JPH08321148A - ディスク記憶装置 - Google Patents

ディスク記憶装置

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JPH08321148A
JPH08321148A JP12774995A JP12774995A JPH08321148A JP H08321148 A JPH08321148 A JP H08321148A JP 12774995 A JP12774995 A JP 12774995A JP 12774995 A JP12774995 A JP 12774995A JP H08321148 A JPH08321148 A JP H08321148A
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signal
amplitude
head
converter
track
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JP12774995A
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Yosuke Hamada
洋介 浜田
Takashi Yamaguchi
高司 山口
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ヘッド1から読みだされ、振幅制御されたサー
ボ信号53のなかの四つのサーボ情報パターンから読み
だされたサ−ボ信号を振幅検出回路11,12でピーク
ホ−ルドした後、電気回路ノイズを低減するローパスフ
ィルタ31,32に通過させて得られる信号を、AD変
換器23,24でサンプルしてから、減算器62により
減算した信号を位置誤差信号PESA,PESBとす
る。 【効果】位置誤差信号のサンプル動作により発生するエ
リアスノイズを低減することで、ヘッド位置決め精度の
向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク記憶装置に係
り、特に、位置検出回路の出力信号に含まれるノイズの
影響を低減し、位置検出精度向上を図ったディスク記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク記憶装置の位置検出回路
は、特開昭63−302482号公報の記載のように、あらかじ
めディスク面に記録されているサーボ情報としてN・S
極の磁化の変化またはピットを検出することにより、ヘ
ッドがデータディスクのトラック中心線にくるように、
トラック追従制御を行っている。
【0003】サーボ情報となるN・S極またはピット
は、トラック中心線の両側のオフセットした位置に配置
されている。このサーボ情報は、トラック上に一定間隔
で記録されている。このため、ディスクが回転している
時、一定の周期でサーボ情報がヘッドからサーボ信号と
して読みだされる。ヘッドがトラック中心線上にあると
き、トラック中心線の両側に位置した二つのサーボ情報
から読みだされたサーボ信号の振幅あるいは時間積分値
は等しくなるが、トラック中心からヘッドがずれると、
トラック中心にヘッドが位置した時に比べ、読みだされ
た二つのサーボ信号の振幅あるいは時間積分値の一方は
大きく、他方は小さくなる。そこで、位置検出回路は、
二つのサーボ情報から読みだされたサーボ信号の振幅あ
るいは時間積分値の差を位置誤差信号として出力してい
る。しかるに従来技術の位置検出回路の一つは、二つの
サーボ情報から読みだされるサーボ信号がある時間間隔
でしかサンプルされないため、読みだされたサーボ信号
を一定のタイミングでピークホールドし、さらに、差動
増幅器で差信号を作り出し、位置誤差信号として出力し
ている。もう一つの従来技術は、特開昭64−35787 号公
報のように、読みだされたサーボ信号を一定のタイミン
グで積分し、さらに、差動増幅器で差信号を作り出し位
置誤差信号を出力している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーボ情報から読みだ
される信号の振幅をサンプルして得られる位置誤差信号
をもとに、ヘッドの移動位置決めを行うディジタル制御
回路を備えたディスク記憶装置において、AD変換器に
より位置誤差信号をサンプルすると、高周波領域のノイ
ズが低周波のノイズに化ける(Alias )現象が発生し、
位置決め精度を低下させるという問題が生じる。
【0005】近年のディスク装置の大容量化に伴いトラ
ック間隔が狭小化してきており、ヘッド位置決め精度の
