JPH08319938A - 流動体の圧送装置 - Google Patents

流動体の圧送装置

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JPH08319938A
JPH08319938A JP15098195A JP15098195A JPH08319938A JP H08319938 A JPH08319938 A JP H08319938A JP 15098195 A JP15098195 A JP 15098195A JP 15098195 A JP15098195 A JP 15098195A JP H08319938 A JPH08319938 A JP H08319938A
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JP
Japan
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pressure
feeding
control valve
feeding unit
valve means
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JP15098195A
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English (en)
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Tadao Yunoki
忠夫 勇野喜
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それぞれ複動油圧シリンダ7往復駆動される
第一および第二圧送単位体A,Bを備えてなる従来の圧
送装置は、各圧送単位体の圧送または充填工程の終端部
で圧送対象たる流動体の送出が一時途絶えるという問題
があった。この発明は、新規な駆動制御装置を装備する
ことでこのこの問題点を解消した流動体の圧送装置を提
供しようとするものである。 【構成】 第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧
シリンダ7,7の駆動制御装置Cを、第一圧送単位体A
の圧送工程終期域L3の圧送駆動と第二圧送単位体Bの
圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時に行われ、第二圧
送単位体Bが圧送工程中間域L2で圧送駆動される間に
第一圧送単位体Aの充填工程全域での充填駆動が完了
し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L3の圧送駆動
と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L1での圧送駆動
が同時に行われ、第一圧送単位体Aの圧送工程中間域L
2で圧送駆動される間に第二圧送単位体Bの充填工程全
域での充填駆動が完了するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水、汚水、生コンク
リート、およびモルタル等の流動体の圧送装置に関し、
特に、往復動式の圧送単位体を二個備えた圧送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】往復動式の圧送単位体を二個備えた従来
の圧送装置は図11に示すように、第一圧送単位体A、
第二圧送単位体B、およびこれら二個の圧送単位体A,
Bの駆動を制御する駆動制御装置Cとから構成されてい
る。前記第一圧送単位体Aは、シリンダ1、このシリン
ダ1に滑動自在に嵌挿されて当該シリンダ1内にポンプ
室2を画定するピストン3、前記ポンプ室3と送出路4
を接続した圧送位置aとポンプ室2と充填路5を接続し
た充填位置bとに択一的に切り換えられるバルブ6、前
記ポンプ室2の容積を減少する圧送工程と容積を増大さ
せる充填工程で前記ピストン3を往復駆動する複動油圧
シリンダ7、および、前記バルブ6を圧送工程の終端で
充填位置bに切り換え充填工程の終端で圧送位置aに切
り換えるバルブ切換手段8とから構成されている。
【0003】バルブ切換手段8はこの例では、バルブ6
を切換駆動する油圧アクチュエータ(複動油圧シリン
ダ)8aと、この油圧アクチュエータ8aの伸縮駆動を
制御する四方向二位置型の方向切換弁8bと、前記バル
ブ6が第一圧送単位体Aの圧送工程の終端で充填位置b
に切り換えられ充填工程の終端で圧送位置aに切り換え
られるよう方向切換弁8bに切換制御信号を出力する弁
制御信号出力部8cとで構成されている。前記方向切換
弁8bは、ダブルソレノイドのディデンド型で構成され
