JP4452737B2 - 光束計および測定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、被測定光源から発生する全光束を測定するための光束計およびそれを用いた測定方法に関し、より特定的には、面光源からの全光束の測定に適した構成に関する。
光源の全光束を測定するための代表的な装置として、積分球を含む球形光束計が知られている。積分球は、その内面に拡散反射材料(たとえば、硫酸バリウムやPTFE(polytetrafluoroethylene)など)を塗布したものである。この積分球内に被測定光源を配置し、この被測定光源から発生する光束をその内面で繰返し反射させることにより、積分球内面の照度は均一化する。球形光束計は、この均一化した照度が被測定光源の全光束に比例することを利用するものである。一般的に、このような球形光束計によって測定される全光束は相対的な値となるので、発生する全光束が既知の全光束標準光源を用いた測定結果(標準値)との比較によって、被測定光源の全光束の絶対値が測定される。
このような球形光束計では、積分球内に被測定光源を配置するための支持構造物や、被測定光源から照度を測定するための受光部に直接的に光が入射することを防止するための遮蔽板(baffle)などによる光の吸収が避けられない。また、被測定光源自身も光を吸収する。
このような光吸収に対して、非特許文献1には、被測定光源の自己吸収を補正するための係数を用いることが開示されている。この自己吸収補正係数は、その発生する直接光が受光部に入射しないように自己吸収測定用光源(代表的に、白色LED(Light Emitting Diode))を設け、被測定光源を積分球内に配置した場合とそうでない場合とにおいて、それぞれ自己吸収測定用光源からの光束によって生じる受光部の出力の比をとることで算出される。しかしながら、この方法では、支持構造物や遮蔽板などによる光吸収を補正することはできない。
そのため、このような支持構造物などによる光吸収の影響を回避するために、特開平06−167388号公報(特許文献1)に開示されるような半球型の光束計(以下「半球光束計」とも称す。)が提案された。この半球光束計は、積分球に代えて、半球状の内壁に光拡散材料を塗布した積分半球と、鏡面が積分半球の開口部を覆うように設置した平面ミラーとを備える。そして、被測定光源は、その中心が積分半球の内部半球の曲率中心に一致するように、平面ミラーの中心に設置される。
このような構成によれば、被測定光源と、平面ミラーによって生じる被測定光源の虚像とが積分球内(積分半球と積分半球の虚像との合成空間)に存在することになる、すなわち、平面ミラーと積分半球とは、あたかも被測定光源が積分球内の空間に光源を固定する支持構造物なしに点灯した状態を実現できるため、点灯治具などの支持構造物による光束吸収を回避できる。
特開平06−167388号公報 日本工業規格JIS C−8152:「照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法 Y.Ohno, "Integrating sphere simulation: application to total flux scale realization", APPLIED OPTICS, 1 May 1994, Vol.33, No.13
しかしながら、上述の半球光束計を用いたとしても、被測定光源自身の光吸収を回避することはできない。特に、半球光束計を用いた場合には、被測定光源が平面ミラー側に装着されるので、比較的発光面積の大きな面光源を被測定光源とすることができる。このような場合には、被測定光源自身による光吸収の量を無視することができない場合もある。
そこで、このような被測定光源自身の光吸収を補正するために、上述したような自己吸収測定用光源を設けた場合には、新たな問題が生じ得る。すなわち、自己吸収測定用光源を設けた場合には、この自己吸収測定用光源の虚像も積分球内に存在することになる。上述したように、自己吸収測定用光源からの直接光が受光部に入射しないように遮蔽板などを設ける必要があるが、自己吸収測定用光源およびその虚像から受光部への直接光の入射を回避しようとすると、遮蔽板は相対的に大きくなってしまう。その結果、この遮蔽板と自己吸収測定用光源とによる積分球内での照度ムラなどによって新たな測定誤差が生じ得る。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、被測定光源などによる光吸収を補正することが可能な半球型の光束計およびその光束計を用いた測定方法を提供することである。
この発明のある局面に従えば、被測定光源から発生する全光束を測定するための光束計を提供する。光束計は、その内面に光拡散反射層を形成した半球部と、半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部の開口部を塞ぐように配置された板状のミラー部と、半球部の内面における照度を測定するための受光部と、補正光束を発生する補正光源とを含む。ミラー部は、半球部の実質的な曲率中心を含む領域に形成され、かつ被測定光源をその発生する光束が半球部の内面に向けて照射されるように装着可能な第1の窓部と、第1の窓部から所定距離だけ離れた位置に形成された第2の窓部とを含む。補正光源は、第2の窓部を通じて補正光束を半球部の内面に照射するように配置される。
