JPH08320782A - ソフトウェア生産物の管理装置 - Google Patents

ソフトウェア生産物の管理装置

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JPH08320782A
JPH08320782A JP7275354A JP27535495A JPH08320782A JP H08320782 A JPH08320782 A JP H08320782A JP 7275354 A JP7275354 A JP 7275354A JP 27535495 A JP27535495 A JP 27535495A JP H08320782 A JPH08320782 A JP H08320782A
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JP
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management area
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JP7275354A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sakamoto
康広 坂本
Yoshinori Arihara
佳典 在原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はソフトウェア生産物の作成・変更を行
う作業域と作成された生産物をグループに公開されて管
理するための管理域とを作成して管理を行うソフトウェ
ア生産物の管理装置に関し,生産物のグループ公開後の
生産物に対する信頼性を高め,個人間のインタフェース
の整合性を保ち,個人レベルの生産物の管理をグループ
と異ならせ,版数の管理を一連の流れに従って行う等の
ソフトウェアの共有管理をすることを目的とする。 【構成】管理域に生産物の登録を行うと共に履歴情報の
管理を行う生産物登録部と,管理閾から生産物の参照を
行う生産物参照部とを備える。生産物登録部及び生産部
参照部からの登録・参照の要求に対し利用者を判別して
生産物の作成者でない場合に変更を禁止し,作成者と同
じグループに属さないと参照を禁止し,生産物の作成者
がその生産物の所有権を放棄し,その後に所有権を設定
すると変更を可能とするよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソフトウェア生産物
の管理装置に関する。プログラムにより動作する各種の
情報処理装置(コンピュータ)や情報処理装置の応用技
術分野において,ソフトウェアの開発には多大の時間と
経費を要している。また,対象となるシステムの規模が
大きく,求められる機能が増大するとソフトウェアの開
発には,多数の開発者が関係し,開発単位を分割してそ
れぞれをグループで担当する場合が多くなっている。
【0002】その場合,開発中のソフトウェア生産物に
ついて,各個人が担当して作成している内容や,グルー
プにより作成されている内容について,参照・変更(更
新)が行われるが,知らない間に更新されたり,履歴管
理を行っていても開発途中の段階であるのか完成して新
たな版数になったかが明確でないことがある。また,あ
るソフトウェアを母体として流用や,派生(複写)によ
り開発を行ったり並行開発を行う場合に,母体の派生側
との関係が不明確になる場合や,開発時に生産物の参照
先や,更新先を母体側と派生側で共有することができな
い等の不都合がある。
【0003】
【従来の技術】図69は従来例の説明図である。図中,
90は従来のソフトウェア開発時の生産物(ソフトウェ
ア)を管理する管理機構の構成を示し,91は登録機
能,92は参照機能,93は管理域,94,95はソフ
トウェアの作成者x,yが生産物の作成,更新を行う作
業域である。管理機構90,管理域93及び各作業域9
4,95は情報処理装置のCPU,メモリ(RAMやデ
ィスク等),入出力装置(表示装置,キーボード等)等
により構成される。
【0004】作成者xとyによりAとBとで構成するソ
フトウェアを開発する場合,作成者xとyはそれぞれの
作業域94,95を用いて新たに生産物AとBをそれぞ
れで作成したものとする。この場合,作成された生産物
AとBはそれぞれの作業域94,95からそれぞれ登録
機能91を用いて管理域93に版数(版数1とする)と
共に登録することができる。版数1の生産物AまたはB
の内容は作成者A,Bの何れからも参照機能92を用い
て参照することにより,それぞれの作業域94,95に
復元することができ,それらに対して更新または変更を
行い,登録を行いたい場合は更新結果の生産物を登録機
能91を駆動すると管理域93に登録が行われる。この
時,更新した生産物は版数2となる。登録機能91は,
版数2の生産物の情報を登録する時,版数1の生産物と
の差分情報を格納するか,版数2の全部が格納される。
【0005】従来の生産物の版数や構成の管理,及びあ
る生産物を用いて並行開発を行う場合における管理等
は,次のように行われており,以下項目に分けて説明す
る。 (1) 通常,管理域93に登録されている生産物は,グル
ープの各開発者に共有(グループに公開された)されて
おり,各作成者から随時参照される。また,管理域93
の生産物の内容は作成者の作業の結果に応じて更新,ま
たは変更される。この時,従来は口頭または文書等によ
りグループの各作成者にその旨が通知される。その場
合,常に最新版のみ共有していると,参照する側が知ら
ない間に内容が更新されていたり,全ての履歴を共有し
ている場合は,参照する側が知らない間に参照している
生産物の版数が旧版になるということが発生する。
【0006】(2) また,生産物の作成者がその生産物の
版数2を更新している途中に作業が中断した場合に共用
のエリアである管理域93を一時的な退避(バックアッ
プ)エリアとして利用することがある。従来はその場合
も履歴管理が行われ,管理域93に退避した更新途中の
生産物の版数として本来は版数3となるべきものである
が,途中のため版数2.1というように登録することが
ある。ところが,この管理域93は共有のエリアである
ためこの生産物を他の作成者が参照すると,その内容が
更新を完了したものか,途中のものか区別できないた
め,混乱を招いていた。これは,個人レベルの変更とグ
ループレベルの変更が同一の履歴として管理され,個人
的な履歴は頻繁に蓄積される場合が多いために起きる。
【0007】(3) また,生産物の最新版を作成するため
に更新を行っている時に実質的に性能が旧版より低下す
ることや,エラーが発生した場合に旧版に戻して旧版を
更新することがあるが,版数としては旧版の枝番が付与
される。例えば,版数3を開発している時,旧版の版数
2の枝番の2.1が付与される。この場合,履歴管理上
は開発の流れとして一連の履歴として管理することがで
きない。
【0008】(4) ソフトウェア開発を行う場合,グルー
プにより利用できる汎用のコンピュータ(例えば,ワー
クステーション)が使用されるが,設計者によってはワ
ードプロセッサ等により作成したデータを使用したい場
合があるが,ワードプロセッサ等の記録媒体(フロッピ
ーディスク等)は汎用コンピュータの記録媒体とは異な
る形式(フォーマット)が採用されており,そのような
異形式媒体に格納された生産物を利用できない。
【0009】(5) 従来,ソフトウェア開発における生産
物の管理は,ソフトウェアの検査等が終了した時点で,
関連する生産物の構成を記録し,その記録を元にその構
成を復元可能としていたが,開発を行っている流れの中
で生産物の構成の変化は管理されてない。そのため,ソ
フトウェアに対する変更や,版数の違いに伴う内容の違
いを識別し,変更が正しく行われているか確認すること
は困難である。
【0010】(6) ソフトウェア開発で母体となる生産物
を共通として流用または並行開発(ユーザに対応して異
なる仕様の同種のソフトウェア)が行われる場合が多
い。その場合,従来は母体となるソフトウェアに関する
全ての生産物を複写(派生)し,それに対して開発を行
っていた。ところが,母体または派生側に障害や変更等
が発生した場合に,母体はどの版数,構成を派生させた
か,派生側は母体のどの構成・どの版から派生したかが
分からず,ある変更が母体または派生側でも共通なの
か,または母体派生側に固有のものかの判断は開発者に
より行われていた。このためある修正に対する影響範囲
が明確ではなく人手による判断に信頼性がなかった。
【0011】(7) 上記(6) のソフトウェア開発で母体と
なるソフトウェアを流用または並行開発を行う場合,母
体を複写して管理域を作成して作業を行うことになる
が,複写するために大量の格納域(ディスク容量)が必
要となり,格納域の確保が困難になる場合があった。
【0012】(8) また, 上記(6) のソフトウェアの流用
または並行開発において,相手側(母体または派生側)
の個別の変更を自分側(派生側または母体)の生産物に
反映する場合に,従来は人手に頼って行われていたが,
手間と時間を要しミスも発生していた。
【0013】(9) 上記(2),(3) に関連して, 生産物の履
歴において使用しない版数が生じる場合(旧版に戻す場
合等)があるが,従来は人手によりこれを行うとミスが
生じて必要以上に削除したり,必要ないものが残ったり
するため,版数の削除をしない方が安全であり,不用な
版数がいつまでも残ることになる。
【0014】(10)生産物の管理をネットワークにまたが
って行う場合, 例えばサーバ(ワークステーション)と
ネットワークで接続されたクライアント(パソコン)で
構成された場合,開発者はクライアント(パソコン)か
ら操作を行うことによりワークステーションの管理域か
ら開発中のソフトウェアをファイル転送により毎回コピ
ーし,更新作業を行って,終了後にワークステーション
に転送している。
【0015】次にソフトウェアの開発を行う際に作成・
更新される各種の設計書,ソースプログラム,ロードモ
ジュール等のソフトウェア生産物をグループで一台,ま
たは複数台のコンピュータを用いて作成・更新する際に
各グループ員の作業を円滑に誤りなく行うことが要求さ
れているが,従来は次のような方法が用いられている。
以下の(11)〜(15)に分けて説明する。
【0016】(11)ファイル参照方法 グループでファイルを共有する場合,一つのファイルを
グループで作成・更新する方法とグループで参照する方
法が必要になる。その場合,一つの原本を用意し,それ
に対しグループで作成・更新を行ってそれをグループで
参照する方法では,変更の途中経過が他のグループ員に
参照される結果になる。しかし,ソフトウェア開発で
は,他の生産物を参照してそれとインタフェースを合わ
せて他の生産物を作成することが一般的であるため,更
新途中の生産物を参照することは不完全なインタフェー
スを参照して他の生産物を作成・更新することになり問
題があった。その為,原本に対する複製を作成しこれに
対し更新を行い,更新終了後にその内容を原本と置き換
える方法も存在している。その場合にも,作業者により
参照するインタフェースが新・旧と異なる場合は,原本
が新しい内容と置き変えられた時点で古いインタフェー
スを参照できなくなるという欠点があった。これを解決
する方法として,生産物を参照する側も原本を直接参照
するのでなく,原本の複製を作成しそれを参照する方法
があったが,参照するだけで複製を用意するため,多く
の格納エリアを必要としていた。
【0017】更に,これを改善するため,生産物を参照
する時に原本を複製するのではなく,原本の更新時に古
いものと新しいものを両方保持し,参照する側は何れか
を指定して参照する方法がある。しかし,その場合は,
参照する側が各生産物の版数を意識する必要があり,版
数の指定等の操作に時間を要していた。
【0018】(12)ファイルの蓄積と復元・参照 開発する個人及びグループは,原本を更新する際に古い
版と新しい版の両方を保持し参照する時に選択する方法
が用いられる。その場合,版数の増加に対応して格納領
域が増えるのを防ぐため,原本の圧縮や,版が変わる時
に差分だけ保持する方法が採られている。しかし,参照
する時には原本を元に戻し,差分を用いて復元を行う必
要があり,時間がかかるという問題があった。これを解
決する方法として,キャッシュメモリを設けて新しく参
照されたファイルの変換結果をその領域に保持して参照
時間を短くする方法が採られている。
【0019】(13)ファイルの修正と承認 ソフトウェア開発において,各生産物を1開発者の判断
で変更するのではなく他の開発者が指示したり,変更が
確実に行われたことを管理者等が承認する必要がある場
合がある。しかし,従来は生産物の更新の履歴は記録さ
れるが,その更新の指示や,修正内容の承認等の記録に
ついては,各生産物の中に日時や名前等で行っていた。
【0020】(14)生産物の名前の変更 グループで生産物の参照を行う場合,複製を作成しそれ
を参照する方法が採られるが,途中で生産物の識別名を
変更される場合がある。しかし,参照を行っている開発
者は古い識別名で複製を保持しているため,識別名が変
更されると,再度,複製を行おうとする識別名が異なる
ため復元ができなくなる。
【0021】(15)生産物の命名 複数の生産物をグループで作成する場合に,その名前が
重なり,その事実が原本として登録する時に発見される
ことがある。その場合,どちらかの名前を変更しなけれ
ばならなくなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のソフト
ウェア生産物の構成管理の方法によれば次のような問題
がある。以下の1)〜15) は,上記従来技術の各項(1) 〜
(15)に対応するものである。
【0023】1) 上記(1) に述べたように, グループで
生産物の共有を行う場合,グループ公開後にその生産物
の作成者以外の変更が入る可能性があり,その生産物に
対する責任範囲が不明確になりがちであったため,公開
された生産物に対する信頼性が低く,グループによる開
発では重要な個人間のインタフェースの整合性を保つこ
とが困難である。本発明はこの問題を解決するソフトウ
ェア生産物の管理装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0024】2) 上記(2) で述べたように,個人レベル
の変更とグループレベルの変更が同一の履歴として管理
されるため,混乱を招く等の問題がある。本発明はこの
問題を解決するソフトウェア生産物の管理装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0025】3) 上記(3) に述べたように旧版に戻る場
合に,版数が開発の一連の流れに従っていないという問
題がある。本発明は版数の管理を一連の流れに従って管
理できるソフトウェア生産物の管理装置を提供すること
を第3の目的とする。
【0026】4) 上記(4) に説明したようにソフトウェ
ア開発を行う場合,異形式媒体に格納された生産物は生
産物管理の対象外であった。本発明はこの異形式媒体を
生産物として同等に位置付けて,他の生産物(ソフトウ
ェア開発及び管理を行うコンピュータの生産物)と同様
に利用することができるソフトウェア生産物の管理装置
を提供することを第4の目的とする。
【0027】5) 上記(5) で述べた場合に対応し,本発
明はソフトウェア開発の流れの中で生産物の構成を管理
し,版数の前後の違いを開発中に容易に識別が可能とな
るソフトウェア生産物の管理装置を提供することを第5
の目的とする。
【0028】6) 上記(6) で述べた場合に対応し,本発
明はソフトウェアの流用や並行開発において,修正を行
った場合の影響範囲を明確にし修正作業を機械的に行う
ことができるソフトウェア生産物の管理装置を提供する
ことを第6の目的とする。
【0029】7) 上記(7) で述べたように,従来はソフ
トウェアの流用や並行開発を行う場合に生産物の管理に
大量の格納域を必要としていたが,本発明はその場合に
も格納域を大量に消費することを防止できるソフトウェ
ア生産物の管理装置を提供することを第7の目的とす
る。
【0030】8) 上記(8) で述べたように, 従来はソフ
トウェアの流用や並行開発を行う場合に相手側の個別の
変更を自分側の生産物に反映するため人手を使っていた
が,本発明はこの参照の作業を機械的に補助することが
できるソフトウェア生産物の管理装置を提供することを
第8の目的とする。
【0031】9) 上記(9) で述べたように, 従来は生産
物の履歴の削除では人手により行うため問題が発生して
いたが,本発明はこの作業を機械的に補助することがで
きるソフトウェア生産物の管理装置を提供することを第
9の目的とする。
【0032】10) 上記(10)で述べたように,生産物の管
理をネットワークを介して行う場合構成管理装置以外の
装置を利用するため,装置の操作方法を修得したり,個
別に操作する必要がある。本発明はそのような場合に操
