JPH08320253A - 全光束測定装置 - Google Patents

全光束測定装置

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JPH08320253A
JPH08320253A JP12615495A JP12615495A JPH08320253A JP H08320253 A JPH08320253 A JP H08320253A JP 12615495 A JP12615495 A JP 12615495A JP 12615495 A JP12615495 A JP 12615495A JP H08320253 A JPH08320253 A JP H08320253A
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Kenichi Suzuki
健一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランプの直射照度成分の除去を、積分球内の
輝度分布特性データを測定して、輝度分布特性データか
ら数値計算によって行うことにより、遮光板を用いるこ
となく間接照度を測定でき、上記の測定誤差を発生させ
ることなく、全光束の測定精度を向上させる。 【構成】 積分球1の内壁面の一部に設けられた測光窓
2と、測光窓2より観測される積分球1内壁面の輝度分
布を測定するための撮像装置3と、記憶装置4で記録さ
れた全光束標準ランプ6の輝度分布データと撮像装置3
で得られた被測定ランプ7の測定データを演算して全光
束を算出する演算装置5とから構成される全光束測定装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光放射測定の分野で広
く使用されている球形光束計を用いた全光束測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電球や各種放電ランプの開発や品質管理
においては、ランプの全光束値を正確に測定することが
重要となる。ランプの全光束を測定する場合、一般には
球形光束計が用いられる。球形光束計は積分球を応用し
た装置である。積分球壁面の一部に測光窓を設け、この
測光窓に入射する光束を測定するために、分光応答度特
性を標準比視感度に近似させた測光受光器を測光窓に取
り付けた構造を持っており、積分球内部においてランプ
を点灯させた時の測光受光器の出力を測定して全光束を
求めるものである。ランプ点灯時において積分球内壁面
の拡散照度が積分球内部の相互反射によって均一になる
ように、積分球内壁面やランプを保持する治具等、積分
球内は全て白色拡散面になっている。このとき、積分球
の相互反射によって得られる受光窓における照度EW
(1)式のとおりになる。
【0003】 EW = EW0 + EWd ・・・ (1) ここで、EWは受光窓上の照度、E0は受光窓上のランプ
による直射照度、Edは受光窓上の積分球内の相互反射
による間接照度である。
【0004】(1)式におけるEWdは積分球内で点灯し
たランプの全光束との間に(2)式なる関係が成り立
つ。
【0005】EWd = f・Φ ・・・ (2) ここで、fは積分球効率、Φはランプの全光束である。
【0006】(2)式におけるfは積分球固有の係数で
ある。(2)式より、受光窓上の間接照度EWdはランプ
の配光特性等に関係なく、ランプの全光束に比例するの
で、一般には、ランプと受光窓との間に遮光板を置い
て、ランプの直射照度EW0を除去して間接照度EWdのみ
を検出することにより全光束を測定できる原理となって
いる。実際の全光束測定では、全光束値が既知である全
光束標準ランプとの比較測定によって、被測定ランプの
全光束を測定する。球形光束計は、被測定ランプを球内
において点灯させるために明室においても測定ができる
ため、ランプの製造工場や開発部門などにおいては広く
球形光束計を使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内部の
遮光板があるために相互反射が充分に行われず、受光窓
上の間接照度EWdはランプの配光特性によって異なって
しまい、その結果、標準ランプと被測定ランプの配光特
性が異なると誤差を生じてしまうことが問題となってい
る。また一方で、この配光誤差を低減するために積分球
内部の白色拡散面反射率を高くする必要があり、これが
原因となって、ランプの自己吸収誤差が生じたり、積分
球の測色誤差が問題となっていた。
【0008】一方、この誤差を補正して精度を向上させ
た全光束測定装置が特開平5ー312639号公報(特
願平4−123011号)に記載されているが、装置構
成が複雑になるなどの問題がある。
【0009】本発明は、ランプの直射照度成分の除去
を、積分球内の輝度分布特性データを測定して、輝度分
