JP2009119463A - ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地球温暖化の原因となる二酸化炭素を海洋に隔離するために、簡易な構成で大量のCOハイドレートを生成させ、海中に貯蔵できる実用性の高い技術を提供すること。
【解決手段】所定の水深の海中に設けたガスハイドレート生成装置11に二酸化炭素を導入し、ガスハイドレート生成装置11の水深位置を、該生成装置内に貯留する気体等の浮力により調整しながら二酸化炭素と海水とを接触させ、海水圧を利用してCOハイドレート50を生成させた後、生成したCOハイドレート50を沈降させて、海底の貯留部81、82に貯蔵する二酸化炭素の海中貯蔵システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば炭酸ガス(二酸化炭素ガス)をハイドレート化して海中に貯蔵する目的等に使用できるガスハイドレートの海中生成方法および海中ガスハイドレート生成装置並びに二酸化炭素の海中貯蔵システムに関する。
炭酸ガスによる地球温暖化の進行に伴い、大気中の炭酸ガスを海洋中に固定して隔離する技術の開発が計画されている[「日本エネルギー学会誌」Vol.80 No.896, p1156-1164(2001.12月);「高圧力の科学と技術」第11巻(2001年)特別号第42回高圧討論会
講演要旨集p34-35、CO海洋隔離とCOハイドレート(綾 威雄)](非特許文献1)。炭酸ガスの海洋隔離は、「溶解法」と「貯留法」に大別することができる。貯留法としては、液体CO貯留法、ハイドレート貯留法等が提案されており、液体CO貯留法の代表的な例としては、CO貯留海域まで二酸化炭素を船で移送し、水深3500mより深い海底の貯留地へパイプを通じて液体二酸化炭素を送る方法等が検討されている。また、ハイドレート貯留法は、二酸化炭素をクラスレート・ハイドレート(本発明で単に「ハイドレート」と記す)と呼ばれる包接化合物にして海底に貯留する方法である。
ところで、陸上設備でCOハイドレートを製造する場合、原料として二酸化炭素と水を用い、反応器内を1MPa以上の圧力に加圧し、温度を0℃近くまで冷却する必要があるため、高圧設備と冷却装置が必要になる。地球温暖化の緩和という目的では、大量の二酸化炭素を隔離しなければならないが、COハイドレートを大量生成するためには、大規模な高圧・冷却設備が必要になり、陸上設備で二酸化炭素からハイドレートへの転換を行うことは現実的ではない。
海中でハイドレートを製造する技術として、特開平5−4039号公報(特許文献1)に記載された二酸化炭素ガスの深海固定化方法が提案されている。この方法は、深海まで延びる輸送管内に炭酸ガスと海水を圧送してCOハイドレートを生成させるとともに、深海に存在するメタンハイドレートを採取して、COハイドレートの生成熱とメタンハイドレートの分解熱を熱交換させるというものである。しかし、この方法は輸送管内でハイドレートの生成を行う方法であるため、塊状ハイドレートの生成による目詰まりが生じることが懸念される。また、500m〜600m以上の深海まで二重管を延設する必要があるため、装置が大掛りなものになり、実現性に乏しい。さらに、メタンハイドレートを含有する地点(近海とは限らない)まで二酸化炭素を輸送しなければならないという点で設置場所の制約も大きい。
「日本エネルギー学会誌」Vol.80 No.896,p1156-1164(2001.12月);「高圧力の科学と技術」第11巻(2001年)特別号第42回高圧討論会講演要旨集p34-35、CO2海洋隔離とCO2ハイドレート(綾 威雄) 特開平5−4039号公報
本発明は、海中で効率良く大量のガスハイドレートを製造するための方法および該方法に適した装置を提供することを第1の課題とし、以って地球温暖化の原因となる二酸化炭素を海洋に隔離するために、簡易な構成により大量のCOハイドレートを生成させて海中に貯蔵する実用性の高いシステムを提供することを第2の課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係るガスハイドレートの海中生成方法の発明は、所定の水深の海中に設けた生成装置にガスハイドレート形成物質を導入し、前記生成装置の水深位置を、該生成装置の浮力により調整し、ガスハイドレート形成物質と海水とを接触させ、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させることを特徴とする。
