JPH08320008A - 拡張部材を有する固定部材 - Google Patents

拡張部材を有する固定部材

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JPH08320008A
JPH08320008A JP8091371A JP9137196A JPH08320008A JP H08320008 A JPH08320008 A JP H08320008A JP 8091371 A JP8091371 A JP 8091371A JP 9137196 A JP9137196 A JP 9137196A JP H08320008 A JPH08320008 A JP H08320008A
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fixing member
fixing
longitudinal groove
expansion member
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JP8091371A
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Artur Fischer
フィッシャー アルツール
Gerhard Porlein
ポールライン ゲールハルト
Eberhard Maeder
メーダー エーベルハルト
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Fischerwerke Artur Fischer GmbH and Co KG
Artur Fischer GmbH
Original Assignee
Fischerwerke Artur Fischer GmbH and Co KG
Artur Fischer GmbH
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/04Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
    • F16B13/08Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation
    • F16B13/0891Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation with a locking element, e.g. wedge, key or ball moving along an inclined surface of the dowel body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/12Separate metal or non-separate or non-metal dowel sleeves fastened by inserting the screw, nail or the like

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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定部材が、僅かな抵抗で打ち込むことがで
き、かつ簡単に建築部分に固定することができ、しかも
亀裂が形成されることにより穿孔が拡大した場合でも、
有利な補正拡張特性により、高い保持値を有するような
固定部材を提供する。 【解決手段】 長手方向溝が、圧刻成形によって形成さ
れていて、かつ2つの摺動面22,23を備えた台形の
横断面を有しており、この両摺動面が、互いに所定の角
度を成して配置されていて、前端部14に向かって半径
方向に上昇しており、拡張部材6が、摺動面22,23
に載置された2つの支持面24,25を有しており、こ
の拡張部材の外面が屋根形に形成された歯列8を備えて
いて、この歯列の高さの少なくとも一部がシャンク2よ
りも突出しているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部材であっ
て、この固定部材の後端部に、建築部分に物品を締め付
けるために保持手段が配置されており、前端部を起点に
して固定部材のシャンクの長さの一部にわたって少なく
とも1つの拡張領域が長手方向に延びており、この拡張
領域が、前端部に向かって上り勾配を有する基底面を備
えた長手方向溝により形成されていて、この長手方向溝
に、変位可能な拡張部材が挿入されている形式のものに
関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第291
4739号明細書に基づき公知の固定部材は前端面の領
域に拡張領域を有しており、この拡張領域は、前端部に
向かって上り勾配を有する基底面を備えた長手方向溝に
よって形成されており、この長手方向溝に拡張部材が挿
入されている。このような固定部材の固定は、建築部分
