JPH08322047A - 予測符号化装置及び予測複号化装置 - Google Patents

予測符号化装置及び予測複号化装置

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JPH08322047A
JPH08322047A JP12610695A JP12610695A JPH08322047A JP H08322047 A JPH08322047 A JP H08322047A JP 12610695 A JP12610695 A JP 12610695A JP 12610695 A JP12610695 A JP 12610695A JP H08322047 A JPH08322047 A JP H08322047A
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JP
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signal
prediction
predictive
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integer
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JP12610695A
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Norio Suzuki
典生 鈴木
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予測符号化装置と予測複号化装置とを多段に
接続した場合に、各々の予測符号化装置で同期して予測
器の初期値化の処理を行わなくても、1段目で予測符号
化復号化された画像信号に対して、2段目以降で予測符
号化復号化を繰り返した時に予測符号化による量子化雑
音が累積して行かない様に出来る予測符号化装置を提供
すること。 【構成】 整数値の予測誤差信号を量子化して整数値の
量子化出力信号を生成する予測誤差信号量子化手段12
を含む予測符号化装置1において、前記予測誤差信号量
子化手段が、前記予測誤差信号の振幅が小さい範囲では
該予測誤差信号をそのまま前記量子化出力信号として出
力し、且つ前記量子化出力信号と等しい値の前記予測誤
差信号に対してはそのままの値を出力する量子化特性を
有しているものであることを特徴とする予測符号化装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ信号を予測符号
化して伝送するのに符号化復号化を多段に繰り返して行
うシステムの予測符号化装置及び予測複合化装置に関
し、特にディジタルベースで多段に接続して符号化復号
化を繰り返しても予測符号化による量子化雑音が2段目
以降で何も累積しない様にした予測符号化装置及び予測
複合化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ信号を予測符号化して得られる符
号化圧縮データの信号をディジタルVTR(ビデオ テ
ープ レコーダー)に一旦記録し、その後VTRから記
録された圧縮データ信号を読みだして復号化し、復号信
号を編集して再び予測符号化してVTRに記録する場
合、予測符号化復号化がディジタルベースで多段に繰り
返されることになり、予測符号化における量子化雑音が
VTRでダビングを繰り返すたびに増加するという欠点
が有った。
【0003】また、これを改善する方法として多段に接
続しても2段目以降では予測符号化による量子化雑音が
累積しない方法として、特開昭58−114683号公
報に示される予測符号化装置がある。
【0004】この従来例では、すべての予測器を同期し
て初期化する必要が有った。
【0005】従来例の構成を、図面を用いて説明する。
図5に従来例のブロック構成を、図6に量子化器211
の量子化特性を、図7に予測器213の具体的構成例を
示す。
【0006】A/D変換器205で複合カラーテレビ信
号はカラーサブキャリアの3倍の周波数で標本化され、
予測符号化装置201の減算器210で予測誤差信号e
が求められ、量子化器211で図6の量子化特性にした
がって量子化され、符号変換器216および加算器21
2へ送られる。加算器212で局部復号信号が求められ
ると、予測器213で予測関数にしたがって次の標本化