このガスハイドレート海中生成方法の発明によれば、海中での水圧を利用してガスハイドレートを生成させるため、陸上でのガスハイドレート生成におけるような高圧設備は不要である。そして、生成装置の水深位置を、生成装置の浮力により調整可能にしたので、容易に所望の水深位置を維持することが可能になり、最適なガスハイドレート生成環境を維持できる。
また、本発明の第2の態様に係る二酸化炭素の海中貯蔵システムの発明は、前記第1の態様に記載のガスハイドレートの海中生成方法により、陸上から導入した二酸化炭素を海中でハイドレート化した後、生成したCOハイドレートを沈降させて、海底の貯留部に貯蔵することを特徴とする。
二酸化炭素をハイドレート化して海中に隔離する方法は、二酸化炭素を溶解させて海中に貯蔵する方法(いわゆる溶解法)において懸念される溶存二酸化炭素濃度の局所的増加や海中への拡散など、海水環境へ悪影響を与えるおそれがないので、その実現が望まれている。本発明の二酸化炭素の海中貯蔵システムの発明では、海水圧と海水温を利用してガスハイドレートを生成させるとともに、生成装置の浮力を利用して水深位置を制御するため、消費エネルギーを低く押さえることが可能であり、使用する装置も簡易なもので済む。従って、本発明の海中貯蔵システムは、温暖化の原因となっている大気中の二酸化炭素を大量に海中貯蔵する上で適したシステムである。
本発明の第3の態様に係る海中ガスハイドレート生成装置の発明は、海中に配備され、ガスハイドレート形成物質と海水とを接触させることにより、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させる海中ガスハイドレート生成装置であって、気体を貯留する気体貯留部を備えており、装置の浮力を利用して、水深位置を制御するようにしたことを特徴とする。
この海中ガスハイドレート生成装置の発明によれば、装置の浮力により水深位置を調整できるようにしたので、ガスハイドレート生成に適した所望の水深位置の維持が容易に行える。
海中での水圧を利用してガスハイドレートを生成させるためには、水圧がハイドレート生成条件になるように、生成装置の水深位置を制御する必要がある。この水深位置の制御を、固定具により行うとすれば、水深100m以上の海中まで器具を敷設する必要があり、海流や潮位の変動に対応させるための強度も必要であるため、大規模な設備が必要になる。これに対して、本発明では、生成装置内に貯留する原料ガス等の浮力を利用して位置調整を行えるため、微調整も容易であり、簡易な装置構成で常に最適なハイドレート生成環境を維持できる。さらに、装置を設置する場合は、海面から浮力を調節して少しずつ下降させることが可能であり、また、装置のメンテナンス等を行う場合も、浮力を調節して海面まで上昇させることができるので、設置時やメンテナンス時に大型のウインチなどを使用する必要がない。従って、本発明のガスハイドレート生成装置は、例えば、二酸化炭素の海中貯蔵などにおいて有利に使用できる。
本発明の第4の態様に係るガスハイドレート生成装置の発明は、前記第3の態様において、ガスハイドレート形成物質の導入を行うためのフレキシブルな供給手段に接続されていることを特徴とする。
この特徴によれば、フレキシブルな供給手段に接続されていることにより、陸上等からのガスハイドレート形成物質の導入を該フレキシブルな供給手段によって行うことが可能になり、水中におけるガスハイドレート生成装置の位置を柔軟に設定できるようになる。つまり、金属配管などに比べると生成装置を水平方向に移動したり、水深位置を調整することがはるかに容易である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る二酸化炭素の海中貯蔵システムの全体像を示す模式図である。本実施形態の海中貯蔵システムでは、COハイドレート50の生成に必要な圧力として海水圧を利用するため、陸上での製造のように高圧の反応容器を必要としない。
すなわち、本発明の海中貯蔵システムでは、海水圧を利用してCOハイドレート50をマイルドな条件で大量製造し、生成したCOハイドレート50を海底200に貯蔵、隔離することができる。COハイドレート50は海水温度が10℃以下の条件では、100〜数百mの水深で製造が可能であるため、比較的陸地に近い海域の海中100にガスハイドレート生成装置11を設置することが可能であり、容易に大量製造が可能となる。
