JPH0832209B2 - 田植機における苗植装置 - Google Patents

田植機における苗植装置

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JPH0832209B2
JPH0832209B2 JP2249729A JP24972990A JPH0832209B2 JP H0832209 B2 JPH0832209 B2 JP H0832209B2 JP 2249729 A JP2249729 A JP 2249729A JP 24972990 A JP24972990 A JP 24972990A JP H0832209 B2 JPH0832209 B2 JP H0832209B2
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split
seedlings
planting
plant
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博司 一ノ瀬
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、田植機において、一つの回転ケースに複数
個の苗植体を備えた回転式の苗植装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、この種の苗植装置は、例えば特公昭49−27762
号公報等に記載されているように、先端に苗の分割爪を
有す苗植体の基端を、機体側に扇動リンクを介して連結
する一方、該苗植体の中途部を、エンシンにて回転駆動
される爪軸に固着したクランクの先端を枢着し、該クラ
ンクの回転により苗植体を、その分割爪の先端が、上下
方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くように上下
揺動させるようにクランク式に構成することによって、
苗載台上における苗マットから苗を分割したのち圃場面
に植付ける構成にしていたが、このものは、その上下揺
動のために振動が著しく大きく、植付け速度が遅い等の
問題があった。
そこで、最近では、振動を低減すると共に、植付け速
度を向上するために、例えば特公昭49−27762号公報、
実公昭47−35534号公報及び実公昭47−28104号公報等に
記載されているように、苗載台の近くにおける機体に、
動力源からの動力伝達にて回転駆動される爪駆動軸を略
水平横向きに軸支し、該爪駆動軸に装着した回転ケース
における両端部に植付け軸を前記爪駆動軸と平行に各々
軸支して、この両植付け軸に、分割爪を備えた苗植体
を、前記苗載台側に向かう姿勢で各々装着する一方、前
記回転ケース内に、当該回転ケースの回転に伴って前記
両植付け軸に対して不等速回転を伝えるようにした不等
速回転伝達機構を設けて、前記両苗植体を、当該苗植体
における分割爪の先端が上下方向に長い楕円状閉ループ
の軌跡を描くように首振り回動させるように構成して成
る回転式の苗植装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、この回転式の苗植装置では、前記クランク
式の苗植装置に比べて、振動が少なく、且つ、苗の植付
け速度を大幅にアップできる利点を有する反面、両苗植
体における分割爪先端の周速度が早いために、一旦、圃
場面に植付けた筈の苗が、分割爪が圃場面から抜けると
きにおいて、分割爪と一緒に持ち上がることが多発し、
苗の植付けの確実性が低いと言う問題があった。
また、両苗植体における分割爪先端の周速度が早いこ
とにより、当該分割爪が圃場面に進入して苗の植え付け
を行うときのショックが大きいために、一方の苗植体に
おける分割爪にて苗載台における苗マットから分割した
苗が、圃場面にまで移送されるまでの間において、他方
の苗植体における分割爪による苗の植え付けに際しての
前記大きいショックで分割爪より落下して、欠け株が発
生すると言う問題もあった。
本発明は、回転式の苗植装置において、前記の各問題
を、耐久性の低下及び大型化等を招来することなく、解
消することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、 「苗載台の近くにおける機体に、動力源からの動力伝
