JPH08320118A - グロープラグ及びその製造方法 - Google Patents

グロープラグ及びその製造方法

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JPH08320118A
JPH08320118A JP15235095A JP15235095A JPH08320118A JP H08320118 A JPH08320118 A JP H08320118A JP 15235095 A JP15235095 A JP 15235095A JP 15235095 A JP15235095 A JP 15235095A JP H08320118 A JPH08320118 A JP H08320118A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中軸とハウジングとの間を確実に絶縁するこ
とができるグロープラグ及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 ハウジング5と,該ハウジング5内に挿入し
た通電用の中軸3及びヒータ2を有し,上記ハウジング
5と中軸3との間はガラス8により溶着してある。少な
くとも上記ハウジング5の外表面が防錆メッキしてあ
る。ガラス8の上部には,上記防錆メッキを施す際のメ
ッキ処理液によって浸食されないリング状の絶縁部材6
を,その上面をリング状に露出させた状態で埋設してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ディーゼルエンジンの
シリンダ内を予熱するためのグロープラグ,特にその中
軸とハウジングとの間の絶縁構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来のグロープラグ90は,図9に示すご
とく,ハウジング5と,これに挿入した通電用の中軸3
及びヒータ2を有し,上記ハウジング5と上記中軸3と
の間はガラス8により溶着してある。また,ハウジング
5及び中軸3等の金属部分は,防錆のために防錆メッキ
してある。そして,中軸3の上端部31には,ハウジン
グ5の開口部を閉止するように合成樹脂製のブッシュ4
1及びナット42が装着されている。また,上記ヒータ
2と中軸3とは,接続金具23によって連結してある。
【0003】上記中軸3とハウジング5とをガラスによ
り溶着する目的は,上記中軸3とハウジング5とを電気
的に絶縁状態を保ちながら固定するためである。また,
上記防錆メッキは,図10に示すごとく,ガラス溶着後
であって上記ブッシュ41及びナット42の装着前に行
い,中軸3の上端部31から上記金属スリーブ28の下
端部近傍まで(図10中M1〜M2の間)を防錆メッキ
する。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のグ
ロープラグにおいては,次の問題がある。即ち,防錆メ
ッキを行うことによって,中軸とハウジングとが稀に導
電化,即ち電気的に導通してしまう場合がある。通常,
防錆メッキ処理を施してもガラス上部にはメッキ(金
属)が付着しないのが普通である。それにもかかわら
ず,このような現象が生じる原因は次のように考えられ
る。
【0005】即ち,防錆メッキを施すに当たっては,そ
の前処理として,メッキ面の清浄化等を行う。この際,
例えば塩酸,水酸化ナトリウム等の酸又はアルカリのメ
ッキ処理液にメッキ部全体をさらす。このとき,ガラス
上部81の表面もメッキ処理液に接触する。そのため,
ガラス上部81は,メッキ処理液に浸食されて微小な欠
陥が連続的に形成されたポーラス状態になる。それ故,
ガラス上部81のポーラス部にメッキ膜形成用のメッキ
液が浸入して残り,メッキ膜(金属)が析出し,導電化
してしまうと考えられる。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,中軸とハウジングとの間を確実に絶縁す
ることができるグロープラグ及びその製造方法を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】第1発明は,ハウジングと,該ハウ
ジング内に挿入した通電用の中軸及びヒータを有し,上