に予め設けられた穿孔にシャンクを打込んだ後、固定し
ようとする物品が建築部分に締め付けられる時に、シャ
ンクが、穿孔の壁に喰い込む拡張部材に対して軸線方向
に変位することによって行われる。拡張部材を収容する
長手方向溝の基底面が、上り勾配を有していることによ
って、拡張部材は半径方向外側に押圧され、ひいては固
定部材が穿孔に楔固定される。しかし、この公知の固定
部材の欠点は、拡張部材の外面が、長手方向に対して横
方向にシャンクよりも突出する真っ直ぐなエッジを形成
する歯列を有していることである。拡張部材の全幅を占
めるこれらのエッジは、固定部材が建築部分に打ち込ま
れる時に高い抵抗を生ぜしめる。特に、建築部分がコン
クリートから成っている場合、打込みに対する高い抵抗
は、組み付けを困難にするばかりでなく、固定部材に対
して固定機能を損なうような損傷を与えるおそれがあ
る。さらに、打込み時には穿孔の内壁から材料が削り落
とされる。この材料は長手方向溝集められ、場合によっ
ては拡張部材が長手方向溝でロックするおそれがある。
これにより、亀裂形成により穿孔拡大した場合に、固定
後の補正拡張がもはや不可能になるような程度まで、長
手方向溝における拡張部材の変位能力が損なわれる。こ
のような欠点により、この公知の固定部材は、亀裂が生
じるような引張り負荷区域における使用には適していな
い。引張り負荷区域に不適切であり、また亀裂を生じて
いないコンクリートにおいても比較的低い保持値しか有
していない別の理由は、この公知の固定部材の場合、長
手方向溝が、固定部材の前端部に向かってストッパ面に
よって制限されているからである。これにより、一方で
は長手方向溝の基底面には僅かな上り勾配角度しか得る
ことができず、他方では拡張部材の長さも、固定のため
の十分な変位運動を得るために、長手方向溝の長さに対
して著しく短くされなければならない。さらに、亀裂形
成により穿孔の拡大がさらに生じる場合、拡張部材が長
手方向溝の前端面に当て付けられ、それ以上拡張しない
危険性もある。このような状況は、例えば固定部材のた
めに予め設けようとする穿孔が、製造時に予想よりも僅
かに大きくなってしまった場合にも生じるおそれがあ
る。
【0003】また、長手方向溝の平らな基底面および拡
張部材の平らな支持面によって、拡開過程時に高い面圧
が生ぜしめられ、この面圧がコールドウェルドをもたら
すおそれがある。これにより、やはり補正拡張、ひいて
は引張り負荷区域における適性が損なわれる。
【0004】ドイツ連邦共和国特許第3334754号
明細書に基づき公知の拡張栓の場合、この拡張栓の栓本
体は、ねじまたはねじ山付きロッドのための雌ねじ山を
備えて、スリーブ形に形成されている。この拡張栓の楔
形の拡張部材は、栓本体の一部であり、ウェブを介して
栓本体に結合されており、このウェブは切り込みの間に
位置していて、目標裂断個所として作用する。これらの
切り込みは、一方で栓本体の前端部に向かって上り勾配
を有する斜面が形成されるように、他方では拡張部材の
楔形が形成されるように設けられている。拡張部材に拡
張工具の作用面を提供するために、この拡張部材には、
栓本体のスリーブ孔内に突入しているストッパ部材が一
体成形されている。
【0005】この拡張栓を固定するために、拡張部材
は、拡張工具によって先ず目標裂断個所で裂断され、次
いで栓本体の前端部に向かって変位させられる。目標裂
断個所の裂断だけでも、公知の拡張栓を穿孔基部に支持
することが必要となるような推動力を要求する。さら
に、拡張作用を得るためには、栓本体および拡張部材の
2つの摺動面を分離する切り込みを埋めるように、拡張
部材の比較的大きな軸線方向の変位が必要である。さら
に、拡張部材も栓本体も同一材料から成っているので、
両摺動面が拡張時にコールドウェルドおよび喰い付きに
より損傷を受け、補正拡張が生じない危険性がある。こ
れにより、この公知の拡張栓は、補正拡張による補償を
必要とする、亀裂による穿孔拡大が生じるような引張り
負荷区域における使用には適していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の固定部材を改良して、固定部材が僅かな
抵抗で打ち込むことができ、かつ簡単に建築部分に固定
することができ、しかも亀裂が形成されることにより穿
孔が拡大した場合でも、有利な補正拡張特性により、高
い保持値を有するような固定部材を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、この課題を
解決するために本発明の構成では、長手方向溝が、圧刻
成形によって形成されていて、かつ2つの摺動面を備え
た台形の横断面を有しており、該両摺動面は互いに所定
の角度を成して配置されていて、前端部に向かって半径
方向に上昇しており、拡張部材が、摺動面に載置された
2つの支持面を有しており、該拡張部材の外面が屋根形
に形成された歯列を備えていて、該歯列の高さの少なく
とも一部がシャンクよりも突出しているようにした。
【0008】
【発明の効果】台形の横断面を有する長手方向溝が圧刻
成形によって製造されると、互いに所定の角度を成す、