ガスハイドレート生成装置11は、水深100〜数百mの海中100に設置される。設置方法は、海面300から係留する方法、海底200から係留する方法、海底200より架台を設けて設置する方法、特に係留を行わず、浮力調節および推進機による位置制御により海中100で自立させる方法などから選択可能であり、特に限定されるものではない。
海中100に配備されたガスハイドレート生成装置11へのガスハイドレート形成物質の供給は、図1に示すように陸上に設置した供給装置61から、ガスハイドレート形成物質の供給手段としてのフレキシブルチューブ60を介して行うことができる。フレキシブルチューブ60は、例えば合成樹脂などの可撓性材料を鋼線で補強したチューブなどを使用できる。供給装置61は、海水圧に抗してガスハイドレート形成物質を圧送できるように、コンプレッサー等の圧送手段を備えている。また、ここでは図示していなが、ガスハイドレート生成装置11に電力を供給する送電管もフレキシブルな構造にして、フレキシブルチューブ60とともに並設配備されている。
なお、ガスハイドレート生成装置11に供給されるガスハイドレート形成物質は、気体(例えば二酸化炭素ガス)でも、液体(液体二酸化炭素)でもよい。大気中の二酸化炭素を海中隔離する目的で大量の二酸化炭素を液化するには、別途多大なエネルギーと設備が必要になるが、本発明の海中貯蔵システムでは、気体のままガスハイドレート形成物質として使用することができる利点がある。
ハイドレート形成の効率上、ガスハイドレート形成物質は、気体あるいは液体のいずれも場合においても100%に近い純度のものが好ましいが、本発明では、後述するようにガスハイドレート生成装置11の特徴的構造により、二酸化炭素中に酸素や窒素等が混入していても、そのままガスハイドレート形成物質として利用できる。従って、ガスハイドレート形成物質の予備精製に係る設備を簡略化でき、エネルギー消費や処理コストも低減できる。
ガスハイドレート生成装置11内部の温度は、設置海域の温度が10℃以下であれば特に冷却を必要としないが、生成速度を上げるために冷却装置を設けても良い。冷却装置としては、例えば後述するように、ジャケット式の冷却装置をガスハイドレート生成装置11の周囲に配設する方式が挙げられる。
ガスハイドレート生成装置11において生成したCOハイドレート50は、通常海水よりも比重が大きいため、自然沈降して、海底の貯留部に貯蔵される。COハイドレートは海底では安定化するので、周辺への環境影響が比較的小さく、また、万一溶存二酸化炭素量の増加などが生じた場合はCOハイドレート50を回収し、場所を移動することも可能である。図1では、沈降したCOハイドレート50を貯留する一次貯留部81と、さらにより水深の深い海底に設けた二次貯留部82を示している。一次貯留部81、二次貯留部82ともに、自然の海底の地形を利用することが可能であるが、必要に応じて掘削等の施工を行うことも可能である。一次貯留部81から二次貯留部82までのCOハイドレート50の移送は、任意の方法で行うことが可能であるが、本実施形態に係る海中貯蔵システムでは、移送手段として、水流とともにCOハイドレート50を流送するジェットポンプ83を備えている。
次に、ガスハイドレート生成装置11の構造について詳述する。
図2は、本発明の一実施形態に係るガスハイドレート生成装置11の概略構成を示したものである。ガスハイドレート生成装置11は、耐食性の金属材料(例えばステンレスなど)による筒状体31を以って外形輪郭が形成されている。このガスハイドレート生成装置11は、特に耐圧構造である必要はない。筒状体31の下部はガスハイドレート排出部として機能する開口部35により開放されており、上部は気体を内部に貯留できるように塞がれた構造をしている。
このガスハイドレート生成装置11の内部空間の上部は、気体を貯留する気体貯留部33を構成している。この気体貯留部33に貯留される気体の浮力を利用して、水深位置を制御することができる。
また、ガスハイドレート生成装置11の上部には、上記気体貯留部33と装置外部を連通するバルブ機構39が配備されている。このバルブ機構39は、気体貯留部33内の余分な気体を放出する機能と、気体貯留量を調節することによる浮力コントロール機能を有している。
外形が筒状のガスハイドレート生成装置11の中心には、ガスハイドレートの生成効率を高めるため、攪拌軸46と攪拌翼47(図2では3対)が配備されている。攪拌軸46は装置の上部に付設されたモータ45の動力により回転し、ガスハイドレート生成装置11内の海水とガスハイドレート形成物質を混合できるようになっている。