ている。弁制御信号出力部8cは、第一圧送単位体Aが
圧送工程の終端にきたことを検出して前記方向切換弁8
bをY位置(バルブ6を充填位置bに切換る位置)に切
り換える電気信号を出力するリミットスイッチ8c1
と、充填工程の終端にきたことを検出して前記方向切換
弁8bをZ位置(バルブ6を圧送位置aに切り換える電
気信号を出力するリミットスイッチ8c2とを備えてい
る。
【0004】7aは複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧
油室(圧送単位体Aのピストン3を圧送工程させる時の
圧油供給側の油室)、7bは複動油圧シリンダ7の充填
工程側圧油室(圧送単位体Aのピストン3を充填工程さ
せる時の圧油供給側の油室)である。S1は圧送工程側
圧油室7aの有効受圧面積、S2は充填工程側圧油室7
bの有効受圧面積である。S3は、ポンプ室2に臨むピ
ストン3の有効受圧面積である。
【0005】Bは、第一圧送単位体Aと同一構成の第二
圧送単位体であり、同一部分については第一圧送単位体
Aのそれと同一の符号を付している。但しこの第一圧送
単位体Bにおける前記有効受圧面積S1,S2,S3の
比の関係は、第一圧送単位体Aのそれと同一に構成して
いる。第二圧送単位体Bの送出路4は、第一圧送単位体
Aの送出路4と共用されており、両圧送単位体A,Bの
ポンプ室2,2から圧送される流動体がこの送出路4に
圧送されるようになっている。また、第二圧送単位体B
の充填路5は、第一圧送単位体Aの充填路5と共用され
ており、両圧送単位体A,Bのポンプ室2,2に充填さ
れる流動体がこの充填路5から吸引充填されるようにな
っている。充填路5は圧送対象たる流動体のタンク(図
示せず)につながっている。
【0006】各圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ
7,7の充填工程側圧油室7b,7b同志は、連通油路
11で接続されており、一方の圧送単位体AまたはBの
圧送工程での駆動時に、他方の圧送単位体BまたはAが
充填工程で駆動されるよう連動関係を持つようになって
いる。連通油路11には、充填工程側圧油室7b,7b
内の作動油量を人為調節するための図示しない作動油量
調節弁が取り付けられている。
【0007】前記駆動制御装置Cは、各複動油圧シリン
ダ7,7の圧送工程側圧油室7a,7a、高圧油路9
(油圧発生装置から圧油供給をうける油路)、およびタ
ンク油路10との間に介装されており、第一送単位体A
の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に接続すると共に
第二圧送単位体Bの圧送工程側圧油室7aをタンク油路
10に接続するW位置と、第二圧送単位体Bの圧送工程
側圧油室7aを高圧油路9に接続すると共に第一圧送単
位体Aの圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続
するX位置とに切り換え可能な四方向二位置ディデント
型の駆動制御弁12と、この駆動制御弁12を第一圧送
単位体Aの圧送工程の終端(第2圧送単位体Bの充填工
程の終端)でX位置に切り換え、第二圧送単位体Bの圧
送工程の終端(第2圧送単位体Bの充填工程の終端)で
W位置に切り替える切換手段13とで構成している。
【0008】切換手段13はこの例では、第一圧送単位
体Aの動きを複動油圧シリンダ7外へ伝達するロッド1
3aと、第二圧送単位体Bの動きを複動油圧シリンダ7
外へ伝達するロッド13bとを備えている。ロッド13
aの外端には、第一圧送単位体Aが圧送工程の終端(図
において右動終端)に到ると、駆動制御弁12をX位置
に切り換えるカムが取り付けられている。また、ロッド
13bの外端には、第二圧送単位体Bが圧送工程の終端
(図において右動終端)に到ると、駆動制御弁12をW
位置に切り換えるカムが取り付けられている。なお、1
4は、第1圧送単位体A、第二圧送単位体B、および、
駆動制御装置Cとからなる圧送装置の駆動および停止を
制御する弁である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した従
来の流動体の圧送装置は、簡単な構成でありながら流動
体を効率良く圧送できるという特徴を持つものであり近
年多用されている。しかしながら、上記した従来の流動
体の圧送装置は、一方の圧送単位体AまたはBの圧送工
程での駆動時に、他方の圧送単位体BまたはAが充填工
程で駆動されるよう連動関係を持つようになっており、
各圧送単位体AおよびBの工程終端において送出路4へ
の流動体の圧送が停止することが避けられず、流動体の
送出路4への圧送が断続的に行われるという問題があっ
た。流動体の断続的な圧送は、圧送装置はもとより送出