記ハウジングと上記中軸との間はガラスにより溶着して
あり,少なくとも上記ハウジングの外表面が防錆メッキ
してあるグロープラグにおいて,上記ガラスの上部に
は,上記防錆メッキを施す際のメッキ処理液によって浸
食されないリング状の絶縁部材を,その上面をリング状
に露出させた状態で埋設してあることを特徴とするグロ
ープラグにある。
【0008】第1発明において最も注目すべきことは,
上記ガラスの上部には,上記リング状の絶縁部材を,そ
の上面をリング状に露出させた状態で埋設してあること
である。即ち,上記ガラスの表面は,上記リング状の絶
縁部材によって,その内周側と外周側に完全に分離され
た状態にあることである。
【0009】上記絶縁部材としては,上記防錆メッキを
施す際のメッキ処理液によって浸食されず,かつメッキ
が付着しないものであれば,種々のものを用いることが
できる。特に,上記絶縁部材は絶縁性セラミックである
ことが好ましい。これにより,寸法精度の維持,取扱い
の容易性等を確保することができる。
【0010】また,上記絶縁部材の幅A(図2)は,上
記ハウジングと上記中軸との間隔をB(図2)とした場
合,0.3≦A≦B−0.2(mm)の関係にあること
が好ましい。絶縁部材の幅Aが0.3mm未満の場合に
は,グロープラグの製造過程におけるガラス溶着時にガ
ラスが絶縁部材の上面に被さり,絶縁部材の内周側と外
周側のガラスが繋がってしまうことがある(図5)。一
方,絶縁部材の幅AがB−0.2(mm)を越える場合
には,ガラス溶着時にガラス上面位置が低下する際に,
絶縁部材が中軸とハウジングとの間にひっかかり,ガラ
ス上面から離れてしまうという問題がある(図4)。
【0011】次に,第2発明として次のものがある。即
ち,ハウジングと,該ハウジング内に挿入した通電用の
中軸及びヒータを有し,上記ハウジングと上記中軸との
間はガラスにより溶着してあり,少なくとも上記ハウジ
ングの外表面が防錆メッキしてあるグロープラグにおい
て,上記ガラスの上部は,上記防錆メッキを施す際のメ
ッキ処理液によって浸食されないシール部材により封止
してあることを特徴とするグロープラグがある。
【0012】本第2発明において最も注目すべきこと
は,上記ガラスの上部は,上記シール部材により封止し
てあることである。上記シール部材としては,上記メッ
キ処理液によって浸食されず,かつメッキが付着しない
ものであれば種々のものを使用することができる。例え
ば,上記シール部材は合成樹脂層にすることができる。
これにより,容易にガラス上面を封止することができ
る。
【0013】また,上記シール部材はOリングにするこ
ともできる。これにより,さらに容易にガラス上面を封
止することができる。
【0014】次に,上記第1,第2発明に示した上記絶
縁部材やシール部材を有しなくても,中軸とハウジング
との絶縁性を維持することができるグロープラグを製造
する方法として,次の方法がある。即ち,ハウジング
と,該ハウジング内に挿入した通電用の中軸及びヒータ
を有し,上記ハウジングと上記中軸との間はガラスによ
り溶着してあり,少なくとも上記ハウジングの外表面が
防錆メッキしてあるグロープラグを製造する方法であっ
て,上記ハウジングと上記中軸との間をガラスにより溶
着した後,上記ハウジングの開口部にシール体を嵌合し
た状態で防錆メッキを施し,その後上記シール体を除去
することを特徴とするグロープラグの製造方法がある
(第3発明)。
【0015】上記製造方法において最も注目すべきこと
は,上記ガラス溶着の後に,上記ハウジングの開口部に
シール体を嵌合した状態で防錆メッキを施すことであ
る。そして,ガラス溶着後には,上記シール体を除去す
ることである。
【0016】
【作用および効果】第1発明のグロープラグにおいて
は,上記リング状の絶縁部材を,その上面をリング状に
露出させた状態で埋設してある。そのため,ガラス上部
は,上記絶縁部材の存在によって,その外周側と内周側
に完全に分断されている。また,製造過程の防錆メッキ
処理時において,上記絶縁部材はメッキ処理液に浸食さ
れず,かつメッキが付着しない。
【0017】そのため,絶縁部材の両側にあるガラス上
部にメッキが付着していても,中軸とハウジングとの間
は,上記絶縁部材によって遮断されている。それ故,中
軸とハウジングとが電気的に導通することは起こり得な