時刻の予測値を求める。予測効率の良い予測関数Pとし
て次のZ関数、P=0.5Z-1+Z-3−0.5Z-4、で
示されるものがある。この予測関数を持つ予測器213
の具体的構成例を図7に示す。
【0007】多段接続したときに予測器の初期値の同期
化を行うため予測器のレジスタ232〜235の初期値
化を行う。水平同期信号Hが入力されるたびに、レジス
タのBの入力端子に初期値としてあらかじめ定められた
値のXa或いはXbの信号が取り込まれる。
【0008】符号変換器216では量子化出力を伝送符
号に変換して出力し、予測復号化装置202へ送る。符
号逆変換器217は伝送符号から量子化出力信号を再生
し、加算器214で復号信号を求め、次の段の予測符号
化装置203へ送ると共に、予測器215へ送られ、次
の予測信号が求められる。予測器215は予測器213
と同じ構成で、水平同期信号の始め毎に初期化が行われ
る。予測符号化装置203は予測符号化装置201と、
予測復号化装置204は予測復号化装置202とそれぞ
れ同じ構成であり、同じ動作を行い、水平同期信号の始
め毎に予測器の初期化が行われる。
【0009】これにより、予測符号化装置203では予
測符号化装置201で行われたとまったく同じ動作で符
号化処理を行い、量子化器221から出力される信号は
量子化器211から出力される量子化出力信号に一致
し、加算器222から出力される局部復号信号は加算器
212から出力される局部復号信号と一致し、これは入
力信号に一致する。同様に予測復号化装置204は予測
復号化装置202で行われたとなったく同じ動作を繰り
返して復号化処理を行い、加算器224から出力される
復号信号は加算器222から出力される局部復号信号に
一致する。
【0010】すなわち1段目の復号信号は、言い替える
と2段目の入力信号は、2段目の復号信号と一致する。
すなわち多段に接続しても2段目以降では予測符号化に
よる量子化雑音が何も累積しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例では、
この方法は、あらかじめ定められた周期でそれぞれの装
置の予測器の初期値化が必要であり、この初期値化の手
段は、予測符号化装置と予測復号化装置を繰り返して多
段に接続するシステムを構成する上で制限事項となり、
また初期値化の手段が必要で有るという欠点があった。
【0012】本発明は、従来の予測器符号化装置の欠点
をなくす予測符号化装置を提供するものである。すなわ
ち、本発明の目的は、多段に接続された場合に、各々の
予測符号化装置で同期して予測器の初期値化の処理を行
わなくても、1段目で予測符号化復号化された画像信号
に対して、2段目以降で予測符号化復号化を繰り返した
時に予測符号化による量子化雑音が何も累積して行かな
い様に出来る予測符号化装置を提供する事にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、画像信号を符号化するのに予測符号化装置と予測
復号化装置を用いてディジタルベースで多段に接続して
符号化復号化を繰り返す装置において、前段の予測符号
化で用いた予測関数と同じ特性に従って局部復号信号か
ら予測信号を得、予測関数の係数が小数点以下の値を有
し予測信号が小数点以下の値を有する場合は予測信号の
小数点以下の値を量子化して整数値として予測信号を出
力する手段と、入力画像信号から前記予測信号を減算し
て予測誤差信号を得る手段と、前記予測符号化で用いた
量子化特性の量子化出力レベルと等しい値の量子化入力
信号に対してはそのままの値を出力し、水平同期区間の
平坦部においては局部復号信号が入力信号に等しくなる
ようにするため予測誤差信号の振幅が小さい範囲では入
力信号と同じ精度の信号を出力する量子化特性を有し前
記予測誤差信号を量子化して整数の量子化出力信号を出
力する量子化手段と、前記量子化出力信号を符号化して
送り出す手段と、前記量子化出力信号と前記予測信号と
から整数の前記局部復号信号を得る手段を備え、ディジ
タルベースで予測符号化復号化を多段に繰り返して行う
過程で、2段目以降では予測符号化による量子化歪みが
何も累積しないようにしたことを特徴とする予測符号化
装置が得られる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、整数値の予
測誤差信号を量子化して整数値の量子化出力信号を生成
