JPH08321394A - 除電器 - Google Patents
除電器Info
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- JPH08321394A JPH08321394A JP12865895A JP12865895A JPH08321394A JP H08321394 A JPH08321394 A JP H08321394A JP 12865895 A JP12865895 A JP 12865895A JP 12865895 A JP12865895 A JP 12865895A JP H08321394 A JPH08321394 A JP H08321394A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な計測器を用いることなく、除電器の稼
動現場において、実際の正,負イオンの発生量のバラン
スを簡易に調整できるようにする。 【構成】 高圧電極13と、高圧電極13を貫通させた
中空円筒状の結合リング17の下部に取り付けられた針
状の放電電極14と、放電電極14に対向するように空
隙を持たせて配置された接地電極15、15と、高圧電
極13と、接地電極15、15との間に接続され、負成
分の電圧レベルを調整するイオンバランス調整部30を
備えた電源部10と、放電電極14と非接触に対置され
たテストプレート100とを備え、テストプレート10
0は、ケーブル101と、バランスモニタ端子tbと、
直流電流計200とを介して接地されている。
動現場において、実際の正,負イオンの発生量のバラン
スを簡易に調整できるようにする。 【構成】 高圧電極13と、高圧電極13を貫通させた
中空円筒状の結合リング17の下部に取り付けられた針
状の放電電極14と、放電電極14に対向するように空
隙を持たせて配置された接地電極15、15と、高圧電
極13と、接地電極15、15との間に接続され、負成
分の電圧レベルを調整するイオンバランス調整部30を
備えた電源部10と、放電電極14と非接触に対置され
たテストプレート100とを備え、テストプレート10
0は、ケーブル101と、バランスモニタ端子tbと、
直流電流計200とを介して接地されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電気を帯びたフィ
ルムシートや半導体デバイス等の除電を行う除電器に関
する。
ルムシートや半導体デバイス等の除電を行う除電器に関
する。
【0002】
【従来の技術】フィルムシートや半導体デバイス等の物
体は、静電気を帯び易いため、その保管や製造工程にお
いて帯電した静電気を除去する必要がある。このため、
従来から、上記物体の製造工程等においては、たとえ
ば、図3に示すような除電器が使用されていた。図3に
おいて、10は電源部であり、交流電源1と、電源スイ
ッチ2と、昇圧トランス3と、イオンバランス調整部3
0とから構成されている。昇圧トランス3の一次側は、
その一端が電源スイッチ2を介して交流電源1の一端に
接続され、その他端がイオンバランス調整部30を介し
て交流電源1の他端に接続されている。イオンバランス
調整部30は、除電器が発生する正負イオンのバランス
を調整するために用いられるものであり、ダイオード3
1と可変抵抗器32とが並列に接続されて構成されてい
る。昇圧トランス3は、その一次側に印加された電圧1
00Vを昇圧して二次側に高電圧(たとえば7kV)を
出力する。また、昇圧トランス3の二次側は、その一端
が同軸ケーブル11の中心導体11aの一端に接続さ
れ、その他端が同軸ケーブル11の外部導体11bに接
続されるとともに、接地されている。同軸ケーブル11
の中心導体11aの他端側は、除電電極12内におい
て、所定長さ分が高圧電極13として使用されている。
体は、静電気を帯び易いため、その保管や製造工程にお
いて帯電した静電気を除去する必要がある。このため、
従来から、上記物体の製造工程等においては、たとえ
ば、図3に示すような除電器が使用されていた。図3に
おいて、10は電源部であり、交流電源1と、電源スイ
ッチ2と、昇圧トランス3と、イオンバランス調整部3
0とから構成されている。昇圧トランス3の一次側は、
その一端が電源スイッチ2を介して交流電源1の一端に
接続され、その他端がイオンバランス調整部30を介し
て交流電源1の他端に接続されている。イオンバランス
調整部30は、除電器が発生する正負イオンのバランス
を調整するために用いられるものであり、ダイオード3
1と可変抵抗器32とが並列に接続されて構成されてい
る。昇圧トランス3は、その一次側に印加された電圧1
00Vを昇圧して二次側に高電圧(たとえば7kV)を
出力する。また、昇圧トランス3の二次側は、その一端
が同軸ケーブル11の中心導体11aの一端に接続さ