い。したがって,本第1発明によれば,中軸とハウジン
グとの間を確実に絶縁することができるグロープラグを
提供することができる。
【0018】次に,第2発明のグロープラグにおいて
は,上記シール部材によりガラス上部を閉止してある。
そのため,防錆メッキを施す際においては,ガラス上部
にはメッキ処理液が接触することがなく,ガラス上部に
はメッキが付着しない。それ故,ガラス上部を介して中
軸とハウジングとが導通することはない。
【0019】また,上記シール部材はメッキ処理液に浸
食されず,かつメッキが付着しない。そのため,シール
部材を配置したままであっても中軸とハウジングとが導
通することはない。したがって,本第2発明によって
も,中軸とハウジングとの間を確実に絶縁することがで
きるグロープラグを提供することができる。
【0020】次に,第3発明の製造方法においては,上
記ハウジングの開口部にシール体を嵌合した状態で防錆
メッキを施す。そのため,ガラス上部にはメッキが付着
することはない。さらに,防錆メッキ処理後において
は,上記シール体を除去する。それ故,本第3発明にお
けるグロープラグの完成品においては,上記第1,第2
発明に示したような絶縁部材等は有していない。本第3
発明によれば,中軸とハウジングとの間を確実に絶縁す
ることができるグロープラグの製造方法を提供すること
ができる。
【0021】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるグロープラグにつき,図1〜図
3を用いて説明する。本例のグロープラグ10は,図1
に示すごとく,ハウジング5と,該ハウジング5内に挿
入した通電用の中軸3及びヒータ2を有する。上記ハウ
ジング5と上記中軸3との間はガラス8により溶着して
ある。そして,図1に示すごとく,少なくとも上記ハウ
ジング5の外表面は防錆メッキしてあり,防錆メッキ膜
50が付着している。
【0022】上記ガラス8の上部には,図1〜図3に示
すごとく,上記防錆メッキを施す際のメッキ処理液によ
って浸食されないリング状の絶縁部材6を,その上面を
リング状に露出させた状態で埋設してある。即ち,上記
絶縁部材6は,図2,図3に示すごとく,その上面が全
周にわたって露出していると共に,その底部は全周にわ
たってガラス8中に埋設されており,ガラス上部81を
その内周側と外周側に完全に分断している。
【0023】上記絶縁部材6はアルミナよりなるアルミ
ナリングであって,図2に示すごとく,その幅Aは,中
軸3とハウジング5との間隔Bよりも0.2mm小さく
1.5mmである。また,図1,図2に示すごとく,上
記ガラス8の下部には,中軸3とハウジング5との位置
決めをするための位置決めリング35を配設してあり,
これもガラス溶着により固定されている。上記位置決め
リング35もアルミナを用いている。
【0024】また,図1に示すごとく,上記ヒータ2
は,金属スリーブ28内に挿通しており両者間はロウ接
されている。そして金属スリーブ28はハウジング5に
ロウ接されている。一方,上記中軸3は,上記ガラス8
によりハウジング内に固定されていると共に,接続金具
23によってヒータ2に連結されている。また,中軸3
の上端部31はハウジング5の開口部55より突出し,
該上端部31には従来例のごとく合成樹脂製のブッシュ
を介してナットを螺着する(図示略)。
【0025】次に,上記グロープラグを製造するに当た
っては,まず金属スリーブ28に挿通してロウ接したヒ
ータ2と,中軸3とを接続金具23によって連結する。
次いで,これらをハウジング5内に挿入し,ヒータ2の
下端部22をハウジング下方から突出させる。次いで,
ヒータ2を嵌挿した金属スリーブ28をハウジング5内
にロウ接する。
【0026】次いで,位置決めリング35と,円柱状に
成形したタブレット形状のガラス8と,絶縁部材6とを
中軸3に差し込み,中軸3とハウジング5との間に位置
させる。そして,ヒータ2を下方に,中軸3を上方に向
けた状態でガラス溶融温度に加熱する。
【0027】これによりタブレット形状のガラス8は溶
融し,上記位置決めリング35の上部と上記絶縁部材6
の底部を包み込むように行き渡る。このとき,ガラス上
部81と絶縁部材6の位置は,若干下降する。その後,
冷却することによって中軸3とハウジング5とが固定さ