作ミスや無駄な操作を軽減することができるソフトウェ
ア生産物の管理装置を提供することを第10の目的とす
る。
【0033】11) 上記(11)で述べたように,ソフトウェ
ア開発では参照したい生産物の版数は常に変化するた
め,その度に各ファイルの版数を指定しなおす必要があ
り,その操作に時間がかかるという問題があった。本発
明はソフトウェア開発における各場面に適した共有方法
を提供することを第11の目的とする。
【0034】12) 上記(12)に述べたように, 参照する毎
にキャッシュメモリに変換結果を保持するとキャッシュ
のサイズが増大するという問題があった。本発明は個々
の開発者の作業とグループとしての作業に対し効率的な
蓄積と参照を可能とすることを第12の目的とする。
【0035】13) 上記(13)に述べたように,生産物の更
新の履歴は残されるが,その更新の指示や修正内容の承
認の記録が残されないため,後で問題となる場合があ
る。本発明は更新の指示や修正の承認を確実に登録する
ことができる生産物の管理装置を提供することを第13
の目的とする。
【0036】14) 上記(14)に述べた, 生産物の識別名が
変更された場合に,複製を行おうとする識別名が異なる
ため復元ができなくなるという問題あった。本発明は識
別名が変更されても,復元・参照を可能とする生産物の
管理装置を提供することを第14の目的とする。
【0037】15) 上記(15)に生産物をグループで作成し
て, その識別名が他の生産物と重なった場合に識別名変
更の作業を行う必要があるという問題があった。本発明
は,このような識別名の重複を防止することが可能な生
産物の管理装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の原
理構成図であり,主として上記の1)〜10) の各課題を解
決するための構成を備えている。図2〜図6は本発明の
第2〜第6の原理構成図であり,それぞれ上記の11) 〜
15) の各課題を解決するための構成を備えている。
【0039】図1において,1〜3は記憶装置に設定さ
れた領域を表し,1はグループに公開される生産物を格
納するエリアであり,履歴情報,生産物の構成を記録し
た構成情報等で構成する管理域,2は各開発者が生産物
を作成・更新するエリアである作業域,3は各開発者が
開発中で作成が完了する前の生産物を格納して管理する
エリアである個人管理域である。4〜24,25〜27
はそれぞれ各機能を実行する各部を表し,4は管理域1
へのアクセス(登録・参照)をチェックして資格のある
場合に許可を行う管理域アクセス制御部,5は派生制御
部,6はグループに共有されるエリアである管理域1を
作成する管理域作成部,7は各開発者が使用し管理域1
に対応して設けられるエリアである作業域作成部,8は
各開発者の作業域2で作成された生産物を対応する管理
域1に登録する生産物登録部,9は管理域1に格納され
た生産物を参照する生産物参照部,10は管理域1の生
産物の所有権(最初は作成者に付与される生産物の更新
する権利で,作成者以外に対しロックがかけられた状態
を表す)を解除する所有権解除部,11は前記所有権解
除部10で解除の後に動作可能で所有権を設定する機能
を備える所有権設定部である。
【0040】次に,12は管理域1内の生産物の履歴情
報を表示装置(図示せず)に表示する制御を行う履歴表
示部,13は版数を後戻りする制御を行う旧版取り込み
部,14は構成情報記録部,15は構成情報表示部,1
6は派生情報記録部,17は派生管理域作成部,18は
派生情報表示部,19は共通部生産物登録部,20は旧
版履歴削除部,21は枝版取り込み部,22は他管理域
生産物取り込み部,23は作業域の状態を表示するため
の状態表示部,24は異形式媒体移出入部,25は他の
異形式で記録を行う装置(例えばワードプロセッサ)で
作成された生産物が格納された異形式媒体(または異形
式の外部媒体),26は個人履歴管理部である。これら
の,1〜26の各部は,汎用のコンピュータ(例えば,
ワークステーション)に設けられている。
【0041】27は上記の汎用計算機が接続されるネッ
トワークを表し,28はネットワーク27に接続される
パソコン等の情報処理装置に設けられたネットワーク制
御部,2aはパソコン等の情報処理装置に設けられた作
業域である。
【0042】本発明は管理域と作業域を作成して,作業
域を用いて生産物の作成・更新を行って,公開レベルに
なると登録を行い,その時履歴管理を行うと共に登録者
の権利も登録され,他の人が更新することを防止し,他
の人が生産物を参照する場合,参照者をチェックし同じ
グループ員だけ参照可能とし,生産物を修正(更新)す
る時は,権利を解除して,更新を行いたい開発者に権利
を設定して更新を可能とする。生産物の変更履歴の状態
や,作業域の状態を知りたい場合に動作するそれぞれの
表示部を備える。公開レベルに達しない状態で作成編集
を中断する場合は,個人管理域を設けてそこに登録し,
個人管理域の生産物の履歴を管理するように構成する。
【0043】図1による動作を概説すると,グループで
共有可能な生産物を格納して管理される管理域1は管理
域作成部6により管理域アクセス制御部4を介して作成
され,各開発者(作成者)が生産物を作成・更新を行う
作業域2は管理域1に対応して作業域作成部7により作
成される。
【0044】管理域1と作業域2が作成されたら,利用
者はコンピュータ付属の従来と同様の作成・更新機能
(図示省略)を用いて作業域2において生産物の作成・
更新を行い,この作業域2を利用して生産物の管理を行
う。作成・更新によりグループの他の開発者に公開でき
るレベルに達すると,生産物の作成者は生産物登録部8
を駆動して作業域2内の生産物を管理域1に登録する。
この生産物登録部8は登録時に管理域1の履歴情報1a
を用いて履歴管理を行い,管理域1に登録された生産物
は他の開発者に対し公開することができる。これにより
作成途中の生産物は管理域1に登録されないため,履歴
情報は完成された生産物に対してだけ付与され管理が行
われる。
【0045】管理域1の生産物を参照する場合,生産物
参照部9を駆動して複数の開発者による生産物を管理域
1から作業域2に復元して参照する。この時,管理域ア
クセス制御部4は,管理域1のアクセス(登録・参照)
を制御して,作成者以外の変更やグループ以外の開発者
の参照を禁止する。また,管理域1の生産物は作成者に
所有権(ロックをかけた状態)が設定され,その生産物
の所有権を所有権解除部10を駆動し,管理域アクセス
制御部4を介して解除(放棄させる状態)を行い,グル
ープの別の開発者に対し所有権設定部11で所有権の設
定を行うことにより,一つの生産物を複数の開発者で作
成・更新することを可能とし,不用意に管理域1の生産
物が他の利用者により変更されることを防止できる。
【0046】履歴表示部12を駆動することにより,管
理域1の履歴情報1aを表示装置(図示省略)に表示
し,状態表示部23を駆動して作業域2の状態を表示装
置に表示し,現在の生産物の状態(最新版・旧版等)を
識別して,グループによる生産物の共有を可能にする。
これらにより本発明の第1の目的であるグループにおけ
る個人間のインタフェースの整合性を確実に保つことが
できる。
【0047】更新途中の生産物の個人的な履歴を管理す
るために個人管理域3が設けられ,この個人管理域3は
個人履歴管理部26を駆動することにより生産物の履歴
の登録及び参照が行われ,更新途中の生産物が事故等に
より破壊されないようにこの個人管理域3に退避する。
なお,生産物登録部8により作業域2の生産物を管理域
1に登録して生産物を公開する時には,個人管理域3の
履歴が削除され,不用意な個人履歴情報の増加を抑え
る。これにより,本発明の第2の目的である個人レベル
の履歴を他のグループ員に公開せず,履歴の増加を抑制
することができる。
【0048】生産物の最新版を開発するために作成・更
新を行っている時に内容の低下や劣化が発生すると,元
の旧版に後戻りして開発を進める場合がある。この場
合,旧版取り込み部13を駆動すると,一旦,最新版に
対する変更を放棄し,旧版に対して変更を行いそれを最
新版として登録を行い,履歴情報としては後戻り修正も
一連の変更履歴として管理される。これにより上記本発
明の第3の目的を達成するものである。
【0049】ワープロ文書等の異形式媒体に格納された
生産物を管理対象とするため,異形式媒体移出入部24
が設けられ,これにより異形式媒体25の格納形式に合
わせて変換を行って移出または移入を行う。これによ
り,上記本発明の第4の目的を実現する。
【0050】構成情報記録部14を検査終了時等に起動
すると,ソフトウェアを構成する全ての生産物(複数の
生産物で一つのソフトウェアが構成される)に関連する
構成を,管理域1の構成情報1bに記録する。また,構
成情報記録部14は,ソフトウェアを構成する特定の版
数を構成情報1b(または履歴情報1a)として記録す
る。生産物参照部9を起動すると,この構成情報1bの
記録を元に生産物を参照して,その構成を復元する。ま
た,構成情報表示部15を起動することにより,構成の
変更の一覧や,指定した構成の異なる版数間の差分を表
示装置(図示せず)に表示させて,変更内容を確認する
ことができる。これにより,ソフトウェア開発の流れの
中で生産物の構成を管理し,上記本発明の第5の目的を
達成する。
【0051】全生産物の全履歴を管理する管理域1のあ
る生産物の構成を母体として,流用または並行開発を行
う場合,派生情報記録部16を駆動すると,母体の構成
と派生先が記録される。派生管理域作成部17を起動す
ると,派生情報記録部16の記録を元に派生先となる新
たな管理域(図示されない)を作成して流用・並行開発
の準備を行い,派生情報表示部18を起動すると各管理
域に対応する母体または派生先の情報を表示装置(図示
せず)に表示して,母体はどの版数・構成を派生した
か,派生側はどの母体のどの構成・版数から派生したか
が分かり,変更が生じた時に母体または派生側に共通
か,一方だけのものか直ちに判断することが可能とな
る。これにより上記本発明の第6の目的を達成する。
【0052】流用または並行開発を開始する時,一部の
生産物の参照先を母体側と派生側で共有したい場合があ
る。この場合,派生時には複写することなく全ての生産
物を共有した新たな管理域が上記の派生管理域作成部1
7により作成される。そして,派生先で変更を加えた生
産物を生産物登録部8が派生制御部5を介して登録する
場合,参照先の共有を放棄したと解釈して母体側の履歴
情報を派生側に複写し,専有化され履歴情報にアクセス
し,その生産物の登録を行い派生に関する情報を修正す
る。母体側で生産物の変更が行われた場合は,派生側で
参照先の共有は放棄されたとは見なさず,なにも行わな
いで派生制御部5を介してそのまま生産物が新たな版と
して登録される。
【0053】派生側で生産物を参照する場合には,派生
制御部5により派生の記録を元に派生した時点の版数の
参照を行うよう制御され,その他の管理域参照に対する
アクセスに対しても自動的に派生情報を利用して派生制
御部5によりアクセス版数が制御されるため,参照の共
有を放棄するまでは参照先の共有を行う。これにより,
派生時の格納域を大幅に削減でき上記本発明の第7の目
的を達成することができる。流用または並行開発をする
場合,一部の生産物の更新先を母体側と派生側で共有し
たい場合がある。その場合,派生管理域作成部17によ
り全ての生産物を共有した新たな派生管理域を作成し,
派生先において生産物の変更を行って登録する時に共有
部として登録を行う。この場合,共通部生産物登録部1
9により派生に関する情報を修正して登録することで,
更新先の共有が行われる。これにより,上記本発明の第
8の目的を達成することができる。
【0054】次に流用や並行開発を開始した後,共有部
以外の部分(他で専有化された部分)の変更を,自分
(派生側または母体)の生産物に反映したい場合,他管
理域生産物取り込み部22を駆動することにより派生側
または母体の変更された版を選択的に取り込み,生産物
参照部9や,履歴表示部12を駆動して生産物や履歴の
内容を確認し,その内容に対し変更を行ったり,現在の
作業の生産物の特定の版と取り込んだ版の内容を結合さ
せる。枝版取り込み部21を駆動すると,変更内容が作
業域2に取り込まれ,内容の確認・修正を行うことで母
体または枝の修正を取り込むことができる。これによ
り,上記本発明の第9の目的を達成する。
【0055】生産物の全履歴を管理する管理域1に対し
て無制限にその履歴が増えることを抑えるため,削除を
行う場合,旧版履歴削除部20を駆動すると,生産物の
構成に対する記録と分岐(派生)に対する記録が設定さ
れている版と最新版以外の履歴が削除される。これによ
り,上記本発明の第9の目的である管理域1が無制限に
多量になることを防ぐことができる。
【0056】分散環境下におけるソフトウェア開発で,
管理域1を有するコンピュータ(サーバ・コンピュー
タ)と異なるコンピュータ(クライアント・コンピュー
タ)上で生産物の作成を行う場合,ネットワーク27を
介してネットワーク制御部28がサーバを操作する。こ
の装置はサーバ・コンピュータ上の作業域とクライアン
ト・コンピュータ上の作業域の中継を行う。これにより
ネットワークを意識することなく操作を行うことがで
き,生産物の管理における操作ミスや無駄な操作の発生
を軽減して,上記本発明の第10の目的を達成すること
ができる。
【0057】次に図2は本発明の第11及び第12の目
的を解決するための第2の原理図である。図中,1−1
はグループ管理域,2−1,2−2は利用者A,利用者
Bの作業域,30は生産物の管理装置(または生産物管
理装置),31は生産物蓄積管理装置,32は生産物復
元装置である。
【0058】グループ管理域1−1は,各利用者A,B
の作業域2−1,2−2で作成・更新された生産物が,
生産物蓄積管理装置31の生産物登録部311によりデ
ータベース120,121へ登録,蓄積される領域であ
り全ての変更履歴が保存される。この領域は現在の生産
物の所有者が管理しており,生産物の所有者以外は更新
登録できない。更に,この領域はグラフの誰からも参照
可能であると共にグループでの参照する生産物の内容を
統一するためにグループで共通の作業レベル(グループ
レベルという)がグループレベル設定部312により設
定されている。なお,グループ管理域1−1のグループ
レベル122は,生産物Aについては版数1.2,生産
物Bについては版数1.1である。
【0059】個人レベルの作業を行っている利用者は,
個人の都合で参照する生産物の版数が異なっている場合
に,生産物復元装置32と個人レベル復元部320によ
り復元され,グループレベルの内容を参照する場合に
は,生産物復元装置32のグループレベル参照復元部3
22を用いて復元(利用者の作業域に複製を得る)され
る。グループレベルの内容に対し変更を加えたい場合に
は,グループレベル更新復元部321を用いて復元を行
うことができる。復元する生産物に対し所有権がある場
合は,最新版が復元され,所有権がない場合はグループ
レベルの版数の内容が復元される。このようにして第1
1の目的を達成することができる。
【0060】次に上記第12の目的に対する第1の解決
手段を説明する。図2において,グループレベル122
がグループレベル設定部312により設定されると,同
時にそのグループレベルの生産物の内容をキャッシュメ
モリ上に生産物123,124として復元して保持す
る。
【0061】利用者が作業中にこのグループレベルの内
容を参照する場合,グループレベル参照復元部322に
より生産物123及び124を直ちに参照(復元ではな
い)することができる。グループレベルの内容に変更を
加えたい場合は,グループレベル更新復元部321によ
り所有権があるものは最新版が復元(差分ではない内
容)され,ないものについてはグループレベルの版数の
内容は上記の参照復元と同じである。このように,グル
ープで参照するグループレベルについては,管理域内に
復元しておき,参照する場合は復元ではなくその内容を
直接参照できるようにして,キャッシュメモリを増大す
ることなく効率的な参照と復元を行うことができる。
【0062】次に上記第12の目的に対する第2の解決
手段を説明する。グループ管理域1−1は,各作業者の
領域で作成・更新された生産物を生産物蓄積管理装置3
1を経てデータベース120,121に登録・蓄積する
領域であり,生産物の全ての変更履歴が保存される。登
録・蓄積を行う時生産物登録部311は生産物がテキス
トなら差分で,それ以外なら圧縮して各生産物のデータ
ベースに蓄積すると同時に最新版125については,原
形のままキャッシュメモリ等に生産物126,127が
蓄積される。この領域は所有者管理部310により現在
の生産物の所有者が管理されており,生産物の所有者以
外は更新登録できない。個人レベルの作業を行う利用者
は,生産物復元装置32を介して所有権のあるものは,
生産物126や127を複写して最新版を復元し,所有