好ましくは、第1の窓部は、第1の窓部の開口領域と同じ大きさの校正用ミラーを、ミラー部の鏡面と同一面に沿って装着可能に構成される。光束計は、第1の窓部に非発光状態の被測定光源が装着され、かつ補正光源が発光状態の場合に測定される第1の照度と、第1の窓部に校正用ミラーが装着され、かつ補正光源が発光状態の場合に測定される第2の照度とに基づいて、被測定光源の光吸収に起因する補正係数を算出する補正係数算出手段をさらに含む。
さらに好ましくは、第1の窓部に発光状態の被測定光源が装着された場合に測定される第3の照度と、補正係数とに基づいて、被測定光源から発生する全光束を算出する全光束算出手段をさらに含む。
さらに好ましくは、補正光源は、第2の窓部を通じて半球部の内面に向けて照射される補正光束の量が予め所定値となるように構成されている。全光束算出手段は、第1の照度と、第3の照度と、補正係数と、補正光束の量とに基づいて、被測定光源から発生する全光束の絶対値を算出する。
好ましくは、受光部は、半球部の内面における照度を波長別に測定可能な分光部を含む。補正係数算出手段は、波長別に補正係数を算出する。
好ましくは、受光部は、半球部またはミラー部に形成された第3の窓部を通じて照度を測定する。光束計は、第1の窓部から第3の窓部までの経路上に配置された遮蔽部をさらに含む。
この発明の別の局面に従えば、光束計を用いて、被測定光源から発生する全光束を測定するための測定方法を提供する。光束計は、その内面に光拡散反射層を形成した半球部と、半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部の開口部を塞ぐように配置された板状のミラー部と、半球部の内面における照度を測定するための受光部と、補正光束を発生する補正光源とを含む。ミラー部は、第1の窓部と、第1の窓部から所定距離だけ離れた位置に形成された第2の窓部とを含む。測定方法は、第1の窓部に、第1の窓部の開口領域と同じ大きさの校正用ミラーを、ミラー部の鏡面と同一面に沿って装着するステップと、補正光源を発光状態にして、受光部を用いて第1の照度を測定するステップと、第1の窓部に、被測定光源をその発生する光束が半球部の内面に向けて照射されるように装着するステップと、補正光源を発光状態にして、受光部を用いて第2の照度を測定するステップと、第1の照度と第2の照度とに基づいて、被測定光源の光吸収に起因する補正係数を算出するステップと、被測定光源を発光状態にして、受光部を用いて第3の照度を測定するステップと、第3の照度と補正係数とに基づいて、被測定光源から発生する全光束を算出するステップとを含む。
この発明によれば、被測定光源などによる光吸収を補正することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
<装置構成>
図1は、この発明の実施の形態1に従う光束計100の外観図を示す図である。図2は、この発明の実施の形態1に従う光束計100の断面構造を示す概略図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態1に従う光束計100は、半球部1と、この半球部1の開口部を塞ぐように配置された円板状のミラー部3とからなる。また、半球部1は、回転軸104を介してベース部102と回転自在に連結される。
図1および図2を参照して、半球部1の内面(内壁)には光拡散反射層1aが形成される。この光拡散反射層1aは、代表的に、硫酸バリウムやPTFE(polytetrafluoroethylene)などの光拡散材料を塗布または吹付けることによって形成される。
円板状のミラー部3は、半球部1の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部1の開口部を塞ぐように配置される。なお、半球部1の曲率中心とは、代表的に半球部1の内面側についての曲率の中心を意味する。また、ミラー部3の反射面(鏡面)5は少なくとも半球部1の内面側に形成される。
さらに、ミラー部3には、半球部1の内面側と外部側との間を連通可能な、光源窓2および照明窓4が形成される。光源窓2は、主として被測定光源OBJを装着するための開口であり、ミラー部3の円板中心点を含む領域に形成される。言い換えれば、光源窓2は、半球部1の実質的な曲率中心を含む領域に形成される。なお、被測定光源OBJからの全光束を測定するためには、被測定光源OBJの中心が半球部1の曲率中心と一致することが好ましく、光源窓2は被測定光源OBJをこのような状態で装着可能であれば、いずれの形状であってもよい。
なお、被測定光源OBJは何ら限定されるものではないが、LED(Light Emitting Diode)ユニットやフラットパネルディスプレイなどの面光源からの全光束の測定に好適である。