れ、その他端が同軸ケーブル11の外部導体11bに接
続されるとともに、接地されている。同軸ケーブル11
の中心導体11aの他端側は、除電電極12内におい
て、所定長さ分が高圧電極13として使用されている。
【0003】次に、除電電極12の構造について図3お
よび図4を参照して説明する。図4(A)は除電電極1
2の一部裁断正面図、図4(B)は図4(A)のX−
X’断面図である。図4において、19はポリエステル
等からなる樹脂成形部であり、その断面が略H字状に形
成され、除電電極12を保護している。樹脂成形部19
の左右両側面下部の長手方向には、それぞれL字状およ
び逆L字状の断面を有する接地電極15,15が対向し
て取り付けられている(図4(B)参照)。この接地電
極15,15は、図3に示すように、同軸ケーブル11
の外部導体11bと接続されている。
よび図4を参照して説明する。図4(A)は除電電極1
2の一部裁断正面図、図4(B)は図4(A)のX−
X’断面図である。図4において、19はポリエステル
等からなる樹脂成形部であり、その断面が略H字状に形
成され、除電電極12を保護している。樹脂成形部19
の左右両側面下部の長手方向には、それぞれL字状およ
び逆L字状の断面を有する接地電極15,15が対向し
て取り付けられている(図4(B)参照)。この接地電
極15,15は、図3に示すように、同軸ケーブル11
の外部導体11bと接続されている。
【0004】また、図4において、樹脂成形部19の上
部溝部の略中央には、中空円筒状の真鍮等の導体で製作
された複数の結合リング17,17,・・・が所定間隔
を置いて設けられている(図4(A)参照)。そして、
各結合リング17の中を絶縁部材16で被覆された高圧
電極13が貫通している。各結合リング17の下部には
それぞれ針状の放電電極14が取り付けられている。放
電電極14の先端部は樹脂成形部19の下面から突出
し、かつ、接地電極15,15と対向している。高圧電
極13と各放電電極14とは、絶縁部材16を介して静
電的に結合されている。さらに、樹脂成形部19の上部
溝部には、ポリウレタン樹脂等からなるモールド部18
が充填されている。
部溝部の略中央には、中空円筒状の真鍮等の導体で製作
された複数の結合リング17,17,・・・が所定間隔
を置いて設けられている(図4(A)参照)。そして、
各結合リング17の中を絶縁部材16で被覆された高圧
電極13が貫通している。各結合リング17の下部には
それぞれ針状の放電電極14が取り付けられている。放
電電極14の先端部は樹脂成形部19の下面から突出
し、かつ、接地電極15,15と対向している。高圧電
極13と各放電電極14とは、絶縁部材16を介して静
電的に結合されている。さらに、樹脂成形部19の上部
溝部には、ポリウレタン樹脂等からなるモールド部18
が充填されている。
【0005】上記構成において、図3に示すように、除
電電極12の下方に、これと非接触に帯電物体20を対
置した後、電源スイッチ2をオンにすると、交流電源1
の出力電圧100Vが昇圧トランス3により、たとえ
ば、7kVに昇圧されて高圧電極13に印加される。こ
の高圧電極13に印加された高圧電圧は、静電結合作用
により結合リング17を介して放電電極14に印加され
る。
電電極12の下方に、これと非接触に帯電物体20を対
置した後、電源スイッチ2をオンにすると、交流電源1
の出力電圧100Vが昇圧トランス3により、たとえ
ば、7kVに昇圧されて高圧電極13に印加される。こ
の高圧電極13に印加された高圧電圧は、静電結合作用
により結合リング17を介して放電電極14に印加され
る。
【0006】これにより、放電電極14の先端部と接地
電極15,15との間に絶縁破壊が生じてコロナ放電が
発生し、周囲の空気が正イオンと負イオンにイオン化さ
れる。したがって、帯電物体20の帯電電荷の極性に応
じていずれかの極性のイオンが帯電物体20に引き寄せ
られて帯電物体20の帯電電荷と結合することにより、
帯電電荷が中和され、この結果、帯電物体20が除電さ
れる。なお、イオンバランス調整部30の動作について
は後述する。
電極15,15との間に絶縁破壊が生じてコロナ放電が
発生し、周囲の空気が正イオンと負イオンにイオン化さ
れる。したがって、帯電物体20の帯電電荷の極性に応
じていずれかの極性のイオンが帯電物体20に引き寄せ
られて帯電物体20の帯電電荷と結合することにより、
帯電電荷が中和され、この結果、帯電物体20が除電さ
れる。なお、イオンバランス調整部30の動作について
は後述する。
【0007】ところで、交流電源1の出力電圧波形は、
正弦波であるから、半サイクル毎に極性が変化する。し
たがって、理論上は、放電電極14から等しい量の正イ
オンと負イオンとが発生するはずである。ところが、実
際には負イオンの方が若干多く発生することが知られて