権のないものは最新版を参照により見て,それ以外の版
は複写により復元を行う。これにより,個人レベルの作
業で最新版125の内容を参照する時に予め最新版を差
分ではなく原形のまま蓄積しておくことで,参照を行う
時には複写ではなく直接参照することができ復元時間を
効率化できる。
【0063】次に上記第12の目的に対する第3の解決
手段を説明する。この第3の手段は,上記第1の手段と
第2の手段を組み合わせたもので,図2のグループレベ
ル122に対応する各生産物123,124を復元・蓄
積すると共に,各生産物の最新版125の原形126,
127を蓄積するものである。
【0064】上記の第1〜第3の各手段の何れかにより
第12の目的を達成することができる。次に上記第12
の目的に対し,一次生産物と二次生産物の場合の解決手
段を説明する。
【0065】ソフトウェア開発の作業で発生する生産物
には,一次生産物と二次生産物(例えば,一次生産物を
コンパイルして得られたロードモジュール)とがあるこ
とに着目して,一次生産物と二次生産物を登録・蓄積す
る場合,各々の蓄積方法で蓄積する。すなわち,一次生
産物がテキストの場合は差分,それ以外は圧縮して各生
産物のDBに蓄積すると同時に最新版だけ原形のまま蓄
積する。二次生産物は,その種類に関係なく変更の履歴
(内容は除く)と最新版の内容だけを蓄積する。二次生
産物の古い履歴の内容(旧版)は復元されないが,二次
生産物であるので一次生産物から再生成することができ
る。
【0066】図3は本発明の第3の原理構成であり,上
記本発明の第13,第14の目的を達成するための原理
構成を示す。図3において,1−1,2−1,31,3
2の各符号は上記図2の同じ符号と同じ名称であり,3
13は生産物承認部,2−2は承認者の作業域である。
なお,生産物蓄積管理装置31,生産物復元装置32は
生産物の管理装置30を構成する装置であるが,30は
図示省略されている。
【0067】生産物について利用者が作成・更新を行う
と,生産物登録部311により登録され,所有者管理部
310により所有者が管理される。このように管理域1
−1に生産物が作成・更新されると,その内容が自動的
に承認者の作業域2−2に復元され,承認者が承認の操
作を行うと生産物データベース(生産物Aデータベース
120または生産物Bデータベース121)に承認情報
(更新の指示や修正の承認を含む)が登録される。ま
た,グループレベルをグループレベル設定部312で設
定する場合,グループレベルを設定しようとする各生産
物の各版に対して承認が行われているかを表示部(図示
せず)に表示し,その後でグループレベルの設定が利用
者により決定される。このようにして上記本発明の第1
3の目的を達成することができる。
【0068】図4は本発明の第4の原理構成図であり,
本発明の上記第14の目的を実現するための原理構成を
示す。図4において,1−1,2−1,2−2,31,
32は上記図2の同じ符号と同じ名称であり説明を省略
する。なお,生産物蓄積管理装置31,生産物復元装置
32は,図示省略されているが上記図2と同様に生産物
の管理装置30に含まれる装置である。また,図4の生
産物蓄積管理装置31内の314は識別名変更登録部,
生産物復元装置32内の323は識別名変更復元部であ
る。
【0069】作業中に生産物の識別名(ファイル名等)
を変更する場合,利用者Aの作業域2−1で更新され識
別名がAからXに変更されると,識別名変更登録部31
4により旧識別名Aに対応した生産物Aデータベース
(DB)128をもとにした新識別名Xに対応する生産
物Xデータベース129が作成され,それまでの履歴情
報が全て引き継がれる。この時,旧識別名Aに対応した
生産物Aデータベース128は,識別名Xの生産物デー
タベースへの参照キー(リンク情報)だけ保持される。
一方,識別名の変更に直接関与しない利用者Bの作業域
2−2では,識別名がXではなくAのままの生産物が存
在すると,利用者Bの作業域内の識別名Aの生産物を指
定し,生産物復元装置32内の識別名変更復元部323
を介して復元を行うと,識別名Aが識別名Xに変更され
ていることを検知し,利用者Bの作業域2−2の生産物
Aを生産物Xに置き換えて復元すると共に利用者Bに対
し識別名変更の旨を通知する。このような復元をグルー
プ内の全利用者が行った後,生産物Aデータベース12
8の削除が可能となり,その後は削除された識別名を他
の生産物に対して使用できる。
【0070】こうして,ソフトウェア開発の作業の中で
発生する,一利用者による生産物の識別名変更に対して
生産物の登録,識別名変更後の生産物復元の整合性を保
証し,上記本発明の第14の目的を達成することができ
る。
【0071】図5は本発明の第5の原理構成図である。
この構成は上記本発明の第15の目的を実現するための
原理構成である。図中,1−1,2−1,2−2,3
1,32は上記図4の各符号と同じ名称であり,33は
生産物一覧表示装置である。なお,生産物蓄積管理装置
31,生産物復元装置32,生産物一覧表示装置33
は,図示省略されているが生産物の管理装置30(図2
参照)を構成するものである。
【0072】この第15の目的に対応する第1の解決手
段を説明する。図5の利用者は,グループ管理域1−1
に登録されている生産物を生産物一覧表示装置33を駆
動して登録された生産物識別名を確認できる。作業域2
−1の利用者は生産物蓄積管理装置31の識別名登録予
約部315を介してこれから作成しようとする生産物に
ついて,その識別名を登録予約すると,登録予約されよ
うとする識別名について重複する識別名が既に使用され
ていないかを確認し,未使用であればその識別名は登録
予約され,既に使用されているとその旨を通知する。登
録予約の動作はグループ管理域1−1の仮想の生産物C
データベース130に識別名のみ登録予約される。ま
た,登録予約した識別名が生産物としてデータの登録・
蓄積が行われない場合,識別名予約解除部316の動作
により識別名の予約登録を解除する。利用者が,グルー
プ管理域1−1の生産物をまとめて復元する場合,生産
物Cデータベース130のように識別名の登録予約だけ
行われデータ(生産物の中身)の登録・蓄積が行われて
いない生産物については,生産物復元装置32の識別名
予約通知部324によりその識別名が既に登録予約され
ている事実だけを利用者(予約を行った利用者)に通知
する。
【0073】このように,ソフトウェア開発の作業中に
発生する生産物の識別名の命名において,その識別名が
既に存在していないかを自動的に確認し,識別名の登録
予約,予約取り消しを行い,復元時の識別名予約通知を
行うことができ複数人による開発作業における生産物の
識別名の命名を確実に行うことができる。
【0074】また,第15の目的に対応する第2の解決
手段を説明する。図5の利用者が,これから開発しよう
とする生産物について識別名を登録予約する場合,上記
の第1の解決手段と同様に生産物蓄積管理装置31の識
別名登録予約部315を介して識別名を指定せず登録予
約を行う。この時,生産物蓄積管理装置31の識別名自
動生成部317はグループ管理域1−1で既に使用され
ている識別名(登録予約された識別名を含む)を調べ,
グループ管理域1−1で重複のない識別名を自動的に生
成し,利用者へ通知する。識別名自動生成部317に
は,予め開発グループに対応した命名ルールが設定され
ており,指定された開発グループの命名ルールに従って
識別名を生成する。利用者は通知された自動生成の識別
名を受け取って確認の操作を行うと登録予約が行われ
る。このようにして,複数人による開発作業において生
産物の識別名の命名を効率的に行うことができる。
【0075】
【発明の実施の形態】図6は生産物管理の構成例を示す
図であり,図6において,1は管理域,2−1は開発者
A用の作業域,2−2は開発者B用の作業域,30は生
産物管理装置であり,生産物管理装置30は例えば,ワ
ークステーションにより構成され,各管理域,作業域等
はディスクまたはメモリに設けられる。
【0076】管理域1において,100はシステムA生
産物一覧データベース(DBで表示,以下同じ)であ
り,その中に101〜103の各DBが格納されてお
り,101は生産物一覧DBであり,登録された生産物
の一覧を保持し,階層的に管理可能で,下位の生産物一
覧データベースの一覧を保持することができる。102
はは設計書A履歴管理DB,103は設計書B履歴管理
データベースである。なお,設計書A,設計書Bは,別
のソフトウェアの設計書であることを表す。また,10
2,103で示す各設計書履歴管理DBは,104で示
す生産物履歴管理DBのような各データにより構成され
ている。生産物履歴管理DB104には,生産物が登録
されるたびにその内容と付属情報(版数,登録者,登録
時,コメント等)を格納して管理するデータベースで,
生産物1つに対し1つ存在する。
【0077】105はシステムA構成情報DB(構成管
理用のデータベース)を表し,その中にはシステムAの
構成情報DB106として表すように,構成生産物一覧
DBが格納されており,データとして,構成生産物の構
成名,構成版数,構成する生産物名,各生産物の版数等
が格納されている。また,システムA生産物一覧DB1
00に関連付けて,システムAを構成する各タスク(モ
ジュール)の生産物一覧DBが設けられ,図6にはタス
クA生産物一覧DB107が示されている。この中に
は,タスクAを構成するプログラムA,プログラムBの
各履歴管理DB108,109が設けられている。ま
た,タスクA構成情報DB110がタスクA生産物一覧
DB107に関連して設けられ,そのデータ構成は上記
の構成情報DB106と同様である。
【0078】作業域には作業域を作成した時または生産
物を参照して復元した場合に,作業域用DBが作成され
る。対応する管理域の位置と復元した生産物の名前と版
数等を保存する。開発者A用の作業域2−1の場合,2
00はシステムA生産物一覧DB,201はタスクA生
産物一覧DBで,上記管理域1の100,107で示す
各DBに対応する。タスクA生産物一覧DB201の中
にはプログラムA202とプログラムB203の各作業
領域が設けられ,またタスクA作業域の所在位置等が格
納されたタスクA作業域DB204がタスクA生産物一
覧DB201にリンクするように設けられている。
【0079】開発者B用の作業域2−2には,開発者A
用の作業域2−1の符号200,201,202,20
3,204のそれぞれに対応する,システムA生産物一
覧DB205,タスクA生産物一覧DB209,プログ
ラムA211,プログラムB212がそれぞれ設けら
れ,206はシステムA作業域DBであり,213で示
すように対応管理域の位置や生産物名及び版数の各デー
タが格納された作業域DBが格納されている。
【0080】上記図6に示す管理域1及び各作業域2−
1,2−2は対話式に生産物管理装置に指示することに
より作成することができる。図7に管理装置が備える管
理域と作業域の作成・管理機能の説明図,図8は管理域
作成と作業域作成の処理フローである。
【0081】図7において,1は管理域,2は作業域,
30aは管理装置の中の管理域作成と作業域作成の作成
管理機能を表す。図7に示す管理域1には複数の生産物
を蓄積する管理域a〜管理域cが示され,各管理域a〜
cは生産物を分類して管理するために階層的に作成する
ことができる。ソフトウェア開発プロジェクトで,その
グループによる生産物を格納する領域のルート(最上
位)の管理域a(ディレクトリに対応)を定めて,作成
・初期化するが,このルート管理域はOS(オペレーテ
ィングシステム)の機能を利用して作成される。なお,
ルート管理域のグループIDを設定しておくことによ
り,アクセス制御におけるチェックに利用することがで
きる。ルート管理域の配下に,一定の生産物をまとめて
管理するための管理域を作成することができる。
【0082】管理域の作成は,図8のA.に示すように
場所を指定した管理域作成のコマンドにより作成するこ
とができる。この機能は図1の管理域作成部6により実
行される。この管理域は階層的に作成することができ,
その構成関係や履歴を表す情報が管理されるので大量の
生産物の所在が分かり易くなる。
【0083】作業域の作成は,図8のB.に示す処理フ
ローにより実行される。この作業域はこれから蓄積を行
う生産物に対する作業を行うための領域であり,この領
域は管理域の構成に対応して作成される。管理域を指定
すると共に作成場所を指定した作業域作成のコマンドが
入力されると,指定の管理域に対応した作業域を指定さ
れた場所に作業域作成部7により作成される(図8の
B.のS1)。この後,管理域アクセス制御部4により
参照可能な利用者(管理域のグループと同じグループに
属する利用者)かチェックされ(同S2),参照可能で
ない利用者の場合は作業域の作成を中止する(同S3,
S4)。参照可能な利用者の場合は管理域の所在を作業
域に記録し(同S5),既に指定の管理域に生産物が登
録されている場合はそれらの生産物を生産物参照部9に
より参照(作業域に復元)する(同S6)。次に参照に
より復元された生産物の版数を作業域に記録する(同S
7)。
【0084】図9は個人的履歴を管理する場合の各処理
を示す図である。図9のA.は,利用者が作業域におい
て生産物を作成・更新を行っている時に,生産物が完成
しないで中断する場合(その生産物がグループに公開で
きる段階でない場合)等に,生産物の履歴を個人的に登
録する時に実行される。
【0085】すなわち,生産物を指定して個人的履歴登
録のコマンドを入力すると,個人履歴管理部26(図
1)が動作して指定された生産物は個人管理域3(図
1)に登録され,履歴情報も保存される。これにより作
業途中の生産物を個人レベルで管理することができる。
なお,この履歴は後述する管理域への登録時に全て削除
される。
【0086】個人管理域3に登録された生産物を指定し
て作業域2に復元したい場合,図9のB.に示すように
生産物を指定して個人履歴復元のコマンドを入力する
と,個人履歴管理部26が動作して,指定された生産物
の特定の版を作業域2に復元する。
【0087】また,個人的な履歴を参照したい場合,図
9のC.に示すように個人的履歴参照のコマンドを入力
すると,個人履歴管理部26が動作して指定された生産
物の登録履歴を読み出して,表示装置(図示省略)の画
面に表示される。
【0088】図10に登録機能の説明図を示す。30b
は生産物を作成・更新した履歴を蓄積する登録機能であ
る。管理域1の配下に蓄積する生産物を登録することが
でき,これにより蓄積されている生産物と,そうでない
生産物が明確になり,不用なものが蓄積されたり,必要
なものが蓄積されないという事態の発生を防止できる。
【0089】最初に作業域の生産物を管理域に登録が行
われ,その登録は初期登録(構成登録)と呼ばれる。初
期登録の後に管理域の配下に,変更(更新)された生産
物を蓄積することができる。その際,管理域1ではその
生産物の種類に合わせて効率的に履歴を蓄積する。効率
化としては,例えば生産物がテキストであれば版数間の
差分の情報だけ蓄積する。但し,初期登録されていない
ものや更新されていない生産物に対しては機能しないた
め無駄な情報を蓄積することがない。また,登録の際に
その変更内容を入力することができる。
【0090】図10に示す例では,作業者Aが作業域2
−1で作業を行って,生産物Aを作成した時,初期登録
が行われると,生産物Aが管理域1に登録される。一
方,作業者Bが作業域2−2で生産物Bを作成すると,
同一の管理域に登録される。管理域1に登録された生産
物Aは,その後更新されて登録することができる。生産
物Bは生産物Aと同じグループに属するので,参照して
更新した上で管理域に登録することができる。但し,所
有権(変更権)が設定されていると,その内容を所有者
以外は更新(変更)することができない。また,個人管
理域3は,作業域2−2において,作成または更新中の
生産物Bを個人履歴管理部26の動作により登録が行わ
れる領域であり,この時,生産物Bは管理域1に登録さ
れない。これにより,作成・更新の途中段階の生産物に
版数を付与して管理域に登録されることがなく,無駄な
版数の発生を防ぐことができる。上記の登録動作を図1
1により説明する。
【0091】図11に生産物登録の処理フローを示す。
この登録は生産物をグループに公開する時に実行され
る。作業者から生産物登録のコマンドが発生すると,生
産物登録部8が動作し,当該作業域に保持されている対
応した管理域の所在の情報を読み込む(図11のS
1)。次に管理域アクセス制御部4により,その利用者
が登録可能な利用者か(同じグループに属するか)をチ
ェック(IDによりチェック)して(同S2),登録可
能な利用者でないと生産物の登録を禁止し(同S3,S
4),登録可能な利用者である場合,生産物登録部8に
より指定された生産物を登録する(同S5)。また,初
めて登録する場合は,初版として登録し,その情報を作
業域に記録する(同S6)。また,初めてでなく既存の
生産物(それを更新した生産物)を登録する場合は,参
