JPH08321347A - コネクタの端子組付構造 - Google Patents

コネクタの端子組付構造

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JPH08321347A
JPH08321347A JP12780795A JP12780795A JPH08321347A JP H08321347 A JPH08321347 A JP H08321347A JP 12780795 A JP12780795 A JP 12780795A JP 12780795 A JP12780795 A JP 12780795A JP H08321347 A JPH08321347 A JP H08321347A
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JP
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terminal
connector
engaging portion
assembly structure
spring
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JP12780795A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Onoda
勝彦 小野田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子側の係合部の剛性をアップすることで、
変形を防止して係止力をアップさせる。 【構成】 後方から端子40を挿入し得るコネクタハウ
ジング20の端子収容室24の内壁27に、端子挿入方
向Aの前方に係止壁面30を向けた係合段部28を設
け、一方、端子収容室24内に挿入される端子40に、
端子挿入方向Aと平行な屈曲板からなり、端子挿入方向
Aと直交する方向Bに変形可能で、端子収容室24への
挿入時に前記係合段部28の位置にて変形から復帰する
ことにより、端面の一部が前記係止壁面30と係合する
バネ状の係合部45を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタの端子組付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5、図6は実開昭61−8952号公
報に記載された従来のコネクタ1を示す。このコネクタ
1では、コネクタハウジング2の端子収容室3に、端子
4が後側開口から挿入されており、端子4の基板部の下
面に端子挿入方向に沿って切り起こしたランス5が、端
子収容室3の底面に形成された係合段部3aに係合する
ことにより、端子4が後方へ抜けないように保持されて
いる。また、端子4の後端には電線圧接部6が設けら
れ、この電線圧接部6に、後方に導出された電線7の先
端が圧接されている。
【0003】また、このコネクタ1では、ランス5によ
る端子保持では保持力が不十分であるから、これを補う
ために、コネクタハウジング2の後端に、内面に突部8
a、9aを有した上面カバー8および下面カバー9をヒ
ンジを介して一体に設け、これら上面カバー8および下
面カバー9で、後方に導出された電線7を挟むことによ
り、電線導出方向への端子4の抜けを確実に阻止するよ
うにしている。
【0004】また、これとは別に、コネクタハウジング
の内面に可撓ランスを突設し、この可撓ランスを端子の
被係合部に係合させることで、端子の抜け止めを行うも
のもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5、図6に示した従
来のコネクタ1では、端子4の保持力を十分に確保する
ために、上面カバー8や下面カバー9を設けていたの
で、構造が複雑化し、大型化していた。
【0006】また、コネクタハウジング側に可撓ランス
を一体成形して端子を係止するものでは、電線導出方向
の抜け止め力が十分でなく、また可撓ランスを成形する
ために、金型の加工負担が増大し、コスト高になるとい
う問題があった。
【0007】そこで、金型加工の負担を軽減するため
に、端子の方に可撓片を形成することが望まれるが、例
えば、図6に示すように、端子側の可撓片(ランス5)
を、単に端子挿入方向に沿って切り起こし形成しただけ
では、剛性が弱く、ワイヤーハーネスをリールに巻いた
際などに外力によって変形を起こし、コネクタハウジン
グと係合した状態でがたつきを起こしたりするおそれが
あった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、構造の複雑
化や大型化を招かずに端子の係止力を格段にアップさせ
ることができると共に、コネクタハウジング側の形状を
単純化して、コネクタハウジング成形のための金型の負
担を軽減することができ、しかも、外力による端子側の