路4を保持する送出路保持機構に大きな振動を与えると
いう問題を生じていた。
【0010】本発明の目的は、往復動式の圧送単位体を
二個備えた流動体の圧送装置が持つ上記の問題点を解決
した新規な圧送装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の流動体の圧送装
置は、上記の目的を達成するため上記従来の圧送装置に
おける駆動制御装置C部分を、各複動油圧シリンダA,
Bの圧送工程側圧油室7a,7a、同充填工程側圧油室
7b,7b、高圧油路9、および、タンク油路10との
間に介装されて、各複動油圧シリンダ7,7の駆動を制
御する駆動制御装置Cであって、上記各圧送単位体A,
Bの圧送工程全域Lを、圧送工程初期域L1、圧送工程
終期域L3、およびこれら圧送工程初期域L1と終期域
L3間の圧送工程中間域L2に区画するとき、第一圧送
単位体Aの圧送工程終期域L3の圧送駆動と第二圧送単
位体Bの圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時に行わ
れ、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2で圧送駆動
される間に第一圧送単位体Aの充填工程全域での充填駆
動が完了し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L3の
圧送駆動と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L1での
圧送駆動が同時に行われ、第一圧送単位体Aの圧送工程
中間域L2で圧送駆動される間に第二圧送単位体Bの充
填工程全域での充填駆動が完了するよう構成した駆動装
置Cにしたものである。
【0012】
【作用】上記の如く構成した流動体の圧送装置はそれが
駆動されている状態では、常に少なくとも何れか一方の
圧送単位体AまたはBが圧送工程で駆動されているの
で、流動体の送出路4への圧送を途切れることなく連続
的に行なうことができるのである。
【0013】
【実施例】以下本発明の流動体の圧送装置の実施例を図
1から図10に基づいて説明する。なお、図1、図5か
ら図10では、バルブ切換手段8の一部を省略している
が、図11のそれと同様のものが装備されているものと
して理解されたい。本発明の圧送装置は、上述した従来
の圧送装置に比べ第一および第二圧送単位体A,Bの各
複動油圧シリンダ7,7の駆動を制御する駆動制御装置
Cの構成に特徴があるものであるから、以下ではこの駆
動制御装置C以外の構成については上記した従来の圧送
装置の説明を援用するものとする。
【0014】図1から図8に基づいて本発明に係る流動
体の圧送装置の第1の実施例を説明する。図1に示すよ
うに、本発明の圧送装置の駆動制御装置Cは、各複動油
圧シリンダ7,7の圧送工程側圧油室7a,7aへの作
動油の給排を制御する第一制御弁手段C1と、各複動油
圧シリンダ7,7の充填工程側圧油室7b,7bへの作
動油の給排を制御する第二制御弁手段C2と、前記第一
制御弁手段C1および前記第二制御弁手段C2を切換制
御する切換機構C3とでもって構成している。
【0015】前記第一制御手段C1は、第一および第二
圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各圧送工
程側圧油室7a,7a 、高圧油路9、および、タンク
油路間10に介装され、第一圧送単位体Aにおける複動
油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に
接続すると共に第二圧送単位体Bにおける複動油圧シリ
ンダ7の圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続
する第1状態Iと、第2圧送単位体Bにおける複動油圧
シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に接続
すると共に第一圧送単位体Aにおける複動油圧シリンダ
7の圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続する
第2状態IIと、第1および第二圧送単位体A,Bにおけ
る複動油圧シリンダ7,7の各圧送工程側圧油室7a,
7aを高圧油路9に接続する第3状態III とに切り換え
可能に構成している。この例では第一制御弁手段C1
は、両側位置にそれぞれ前記第1状態Iと第2状態II、
中立位置に前記第3状態III を備えたスプリングセンタ
ー式四方向三位置型切換弁であり、2個のソレノイドに
よって切換制御されるようになっている。
【0016】前記二制御弁手段C2は、第一および第二
圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充填工