ガスハイドレート形成物質の供給手段を構成するフレキシブルチューブ60は、本実施形態では末端が3本(60a、60b、60c)に分岐しており、ガスハイドレート生成装置11の任意の位置に設けた導入部37a、37b、37cにそれぞれ接続されている。導入部37a〜37cの位置は、図2ではガスハイドレート生成装置11の側面下部の片側に集中しているが、これに限らず、任意の位置から導入でき、導入部位の数も任意に設定できる。また、導入部37a、37b、37cとその付近の内面には、例えばテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂やシリコーンなどによるライニングが施されている。これは、導入部37から導入された二酸化炭素ガス等のガスハイドレート形成物質がハイドレート化して、この部分で塊状ハイドレートに成長して閉塞の問題を引き起こすことを防止するためである。
ガスハイドレート生成装置11内部における気体貯留部33と海水面53との界面位置は、一定に制御することが必要であり、この制御を行うためにガスハイドレート生成装置11には、界面レベル計42が配備されている。また、ガスハイドレート生成装置11は、海中100における水深位置を感知するための水圧センサー41を備えている。
図1中、符号43a、43bは、ガスハイドレート生成装置11の水平方向への移動や、水流による傾斜の補正などを行うための推進装置である。
以上の構成を踏まえ、本発明のガスハイドレート生成装置11によるCOハイドレート50の海中製造について説明する。
図2に示すように、ガスハイドレート生成装置11内部には、下部および/または側面に適宜配設した海水流入口より周囲の海水が流入しており、気体貯留部33との間に気液界面を形成している。この気液海面となる海水面53は所定のレベルに維持されている。
ガスハイドレート形成物質としての二酸化炭素ガスは、陸上に設置された供給装置61からガスハイドレート生成装置11にフレキシブルチューブ60より導入される。ガスハイドレート生成装置11内では、導入された二酸化炭素ガスと海水とを接触させ、海水圧を利用してCOハイドレートを生成させる。ここでは、攪拌翼47の回転により、二酸化炭素ガスと海水の接触効率を向上させ、ハイドレート生成効率を高めている。ガスハイドレート生成装置11内に導入された二酸化炭素ガスは、気泡51となって海水中を上昇していく過程で、少しずつハイドレート形成が行われる。導入された二酸化炭素ガスの中で、ハイドレート化しなかった残りの二酸化炭素ガスや、原料ガス中に不純物として含まれる酸素、窒素などのハイドレート化し難い気体成分は、気体貯留部33に到達して貯留される。
以上のようなガスハイドレート生成反応において、ガスハイドレート生成装置11を設置した場所の水圧と水温がガスハイドレート生成条件に合致していることが重要になる。本発明では、ガスハイドレート生成装置11の水深位置を、装置内の気体貯留部33に貯留する気体の浮力により調整することによって、海水圧が最適になる条件の下でガスハイドレートを生成させることができる。浮力は、気体貯留部33に貯留されている気体量に依存する。従って、界面レベル計42により海水面53のレベルを検知して、気体貯留部33の気体量が一定になるように監視している。
気体貯留部33の気体量の制御は、ガスハイドレート生成装置11上部のバルブ機構39によって容易に実現できる。このバルブ機構39により、気体貯留部33内の余分な気体を放出し、気体貯留量を調節することによって浮力のコントロールができる。また、原料ガス中に酸素や窒素などのハイドレート化しにくいガス成分が含まれている場合には、これらが気体貯留部33に蓄積していくので、バルブ機構39により定期的に排出させる。さらに、水圧センサー41により、ガスハイドレート生成装置11の海中100における水深位置を常に感知するとともに、所定の水圧が維持されているかどうかを監視できる。ガスハイドレート生成装置11の水平方向への移動や傾きは、推進装置43a、43bによって調整できる。
以上のような構成により、本発明の海中ガスハイドレート生成装置11では、陸上でのガスハイドレート生成におけるような高圧設備は一切必要としない。そして、ガスハイドレート生成装置11の水深位置を、生成装置内に貯留する気体の浮力により調整するという方法により、容易に所望の水深位置を維持することが可能になり、常に最適なハイドレート生成環境を維持できる。