照時の版数を読み出し,その版数が最新版の場合は新た
な最新版として登録し,旧版の場合はその旧版の枝版と
して管理域に登録する(同S7)。次に,所有権設定部
11が駆動され,登録した生産物に所有権(変更権)を
設定する(同S8)。これにより,生産物に対しロック
がかけられる。なお,所有権の解除と新たな設定につい
ては後述する。次に,対象となる個人生産物の履歴を削
除する(同S9)。これは,管理域1に登録が行われる
と,生産物が公開されるため個人管理域3で管理する必
要がなく,削除しないと混乱が発生するからである。
【0092】次に公開された内容(生産物,履歴)や旧
版の内容を参照(復元)する機能について説明する。こ
の参照動作は,作業域の作成時(上記図8のS6)に実
行されると共に,予め作成された作業域下の生産物の内
容を,指定に従って管理域を参照(復元)した内容(最
新版)により更新する場合に用いる。このような利用
は,一つの管理域をグループで利用している場合に行わ
れる。この動作は,作業域に存在する生産物の中で更新
されているものだけに作用し,無駄な更新作業や更新漏
れが発生するのを防ぐことができる。また旧版について
版数を指定して生産物を参照することができる。
【0093】図12は生産物参照の処理フローである。
公開された内容や旧版の内容を復元する場合,生産物を
指定して生産物参照のコマンドが入力されると,生産物
参照部9が動作し,作業域から対応した管理域の所在情
報を読み込む(図12のS1)。次に,管理域アクセス
制御部4により参照権があるか(同じグループに属する
か)を判別し(同S2),参照権がないと処理を中止し
(同S3),有る場合は生産物参照部9により指定され
た生産物を作業域に復元(コピー)し,版数の指定がな
いと最新版を復元する(同S4)。次に復元した版数を
作業域に記録し(同S5),所有権の有無(ロックがか
けてあるかないか)を確認し,この作業者に所有権があ
る場合は書き込み可属性(書き込みが可能な属性を付
与)で,無い場合は書き込み不可属性(書き込みを不可
とする属性を付与)で復元する(同S6)。
【0094】次に上記により公開された生産物に対し所
有権が設定されていると,生産物の内容を他の利用者に
より更新(変更)することができないので,所有権を他
の利用者に譲渡できるようにした。その場合の操作入力
と処理フローを図13により説明する。
【0095】図13は所有権を譲渡する場合の処理フロ
ーである。所有権の制御機能は,グループによる蓄積を
調整するために設けられ,各生産物には,通常「初期登
録」を行ったものがその生産物の所有権を有し(上記図
11のS8を参照),所有権を有する者以外は,履歴を
登録することができない。そこで,他の者が新たな履歴
を登録する場合には予め所有権を譲渡する必要があり,
その場合,図13のA.の処理フローにより指定生産物
について所有権の解除を行って,所有権が放棄され,次
に図13のB.の処理フローにより放棄された生産物に
対して所有権が獲得される。
【0096】図13のA.は所有権解除の処理フローで
あり,生産物を指定して所有権解除のコマンドが入力さ
れると,所有権解除部10が起動し,続いて管理域アク
セス制御部4が動作し,指定された生産物の所有権を確
認する(図13のA.のS1)。所有権がない場合は処
理を中止するが(同S2,S3),ある場合は,所有権
解除部10により所有権を解除し(同S4),作業域下
の生産物の属性を書き込み不可にする(同S5)。所有
権を解除しただけで更新(書き込み)を可能にすると,
無責任な更新が行われてしまうので,書き込みを不可に
する。
【0097】上記図13のA.の処理に続いて,図13
のB.に示す所有権設定のコマンドが入力される。この
場合,所有権の譲渡先の利用者が指定される。この場
合,所有権設定部11が起動し,最初に指定された生産
物の所有権が確認される(図13のB.のS1)。この
確認により,所有権の設定がされていると処理を中止す
る(同S2,S3)。所有権が設定されてない(解除さ
れた状態)と,所有権を指定された利用者に設定し(同
S4),作業域下の生産物の属性を書き込み可にする
(同S5)。この後,所有権が設定された利用者により
その生産物に対する履歴の登録が可能になる。
【0098】次に図14により管理域や作業域の状態を
確認する場合の処理フローを説明する。生産物の履歴ま
たは生産物の所有者を見る場合,図14のA.に示すよ
うに生産物を指定して生産物履歴表示のコマンドが入力
されると,履歴表示部12が動作して,管理域の情報を
元に各情報を表示する。表示される情報は,過去の版数
の一覧,各版の登録日時,各版の登録者,所有者等であ
る。
【0099】また,作業域の生産物の版数や,生産物の
修正状況を見たい場合,作業域状態表示のコマンドが入
力されると,状態表示部23が動作して,作業域の情報
を元に各情報を表示する。表示される情報は,参照時の
版数,参照後の更新の有無等である。
【0100】ある生産物について更新を行ったが,更新
結果に不良が発生したり,機能の低下をもたらすことが
分かると,旧版に後戻りして更新を行う場合がある。そ
のような場合に作業域に旧版の内容を復元する処理が図
15の処理フローにより実行される。
【0101】図15は旧版取り込みの処理フローであ
り,旧版取り込みのコマンドが入力されると,旧版取り
込み部13(図1)が駆動されて各部を制御する。すな
わち,作業域から対応した管理域の所在を読み込む(図
15のS1)。次に管理域アクセス制御部4が動作し
て,この利用者に当該管理域への参照権があるかチェッ
クし(同S2),無ければ処理を中止し(同S3),参
照権がある場合は生産物参照部9(図1)が駆動されて
指定された生産物の最新版を作業域に復元する(同S
4)。次に復元した版数を作業域に記録し(同S5),
更に指定された旧版の内容を作業域に上書きする。この
時作業域下の版数の記録は修正しない(同S6)。
【0102】次に生産物をワードプロセッサ等の,当該
生産物管理装置を構成するコンピュータとは異なる形式
(フォーマット)の記録媒体(例えばフレキシブル磁気
ディスク等)に記録する場合がある。そのような異形式
媒体の生産物を管理域に登録(移入)したり,逆に管理
域の生産物を外部装置の異形式媒体に記録(移出)して
更新を行うことができる。
【0103】図16は異形式媒体の生産物の移出入の構
成例である。図16において,1,2,30は上記図6
の各符号と同様の,1は管理域,2は作業域,30は生
産物の管理装置であり,25はフレキシブルディスク等
の異形式媒体である。異形式媒体(外部媒体)25には
生産物として,文書番号,表題,生産物の内容が記録さ
れており,この異形式媒体25の生産物を移入して作業
域2を介して移入して管理域1に登録したり,管理域1
に登録された生産物を参照して,作業域2に復元した上
で異形式媒体25に移出することができる。そのため
の,処理フローを図17,図18により説明する。
【0104】図17は異形式媒体内の生産物を管理域に
登録する処理フローである。最初に異形式媒体移入のコ
マンドが入力されると,異形式媒体移出入部24(図
1)が起動され,指定された形式で異形式媒体(外部媒
体)25(図1)から指定の生産物を作業域に変換して
復元する。この時,表題が一致する生産物を検索して復
元したもので置き換える(図17のS1)。次に作業域
に対応した管理域の情報(所在や版数等)を読み込み
(同S2),生産物登録部8(図1)が起動されて指定
された生産物を登録する動作を開始する(図17のS
3)。この場合,管理域アクセス制御部4(図1)を起
動して登録可能利用者かチェックし(同S4),登録可
能な利用者でないと処理を中止し(同S5),登録可能
な利用者であれば,その登録が初めての場合は初版とし
て登録してその情報を作業域に記録し(同S6),既存
の生産物を登録する場合は,参照時の版数を読み出し,
最新版の場合は新たな最新版として登録し,旧版の場合
はその旧版の枝版として登録する(同S7)。続いて,
所有権設定部11(図1)を起動して登録した生産物に
所有権を設定する(同S8)。
【0105】図18は管理域の生産物を異形式媒体内に
復元(移出)する処理フローである。異形式媒体移出の
コマンドを入力すると,異形式媒体移出入部24(図
1)が起動して,作業域から対応した管理域の所在を読
み込む(図18のS1)。次に管理域アクセス制御部4
(図1)が駆動されて,その利用者に参照権が有るかチ
ェックし(図18のS2),ない場合は処理を中止し
(同S3),ある場合は生産物参照部9を駆動して指定
された生産物を作業域に復元する。版数の指定がない場
合は最新版を復元する(同S4)。
【0106】次に復元した版数を作業域に記録し(同S
5),次いで管理域アクセス制御部4を起動してこの利
用者に所有権があるか判定し(同S6),所有権がある
場合は書き込み可属性で復元し(同S7),所有権がな
い場合は書き込み不可属性で復元する(同S8)。但
し,復元は上記S4で実行されているので,その内容に
書き込み可属性または不可属性を付加する。
【0107】その後,指定された形式で指定の生産物を
外部媒体25に出力する。この時,表題が一致する生産
物を管理域から検索して,検索された生産物を外部媒体
に出力した生産物により置き換える(図18のS9)。
【0108】ソフトウェアの生産物を製品として提供
(出荷等)する時等に,生産物の構成を記録する処理が
実行される。この記録は管理域内にデータとして構成情
報DBに記録される。
【0109】図19は構成情報記録の説明図である。こ
の構成情報は,複数の生産物の関連を管理する情報を表
し,管理域の単位でその配下の特定の生産物及び下位の
管理域の関連を管理する情報(ベースラインという)を
記録する。図19のA.には管理域1が一つ設けられ,
この管理域1の下にそれぞれ名称としてA,B,Cを持
つ生産物A〜Cが蓄積されており,各生産物A〜Cはそ
れぞれ個別に更新され,それぞれ1〜3版の履歴が蓄積
されている場合に,管理域の最新の構成で「ベースライ
ン」設定を行うと,「管理域名−版数」という形式で
「Aの3版,Bの2版,Cの2版」という構成を記録す
ることができる。なお,このように各生産物の版数が異
なるのは,各生産物の更新の進み具合や,相互のインタ
フェースを保つ時に版数に違いが生じる場合があるため
である。
【0110】この構成の記録は作業域について行うこと
ができ,管理域の情報を復元,参照または作業域の作成
において,作業域に復元,参照または作成された生産物
の構成情報を記録することができる。図19のA.の例
では,作業域2の構成情報は「Aの1版,Bの2版,C
の1版」という構成情報となる。
【0111】また,ベースラインは,階層的な管理域に
対しても設定することができ,その例を図19のB.に
示す。この場合,管理域の格納域には,一つの管理域の
配下に3つの管理域が設けられており,上位の管理域に
対してベースラインを設定すると,指定に従って,まず
下位の管理域にベースラインが設定される。例えば,最
新の構成で設定される。その後,上位の管理域に対し,
下位の3つのベースラインの構成が記録される。
【0112】図20は生産物の構成記録の処理フローで
ある。図16のA.は管理域の最新の構成で生産物の構
成を記録する場合の処理フローであり,管理域生産物の
構成記録のコマンドが入力されると,構成情報記録部1
4(図1)が起動し,まず管理域下にさらに管理域が存
在するか確認し,存在するとその管理域に対して再帰的
に以下の処理を繰り返す(図20のA.のS1)。次に
管理域下の更に管理域がない場合に全ての生産物の名前
と最新の版数を記録し,前回の記録と比べて違いがあれ
ば,新たな構成として記録し版数を付与する(同S
2)。次に,管理域下にさらに管理域がある場合は,全
ての管理域の版数と全ての生産物の版数を記録し,前回
の記録と比べ変化があれば版数を付与する(同S3)。
【0113】次に図20のB.は現在の作業域の構成で
生産物の構成を記録する場合の処理フローであり,作業
域生産物の構成記録のコマンドが入力されると,構成情
報記録部14(図1)が起動し,作業域下にさらに作業
域が存在するか確認し,存在するとその管理域に対して
再帰的にこの処理を繰り返す(図20のB.のS1)。
すなわち,作業域下にさらに管理域がない場合に,全て
の生産物の名前と現版数を記録し前回の記録と比べ変化
があれば,新たな構成として記録し版数を付ける(同S
2)。作業域下にさらに作業域がある場合は,全ての下
位の作業域の版数として全ての生産物の版数を記録し前
回の記録と比べ変化があれば,版数を付ける(同S
3)。
【0114】次に,製品提供時等に生産物の構成を表示
して確認を行いたい場合がある。その場合の処理フロー
を図21に示す。図21のA.は製品として提供する生
産物の構成を見たい時に実行され,指定生産物の構成表
示のコマンドが入力されると,構成情報表示部15(図
1)が起動され,指定された構成の版数をもとにその構
成の記録を表示する。図21のB.は生産物の提供の記
録を見たい場合であり,指定生産物の記録表示のコマン
ドが入力されると,構成情報表示部15が起動して,指
定された生産物の構成に関する記録を表示する。更に,
図21のC.は二つの製品の生産物の構成の差異を見た
い場合に実行される処理であり,二つの製品を指定し
て,二つの生産物の構成の差異表示のコマンドが入力さ
れると,構成情報表示部15が起動して,指定された二
つの構成の版数間の差異を表示する。
【0115】次に流用・並行開発の支援を行うための,
機能を説明する。ソフトウェアをあるユーザ(団体)向
けに開発している時,他のユーザ(団体)に対しても同
様の機能を持つが一部が異なるソフトウェアを同時に同
じグループで開発する場合がある。この場合,作業形態
に対応した生産物の管理として,派生(分岐)版数の管
理を矛盾なく行う必要がある。
【0116】最初に派生機能について説明すると,派生
機能はコンピュータの母体側(原本となる生産物)の指
定ベースラインと同一の構成(ディレクトリ/ファイル
構成)で,派生側の資産をコンピュータ上に作成する機
能である。この時,派生側に作成される資産は,過去の
履歴も含めて,母体側と同一のものが作成される。ま
た,派生側の管理域は基本的には母体側と同一のものが
作成される。そして,派生後の管理は,基本的には母体
側と派生側で独立して行われる。
【0117】また,派生が行われた後に,母体側を変更
した場合は,派生時のシンボリックリンクを保持したま
まなので,容量増はない。派生側資産に変更があった場
合は,変更されたファイルのみがシンボリックリンクを
解消し,母体側からのコピーにより派生側にファイルが
作成される。
【0118】図22は派生の説明図である。この図には
派生の例としてA国向けシステムが母体として存在する
時に,同様のシステムであるB国向けシステムを並行開
発するために派生が行われて,生産物としてシステム,
タスクA,タスクBとで構成され,各タスクA,Bに属
する複数の生産物が設けられている状態を示す。図の状
態は,派生時には全て共有されていたが,その後の開発
によりタスクBの一部の生産物だけが共有されているの
を除いて,その他の生産物は異なる内容に変更されて専
有化された状態を表す。
【0119】図23は派生が行われた時の生産物管理の
構成例を示す。管理域1を母体として指定された版数
(設計書Aが1.2版,設計書Bが1.3版,プログラ
ムAが1.2版)により管理域1’が派生先として作成
された例であり,母体側開発者用の作業域2が設けられ
ているのに対し派生先開発者用の作業域2’が設けられ
ている。派生先の管理域1’には,派生後の開発により
変更された生産物の履歴(例えば,設計書Bの3.1
版,プログラムAの2.2版)が格納され,母体と異な
っている。
【0120】上記に説明した流用・並行開発時の各処理
の詳細を以下に説明する。図24は流用・並行開発用管
理域作成の処理フローである。流用または並行開発を始
める場合に,生産物を指定して流用・並行開発用管理域
作成のコマンドが入力される。これにより派生管理域作
成部17(図1)が起動して,指定された生産物の構成
を派生の構成として新たに記録する(図24のS1)。
次に対象となる管理域の生産物を全て新たな管理域にリ
ンクする(図24のS2)。すなわち,派生は最新版か
らの派生,旧版からの派生を問わず,派生側にはシンボ
リックリンクにより資産が作成されるので,物理的には
母体側と同一のものであるため,派生時にはファイル容
量は増加されない。なお,派生は最新版からの派生,旧
版からの派生を問わず,派生時にはシンボリックリンク
により行われるので次に派生情報記録部16(図1)が
起動して派生先の管理域に母体の生産物の構成情報を記
録する(図24のS3)。図23の例では,母体の管理
域1から派生先の管理域1’の各データベース10
2’,103’108’の中の点線で示す構成が記録さ
れる。
【0121】次に流用または並行開発の状況を見る場合
の処理を図25に示す。最初に,A.の場合,生産物を
指定して派生先一覧表示のコマンドを入力すると,派生