ここで、本実施の形態に従う光束計100における測定原理について説明する。被測定光源OBJで発生する光束は、主として半球部1の内面に向けて照射される。一方、ミラー部3は、半球部1で反射した後に入射する被測定光源OBJからの光束を反射するとともに、半球部1の内面の虚像を生成する。上述したように、ミラー部3は半球部1の曲率中心を通るように構成されるので、ミラー部3と半球部1との間に形成される空間は一定の曲率をもつ半球となる。そのため、この半球部1の内面と、ミラー部3が生成する虚像とによって、実質的に球体の積分球を用いた場合と等しい照度分布を得ることができる。言い換えれば、あたかも球体の積分球内に、互いに対称に配置された被測定光源OBJの発光面が2つ存在しているとみなすことができる。このような虚像によって、半球部1の内面の照度は均一化され、この均一化した照度の値から被測定光源OBJの全光束を算出することができる。
すなわち、ミラー部3および半球部1の間に形成される空間と、ミラー部3によって生成されるこの空間の虚像とを合わせた状態が球体とみなすことができればよい。そのため、「半球部の実質的な曲率中心」とは、半球部1の全くの曲率中心に加えて、上記のように球体の積分球を用いた場合と実質的に等しい照度分布を得ることができる近傍位置をも含む概念である。
一方、照明窓4は、自己吸収を測定するために使用される補正光源9からの光束を半球部1の内面に向けて照射するための開口である。照明窓4は、光源窓2から所定距離だけ離れた位置に形成される。なお、補正光源9からの光束の被測定光源OBJの発光面への直接的な入射を可能な限り抑制することが好ましい
照明窓4と連通するように、ミラー部3を挟んで半球部1の外側に光源格納部11が配置される。光源格納部11の内部には、補正光源9が配置され、補正光源9からの光束は、照明窓4を通じて半球部1の内面に照射される。この補正光源9は、後述するように、被測定光源OBJの光吸収に起因する補正係数を算出するための自己吸収測定用光源である。なお、以下では、被測定光源OBJから発生する光束と区別するために、補正光源9から発生する光束を「補正光束」とも称す。ここで、図2に示すように補正光束の光軸は、実質的に、照明窓4を通るミラー部3の円板面に垂直な線に相当する。一般的に、被測定光源OBJの積分球内での自己吸収補正は、被測定光源OBJが発する光が、積分球内面で繰返し反射し、再度被測定光源OBJに入射して吸収される成分を補正することを目的としている。そのため、補正光束は、被測定光源OBJが発する光と同様に積分球内部で繰返し反射する過程で、被測定光源OBJに入射する必要がある。補正光束が積分球内面で反射されず、被測定光源OBJに直接入射した場合には、被測定光源OBJの光束を測定する際の自己吸収が発生する照明条件とは異なったものとなり、自己吸収補正に誤差を生ずる。しかしながら、本実施の形態に従う光束計100のように、ミラー部3の同一の円板面における異なる位置にそれぞれ形成された窓2,4を通じて、当該円板面に垂直な方向に光束が照射されるような構成を採用することで、照明窓4を通じて照射される補正光束が被測定光源OBJに直接に入射することを抑制できる。これにより、測定誤差を抑制することができる。
半球部1の内部の照度は、半球部1またはミラー部3のいずれかに形成された観測窓6を通じて受光部7によって検出される。図2に示す構成では、代表的に、照明窓4から離れた半球部1の内面に観測窓6が形成される。これは、補正光源9からの補正光束源が受光部7に直接的に入射することを抑制するためである。代替的に、ミラー部3に観測窓6を形成してもよい。
さらに、被測定光源OBJからの光束が受光部7に直接的に入射することを抑制するために、被測定光源OBJから観測窓6までの経路上に、遮蔽部8が形成される。なお、遮蔽部8は、それ自身による光吸収を抑制するために、その表面の反射率を相対的に高くすることが好ましい。
制御部10は、受光部7で測定された半球部1の内面の照度を示す信号を受信するように構成される。そして、制御部10は、この測定された照度に応じた出力から、被測定光源OBJでの自己吸収補正係数や被測定光源OBJからの全光束を算出する。
<自己吸収補正係数の算出手順>
以下、図2および図3を用いて、本実施の形態に従う光束計100において、被測定光源OBJの自己吸収補正係数αを算出する手順について説明する。
図3は、被測定光源OBJの非装着状態を説明するための概略図である。
図3を参照して、光源窓2は、被測定光源OBJに加えて、ミラー部3の鏡面と同一面に沿って、光源窓2の開口領域と同じ大きさの校正用ミラー12を装着可能に構成される。すなわち、光源窓2に被測定光源OBJが装着されていない状態においては、被測定光源OBJに代えて校正用ミラー12が光源窓2に装着される。したがって、光源窓2の領域を含むミラー部3の円板面の全面(照明窓4の部分を除く)にわたって、反射面(鏡面)が形成されることになる。図3に示すような状態において、補正光源9からの補正光束によって受光部7で検出される照度は、被測定光源OBJによる自己吸収の影響を排除した標準値に相当する。そして、図2に示す被測定光源OBJを点灯せずに装着した状態において、補正光源9からの補正光束によって受光部7で検出される照度を、この標準値で規格化することによって、被測定光源OBJの自己吸収補正係数αを算出することができる。
すなわち、図3の状態において補正光束によって生じる照度に応じた受光部7からの出力値をiとし、図2の状態において補正光束によって生じる照度に応じた受光部7からの出力値をiとすると、被測定光源OBJの自己吸収補正係数αは、以下のような式で表すことができる。