変形が生じにくく、変形によるがたつきの発生を防止す
ることのできるコネクタの端子組付構造を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、後方
から端子を挿入し得るコネクタハウジングの端子収容室
の内壁に、端子挿入方向の前方に係止壁面0を向けた係
合段部を設け、一方、端子収容室内に挿入される端子
に、端子挿入方向と平行な屈曲板からなり、端子挿入方
向と直交する方向に変形可能で、端子収容室への挿入時
に前記係合段部の位置にて変形から復帰することによ
り、端面の一部が前記係止壁面と係合するバネ状の係合
部を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のコネク
タの端子組付構造であって、端子収容室への挿入時に、
前記係合段部の位置まで係合部を強制変形させる手段と
して、端子収容室の内壁に、挿入時に係合部が摺接する
ことで係合部を徐々に変形させる傾斜面が設けられてい
ることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のコネクタの端子組付構造であって、端子収容室への挿
入時に、前記係合段部の位置まで係合部を強制変形させ
る手段として、係合部に、挿入時に端子収容室の内壁に
摺接することで係合部を徐々に変形させる傾斜面が設け
られていることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のコネクタの端子組付構造であって、前記バネ
状の係合部は、閉じた形の環状に形成されていることを
特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項4記載のコネク
タの端子組付構造であって、前記係合部が、基端が固定
され自由端側がU字状に湾曲させられることで撓み変形
する湾曲バネ部と、湾曲バネ部の先端を外方に折り返す
ことで形成された平板部とを持つ一対の対称形状のバネ
片からなり、且つ両バネ片の対向する平板部が相互に重
ね合わせられることで環状に形成され、それにより、両
バネ片の湾曲バネ部の撓み変形に伴って平板部が該平板
部と平行な方向に変位自在とされ、該平板部の先端部端
面が前記係止壁面に係合するよう構成されていることを
特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項5記載のコネク
タの端子組付構造であって、前記両バネ片の平板部の先
端に、互いに反対方向に直角に折れ曲がった横板部が形
成され、それにより、両バネ片の縦に延びる平板部と、
一対の横板部とでT字形係合部が形成され、該T字形係
合部の横板部の端面が前記係止壁面に係合するよう構成
されていることを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項6記載のコネク
タの端子組付構造であって、前記T字形係合部の横板部
の挿入方向前端に、内方に曲げられたアール部が設けら
れていることを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、請求項5〜7のいずれ
かに記載のコネクタの端子組付構造であって、前記端子
収容室の内壁のうち、端子挿入時に前記湾曲バネ部が通
過する位置に、湾曲バネ部が強制変形させれらている状
態で該湾曲バネ部と非係合となり、強制撓み変形から復
帰した状態で湾曲バネ部と係合する係合突起が設けられ
ていることを特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれ
かに記載のコネクタの端子組付構造であって、前記係合
段部が外部に貫通した係合孔によって構成されているこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、バネ状の係合部を端子挿
入方向と直交する方向に強制変形させながら、端子を端
子収容室に挿入すると、係合段部の位置で強制変形が解
除されて係合部が復帰し、屈曲板からなる係合部の端面
の一部が、係合段部の係止壁面に対向して、端子が挿入
方向と反対の抜け方向に係止される。この場合、係合部
は端子挿入方向と平行に配された屈曲板からなり、端子
挿入方向と直交する方向に変形自在とされているから、
単に端子挿入方向に沿って切り起こした構造の可撓片と
違って、端子抜け方向に対する剛性が極めて高くなり、
高い係止力が得られる。
【0019】請求項2の発明では、端子収容室に端子を
挿入すると、係合部が端子収容室の内壁の傾斜面に摺接
することで強制的に徐々に変形させらる。そして、係合
部が係合段部の位置に到達すると、強制変形が解かれて
係合部が復帰し、係合部が係合段部の係止壁面に係合す
る。
【0020】請求項3の発明では、端子収容室に端子を
挿入すると、係合部の傾斜面が端子収容室の内壁に摺接
することで強制的に変形させらる。そして、係合部が係
合段部の位置に到達すると、強制変形が解かれて係合部