向上が要求されている。これにより、ヘッドが高速で移
動した時の位置誤差信号の変化は急激なものとなってい
る。すなわち、高速にヘッドが移動する時は位置誤差信
号の高帯域化が要求されており、ヘッドが目的のトラッ
ク近傍で目的のトラックに追従している時はエリアジン
グノイズの発生によるヘッド位置決め精度低下をできる
だけ低減することが要求されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスク記憶装置の位置検出回路は、トラ
ック中心のオフセットした位置に記録されたサーボ信号
の振幅信号もしくは振幅信号の差信号をサンプルするA
D変換器からなる位置検出回路に、新たに、AD変換器
と、AD変換器のサンプル周波数の半分以下の周波数に
カットオフ周波数を持つローパスフィルタを設け、サー
ボ信号の振幅信号をローパスフィルタを通過させて得ら
れた信号もしくは振幅信号の差信号をローパスフィルタ
を通過させて得られた信号をAD変換器によりサンプル
する。
【0007】
【作用】本発明によるディスク記憶装置の位置検出回路
は、ヘッドが高速に移動する際は、サーボ信号の振幅信
号もしくは振幅信号の差信号に基づいてヘッドの移動を
行うように制御し、ヘッドが目的トラック近傍で低速で
目的トラックに追従している際は、サーボ信号の振幅信
号をローパスフィルタに通過させて得られた信号もしく
は振幅信号の差信号をローパスフィルタに通過させた信
号に基づいてヘッドを追従制御する。これにより、高速
にヘッドが移動する際は高帯域位置信号を用い、低速に
ヘッドが移動する際は、低ノイズ位置信号を用いること
により、高速なヘッドアクセス制御と、高精度位置決め
制御を達成することが可能となる。
【0008】
【実施例】
(第1実施例)以下、磁気ディスク装置における請求項
1記載の本発明の実施例を図面により説明する。まず、
最初に、従来方式を図2ないし図5を用いて説明する。
【0009】図2は磁気ディスク装置のヘッド位置決め
制御系のブロック図である。図2の制御系では、ディス
ク2に対向したヘッド1から読みだしたサーボ情報3を
位置検出回路4が、位置誤差信号5に変換し、位置決め
コントローラ6が、位置誤差信号5をゼロにするように
補償演算を行い、位置決め補償信号7を出力している。
パワーアンプ8は、位置決め補償信号7に比例した電流
をボイスコイルモータ(以下VCM)9に流し、VCM
9は、電流に比例した力を発生して、ヘッド1を搭載し
たキャリッジ10を駆動してヘッド1の移動位置決めを
行っている。
【0010】位置検出回路4は、図3に示すように、ヘ
ッド1とディスク2上のトラック中心からのずれに比例
した2種類の位置誤差信号PESAとPESBを出力し
ている。PESAとPESBは、90度位相の異なる信
号で、PESAは偶数トラック中心でゼロとなり、PE
SBは奇数トラック中心でゼロとなる信号である。位置
決めコントローラ6は、目的のトラックに応じて、PE
SA,PESB,−PESA(PESAの反転信号),
−PESB(PESBの反転信号)のいずれかを用い
て、補償演算を行っている。
【0011】次に、位置誤差信号PESA,PESBの
生成方法を図4と図5を用いて説明する。
【0012】図4は、ディスク上のサーボ情報のパター
ンと位置検出回路内の信号波形を示した図であり、図5
は、従来方式の位置検出回路4のブロック図である。
【0013】図4(a)は、サーボ情報の磁化パターン
と磁気ヘッド1の関係を示している。本実施例では、磁
気ヘッド1がデータを読み書きするためのデータヘッド
と、位置検出専用のサーボヘッドの両方を持つディスク
装置、すなわち、サーボ面サーボ方式のディスク記憶装
置を例にして説明を行う。本実施例では、サーボヘッド
のコア幅はデータヘッドのコア幅の約2倍の幅を持って
いる場合について説明する。もちろん、磁気ヘッド1が
データを読み書きするためのデータヘッドと、位置検出
用のサーボヘッドを兼用する場合も、幾何学的な寸法が
半分に縮まるだけで、同様に説明される。
【0014】図4のサーボパターンは、二相サーボパタ
ーンと呼ばれるパターンであり、位置検出回路で同期を
とるのに必要なクロック信号を生成するためシンクパタ
ーン43と、位置誤差信号を作り出すための四つのサー
ボ情報パターン44,45,46,47が一組となって
記録されている。ディスク周方向には、シンクパターン
43,サーボ情報パターン44,45,46,47が一
組となったものが繰返し記録されている。サーボ情報パ
ターンはそれぞれ2データトラック幅のパターンであ
り、それぞれの2データトラックおきに記録されてい