布特性データから数値計算によって行うことにより、遮
光板を用いることなく間接照度を測定でき、上記の測定
誤差を発生させることなく、全光束の測定精度を向上さ
せることができ、また、積分球内部の白色拡散面反射率
を低く設定できる全光束測定装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、積分球と、前記積分球の内壁面の一部に設け
られた測光窓と、前記測光窓より観測される前記積分球
内壁面の輝度分布を測定するための撮像装置と、前記撮
像装置の測定データを演算して全光束を算出する演算装
置とを少なくとも備えた構成である。
【0011】
【作用】本発明は、積分球の受光器として、標準比視感
度に分光応答度を近似させた撮像装置を用い、ランプ点
灯時に、受光窓からみた積分球内の輝度分布を測定し、
輝度分布データからランプの直射光が影響する位置のデ
ータを除去して、間接光のみの輝度分布データを採用す
ることで、ランプの直射照度成分を除いた、ランプの全
光束に比例した出力を得ることができ、全光束を精度よ
く測定することができる。
【0012】例えば、n×m点(n、mはn>1、m>
1の自然数)の輝度を測定できる撮像装置を用いる時、
全光束標準ランプを積分球内で点灯した場合の点(x,
y)(x=0,1,・・・・n,y=0,1,・・・・
m)における積分球内の輝度分布測定データをL
std(x,y)、被測定ランプを測定した場合の点
(x,y)における積分球内の輝度分布測定データをL
sample(x,y)とする。また、(3)式で定義される
輝度データマスク関数H(x,y)を考え、全光束標準
ランプの場合の輝度データマスク関数をHstd(x,
y)、被測定ランプの場合の輝度データマスク関数をH
sample(x,y)とする。
【0013】 H(x,y) = 1(条件Aのとき) または 0(上記以外の場合) ・・・ (3) ここで、条件Aは、点(x,y)の輝度が積分球内の相
互反射によって生じる間接光によってのみ発生している
場合をいう。
【0014】まず、積分球内において、全光束標準ラン
プを点灯したときの積分球内の輝度分布データL
std(x,y)を測定する。次に、積分球内において、被
測定ランプを点灯したときの積分球内の輝度分布データ
sample(x,y)を測定する。このとき、被測定ラン
プの全光束Φsampleは(4)式で表すことができる。
【0015】 Φsample = Hstd(x,y)×Hsample(x,y) ×[Lsample(x,y)/Lstd(x,y)]×Φstd・・・(4) ただし、Φstdは全光束標準ランプの全光束値である。
【0016】また、上式はHstd(x,y)×H
sample(x,y)=1のときのみ有効である。
【0017】したがって、全光束標準ランプおよび被測
定ランプの輝度データマスク関数H std(x,y)およ
びHsample(x,y)を求めておくことにより、全光束
標準ランプおよび被測定ランプの輝度データL
std(x,y)およびLsample(x,y)を測定して
(4)式より、被測定ランプの全光束を測定することが
できる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例である全光束測
定装置の概要図である。図1において、1は積分球、2
は測光窓、3は撮像装置、4は記憶装置、5は演算装
置、6は全光束標準ランプ、7は被測定ランプである。
積分球1の内部は白色拡散面になっている。撮像装置3
は測光窓2よりのぞまれる積分球1内部や全光束標準ラ
ンプ6または被測定ランプ7の2次元の輝度分布を測定
できる。撮像装置3の分光応答度特性は標準比視感度に
近似した特性を持つものとする。記憶装置4は全光束標
準ランプ6の全光束値Φstdを記憶しているものとす
る。
【0019】まず、全光束標準ランプ6を積分球1内部
において点灯する。演算装置5は撮像装置3を制御して
積分球1内部の全光束標準ランプ6の輝度分布を含む積
分球1内部の輝度分布を測定して、測定した輝度分布デ
ータを記憶装置4に記憶させる。同様の手順によって、
被測定ランプ7点灯時の積分球1内部の輝度分布データ
を測定して、記憶装置4に記憶させる。演算装置5は記
憶装置4に記憶されている全光束標準ランプ6点灯時の
輝度分布データ、被測定ランプ7点灯時の輝度分布デー
タ、及び、全光束標準ランプの全光束値Φstdを用い
て、演算を行い、被測定ランプ7の全光束値Φsample
出力する。
【0020】以上のように第1の実施例によれば、従来
の球形光束計に必要であったランプの直射光を遮光する
遮光板を必要とせずに装置構成を簡単にできる。また、
遮光板を必要としないために、遮光板によって生じてい
た配光特性による測定誤差がなく、全光束の測定精度を
向上できる。さらに、従来の球形光束計ではこの配光誤