が復帰し、係合部が係合段部の係止壁面に係合する。
【0021】請求項4の発明では、屈曲板で構成した係
合部を閉じた形の環状に形成したので、係合部の剛性が
さらに高まる。
【0022】請求項5の発明では、端子の係合部が押し
つけられた際、湾曲バネ部が撓み変形することにより、
平板部がその位置で平行移動する。そして、押しつけが
解除されることにより、平板部が元の位置に復帰し、平
板部の先端部端面が係合段部の係止壁面に係合する。こ
の場合、両方のバネ片の平板部が相互に重ね合わせられ
ることによって、係合部が環状に構成されているので、
係合部の剛性がさらにアップする。
【0023】請求項6の発明では、T字形係合部の頂面
に押しつけ力を作用させることにより、湾曲バネ部を撓
み変形させて、T字形係合部を容易且つ安定した姿勢で
変位させることができる。また、T字形係合部を設けた
ことにより、係合部の剛性が一段と高まる。さらに、T
字形係合部の先端を係止壁面に係合させるので、係止力
がさらにアップする。
【0024】請求項7の発明では、T字形係合部の前端
にアール部を設けたので、挿入時にT字形係合部が端子
収容室の内壁に滑らかに摺動するようになり、端子収容
室への端子の挿入が容易になる。
【0025】請求項8の発明では、係合部が係合段部に
係合したとき、湾曲バネ部が係合突起に係合するので、
端子の係合状態が安定すると共に更に係止力が高まる。
【0026】請求項9の発明では、係止段部が係合孔で
構成されているので、例えば、外部から係合孔に工具を
差し込むことにより、端子側の係合部を簡単に強制変形
させることができる。従って、端子の係合部をコネクタ
ハウジングの係合段部から容易に外すことができ、端子
を挿入方向と反対方向に引き抜くことで、端子をコネク
タハウジングから簡単に取り外すことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0028】図1は本発明の一実施例の端子組付け前の
状態を示す斜視図、図2は端子組付け時の要部の動作を
順を追って示す断面図である。
【0029】図1に示すように、このコネクタは、樹脂
で成形されたコネクタハウジング20と、一枚の金属板
をプレス成形した端子40とからなる。コネクタハウジ
ング20は、間隔をおいて上下に対向する上壁21と下
壁22とを有し、上壁21と下壁22との間に所定ピッ
チで配された複数の縦壁23を有する。両端の縦壁23
は側壁に相当する。コネクタハウジング20の内部に
は、この縦壁23で仕切られた複数の断面矩形の端子収
容室24が列設されている。端子収容室24は前端が相
手端子挿入口として開口しており、後端が自身に組み込
む端子の挿入口として開口している。
【0030】上壁21は、矢印Aで示す端子挿入方向の
前側の前半部上壁26と後側の後半部上壁27とに分か
れており、後半部上壁27は前半部上壁26よりも僅か
に高い位置にあって、前半部上壁26と後半部上壁27
の境界には段差がある。前半部上壁26の後端には、後
半部上壁27の前端に隣接して、各端子収容室24に連
通する係合孔28が外部から貫通形成されており、各係
合孔28の後端に一致する後半部上壁27の前端壁面
が、端子挿入方向前方を向いた係止壁面30となってい
る。ここでは、係合孔28が、端子収容室24の内部か
ら見た場合、端子収容室24の内壁(=上壁21の内
面)に形成された係合段部に相当する。
【0031】端子収容室24の後半部上壁27の内面
(天井面)には、前方に行くほど下り傾斜した傾斜面3
1が形成されている。また、端子収容室24の前端に
は、端子40の前方への抜けを阻止するストッパ部33
が設けられている。
【0032】一方、端子収容室24に挿入される端子4
0は、雌型のもので、前端部に相手側雄端子を受け入れ
るボックス状の端子嵌合部41、後端側に電線7の芯線
加締部42および被覆加締部43、中間部に、コネクタ
ハウジング20の端子収容室24に挿入した際、コネク
タハウジング20と係合する係合部45を有する。これ
らは、基板44により一体的に連結されている。
【0033】係合部45は、切り起こし形成されたもの
ではなく、端子嵌合部41と同じように折り曲げて形成
されたものであり、基板44の幅方向両側縁から図中上
方に延設した帯板を屈曲させて形成した一対の対称形の
バネ片46、46からなる。各バネ片46、46は、端
子挿入方向Aと平行な板面を有するように形成され、端
子挿入方向Aと直交する面内で折り曲げあるいは湾曲さ
せることにより、図2に示すような断面に形成されてい
る。
【0034】すなわち、バネ片46は、基板44の側縁
に連続する基端部から上方に直線状に延び出し、その後
内方下向きにU字状に湾曲させられた湾曲バネ部46a
と、湾曲バネ部46aの先端を上向きに折り返すことで
形成された平板部46bとを有する。そして、両バネ片
46、46の対向する平板部46b、46bを相互に重