る。また、異なる種類のサーボ情報パターン同士は1デ
ータトラックおきにずれて記録されている。図5の位置
検出回路4では、ヘッド1から読みだされた信号はプリ
アンプ51で増幅され、さらに、AGCアンプ52で振
幅制御してサーボ信号SRVSIG53を生成する。AGCアン
プ52は、AGC制御信号54によりゲインを調整し、
ディスク2とヘッド1の間隔の変動が原因で生じる読み
だし電圧の振幅変動を一定に保っている。図4(b)
は、AGCアンプで振幅制御されたサーボ信号SRVSIG53
の波形である。図4(a)のサーボパターンは、繰返し
記録されているため、図4(b)のサーボ信号SRVSIGも
繰返し波形になる。データトラックの中心は、サーボ情
報パターン44とサーボ情報パターン46の境界線、ま
たは、サーボ情報パターン45とサーボ情報パターン4
7の境界線上にある。図4(a)では、サーボ情報パタ
ーン44とサーボ情報パターン46の境界線上にヘッド
1があるときの様子を示してある。この時、読みだされ
たサーボ信号は、図4(b)に示してある。サーボ情報
パターン44から再生された信号の振幅信号、すなわ
ち、ピーク電圧48とサーボ情報パターン46から再生
された信号の振幅信号、すなわち、ピーク電圧49が等
しいことから、トラック中心に位置付けられていること
がわかる。
【0015】この例では、サーボ情報パターン44,4
6は、偶数トラック中心からの位置ずれを表わす位置誤
差信号を生成するためのものであり、サーボ情報パター
ン45,47は、奇数トラック中心からの位置ずれを表
わす位置誤差信号を生成するためのものである。
【0016】位置検出回路4では、このピーク電圧を検
出するため、クロック生成回路(図示せず)により、図
4(c)に示すクロック信号CLK−A,CLK−B,C
LK−C,CLK−Dを生成している。
【0017】次に、偶数トラック中心からの位置誤差信
号PESAと奇数トラック中心からの位置誤差信号PE
SBを生成するまでの過程を説明する。
【0018】クロック信号CLK−Aがハイの時、第一
の振幅検出回路11aはピーク電圧の検出を行い、ロー
の時はピーク電圧をホールドした状態を保ち、振幅信号
PAを出力している。同様に、クロック信号CLK−C
がハイの時、第二の振幅検出回路12aはピーク電圧の
検出を行い、ローの時はピーク電圧をホールドした状態
を保ち、振幅信号PCを出力している。さらに、クロッ
ク信号CLK−Bがハイの時、第一の振幅検出回路11
bはピーク電圧の検出を行い、ローの時はピーク電圧を
ホールドした状態を保ち、振幅信号PBを出力してい
る。同様に、クロック信号CLK−Dがハイの時、第二
の振幅検出回路12bはピーク電圧の検出を行い、ロー
の時はピーク電圧をホールドした状態を保ち、振幅信号
PDを出力している。第一の振幅検出回路11および第
二の振幅検出回路12の出力信号を図4(d)に示して
ある。四つの振幅信号PA〜PDは、加算回路55に送
られる。加算回路55は、AGCアンプ52に、AGC
制御信号54を送り出し、AGCアンプ52のゲインを
制御している。
【0019】さらに、振幅信号PAは、第一のAD変換
器21aによりサンプルされ、振幅信号PCは、第二の
AD変換器22aによりサンプルされる。この後、サン
プルされた振幅信号PAとPCの差を減算器61aが減
算し、偶数トラック用の位置誤差信号であるPESAを
出力している。同様に、振幅信号PBは、第一のAD変
換器21bによりサンプルされ、振幅信号PDは、第二
のAD変換器22bによりサンプルされる。この後、サ
ンプルされた振幅信号PBとPDの差を減算器61bが
減算し、奇数トラック用の位置誤差信号であるPESB
を出力している。
【0020】この結果、図3に示すような位置誤差信号
PESA,PESBを得ている。
【0021】しかし、振幅検出回路11,12の出力信
号には、電気回路ノイズが重畳してしまうため、位置誤
差信号PESA,PESBにノイズが重畳してしまう。
位置誤差信号PESA,PESBは、高帯域信号である
ため、ヘッドが高速に移動する際は、問題が生じない
が、低速となるトラック追従状態では、高周波ノイズが
サンプル動作により、低周波ノイズに化ける(エリア
ス)現象が発生し、ヘッド位置決め精度を劣化させる要
因となっている。
【0022】そこで、本発明のディスク記憶装置を、図
1の位置検出回路を用いて説明する。
【0023】図1の中で、図5と同一の記号の部分の動
作は、すでに説明した通りである。
【0024】図1の位置検出回路では、図5の位置検出
回路に加えて、新たに、第三のAD変換器23a,23
bと、第四のAD変換器24a,24bと、第三のAD