いる。このような正イオンと負イオンとの発生量のアン
バランスが起こった状態で除電作業が行われると、帯電
物体20が負に帯電してしまう場合がある。そこで、従
来から、正イオンと負イオンとの発生量が等しくなるよ
うに、上述したイオンバランス調整部30を用いてイオ
ンバランス調整を行っている。
正弦波であるから、半サイクル毎に極性が変化する。し
たがって、理論上は、放電電極14から等しい量の正イ
オンと負イオンとが発生するはずである。ところが、実
際には負イオンの方が若干多く発生することが知られて
いる。このような正イオンと負イオンとの発生量のアン
バランスが起こった状態で除電作業が行われると、帯電
物体20が負に帯電してしまう場合がある。そこで、従
来から、正イオンと負イオンとの発生量が等しくなるよ
うに、上述したイオンバランス調整部30を用いてイオ
ンバランス調整を行っている。
【0008】次に、このイオンバランス調整部30を用
いてイオンバランス調整を行う方法について図3を参照
して説明する。交流電源1の電流の極性が正の場合、そ
の電流i+は、交流電源1→ダイオード31→昇圧トラ
ンス3の一次側コイル→電源スイッチ2→交流電源1の
順で流れる。また、交流電源1の電流の極性が負の場
合、その電流i-は、交流電源1→電源スイッチ2→昇
圧トランス3の一次側コイル→可変抵抗器32→交流電
源1の順で流れる。
いてイオンバランス調整を行う方法について図3を参照
して説明する。交流電源1の電流の極性が正の場合、そ
の電流i+は、交流電源1→ダイオード31→昇圧トラ
ンス3の一次側コイル→電源スイッチ2→交流電源1の
順で流れる。また、交流電源1の電流の極性が負の場
合、その電流i-は、交流電源1→電源スイッチ2→昇
圧トランス3の一次側コイル→可変抵抗器32→交流電
源1の順で流れる。
【0009】したがって、図示しないバランスモニタ
(正,負イオンの発生量を測定する計測機器)で正イオ
ンと負イオンの発生量を確認しながら、両イオンの発生
量が等しくなるように可変抵抗器32を調整する。つま
り、可変抵抗器32を調整することによって昇圧トラン
ス3の一次側コイルに印加される負成分の電圧値のレベ
ルのみを低下させ、放電電極14から発生する負イオン
の量を低下させることができる。図5は、このイオンバ
ランス調整によって調整された交流電圧の波形の一例で
あり、Aの部分が低下した負の電圧量である。
(正,負イオンの発生量を測定する計測機器)で正イオ
ンと負イオンの発生量を確認しながら、両イオンの発生
量が等しくなるように可変抵抗器32を調整する。つま
り、可変抵抗器32を調整することによって昇圧トラン
ス3の一次側コイルに印加される負成分の電圧値のレベ
ルのみを低下させ、放電電極14から発生する負イオン
の量を低下させることができる。図5は、このイオンバ
ランス調整によって調整された交流電圧の波形の一例で
あり、Aの部分が低下した負の電圧量である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の除電
器におけるイオンバランス調整時には、バランスモニタ
が不可欠であった。しかし、このバランスモニタは、か
なり大きい形状を有し、しかも相当の重量があり簡便に
持ち運ぶことができない。このため、実際には、バラン
スモニタは除電器の製造工場に設置され、除電器の出荷
前にイオンバランス調整を行っている。しかしながら、
除電器の正イオンと負イオンとの発生量の比率は、除電
器が設置される環境(周囲温度、湿度、気圧、帯電物体
の種類等)によって大きく左右される。したがって、除
電器の出荷時にイオンのバランスがとられていても、除
電器をフィルムシート製造工場等で使用するとイオンバ
ランスが崩れてしまうという問題があった。そこで、除
電器をフィルムシート等の製造ラインに設置した後にイ
オンのアンバランスが発生した場合には、製造ラインを
一時停止させ、静電気用電圧計等の計測器を用いて静電
電圧を測定しながら可変抵抗器32を調整する必要があ
るが、作業が面倒であるという欠点があった。
器におけるイオンバランス調整時には、バランスモニタ
が不可欠であった。しかし、このバランスモニタは、か
なり大きい形状を有し、しかも相当の重量があり簡便に
持ち運ぶことができない。このため、実際には、バラン
スモニタは除電器の製造工場に設置され、除電器の出荷
前にイオンバランス調整を行っている。しかしながら、
除電器の正イオンと負イオンとの発生量の比率は、除電
器が設置される環境(周囲温度、湿度、気圧、帯電物体
の種類等)によって大きく左右される。したがって、除
電器の出荷時にイオンのバランスがとられていても、除
電器をフィルムシート製造工場等で使用するとイオンバ
ランスが崩れてしまうという問題があった。そこで、除
電器をフィルムシート等の製造ラインに設置した後にイ