達にて回転駆動される爪駆動軸を略水平横向きに軸支
し、該爪駆動軸に装着した回転ケースにおける両端部に
植付け軸を前記爪駆動軸と平行に各々軸支して、この両
植付け軸に、分割爪を備えた苗植体を、前記苗載台側に
向かう姿勢で各々装着する一方、前記回転ケース内に、
当該回転ケースの回転に伴って前記両植付け軸に対して
不等速回転を伝えるようにした不等速回転伝達機構を設
けて、前記両苗植体を、当該苗植体における分割爪の先
端が上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を描くよ
うに首振り回動させるように構成して成る苗植装置。」 において、 「前記両苗植体に、当該苗植体における分割爪にて分
割した苗を分割爪の先端に向かって押し出し作動するよ
うにした押し出し具を設けると共に、一端を前記押し出
し具に係合した揺動レバーを枢着し、更に、前記両苗植
体には、前記押し出し具を前進方向に押圧付勢するばね
を設ける一方、前記揺動レバーを、前記回転ケースに回
転不能に固着した駆動軸上のカムに対して、前記苗植体
の首振り回動に伴って前記押し出し具が前記ばねの押圧
付勢にて前進作動したのち前記ばねに抗して後退作動す
るように接当し、且つ、前記回転ケースの一回転中に前
記両苗植体のうち一方の苗植体における分割爪が前記苗
載台における苗マットから苗を取り出すときのタイミン
グと、他方の苗植体における分割爪が圃場面に苗を植え
付けるときのタイミングとを、苗の取り出しよりも前に
苗の植付けを行うようにずらせると共に、前記回転ケー
スの一回転中に前記両苗植体のうち一方の苗植体におけ
る分割爪が前記苗載台における苗マットから苗を取り出
すときのタイミングと、他方の苗植体における押し出し
具がそのばねに抗して後退作動するときのタイミングと
を適宜ずらせ、更に、前記回転ケースの単位回転角度に
対する分割爪先端の前記運動軌跡の曲線に沿った移動量
を、分割爪が苗載台を通過したときから圃場面に至る区
間において苗載台を通過するときよりも大きくするよう
に前記不等速回転伝達機構により設定する。」 と言う構成にした。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を、歩行型の二条植田植機に適
用した場合の実施例の図面について説明する。
図において符号1は、前部にエンジン2を備え後部に
苗載台3とハンドル4とを備えた伝動ケース兼用の機体
5の下面に、圃場面Bを滑走するフロート6を設け、且
つ、前記機体5の左右両側に車輪7をスイングケース8
を介して装着して成る田植機を示し、該田植機1の機体
5には、前記苗載台3の前方位置に、エンジン2からの
動力にて回転駆動される爪駆動軸9が略水平方向に軸支
され、該爪駆動軸9の左右両端には、詳しくは後述する
回転式の苗植装置10が装着されている。
この回転式の苗植装置10は、第3図〜第5図に示すよ
うに、機体5に対して軸支した爪駆動軸9の端部に被嵌
固着した小判型の回転ケース11を備え、該回転ケース11
は、前記爪軸9によって田植機1の側面視において矢印
Aで示すように、右方向に回転するもので、この回転ケ
ース11内における爪駆動軸9上には、太陽歯車12が回転
自在に被嵌され、該太陽歯車12は、前記機体5に対して
適宜の回転位相調節手段13を介して回転不能に係止され
ている。
前記回転ケース11の左右両端部には、爪駆動軸9から
の距離が等しい位置に、押し出し具(後述する)用の駆
動軸14が前記爪駆動軸9と平行に各々軸支され、この両
駆動軸14は、回転ケース11に対して回転不能に固着され
ると共に、該両駆動軸14上には、前記太陽歯車12と同歯
数の遊星歯車15が回転自在に被嵌されている。また、前
記回転ケース11内には、爪駆動軸9と両駆動軸14との中
間位置に中間軸16が軸支され、該両中間軸16上に、太陽
歯車12と遊星歯車15との両方に噛合する中間歯車17を嵌
着して歯車列機構を構成し、これら各歯車12,17,15によ
る歯車列機構と、後述するカム24及びストッパーアーム
25、又はカム歯車24a及び欠歯ストッパー歯車25aとによ
って、前記回転ケース11の回転に伴って前記両駆動軸14
上に被嵌した植付け軸18に対して不等速回転を伝えるよ
うにした不等速回転伝達機構を構成する。
一方、前記回転ケース11内における両駆動軸14上に