情報表示部18(図1)が起動して指定された生産物か
らの派生先の一覧を版数毎に表示する。次に図25の
B.の場合,指定した管理域について派生先の一覧表示
のコマンドを入力すると,上記A.と同様に派生情報表
示部18が起動し,指定された管理域からの派生先の一
覧を版数毎に表示する。また,図25のC.の場合,生
産物を指定して母体表示のコマンドを入力すると,同じ
く派生情報表示部18が起動して指定された生産物の母
体とその版数を表示する。
【0122】さらに,図25のD.の場合,指定した管
理域の母体を見たい場合,管理域の母体表示のコマンド
を入力すると,同じく派生情報表示部18により指定さ
れた管理域の母体とその版数を表示する。
【0123】次に派生後に新たに生産物の管理を始める
場合の処理を説明する(フローは図示せず)。この場
合,場所を指定して管理域作成のコマンドを入力する
と,管理域作成部6(図1)が起動して,指定の場所に
管理域が作成される。この時,母体側または派生側に影
響を与えることはない。
【0124】次に図26は派生後に生産物の作成・変更
を始める場合の処理フローであり,派生がある時に場所
を指定して作業域作成のコマンドを入力すると,作業域
作成部7(図1)が起動して指定の管理域に対応した作
業域を指定された場所に作成する(図26のS1)。次
に派生制御部5(図1)が起動して,作業域作成が派生
側か母体側かを判定し(同S2),派生側である場合は
派生側の枝版数で処理を継続し(同S3),母体側の場
合は母体の枝版数で処理を継続する(同S4)。次に管
理域アクセス制御部4(図1)により参照可能な利用者
かチェックし(同S5),可能でない場合は処理を中止
し(同S6 ),可能な場合は管理域の所在を作業域に記
録する(同S7)。次いで,既に指定の管理域に生産物
が登録されている場合は,それらの生産物を参照し(同
S8),参照により復元された生産物の版数を作業域に
記録する(同S9)。
【0125】上記の図26により派生側がある時に生産
物を作業域で作成,変更が行われるが,その生産物をグ
ループに公開する場合の処理フローを図27に示す。図
27において,生産物を指定して,派生側がある時の生
産物登録のコマンドを入力すると,生産物登録部8(図
1)が起動し,作業域から対応した管理域の所在を読み
込む(図27のS1)。次に派生制御部5(図1)を起
動して生産物が派生側か母体側かを判定する(同S
2)。この判定により派生側である場合は派生側の枝版
数で,母体側である場合は母体側の枝版数で,それぞれ
処理を継続し(図27のS3,S4),次に管理域アク
セス制御部4(図1)を起動して登録可能な利用者かチ
ェックし,登録可能でない場合は処理を中止し(同S
5,6),登録可能な利用者の場合は,生産物登録部8
は指定された生産物を登録する(同S7)。この登録が
始めての登録である場合は,枝版の初版として登録しそ
の情報を作業域に記録する(同S8)。
【0126】次に登録済の生産物を登録する場合は参照
時の版数を読み出し,最新版の場合は新たな最新版とし
て登録し,旧版の場合はその旧版の枝版として登録する
(同S9)。この後,所有権設定部11(図1)が起動
され,登録した生産物に所有権を設定し(図27のS1
0),対象となる個人生産物の履歴を削除する(同S1
1)。
【0127】上記図27の処理により派生後に新たに公
開された生産物の内容や旧版の内容を復元する場合は,
図28に示す処理が実行される。図28は派生後新たに
公開された内容や旧版の内容を復元する場合の処理フロ
ーである。派生がある時の生産物参照のコマンドが入力
されると,生産物参照部9が駆動され,作業域から対応
した管理域の所在を読み込む(図28のS1)。次に派
生制御部5(図1)が起動され生産物が派生側か母体側
かの判定が行われ(同S2),派生側である場合は派生
側の枝版数で,母体側である場合は母体側の枝版数で,
それぞれ処理が継続され(同S3,S4),次に管理域
アクセス制御部4(図1)を起動して,この利用者につ
いて参照権の有無をチェックする(同S5)。
【0128】参照権がない場合は処理を中止し(図28
のS6),参照権がある場合は,生産物参照部9は指定
された生産物を作業域に復元し,版数の指定がなければ
最新版を復元する(同S7)。復元した版数を作業域に
記録する(同S8)。次に,所有権の有無を確認して所
有権がある場合は,書き込み可属性で,ない場合は書き
込み不可属性で復元する(同S9)。
【0129】派生後に生産物の所有権を譲渡したい場合
がある,その場合の処理を図29により説明する。図2
9のA.の所有権解除の場合,生産物を指定して,派生
がある時の所有権解除のコマンドを現在所有権を持つ利
用者により入力する。これにより所有権解除部10(図
1)が駆動され,最初に派生制御部5(図1)を起動し
て派生側か母体側かを判定する(図29のA.のS
1)。この判定により派生側である場合は派生側の枝版
数で,母体側である場合は母体側の枝版数で,また共有
部の場合は共有部の版数でそれぞれ処理を継続し(同S
2,S3),次に管理域アクセス制御部4(図1)を起
動してこの利用者に指定された生産物の所有権があるか
判定する(図29のA.のS4)。所有権がない利用者
の場合処理を中止し(同S5 ),所有権がある場合は,
所有権を解除し(同S6),作業域下の生産物の属性を
書き込み不可にする(同S7)。
【0130】図29のB.は上記のA.の処理により所
有権が解除された後,別の利用者に所有権を設定する時
の処理である。所有権を設定する利用者を指定すると共
に,生産物を指定して,派生がある時の所有権設定のコ
マンドが入力されると,派生側か母体側かを判定し(図
29のB.のS1),上記A.のS2,S3と同様に版
数を決定して処理を継続し,次に派生制御部5(図1)
により指定された生産物の所有権を確認し(同S4),
所有権が設定されていると処理を中止し(同S5),所
有権が設定されていないと指定された利用者に所有権を
設定する(同S6)。この後,作業域下の生産物の属性
を書き込み可にする(同S7)。
【0131】次に派生後に共通部分の生産物を登録する
場合の処理フローを図30に示す。生産物を指定して,
母体,派生側共通の生産物登録のコマンドが入力される
と,共通部生産物登録部19が起動され,最初に作業域
から生産物に対応した管理域の所在を読み込む(図30
のS1)。次にその生産物が専有化されているか派生制
御部5により検査する(同S2)。専有化されていると
処理を中止し(同S3),専有化されていないと,管理
域アクセス制御部4により登録可能な利用者かチェック
し(同S4),該当しないと処理を中止し(同S5),
登録可能な利用者の場合は,指定された生産物を共通部
生産物登録部19により共通部(共有部と同じ)に登録
する(同S6)。次に所有権設定部11により登録した
生産物に所有権を設定し(図30のS7),更に個人履
歴管理部26を起動して,対象となる個人生産物の履歴
を削除し(同S8),派生制御部5により派生に関する
記録を今登録された版から派生した状態に変更する(同
S9)。
【0132】派生が行われた後に,母体または派生側の
専有化された生産物の変更を生産物に反映したい場合が
ある。その場合,図31に示す処理フローが実行され
る。図31のA.は他管理域の生産物を自管理域に取り
込む場合の処理であり,専有化部分の生産物の管理域へ
の取り込みのコマンドが入力されると,他管理域生産物
取り込み部22が駆動され,指定された他の管理域の中
で自管理域と構成が一致する管理域下の生産物を自管理
域の生産物の枝版として登録する。
【0133】図31のB.は生産物の枝版を作業域へ取
り込む場合の処理であり,枝版を指定して生産物の枝版
の作業域への取り込みのコマンドが入力されると,枝版
取り込み部21が駆動され,指定された枝版の内容を作
業域の内容と比べて,異なる部分をその部分へ挿入する
処理が行われる。
【0134】次に生産物の全履歴を管理するエリアに無
制限にその履歴が増えることを防ぐために実行される処
理を図32に示す。図32は,管理域下の不要な生産物
の履歴を削除するための処理フローであり,管理域を指
定して不要生産物の履歴削除のコマンドが入力される
と,旧版履歴削除部20が駆動され,指定された管理域
下の全ての生産物について以下の処理が繰り返される
(図32のS1),すなわち,構成が記録されている版
を調査して記録し(同S2),派生している版を記録し
(同S3),次に最新の版を記録して(同S4),最後
にこれらの記録された版以外の版の全てを消去する(同
S5)。
【0135】次に管理域を有するコンピュータとは別の
コンピュータからネットワークを介して作業を行う場合
の処理を説明する。上記した,生産物や構成情報の蓄積
機能,復元(参照)機能及び共用機能をLANのような
ネットワークで分散された環境においても提供される。
【0136】図33にネットワークにより接続されたコ
ンピュータの構成例を示す。この例では,LANにより
接続されたコンピュータA,Bが設けられ,コンピュー
タAは,本発明の生産物管理装置の機能を備えた,例え
ばワークステーションで構成され,コンピュータBはパ
ソコンで構成される。コンピュータAは,管理域に対応
する格納域を備え,図示されないが作業域を必要な個数
を備えることができ,クライアントからの要求に応じた
処理を行うサーバ機能を備えている。コンピュータBは
クライアント機能を備えると共に,利用者により生産物
を作成・更新するための作業域が設けられる。
【0137】図34は管理域を備えるコンピュータに対
し別のコンピュータから作業を行う場合の処理フローで
ある。図34のA.は別のコンピュータから管理域を作
成する処理であり,別のコンピュータ(例えば,図31
のコンピュータB)から管理域を指定して,管理域作成
のコマンドを入力すると,ネットワーク制御部28(図
1)からネットワークを介して管理装置(例えば,コン
ピュータAに対応)に送られ,指定された管理域の情報
が管理域作成部6(図1)に通知され,管理域が作成さ
れる。
【0138】次に図34のB.は,作業域を作成する処
理であり,別コンピュータから作業域を指定して作業域
作成のコマンドを入力すると,ネットワーク制御部28
により指定された管理域の情報を作業域作成部7に通知
され(図34のB.のS1),次に作業域作成部7はそ
の管理域の情報を用いて作業域を作成し(コンピュータ
Aに),作成された作業域を,作業を行うコンピュータ
にコピーする(同S2)。
【0139】生産物を別のコンピュータで作成して,登
録を行う場合,図34のC.に示す処理が実行される。
生産物登録のコマンドを入力すると,ネットワーク制御
部28により,作業を行っているコンピュータ(図33
のコンピュータBに対応)の作業域下の生産物が,管理
域下を管理するコンピュータ(図33のコンピュータA
に対応)の作業域下の生産物より新しい生産物(差分)
のみを転送する(図34のC.のS1)。次に,生産物
登録部8を起動して生産物を登録する(同S2)。
【0140】次にネットワークを介して生産物を参照す
る場合,図34のD.に示すように,別のコンピュータ
から作業域を指定して,生産物参照のコマンドを入力す
ると,ネットワーク制御部28は,指定された作業域の
情報を生産物参照部9に通知する,これにより生産物参
照部9は生産物を参照する(図34のD.のS1)。続
いて,管理域を管理するコンピュータの作業域下の生産
物が作業を行っているコンピュータの生産物より新しい
場合,その部分の生産物の転送を行う(同S2)。
【0141】図35は個人,グループのレベルに対応す
る復元を行う実施例の構成図を示し,この構成は上記図
2に示す原理構成に対応し,上記の本発明の第11の目
的に対応する実施例の構成である。
【0142】図35において,1−1はグループ管理
域,2−10は利用者Aの作業域1,2−11は利用者
Aの作業域2,2−2は利用者Bの作業域,31は生産
物蓄積管理装置,32は生産物復元装置である。なお,
31,32は図示省略されているが生産物管理装置30
を構成する装置である。また,310〜312,320
〜322は上記図2の同じ符号の各部に対応し説明を省
略する。
【0143】100a,100bは生産物一覧データベ
ース(以下,データベースはDBで表す)であり,10
0bは100aの下位に設けられている。120a,1
21a及び120b,121bはそれぞれ生産物A,生
産物B,生産物C,生産物Dの各生産物DB,122a
は各生産物一覧DB100aに属する各生産物A,Bの
グループレベルDB,122bは各生産物一覧DB10
0bに属する各生産物C.DのグループレベルDB,2
−10は利用者Aの作業域1,2−11は利用者Aの作
業域2を表す。
【0144】図36は各データベースの構成を示す図で
あり,生産物一覧DB100a,100bは,生産物D
B名,下位生産物一覧DB名の情報で構成され,生産物
DB120a,120bは生産物DB名,表題,履歴情
報(版数,登録者名,登録日時等),最新版数,所有者
の各情報で構成され,グループレベルDB122a,1
22bは識別名,識別版数,構成生産物情報,関連グル
ープレベルDB名等で構成される。また,各作業域2−
10,2−11,2−2にはそれぞれ作業生産物一覧D
Bが設けられ,そこには作業生産物情報(生産物名,版
数とで構成)が格納される。
【0145】図35の構成において,生産物蓄積管理装
置31内の所有者管理部310は,上記図17に示す所
有権設定と所有権解除の各コマンドの処理を行う。生産
物登録部311は上記図15に示す生産物登録コマンド
による処理に一部追加された処理(生産物の履歴と所有
権の設定を登録時に行う)が付加されている。
【0146】図37は図35の実施例における生産物登
録の処理フローを示す。図37の処理フローにおいて,
生産物登録コマンドが入力されると,最初に新規登録か
判別され(同S1),新規登録の場合は生産物DBを作
成し,該当する生産物DBに所有権を設定し,生産物一
覧DBにDBを追加する(図37のS2〜S4)。新規
登録でない場合,利用者が所有者(所有権を持つ)か否
かを判別する(同S5)。所有者の場合は処理を中止し
(同S6),所有者でない場合は生産物DBに追加し
(同S7),該当する生産物DBに所有権を設定する
(同S8)。
【0147】図38は個人レベル復元の処理フローであ
り,上記図12に示す生産物参照の処理フローは一般的
な参照であるのに対し,この図38は各利用者の必要に
応じた復元を行う場合の処理であり,図35の個人レベ
ル復元部320により実行される。
【0148】個人レベル復元コマンドの入力に対し,グ
ループメンバか判別し(図38のS1),グループメン
バでない場合は処理を中止するが(同S2),グループ
メンバの場合は版数の指定があるか判別する(同S
3)。版数が指定されていると指定の版数の内容を生産
物DBから復元し(同S4),指定がないと最新版の内
容を生産物DBより復元する(同S5)。この場合の復
元は生産物DBの差分や圧縮の内容を元に戻す処理が含
まれる。次に復元の対象となる生産物の所有者か判別し
(同S6),所有者であると復元した生産物の属性を書
き込み可にし,所有者でないと書き込み不可にする(同
S7,S8)。上記図35の作業域2−10(利用者A
の作業域1)の例では,最新版(生産物Aが1.3版,
生産物Bが1.2版)が復元された状態である。
【0149】図39はグループレベル設定の処理フロー
である。各利用者は指定の各生産物の履歴の最新版,ま
たは作業域の構成に対してグループレベルを設定でき
る。この処理は上記図35のグループレベル設定部31
2により実行される。なお,このグループレベルは,上
記図19に示すベースラインと同じ意味の用語である。
【0150】最初にグループレベル設定コマンドが入力
されると,グループメンバか判別し(図39のS1),
メンバでないと処理を中止し(同S2),メンバの場合
は設定の構成が最新版か作業域かを判別し(同S3),
最新版の場合は指定の生産物の名前と新版数をグループ
レベルDB(図35の122aまたは122b)に記録
し(図38のS4),作業域の場合は作業域の生産物の
名前と版数をグループレベルDBに記録する(同S
5)。
【0151】次に上記により設定したグループレベルの
内容(生産物)を参照したい場合は,グループレベル参
照復元コマンドによりその内容を復元できる。図40は
グループレベル参照復元の処理フローであり,図35の
グループレベル参照復元部322により実行される。
【0152】グループレベル参照復元コマンドが入力さ
れると,グループメンバか判別し(図40のS1),メ
ンバでないと処理を中止し(同S2),グループメンバ
の場合,指定のグループレベルが存在するか判別する
(同S3)。無い場合は処理を中止するが(同S4),
ある場合は指定のグループレベルの内容を生産物DBよ
り復元して復元した生産物を書き込み不可の属性にする
(同S5,S6)。図35の作業域2−2(利用者Bの
作業域)の場合,グループレベル(生産物Aが版数1.