変換器23a,23bのサンプル周波数の半分以下にカ
ットオフ周波数を持つ第一のローパスフィルタ31a,
31bと、第四のAD変換器24a,24bのサンプル
周波数の半分以下にカットオフ周波数を持つ第二のロー
パスフィルタ32a,32bとが付加されている。
【0025】このように、振幅信号PA,PB,PC,
PDには、電気回路ノイズが重畳する。ディジタル信号
処理理論の中の標本化定理により、サンプルされて再現
可能な周波数帯域は、サンプル周波数の半分(ナイキス
ト周波数)までであり、ナイキスト周波数以上の信号
は、ナイキスト周波数以下の信号に折り返されてしま
う。たとえば、10.1kHzの信号を10kHzでサ
ンプルした場合、0.1kHzの信号がエリアスノイズ
として観測される。位置誤差信号PESA,PESBに
このようなエリアスノイズが入力されると、0.1kH
z の信号を制御しようとして、位置決め補償器が動作
するが、実体の無いものを制御しようとして、位置決め
精度が劣化してしまう。
【0026】そこで、第一の振幅検出回路11aの出力
信号PAを第一のローパスフィルタ31aに通過して得
られた信号を、さらに、第三のAD変換器23aに入力
してサンプルを行う。また、第一の振幅検出回路12a
の出力信号PCを第二のローパスフィルタ32aに通過
して得られた信号を、さらに、第四のAD変換器24aに
入力してサンプルを行う。こうしてサンプルされた振幅
信号を減算器62aで減算し、新たな偶数トラック用の
位置誤差信号PESA2を得る。
【0027】同様に、奇数トラック用の位置誤差信号P
ESB2も以下のようにして得られる。
【0028】第一の振幅検出回路11bの出力信号PB
を第一のローパスフィルタ31bに通過して得られた信
号を、さらに、第三のAD変換器23bに入力してサン
プルを行う。また、第一の振幅検出回路12bの出力信
号PDを第二のローパスフィルタ32bに通過して得ら
れた信号を、さらに、第四のAD変換器24bに入力し
てサンプルを行う。こうしてサンプルされた振幅信号を
減算器62bで減算し、新たな奇数トラック用の位置誤
差信号PESB2を得る。
【0029】磁気ディスク装置では、ヘッド1は、隣接
するトラックから、数千本先のトラックまでの様々な距
離を移動する。大きな距離を高速で移動する動作をシー
ク動作と呼び、目標トラック近傍で目標トラックに追従
する動作をフォロイング動作と呼ぶ。また、それぞれの
動作を行うための制御系をシーク制御系,フォロイング
制御系と呼んでいる。たとえば、トラックピッチが10
(μm)の装置で、1000(トラック)の距離を移動
する時、目標トラックの5(μm)手前までは、シーク
制御系が動作し、目標トラックから5(μm)以内にヘ
ッドがある時は、フォロイング制御系が動作する。シー
ク動作では、ヘッドが高速で移動するため、高帯域位置
誤差信号が必要である。また、フォロイング動作では、
エリアスノイズの影響を低減した低ノイズ位置誤差信号
が必要である。
【0030】このようにして、エリアスノイズを低減し
たS/Nに優れた位置誤差信号PESA2,PESB2
を、ヘッドが低速になったフォロイング(追従)動作中に
用いることで、高精度なヘッド位置決め制御が可能にな
る。また、ヘッドが高速に移動するシーク動作時は、高
帯域位置誤差信号であるPESA1,PESB1を用い
ることにより、高速なヘッドの移動制御が可能である。
【0031】(第2実施例)以下、磁気ディスク装置に
おける本発明の第二の実施例を図面により説明する。ま
ず、最初に、従来方式を図7を用いて説明する。
【0032】振幅信号PAと振幅信号PCは、差動増幅
器71aにより差信号が演算され、さらに、第一のAD
変換器81aによりサンプルされ、偶数トラック用の位
置誤差信号であるPESA1を出力している。
【0033】同様に、振幅信号PBと振幅信号PDは、
差動増幅器71bにより差信号が演算され、さらに、第
一のAD変換器81bによりサンプルされ、偶数トラッ
ク用の位置誤差信号であるPESB1を出力している。
【0034】この結果、図3に示すような位置誤差信号
PESA,PESBを得ている。
【0035】しかし、振幅検出回路11,12の出力信
号には、電気回路ノイズが重畳してしまうため、位置誤
差信号PESA1,PESB2にノイズが重畳してしま
う。位置誤差信号PESA1,PESB1は、高帯域信
号であるため、ヘッドが高速に移動する際は、問題が生
じないが、低速となるトラック追従状態では、高周波ノ
イズがサンプル動作により、低周波ノイズに化ける(エ
リアス)現象が発生し、ヘッド位置決め精度を劣化させ