は、スリーブ状の植付け軸18を回転自在に被嵌して、該
スリーブ状の植付け軸18の一端を、回転ケース11外に突
出して、その突出端には、先端に苗の分割爪19を備えた
苗植体20を、その分割爪19が、前記苗載台3に向かう姿
勢位置にして各々固着する。
そして、前記両駆動軸14上における遊星歯車15には、
植付け軸18に向って突出する爪21を、植付け軸18には、
遊星歯車15に向って突出する爪22を各々一体的に設け、
該両爪21,22を、遊星歯車15が右回転するとき互いに接
当し、遊星歯車15が左回転するとき互いに離れるように
構成すると共に、両爪21,22間には、当該両爪21,22を互
いに接当する方向に付勢するリング状ばね体23を設け
て、このリング状ばね体23にて遊星歯車15の左回転を植
付け軸18に対して弾性的に伝達するように構成する。
一方、前記各苗植体20には、その分割爪19の平行に延
びる中空状のガイド軸27が上下動自在に設けられ、該中
空状のガイド軸27の下端には、押し出し具28が、内部に
は当該ガイド軸27を下向きに押圧付勢するばね29が各々
設けられている。また、前記各苗植体20内には、揺動レ
バー30を配設し、その一端を回転自在にピン31にて枢着
する一方、他端32を前記ガイド軸27の上端に、回動自在
に、摺動不能に係合して、該揺動レバー30の上下回動に
より押し出し具28が上下動するように構成し、更に、前
記駆動軸14を、苗植体20内に挿入し、苗植体20内におけ
る駆動軸14には、カム33を固着し、該カム33の外周面
に、前記揺動レバー30の中途部を接当し、且つ、該カム
33の外周面を、前記各苗植体20がその下降下限の近傍に
来たとき、前記揺動レバー30が前記ばね29の押圧付勢に
よって下向きに回動し、各苗植体20が回転ケース11の回
転に伴って圃場面Bから離れるように上昇するとき、前
記揺動レバー30が前記ばね29に抗して上向きに回動する
ような形状に構成して成るものである。この場合、前記
揺動レバー30の他端32は、ガイド軸27の上端に固着した
2つのカラー34,35の間に係合し、両カラー34,35は、苗
植体20の内部に前記ガイド軸27の軸線と同芯状に形成し
たシリンダボア36内に摺動自在に嵌合しており、また、
前記ガイド軸27に対する軸受37の部分には、ゴム製のク
ッション体38が設けられている。
更に、回転ケース11内における両中間軸16には、扇型
のカム24を各々固着する一方、回転ケース11内における
両植付け軸18には、ストッパーアーム25を各々一体的に
設け、前記苗植体20が、回転ケース11の矢印A方向への
回転に伴って前記苗載台3に面する側において、苗載台
3の下端に相当する高さ位置(つまり、回転ケース11が
略水平となる位置)から下降下限の若干手前の位置(つ
まり、分割爪19が圃場面Bに所定の深さまで侵入した位
置)まで下降する区間においてのみ、植付け軸18におけ
るストッパーアーム25が、中間軸16上のカム24における
円弧状外周面26に接当することにより、前記の区間にお
いてのみ植付け軸18の左回転が遅れるように構成して成
るものである。
そして、前記回転ケース11の一回転中において、当該
回転ケース11が、第7図に示すように、上死点T.D.Cか
ら矢印Aの方向にθ1=約45度回転したとき、両苗植体
20における分割爪19が、苗載台3における苗マットに侵
入する一方、前記回転ケース11が前記上死点T.D.Cから
矢印A方向にθ2=約150度回転したとき、両苗植体20
における分割爪19が、圃場面Bに進入するように構成す
ることにより、回転ケース11の一回転中において、両苗
植体20のうち一方の苗植体20における分割爪19が前記苗
載台3における苗マットから苗を取り出すときのタイミ
ングと、他方の苗植体20における分割爪19が圃場面Bに
苗を植え付けるときのタイミングとが、これらが互いに
重なることなく、苗の取り出しよりも前において苗の植
え付けを行うように適宜位相角度だけずらせるように構
成する。
加えて、前記回転ケース11の一回転中において、当該
回転ケース11が、第7図に示すように、前記上死点T.D.
Cから矢印Aの方向にθ1=約45度回転したとき、両苗
植体20のうち一方の苗植体20における分割爪19が、苗載
台3における苗マットに進入する一方、前記上死点T.D.