ガスハイドレート生成装置11内で生成したCOハイドレートは、通常水より比重が大きいので沈降し、ガスハイドレート生成装置11底部の排出用開口部35から排出され、例えば海底の所定場所に貯留される(図1参照)。
図3は、本発明の第2実施形態に係るガスハイドレート生成装置12の概要を示す図面である。本実施形態のガスハイドレート生成装置12は、基本的構成において図2の第1実施形態のガスハイドレート生成装置11と同じであるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
ガスハイドレート生成装置12の周囲には、ジャケット式冷却装置44が配備されており、所定の水圧(つまり、水深)があれば、海水温に係らずガスハイドレート生成装置12内にガスハイドレート生成条件を作り出せるように構成されている。また、ガスハイドレート生成反応は発熱反応であるため、設置海域の海水温がガスハイドレート生成温度に合致している場合でも、ガスハイドレート生成装置12内部の温度が上昇してガスハイドレート生成効率が低下することがあり得るが、ジャケット式冷却装置44を配備することによって、常に適正な温度を維持できる。
また、本実施形態では、スパージャ型の攪拌手段を採用している。つまり、攪拌軸46’は中空に形成され、この攪拌軸46’の内部にフレキシブルチューブ60を接続することにより、ガスハイドレート形成物質としての二酸化炭素ガスを導入できるように構成されている。攪拌軸46’に導入された二酸化炭素ガスは、攪拌翼47’の先端から排出されるようになっており、モータ45’の駆動により回転する攪拌翼47’の遠心力を利用して二酸化炭素ガスを細かな気泡として導出できる。このように、スパージャ型の攪拌手段では、攪拌による混合作用と、気泡の細粒化作用が同時に得られるほか、前記した導入部におけるハイドレート塊の生成による閉塞の問題も生じることがないので有利である。
さらに、本実施形態に係るガスハイドレート生成装置12には、水導入部38において、水の供給ラインとしてのフレキシブルチューブ63に接続されている。フレキシブルチューブ63としては、前記したガスハイドレート形成物質の供給手段としてのフレキシブルチューブ60と同様のものを用いることが可能である。このフレキシブルチューブ63は、図示しない給水装置(ポンプなど)に接続されており、必要に応じ真水を海中のガスハイドレート生成装置12内に導入して海水の塩分濃度を希釈することができる。原料水中に塩化ナトリウム等の物質が所定濃度存在するとガスハイドレートの生成条件が低温・高圧側にシフトし、ガスハイドレートが生成しにくくなることが知られているが、真水を導入することにより、海水中の塩分濃度を希釈してガスハイドレート生成条件を高温・低圧側に緩和することが可能になる。
図4は、本発明の第3実施形態に係るガスハイドレート生成装置13の概要を示す図面である。このガスハイドレート生成装置13は、基本的構成において図2の第1実施形態のガスハイドレート生成装置11と同じであるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
本実施形態に係るガスハイドレート生成装置13は、生成したガスハイドレートの比重が海水よりも軽い場合(つまり、海水中を沈降せずに、浮上する場合)に適した装置の例である。このガスハイドレート生成装置13は、筒状体31の所定部位に設けた排出部21において、移送管25に接続している。排出部21の近傍にはモータ23が配備されており、海水より比重の軽いガスハイドレート50’を移送管25を介して移送できるように構成されている。
また、筒状体31内部の所定位置には、一対の界面検知センサー27、27が配備されている。この界面検知センサー27、27は、例えば超音波を利用してガスハイドレート50’と海水面との境界の高さをモニターするために使用されるものである。
ガスハイドレート生成装置13において、ガスハイドレート形成物質は、装置側面の導入部37(本例では1箇所)より導入される。装置内部では、攪拌翼47による攪拌によって海水とガスハイドレート形成物質の気泡51との気液接触が促進され、ガスハイドレートを生成する。生成したガスハイドレートは、海水より比重が軽いため、装置内を浮上し、気体貯留部33と海水との間に層状に集合する。つまり装置内部には、気体、ガスハイドレート50’、海水の3つの層が形成されることになる。そこで、前記界面検知センサー27、27により、ガスハイドレート層(50’)と海水との界面をモニターするとともに、排出部21からガスハイドレート50’を導出することによって、ガスハイドレート層の厚み(量)が一定になるようにする。かかる構成により、海水より比重が軽いガスハイドレート50’についても連続的な製造が可能になる。取り出したガスハイドレート50’は、図中、矢印で示すように、移送管25を通じて例えば陸上まで汲み上げることができる。したがって、本実施形態のガスハイドレート生成装置13は、原料となるガスハイドレート形成物質が、例えばメタンガスや天然ガスなどの場合に適した装置である。