オンのアンバランスが発生した場合には、製造ラインを
一時停止させ、静電気用電圧計等の計測器を用いて静電
電圧を測定しながら可変抵抗器32を調整する必要があ
るが、作業が面倒であるという欠点があった。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、特別な計測器を用いることなく、除電器を稼
動させている現場において、実際の正,負イオンの発生
量のバランスを簡易に調整することができる除電器を提
供することを目的とする。
たもので、特別な計測器を用いることなく、除電器を稼
動させている現場において、実際の正,負イオンの発生
量のバランスを簡易に調整することができる除電器を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、1次側が交流電源に接続され、2次側の一端が接地
された昇圧トランスと、該昇圧トランスの2次側の他端
と接続された第1の電極と、前記第1の電極を貫通させ
た中空円筒状の導体の下部に取り付けられた針状の第2
の電極と、前記第2の電極と対向するように空隙を持た
せて配置された第3の電極と、前記昇圧トランスの1次
側と前記交流電源との間に介挿され、交流電圧の正成分
または負成分のレベルを調整する調整手段とを備え、前
記第1の電極と前記第3の電極との間に前記昇圧トラン
スからの高電圧を印加し、前記第2の電極と前記第3の
電極との間でコロナ放電を発生させて周囲の空気をイオ
ン化させることにより、前記第2の電極と非接触に対置
される帯電物体の帯電電荷を除去する除電器において、
その一端が前記昇圧トランスの2次側の接地された一端
に接続された電流計と、前記帯電物体に代えて前記第2
の電極と非接触に対置されるとともに、前記電流計の他
端に接続される導電板とを具備することを特徴とする。
は、1次側が交流電源に接続され、2次側の一端が接地
された昇圧トランスと、該昇圧トランスの2次側の他端
と接続された第1の電極と、前記第1の電極を貫通させ
た中空円筒状の導体の下部に取り付けられた針状の第2
の電極と、前記第2の電極と対向するように空隙を持た
せて配置された第3の電極と、前記昇圧トランスの1次
側と前記交流電源との間に介挿され、交流電圧の正成分
または負成分のレベルを調整する調整手段とを備え、前
記第1の電極と前記第3の電極との間に前記昇圧トラン
スからの高電圧を印加し、前記第2の電極と前記第3の
電極との間でコロナ放電を発生させて周囲の空気をイオ
ン化させることにより、前記第2の電極と非接触に対置
される帯電物体の帯電電荷を除去する除電器において、
その一端が前記昇圧トランスの2次側の接地された一端
に接続された電流計と、前記帯電物体に代えて前記第2
の電極と非接触に対置されるとともに、前記電流計の他
端に接続される導電板とを具備することを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記昇圧トランスの2次側の一端と前
記電流計の一端との間に挿入された第1の端子と、前記
電流計の他端に接続され、かつ前記導電板が接続される
第2の端子と、接地された共通端子とから構成され、該
共通端子を該第1の端子または該第2の端子のいずれか
に接続する切換手段を具備することを特徴とする。
の発明において、前記昇圧トランスの2次側の一端と前
記電流計の一端との間に挿入された第1の端子と、前記
電流計の他端に接続され、かつ前記導電板が接続される
第2の端子と、接地された共通端子とから構成され、該
共通端子を該第1の端子または該第2の端子のいずれか
に接続する切換手段を具備することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、帯電物体に代え
て導電板を第2の電極と非接触に対置して、第2の電極
と、第3の電極との間に昇圧トランスからの高電圧が印
加されると、第2の電極と、第3の電極との間にコロナ
放電が生じ、周囲の空気がイオン化される。ここで、正
負のイオン発生量が、アンバランスであるとき、導電板
は、正または負に帯電される、このため、導電板の過剰
なキャリアが、すなわち電流が電流計に流れる。そし
て、電流計の指示値がゼロになるように調整手段を調整
することにより、正負イオンの発生量のバランスが保た
れる。
て導電板を第2の電極と非接触に対置して、第2の電極
と、第3の電極との間に昇圧トランスからの高電圧が印
加されると、第2の電極と、第3の電極との間にコロナ
放電が生じ、周囲の空気がイオン化される。ここで、正
負のイオン発生量が、アンバランスであるとき、導電板
は、正または負に帯電される、このため、導電板の過剰
なキャリアが、すなわち電流が電流計に流れる。そし
て、電流計の指示値がゼロになるように調整手段を調整
することにより、正負イオンの発生量のバランスが保た