差を低減するために積分球内部の白色拡散面反射率を高
くする必要があり、これが原因となって、ランプの自己
吸収誤差が生じたり、積分球の測色誤差が問題となって
いたが、積分球内部の白色拡散面反射率を低く設定でき
るために、これらの問題も解決できる。
【0021】なお、積分球1の内壁面に施されている白
色拡散反射面の反射率としては、40%から80%程度
がよい。また、撮像装置3としてはモノクロのCCDカ
メラと、CCDカメラの分光応答度特性を標準比視感度
に近似させるための光学フィルタを組み合わせたものを
用いるとよい。
【0022】図2は、本発明の第2の実施例である全光
束測定装置におけるデータ演算処理の流れ図、図3は輝
度データマスク関数を示す図である。図2において、3
は撮像装置、4は記憶装置、5は演算装置である。第2
の実施例は、輝度分布データから全光束を算出する手段
として(3)式で定義される輝度データマスク関数を利
用することである。ここで、輝度データマスク関数につ
いて図3を用いて簡単に説明する。輝度データマスク関
数は(3)式において条件Aを満たす場合のみ値が1で
あり、それ以外は値が0となる。ここで、条件Aとは、
輝度データのサンプリング点(x,y)の輝度が積分球
内の相互反射によって生じる間接光によってのみ発生し
ている場合であり、言い替えれば、ランプの発光部分の
影響を受けていない場合のことである。
【0023】図3はn×m点(n、mはn>1、m>1
の自然数)の輝度分布データを2次元に表示したもので
あり、中央部分にはランプの発光イメージが表示されて
いる(図3における斜線部分)。図3において、条件A
の領域とは、この斜線部分にかからないデータ点のこと
であり、例えば、図3の点(6,5)においてはランプ
発光部分の影響を受けていないために輝度データマスク
関数H(6,5)は1となる。これとは反対に、点
(9,9)はランプ発光部分の影響を受けているために
輝度データマスク関数H(9,9)は0となる。図2に
おいて、全光束標準ランプにおける輝度データマスク関
数Hstd(x,y)、被測定ランプにおける輝度データマ
スク関数Hsample(x,y)、全光束標準ランプの全光
束値Φstdは記憶装置4に記憶されている。
【0024】第1の実施例で説明した手順により、標準
ランプの輝度分布測定データLstd(x,y)および被
測定ランプの輝度分布測定データLsample(x,y)が
記憶装置4に記憶される。演算装置5は、記憶装置4に
記憶されている,Hstd(x,y)、Hsample(x,
y)、Φstd、Lstd(x,y)、Lsample(x,y)を
用いて、(4)式に示した演算を行い、Hstd(x,
y)=1、Hsample(x,y)=1が成立する任意の点
(x,y)における被測定ランプの全光束Φsampleを出
力する。(4)式においては、全光束標準ランプおよび
被測定ランプの輝度比を計算するために、測定点の反射
率むらや撮像装置の光学系に起因する誤差を相殺するこ
とができて、その結果、全光束を精度よく求めることが
できる。
【0025】以上のように第2の実施例によれば、第1
の実施例の効果の他に、輝度データマスク関数を採用す
ることで、全光束算出の演算を簡単にすることができ、
計算時間の高速化をはかれる。また、全光束標準ランプ
および被測定ランプの輝度比を計算するために、測定点
の反射率むらや撮像装置の光学系に起因する誤差を相殺
することができて、その結果、全光束を精度よく求める
ことができる。
【0026】図4は、本発明の第3の実施例である全光
束測定装置におけるデータ演算処理の流れ図である。本
発明の第3の実施例は、第2の実施例において出力され
る、Hstd(x,y)=1、Hsample(x,y)=1が
成立する任意の点(x,y)における被測定ランプの全
光束Φsample(x,y)のデータ群について、その平均
値を被測定ランプの全光束Φsampleとして出力するもの
である。図4において、(4)式に示した内容の演算1
によってHstd(x,y)=1,Hsample(x,y)=1が
成立する任意の点(x,y)における被測定ランプの全
光束Φsample(x,y)のデータ群を出力する(ブロッ
ク8)。次に、Φsample(x,y)のデータ群につい
て、Hstd(x,y)=1、Hsample(x,y)=1が
成立するデータについて、(数4)に示した内容の演算
2を行い(ブロック9)、被測定ランプの全光束Φ
sampleを出力する。
【0027】
【数4】
【0028】以上のように第3の実施例によれば、第1
および第2の実施例の効果の他に、データの平均をとる
ことで、自然誤差を低減することができて、全光束測定
値の高精度化がはかれる。
【0029】図5は、本発明の第4の実施例である全光
束測定装置における輝度データマスク関数の計算方法を