α=i/i
さらに、この自己吸収補正係数αを用いて、被測定光源OBJから発生する光束によって生じる照度を補正し、この補正後の照度を用いて被測定光源OBJの全光束を測定できる。
具体的には、自己吸収補正係数αを考慮した場合の、被測定光源OBJの全光束φと、受光部7で検出される照度Edとの理論的な関係は、以下のようになる。
φ≒2πr×α×Ed×{(1−ρ)/ρ}∝α×i
但し、rは半球部1の曲率中心から内面までの半径であり、ρは半球部1の内面における反射率であり、これらの値はいずれも既知である。また、iは、補正光源9を非発光状態とし、かつ被測定光源OBJを発光状態とした場合における受光部7からの出力値である。
すなわち、被測定光源OBJの全光束φは、自己吸収補正係数αと受光部7からの出力値iとの積に比例することになる。実際には、受光部7で検出される絶対的な照度を正確に測定することは難しいので、発生する全光束の量が予め既知である全光束標準光源の測定結果と比較することで、被測定光源OBJの全光束を間接的に測定する。
<制御構造>
図4は、この発明の実施の形態1に従う制御部10における制御構造を示す概略図である。
図4を参照して、制御部10は、選択部111と、バッファ部112,113,114と、割算部115と、全光束算出部116とをその機能として含む。
選択部111は、受光部7からの出力値をユーザなどからの状態入力に応じて、バッファ部112,113,114のいずれかに選択的に出力する。ここで、状態入力とは、代表的に以下の3つの場合を含む。
(1)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ補正光源9のみが発光状態
(2)光源窓2に校正用ミラー12が装着されており、かつ補正光源9のみが発光状態
(3)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ被測定光源OBJのみが発光状態
すなわち、ユーザは、上述の図2または図3に示すような状態にセットした上で、各状態に応じた状態入力を制御部10に与えることになる。
バッファ部112は、状態入力として上記の(1)が入力されている場合において、選択部111から出力される受光部7の出力値を受信し、出力値iとして保持出力する。また、バッファ部113は、状態入力として上記の(2)が入力されている場合において、選択部111から出力される受光部7の出力値を受信し、出力値iとして保持出力する。さらに、バッファ部114は、状態入力として上記の(3)が入力されている場合において、選択部111から出力される受光部7の出力値を受信し、出力値iとして保持出力する。なお、バッファ部112,113,114の各々は、ノイズ除去回路や平均化回路を含むように構成してもよい。
割算部115は、バッファ部112から出力される出力値iをバッファ部113から出力される出力値iで割り算して、その商を自己吸収補正係数αとして全光束算出部116へ出力する。
全光束算出部116は、バッファ部114から出力される出力値iに、割算部115から出力される自己吸収補正係数αを乗じた値を、被測定光源OBJの全光束φに応じた相対値として出力する。なお、全光束算出部116は、その対応する光束計100の設計定数に応じた係数をさらに乗じた上で、出力値を算出してもよい。
<点灯姿勢>
図1に示すように、本実施の形態に従う光束計100では、半球部1が回転自在に構成されるので、被測定光源OBJの点灯姿勢を連続的に変更して全光束測定を容易に行うことができる。
図5は、この発明の実施の形態1に従う光束計100を用いた測定形態を模式的に示す図である。
図5(a)〜図5(c)を参照して、予め、自己吸収補正係数αを取得した上で、被測定光源OBJを光源窓2に装着し、半球部1を適宜の回転角度に順次設定し、各回転角度において被測定光源OBJの全光束を順次測定する。被測定光源OBJの種類によっては、その点灯姿勢に応じて発光性能が異なるものがあり、本実施の形態に従う光束計100は、このような被測定光源OBJの発光性能の評価をより迅速に行うことができる。なお、点灯姿勢に応じて発光性能が異なる理由の一つとしては、点灯姿勢に応じて被測定光源OBJの放熱特性が異なるため、被測定光源OBJの内部温度が異なることが知れている。
<測定手順>
図6は、この発明の実施の形態1に従う光束計100を用いた全光束の測定に係る処理手順を示すフローチャートである。
図6を参照して、まず、ユーザは、光源窓2に校正用ミラー12を装着し(ステップS100)、補正光源9を発光させる(ステップS102)。そして、ユーザは、制御部10に、上述の「(2)光源窓2に校正用ミラー12が装着されており、かつ補正光源9のみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10は、そのときに受光部7から出力される値を出力値iとして一時的に格納する(ステップS104)。
次に、ユーザは、光源窓2に被測定光源OBJを装着し(ステップS106)、補正光源9を発光させる(ステップS108)。そして、ユーザは、制御部10に、上述の「(1)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ補正光源9のみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10は、そのときに受光部7から出力される値を出力値iとして一時的に格納する(ステップS110)。
