では、二酸化炭素を液化し、さらに
その液体二酸化炭素を深海3,000m以上のところまで導く
ための大きな動力が必要であり、従来の方法1)と同様
に海洋中に広く拡散するおそれもある。
以上の従来の技術水準に鑑み、本発明は燃焼排ガス中
や大気中から回収した二酸化炭素を海水中あるいは淡水
中に拡散することなく、また海洋生物の生態系に影響を
与えることなく、安全に安定的に二酸化炭素を固定する
方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は二酸化炭素を二酸化炭素ハイドレイト生成に
必要な圧力、温度下で海水又は淡水と接触させて二酸化
炭素ハイドレイトを生成させ、二酸化炭素ハイドレイト
が安定な条件下にある海水中または淡水中に沈めること
を特徴とする二酸化炭素の固定化法である。
まず第1図により二酸化炭素ハイドレイトが生成する
圧力と温度の関係を説明する。
第1図においてKV-S値は二酸化炭素ハイドレイトの平
衡データであり、このKV-S値が1.0以下になる圧力と温
度において二酸化炭素ハイドレイトが生成される条件が
満たされる。
また第1表は一般的な海洋において二酸化炭素ハイド
レイトの生成する水深と温度との関係を示したものであ
る。水深が深ければ圧力が高いので、それに対応する水
温は高くても二酸化炭素ハイドレイトを生成することが
できる。
次に、二酸化炭素ハイドレイトおよび海水の比重につ
いて説明する。
二酸化炭素ハイドレイトの比重は1.129程度であり、
温度や圧力にほとんど影響されないことがわかってい
る。また、海水の大気圧における比重は1.03程度であ
り、淡水の比重は、それよりも小さい。また水深が増
し、圧力が増しても、水の比重の増加量は小さく、二酸
化炭素ハイドレイトの比重に対し無視できる。これによ
り生成された二酸化炭素ハイドレイトを海水中または淡
水中に放置すれば自然に沈下し、海洋であれば海底に堆
積し、安定かつ安定的に二酸化炭素を固定することがで
きる。
〔作用〕
二酸化炭素を昇圧し、二酸化炭素ハイドレイトが生成
する圧力と温度条件を満たす海水中あるいは淡水中に
て、海水あるいは淡水と混合し、二酸化炭素ハイドレイ
トを生成させる。二酸化炭素ハイドレイトは比重が1.12
9程度と海水や淡水の比重に比べ大きいため水底に沈
む。海洋中に置く場合は、海域により違いはあるが日本
近海においては200〜500mより深い海中において、二酸
化炭素ハイドレイトが生成する圧力、温度条件を満たし
ている。
第2図は日本近海海域における2月の水温の鉛直分布
を示す。○印は潮岬の南約100kmの北緯32.5゜、東経13
5.5゜の黒潮域、△印は鳥取の北約200kmの北緯37.5゜、
東経134.5゜の対馬海流域、□印は襟裳岬の南東約150km
の北緯41.5゜、東経144.5゜の親潮域を示す。
第2図において斜線を施した所は、第1表により二酸
化炭素ハイドレイトが生成する範囲を示す。第2図によ
れば、日本の2月では北緯41.5゜、東経144.5゜の海域
においては120mより深い水深において、北緯37.5゜、東
経134.5゜の海域においては220mより深い水深におい
て、また北緯32.5゜、東経135.5゜の海域においては500
mより深い水深においてそれぞれ二酸化炭素ハイドレイ
トの生成が可能である。
第3図は第2図と同様の日本近海三海域における8月
の水温の鉛直分布を示す。
第3図において斜線を施したところは、第1表により
二酸化炭素ハイドレイトが生成する範囲を示す。第3図
によれば、日本の8月では北緯41.5゜、東経144.5゜の
海域においては160mより深い水深において二酸化炭素ハ
イドレイトの生成が可能であり、北緯37.5゜東経134.5
゜の海域においては220mより深い水深で、北緯32.5゜東
経135.5゜の海域においては450mより深い水深において
それそれ二酸化炭素ハイドレイトの生成が可能である。