示す線図である。図5において、8×8点の輝度分布測
定データの一例を示してあり、ますの中の数値は輝度の
相対値が記入されている。図5において、斜線で示した
ランプ発光部にかかる測定点の輝度値が高くなってい
る。一般においても、ランプの直射照度成分である発光
部分の輝度と間接照度成分である積分球内壁面部分の輝
度は異なる。従って、積分球内壁部分に相当する輝度分
布データの外郭の輝度値(図5において、x方向を行と
し、y方向を列とするならば、x=1または8の列,y
=1または8の行の輝度値、図5においては0.2)と
比較して、この値と特定のしきい値以内で一致するもの
については(3)式における条件Aであるものとして、
輝度データマスク関数H(x,y)=1とし、この値と
特定のしきい値以内で一致しないものについては、
(3)式における条件Aをはずれるものとして、輝度デ
ータマスク関数H(x,y)=0とすることにより、輝
度データマスク関数を作成できる。
【0030】図5において、しきい値を0.05とする
と、輝度値0.2からはずれる点は点(4,3)、
(5,3)、(3,4)、(4,4)、(5,4)、
(6,4)、(3,5)、(4,5)、(5,5)、
(6,5)、(3,6)、(4,6)、(5,6)、
(6,6)であり、この点の輝度データマスク関数を0
とすることができる。従って、第2、第3の実施例で示
したように、全光束標準ランプおよび被測定ランプの輝
度分布データを測定して、測定した輝度分布データから
第4の実施例で説明した方法にて全光束標準ランプおよ
び被測定ランプにおける輝度データマスク関数を求める
ことにより、第2の実施例もしくは第3の実施例で示し
た演算を行って、被測定ランプの全光束を求めることが
できる。
【0031】図6は、本発明の第5の実施例である全光
束測定装置における輝度データマスク関数の計算方法を
示す図である。図6は、ランプ消灯時のランプの画像を
示しており、ランプに相当する部分を斜線の領域で示し
たものである。図6より、ランプ領域にかかる輝度測定
点は、点(4,3)、(5,3)、(3,4)、(4,
4)、(5,4)、(6,4)、(3,5)、(4,
5)、(5,5)、(6,5)、(3,6)、(4,
6)、(5,6)、(6,6)であり、この点の輝度デ
ータマスク関数を0とすることができる。従って、全光
束標準ランプおよび被測定ランプの消灯時において、ラ
ンプの画像を測定して、本発明の第5の実施例で説明し
た方法にて全光束標準ランプおよび被測定ランプにおけ
る輝度データマスク関数を求めることにより、第2、第
3の実施例で示した手順によって、被測定ランプの全光
束を求めることができる。
【0032】以上のように第5の実施例によれば、第
2、第3の実施例の効果の他に、輝度データマスク関数
測定を正確に行うことができ、測定精度を向上すること
ができる。
【0033】図7は、本発明の第6の実施例である全光
束測定装置における輝度データマスク関数の計算方法を
示す図である。図7において、測定する最大寸法のラン
プ消灯時のランプの画像を波線で示しており、このラン
プを遮蔽できる領域に相当する部分を斜線の領域で示し
たものである。図7において、遮蔽領域にかかる輝度測
定点は、点(3,3)、(4,3)、(5,3)、
(6,3)、(3,4)、(4,4)、(5,4)、
(6,4)、(3,5)、(4,5)、(5,5)、
(6,5)、(3,6)、(4,6)、(5,6)、
(6,6)であり、この点における輝度データマスク関
数を0とすることができる。従って、あらかじめ、ラン
プの遮蔽領域から輝度データマスク関数を求めておき、
第2、第3の実施例で示した手順によって、被測定ラン
プの全光束を求めることができる。この方法では、全光
束標準ランプおよび被測定ランプにおける輝度データマ
スク関数を共有でき、演算の効率化をはかることができ
る。
【0034】以上のように第6の実施例によれば、第
2、第3の実施例の効果の他に、輝度データマスク関数
を共有化できて汎用的に用いることができるので、全光
束演算時間の短縮化、測定の効率化を図ることができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、従来の球形光束
計に必要であったランプの直射光を遮光する遮光板を必
要としないために装置構成を簡単にできる。また、遮光
板を必要としないために、遮光板によって生じていた配
光特性による測定誤差がなく、全光束の測定精度を向上
できる。さらに、従来の球形光束計ではこの配光誤差を
低減するために積分球内部の白色拡散面反射率を高くす
る必要があり、これが原因となって、ランプの自己吸収
誤差が生じたり、積分球の測色誤差が問題となっていた
が、本発明により積分球内部の白色拡散面反射率を低く
設定できるため、これらの問題も解決できる。
【0036】さらに、輝度データマスク関数を採用する