2,生産物Bが版数1.1)の生産物A,生産物Bが復
元されている例を示す。
【0153】各利用者はグループレベルの内容を更新し
たい場合は,グループレベル更新復元コマンドによりそ
の内容を復元できる。図41はグループレベル更新復元
コマンドの処理フローであり,図35のグループレベル
更新復元部321により実行される。
【0154】グループレベル更新復元コマンドが入力さ
れると,上記図40と同様のステップS1〜S4の処理
が行われ,S3において指定のグループレベルがある場
合,その利用者に所有権がある生産物かの判別を行う
(図41のS5)。ある場合は最新版の内容を復元し,
復元した生産物を書き込み可の属性にする(同S6,S
7)。所有権がない生産物の場合,指定のグループレベ
ルの内容を生産物DBから復元し,復元した生産物を書
き込み不可の属性にする(同S8,S9)。
【0155】上記の図35〜図41に示した構成によ
り,ソフトウェア開発の作業の中で発生する3つの場面
(個人レベルでの作業,グループレベルの参照,グルー
プレベルに対する変更)に応じて復元方法を選択するこ
とができる。
【0156】次に生産物の蓄積と参照復元を効率化する
実施例を説明する。この実施例は,上記図2に示す構成
による本発明の第12の目的に対応する原理構成を実現
する構成である。
【0157】図42はグループレベル生産物の参照復元
を効率化する実施例の構成である。図中,1−1,3
1,32,2−10,2−11及び2−2は上記図35
に示す同一符号の各部と同じ名称であり説明を省略す
る。グループ管理域1−1内の100は生産物一覧D
B,120は生産物AのDB,121は生産物BのD
B,122〜127はそれぞれ図2に示す各記号に対応
し,122はグループレベルを含むDB,123,12
4はキャッシュメモリ上に設けられた生産物A,生産物
Bのグループレベルのデータ(復元形態),125は最
新版のデータを含むDB(最新版のデータを含まない場
合もある),126,127はキャッシュメモリ上に設
けられた生産物A,生産物Bのグループレベルのデータ
(復元形態),126,127はそれぞれ生産物A,生
産物Bの最新版のデータ(復元形態)である。
【0158】図42の構成において,生産物のグループ
レベル122,123を設けて使用する第1の実施例を
説明する。この第1の実施例では,グループレベルを設
定して,利用者の作業域で生産物のグループレベルを参
照し,更新復元も可能にする例であり,以下の図43〜
図45を用いて処理内容を説明する。
【0159】図43はグループレベル設定の第2の処理
フローであり,図41のグループレベル設定部312に
より実行される。図43において,グループレベル設定
コマンドが実行されると,S1〜S5は上記図38のグ
ループレベル設定の処理フローのS1〜S4と同様であ
り説明を省略する。図43では,上記S4,S5の処理
の後,S6においてグループレベルの生産物を管理域1
−1内に復元する処理が行われる点に特徴を持つ。この
場合の復元は,データベースの差分ではなく復元したデ
ータであり,アクセスにより直ちに参照可能なキャッシ
ュメモリに格納される。図43の例では,生産物ADB
120,生産物BDB121のグループレベルは,図に
示すように生産物Aが1.3版,生産物Bが1.1版で
ある。
【0160】この後,各利用者はグループレベルの内容
を参照したい場合には,図42のグループレベル参照復
元部322によりその内容を復元でき,そのフローを図
44に示す。
【0161】図44はグループレベル参照復元の第2の
処理フローである。グループレベル参照復元コマンドが
入力されると実行されるS1〜S4は上記図40のグル
ープレベル参照復元の処理フローのS1〜S4と同様で
あり,説明を省略する。図44では,S3において指定
のグループレベルがあると判別された時に,S5におい
て指定のグループレベルの管理域の内容を作業領域から
参照可能(リンク)にする処理が行われる点に特徴を持
つ。この参照可能なリンクとは,キャッシュメモリにグ
ループレベルの生産物を復元することである。この後,
管理域に復元した生産物を書き込み不可にする(図44
のS6)。
【0162】また,各利用者はグループレベルの内容を
更新したい場合には,図42のグループレベル更新復元
部321によりその内容を復元できる。図45はグルー
プレベル更新復元の第2の処理フローである。グループ
レベル更新復元のコマンドが入力されると実行されるS
1〜S7は,上記図41に示すグループ更新復元の処理
と同様であり説明を省略する。図45では,S5におい
て所有権の有る生産物でないと判別された時にS8にお
いて,指定のグループレベルの管理域の内容を作業域か
ら参照可能(リンク)にする処理が行われる点に特徴を
持つ。これにより,管理域のキャッシュメモリ上のグル
ープレベルの生産物を参照可能とし,次のS9で復元し
た生産物を書き込み不可の属性にする。
【0163】上記の図42の構成において,最新版の生
産物126,127を設けて使用する第2の実施例を説
明する。この第2の実施例では,生産物の新規登録また
は更新内容を登録すると最新版の内容がキャッシュメモ
リに登録され,利用者の作業域で最新版を参照し,更新
復元を可能にする例であり,以下の図46,図47を用
いて処理内容を説明する。
【0164】利用者は生産物の履歴の蓄積を行う場合
に,生産物登録部(図42の311)により実行され,
図46に示す処理が行われる。図46は図42の実施例
における生産物登録の処理フローである。
【0165】図46は生産物登録コマンドが入力される
と,上記図37の生産物登録の処理フローのS1,S2
と同様に,生産物が新規登録の場合はS2において生産
物DBを作成し,生産物の内容をそのまま管理領域に保
存する(図46のS3)。この処理で,管理域のキャッ
シュメモリに生産物が原形のまま保存される。図42の
例では,126で示す生産物Aは1.2版,127で示
す生産物Bは1.2版の各内容が保存される。
【0166】この後,該当する生産物DBに所有権の設
定と生産物一覧DBにデータを追加する処理(同S4,
S5)が行われる。また,新規登録でない場合に,次に
所有者であるかを判別し(同S6),所有者の場合処理
を中止するが(同S7),所有者でない場合は,生産物
DBに追加し(同S8),最新版の内容を新しいのと置
き換える(同S9)。これは,最新版が格納されるキャ
ッシュメモリの内容を置き換える処理である。続いて,
該当の生産物DBに所有権を設定する(同S10)。
【0167】上記のように,キャッシュメモリに最新版
が管理域に保存された後に個人レベルの生産物復元を要
求すると,個人レベル復元部(図42の320)により
キャッシュメモリから最新版を復元することができる。
【0168】図47は個人レベル復元の第2の処理フロ
ーである。個人レベル復元コマンドが入力されると,上
記図38の個人レベル復元の処理フローと同様のS1〜
S3の処理が行われる。S3において版数の指定がない
場合は,その利用者が所有者であるか判別し(同S
7),所有者である場合は,最新版の内容を生産物DB
(キャッシュメモリ)より復元し,復元した生産物を書
き込み不可の属性にする(同S9,10)。
【0169】上記の図42の構成において,グループレ
ベルの生産物123,124をキャッシュメモリに設け
ると共に最新版の生産物126,127を設けて使用す
る第3の実施例を説明する。
【0170】この第3の実施例では,上記の第1の実施
例に説明した各処理フローによりグループレベルの設定
(図43)でグループレベルの生産物がキャッシュメモ
リに保存され,その内容をグループレベル参照復元(図
44),グループレベルの更新復元(図45)を行うこ
とができ,生産物の登録(図46)で最新版がキャッシ
ュメモリに保存され,その最新版の内容を個人レベル復
元(図47)することができる。これにより,グループ
レベルの生産物及び個人レベルの最新版の生産物を効率
良く復元することができる。
【0171】次に,図48は一次生産物と二次生産物を
対象とする実施例の説明図である。すなわち,一次生産
物と二次生産物(一次生産物をコンパイル等の処理によ
り得られた生産物)の関係を持つ2つの生産物を効率良
く蓄積して参照・復元する場合の実施例である。図48
には,グループ管理域1−1だけを示し,他の生産物管
理装置(生産物蓄積管理装置31,生産物復元装置3
2)や各利用者の作業域(2−10,2−11,2−
2)は,上記図42の構成と同様であるため図示省略し
た。
【0172】図48のグループ管理域1−1において,
100は生産物一覧DB,140は一次生産物,141
は二次生産物,142はグループレベルDB,143,
144は一次生産物及び二次生産物のグループレベルの
生産物,145は最新版DB,146,147は一次生
産物及び二次生産物の最新版の内容である。
【0173】図49は上記図48の一次生産物DB14
0及び二次生産物DB141に格納されたデータ構成を
示す。図49に示すように一次生産物DBには内容が蓄
積されるが二次生産物DBには内容は蓄積されず,最新
版(図48の生産物B147)だけ蓄積される。
【0174】図50は図48の実施例における生産物登
録の処理フローであり,上記図48に示す一次生産物と
二次生産物の関係を備える生産物の登録を行う場合の処
理フローである。
【0175】最初に,新規登録か判別し(図50のS
1),新規登録の場合,二次生産物か判別して(同S
2),一次生産物の場合は一次生産物DBを作成し,二
次生産物の場合は二次生産物DBを作成する(同S3,
S4)。次に生産物の内容をそのまま管理域に保存し,
該当の生産物DBに所有権を設定して生産物一覧DBに
データを追加する(同S5〜S7)。新規登録でない
と,所有者か判別し(図50のS8),所有者の場合は
処理を中止し(同S9)所有者でない場合は二次生産物
か判別する。ここで,二次生産物である場合は二次生産
物DBに追加し(同S11),二次生産物でないと一次
生産物DBに追加する(同S12)。次に最新版の内容
を新しい内容と置き換え,生産物DBに追加して該当の
生産物DBに所有権を設定する(同S13〜S15)。
【0176】次に図51は個人レベル生産物復元の第3
の処理フローである。この処理フローは,上記図48に
示す一次生産物と二次生産物の関係を備える生産物の個
人レベルの生産物復元を行う場合の処理であり,個人レ
ベル生産物復元部(図48では図示省略されているが,
図42の320に対応)で実行される。
【0177】図51のS1〜S4,S7〜S12の各処
理は上記図47の個人レベル生産物復元の第2の処理フ
ローにおける,S1〜10と同様であり説明を省略し,
この処理フローの特徴となるS5,S6について説明す
る。すなわち,最新版であるかの判定において(図51
のS4),最新版でないと判定されると二次生産物かの
判別が行われ(同S5),二次生産物である場合は版数
が指定されていても二次生産物のため復元不可なことを
通知する(同S6)。二次生産物でない場合は,指定の
版数の内容を生産物DBから復元する(同S7)。な
お,二次生産物の場合,一次生産物を復元して作成(コ
ンパイル等による)することができる。
【0178】図52はグループレベル設定の第3の処理
フローである。この処理フローは,上記図48に示す一
次生産物と二次生産物の関係を備える生産物のグループ
レベルの設定を行う場合の処理である。利用者は指定の
各生産物の履歴の最新版または作業域の構成に対してグ
ループレベルを設定できる。
【0179】最初にグループメンバかを判別し(図52
のS1),グループメンバでない場合は処理を中止し
(同S2),グループメンバの場合は設定の構成を判別
し,最新版の場合は,指定の生産物の名前と新版数をグ
ループレベルDBに記録し(同,S3,S4),該当す
る生産物の最新版をグループレベルの生産物として管理
域(キャッシュメモリ)に複写する(同S5)。設定の
構成が作業域の構成である場合,作業域の生産物の名前
と版数をグループレベルDBに記録し(図52のS
6),一次生産物の中でグループレベルに対応する生産
物の内容を管理域内に復元する(同S7)。
【0180】また,図48に示す管理域の構成におい
て,グループレベルの内容を参照したい場合は,グルー
プレベル参照復元部(図42の322)を用い,上記図
44に示す処理フローにより内容を復元できる。さら
に,グループレベルの内容を更新したい場合は,グルー
プレベル更新復元部(図42の321)を用い,上記図
45に示す処理フローによりその内容を更新復元でき
る。
【0181】次に生産物に対し承認を付与する場合の実
施例について説明する。図53は生産物の承認機能を備
える実施例の構成である。図53の構成において,1−
1,31,32の各符号は上記の図42の同一符号と同
様である。生産物蓄積管理装置31内の313は生産物
承認部であり,2−1は利用者Aの作業域,2−3は承
認者の作業域である。
【0182】図54は承認情報を含むデータ構成を示
す。図54のA.にはこの実施例で使用する一次生産物
DB,二次生産物DBのデータ構成を示し,それぞ承認
情報が履歴情報の一部として格納される。承認情報の構
成は,図54のB.に例を示すように,承認者名,承認
日時,承認内容とで構成される。
【0183】図55は生産物承認の処理フローであり,
上記図53の生産物承認部313で実行される。利用者
(承認者)は蓄積された生産物の各履歴に対して承認情
報を付加することができ,その時にこの処理フローが実
行される。
【0184】生産物承認コマンドの入力により動作し,
最初にグループメンバかが判別され(図55のS1),
グループメンバの場合は承認情報を生産物DBに付加し
(同S2),グループメンバでない場合は承認する資格
がなく処理を中止する(同S3)。
【0185】また,利用者は指定の各生産物の履歴の最
新版または,作業域の構成に対してグループレベルを設
定することができるが,その際に承認情報を用いること
により,正当な生産物を対象とすることができる。
【0186】図56はグループレベル設定の第4の処理
フローである。この処理フローは上記図52に示すグル
ープレベル設定の第3の処理フローに新たな処理を付加
したもので,図56のS1〜S3は図52のS1〜S3
と同じであり,S3における設定の構成の判別におい
て,最新版である場合は指定の生産物の最新版が承認さ
れているか調べ(図56のS4),未承認が存在するか
判別し(同S5),存在しないと上記図52のS4,S
5と同じS6,S7の処理が実行される。未承認が存在
すると,処理を継続するか利用者に問い合わせ(図56
のS12),処理を継続するか判別し(同S13),継
続する場合はS6,S7を実行し,継続しない場合は処
理を中止する(同S14)。また,S3において作業域
の構成である場合は,作業域の生産物の版の内容が承認
されているか調べ(同S8,S9),未承認が存在しな
いと(全て承認されないと),図52のS6,S7と同
じS10,S11が順番に実行され,未承認が存在する
と,上記のS12,S13の処理が実行される。その中
のS13において,処理を継続する場合は,上記S3で
最新版または作業域の構成に対応してS6,S7または
S10,S11を実行する。
【0187】また,この実施例において,グループレベ
ルの内容を参照したい場合は,上記のグループレベル参
照復元部(図42の322)により内容を復元すること
ができ,グループレベルの内容を更新したい場合は,上
記のグループレベル更新復元部(図42の321)によ
りその内容を復元することができる。
【0188】次に生産物の識別名の整合性を保つための
実施例を説明する。図57は識別名の整合性を保つ機能
を持つ実施例の構成図である。図57において,1−1
はグループ管理域,100は生産物一覧DB,122は
グループレベルDB,150は生産物XDB,151は
仮想生産物ADB,152は生産物BDBである。また
生産物蓄積管理装置31内の314は識別名変更登録部
であり,310〜312は上記の各図(図42等)と同
じであり,生産物復元装置32内の323は識別名変更
復元部であり,320〜322は上記の各図と同じであ
る。利用者Aの作業域2−1において,210は1.2
版の生産物X,211は1.1版のレベルの生産物Bを
表し,利用者Bの作業域2−2において,220は1.