れる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、まず、第2
の電極と非接触に帯電物体を対置した後、切換手段を、
その共通端子が第2の端子に接続されるように切り替え
る。そして、2の電極と第3の電極との間に昇圧トラン
スからの高電圧が印加されると、第2の電極と第3の電
極との間にコロナ放電が生じ、周囲の空気がイオン化さ
れ、帯電物体の除電が行われる。このとき、実際に帯電
物体を除電している時の電流が電流計に流れる。これに
より、除電器を稼動させている時の電流が計測される。
次に、正負のイオン発生量が、アンバランスであると
き、帯電物体に代えて、第2の電極と非接触に導電板を
対置するとともに第2の端子に接続した後、切換手段
を、その共通端子が第1の端子に接続されるように切り
換える。そして、第2の電極と第3の電極との間に昇圧
トランスからの高電圧が印加されると、第2の電極と第
3の電極との間にコロナ放電が生じ、周囲の空気がイオ
ン化される。しかしながら、正負のイオン発生量がアン
バランスであるため、導電板は正または負に帯電する。
このため、導電板のキャリアが、すなわち、電流が電流
計に流れる。そして、電流計の指示値が、ゼロになるよ
うに調整手段を調整する。これにより、正負イオンの発
生量のバランスが保たれる。
の電極と非接触に帯電物体を対置した後、切換手段を、
その共通端子が第2の端子に接続されるように切り替え
る。そして、2の電極と第3の電極との間に昇圧トラン
スからの高電圧が印加されると、第2の電極と第3の電
極との間にコロナ放電が生じ、周囲の空気がイオン化さ
れ、帯電物体の除電が行われる。このとき、実際に帯電
物体を除電している時の電流が電流計に流れる。これに
より、除電器を稼動させている時の電流が計測される。
次に、正負のイオン発生量が、アンバランスであると
き、帯電物体に代えて、第2の電極と非接触に導電板を
対置するとともに第2の端子に接続した後、切換手段
を、その共通端子が第1の端子に接続されるように切り
換える。そして、第2の電極と第3の電極との間に昇圧
トランスからの高電圧が印加されると、第2の電極と第
3の電極との間にコロナ放電が生じ、周囲の空気がイオ
ン化される。しかしながら、正負のイオン発生量がアン
バランスであるため、導電板は正または負に帯電する。
このため、導電板のキャリアが、すなわち、電流が電流
計に流れる。そして、電流計の指示値が、ゼロになるよ
うに調整手段を調整する。これにより、正負イオンの発
生量のバランスが保たれる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による除電
器の構成を示す回路図であり、この図において、図3の
各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。この図に示す除電器においては、イオンバラ
ンス調整部300が新たに設けられている。イオンバラ
ンス調整部300は、テストプレート100と、ケーブ
ル101、バランスモニタ端子tbと、直流電流計20
0とから構成されている。直流電流計200は、その一
端が昇圧トランス3の二次側の他端に接続され、その他
端にはバランスモニタ端子tbが取り付けられている。
テストプレート100は、たとえば鉄板から構成されて
おり、イオンバランス調整時には、除電電極12の下方
に対置されるとともに、ケーブル101を介してバラン
スモニタ端子tbに接続される。なお、図1に示す除電
器のうち、テストプレート100以外は、たとえば、フ
ィルムシートの製造ラインにあらかじめ設置されている
ものとする。
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による除電
器の構成を示す回路図であり、この図において、図3の
各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。この図に示す除電器においては、イオンバラ
ンス調整部300が新たに設けられている。イオンバラ
ンス調整部300は、テストプレート100と、ケーブ
ル101、バランスモニタ端子tbと、直流電流計20
0とから構成されている。直流電流計200は、その一
端が昇圧トランス3の二次側の他端に接続され、その他
端にはバランスモニタ端子tbが取り付けられている。
テストプレート100は、たとえば鉄板から構成されて
おり、イオンバランス調整時には、除電電極12の下方
に対置されるとともに、ケーブル101を介してバラン
スモニタ端子tbに接続される。なお、図1に示す除電
器のうち、テストプレート100以外は、たとえば、フ
ィルムシートの製造ラインにあらかじめ設置されている
ものとする。
【0017】上記構成において、まず、フィルムシート
の製造ラインの稼働中に帯電したフィルムシートの除電