図5は、本発明の第4実施形態に係るガスハイドレート生成装置14の概要を示す図面である。このガスハイドレート生成装置14は、基本的構成において図4の第3実施形態のガスハイドレート生成装置13と同じであるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。本実施形態に係るガスハイドレート生成装置14は、筒状体31の下部が下方へむけて拡開しており、この拡開部32により開口部35が広げられて形成されている。この広い開口部35から、原料ガス(ガスハイドレート形成物質)を導入してガスハイドレート50’を生成できるように構成されている。このため、ガスハイドレート生成装置14では、ガスハイドレート形成物質の供給手段としてのフレキシブルチューブ60には接続されていない。
なお、図5では海底から噴出する天然ガス等の気泡51’を直接装置内に採り込み、ガスハイドレートを製造している状態を示している。
次に、本発明のガスハイドレート生成装置11の海中での固定方法について説明する。前記したように、ガスハイドレート生成装置11の設置方法は任意であり、固定は必須ではないが、海流の強い海域などでは、固定することにより安定した水深位置を保つことができる。ガスハイドレート生成装置11の固定例を図6〜図8に示す。
図6は、海底200にワイヤ71を用いてガスハイドレート生成装置11を係留した状態を示している。図6のように海底200に係留する場合には、気体貯留部33の気体の浮力に抗する張力がワイヤ71に作用する。そのため、図示のように、ワイヤ71に張力計72を設置して、ワイヤ71に加わる張力を検知することによって、気体貯留部33の気体量(つまり、海水面53のレベル)を知ることができる。したがって、図6の場合には、ガスハイドレート生成装置11の界面レベル計42を省略することが可能になる。
図7は、海面300にフロート(浮体式海洋構造物)75を配置し、ワイヤ73を用いてガスハイドレート生成装置11を係留した状態を示している。図7のように海面300に係留する場合には、海底200に係留する場合(図6)に比べて潮位や海流の影響は受けやすくなるが、設置場所の移動が容易であるという長所がある。また、海中に浮遊させるだけの方式に比べれば、はるかに安定である。
図8は、ガスハイドレート生成装置11の海中での固定方法のさらに別の例であり、陸地から離れた海域でメガフロート75’により3基のガスハイドレート生成装置11を係留している状態を示している。この例では、供給装置61もメガフロート75’上に配備されており、沿岸海域から外洋まで、どこでも自由に移動できるため、設置場所の制約を受けない。本発明に係るガスハイドレート生成装置11は、簡易な構成であり、フレキシブルチューブ60に接続することによって位置調整も自由自在であるため、図8のように複数のガスハイドレート生成装置11を並列配備することも容易になる。従って、大気中に蓄積している大量の二酸化炭素ガスをハイドレート化して海中隔離する用途に適したものである。
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるものであることは勿論である。
例えば、上記第1〜第4実施形態のガスハイドレート生成装置11、12、13、14では、筒状体31の気体貯留部33内に貯留する気体によって装置に浮力を与えているが、これに限らず、例えば浮袋のような気体貯留部を装置外部に設け、そこにガスハイドレート形成物質の気体や、別途空気等の気体を導入して浮力を与えるような構成とすることも可能である。また、浮力を与える材料としては気体に限らず、例えば装置外部に発泡体等からなる浮力器を付設して浮力を与えてもよい。
本発明のガスハイドレート海中生成方法によれば、海中での水圧を利用してガスハイドレートを生成させるため、陸上でのガスハイドレート生成におけるような高圧設備は不要である。また、海水温が10℃以下の海域であれば、冷熱も必要としない。さらに、ガスハイドレート製造に要する水は海水を利用するので、水の供給設備も不要である。そして、生成装置の水深位置を、生成装置の浮力により調整可能にしたので、容易に所望の水深位置を維持することが可能になり、最適なガスハイドレート生成環境を維持できる。