ね合わせることで、環状部分を有した係合部45が形成
されている。
【0035】また、各平板部46bの先端には、互いに
反対方向に直角に折れ曲がった横板部46cが形成され
ており、それにより、両バネ片46、46の縦に延びる
平板部46b、46bと、一対の横板部46c、46c
とでT字形係合部47が形成されている。
【0036】ここでは、コネクタハウジング20側の係
合部(係合壁面30)と実際に係合する部分は、T字形
係合部47の横板部46c、46cと平板部46b、4
6bの先端側の部分である。また、T字形係合部47の
横板部46c、46cの端子挿入方向前端には、内方に
曲げられたアール部46dが設けられている。
【0037】次に、主に図2(a)〜(c)を順に参照
しながら作用を説明する。
【0038】コネクタハウジング20の端子収容室24
に端子40を挿入すると、図2(a)、(b)に示すよ
うに、T字形係合部47の頂面(横板部46c、46c
の上面)が端子収容室24の傾斜面31に摺接すること
で、同頂面に下向きの押しつけ力が作用し、係合部45
を構成する各バネ片46の湾曲バネ部46aが、徐々に
強制的に撓み変形させられる。それにより、T字形係合
部47は安定した姿勢のまま平行に下方へ変位する。そ
の際、T字形係合部47の前端にはアール部46dが付
いているので、端子収容室24の傾斜面31に対して滑
らかに摺動し、挿入が容易にできる。
【0039】そして、係合部45が係合孔28の位置に
到達すると、傾斜面31による押し付け力が解除され
て、湾曲バネ部46a、46aが原形に復元し、それに
よりT字形係合部47が元の位置に復帰して、T字形係
合部47の上端部が係合孔28内に侵入し、T字形係合
部47の後端面が係止壁面30に係合する。従って、端
子40に抜け力が作用した場合、T字形係合部47が係
合壁面30に当たることで、端子40の抜けが阻止され
る。
【0040】この場合、係合部45は端子挿入方向Aと
平行に配された屈曲板からなり、端子挿入方向Aに直交
する方向に変形自在とされているから、単に端子挿入方
向Aに沿って切り起こした構造の可撓片と比べた場合、
端子抜け方向に対する剛性が極めて高くなり、高い係止
力が確保される。
【0041】また、係合部45が閉じた形の環状になっ
ていること、両方のバネ片46、46の平板部46b、
46bが相互に重ね合わせられていること、横板部46
cと平板部46bとでT字形係合部47が形成されてい
ること等により、係合部45の剛性が一段と高められ、
端子40の係止力がさらにアップさせられている。
【0042】また、係合部45に高い剛性を与えること
ができるから、外力が加わっても変形しづらく、係合状
態でがたつきを起こすおそれもなくなる。
【0043】なお、端子40を取り外す必要が生じた場
合は、係合孔28から工具を差し込んで、係合部45を
下に押し込む。そうすると、係合孔23から係合部45
が外れ、端子40を挿入方向と反対方向に引き出すこと
で、容易に端子40を取り外すことができる。
【0044】図3は本発明の第2実施例を示す。
【0045】この第2実施例では、端子収容室24を区
画する両縦壁23、23上の、端子挿入時に湾曲バネ部
46a、46aが通過する高さ位置に、図3(a)に示
すように、湾曲バネ部46a、46aが強制変形させれ
らている状態で、湾曲バネ部46a、46aと非係合と
なり、図3(b)に示すように、強制撓み変形から復帰
した状態で湾曲バネ部46a、46aと係合する係合突
起60、60が設けられている。係合突起60、60の
前端面の位置は、係合壁面30の位置と同じに設定され
ている。それ以外は、第1実施例と全く同じである。
【0046】この実施例の場合、端子40を端子収容室
24内に後方から挿入すると、図(a)に示すように、
T字形係合部47が傾斜面31に押されて、係合部45
の湾曲バネ部46a、46aが撓み変形する。湾曲バネ
部46a、46aは、撓み変形した際、高さが低くなる
ので、その状態で係合突起60、60に干渉せずに、係
合突起60、60の位置を通過する。
【0047】次いで、T字形係合部47が係合孔28の
位置に到達すると、傾斜面31による押し付け力が解除
されて、湾曲バネ部46a、46aが原形に復元し、そ
れによりT字形係合部47が元の位置に復帰して、T字
形係合部47の上端部が係合孔28内に侵入し、T字形
係合部47の後端面が係止壁面30に係合する。このと
き、同時に、湾曲バネ部46a、46aは左右の係合突
起60、60に係合するので、端子40の係合状態が安
定すると共に更に係止力が高まる。
【0048】図4は本発明の第3実施例を示す。
【0049】上記第1実施例では、図2に示すように、
コネクタハウジング20側に傾斜面31を設け、端子4
0の挿入に従って、係合部45を係合孔28に達するま
での間で徐々に強制変形させるようにしていたが、この
第3実施例では、図4に示すように、端子収容室24の
傾斜面は省略し、反対に、T字形係合部47の頂面に傾