を行うために、除電器から正イオンおよび負イオンを発
生させる場合は、テストプレート100を取り除いた状
態で電源スイッチ2をオンする。なお、この後の除電器
の動作は、前述した従来の除電器と同様であるので、そ
の説明を省略する。
の製造ラインの稼働中に帯電したフィルムシートの除電
を行うために、除電器から正イオンおよび負イオンを発
生させる場合は、テストプレート100を取り除いた状
態で電源スイッチ2をオンする。なお、この後の除電器
の動作は、前述した従来の除電器と同様であるので、そ
の説明を省略する。
【0018】次に、フィルムシートが負に帯電(イオン
バランスが取られていない状態)するとき、イオンバラ
ンス調整部300を用いてイオンバランス調整する場合
について説明する。まず、製造ラインを停止させた後、
製造途中のフィルムシートを除電電極12の下方から取
り除く。次に、テストプレート100を除電電極12の
下方に対置させるとともに、ケーブル101を介してバ
ランスモニタ端子tbに接続した後、電源スイッチ2を
オンする。
バランスが取られていない状態)するとき、イオンバラ
ンス調整部300を用いてイオンバランス調整する場合
について説明する。まず、製造ラインを停止させた後、
製造途中のフィルムシートを除電電極12の下方から取
り除く。次に、テストプレート100を除電電極12の
下方に対置させるとともに、ケーブル101を介してバ
ランスモニタ端子tbに接続した後、電源スイッチ2を
オンする。
【0019】これにより、前述したように、放電電極1
4と接地電極15との間にコロナ放電が生じ、正イオン
と負のイオンが発生する。この時、正イオンに比して負
イオンの発生量が多いために、テストプレート100
は、負に帯電される。そして、テストプレート100
は、電子が過剰な状態となる。この過剰となった電子
は、テストプレート100→ケーブル101→バランス
モニタ端子tb→直流電流計200を経て接地へ移動す
る。すなわち、接地からテストプレート100へ電流i
aが流れる。この電流iaは、直流電流計200にて計測
されるが、通常、0.1μA程度である。そこで、可変
抵抗器32を抵抗値を大きくする方向へ操作する。これ
により、放電電極14と接地電極15,15との間に印
加される負成分の電圧レベルのみが低下するので、負の
コロナ放電量が小さくなり、負イオンの発生量が減少す
る。このような操作を直流電流計200の指示値がゼロ
になるまで行うことにより、正負イオンの発生量のバラ
ンスが保たれる。
4と接地電極15との間にコロナ放電が生じ、正イオン
と負のイオンが発生する。この時、正イオンに比して負
イオンの発生量が多いために、テストプレート100
は、負に帯電される。そして、テストプレート100
は、電子が過剰な状態となる。この過剰となった電子
は、テストプレート100→ケーブル101→バランス
モニタ端子tb→直流電流計200を経て接地へ移動す
る。すなわち、接地からテストプレート100へ電流i
aが流れる。この電流iaは、直流電流計200にて計測
されるが、通常、0.1μA程度である。そこで、可変
抵抗器32を抵抗値を大きくする方向へ操作する。これ
により、放電電極14と接地電極15,15との間に印
加される負成分の電圧レベルのみが低下するので、負の
コロナ放電量が小さくなり、負イオンの発生量が減少す
る。このような操作を直流電流計200の指示値がゼロ
になるまで行うことにより、正負イオンの発生量のバラ
ンスが保たれる。
【0020】以上説明したように、本一実施例による除
電器によれば、イオンバランス調整部300を設けたこ
とにより、除電器を実際に稼動させている現場にて、実
際の正イオンと負イオンとのアンバランスに即して、簡
易にイオンバランス調整をすることができる。
電器によれば、イオンバランス調整部300を設けたこ
とにより、除電器を実際に稼動させている現場にて、実
際の正イオンと負イオンとのアンバランスに即して、簡
易にイオンバランス調整をすることができる。
【0021】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限られ
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計の変更等があってもこの発明に含まれる。たとえば、
図2に示すように、切換スイッチ400を新たに設け、
切換スイッチ400を適宜切り換え、イオンバランス調
整と、除電器が実際にフィルムシート等を除電している
ときの電流の計測とをできるように構成してもよい。こ
の図において、直流電流計200は、その一端が、昇圧
トランス3の二次側の他端に接続され、その他端が、バ
ランスモニタ端子tbに接続されている。切換スイッチ
400は、その共通端子cを端子aまたは端子bに接続
するものであり、端子aが直流電流計200の他端に、
