JP2009119463A - ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 - Google Patents
ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009119463A JP2009119463A JP2008335662A JP2008335662A JP2009119463A JP 2009119463 A JP2009119463 A JP 2009119463A JP 2008335662 A JP2008335662 A JP 2008335662A JP 2008335662 A JP2008335662 A JP 2008335662A JP 2009119463 A JP2009119463 A JP 2009119463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas hydrate
- gas
- hydrate
- sea
- generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】所定の水深の海中に設けたガスハイドレート生成装置11に二酸化炭素を導入し、ガスハイドレート生成装置11の水深位置を、該生成装置内に貯留する気体等の浮力により調整しながら二酸化炭素と海水とを接触させ、海水圧を利用してCO2ハイドレート50を生成させた後、生成したCO2ハイドレート50を沈降させて、海底の貯留部81、82に貯蔵する二酸化炭素の海中貯蔵システム。
【選択図】図1
Description
講演要旨集p34-35、CO2海洋隔離とCO2ハイドレート(綾 威雄)](非特許文献1)。炭酸ガスの海洋隔離は、「溶解法」と「貯留法」に大別することができる。貯留法としては、液体CO2貯留法、ハイドレート貯留法等が提案されており、液体CO2貯留法の代表的な例としては、CO2貯留海域まで二酸化炭素を船で移送し、水深3500mより深い海底の貯留地へパイプを通じて液体二酸化炭素を送る方法等が検討されている。また、ハイドレート貯留法は、二酸化炭素をクラスレート・ハイドレート(本発明で単に「ハイドレート」と記す)と呼ばれる包接化合物にして海底に貯留する方法である。
「日本エネルギー学会誌」Vol.80 No.896,p1156-1164(2001.12月);「高圧力の科学と技術」第11巻(2001年)特別号第42回高圧討論会講演要旨集p34-35、CO2海洋隔離とCO2ハイドレート(綾 威雄)
海中での水圧を利用してガスハイドレートを生成させるためには、水圧がハイドレート生成条件になるように、生成装置の水深位置を制御する必要がある。この水深位置の制御を、固定具により行うとすれば、水深100m以上の海中まで器具を敷設する必要があり、海流や潮位の変動に対応させるための強度も必要であるため、大規模な設備が必要になる。これに対して、本発明では、生成装置内に貯留する原料ガス等の浮力を利用して位置調整を行えるため、微調整も容易であり、簡易な装置構成で常に最適なハイドレート生成環境を維持できる。さらに、装置を設置する場合は、海面から浮力を調節して少しずつ下降させることが可能であり、また、装置のメンテナンス等を行う場合も、浮力を調節して海面まで上昇させることができるので、設置時やメンテナンス時に大型のウインチなどを使用する必要がない。従って、本発明のガスハイドレート生成装置は、例えば、二酸化炭素の海中貯蔵などにおいて有利に使用できる。
この特徴によれば、フレキシブルな供給手段に接続されていることにより、陸上等からのガスハイドレート形成物質の導入を該フレキシブルな供給手段によって行うことが可能になり、水中におけるガスハイドレート生成装置の位置を柔軟に設定できるようになる。つまり、金属配管などに比べると生成装置を水平方向に移動したり、水深位置を調整することがはるかに容易である。
図2は、本発明の一実施形態に係るガスハイドレート生成装置11の概略構成を示したものである。ガスハイドレート生成装置11は、耐食性の金属材料(例えばステンレスなど)による筒状体31を以って外形輪郭が形成されている。このガスハイドレート生成装置11は、特に耐圧構造である必要はない。筒状体31の下部はガスハイドレート排出部として機能する開口部35により開放されており、上部は気体を内部に貯留できるように塞がれた構造をしている。
図1中、符号43a、43bは、ガスハイドレート生成装置11の水平方向への移動や、水流による傾斜の補正などを行うための推進装置である。
図2に示すように、ガスハイドレート生成装置11内部には、下部および/または側面に適宜配設した海水流入口より周囲の海水が流入しており、気体貯留部33との間に気液界面を形成している。この気液海面となる海水面53は所定のレベルに維持されている。
また、筒状体31内部の所定位置には、一対の界面検知センサー27、27が配備されている。この界面検知センサー27、27は、例えば超音波を利用してガスハイドレート50’と海水面との境界の高さをモニターするために使用されるものである。
ガスハイドレート生成装置13において、ガスハイドレート形成物質は、装置側面の導入部37(本例では1箇所)より導入される。装置内部では、攪拌翼47による攪拌によって海水とガスハイドレート形成物質の気泡51との気液接触が促進され、ガスハイドレートを生成する。生成したガスハイドレートは、海水より比重が軽いため、装置内を浮上し、気体貯留部33と海水との間に層状に集合する。つまり装置内部には、気体、ガスハイドレート50’、海水の3つの層が形成されることになる。そこで、前記界面検知センサー27、27により、ガスハイドレート層(50’)と海水との界面をモニターするとともに、排出部21からガスハイドレート50’を導出することによって、ガスハイドレート層の厚み(量)が一定になるようにする。かかる構成により、海水より比重が軽いガスハイドレート50’についても連続的な製造が可能になる。取り出したガスハイドレート50’は、図中、矢印で示すように、移送管25を通じて例えば陸上まで汲み上げることができる。したがって、本実施形態のガスハイドレート生成装置13は、原料となるガスハイドレート形成物質が、例えばメタンガスや天然ガスなどの場合に適した装置である。
なお、図5では海底から噴出する天然ガス等の気泡51’を直接装置内に採り込み、ガスハイドレートを製造している状態を示している。
Claims (2)
- ガスハイドレート形成物質が気体状態で存在する水深の海中にガスハイドレート生成装置を設け、該生成装置に気体状態のガスハイドレート形成物質を導入し、ガスハイドレート形成物質と海水とを接触させ、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させることを特徴とする、ガスハイドレートの海中生成方法。
- ガスハイドレート形成物質が気体状態で存在する水深の海中に配備されるガスハイドレート生成装置であって、
前記生成装置に気体状態のガスハイドレート形成物質が導入されることによって、前記記気体状態のガスハイドレート形成物質と海水とを接触させることにより、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させるように構成されているガスハイドレート生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008335662A JP2009119463A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008335662A JP2009119463A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002090997A Division JP4261813B2 (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ガスハイドレートの海中生成方法、ガスハイドレート生成装置、および二酸化炭素の海中貯蔵システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009119463A true JP2009119463A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40812215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008335662A Pending JP2009119463A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009119463A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012530031A (ja) * | 2009-06-19 | 2012-11-29 | ベルゲン・テクノロギーオベルフォリング エー・エス | 二酸化炭素ハイドレートの生成方法 |