する予測誤差信号量子化手段を含む予測符号化装置にお
いて、前記予測誤差信号量子化手段が、前記予測誤差信
号の振幅が小さい範囲では該予測誤差信号をそのまま前
記量子化出力信号として出力し、且つ前記量子化出力信
号と等しい値の前記予測誤差信号に対してはそのままの
値を出力する量子化特性を有しているものであることを
特徴とする予測符号化装置が得られる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、入力画像信
号から整数値の予測信号を減算して整数値の予測誤差信
号を生成する減算手段と、該減算手段により生成され前
記整数値の予測誤差信号を量子化して整数値の量子化出
力信号を生成する予測誤差信号量子化手段と、該予測誤
差信号量子化手段により生成された前記整数値の量子化
出力信号と前記整数値の予測信号とを加算して整数値の
局部複号信号を生成する加算手段と、該加算手段により
生成された前記整数値の局部複号信号から所定の予測関
数に従って少数点以下の値を有する予測信号を生成する
予測手段と、該予測手段により生成された前記少数点以
下の値を有する予測信号を量子化して前記整数値の予測
信号を生成し、該整数値の予測信号を前記減算手段及び
前記加算手段に供給する予測信号量子化手段と、前記量
子化出力信号を伝送符号に変換して送り出す符号変換手
段とを有し、前記予測誤差信号量子化手段は、前記予測
誤差信号の振幅が小さい範囲では該予測誤差信号をその
まま前記量子化出力信号として出力し、且つ前記量子化
出力信号と等しい値の前記予測誤差信号に対してはその
ままの値を出力する量子化特性を有しているものである
ことを特徴とする予測符号化装置が得られる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の予測符号化装置から送られてきた前記伝送符号を量
子化出力信号に再生する符号逆変換手段と、該符号逆変
換手段により得られた前記量子化出力信号と整数の予測
信号とを加算して複号信号を生成する加算手段と、請求
項1記載の予測符号化装置に設けられた前記予測手段が
持つ前記予測関数と同じ予測関数に従って前記加算手段
により生成された前記複号信号から少数点以下の値を有
する予測信号を生成する予測手段と、該予測手段により
生成された前記少数点以下の値を有する予測信号を量子
化して前記整数値の予測信号を生成し、該整数値の予測
信号を前記加算手段に供給する予測信号量子化手段とを
有することを特徴とする予測複号化装置が得られる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の予測符号化装置と、請求項4記載の予測複号化装置
とを多段に有することを特徴とするテレビ信号の符号化
複号化システムが得られる。
【0018】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0019】図1に本発明の一実施例のブロック構成を
示す。
【0020】A/D変換器5に入力されたNTSC複合
カラーテレビ信号は、カラーサブキャリアfscの3倍の
周波数(3・fsc)で8ビットのPCM信号(−128
〜127の値)に標本化され、予測符号化装置1の減算
器(減算手段)11に送られ、予測信号との差分が行わ
れて予測誤差信号Eを求め、量子化器(予測誤差信号量
子化手段)12に送られ、あらかじめ定められた量子化
特性にしたがって予測誤差信号Eを量子化して量子化出
力信号Qを出力し、符号変換器16および加算器(加算
手段)13へ供給する。
【0021】量子化12は図2に示す量子化特性を有
し、小振幅の予測誤差信号は入力信号と同じ精度でその
まま出力し、かつ、整数値の量子化出力信号と同じ値が
予測誤差信号として入力されると同じ値をそのまま量子
化出力信号として出力する特性を有する。
【0022】加算器13では量子化出力信号と予測信号
とが加算され、局部復号信号が求められ、予測器(予測
手段)14へ供給され、予測関数にしたがって次の標本
化時刻の予測値を求める。
【0023】標本化周波数が3・fscの時、複合カラー
テレビ信号を直接予測符号化する場合に、予測効率の良
い予測関数Pとして次のZ関数、P=0.5Z-1+Z-3
−0.5Z-4、で与えられるものがある。この予測関数
の係数は小数点以下の値を持ち、したがって求められた
予測値は小数点以下の値を持つ事になる。小数点以下の
演算は、係数の精度にもよるが、例えば小数点以下4ビ