2版の生産物X,221は1.2版の生産物Bを表す。
【0189】図58は仮想生産物データベースのデータ
構成を示し,図57に示す仮想生産物ADB151に格
納される。データとしては,仮想生産物DB識別名(変
更前の識別名)と生産物DB新識別名(変更後の識別
名)とが組み合わされている。
【0190】利用者が識別名変更登録部(図57の31
4)により生産物の識別名の変更を行う場合,図59に
示す処理が実行される。図59は識別名変更登録の処理
フローであり,利用者から生産物を指定し新たな識別名
とともに識別名変更登録コマンドを入力すると,その識
別名が既に登録されているか判別する(図59のS
1),登録されていると処理を中止する(同S2)。登
録されていない場合は,該当の生産物DBの識別名を変
更し(同S3),仮想生産物DB(図58参照)を作成
する(図59のS4)。次に仮想生産物DBの仮想生産
物DB識別名に変更前の名称を設定し(同S5),仮想
生産物DBの新識別名に変更後の名称を設定する(同S
6)。
【0191】また,利用者は作業域生産物の識別名を識
別名変更復元部(図57の323)を用いて新識別名に
変更することができる。その場合の処理を図60に示
す。図60は識別名変更復元の処理フローである。
【0192】利用者から作業域の生産物の識別名を新識
別名に変更するために識別名変更復元コマンドを入力す
ると,最初にグループメンバか判別され(図60のS
1),グループメンバでないと処理を中止し(同S
2),グループメンバであると,識別名が変更されてい
るか(仮想生産物DBにあるか)判別する(同S3)。
変更されていないとその識別名で処理(識別名変更)を
行う(同S4)。
【0193】識別名が変更されている場合は,版数の指
定があるか判別し(同S5),版数指定がないと最新版
の内容を識別名変更後の生産物DBから復元する(同S
6)。版数指定があると,指定の版数の内容を識別名変
更後の生産物DBから復元し(同S7),復元した生産
物の識別名を変更後の識別名にする(同S8)。
【0194】このように,ソフトウェア開発の作業の中
で生じる生産物の識別名(ファイル名等)の変更に対
し,各利用者がその変更を意識して整合性を保持しなが
ら生産物の復元を行うのではなく,復元操作を行うこと
だけで識別名変更の事実が把握でき,常に最新の生産物
を正しい(変更後の)識別名で使用することが可能とな
る。
【0195】図61は識別名予約機能を備える実施例の
構成であり,上記図4に示す第4の原理構成による第1
の解決手段に対応する。図61において,グループ管理
域1−1の100,122は上記図57と同様であり,
160は生産物C予約データベース(DB),生産物蓄
積管理装置31内の315は識別名登録予約部,316
は識別名予約解除部である。生産物復元装置32内の3
24は識別名予約通知部であり,320〜322は上記
図57と同様である。また,33は生産物一覧表示装置
である。作業域2−1内の210,211はそれぞれ
1.2版の生産物A,1.1版の生産物Bを表し,21
2はデータを含まない生産物Cを表す。また,作業域2
−2内の220,221はそれぞれ1.2版の生産物
X,1.2版の生産物B,222はデータを含まない生
産物Cを表す。
【0196】図62は生産物予約データベースのデータ
構成を示し,その中には生産物予約DB識別名,表題,
所有者が含まれる。利用者は識別名登録予約部315を
用いて生産物の識別名予約を行うことができる。図63
は識別名登録予約の処理フローである。
【0197】識別名登録予約のコマンドが入力される
と,生産物一覧DB100(予約された識別名を含む)
に登録されている識別名と入力された識別名とを照合し
て既に登録済か判別を行う(図63のS1)。登録済の
場合は処理を中止し(同S2),未登録の場合は生産物
予約DB(図63の160に対応)を作成し(同S
3),該当する生産物予約DB内に所有権を設定し(同
S4),生産物一覧DBに予約された識別名を含むデー
タを追加する(同S5)。
【0198】利用者は識別名予約解除部316により生
産物の識別名予約の解除を行うことができる。図64は
識別名予約解除の処理フローである。識別名予約解除コ
マンドを入力すると,まず入力された識別名(解除しよ
うとする識別名)が登録されているか照合により判別し
(図64のS1),登録されていないと処理を中止し
(同S2),登録済の場合は所有者かを判別し(同S
3),所有者でないと処理を中止する(同S4)。所有
者の場合は,生産物予約DBを削除し(同S5),生産
物一覧DBからその識別名を含むデータを削除する(同
S6)。また,利用者は生産物復元の際に識別名予約通
知部(図61の324)により識別名の予約のみが行わ
れている生産物を確認することができる。その場合の処
理フローを図65に示す。
【0199】図65は識別名予約通知の処理フローであ
る。識別名予約通知のコマンドが入力されると,最初に
その利用者がグループメンバであるか判別し(図65の
S1),グループメンバの場合,入力された識別名が生
産物予約DBに予約されているか判別する(同S3)。
予約されてない場合(生産物一覧DBに登録済の場合を
含む)は生産物復元装置32における処理が行われる
(同S4)。生産物予約DBに予約されている場合は,
生産物予約DBから予約された識別名でデータ等の生産
物を復元する(同S5)。続いて,所有者か判別し(同
S6),所有者の場合は復元した生産物を書き込み可の
属性にし(同S7),所有者でないと復元した生産物を
書き込み不可の属性にする(同S8)。
【0200】また各利用者は,生産物一覧表示装置(図
61の33)により既に予約されている識別名を含めた
全生産物の一覧から既存の識別名について確認すること
ができる。
【0201】その場合の処理フローを説明すると,生産
物一覧表示のコマンドを入力すると,グループメンバで
あるかを判別する。グループメンバでないと処理を中止
し,グループメンバである場合は生産物一覧DB(図6
1の100)から取り出した生産物の一覧を表示する処
理が行われる。なお,この生産物の一覧には予約された
識別名も含まれる。
【0202】このようにソフトウェア開発の作業の中で
発生する生産物の識別名の命名において,選択した識別
名が既に存在しないか自動的に確認し,識別名の登録予
約,予約取り消し,復元時の識別名予約通知を行うこと
ができるため,複数人による開発作業で生産物の識別名
を確実に命名することができる。
【0203】図66は識別名を自動生成する実施例の構
成図であり,上記図4に示す第4の原理構成による第2
の解決手段に対応する。図66において,グループ管理
域1−1の内部は,自動生成名ルールDB170が追加
された点を除いて図61と同じであり,生産物蓄積管理
装置31の内部は,識別名自動生成部317が追加され
た点を除いて図61と同じである,また生産物復元装置
32,生産物一覧表示装置33,作業域2−1,2−2
については図61と同じであり,これらについて説明を
省略する。
【0204】図67は自動生成名ルールデータベース
(DB)の構成であり,その中には識別名プレフィクス
と識別名文字数とが含まれている。なお識別名プレフィ
クスとは,予め指定された開発グループによる命名ルー
ルにしたがった識別名の固定文字,可変文字,固定数
字,可変数字の構成を規定したものである。例えば,最
初の2桁は英字のAB,次の3桁は可変数字というよう
なルールや,先頭2文字程度を予めプレフィクスとして
指定するルールである。
【0205】利用者は識別名自動生成部を用いて未使用
の識別名を生成させることができる。図68は識別名自
動生成の処理フローである。図68において,識別名自
動生成コマンドを入力すると,生産物一覧DB(図66
の100)から使用中の識別名を検索する(図68のS
1),これにより検索された使用中の識別名を元に次に
自動生成名ルールDB(図66の170)を用いて識別
名文字列を作成する(図68のS2)。続いて自動作成
された識別名が既に登録済か判別し(図68のS3),
登録済の場合はS1に戻る。登録されてない場合,自動
生成された識別名を利用者へ通知する(同S4)。この
通知に対する利用者からの確認が肯定(OK)であるか
判別し(同S5),肯定の場合は識別名登録予約部によ
り識別名登録予約を行い(同S7),OKでない場合は
処理を中止する(同S6)。
【0206】このようにソフトウェア開発の作業中に発
生する生産物の識別名の命名において,その識別名が既
に存在しているか自動的に確認し,重複しない識別名を
自動的に生成する機能を備えることにより,複数人によ
る開発作業で生産物の識別名の命名を効率的に行うこと
ができる。
【0207】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を奏す
る。 1)ソフトウェア開発において,グループで生産物の共有
を行う場合,責任範囲を明確にすることができ,知らな
い間に内容が更新される等の混乱を防止できる。 2)生産物の管理に発生する不用意な生産物の履歴の増加
を抑制することができる。 3)生産物の変更における後戻り修正を一連の変更として
管理することができる。 4)異形式の外部媒体に格納された生産物を他の生産物と
同様に管理することができる。 5)ソフトウェア開発の流れの中で生産物の構成を管理
し,前後の違いが識別可能となる。 6)ソフトウェア開発の流用または並行開発において,あ
る修正に対する影響範囲を明確にし,修正作業の信頼性
の向上を実現することができる。 7)流用または並行開発において,格納域の増大を防ぐこ
とができる。 8)流用または並行開発において,母体または派生側の修
正を取り込む作業の信頼性を向上することができる。 9)生産物の履歴の中で,不要なものを確実にしかも簡単
に削除することが可能となる。 10) ネットワークを意識することなく生産物の管理を行
うことができる。 11) ソフトウェア開発の作業の中で個人レベルの作業,
グループレベルの参照,グループレベルに対する変更の
各場面に応じた復元を選択でき,復元に要する作業が効
率化される。また,利用者の操作ミスによる必要な内容
と異なる内容を復元することを防止できる(図2に示す
本発明の第2の原理図,図35〜図41の実施例に対
応)。 12) グループで参照する生産物の版数を統一したグルー
プレベルを設定した時に,グループレベルの生産物の内
容を予め管理域内に復元しておくことにより,参照する
時に差分管理された内容や圧縮された内容を変換する必
要がなくなり,復元時間を短縮し,復元時に複製が作成
されないことによりディスク等の記憶装置の容量を減少
させることができる(図2に示す第2の原理図,図42
〜図45に対応)。 13) ソフトウェア開発の作業の中で生産物を登録する時
に,差分または圧縮されて各生産物をデータベースに格
納すると共に最新版は原形のまま管理域に蓄積しておく
ことにより,生産物の最新版を復元する時に復元時間を
短縮すると共に復元時に複製が作成されることが少なく
なり,ディスク等の記憶装置の容量を減少させることが
できる(図2,図46,図47に対応)。 14) グループレベルに対応する生産物の原形と最新版の
生産物の原形を管理域に蓄積しておくことにより,個人
レベルの作業やグループレベルの作業に対応して生産物
の復元を効率化し,記憶装置の容量を減少させることが
できる(図2,図42〜図47に対応)。 15) 一次生産物と二次生産物の関係を持つ生産物の作
成,更新時に, それぞれの蓄積方法を選択して蓄積し,
二次生産物の蓄積量を少なくして,効率的に生産物の履
歴を蓄積することが可能となる(図2,図48〜図52
の実施例に対応)。 16) ソフトウェア開発の作業の中で発生する生産物の作
成・更新に対し承認を行うことができ,グループレベル
の設定も承認の有無を確認することにより情報を管理す
ることが可能となる(図3,図53〜図56に対応)。 17) ソフトウェア開発の作業の中で生じる生産物の識別
名(ファイル名)の変更に対して各利用者は,復元操作
を行うことだけで識別名変更の事実を把握でき,常に最
新の生産物を正しい(変調後の)識別名で使用すること
ができる(図3,図57〜図60に対応)。 18) ソフトウェア開発作業の中のあらゆる局面でキーワ
ードとして使用される生産物識別名について,複数人に
よる矛盾のない命名を保証することが可能となる。ま
た,生産物の復元に際し,識別名の登録予約だけを行っ
ている生産物を利用者に通知することが可能となり,複
数人での開発に特有の情報の伝達ミスなどを最小限にす
ることができる(図4,図61〜図65に対応)。 19) 生産物識別名について膨大な識別名を自動検索し,
複数人で構成される開発グループがあらかじめ合意し,
設定したルールに従って識別名を自動的に決定すること
で,人為的なミスで生じる識別名の重複を防止すること
ができ,自動生成することで効率的に識別名の命名,登
録予約が可能となる(図5,図66〜図68に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成図である。
【図2】本発明の第2の原理構成図である。
【図3】本発明の第3の原理構成図である。
【図4】本発明の第4の原理構成図である。
【図5】本発明の第5の原理構成図である。
【図6】生産物管理の構成例を示す図である。
【図7】管理装置が備える管理域と作業域の作成・管理
機能の説明図である。
【図8】管理域作成と作業域作成の処理フローを示す図
である。
【図9】個人的履歴を管理する場合の各処理を示す図で
ある。
【図10】登録機能の説明図である。
【図11】生産物登録の処理フローを示す図である。
【図12】生産物参照の処理フローを示す図である。
【図13】所有権を譲渡する場合の処理フローを示す図
である。
【図14】管理域や作業域の状態を確認する場合の処理
フローを示す図である。
【図15】旧版取り込みの処理フローを示す図である。
【図16】異形式媒体の生産物の移出入の構成例を示す
図である。
【図17】異形式媒体内の生産物を管理域に登録する処
理フローを示す図である。
【図18】管理域の生産物を異形式媒体内に復元する処
理フローを示す図である。
【図19】構成情報記録の説明図である。
【図20】生産物の構成記録の処理フローを示す図であ
る。
【図21】生産物の構成表示の処理フローを示す図であ
る。
【図22】派生の説明図である。
【図23】派生が行われた時の生産物管理の構成例を示
す。
【図24】流用・並行開発用管理域作成の処理フローを
示す図である。
【図25】流用または並行開発の状況を見る場合の処理
フローを示す図である。
【図26】派生後に生産物の作成・変更を始める場合の
処理フローを示す図である。
【図27】生産物をグループに公開する場合の処理フロ
ーを示す図である。
【図28】派生後新たに公開された内容や旧版の内容を
復元するための処理フローを示す図である。
【図29】派生後に生産物の所有権を譲渡するための処
理フローである。
【図30】派生後に共通部分の生産物を登録する場合の
処理フローを示す図である。
【図31】母体または派生側の専有化された生産物の変
更を反映するための処理フローを示す図である。
【図32】管理域下の不要な生産物の履歴を削除するた
めの処理フローを示す図である。
【図33】ネットワークにより接続されたコンピュータ
の構成例を示す図である。
【図34】管理域を備えるコンピュータに対し別のコン
ピュータから作業を行う場合の処理フローを示す図であ
る。
【図35】個人,グループレベルに対応する復元を行う
実施例の構成図である。
【図36】各データベースの構成を示す図である。
【図37】図35の実施例における生産物登録の処理フ
ローを示す図である。
【図38】個人レベル復元の処理フローを示す図であ
る。
【図39】グループレベル設定の処理フローを示す図で
ある。
【図40】グループレベル参照復元の処理フローを示す
図である。
【図41】グループレベル更新復元の処理フローを示す
図である。
【図42】グループレベル生産物の参照復元を効率化す
る実施例の構成図である。
【図43】グループレベル設定の第2の処理フローを示
す図である。
【図44】グループレベル参照復元の第2の処理フロー
を示す図である。
【図45】グループレベル更新復元の第2の処理フロー
を示す図である。
【図46】図42の実施例における生産物登録の処理フ
ローを示す図である。
【図47】個人レベル復元の第2の処理フローを示す図
である。
【図48】一次生産物と二次生産物を対象とする実施例
の構成図である。
【図49】一次生産物DB及び二次生産物DBに格納さ
れたデータ構成を示す図である。
【図50】図48の実施例における生産物登録の処理フ
ローを示す図である。
【図51】個人レベル復元の第3の処理フローを示す図
である。
【図52】グループレベル設定の第3の処理フローを示
す図である。
【図53】生産物の承認機能を備える実施例の構成図で
ある。
【図54】承認情報を含むデータ構成を示す図である。
【図55】生産物承認の処理フローである。
【図56】グループレベル設定の第4の処理フローであ
る。
【図57】識別名の整合性を保つ機能をもつ実施例の構
成図である。