れるとともに,絶縁部材6は上面を露出した状態でガラ
ス8中に埋設固定される。
【0028】次いで,図1に示すごとく,金属スリーブ
28の下端部付近から中軸3の上端部31までを防錆メ
ッキする。その後,ブッシュ及びナット(図示略)を中
軸3の上端部31に螺着することによってグロープラグ
10が完成する。尚,本例においては,溶着前のガラス
としてタブレット形状のガラス8を使用したが,単なる
粒状のガラス等,種々の形状のガラスを使用することが
できる。
【0029】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例のグロープラグ10においては,上記リング状
の絶縁部材6を,その上面をリング状に露出させた状態
でガラス8中に埋設してある。そのため,ガラス上部8
1は,中軸3とハウジング5との間において,上記絶縁
部材6の存在によって,その外周側と内周側に完全に分
断されている。また,上記絶縁部材6はアルミナである
ため,製造過程の防錆メッキ処理においてもメッキ処理
液に浸食されず,かつメッキが付着しない。
【0030】そのため,防錆メッキ処理によって絶縁部
材6の両側にあるガラス上部81にメッキが付着してい
ても,中軸3とハウジング5との間は上記絶縁部材6に
よって遮断されている。それ故,中軸3とハウジング5
とが電気的に導通することは起こり得ない。したがっ
て,本例によれば,中軸とハウジングとの間を確実に絶
縁することができるグロープラグを得ることができる。
【0031】尚,本例においては,上記絶縁部材6とし
てアルミナを用いたが,これに代えてその他の一般的な
絶縁性セラミック,マグネシア,ジルコニア,チタニ
ア,石英,窒化珪素,窒化アルミ等を用いることができ
る。これらによってもアルミナの場合と同様の効果を得
ることができる。
【0032】比較例1 本比較例のグロープラグ91は,図4に示すごとく,実
施例1における絶縁部材6に代えて,幅Aが1.65m
mのアルミナリングよりなる絶縁部材961を用いた。
一方,中軸3とハウジング5との間隔Bは実施例1と同
様に1.7mmとした。また,その他の構成及び製造方
法も実施例1と同様にした。
【0033】本比較例のグロープラグ91においては,
絶縁部材961の幅Aが中軸3とハウジング5との間隔
Bに対して0.05mm小さいだけである。そのため,
その製造過程におけるガラス溶着時においては,ガラス
上面が下降する際に絶縁部材961が中軸3とハウジン
グ5との間に引っ掛かりガラス上部81と絶縁部材96
1との間に隙間ができてしまう。
【0034】それ故,防錆メッキ処理時においては,ガ
ラス上部81が中軸3とハウジング5との間において連
続的に浸食され,メッキが析出することがある。したが
って,例え絶縁部材を用いても,その幅が広すぎる場合
には,中軸とハウジングとを確実に絶縁することができ
ない場合がある。
【0035】比較例2 本比較例のグロープラグ92は,図5に示すごとく,実
施例1における絶縁部材6に代えて,幅Aが0.2mm
のアルミナリングよりなる絶縁部材962を用いた。一
方,中軸3とハウジング5との間隔Bは実施例1と同様
に1.7mmとした。また,その他の構成及び製造方法
も実施例1と同様にした。
【0036】本比較例のグロープラグ92においては,
絶縁部材962の幅Aが0.2mmである。そのため,
その製造過程のガラス溶着時においては,ガラス8が絶
縁部材962の内周側と外周側から互いにその上面に回
り込んで接触してしまうことがある。それ故,防錆メッ
キ処理を施すことによって,ガラス上部が浸食され,中
軸3とハウジング5との間を結ぶように導電化してしま
う場合がある。したがって,例え絶縁部材を用いても,
その幅が狭すぎる場合には,中軸とハウジングとを確実
に絶縁することができない場合がある。
【0037】実施例2 本例のグロープラグ12は,図6に示すごとく,ハウジ
ング5と,該ハウジング5内に挿入した通電用の中軸3
及びヒータ(図示略)を有し,上記ハウジング5と上記
中軸3との間はガラス8により溶着してあり,少なくと
も上記ハウジング5の外表面が防錆メッキしてある。上
記ガラス8の上部81は,上記防錆メッキを施す際のメ
ッキ処理液によって浸食されないシール部材71により
封止してある。