斜面46eを設けている。すなわち、T字形係合部47
の横板部46c、46cを、前方に向かって下り傾斜さ
せ、その上面を傾斜面46eとしている。
【0050】この実施例では、端子収容室24に端子4
0を挿入すると、T字形係合部47の傾斜面46eが端
子収容室24の上壁27の内面に摺接することで、同T
字形係合部47が強制的に下方に変位させらる。そし
て、T字形係合部47が係合孔28の位置に到達する
と、強制変形が解かれてT字形係合部47が上方位置に
復帰し、T字形係合部47の端面がコネクタハウジング
20の係止壁面30に係合する。従って、第1実施例と
同様の効果を奏する。
【0051】なお、上記各実施例では、雌型の端子40
の組付けの場合を示したが、雄側の端子の場合にも同様
に本発明を適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、コネクタハウジング側の係合段部に、端子に形
成したバネ状係合部を係合させることにより、端子を抜
け方向に対抗するよう保持することができる。この場
合、係合部を構成している屈曲板は、端子挿入方向と平
行に配されたものであるから、単に端子挿入方向に切り
起こした構造の可撓片と違って、端子抜け方向に対する
剛性が極めて高くなり、係合部が変形しにくくなって、
高い係止力を確保することができる。従って、電線に引
っ張り力が作用しても、端子が抜けるおそれが全くな
く、従来のように、上面カバーや下面カバーを設けて保
持力のアップを図る必要がなくなり、コネクタ構造の簡
略化と小型化を図ることができる。また、高い剛性があ
るから、外力が加わっても変形しづらく、係合状態でが
たつきを起こすおそれもない。また、コネクタハウジン
グに可撓ランスのような複雑な形状物を設ける必要がな
いので、コネクタハウジングの成形金型の加工負担を軽
減してコストダウンを図ることもできる。
【0053】請求項2の発明によれば、端子を端子収容
室に挿入するだけで、係合部を撓ませながら係合段部に
係合させることができる。
【0054】請求項3の発明によれば、端子を端子収容
室に挿入するだけで、係合部を撓ませながら係合段部に
係合させることができる。
【0055】請求項4の発明によれば、係合部の剛性が
さらに高くなり、変形しづらくなって、端子係止力が高
まる。
【0056】請求項5の発明によれば、湾曲バネ部と平
板部を持つバネ片を、2枚組み合わせ、平板部を相互に
重ね合わせることで環状の係合部を構成しているので、
係合部の剛性を一段とアップさせることができ、それに
より端子の係止力を高めることができる。
【0057】請求項6の発明によれば、T字形係合部の
頂面を押しつけ面として利用することができ、係合部を
容易且つ安定的に変形させることができる。また、T字
形状になっていることで剛性が一段とアップするため、
端子の係止力の一層の増大を図れる。
【0058】請求項7の発明によれば、T字形係合部の
前端にアール部を設けたので、端子収容室への端子の挿
入が容易になり、挿入作業性が向上する。
【0059】請求項8の発明によれば、係合時に湾曲バ
ネ部も係合突起に係合するため、係止状態が安定すると
共に更に端子の係止力が高まる。
【0060】請求項9の発明によれば、係合段部を係合
孔で構成したので、端子とコネクタハウジングの係合を
簡単に解くことができ、端子をコネクタハウジングから
取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の端子組付け前の状態を示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の端子組付け時の要部の動作
を、(a)、(b)、(c)と順を追って示す断面図で
あり、左側の図は側断面図、右側の図は左側の図のイ−
イ矢視断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の端子組付け時の要部の動
作を、(a)、(b)と順を追って示す断面図であり、
左側の図は側断面図、右側の図は左側の図のイ−イ矢視
断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の端子組付け時の要
部の動作を、(a)、(b)と順を追って示す側断面図
である。
【図5】従来のコネクタの外観を示す斜視図である。
【図6】従来のコネクタの断面図であり、(a)はカバ
ーで覆う前の状態を示す図、(b)はカバーで電線を保
持した状態を示す図である。
【符号の説明】
20 コネクタハウジング 24 端子収容室 27 上壁(その内面=内壁) 28 係合孔(係合段部) 30 係止壁面 31 傾斜面 40 端子 45 係合部 46 バネ片 46a 湾曲バネ部 46b 平板部 46c 横板部 46d アール部 46e 傾斜面 47 T字形係合部 60 係合突起 A 端子挿入方向 B 端子挿入方向と直交する方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方から端子40を挿入し得るコネクタ