【図58】仮想生産物データベースのデータ構成を示す
図である。
【図59】識別名変更登録の処理フローを示す図であ
る。
【図60】識別名変更復元の処理フローを示す図であ
る。
【図61】識別名予約機能を備える実施例の構成図であ
る。
【図62】生産物予約データベースのデータ構成を示す
図である。
【図63】識別名登録予約の処理フローを示す図であ
る。
【図64】識別名予約解除の処理フローを示す図であ
る。
【図65】識別名予約通知の処理フローを示す図であ
る。
【図66】識別名を自動生成する実施例の構成図であ
る。
【図67】自動生成名ルールDBの構成を示す図であ
る。
【図68】識別名自動生成の処理フローを示す図であ
る。
【図69】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 管理域 2 作業域 3 個人管理域 4 管理域アクセス制御部 5 派生制御部 6 管理域作成部 7 作業域作成部 8 生産物登録部 9 生産物参照部 10 所有権解除部 11 所有権設定部 12 履歴表示部 13 旧版取り込み部 14 構成情報記録部 15 構成情報表示部 16 派生情報記録部 17 派生管理域作成部 18 派生情報表示部 19 共通部生産物登録部 20 旧版履歴削除部 21 枝版取り込み部 22 他管理域生産物取り込み部 23 状態表示部 24 異形式媒体移出入部 25 異形式媒体 26 個人履歴管理部 27 ネットワーク 28 ネットワーク制御部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者がソフトウェア生産物の作成・変
    更を行う作業域と作成された生産物をグループに公開さ
    れて管理するための管理域とを作成して管理を行うソフ
    トウェア生産物の管理装置において,前記管理域に生産
    物の登録を行うと共に履歴情報の管理を行う生産物登録
    部と,前記管理域から生産物の参照を行う生産物参照部
    と,前記生産物登録部及び生産部参照部からの登録・参
    照の要求に対し要求を行う利用者を判別して生産物の作
    成者または所有権が設定されていない場合に変更を禁止
    し,作成者と同じグループに属さないと参照を禁止する
    管理域アクセス制御部と,生産物の作成者がその生産物
    の所有権を放棄する設定を行う所有権解除部と,所有権
    が放棄された生産物に対し所有権を設定する所有権設定
    部とを備え,前記管理域の履歴を確認する指示により版
    数を含む履歴を表示する制御を行う履歴表示部及び作業
    域の状態を確認する指示により状態を表示する状態表示
    部とを備えることを特徴とするソフトウェア生産物の管
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,更新途中の個人的な
    生産物の履歴を管理する個人管理域を設け,前記個人管
    理域を管理すると共に前記個人管理域に登録された生産
    物の登録・参照を行う個人履歴管理部を備え,前記生産
    物登録部により前記個人管理域の生産物を前記管理域に
    登録を行って生産物の公開を行うと,前記個人管理域の
    前記生産物の履歴を削除することを特徴とするソフトウ
    ェア生産物の管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において,生産物の旧版の内容
    を作業域に取り込む旧版取り込み部を備え,前記旧版取
    り込み部は,生産物の変更中に,内容の低下や劣化が発
    生した時に指示により起動すると,作業域の生産物とし
    て旧版の内容を最新の修正内容として取り込み,旧版に
    対して変更が行われると変更された内容が最新版として
    前記生産物登録部により管理域に登録されることを特徴
    とするソフトウェア生産物の管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記管理装置内の情
    報と異なる形式で格納された外部媒体の生産物を,該外
    部媒体の格納形式に応じて変換して移入すると共に,当
    該管理装置に格納された生産物を該外部媒体の格納形式
    に変換して移出する異形式媒体移出入部を設け,前記異
    形式媒体移出入部は,登録時に外部媒体の生産物の識別
    情報を判定して以前に登録されたものと,新規に登録さ
    れたものを判別して前記外部媒体の生産物を連続的に管
    理することを特徴とするソフトウェア生産物の管理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において,生産物の全履歴を管
    理する管理域と,ソフトウェアを構成する全ての生産物
    に対し,それを構成する特定の版数を構成情報として記
    録する構成情報記録部を設け,該構成情報記録部は製品
    の検査出力時等に関連する全ての生産物の構成を記録
    し,前記生産物参照部は,起動されると前記記録を元に
    指定された生産物の構成を復元し,表示装置により構成
    の一覧及び変更の差分を表示することを特徴とするソフ
    トウェア生産物の管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において,生産物の全履歴を管
    理する管理域の構成に対して母体の構成と派生先を記録
    する派生情報記録部を備え,生産物に対し流用または並
    行開発のための派生管理域の作成指示に応じて起動し,
    前記記録を元に派生先となる新たな派生管理域を作成
    し,該派生管理域に母体の情報を記録する派生管理域作
    成部を備え,前記作成された派生管理域における母体ま
    たは派生先の情報を表示する派生情報表示部を備えるこ
    とを特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において,派生管理域の制御を
    行う派生制御部を備え,前記派生管理域作成部により,
    流用また並行開発の開始時に全ての生産物を共有した新
    たな派生管理域の作成後,派生先で生産物を変更して登
    録を行うと前記派生制御部は,参照先の共有を放棄した
    ものと判別して当該生産物の履歴の複写を行い参照先を
    変更して生産物登録部を起動して前記生産物を登録して
    専有化され,その他の生産物の参照に対し前記派生制御
    部により参照する版数に応じて参照先の共有が行われる
    ことを特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において,母体・派生
    側共通の生産物登録を行う共通部生産物登録部を備え,
    前記派生管理域作成部により,流用また並行開発の開始
    時に全ての生産物を共有した新たな派生管理域の作成
    後,派生先で生産物を変更を行って登録を行う時に前記
    共通部生産物登録部を起動することにより前記生産物を
    共有部として登録すると共に,前記派生制御部は派生に
    関する情報を修正することを特徴とするソフトウェア生
    産物の管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または7において,母体または
    派生側の変更版を自作業域に対応した管理域に選択的に
    取り込む他管理域生産物取り込み部と,現在の作業域の
    生産物の特性の版と参照した版を組み合わせて取り込む
    枝版取り込み部を備え,他管理域の専有化された変更版
    を自管理域へ取り込む指示により前記他管理域生産物取
    り込み部を起動すると,前記専有化された他管理域の中
    で自管理域と構成が一致する生産物の版を取り込み,現
    在の作業域の特定の版の生産物に対し前記管理域に取り
    込まれて枝版が付与された生産物を指定して前記枝版取
    り込み部を起動すると,変更内容が作業域に取り込まれ
    ることを特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1において,旧版履歴削除部を
    備え,前記旧版履歴削除部は,管理域を指定した不要生
    産物削除の指示により起動されると,請求項5に記載の
    構成情報が記録された版,請求項6に記載の派生情報が
    記録がされた版及び最新版の何れにも該当しない版を削
    除することを特徴とするソフトウェア生産物の管理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1において,ネットワークを介
    して前記管理装置に接続されて個別に生産物の開発を行
    うための個人用処理装置を備え,前記処理装置に作業者
    用の作業域を設けると共にネットワーク制御部を設け,
    前記処理装置からの管理域の生成,作業域の生成,前記
    管理域の生産物の参照,生産物の登録の各指示に応じ
    て,前記ネットワーク制御部が仲介することにより前記
    管理装置の前記生産物登録部,前記生産物参照部等の各
    部を駆動して管理域の生成,作業域の生成,作業域の生
    産物の登録,管理域の生産物の参照等を実行することを
    特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  12. 【請求項12】 作業者がソフトウェア生産物の作成・
    変更を行う作業域と作成された生産物をグループに公開
    されて管理するためのグループ管理域とを作成して管理
    を行うソフトウェア生産物の管理装置において,グルー
    プ管理域のデータベースに生産物を蓄積すると共に履歴
    の格納と所有権を設定する生産物登録部とグループ設定
    の要求に応じて生産物のグループレベルを設定するグル
    ープレベル設定部とを備えた生産物蓄積管理装置と,グ
    ループ管理域に登録された生産物に対し利用者からの個
    人レベルの復元の要求に対し版数が指定されると指定さ
    れた版数の生産物を,指定されないと最新版の生産物を
    復元する個人レベル復元部と,グループレベルの内容を
    参照する要求に対し指定されたグループレベルの内容を
    復元するグループレベル参照復元部とを備える生産物復
    元装置と,を備えることを特徴とするソフトウェア生産
    物の管理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において,前記生産物復元
    装置は,グループレベルの生産物に対し変更を行うため
    の復元の要求に対し指定グループレベルの生産物に所有
    権があると最新版の内容を復元し,所有権がないと指定
    グループレベルの生産物を復元するグループレベル更新
    復元部を備えることを特徴とするソフトウェア生産物の
    管理装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置のグループレベル設定部は,生産物をグループ
    レベルに設定する時当該生産物をグループレベルデータ
    ベースに差分または圧縮形態で蓄積すると共に前記グル
    ープ管理域内に,当該生産物の内容を復元して保持し,
    グループレベル参照復元の要求に対し前記生産物復元装
    置のグループレベル参照復元部は,前記管理域に復元さ
    れたグループレベルの生産物の内容を参照復元すること
    を特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  15. 【請求項15】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置の生産物登録部は,各利用者の作業域で作成・
    更新された生産物を登録する時,当該生産物をデータベ
    ースに差分または圧縮形態で蓄積すると共に前記グルー
    プ管理域内に最新版だけを原形のまま保持し,個人レベ
    ル復元の要求に対し前記個人レベル復元部は,前記管理
    域に保持された最新版の内容を参照復元することを特徴
    とするソフトウェア生産物の管理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載された生産物蓄積管
    理装置のグループレベル設定部と,生産物復元装置のグ
    ループレベル参照復元部とを備え,前記生産物蓄積管理
    装置に請求項15に記載の生産物登録部を設け,前記生
    産物復元装置に請求項15に記載の個人レベル復元部を
    設け,個人レベル復元の要求に対し前記管理域に保持さ
    れた最新版の内容を参照復元し,グループレベルの参照
    復元の要求に対し前記グループ管理域に復元されたグル
    ープレベルの生産物を参照復元することを特徴とするソ
    フトウェア生産物の管理装置。
  17. 【請求項17】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置の生産物登録部は,一次生産物とこれに基づい
    て発生する二次生産物とを登録する時,一次生産物につ
    いては前記データベースに差分または圧縮形態で蓄積す
    ると共に最終版を原形のまま蓄積し,二次生産物は変更
    の履歴と最新版の内容だけを蓄積し,前記生産物復元装
    置は,参照復元の要求に対し一次生産物は最新版以外は
    前記データベースの履歴を用いて復元を行い,二次生産
    物は最新版以外は対応する一次生産物から再生成するこ
    とを特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  18. 【請求項18】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置に生産物承認部を設け,前記生産物承認部は作
    成・更新された生産物に対し承認者の作業域からの承認
    の指示に応じて前記グループ管理域に登録された生産物
    のデータベースに承認情報を設定し,前記生産物蓄積管
    理装置のグループレベル設定部は,生産物をグループレ
    ベルに設定する要求に対し生産物が承認されているか判
    別し,承認されているとグループレベルデータベースに
    蓄積することを特徴とするソフトウェア生産物の管理装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置に識別名変更登録部を設け,前記生産物復元装
    置に識別名変更復元部を設け,前記識別名変更登録部
    は,生産物の識別名を変更する要求に対しグループ管理
    域の生産物一覧データベースを参照して変更後の識別名
    が登録済か判別し,未登録の場合に該当生産物のデータ
    ベースの識別名を変更すると共に仮想生産物データベー
    スを作成して,変更前と変更後の名称を設定し,前記識
    別名変更復元部は,識別名を含む復元の要求に対し前記
    仮想生産物データベースを参照して識別名が変更されて
    いると変更後の生産物データベースより復元することを
    特徴とするソフトウェア生産物の管理装置。
  20. 【請求項20】 請求項12において,前記生産物蓄積
    管理装置に識別名登録予約部を設け,前記生産物復元装
    置に識別名予約通知部を設け,前記識別名登録予約部
    は,作成予定の生産物の識別名を付した登録予約の要求
    に対し,当該識別名が未登録であることを検出すると,
    生産物予約データベースを作成し,生産物一覧データベ
    ースに識別名を含むデータを追加し,前記識別名予約通
    知部は,識別名を含む予約通知の要求に対し,前記生産
    物予約データベースに設定されているか判別し,予約済
    であることを示すデータを通知することにより予約済か
    否かを確認することを特徴とするソフトウェア生産物の
    管理装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において,前記グループ管
    理域に識別名を自動生成するルールを格納した自動生成
    名ルールデータベースを設け,前記生産物蓄積管理装置
    に識別名自動生成部を設け,前記識別名自動生成部は,
    利用者からの生産物への識別名自動生成の要求に対しグ
    ループ管理域に備えられた生産物一覧データベースから
    使用中の識別名を検索して前記自動生成名ルールデータ
    ベースを用いて識別名文字列を生成し,生成した識別名
    が登録済でない場合に利用者へ通知し,利用者からの確
    認の指示があると,前記識別名登録予約部に前記識別名
    を登録予約することを特徴とするソフトウェア生産物の
    管理装置。
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