【0038】上記シール部材71は,図6に示すごと
く,シリコン系の合成樹脂層であって,ガラス8の上部
全体を覆っている。その他の構造は実施例1と同様であ
る。
【0039】本例のグロープラグ12を製造するに当た
っては,基本的に実施例1のグロープラグ10と同様の
製造工程により行うが,次の手順に特徴がある。即ち,
上記中軸3とハウジング5とをガラス8により溶着した
後に,上記シール部材71としての合成樹脂層をガラス
上部81に形成し,その後防錆メッキ処理を施すことに
特徴がある。上記合成樹脂層の形成に当たっては,液体
のシリコン樹脂とその硬化剤からなる2液混合硬化型の
液体をガラス上面に注入することにより行う。
【0040】次に本例における作用効果につき説明す
る。本例のグロープラグ12においては,上記シール部
材71によりガラス上部81を閉止してある。そのた
め,防錆メッキを施す際においては,ガラス上部81に
はメッキ処理液が接触することがなくメッキが付着しな
い。それ故,ガラス上部81を介して中軸3とハウジン
グ5とが導通することはない。
【0041】また,上記シール部材71はメッキ処理液
に浸食されず,かつメッキが付着しない。そのため,シ
ール部材71を配置したままであっても中軸3とハウジ
ング5とが導通することはない。したがって,本例によ
っても,中軸とハウジングとを確実に絶縁することがで
きるグロープラグを得ることができる。
【0042】尚,本例においては,上記樹脂層としてシ
リコン樹脂を主成分とした2液硬化型の樹脂を用いた
が,これに代えてシリコンゴム,フッ素ゴム,エポキシ
等のメッキ処理液に浸食されない種々の樹脂を用いるこ
とができる。これらによってもシリコン樹脂を主成分と
した2液硬化型の樹脂の場合と同様の効果を得ることが
できる。
【0043】実施例3 本例のグロープラグ13は,図7に示すごとく,実施例
2における合成樹脂層に代えてOリングをシール部材7
2として用いた。その他は実施例2と同様である。本例
においては,シール部材としてOリングを使用している
ため,極めて容易にガラス上部を封止することができ
る。その他,実施例2と同様の効果が得られる。
【0044】実施例4 本例においては,実施例1〜3に示したごとく,完成品
においてガラスの上部に絶縁部材を配置したり,ガラス
上部をシール部材により封止してあるというグロープラ
グではなく,上記絶縁部材やシール部材等を有しなくて
も中軸とハウジングとの絶縁性を維持することができる
グロープラグを製造した。
【0045】本例のグロープラグの製造方法は,実施例
1のグロープラグの製造工程を基本にするが,次の工程
にその特徴がある。即ち,まず上記ハウジング5と上記
中軸3との間に位置決めリング35とタブレット形状の
ガラス8を位置させ,加熱,溶着する。次いで,図8に
示したごとく,上記ハウジング5の開口部55にシリコ
ンゴム製のシール体74を嵌合し,この状態で防錆メッ
キを施す。そして,その後上記シール体74を除去す
る。
【0046】この製造方法においては,上記のごとくシ
ール体74を装着した状態で防錆メッキ処理を行う。そ
のため,ガラス上部81が浸食されることがなく,導電
化されることもない。また,防錆メッキ処理を施した後
には,上記シール体74を除去する。それ故,実施例1
〜3に示したような絶縁部材等を有しなくても中軸3と
ハウジング5との絶縁性を維持することができるグロー
プラグを得ることができる。
【0047】尚,本例においては,シール体74として
メッキ処理液に浸食されないシリコンゴムを用いたが,
防錆メッキ処理時においてガラス上部81とメッキ処理
液との接触を防止することができれば,メッキ処理液に
浸食される材質であっても使用することができる。シー
ル体は防錆メッキ後に除去するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のグロープラグの断面図。
【図2】実施例1における,絶縁部材の配置状態を示す
説明図。
【図3】図1のC−C線矢視断面図。
【図4】比較例1における,(a)溶着前,(b)溶着
後の絶縁部材の配置状態を示す説明図。
【図5】比較例2における,絶縁部材の配置状態を示す
説明図。
【図6】実施例2における,合成樹脂層の配置状態を示
す説明図。
【図7】実施例3における,Oリングの配置状態を示す