表面が圧縮された摺動面が生ぜしめられる。この圧縮に
より摺動運動が助成され、ひいては、拡張過程時に拡張
部材が長手方向溝で変位する時の、コールドウェルドお
よび喰い付きの傾向を減じる。両摺動面が互いに所定の
角度を成すと同時に、変位時に拡張部材の横方向ガイド
をも担うことに基づき、面圧が軽減されることによっ
て、喰い付き傾向はさらに減じられる。
【0009】拡張部材の外面に配置された歯列が屋根形
に形成されており、この歯列高さの一部がシャンクより
も突出していることにより、予め設けられた穿孔内への
固定部材の打込み時には、ただ1つの条溝が削り取られ
るだけである。歯列を備えた拡張部材の頂点だけが穿孔
の壁に喰い込むので、固定部材の打込み時に克服すべき
抵抗は小さい。
【0010】打込み後、拡張部材に配置された歯列が穿
孔内で拡張部材を位置ずれ不能に保持するのに対し、固
定過程時にはシャンクが拡張部材に対して軸線方向に変
位させられる。上り勾配を有する長手方向溝により、拡
張部材は半径方向外側に向かって穿孔の壁内へ押込まれ
る。歯列の屋根形状により、穿孔の壁への進入時に生じ
る、拡張部材の外面の抵抗が減じられる。したがって、
固定のためには小さなねじ込みトルクしか必要とならな
い。さらに、長手方向溝の上り勾配を有する基底面が、
前端部に対して所定の距離を置いてシャンクの外周面で
終わっているので、一方では比較的大きな圧着面を有す
る比較的長い拡張部材を使用することができ、他方では
急な基底面の上り勾配に基づき、比較的小さな軸線方向
変位で比較的大きな半径方向の拡開を得ることができ
る。
【0011】摺動特性のためにも、長手方向溝の形成の
ためにも、両摺動面が互いに100゜〜120゜の角度
を成しており、両摺動面の底面の幅が拡張部材の2つの
支持面の底面の幅よりも僅かに狭いと特に有利であるこ
とが判っている。後者の手段により、拡張部材の支持面
が専ら摺動面に載置されることが保証される。
【0012】長手方向溝が、固定部材の後端部に向いた
端部において、少なくともシャンクの半径に相当する深
さを有しており、また、基底面の上り勾配の角度が11
゜〜13゜であると有利であることが判っている。
【0013】拡張部材が、固定部材の打込み時に支持さ
れるように、半円状の構成のストッパショルダが、固定
部材の後端部に向いた、長手方向溝の仕切り部に設けら
れており、このストッパショルダに拡張部材が最も深い
位置で当て付けられる。
【0014】さらに、保持部材、例えばゴムリング、エ
ンボス加工部材等が、固定部材を穿孔に打込む前に、長
手方向溝において拡張部材を変位可能に保持することが
できる。したがって、拡張部材は、長手方向溝から誤っ
て脱落することはない。歯列が異なる歯面を有してい
て、前端部に向かってより低い歯面が配置されているこ
とによって、僅かな打込み抵抗で歯列の良好なロック作
用が得られる。
【0015】打込みを容易にするために、本発明の別の
構成では、拡張部材の前端部に、第1の歯の先端まで延
びる先導斜面を配置することができる。
【0016】本発明の別の構成では、固定部材は後端部
に雌ねじ山を有することができるので、ねじまたはねじ
山付きロッド等によって、築壁に固定された固定部材に
物品を固定することができる。栓本体に作用する荷重
が、栓本体と固定された拡張部材との間に僅かな変位を
もたらすこの変位により、上り勾配を有する長手方向溝
の基底面に基づき拡開作用が増強される。摺動面の良好
な滑り特性により、亀裂形成により穿孔が拡大した場合
に、拡張部材と栓本体との間に軸線方向の変位が生じ
る。
【0017】拡張部材に対する栓本体の変位が、ねじも
しくはねじ山付きロッドの変位も生じる理由から望まし
くない場合もある。このような変位を回避するために、
別の有利な構成では、雌ねじ山に続いて孔が設けられて
おり、この孔がストッパショルダを越えて長手方向溝内
に延びていて、この長手方向溝が孔の横断面の一部と交
差しており、固定部材を固定するために、ねじ、ねじ山
付きロッドまたは打込み用工具を用いて前端部に向かっ
て変位可能であるようにした。
【0018】拡張部材と、ねじ込もうとするねじもしく
はねじ山付きロッドとの間に、別の弾性部材、有利には
圧縮ばねが配置されていてもよい。拡張部材のこのよう
な弾性的な緊縮によって、亀裂形成により穿孔が拡大し
た場合に、拡張部材が補正変位させられるので、補正拡
張のために栓本体の軸線方向の変位は必要とされない。
弾性部材としてゴムピンを使用することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に示されている固定部材1
は、後端部4に雄ねじ山付き区分3を有するシャンク2
と、拡張領域とを有している。この拡張領域は、台形横
断面を有する長手方向溝5と、この長手方向溝5に挿入
された拡張部材6とによって形成されている。拡張部材
6は、長手方向溝5において容易に変位可能であり、保
持部材7、この実施例ではゴムリングによって保持され
ている。
【0020】拡張部材6は、横断面が屋根形に形成され