端子bが直流電流計200の一端に、共通端子cが接地
に各々接続されている。切換スイッチ400の共通端子
cに接続されている。なお、図2において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。このような構成によれば、切換スイッチ400の
共通端子cが、端子a側に切り換えられ、かつテストプ
レート100を使用しないときは実際に除電していると
きの電流ibの計測ができ、また、端子b側に切り換え
らたときはイオンバランス調整をすることができる。ま
た、上記実施例においては、テストプレート100は、
鉄板を用いた例を示したが、これに限定されず導電性の
板であればどのような材質のものでもよい。さらに、上
記実施例においては、一般的に負イオンの方が若干多く
発生することから、昇圧トランス3の一次側コイルに印
加される負成分の電圧値のレベルのみを低下させる例を
示したが、状況によっては正イオンの方が多く発生する
ことも考えられる。そのような場合には、ダイオード3
1の極性を変更すればよい。
詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限られ
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計の変更等があってもこの発明に含まれる。たとえば、
図2に示すように、切換スイッチ400を新たに設け、
切換スイッチ400を適宜切り換え、イオンバランス調
整と、除電器が実際にフィルムシート等を除電している
ときの電流の計測とをできるように構成してもよい。こ
の図において、直流電流計200は、その一端が、昇圧
トランス3の二次側の他端に接続され、その他端が、バ
ランスモニタ端子tbに接続されている。切換スイッチ
400は、その共通端子cを端子aまたは端子bに接続
するものであり、端子aが直流電流計200の他端に、
端子bが直流電流計200の一端に、共通端子cが接地
に各々接続されている。切換スイッチ400の共通端子
cに接続されている。なお、図2において、図1の各部
に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略
する。このような構成によれば、切換スイッチ400の
共通端子cが、端子a側に切り換えられ、かつテストプ
レート100を使用しないときは実際に除電していると
きの電流ibの計測ができ、また、端子b側に切り換え
らたときはイオンバランス調整をすることができる。ま
た、上記実施例においては、テストプレート100は、
鉄板を用いた例を示したが、これに限定されず導電性の
板であればどのような材質のものでもよい。さらに、上
記実施例においては、一般的に負イオンの方が若干多く
発生することから、昇圧トランス3の一次側コイルに印
加される負成分の電圧値のレベルのみを低下させる例を
示したが、状況によっては正イオンの方が多く発生する
ことも考えられる。そのような場合には、ダイオード3
1の極性を変更すればよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、特別な計
測器を用いることなく、除電器を稼動させている現場に
おいて、実際の正,負イオンの発生量のバランスを簡易
に調整することができる。
測器を用いることなく、除電器を稼動させている現場に
おいて、実際の正,負イオンの発生量のバランスを簡易
に調整することができる。
【0023】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、切換手段を切り換える
ことにより、簡易にイオンバランス調整と、除電器が実
際に帯電物体を除電している時の電流の計測とをするこ
とができる。
項1記載の発明の効果に加えて、切換手段を切り換える
ことにより、簡易にイオンバランス調整と、除電器が実
際に帯電物体を除電している時の電流の計測とをするこ
とができる。
【図1】この発明の一実施例による除電器の構成を表す
回路図である。
回路図である。
【図2】この発明の一実施例の変形例よる除電器の構成
を表す回路図である。
を表す回路図である。
【図3】従来の除電器の構成を表す回路図である。
【図4】図3に示す除電電極12の構造を表す図であ
る。
る。
【図5】図1に示す除電器のイオンバランス調整時にお
ける交流波形の一例を表す図である。
ける交流波形の一例を表す図である。
1 交流電源 2 電源スイッチ 3 昇圧トランス 10 電源部 12 除電電極 13 高圧電極 14 放電電極 15 接地電極 17 結合リング 30,300 イオンバランス調整部 31 ダイオード 32 可変抵抗器 100 テストプレート 101 ケーブル 200 直流電流計
Claims (2)
- 【請求項1】 1次側が交流電源に接続され、2次側の