説明図。
【図8】実施例4における,防錆メッキ時のシール体の
装着状態を示す説明図。
【図9】従来例のグロープラグの断面図。
【図10】従来例における,防錆メッキ時のグロープラ
グの断面図。
【符号の説明】 10,12,13,14...グロープラグ, 2...ヒータ, 3...中軸, 5...ハウジング, 6...絶縁部材, 71,72...シール部材, 8...ガラス, 81...ガラス上部,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと,該ハウジング内に挿入し
    た通電用の中軸及びヒータを有し,上記ハウジングと上
    記中軸との間はガラスにより溶着してあり,少なくとも
    上記ハウジングの外表面が防錆メッキしてあるグロープ
    ラグにおいて,上記ガラスの上部には,上記防錆メッキ
    を施す際のメッキ処理液によって浸食されないリング状
    の絶縁部材を,その上面をリング状に露出させた状態で
    埋設してあることを特徴とするグロープラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記絶縁部材は絶縁
    性セラミックであることを特徴とするグロープラグ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記絶縁部材
    の幅Aは,上記ハウジングと上記中軸との間隔をBとし
    た場合,0.3≦A≦B−0.2(mm)の関係にある
    ことを特徴とするグロープラグ。
  4. 【請求項4】 ハウジングと,該ハウジング内に挿入し
    た通電用の中軸及びヒータを有し,上記ハウジングと上
    記中軸との間はガラスにより溶着してあり,少なくとも
    上記ハウジングの外表面が防錆メッキしてあるグロープ
    ラグにおいて,上記ガラスの上部は,上記防錆メッキを
    施す際のメッキ処理液によって浸食されないシール部材
    により封止してあることを特徴とするグロープラグ。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記シール部材は合
    成樹脂層であることを特徴とするグロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項4において,上記シール部材はO
    リングであることを特徴とするグロープラグ。
  7. 【請求項7】 ハウジングと,該ハウジング内に挿入し
    た通電用の中軸及びヒータを有し,上記ハウジングと上
    記中軸との間はガラスにより溶着してあり,少なくとも
    上記ハウジングの外表面が防錆メッキしてあるグロープ
    ラグを製造する方法であって,上記ハウジングと上記中
    軸との間をガラスにより溶着した後,上記ハウジングの
    開口部にシール体を嵌合した状態で防錆メッキを施し,
    その後上記シール体を除去することを特徴とするグロー
    プラグの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281306A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Denso Corp 保持構造およびグロープラグ
JP2010096459A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Ngk Spark Plug Co Ltd グロープラグ及びそのグロープラグの製造方法
JP2011047642A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Robert Bosch Gmbh 内燃機関に使用するためのグロープラグ
JP2014013128A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 Ngk Spark Plug Co Ltd グロープラグ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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