た歯列8を外面に有している(図3参照)。固定部材1
が、建築部分10に設けられた穿孔9に打込まれると、
拡張部材6は最も深い位置に位置する。この位置では、
拡張部材6の半円状に成形された後端面11が、同様に
半円状に形成された、ストッパショルダ12として働
く、長手方向溝5の仕切り部に当て付けられている。こ
の位置では、歯列8の高さの一部が固定部材のシャンク
2よりも突出している。
【0021】固定部材1は、固定しようとする物品を貫
通して穿孔内に打込まれる。突出した雄ねじ山付き区分
3にナット17をねじ嵌めることによって、シャンク2
が、穿孔の開口に向かって、拡張部材6に対して軸線方
向に変位するので、拡張部材6の歯列8が半径方向外方
に向かって、長手方向溝5の上り勾配を有する基底面1
8によって押圧される(図2参照)。この時、拡張部材
6の歯列8が穿孔の壁に喰い込み、固定部材を固定す
る。歯列8は鋸歯状の輪郭を有しており、歯面19は打
込み抵抗を軽減するために前端部14に向かって傾斜し
ている。さらに、拡張部材6は先導斜面28を有してお
り、この斜面は拡張部材の前端部から第1の歯の先端ま
で延びている。
【0022】図3は、図2の切断線A−Aで切断された
断面図を示している。歯列8の各歯の屋根形の構成は、
拡張部材6が、建築部分10に設けられた穿孔の壁に深
く進入することを助成する。さらに図3からは、長手方
向溝5の横断面が台形に形成されていることが判る。こ
の台形形状により、互いに所定の角度を成す2つの摺動
面22,23が生ぜしめられる。これらの摺動面には拡
張部材6の2つの支持面24,25が載置されている。
これらの両摺動面もしくは両支持面が成す角度βは、有
利には100゜〜120゜である。支持面24,25が
摺動面22,23に沿って確実に摺動するために、両摺
動面間の底面26の幅は、拡張部材6の両支持面24,
25間の底面27の幅よりも僅かに狭幅になっている。
【0023】図4に示されている固定部材1aは、ねじ
またはねじ山付きロッドを収容するために、後端部に雌
ねじ山30を有している。この雌ねじ山30に続いて、
この雌ねじ山の谷径よりも小さい直径を有する孔31が
設けられている。この孔はストッパショルダ12を越え
て長手方向溝5内に延びており、この長手方向溝と横断
面の一部とが交差している。これにより、拡張部材6の
後端部が孔31内に突入しているので、打ち込み用工具
33の心棒32が拡張部材6の後端部に当接する。打ち
込み用工具33を用いて、拡張部材6は上り勾配を有す
る長手方向溝5の基底面18に沿って孔の基部に向かっ
て変位する。こうして、拡張部材6は建築部分10の穿
孔9に楔固定され、固定部材を固定する。拡張部材6の
軸線方向の変位は、雌ねじ山30にねじ込むべきねじま
たはねじ山付きロッドによって直接行うこともできる。
この場合、雌ねじ山30を、ストッパショルダ12を越
えるように延長するか、または孔31に対応する減径区
分を、ねじもしくはねじ山付きロッドの端面に配置する
ことができる。
【0024】図5に示したように、固定部材1bの雌ね
じ山30には、例えばパイプや天井等を懸吊するため
に、ねじ山付きロッド34がねじ込まれている。拡張部
材6とねじ山付きロッド34との間には、圧縮ばね35
が弾性部材として配置されている。この圧縮ばね35
は、打ち込み用工具による固定部材1bの固定後に押し
込まれてねじ山付きロッド34によって緊縮するか、ま
たは、ねじ山付きロッドにより拡張部材6を軸線方向に
変位させるために直接使用することができる。この圧縮
ばねは、一方ではねじまたはねじ山付きロッドがねじ込
まれた後、拡張部材に一定の押圧力を及ぼすので、亀裂
形成により穿孔が拡大した場合に、拡張部材6が補正変
位すると共に、ねじ山付きロッドの震動が防止される。
【0025】拡張部材6は、加圧ダイカスト法により可
鍛鋳鉄から製造するか、または打ち抜き・曲げ成形工具
で冷間成形によって製造することができる。可鍛鋳鉄製
の拡張部材は、可鍛鋳鉄に含まれる黒鉛により非常に良
好な滑り特性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡張領域の長手方向溝に差し込まれた拡張部材
が、建築部分の穿孔に挿入された固定部材の正面図であ
る。
【図2】図1の固定部材を固定位置で示す、部分的な縦
断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿って示す固定部材の横断面
図である。
【図4】打ち込み用工具による固定過程における、雌ね
じ山を有する固定部材の縦断面図である。
【図5】図4の固定部材を、ねじ込まれたねじ山付きロ
ッドと、拡張部材とねじ山付きロッドとの間に配置され
た弾性部材とを備えた状態で示す、縦断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 固定部材、 2 シャンク、 3 雄
ねじ山付き区分、 4後端部、 5 長手方向溝、 6
拡張部材、 7 保持部材、 8 歯列、9 穿孔、
10 建築部分、 11 半円状に成形された後端