ットの精度で計算する。
【0024】入力のPCM信号は8ビットで示される整
数値を有するため、局部復号信号も整数値となるように
する。このため量子化回路(予測信号量子化手段)15
は予測器14からの予測値を四捨五入等により小数点以
下を量子化して整数の予測値とし、次の予測信号として
出力して、減算器11および加算器13へ供給する。加
算器13では量子化出力信号Qおよび予測信号が整数値
であるので局部復号信号も整数値となる。
【0025】テレビ信号の水平同期区間のバックポーチ
は輝度信号のレベルがほぼ一定でPCM信号値もほぼ一
定の値となる。この部分では予測器で予測される予測信
号は入力PCM信号と良く一致し、したがって両者の差
分の予測誤差信号は0または振幅の小さい整数値とな
る。量子化器12の量子化特性が小振幅の予測誤差信号
はそのまま出力する特性に定められているため、予測信
号と量子化出力信号を加算して得られる局部復号信号
は、予測誤差信号が小さい範囲では、入力PCM信号に
一致する。
【0026】すなわち、局部復号信号を、したがって復
号信号を、入力信号に一致させる事が出来るということ
は、予測器のレジスタの値を決められた値に設定でき、
したがってそれ以降の予測値は各予測器で一致させるこ
とができ、それによって初期化が行えることになる。
【0027】なお、多段接続の為に必要な初期化の方法
の説明は特開昭58−114683号公報に詳しく示さ
れる。
【0028】符号変換器(符号変換手段)16では量子
化出力信号を伝送符号に変換し、復号化に必要な信号を
つけ加えて出力し、予測復号化装置2へ供給する。以上
が、予測符号化装置1の動作である。
【0029】予測復号化装置2の動作は次の通りであ
る。符号変換器16から送られてきた信号は符号逆変換
器(符号逆変換手段)21で符号変換器16の逆の処理
が行われ、伝送符号から量子化出力信号を再生し、加算
器(加算手段)22に供給する。加算器22は予測信号
と量子化出力信号を加算して復号信号を求め出力端子2
6へ出力すると共に予測器(予測手段)23へ供給す
る。
【0030】予測器23は予測器14と、量子化回路
(予測信号量子化手段)24は量子化回路15と、各々
同じ構成で同じ機能を有し、復号信号から予測関数にし
たがって次の予測値を求め量子化回路24に送り、整数
に量子化した予測信号を出力し、加算器22に供給す
る。
【0031】伝送路エラー等がなければ復号信号は予測
符号化装置1の局部復号信号と一致する。
【0032】すなわち、水平同期区間等や画像の変化の
少ない平坦部では、予測器の予測信号がうまく当たるた
め、予測誤差信号は小振幅となり、図2の量子化特性に
よれば小振幅では量子化雑音は発生しないので、予測符
号化復号化されて再生された復号信号は入力PCM信号
と一致する。言い替えると情報保存して符号化される。
【0033】伝送路エラーが有っても正しく復号化する
ためには、エラーの伝搬を止める必要がある。1つの方
法は、エラーがしだいにリークして0となるようにする
ため予測器の利得を1より小さい値にしてリーク積分を
行う。すなわち予測器の直流成分の利得を1より小さく
すればよい。このためには例えば予測関数として前述の
ものでなく変わりに、リーク係数kとしてk=(1−2
-4)を掛け、P=(1−2-4)(0.5Z-1+Z-3
0.5Z-4)の関数を用いれば、伝送路エラーが有って
も復号信号に含まれるエラー信号は次第にリークされて
0となり正しい復号信号が得られ、送受で復号信号が一
致する。
【0034】もう1つの方法は、適当な周期で送信側と
受信側の予測器のレジスタの値を決められた初期値とな
るようにリセットして、次の予測信号が送受で一致する
ようにする。伝送路のエラーの発生頻度に応じて、フレ
ームに1回とか数十ラインに1回とか行う。エラー伝送
阻止のためのリセットは予測符号化復号化の各段で独立
に行えば良く、一致して行う必要はない。伝送路のエラ
ーレートが各段で異なる時は、1段目と2段目で異なる
周期でリセットを行ってもかまわない。
【0035】1段目の予測符号化装置1および予測符号
化装置2で符号化復号化されて得られた復号信号は、2
段目の予測符号化装置3および予測復号化装置4に供給
され、符号化復号化が行われる。
【0036】予測符号化装置3および予測復号化装置4
は1段目の予測符号化装置1および予測復号化装置2と
同じ構成で同じ動作を行う。すなわち予測符号化装置3