一端が接地された昇圧トランスと、該昇圧トランスの2
次側の他端と接続された第1の電極と、前記第1の電極
を貫通させた中空円筒状の導体の下部に取り付けられた
針状の第2の電極と、前記第2の電極と対向するように
空隙を持たせて配置された第3の電極と、前記昇圧トラ
ンスの1次側と前記交流電源との間に介挿され、交流電
圧の正成分または負成分のレベルを調整する調整手段と
を備え、 前記第1の電極と前記第3の電極との間に前記昇圧トラ
ンスからの高電圧を印加し、前記第2の電極と前記第3
の電極との間でコロナ放電を発生させて周囲の空気をイ
オン化させることにより、前記第2の電極と非接触に対
置される帯電物体の帯電電荷を除去する除電器におい
て、 その一端が前記昇圧トランスの2次側の接地された一端
に接続された電流計と、 前記帯電物体に代えて前記第2の電極と非接触に対置さ
れるとともに、前記電流計の他端に接続される導電板
と、 を具備することを特徴とする除電器。 - 【請求項2】 前記昇圧トランスの2次側の一端と前記
電流計の一端との間に挿入された第1の端子と、前記電
流計の他端に接続され、かつ前記導電板が接続される第
2の端子と、接地された共通端子とから構成され、該共
通端子を該第1の端子または該第2の端子のいずれかに
接続する切換手段、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の除電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12865895A JPH08321394A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 除電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12865895A JPH08321394A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 除電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321394A true JPH08321394A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14990255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12865895A Pending JPH08321394A (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 除電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08321394A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286776A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Toray Ind Inc | 放電器の性能測定装置 |
KR100446679B1 (ko) * | 2000-08-25 | 2004-09-01 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 정전기제거 성능평가 방법 및 시스템 |
CN103298229A (zh) * | 2013-05-21 | 2013-09-11 | 苏州惠瑞自动化集成有限公司 | 一种低放电电流的静电消除器 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP12865895A patent/JPH08321394A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100446679B1 (ko) * | 2000-08-25 | 2004-09-01 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 정전기제거 성능평가 방법 및 시스템 |
JP2002286776A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Toray Ind Inc | 放電器の性能測定装置 |
JP4736215B2 (ja) * | 2001-03-27 | 2011-07-27 | 東レ株式会社 | 放電器の性能測定装置 |
CN103298229A (zh) * | 2013-05-21 | 2013-09-11 | 苏州惠瑞自动化集成有限公司 | 一种低放电电流的静电消除器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030722 |