さらに、制御部10は、出力値iを出力値iで割り算することで、自己吸収補正係数αを算出する(ステップS112)。制御部10は、この算出した自己吸収補正係数αを格納する。
次に、ユーザは、光源窓2に被測定光源OBJが装着された状態で、補正光源9を非発光状態にするとともに、被測定光源OBJを発光させる(ステップS114)。そして、ユーザは、制御部10に、上述の「(3)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ被測定光源OBJのみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10は、そのときに受光部7から出力される値である出力値iに対して、ステップS112において算出された自己吸収補正係数αを乗じた値を算出し、被測定光源OBJの全光束(相対値)として出力する(ステップS116)。
その後、別の点灯姿勢における測定が必要である場合(ステップS118においてYESの場合)には、ユーザは、半球部1を所定の回転角度に設定し(ステップS120)、ステップS116以降の処理を制御部10に実行させる。
これに対して、別の点灯姿勢における測定が必要でない場合(ステップS118においてNOの場合)には、測定処理は終了する。
<変形例>
本実施の形態に従う光束計においては、補正光源9の種類が特に限定されることはないが、被測定光源OBJの種類によっては、補正光源9として被測定光源OBJと同一種類の光源を用いることが好ましい場合がある。
たとえば、蛍光水銀灯では、水銀灯の外管の内面側に蛍光体が塗布されており、水銀灯自体から発生する光と、この光の一部を受けて蛍光体から発生する蛍光とが放射される。一般的に、水銀灯の輝線スペクトルには、254nmや365nmの紫外線が含まれており、この紫外線が半球部1の内面などで拡散反射される過程で、蛍光水銀灯の蛍光体に再入射し得る。そのため、蛍光水銀灯から一旦放射された紫外線によって、蛍光体が再度発光するという「再励起現象」が生じる。
また、白色LEDを用いた場合にも同様に「再励起現象」が生じ得る。
図7は、白色LEDの代表的な構造を示す断面図である。
図7を参照して、白色LEDは、リードフレームであるカソード202上に、銀ペースト214を挟んで配置されたLEDチップ212を含む。また、白色LEDは、カソード202に加えて、同じくリードフレームであるアノード200を含む。そして、LEDチップ212は、ボンディングワイヤ206によってアノード200と電気的に接続されるとともに、ボンディングワイヤ216によってカソード202と電気的に接続される。さらに、LEDチップ212の上表面は、蛍光体を分散させた封入剤210によって封入される。そして、LEDチップ212および封入剤210を含む全体を砲弾形状にパッケージすることで、レンズ208を構成する。
このLEDチップ212から放射される光は、蛍光体である封入剤210に照射される。そして、封入剤210から発生する蛍光がレンズ208を通って拡散放射される。ここで、一般的な白色LEDでは、LEDチップ212として青色発光LEDが用いられ、蛍光体としてYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)蛍光体が用いられる。白色LEDからは、LEDチップ212から放射される青色成分光の一部も放射されることになるが、この青色成分光が半球部1の内面などで拡散反射される過程で、封入剤210に再入射し得る。そのため、白色LEDから一旦放射された光によって蛍光体が再度発光するという「再励起現象」が生じる。
したがって、自己吸収現象に加えて、上述のような再励起現象による測定誤差を補正するためには、補正光源9として、被測定光源OBJと同一種類の光源を用いることが好ましい。ここで、「同一種類の光源」とは、補正光源9から発生する光の波長成分(スペクトル)が、被測定光源OBJから発生する光の波長成分(スペクトル)と実質的に等価であることを意味し、両光源を全く同一のものにする必要はない。
補正光源9として、上述のような被測定光源OBJと同一種類の光源を用いることで、自己吸収現象および再励起現象を考慮した自己吸収補正係数αを算出することができる。なお、自己吸収補正係数αの算出手順および全光束の測定手順は、上述したそれぞれの手順と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態によれば、円板状のミラー部3に光源窓2および照明窓4が互いに所定距離だけ離して形成されており、光源窓2に被測定光源OBJが装着されるとともに、半球部1の外部に形成された補正光源9からの補正光束が照明窓4を通じて半球部1の内面へ照射される。これにより、補正光源9からの補正光束が直接的に被測定光源OBJへ入射することを抑制でき、その結果、補正光束が直接的に被測定光源OBJへ入射することを抑制するための遮蔽板を半球部1の内部に設ける必要がない。そのため、簡素な構成を維持したまま、被測定光源OBJの光吸収(自己吸収)に起因する誤差を補正して、全光束を高精度に測定することができる。