の減算器11、量子化器12、加算器13、予測器1
4、量子化回路15、符号変換器16は、1段目の予測
符号化装置1の各部と同じ構成で同じ動作をする。同様
に、予測復号化装置4の符号逆変換器21、加算器2
2、予測器23、量子化回路24は、予測復号化装置1
の各部と同じ構成で同じ動作をする。
【0037】水平同期信号の区間等の平坦部で信号変化
の少ない所は情報保存して符号化されるため、平坦部に
おいては、1段目の予測符号化装置1へ入力されたPC
M信号と同じ値の信号が予測復号化装置の出力に得ら
れ、再び2段目の予測符号化装置3の入力PCM信号と
して入力される。
【0038】すなわち平坦部において、入力信号が一致
する事より、予測器14の内部レジスタの値が1段目と
2段目で一致し、その後は、1段目と2段目は同じ予測
信号を出力する。また2段目の入力信号と1段目の局部
復号信号が等しいことにより、2段目の減算器11から
出力される予測誤差信号は、1段目の量子化出力信号と
一致した値となる。
【0039】予測誤差信号は量子化器12に供給され、
図2に示す量子化特性で量子化されるが、量子化出力信
号の値を持つ入力信号はそのまま出力される特性であ
り、1段目の量子化出力信号と一致した値の量子化出力
信号が出力され、加算器13に供給される。
【0040】加算器13に入力される予測信号と量子化
出力信号が1段目と2段目で一致する事により、加算器
13から出力される局部復号信号も1段目と2段目が一
致した値となる。
【0041】すなわち、1段目では、量子化雑音が生じ
たが、2段目では量子化雑音は発生せず、2段目の予測
符号化装置3においては局部復号信号と入力信号は一致
し、予測復号化装置4は予測復号化装置2とまったく同
様の動作を行い、予測符号化装置3の局部復号信号と同
じ値の信号を復号する。
【0042】したがって、2段目以降は、何段接続して
も、2段目と動作となり、入力信号と同じ信号を復号信
号として得る事が出来る。すなわち多段に接続しても、
2段目以降では量子化雑音は累積しない事になる。
【0043】量子化器12の量子化特性として他の例を
示す。
【0044】4ビットの量子化器AおよびBを画像信号
の領域によって切り換える構成である。
【0045】量子化特性Aの圧伸則は正負対称のMT
(ミッドトレッド)型で、ステップ幅は0,1,1,
1,3,7,15,31で、最大量子化ステップは5
9、量子化レベル数は15の特性を有する。これは平坦
部に適した量子化特性で、情報保存の符号化が行えるよ
うに、小振幅の予測誤差(−3〜3)に対してはそのま
ま量子化出力信号として出力される特性である。
【0046】量子化特性Bの圧伸則は正負対称のMT型
で、ステップ幅0,1,3,7,15,29,29,2
9で、最大量子化ステップは1113、量子化レベル数
は15の特性を有する。画像が大きく変化する領域に適
した特性で、過渡応答特性が良くなるようダイナミック
レンジを広く取って有る。
【0047】なお、量子化特性の入力側の各閾値は量子
化出力特性の前後の量子化レベルの中点に取る。量子化
特性Aおよび量子化特性Bの変換特性は、正負対称で正
側のみ示すと次のようになる。伝送符号は量子化出力を
4ビットの符号に変換する。Sは符号を示し正の時0、
負の時1である。
【0048】 量子化特性A 量子化特性B 予測誤差 量子化出力 伝送符号 予測誤差 量子化出力 伝送符号 0 0 0001 0 0 0001 1 1 001S 1〜 2 1 001S 2 2 010S 3〜 7 4 010S 3〜 4 3 011S 8〜18 11 011S 5〜 9 6 100S 19〜40 26 100S 10〜20 13 101S 41〜69 55 101S 21〜43 28 110S 70〜98 84 110S 44〜 59 111S 99〜 113 111S 1水平走査の中で水平同期区間と画像区間とに分けて量
子化特性を切り換える。水平同期区間では、量子化特性
Aで量子化を用い、水平同期区間の平坦部で予測器の初
期化が行える様にし、画像区間では量子化特性Bを用い
て過渡応答が良い量子化を行う。
【0049】図4に量子化特性を切り換える場合の本発
明の予測符号化装置70と予測復号化装置80の構成例
を示す。
【0050】予測符号化装置70は予測符号化装置1と
同様に構成される。同期分離回路71は、アナログ画像
信号あるいはディジタル画像信号から同期分離を行い水
平同期信号をもとめ、制御回路72で切り換えの制御信