    ハウジング20の端子収容室24の内壁27に、端子挿
    入方向Aの前方に係止壁面30を向けた係合段部28を
    設け、 一方、前記端子収容室24内に挿入される端子40に、 端子挿入方向Aと平行な屈曲板からなり、端子挿入方向
    Aと直交する方向Bに変形可能で、端子収容室24への
    挿入時に前記係合段部28の位置にて変形から復帰する
    ことにより、端面の一部が前記係止壁面30と係合する
    バネ状の係合部45を設けたことを特徴とするコネクタ
    の端子組付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタの端子組付構造
    であって、 前記端子収容室24への挿入時に、前記係合段部28の
    位置まで前記係合部45を強制変形させる手段として、 前記端子収容室24の内壁27に、挿入時に係合部45
    が摺接することで係合部45を徐々に変形させる傾斜面
    31が設けられていることを特徴とするコネクタの端子
    組付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコネクタの端子
    組付構造であって、 前記端子収容室24への挿入時に、前記係合段部28の
    位置まで前記係合部45を強制変形させる手段として、 前記係合部45に、挿入時に端子収容室24の内壁27
    に摺接することで係合部45を徐々に変形させる傾斜面
    46eが設けられていることを特徴とするコネクタの端
    子組付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のコネク
    タの端子組付構造であって、 前記バネ状の係合部45は、閉じた形の環状に形成され
    ていることを特徴とするコネクタの端子組付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコネクタの端子組付構造
    であって、 前記係合部45は、 基端が固定され自由端側がU字状に湾曲させられること
    で撓み変形する湾曲バネ部46aと、湾曲バネ部46a
    の先端を外方に折り返すことで形成された平板部46b
    とを持つ一対の対称形状のバネ片46からなり、 且つ両バネ片46の対向する平板部46bが相互に重ね
    合わせられることで環状に形成され、 それにより、両バネ片46の湾曲バネ部46aの撓み変
    形に伴って平板部46bが該平板部46bと平行な方向
    に変位自在とされ、 該平板部46bの先端部端面が前記係止壁面30に係合
    するよう構成されていることを特徴とするコネクタの端
    子組付構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のコネクタの端子組付構造
    であって、 前記両バネ片46の平板部46bの先端に、互いに反対
    方向に直角に折れ曲がった横板部46cが形成され、 それにより、両バネ片46の縦に延びる平板部46b
    と、一対の横板部46cとでT字形係合部47が形成さ
    れ、 該T字形係合部47の横板部46cの端面が前記係止壁
    面30に係合するよう構成されていることを特徴とする
    コネクタの端子組付構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコネクタの端子組付構造
    であって、 前記T字形係合部47の横板部46cの挿入方向前端
    に、内方に曲げられたアール部46dが設けられている
    ことを特徴とするコネクタの端子組付構造。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載のコネク
    タの端子組付構造であって、 前記端子収容室24の内壁27のうち、端子挿入時に前
    記湾曲バネ部46aが通過する位置に、 湾曲バネ部46aが強制変形させれらている状態で該湾
    曲バネ部46aと非係合となり、強制撓み変形から復帰
    した状態で湾曲バネ部46aと係合する係合突起60が
    設けられていることを特徴とするコネクタの端子組付構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のコネク
    タの端子組付構造であって、 前記係合段部28が外部に貫通した係合孔28によって
    構成されていることを特徴とするコネクタの端子組付構
    造。
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Cited By (3)

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