Cから矢印Aの方向にθ2=約150度の回転角度を過ぎた
時点から、両苗植体20における揺動レバー30の上向き回
動が始まるように構成することにより、前記回転ケース
11の一回転中において、両苗植体20のうち一方の苗植体
20における分割爪19が前記苗載台3における苗マットか
ら苗を取り出すときのタイミングと、他方の苗植体20に
おける揺動レバー30がばね29に抗して上向き回動すると
きのタヒミングとが、重なることなく、互いに適宜ずら
せるように構成する。
この構成において、苗植装置10における回転ケース11
が、爪駆動軸9によって矢印A方向に公転回転するとき
に、その両端の駆動軸14に被嵌した植付け軸18に取付く
苗植体20は、爪駆動軸9を中心に公転するが、該苗植体
20が取付く植付け軸18は、遊星歯車15にばね体23を介し
て弾性的に連結され、遊星歯車15は中間歯車17を介して
太陽歯車12に噛合して、太陽歯車12との間で歯車列機構
が構成され、且つ、太陽歯車12と遊星歯車15とは同じ歯
数に構成されていて、遊星歯車15及びこれに連結の植付
け軸18は、回転ケース11の矢印A方向への公転回転に伴
って、その公転の回転角度と同じ回転角度だけ矢印A方
向とは逆向きの方向に駆動軸14を中心として自転するか
ら、この両植付け軸18に取付く両苗植体20は、苗載台3
の方向に向いた状態で、しかも、苗載台3に対して一定
の姿勢を保った状態のもとで矢印A方向に旋回運動する
ことになり、この旋回運動中において、苗載台3に面す
る側において上から下に下降するとき、先端の分割爪19
にて苗載台3上の苗マットから苗を一株だけ分割しなの
ち、その下降下限の近傍において圃場面Bに植付けし、
その後において圃場面Bより上昇するのである。
この場合、回転ケース11が略水平状態になったとき、
苗載台3に面する側の苗植体20では、その植付け軸18の
ストッパーアーム25が第5図に示すように、中間軸16上
のカム24における円弧状外周面26に接当して、この時点
から苗植体20の矢印Aと逆方向への自転が停止すること
により、苗植体20の矢印Aと逆方向への自転が、回転ケ
ース11の矢印A方向への公転に対して遅れるから(但
し、遊星歯車15は矢印Aと逆方向に自転して、爪21と22
とはばね体23に抗して離れ、ばね体23には弾性力が蓄え
られる)、苗植体20は、回転ケース11の矢印A方向への
公転に伴って、その分割爪19が圃場面Bに対して該垂直
状となるように姿勢変換されて圃場面Bに進入する。
そして、回転ケース11の矢印A方向への公転に伴いス
トッパーアーム25がカム24における円弧状外周面26から
外れると、苗植体20はばね体23の弾性力によって矢印A
と逆方向に支持軸14を中心に戻し回転され、この戻し回
転によって分割爪19は、圃場面Bへの苗の植付け後にお
いて田植機1の進行方向とは逆方向つまり植付け後の苗
から離れるように動きつつ圃場面Bから抜けて上昇し、
やがて苗植体20が元の姿勢に戻るから、このときの分割
爪19先端の運動軌跡は、第7図に二点鎖線で示すよう
に、上下方向に長手の楕円状の閉ループ曲線Dとなり、
例えば、前記特公昭49−27762号公報等に記載されてい
るクランク式苗植装置の場合と同じ形状の上下方向に長
い楕円状の閉ループ曲線が得られることになる。
つまり、ここにおける両苗植体20は、その分割爪19が
苗を持った状態で圃場面Bに向って下降するときに垂直
に姿勢変換して圃場面Bに侵入し、植付け後圃場面Bか
ら抜けるとき植付け後の苗から離れるように逃げつつ上
昇するから、圃場面Bに対する苗の植付けが正しい姿勢
の状態のもとで確実にできるのである。
この場合において、前記した歯車12,17,15とカム24及
びストッパーアーム25等から成る不等速回転伝達機構
は、前記回転ケース11の単位回転角度△θに対する分割
爪先端の前記運動軌跡の曲線Dに沿った移動量を、分割
爪19が苗載台3を通過するときにおいて小さい移動量S1
にし分割爪9が苗載台3を通過したときから圃場面Bに
至る区間において大きい移動量S2にすると言うように構
成されている。
また、前記回転ケース11の矢印A方向への公転中に各
苗植体20は、駆動軸14に対して矢印Aと逆方向に自転す
ることにより、各苗植体20において駆動軸14上のカム33
に接当する揺動レバー30は、苗植体20がその分割爪19の
先端が圃場面B中に侵入する下降下限に来たとき、ばね
29の押圧付勢によって前記カム33の形状に基づいて下向
き方向に回動するから、この回動にてガイド軸27下端の
押し出し具28が、第8図に二点鎖線で示すように、分割
爪19の先端に向って前進作動して、苗を圃場面B中に押
し込むようにして植付けを行い、この押し込み植付けが