る要因となっている。
【0036】そこで、本発明のディスク記憶装置を、図
6の位置検出回路を用いて説明する。
【0037】図6の位置検出回路では、図7の位置検出
回路に加えて、第二のAD変換器82a,82bと、第
二のAD変換器82a,82bのサンプル周波数の2分
の周波数(ナイキスト周波数)以下にカットオフ周波数
を持つローパスフィルタ91a,91bが付加されてい
る。
【0038】このように、振幅信号PA,PB,PC,
PDには、電気回路ノイズが重畳する。ディジタル信号
処理理論の中の標本化定理により、サンプルされて再現
可能な周波数帯域は、サンプル周波数の半分(ナイキス
ト周波数)までであり、ナイキスト周波数以上の信号
は、ナイキスト周波数以下の信号に折り返されてしま
う。たとえば、10.1kHzの信号を10kHzでサ
ンプルした場合、0.1kHzの信号がエリアスノイズ
として観測される。位置誤差信号PESA,PESBに
このようなエリアスノイズが入力されると、0.1kH
z の信号を制御しようとして、位置決め補償器が動作
するが、実体の無いものを制御しようとして、位置決め
精度が劣化してしまう。
【0039】そこで、偶数トラック用位置誤差信号PE
SA1をローパスフィルタ71aに通過して得られた信
号を、さらに、第二のAD変換器82aに入力してサン
プルを行い、新たな位置誤差信号PESA2を得る。
【0040】また、同様に、奇数トラック用位置誤差信
号PESB1をローパスフィルタ71bに通過して得ら
れた信号を、さらに、第二のAD変換器82bに入力し
てサンプルを行い、新たな位置誤差信号PESB2を得
る。
【0041】磁気ディスク装置では、ヘッド1は、隣接
するトラックから数千本先のトラックまで様々な距離を
移動する。大きな距離を高速で移動する動作をシーク動
作と呼び、目標トラック近傍で目標トラックに追従する
動作をフォロイング動作と呼ぶ。また、それぞれの動作
を行うための制御系をシーク制御系,フォロイング制御
系と呼んでいる。たとえば、トラックピッチが10(μ
m)の装置で、1000(トラック)の距離を移動する
時、目標トラックの5(μm)手前までは、シーク制御
系が動作し、目標トラックから5(μm)以内にヘッド
がある時は、フォロイング制御系が動作する。シーク動
作では、ヘッドが高速で移動するため、高帯域位置誤差
信号が必要である。また、フォロイング動作では、エリ
アスノイズの影響を低減した低ノイズ位置誤差信号が必
要である。
【0042】このようにして、エリアスノイズを低減し
たS/Nに優れた位置誤差信号PESA2,PESB2
を、ヘッドが低速になったフォロイング(追従)動作中に
用いることで、高精度なヘッド位置決め制御が可能にな
る。また、ヘッドが高速に移動するシーク動作時は、高
帯域位置誤差信号であるPESA1,PESB1を用い
ることにより、高速なヘッドの移動制御が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、高帯域位置誤差信号と
低ノイズ位置誤差信号を得ることができる。この結果、
ヘッド位置決め制御系の性能を改善することができ、ヘ
ッド移動時間やヘッド位置決め精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明を適用した磁気ディスク
装置の位置検出回路のブロック図。
【図2】ディスク記憶装置のヘッド位置決め制御系のブ
ロック図。
【図3】位置誤差信号の説明図。
【図4】磁気ディスク装置のサーボ情報パターンと位置
検出回路の信号波形の説明図。
【図5】従来技術による磁気ディスク装置の位置検出回
路のブロック図。
【図6】請求項2記載の本発明を適用した磁気ディスク
装置の位置検出回路のブロック図。
【図7】従来技術による磁気ディスク装置の位置検出回
路のブロック図。
【符号の説明】
1…ヘッド、11,12…振幅検出回路、21,22,
23,24…AD変換器、51…プリアンプ、52…A
GCアンプ、53…サーボ信号SRVSIG。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のトラックの位置を定めるために前記
    トラックの中心線の両側のオフセットした位置に記録さ
    れたサーボ情報を繰返しディスク周方向位置に記録して
    あるディスクと、前記サーボ情報を読みだしてサーボ信
    号に変換するヘッドと、 前記トラックの一方にオフセットした位置に記録された
    サーボ情報から読みだした第一のサーボ信号の振幅を検
    出し、第一の振幅信号として出力する第一の振幅検出回