面、 12ストッパショルダ、 14 前端部、 16
物品、 17 ナット、 18基底面、 19 歯
面、 22,23 摺動面、 24,25 支持面、
26,27 底面、 28 先導斜面、 30 雌ねじ
山、 31 孔、 32 心棒、 33 打込み用工
具、 34 ねじ山付きロッド、 35 圧縮ばね、
α,β 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルツール フィッシャー ドイツ連邦共和国 ヴァルトアッハタール ヴァインハルデ 34 (72)発明者 ゲールハルト ポールライン ドイツ連邦共和国 ヴァルトアッハタール アム ヴァルデック 5 (72)発明者 エーベルハルト メーダー ドイツ連邦共和国 オイティンゲン−ゲッ テルフィンゲン シュタイクヴェーク 25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材であって、該固定部材の後端部
    に、建築部分に物品を締め付けるために保持手段が配置
    されており、前端部を起点にして固定部材のシャンクの
    長さの一部にわたって少なくとも1つの拡張領域が長手
    方向に延びており、該拡張領域が、前端部に向かって上
    り勾配を有する基底面を備えた長手方向溝により形成さ
    れていて、該長手方向溝に、変位可能な拡張部材が挿入
    されている形式のものにおいて、 長手方向溝(5)が、圧刻成形によって形成されてい
    て、かつ2つの摺動面(22,23)を備えた台形の横
    断面を有しており、該両摺動面が、互いに所定の角度を
    成して配置されていて、前端部(14)に向かって半径
    方向に上昇しており、拡張部材(6)が、摺動面(2
    2,23)に載置された2つの支持面(24,25)を
    有しており、該拡張部材の外面が屋根形に形成された歯
    列(8)を備えていて、該歯列の高さの少なくとも一部
    がシャンク(2)よりも突出していることを特徴とす
    る、拡張部材を備えた固定部材。
  2. 【請求項2】 長手方向溝(5)の両摺動面(22,2
    3)が、互いに100゜〜120゜の角度を成して配置
    されている、請求項1記載の固定部材。
  3. 【請求項3】 両摺動面(22,23)間の底面(2
    6)の幅が、拡張部材(6)の両支持面(24,25)
    間の底面(27)の幅よりも僅かに狭くなっている、請
    求項1記載の固定部材。
  4. 【請求項4】 長手方向溝(5)が、固定部材(1)の
    後端部(4)に向いた端部で、少なくともシャンク
    (2)の直径の半分に相当する深さを有しており、基底
    面(18)の上り勾配角度(α)が11゜〜13゜を成
    している、請求項1記載の固定部材。
  5. 【請求項5】 拡張部材(6)が、固定部材の後端部
    (4)に向いた長手方向溝(5)の仕切り部において、
    半円状に形成されたストッパショルダ(12)に当て付
    けられている、請求項1記載の固定部材。
  6. 【請求項6】 拡張部材(6)にゴムリングが成す保持
    部材(7)として作用し、該保持部材が拡張部材(6)
    を長手方向溝(5)において解離可能に保持している、
    請求項1記載の固定部材。
  7. 【請求項7】 歯列(8)が異なる歯面を有しており、
    比較的低い歯面が前端部(14)に向かって配置されて
    いる、請求項1記載の固定部材。
  8. 【請求項8】 拡張部材(6)の前端部に、第1の歯
    (8)の先端まで延びる先導斜面(28)が配置されて
    いる、請求項1記載の固定部材。
  9. 【請求項9】 固定部材(1a,1b)の前端部に、ね
    じ、ねじ山付きロッド(34)等のための雌ねじ山(3
    0)が配置されている、請求項1記載の固定部材。
  10. 【請求項10】 雌ねじ山(30)に続いて孔(31)が
    設けられており、該孔が、ストッパショルダ(12)を
    越えて長手方向溝(5)内に延びていて、長手方向溝
    (5)と孔の横断面の一部とが交差しており、拡張部材
    (6)が、ねじ、ねじ山付きロッド(34)または打込
    み用工具(33)を用いて、固定部材を固定するために
    前端部に向かって変位可能である、請求項9記載の固定
    部材。
  11. 【請求項11】 拡張部材(6)が、可鍛鋳鉄から製造
    されている、請求項1記載の固定部材。
  12. 【請求項12】 拡張部材(6)が金属シート素材から
    製造されており、該金属シート素材の縁部が内方に向か
    って屋根形に曲げられ、歯列(8)が型打ちされてい
    る、請求項1記載の固定部材。
JP8091371A 1995-04-15 1996-04-12 拡張部材を有する固定部材 Pending JPH08320008A (ja)

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