終わると、分割爪19が圃場面Bから抜けると略同時に、
前記揺動レバー30がカム33の形状に基づいてばね29に抗
して上向き回動することにより、前記押し出し具28が分
割爪19の先端から後退作動して、元の位置(第8図に実
線で示す位置)に復帰するのである。
なお、上記実施例は、中間軸16のカム24と、植付け軸
18のストッパーアーム25とで、苗植体20の遊星歯車15に
よる自転を、回転ケース11の公転に対して遅らせること
によって、植付け軸18に不等速回転を伝える場合であっ
たが、この方式に変えて、第11図及び第12図に示すよう
に、中間軸16上には、円周の一部に円弧状外周面26aと
欠歯部26bとを有するカム歯車24aを固着する一方、植付
け軸18上には、円周の一部の歯を切欠いた欠歯型ストッ
パー歯車25aを設け、これらによって、前記と同様の作
用を行うように、つまり、回転ケース11の回転に伴って
植付け軸18に対して不等速回転を伝えるように構成して
も良いのであり、この実施例によると、回転ケース11の
公転に対して遅らせて苗植体20を元に戻すことが、カム
歯車24aとストッパー歯車25aとの噛合回転にてできるか
ら、遊星歯車15と苗植体20とを弾性的に連結するばね体
23を小型化できる利点がある。
〔発明の作用・効果〕
本発明は、以上のように、回転式苗植装置において、
二つの苗植体に、当該苗植体における分割爪にて分割し
た苗を、苗植体の首振り回動によって分割爪の先端に向
かって押し出し作動するようにした押し出し具を設けた
ことにより、一旦、圃場面に対して植付けた苗が、周速
度の早い分割爪と一緒に持ち上がることを防止できるか
ら、苗の植付けの確実を確実に向上できるのである。
しかも、本発明は、前記回転ケースの回転中におい
て、前記両苗植体のうち一方の苗植体における分割爪が
前記苗載台における苗マットから苗を取り出すときのタ
イミングと、他方の苗植体における分割爪が圃場面に苗
を植え付けるときのタイミングとを、苗の取り出しより
も前に苗の植付けを行うようにずらせると言う構成にし
たことにより、一方の苗植体における分割爪にて苗載台
における苗マットから取り出した苗を、当該分割爪にて
圃場面まで移動する間に、他方の苗植体における分割爪
による苗の植え付けに際して発生する大きなショック
が、前記一方の苗植体に分割爪に対して作用することを
回避できる。
これに加えて、本発明は、回転ケースの単位回転角度
に対する分割爪先端の前記運動軌跡の曲線に沿った移動
量を、分割爪が苗載台を通過したときから圃場面に至る
区間において苗載台を通過するときよりも大きくするよ
うにしたことにより、分割爪の圃場面への移動速度が早
くなり、苗載台から取り出した苗を素早く圃場面に移動
することができ、このことと、前記したように、一方の
苗植体における分割爪に、他方の苗植体における分割爪
による苗の植え付けに際して発生する大きなショックが
作用するのを回避できることと相俟って、分割爪が苗載
台における苗マットから取り出した苗を圃場面まで移動
する間において、当該分割爪の先端における苗が、分割
爪から落下すること、及び分割爪に対する姿勢が変化す
ることを確実に防止できるのである。
ところで、前記各苗植体における揺動レバーの上向き
回動、つまり、前記押し出し具の後退作動を、当該押し
出し具を前進方向に付勢するばねに抗して行うものであ
るから、前記回転ケースを回転駆動するための爪駆動軸
には、各苗植体における分割爪にて苗マットから苗を取
り出すことに要するトルクに加えて、前記押し出し具を
そのばねに抗して後退作動することに要するトルクを
も、負荷として作用することになる。
この場合において、本発明は、前記回転ケースの一回
転中において、前記両苗植体のうち一方の苗植体におけ
る分割爪が前記苗載台における苗マットから苗を取り出
すときのタイミングと、他方の苗植体における押し出し
具がそのばねに抗して後退作動するときのタイミングと
を適宜ずらせたことにより、前記回転ケースを回転駆動
するための爪駆動軸に対して、前記一方の苗植体におけ
る分割爪にて苗マットから苗を取り出すことに要するト
ルクと、他方の苗植体における押し出し具をそのばねに
抗して後退作動することに要するトルクとが、略同時に
作用することを回避でき、換言すると、回転式苗植装置
における両苗植体の各々に対して、苗植付けの確実性を
向上するための押し出し具を設けた場合において、前記
一方の苗植体における分割爪にて苗マットから苗を取り
出すことに要するトルクと、他方の苗植体における押し
出し具をそのばねに抗して後退作動することに要するト
ルクとを、前記爪駆動軸の一回転中に各所に分散できる
から、前記爪駆動軸に対する最大トルクの値、及び、ト
ルク変動を、大幅に低減できる。