    路と、前記トラックの他方にオフセットした位置に記録
    されたサーボ情報から読みだした第二のサーボ信号の振
    幅を検出し、第二の振幅信号として出力する第二の振幅
    検出回路と、前記第一の振幅信号をサンプルする第一の
    AD変換器と、前記第二の振幅信号をサンプルする第二
    のAD変換器と、前記サンプルされた第一の振幅信号と
    前記サンプルされた第二の振幅信号の差信号をヘッドと
    トラックの位置誤差信号として演算し、前記位置誤差信
    号をゼロにするようにして、前記ヘッドを前記トラック
    に位置決めする制御手段を有するディスク記憶装置にお
    いて、 第三のAD変換器と、前記第三のAD変換器のサンプル
    周波数の半分以下の周波数にカットオフ周波数を持つ第
    一のローパスフィルタと、第四のAD変換器と、前記第
    四のAD変換器のサンプル周波数の半分以下の周波数に
    カットオフ周波数を持つ第二のローパスフィルタとを設
    け、前記第一の振幅信号を前記第一のローパスフィルタ
    に通過させて得られる第三の振幅信号を第三のAD変換
    器に接続し、前記第二の振幅信号を前記第二のローパス
    フィルタに通過させて得られる第四の振幅信号を第四の
    AD変換器に接続し、前記ヘッドが高速に移動する時、
    前記制御手段は、前記第一のAD変換器によりサンプル
    された第一の振幅信号と、前記第二のAD変換器により
    サンプルされた第二の振幅信号の差信号に基づいてヘッ
    ドの移動を行うように制御し、前記ヘッドが、目的のト
    ラック近傍に近づいて低速に移動する時、前記制御手段
    は、前記第三のAD変換器によりサンプルされた第三の
    振幅信号と、前記第四のAD変換器によりサンプルされ
    た第四の振幅信号の差信号に基づいてヘッドの位置決め
    を行うように制御することを特徴とするディスク記憶装
    置。
  2. 【請求項2】複数のトラックの位置を定めるためにトラ
    ック中心線の両側のオフセットした位置に記録されたサ
    ーボ情報を繰返しディスク周方向位置に記録してあるデ
    ィスクと、前記サーボ情報を読みだしてサーボ信号に変
    換するヘッドと、前記トラックの一方にオフセットした
    位置に記録されたサーボ情報から読みだした第一のサー
    ボ信号の振幅を検出し、第一の振幅信号として出力する
    第一の振幅検出回路と、前記トラックの他方にオフセッ
    トした位置に記録されたサーボ情報から読みだした第二
    のサーボ信号の振幅を検出し、第二の振幅信号として出
    力する第二の振幅検出回路と、前記第一の振幅信号と前
    記第二の振幅信号の差信号をヘッドとトラックの位置誤
    差信号として演算する差動増幅器と、前記位置誤差信号
    をサンプルする第一のAD変換器と、前記サンプルされ
    た位置誤差信号をゼロにするようにして、前記ヘッドを
    前記トラックに位置決めする制御手段を有するディスク
    記憶装置において、 新たに、第二のAD変換器と、前記第二のAD変換器の
    サンプル周波数の半分以下の周波数にカットオフ周波数
    を持つローパスフィルタとを設け、前記位置誤差信号を
    前記ローパスフィルタを通過させて得られる第二の位置
    誤差信号を第二のAD変換器に接続し、前記ヘッドが高
    速に移動する時、前記制御手段は、前記第一のAD変換
    器によりサンプルされた位置誤差信号に基づいてヘッド
    の移動を行うように制御し、前記ヘッドが、目的のトラ
    ック近傍に近づいて低速に移動する時、前記制御手段
    は、前記第二のAD変換器によりサンプルされた第二の
    位置誤差信号に基づいてヘッドの位置決めを行うように
    制御することを特徴とするディスク記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373575B1 (ko) * 1998-07-20 2003-02-26 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 데이터 기억 장치 내의 서보 시스템용 적응 진동 제어
JP2005038000A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Nohmi Bosai Ltd 炎検出装置

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