ことで、全光束算出の演算を簡単にすることができ、計
算時間の高速化をはかれる。また、全光束標準ランプお
よび被測定ランプの輝度比を計算するために、測定点の
反射率むらや撮像装置の光学系に起因する誤差を相殺す
ることができて、その結果、全光束を精度よく求めるこ
とができる。
【0037】また、データの平均をとることで、自然誤
差を低減することができて、全光束測定値の高精度化を
はかれる。また、輝度データより点灯ランプの発光部分
を抽出することによって、輝度分布測定と輝度データマ
スク関数測定を同時に行うことができ、測定時間の短縮
をはかることができる。
【0038】また、ランプ消灯時にランプ位置データを
測定することにより、輝度データマスク関数測定を正確
に行うことができ、測定精度を向上することができる。
【0039】また、各点灯ランプが全て遮蔽される領域
を求めることにより、輝度データマスク関数を共有化で
きて汎用的に用いることができるので、全光束演算時間
の短縮化、測定の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である全光束測定装置の
概要図
【図2】本発明の第2の実施例である全光束測定装置に
おけるデータ演算処理の流れ図
【図3】同輝度データマスク関数を示す線図
【図4】本発明の第3の実施例である全光束測定装置に
おけるデータ演算処理の流れ図
【図5】本発明の第4の実施例である全光束測定装置に
おける輝度データマスク関数の計算方法を示す線図
【図6】本発明の第5の実施例である全光束測定装置に
おける輝度データマスク関数の計算方法を示す線図
【図7】本発明の第6の実施例である全光束測定装置に
おける輝度データマスク関数の計算方法を示す線図
【符号の説明】
1 積分球 2 測光窓 3 撮像装置 4 記憶装置 5 演算装置 6 全光束標準ランプ 7 被測定ランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積分球と、前記積分球の内壁面の一部に設
    けられた測光窓と、前記測光窓より観測される前記積分
    球内壁面の輝度分布を測定するための撮像装置と、前記
    撮像装置の測定データを演算して全光束を算出する演算
    装置とを少なくとも備えたことを特徴とする全光束測定
    装置。
  2. 【請求項2】n×m点(n、mはn>1、m>1の自然
    数)の輝度を測定できる撮像装置を用いて全光束標準ラ
    ンプを積分球内で点灯した場合の点(x,y)(x=
    0,1,・・・n,y=0,1,・・・m)における積
    分球内の輝度分布測定データLstd(x,y)および被
    測定ランプを測定した場合の点(x,y)における積分
    球内の輝度分布測定データLsample(x,y)を測定
    し、(数1)より定義される全光束標準ランプの場合の
    輝度データマスク関数Hstd(x,y)および被測定ラン
    プの場合の輝度データマスク関数Hsample(x,y)か
    ら、(数2)に示される演算を行うことにより前記被測
    定ランプの全光束を測定することを特徴とした請求項1
    記載の全光束測定装置。 【数1】 【数2】
  3. 【請求項3】点(x,y)における輝度データL
    std(x,y)及びLsample(x,y)を用いて(数
    2)による演算によって求められる被測定ランプの全光
    束計算データΦsample(x,y)を用いて、(数3)に
    よる演算を行うことにより前記被測定ランプの全光束を
    測定することを特徴とした請求項2記載の全光束測定装
    置。 【数3】
  4. 【請求項4】輝度データL(x,y)より点灯ランプの
    発光部分を抽出することによって、発光部分点(xp,y
    p)における輝度データマスク関数値H(xp,yp)を
    0として輝度データマスク関数H(x,y)を求めるこ
    とを特徴とした請求項2または3記載の全光束測定装
    置。
  5. 【請求項5】ランプ消灯時にランプ位置データを測定し
    て、前記ランプ位置データよりランプ部分点(xL
    L)における輝度データマスク関数値H(xL,yL
    を0として輝度データマスク関数H(x,y)を求める
    ことを特徴とした請求項2または3記載の全光束測定装
    置。
  6. 【請求項6】点灯ランプが全て遮蔽される領域をランプ
    寸法によって求め、前記ランプ遮蔽領域点(xB,yB
    における輝度データマスク関数値H(xB,yB)を0と
    して輝度データマスク関数H(x,y)を求めることを
    特徴とした請求項2または3記載の全光束測定装置。
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