また、本実施の形態によれば、半球部1が回転自在に構成されるので、被測定光源OBJをミラー部3に装着した状態のまま、さまざまな点灯姿勢における全光束測定を容易に行うことができる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、被測定光源OBJの全光束に応じた相対値を出力する構成について例示したが、補正光源から半球部1の内面の照射される光束を厳密に設定することにより、被測定光源OBJの全光束の絶対値を1回の測定で取得することもできる。
図8は、この発明の実施の形態2に従う光束計100Aの断面構造を示す概略図である。
図8を参照して、この発明の実施の形態2に従う光束計100Aは、上述の実施の形態1に従う光束計100において、集光光学系13を追加するとともに、補正光源9および制御部10をそれぞれ補正光源9Aおよび制御部10Aに代えたものである。その他の部位については、光束計100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
補正光源9Aは、その発生する光の光度が予め所定値に設計された光度標準光源からなる。光度とは、単位立体角あたりの光束の量であるため、補正光源9Aから放射される立体角(開口面積)を正確に設計することで、補正光源9Aから半球部1の内面へ照射される標準光束の量を任意に決定することができる。
より具体的には、補正光源9Aと照明窓4との光軸上に集光光学系13を配置し、この集光光学系13を適宜光学設計することにより、補正光源9Aから発生する光束のうち、照明窓4を通じて半球部1へ照射される標準光束を定めることができる。より正確に標準光束を定めるために、予め定められた標準電球との比較などによって、校正することが好ましい。なお、照明窓4の大きさを可能な限り小さくするために、補正光源9Aからの補正光束が照明窓4で収束するように集光光学系13を設計することが好ましい。
そして、光源窓2に校正用ミラー12が装着されており、かつ補正光源9Aのみが発光状態である場合において、補正光源9Aからの補正光束(標準光束φ)による照度に応じて受光部7から出力される出力値をiとし、光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ被測定光源OBJのみが発光状態である場合において、受光部7から出力される出力値をi とすると、被測定光源OBJの全光束φは、以下のようになる。
φ=φ×α×i/i
なお、自己吸収補正係数αは上述と同様の手順によって算出される。
このように、本実施の形態に従う光束計100Aによれば、全光束標準光源との比較測定を行うことなく、1回の測定で被測定光源OBJの全光束の絶対値を測定することができる。
<制御構造>
図9は、この発明の実施の形態2に従う制御部10Aにおける制御構造を示す概略図である。
図9を参照して、制御部10Aは、選択部111と、バッファ部112,113,114と、割算部115と、全光束算出部116Aとをその機能として含む。全光束算出部116Aを除く他の機能ブロックについては、上述した図4に示す制御部10の制御構造と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
全光束算出部116Aは、バッファ部114から出力される出力値iと、割算部115から出力される自己吸収補正係数αと、補正光源9Aから半球部1の内部に照射される標準光束φと、バッファ部113から出力される出力値iとに基づいて、被測定光源OBJの全光束φを算出する。
具体的には、全光束算出部116Aは、上述した算出式(φ=φ×α×i/i)に従って全光束φを算出する。なお、標準光束φは、補正光源9Aの設計値に基づいて予め設定される。
<測定手順>
図10は、この発明の実施の形態2に従う光束計100Aを用いた全光束の測定に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、図10に示すステップのうち、図6に示すフローチャートにおけるステップと実質的に同一の処理を行うものについては、同じ参照番号を付している。
図10を参照して、まず、ユーザは、光源窓2に校正用ミラー12を装着し(ステップS100)、制御部10Aに標準光束φの値を入力した上で(ステップS101)、補正光源9Aを発光させる(ステップS102)。そして、ユーザは、制御部10Aに、上述の「(2)光源窓2に校正用ミラー12が装着されており、かつ補正光源9Aのみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10Aは、そのときに受光部7から出力される値を出力値iとして一時的に格納する(ステップS104)。
次に、ユーザは、光源窓2に被測定光源OBJを装着し(ステップS106)、補正光源9Aを発光させる(ステップS108)。そして、ユーザは、制御部10Aに、上述の「(1)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ補正光源9Aのみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10Aは、そのときに受光部7から出力される値を出力値iとして一時的に格納する(ステップS110)。