また、本発明の二酸化炭素の海中貯蔵システムの発明では、海水圧と海水温を利用してガスハイドレートを生成させるとともに、生成装置の浮力を利用して水深位置を制御するため、消費エネルギーを低く押さえることが可能であり、使用する装置も簡易なもので済む。従って、本発明の海中貯蔵システムは、温暖化の原因となっている大気中の二酸化炭素を大量に海中貯蔵する上で適したシステムである。
本発明の海中ガスハイドレート生成装置によれば、装置の浮力により水深位置を調整できるようにしたので、ガスハイドレート生成に適した所望の水深位置の維持が容易に行える。すなわち、海中での水圧を利用してガスハイドレートを生成させるためには、水圧がガスハイドレート生成条件になるように、生成装置の水深位置を制御する必要がある。この水深位置の制御を、固定具により行うとすれば、水深100m以上の海中まで器具を敷設する必要があり、海流や潮位の変動に対応させるための強度も必要であるため、大規模な設備が必要になる。これに対して、本発明装置では、生成装置内に貯留する原料ガス等の浮力を利用して位置調整を行えるため、微調整も容易であり、簡易な装置構成で常に最適なガスハイドレート生成環境を維持できる。さらに、装置を設置する場合は、海面から浮力を調節して少しずつ下降させることが可能であり、また、装置のメンテナンス等を行う場合も、浮力を調節して海面まで上昇させることができるので、設置時やメンテナンス時に大型のウインチなどを使用する必要がない。従って、本発明のガスハイドレート生成装置は、例えば、二酸化炭素の海中貯蔵などにおいて有利に使用できる。
二酸化炭素の海中貯蔵システムの概要を示す模式図。 本発明の第1実施形態に係るガスハイドレート生成装置の概略構成を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係るガスハイドレート生成装置の概略構成を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係るガスハイドレート生成装置の概略構成を示す模式図。 本発明の第4実施形態に係るガスハイドレート生成装置の概略構成を示す模式図。 ガスハイドレート生成装置の海底係留方式の説明に供する図面。 ガスハイドレート生成装置の海面係留方式の別の例の説明に供する図面。 ガスハイドレート生成装置の海面係留方式のさらに別の例の説明に供する図面。
符号の説明
11、12、13、14 ガスハイドレート生成装置、21 排出部、23 モータ、25 移送管、27 界面検知センサー、31 筒状体、32 拡開部、33 気体貯留部、35 開口部、37a、37b、37c 導入部、39 バルブ機構、41 水圧センサー、42 界面レベル計、43a、43b 推進装置、44 ジャケット式冷却装置、45 モータ、46 攪拌軸、47 攪拌翼、50 COハイドレート、50’ ガスハイドレート、51、51’ 気泡、53 海水面、53’ 海水−ガスハイドレート境界、54 気体−ガスハイドレート境界、60 フレキシブルチューブ、61 供給装置、63 フレキシブルチューブ、71 ワイヤ、72 張力計、73 ワイヤ、75 フロート、81 一次貯留部、82 二次貯留部、83 ジェットポンプ、100 海中、200 海底、300 海面

Claims (2)

  1. ガスハイドレート形成物質が気体状態で存在する水深の海中にガスハイドレート生成装置を設け、該生成装置に気体状態のガスハイドレート形成物質を導入し、ガスハイドレート形成物質と海水とを接触させ、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させることを特徴とする、ガスハイドレートの海中生成方法。
  2. ガスハイドレート形成物質が気体状態で存在する水深の海中に配備されるガスハイドレート生成装置であって、
    前記生成装置に気体状態のガスハイドレート形成物質が導入されることによって、前記記気体状態のガスハイドレート形成物質と海水とを接触させることにより、海水圧を利用してガスハイドレートを生成させるように構成されているガスハイドレート生成装置。
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