US8633004B1 (en) | 2010-04-22 | 2014-01-21 | Lockheed Martin Corporation | Method and system for harvesting hydrothermal energy |
JP2014523397A (ja) * | 2011-03-29 | 2014-09-11 | エスティーエックス オフショア アンド シップビルディング カンパニー,リミテッド | ガス水和物連続製造装置 |
CN115217447A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-10-21 | 西南石油大学 | 海水淡化-水合物藏和天然气藏开发的一体化系统及方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3975167A (en) * | 1975-04-02 | 1976-08-17 | Chevron Research Company | Transportation of natural gas as a hydrate |
JPH03177311A (ja) * | 1989-12-04 | 1991-08-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 二酸化炭素の固定化法 |
JP2000508966A (ja) * | 1996-04-30 | 2000-07-18 | エフ. スペンサー,ドワイン | 多成分気体流からco▲下2▼を選択的に分離する方法 |
-
2008
- 2008-12-29 JP JP2008335662A patent/JP2009119463A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3975167A (en) * | 1975-04-02 | 1976-08-17 | Chevron Research Company | Transportation of natural gas as a hydrate |
JPH03177311A (ja) * | 1989-12-04 | 1991-08-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 二酸化炭素の固定化法 |
JP2000508966A (ja) * | 1996-04-30 | 2000-07-18 | エフ. スペンサー,ドワイン | 多成分気体流からco▲下2▼を選択的に分離する方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012530031A (ja) * | 2009-06-19 | 2012-11-29 | ベルゲン・テクノロギーオベルフォリング エー・エス | 二酸化炭素ハイドレートの生成方法 |
US8633004B1 (en) | 2010-04-22 | 2014-01-21 | Lockheed Martin Corporation | Method and system for harvesting hydrothermal energy |
JP2014523397A (ja) * | 2011-03-29 | 2014-09-11 | エスティーエックス オフショア アンド シップビルディング カンパニー,リミテッド | ガス水和物連続製造装置 |
CN115217447A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-10-21 | 西南石油大学 | 海水淡化-水合物藏和天然气藏开发的一体化系统及方法 |
CN115217447B (zh) * | 2022-07-26 | 2023-08-15 | 西南石油大学 | 海水淡化-水合物藏和天然气藏开发的一体化系统及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4261813B2 (ja) | ガスハイドレートの海中生成方法、ガスハイドレート生成装置、および二酸化炭素の海中貯蔵システム | |
US7964150B2 (en) | Apparatus for continuous production of hydrates | |
JP3395008B2 (ja) | ハイドレート回収のためのシステムおよび方法 | |
US7812203B2 (en) | Process for continuous production of hydrates | |
US8523483B2 (en) | Ice break-up using artificially generated waves | |
JP2008095702A (ja) | 沖合風力タービン、風力タービン、および風力エネルギー変換システム | |
WO2011072963A1 (en) | Converting an underwater methane hydrate containing deposit into a marketable product | |
JP5294110B2 (ja) | メタンハイドレートからのメタンガス生産方法及びメタンハイドレートからのメタンガス生産装置 | |
JP2009119463A (ja) | ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 | |
TW200839005A (en) | System for continuous production of hydrates | |
JP6341518B2 (ja) | メタンガス回収付随水の処理装置及び処理方法 | |
JP3551180B2 (ja) | 水溶性ガスを海中に溶解させ深海に隔離する方法、装置、その敷設方法 | |
JP6030785B1 (ja) | メタンハイドレートの移送 | |
KR101427564B1 (ko) | 부유식 해상 복합 발전을 통한 산소 및 수소 공급 시스템 | |
JP6072840B2 (ja) | メタンハイドレートのガス化装置及び水底メタンハイドレートからのメタンガス回収方法 | |
WO2021137044A1 (en) | Apparatus and method for co2 sequestration with a reactor with increasing pressure | |
WO2022225403A1 (en) | Semi-submersible floating platform for deployment of single-column semi-submersible floating foundation | |
US20210164446A1 (en) | Ocean Wind Systems, Subsystems, and Methods with Stabilization by Assemblies of Deep-Water-Masses with Articulating Floats | |
JP2005334835A (ja) | 気体溶解装置 | |
JP2005280581A (ja) | 水上発電システムおよび水上発電方法 | |
KR20130090297A (ko) | 배기가스에 함유된 이산화탄소를 해저심층에 격리하는 방법 | |
KR20100093318A (ko) | 조류발전장치 | |
KR101701281B1 (ko) | 복수의 기능별 모듈을 포함하는 잠수식 생산 시스템 | |
US20230391640A1 (en) | Subsea desalination systems and methods using fluid displacement | |
US20240091719A1 (en) | Apparatus and method for accelerated dissolution of carbonates with buffered ph |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130619 |