従って、本発明によると、回転式苗植装置における二
つの苗植体の各々に苗の植え付けを確実性を向上するた
めの押し出し具を設けたものでありながら、 .苗植体による苗の植え付けに際して発生する大きな
ショックのために、及び、苗載台から取り出し苗を圃場
面まで移動することのために、欠け株が発生すること、
及び、圃場面に対する苗の植え付け姿勢が不揃いになる
ことを大幅に低減できる。
.爪駆動軸における最大トルクの値を低減できること
により、爪駆動軸及び太陽歯車に対する負荷を軽減でき
るから、これら爪駆動軸及び太陽歯車を小型・軽量化で
き、ひいては、回転式苗植装置の一層の小型・軽量化を
達成できるのである。
と言う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は田植機の側面
図、第2図は田植機の平面図、第3図は苗植装置の断面
図、第4図は第3植のIV−IV視断面図、第5図は第3図
のV−V視断面図、第6図は第5図の作用状態を示す
図、第7図は苗植体の運動軌跡を示す図、第8図は第3
図のVIII−VIII視拡大断面図、第9図は第8図のIX−IX
視断面図、第10図は第8図のX−X視断面図、第11図は
苗植装置の別の実施例を示す図、第12図は第11図の作用
状態を示す図である。 1……田植機、9……爪駆動軸、10……回転式苗植装
置、11……回転ケース、12……太陽歯車、14……駆動
軸、15……遊星歯車、16……中間軸、17……中間歯車、
18……植付け軸、19……分割爪、20……苗植体、21,22
……爪、23……ばね体、24……カム、25……ストッパー
アーム、24a……カム歯車、25a……ストッパー歯車、27
……ガイド軸、28……押し出し具、29……ばね、30……
揺動レバー、33……カム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】苗載台の近くにおける機体に、動力源から
    の動力伝達にて回転駆動される爪駆動軸を略水平横向き
    に軸支し、該爪駆動軸に装着した回転ケースにおける両
    端部に植付け軸を前記爪駆動軸と平行に各々軸支して、
    この両植付け軸に、分割爪を備えた苗植体を、前記苗載
    台側に向かう姿勢で各々装着する一方、前記回転ケース
    内に、当該回転ケースの回転に伴って前記両植付け軸に
    対して不等速回転を伝えるようにした不等速回転伝達機
    構を設けて、前記両苗植体を、当該苗植体における分割
    爪の先端が上下方向に長い楕円状閉ループの運動軌跡を
    描くように首振り回動させるように構成して成る苗植装
    置において、前記両苗植体に、当該苗植体における分割
    爪にて分割した苗を分割爪の先端に向かって押し出し作
    動するようにした押し出し具を設けると共に、一端を前
    記押し出し具に係合した揺動レバーを枢着し、更に、前
    記両苗植体には、前記押し出し具を前進方向に押圧付勢
    するばねを設ける一方、前記揺動レバーを、前記回転ケ
    ースに回転不能に固着した駆動軸上のカムに対して、前
    記苗植体の首振り回動に伴って前記押し出し具が前記ば
    ねの押圧付勢にて前進作動したのち前記ばねに抗して後
    退作動するように接当し、且つ、前記回転ケースの一回
    転中に前記両苗植体のうち一方の苗植体における分割爪
    が前記苗載台における苗マットから苗を取り出すときの
    タイミングと、他方の苗植体における分割爪が圃場面に
    苗を植え付けるときのタイミングとを、苗の取り出しよ
    りも前に苗の植付けを行うようにずらせると共に、前記
    回転ケースの一回転中に前記両苗植体のうち一方の苗植
    体における分割爪が前記苗載台における苗マットから苗
    を取り出すときのタイミングと、他方の苗植体における
    押し出し具がそのばねに抗して後退作動するときのタイ
    ミングとを適宜ずらせ、更に、前記回転ケースの単位回
    転角度に対する分割爪先端の前記運動軌跡の曲線に沿っ
    た移動量を、分割爪が苗載台を通過したときから圃場面
    に至る区間において苗載台を通過するときよりも大きく
    するように前記不等速回転伝達機構により設定したこと
    を特徴とする田植機における苗植装置。
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JPS6344810A (ja) * 1987-07-29 1988-02-25 ヤンマー農機株式会社 田植機における苗植装置

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