号を発生し、量子化器76の切り換え器75を制御す
る。量子化器Aは量子化特性Aを、量子化器Bは量子化
特性Bを有する。符号変換器77は量子化出力を伝送符
号に変換するとともに、切り換えのタイミングが分かる
様に同期情報を付加して出力する。
【0051】予測復号化装置80は予測復号化装置2と
同様に構成される。符号逆変換器78は同期情報を分離
し制御回路で切り換えのタイミングの制御信号を発生
し、符号逆変換器では切り換え信号にしたがって伝送符
号から、量子化特性Aまたは量子化特性Bの量子化出力
を出力する。
【0052】2段目以降では、同期分離回路71はディ
ジタル画像信号から同期分離をする他に、1段目の制御
回路79から同期信号の情報を得る構成も可能である。
【0053】この切り換えの構成は、量子化ビット数が
少なくて、水平同期区間で小振幅の予測誤差信号となる
信号に対する情報保存の為の量子化と、画像区間でダイ
ナミックレンジの広い量子化を行う両方を満足させる量
子化特性として有効である。
【0054】予測関数は標本化周波数によっても変わ
り、またフィールドやフレームの相関を用いるとさらに
効率の良い予測が行える。
【0055】量子化回路15は予測信号に0.5を加算
して小数点以下を切り捨てる構成によれば四捨五入が行
える。しかしこの構成では加算器が必要となるので、予
測器の加算器を共用する方法として、予測器14へ入力
される整数値の局部復号信号に直流成分信号として0.
5を加算して置けば(小数点の下に1ビットつけ加えハ
イレベル信号とする)、予測器14から得られた予測信
号を量子化回路15で小数点以下を単に切り捨てる事に
よって、等価的に四捨五入が行える。
【0056】符号変換器では等長符号化の変わりに可変
長符号化を用いればさらに符号化効率が上がる。
【0057】多段接続の構成は、ディジタルVTRに符
号化データを書き込む場合の他、放送信号をデータ圧縮
してディジタル伝送するのに、途中の中継局で画像信号
のチェックや編集作業を伴って中継してディジタル伝送
する場合、予測符号化復号化の多段の構成となり本発明
の方式は有効となる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、予測符号化装置及び予測復号
化装置を多段に接続した場合に、従来例のように各々の
予測符号化装置および予測復号化装置で同期化して各予
測器を初期値化する必要があったが、本発明では、水平
同期信号等の平坦部で入力信号と同じ信号が(局部)復
号信号に得る事が出来るようにし、等価的に初期化行う
事により、1段目で予測符号化復号化された画像信号に
対して、2段目以降で予測符号化復号化を繰り返しても
2段目以降では量子化雑音が何も累積しない様に出来る
予測符号化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】図1の実施例の量子化器12の具体的特性を示
す図。
【図3】図1の実施例の予測器14の具体的構成例を示
す図。
【図4】本発明の他の実施例の予測符号化装置の構成を
示すブロック図。
【図5】従来の実施例の構成を示すブロック図。
【図6】図5の従来の実施例の量子化器211の具体的
特性例を示す図。
【図7】図5の従来の実施例の予測器213の具体的構
成例を示す図。
【符号の説明】
1,3,70 予測符号化装置 2,4,80 予測復号化装置 11, 減算器 12,76 量子化器 13,22 加算器 14,23 予測器 15,24 量子化回路 16,77 符号変換器 21,78 符号逆変換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を符号化するのに予測符号化装
    置と予測復号化装置を用いてディジタルベースで多段に
    接続して符号化復号化を繰り返す装置において、前段の
    予測符号化で用いた予測関数と同じ特性に従って局部復
    号信号から予測信号を得、予測関数の係数が小数点以下
    の値を有し予測信号が小数点以下の値を有する場合は予
    測信号の小数点以下の値を量子化して整数値として予測
    信号を出力する手段と、入力画像信号から前記予測信号
    を減算して予測誤差信号を得る手段と、前記予測符号化
    で用いた量子化特性の量子化出力レベルと等しい値の量
    子化入力信号に対してはそのままの値を出力し、水平同