さらに、制御部10Aは、出力値iを出力値iで割り算することで、自己吸収補正係数αを算出する(ステップS112)。制御部10Aは、この自己吸収補正係数αを格納する。
次に、ユーザは、光源窓2に被測定光源OBJが装着された状態で、補正光源9Aを非発光状態にするとともに、被測定光源OBJを発光させる(ステップS114)。そして、ユーザは、制御部10Aに、上述の「(3)光源窓2に被測定光源OBJが装着されており、かつ被測定光源OBJのみが発光状態」を示す選択指令を入力する。すると、制御部10Aは、そのときに受光部7から出力される値を出力値iに対して、ステップS101において入力された標準光束φ、ステップS112において算出された自己吸収補正係数αを乗じ、かつステップS104において格納された出力値iで割り算した結果を被測定光源OBJの全光束として出力する(ステップS117)。
その後、別の点灯姿勢における測定が必要である場合(ステップS118においてYESの場合)には、ユーザは、半球部1を所定の回転角度に設定し(ステップS120)、ステップS117以降の処理を制御部10Aに実行させる。
これに対して、別の点灯姿勢における測定が必要でない場合(ステップS118においてNOの場合)には、測定処理は終了する。
その他の構成については、上述した実施の形態1に従う光束計100と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態によれば、上述した実施の形態1における効果に加えて、補正光源9Aから半球部1の内面に向けて照射される光束が予め既知であるので、被測定光源OBJの全光束の絶対値を1回の測定で取得することができる。そのため、測定時間の短縮化および測定手順の簡素化を実現できる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1および2においては、照度の絶対値を検出する受光部を用いる構成について例示したが、波長別の照度を検出できる分光型の受光部を用いてもよい。
図11は、この発明の実施の形態3に従う受光部7Aの代表的な概略構成図である。
図11を参照して、分光型の受光部7Aは、観測窓6を通じて半球部1から抽出される光の光軸上に配置される反射型の回折格子71と、回折格子71による回折光を受光する検出部72とを含む。回折格子71は、所定の波長間隔毎の回折波が対応する各方向に反射するように構成されており、代表的にグレーティングなどによって構成される。検出部72は、回折格子71で分光された反射光に含まれる各波長成分の光強度に応じた電気信号を出力する。検出部72は、代表的にフォトダイオードなどの検出素子をアレイ状に配置したフォトダイオードアレイや、マトリックス状に配置されたCCD(Charged Coupled Device)などからなる。
このような構成によって、受光部7Aからは波長別の照度に応じた出力値i(λ)が出力される。この受光部7Aと接続される本実施の形態に従う制御部では、波長別に自己吸収補正係数が算出される。すなわち、本実施の形態に従う制御部では、図3の状態において、補正光束に応じて受光部7Aから出力される出力値をi(λ)とし、図2の状態において、補正光束に応じた受光部7から出力される出力値をi(λ)とすると、被測定光源OBJの波長別の自己吸収補正係数α(λ)は、以下のような式で表すことができる。
α(λ)=i(λ)/i(λ)
さらに、この自己吸収補正係数α(λ)を用いて、被測定光源OBJから発生する光束によって生じる照度を補正した上で、この補正後の照度を用いて、被測定光源OBJの全光束を波長別に測定することができる。
その他の構成ならびに、自己吸収補正係数の算出手順および全光束の測定手順などは、上述した実施の形態1または2と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態によれば、上述の実施の形態1における効果に加えて、被測定光源OBJの光吸収(自己吸収)が波長依存性を有する場合であっても、この自己吸収による誤差を適切に補正することができる。これにより、被測定光源OBJの全光束をより高精度に測定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従う光束計の外観図を示す図である。 この発明の実施の形態1に従う光束計の断面構造を示す概略図である。 被測定光源の非装着状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態1に従う制御部における制御構造を示す概略図である。 この発明の実施の形態1に従う光束計を用いた測定形態を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う光束計を用いた全光束の測定に係る処理手順を示すフローチャートである。 白色LEDの代表的な構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に従う光束計の断面構造を示す概略図である。 この発明の実施の形態2に従う制御部における制御構造を示す概略図である。 この発明の実施の形態2に従う光束計を用いた全光束の測定に係る処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に従う受光部の代表的な概略構成図である。