第2図、第3図にて示されるように、海底は海の上部
と比較し、二酸化炭素ハイドレイトにとってはより安定
した条件を満たしている。このため海底に堆積した二酸
化炭素ハイドレイトは安定した状態に保たれる。
二酸化炭素ハイドレイトを地上または海上にて生成さ
せ、海中に投棄することも可能である。この場合、生成
された二酸化炭素ハイドレイトは、安定した条件を備え
た海中に導くまで溶解または気化しないよう保持し、さ
らに安定した温度、圧力条件を備えた海水中に二酸化炭
素ハイドレイトを沈ませ、海底に堆積させれば、二酸化
炭素ハイドレイトは安定した状態に海底に保持される。
〔実施例1〕 本発明の実施例1を第4図及び第2表によって説明す
る。
二酸化炭素ガス1を昇圧機2にて25kg/cm2ゲージ圧ま
で昇圧し、北緯41.5゜東経144.5゜の水域において200m
の水深に設置された二酸化炭素ハイドレイト生成器4へ
導く。二酸化炭素ハイドレイト生成器4の設置される水
深の海水5の温度は、2月は2℃、8月は3℃であり、
二酸化炭素ハイドレイトが生成するに十分な温度、圧力
条件を備えている。二酸化炭素ハイドレイト生成器4に
て生成された二酸化炭素ハイドレイトは、海水中を沈
み、海底に堆積する。
〔実施例2〕 本発明の実施例2を第5図および第3表において説明
する。
二酸化炭素ガス1を昇圧機2にて25kg/cm2ゲージ圧ま
で昇圧し、冷却器4にて3℃まで冷却してライン5より
二酸化炭素ハイドレイト生成機に導き、一方3℃の淡水
または海水6を20kg/cm2ゲージ圧までポンプ7にて昇圧
し、二酸化炭素ハイドレイト生成器9に導き、二酸化炭
素ハイドレイトを生成させる。この二酸化炭素ハイドレ
イトを二酸化炭素ハイドレイト運搬機11及び二酸化炭素
ハイドレイトの海水中への下降管12を通して、二酸化炭
素ハイドレイトの状態を保持しながら北緯41.5゜東経14
4.5゜の海域の水深200mまで導く。この海域の水深200m
は2月は2℃、8月は3℃であり、二酸化炭素ハイドレ
イトの安定な状態にあり、二酸化炭素ハイドレイトは海
中を沈み、海底に堆積し、安定な状態に保たれる。
〔発明の効果〕
以上の説明のように、本発明の二酸化炭素を固定する
方法は、燃焼排ガス中や大気中の二酸化炭素を回収し、
大気中の二酸化炭素の増加を防止するにあたり、従来の
方法である回収した二酸化炭素を海水に溶解し、あるい
は液体二酸化炭素として海洋に投棄する方法に対し、海
洋または淡水中に拡散させずに二酸化炭素ハイドレイト
として一定箇所に安定的に堆積しておくことができるた
め、海洋または淡水の生態系への影響を防止できる。
また、液体二酸化炭素として海洋または淡水に投棄す
る方法に比べ、海水または淡水中に投入するための動力
を大幅に削減でき、大量の二酸化炭素の固定に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は二酸化炭素ハイドレイトの平衡図、第2図は2
月における日本近海の水温の鉛直分布と二酸化炭素ハイ
ドレイト生成範囲を示す図表、第3図は8月における日
本近海の水温の鉛直分布と二酸化炭素ハイドレイト生成
範囲を示す図表、第4図は本発明の第1実施例の説明
図、第5図は本発明の第2実施例の説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二酸化炭素を二酸化炭素ハイドレイト生成
    に必要な圧力、温度下で海水又は淡水と接触させて二酸
    化炭素ハイドレイトを生成させ、二酸化炭素ハイドレイ
    トが安定な条件下にある海水中または淡水中に沈めるこ
    とを特徴とする二酸化炭素の固定化法。
JP1313485A 1989-11-21 1989-12-04 二酸化炭素の固定化法 Expired - Fee Related JPH0832303B2 (ja)

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