    期区間の平坦部においては局部復号信号が入力信号に等
    しくなるようにするため予測誤差信号の振幅が小さい範
    囲では入力信号と同じ精度の信号を出力する量子化特性
    を有し前記予測誤差信号を量子化して整数の量子化出力
    信号を出力する量子化手段と、前記量子化出力信号を符
    号化して送り出す手段と、前記量子化出力信号と前記予
    測信号とから整数の前記局部復号信号を得る手段を備
    え、ディジタルベースで予測符号化復号化を多段に繰り
    返して行う過程で、2段目以降では予測符号化による量
    子化歪みが何も累積しないようにしたことを特徴とする
    予測符号化装置。
  2. 【請求項2】 整数値の予測誤差信号を量子化して整数
    値の量子化出力信号を生成する予測誤差信号量子化手段
    を含む予測符号化装置において、前記予測誤差信号量子
    化手段が、前記予測誤差信号の振幅が小さい範囲では該
    予測誤差信号をそのまま前記量子化出力信号として出力
    し、且つ前記量子化出力信号と等しい値の前記予測誤差
    信号に対してはそのままの値を出力する量子化特性を有
    しているものであることを特徴とする予測符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力画像信号から整数値の予測信号を減
    算して整数値の予測誤差信号を生成する減算手段と、該
    減算手段により生成され前記整数値の予測誤差信号を量
    子化して整数値の量子化出力信号を生成する予測誤差信
    号量子化手段と、該予測誤差信号量子化手段により生成
    された前記整数値の量子化出力信号と前記整数値の予測
    信号とを加算して整数値の局部複号信号を生成する加算
    手段と、該加算手段により生成された前記整数値の局部
    複号信号から所定の予測関数に従って少数点以下の値を
    有する予測信号を生成する予測手段と、該予測手段によ
    り生成された前記少数点以下の値を有する予測信号を量
    子化して前記整数値の予測信号を生成し、該整数値の予
    測信号を前記減算手段及び前記加算手段に供給する予測
    信号量子化手段と、前記量子化出力信号を伝送符号に変
    換して送り出す符号変換手段とを有し、前記予測誤差信
    号量子化手段は、前記予測誤差信号の振幅が小さい範囲
    では該予測誤差信号をそのまま前記量子化出力信号とし
    て出力し、且つ前記量子化出力信号と等しい値の前記予
    測誤差信号に対してはそのままの値を出力する量子化特
    性を有しているものであることを特徴とする予測符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の予測符号化装置から送ら
    れてきた前記伝送符号を量子化出力信号に再生する符号
    逆変換手段と、該符号逆変換手段により得られた前記量
    子化出力信号と整数の予測信号とを加算して複号信号を
    生成する加算手段と、請求項1記載の予測符号化装置に
    設けられた前記予測手段が持つ前記予測関数と同じ予測
    関数に従って前記加算手段により生成された前記複号信
    号から少数点以下の値を有する予測信号を生成する予測
    手段と、該予測手段により生成された前記少数点以下の
    値を有する予測信号を量子化して前記整数値の予測信号
    を生成し、該整数値の予測信号を前記加算手段に供給す
    る予測信号量子化手段とを有することを特徴とする予測
    複号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の予測符号化装置と、請求
    項4記載の予測複号化装置とを多段に有することを特徴
    とするテレビ信号の符号化複号化システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005539416A (ja) * 2002-07-17 2005-12-22 トムソン ライセンシング ビデオ装置
JP2009239701A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Mega Chips Corp 画像処理装置

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