符号の説明
1 半球部、1a 光拡散反射層、2 光源窓、3 ミラー部、4 照明窓、6 観測窓、7,7A 受光部、8 遮蔽部、9,9A 補正光源、10,10A 制御部、11 光源格納部、12 校正用ミラー、13 集光光学系、71 回折格子、72 検出部、100,100A 光束計、102 ベース部、104 回転軸、111 選択部、112,113,114 バッファ部、115 割算部、116,116A 全光束算出部、200 アノード、202 カソード、206,216 ボンディングワイヤ、208 レンズ、210 封入剤、212 LEDチップ、214 銀ペースト、OBJ 被測定光源。

Claims (7)

  1. 被測定光源から発生する全光束を測定するための光束計であって、
    その内面に光拡散反射層を形成した半球部と、
    前記半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ前記半球部の開口部を塞ぐように配置された板状のミラー部と、
    前記半球部の内面における照度を測定するための受光部と、
    補正光束を発生する補正光源とを備え、
    前記ミラー部は、
    前記半球部の実質的な曲率中心を含む領域に形成され、かつ前記被測定光源をその発生する光束が前記半球部の内面に向けて照射されるように装着可能な第1の窓部と、
    前記第1の窓部から所定距離だけ離れた位置に形成された第2の窓部とを含み、
    前記補正光源は、前記第2の窓部を通じて前記補正光束を前記半球部の内面に照射するように配置される、光束計。
  2. 前記第1の窓部は、前記第1の窓部の開口領域と同じ大きさの校正用ミラーを、前記ミラー部の鏡面と同一面に沿って装着可能に構成され、
    前記光束計は、前記第1の窓部に非発光状態の前記被測定光源が装着され、かつ前記補正光源が発光状態の場合に測定される第1の照度と、前記第1の窓部に前記校正用ミラーが装着され、かつ前記補正光源が発光状態の場合に測定される第2の照度とに基づいて、前記被測定光源の光吸収に起因する補正係数を算出する補正係数算出手段をさらに備える、請求項1に記載の光束計。
  3. 前記第1の窓部に発光状態の前記被測定光源が装着された場合に測定される第3の照度と、前記補正係数とに基づいて、前記被測定光源から発生する全光束を算出する全光束算出手段をさらに備える、請求項2に記載の光束計。
  4. 前記補正光源は、前記第2の窓部を通じて前記半球部の内面に向けて照射される前記補正光束の量が予め所定値となるように構成されており、
    前記全光束算出手段は、前記第1の照度と、前記第3の照度と、前記補正係数と、前記前記補正光束の量とに基づいて、前記被測定光源から発生する全光束の絶対値を算出する、請求項3に記載の光束計。
  5. 前記受光部は、前記半球部の内面における照度を波長別に測定可能な分光部を含み、
    前記補正係数算出手段は、波長別に前記補正係数を算出する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の光束計。
  6. 前記受光部は、前記半球部または前記ミラー部に形成された第3の窓部を通じて前記照度を測定し、
    前記光束計は、前記第1の窓部から前記第3の窓部までの経路上に配置された遮蔽部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光束計。
  7. 光束計を用いて、被測定光源から発生する全光束を測定するための測定方法であって、
    前記光束計は、
    その内面に光拡散反射層を形成した半球部と、
    前記半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ前記半球部の開口部を塞ぐように配置された板状のミラー部と、
    前記半球部の内面における照度を測定するための受光部と、
    補正光束を発生する補正光源とを備え、
    前記ミラー部は、第1の窓部と、前記第1の窓部から所定距離だけ離れた位置に形成された第2の窓部とを含み、
    前記測定方法は、
    前記第1の窓部に、前記第1の窓部の開口領域と同じ大きさの校正用ミラーを、前記ミラー部の鏡面と同一面に沿って装着するステップと、
    前記補正光源を発光状態にして、前記受光部を用いて第1の照度を測定するステップと、
    前記第1の窓部に、前記被測定光源をその発生する光束が前記半球部の内面に向けて照射されるように装着するステップと、
    前記補正光源を発光状態にして、前記受光部を用いて第2の照度を測定するステップと、
    前記第1の照度と前記第2の照度とに基づいて、前記被測定光源の光吸収に起因する補正係数を算出するステップと、
    前記被測定光源を発光状態にして、前記受光部を用いて第3の照度を測定するステップと、
    前記第3の照度と前記補正係数とに基づいて、前記被測定光源から発生する全光束を算出するステップとを備える、測定方法。
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