程側圧油室7b,7b、高圧油路9、および、タンク油
路10間に介装され、各充填工程側圧油室7b,7bを
連通すると共に高圧油路9に接続した第1状態Iと、第
1および第2圧送単位体A,Bにおける複動油圧シリン
ダ7,7の各充填工程側圧油室7b,7bをタンク油路
10に接続する第2状態IIに切り換え可能に構成してい
る。この例では第2制御弁手段C2は、スプリングによ
り前記第2状態にオフセットされた二位置切換弁であ
り、1個のソレノイドによって切換制御されるようにな
っている。
【0017】第一および第二圧送単位体A,Bの各圧送
工程全域Lは、上記第一制御弁手段C1および第2制御
弁手段C2を切換制御する目的で、圧送工程初期域L
1、圧送工程終期域L3、およびこれら圧送工程初期域
L1と終期域L3間の圧送工程中間域L2に区画してい
る。各圧送単位体A,Bは、それぞれ圧送工程と充填工
程で往復駆動されるものであるから、その圧送工程全域
Lは充填工程全域に該当するものである。図2にその関
係で示している。図2では説明の都合上、往復駆動され
る圧送単位体AおよびBの圧送工程Lと充填工程Lを展
開して示している。切換機構C3は、第一圧送単位体A
が圧送工程中間域L2(図2に太い実線で示した域)に
ある場合を検出(圧送工程終期域L3、充填工程全域、
および圧送工程初期域L1にある場合を検出しない)す
る検出手段C3aと、第二圧送単位体Bが圧送工程中間
域L2(図2に太い実線で示した域)にある場合を検出
(圧送工程終期域L3、充填工程全域、および圧送工程
初期域L1にある場合を検出しない)する検出手段C3
bと、これら検出手段C3aおよびC3bからの検出信
号を受け取って前記第一および第二制御弁手段C1,C
2に切換信号を出力する切換信号出力部C3cとから構
成されている。
【0018】図3は、各圧送単位体AおよびBが圧送工
程中間域L2にある場合をそれぞれ検出する前記検出手
段C3aおよびC3bと、これら検出手段C3aおよび
C3bからの検出信号を受けて第一および第二制御弁手
段C1,C2に切換信号を出力する切換信号出力部C3
cの具体例を示している。
【0019】検出手段C3aは、第一圧送単位体Aが圧
送工程中間域L1(図2において太い実線で示した域)
および充填工程中間域L1(図2において太い点線で示
した域)に位置している時にオンとなるリミットスイッ
チC3a1、第1圧送単位体Aが圧送工程始端と圧送工
程中間域L2に若干量入り込んだ位置との間の域(図2
において実線枠で示した域)と第一圧送単位体Aが充填
工程中間域の手前から充填工程終端との間の域(図2に
おいて点線枠で示した域)にあるときオンとなるリミッ
トスイッチC3a2、および、第1圧送単位体Aが圧送
工程の終端(図2において細い実線で示した域)と充填
工程の始端(図2において細い点線で示した域)に位置
するときオフとなるリミットスイッチC3a3とを備え
ている。これらのリミットスイッチC3a1,C3a
2,C3a3、例えば第一圧送単位体Aの動きを複動油
圧シリンダ7外へ伝達するよう取り付けたロッドに配置
したカム(図示せず)に関連づけて取り付けられてい
る。
【0020】C3a4は、その両入力部に通電されると
前記切換信号出力部C3cに電気信号を出力するアンド
素子である。前記リミットスイッチC3a1は、アンド
素子C3a4の一方の入力部に通電する経路に介装され
ている。また、アンド素子C3a4の他方の入力部に通
電する経路には、前記リミットスイッチC3a1のオン
作動に連動してオフとなる常閉型のリミットスイッチC
3a5と前記リミットスイッチC3a2を直列に介装す
ると共に、アンド素子C3a4の他方の入力部への通電
を自己保持する自己保持回路C3a6がこれらリミット
スイッチC3a5とリミットスイッチC3a2を跨いで
並列に介装されている。前記自己保持回路C3a6は、
アンド素子のC3a4の他方の入力部への通電で作動す
るリレーC3a7と、前記リミットスイッチC3a5お
よびC3a2を迂回する回路中に介装されリレーC3a
7の作動時にオンとなるリレースイッチC3a8とから
構成されている。このように構成した検出手段C3a
は、第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2(図2にお
いて太い実線で示す域)にあるときにのみ、そのアンド
素子C3a4から電気信号が出力されるものである。
【0021】検出手段C3bは、第二圧送単位体Bが圧
送工程中間域L1(図2において太い実線で示した域)
および充填工程中間域L1(図2において太い点線で示
した域)に位置している時にオンとなるリミットスイッ
チC3b1、第二圧送単位体Bが圧送工程始端と圧送工
程中間域L2に若干量入り込んだ位置との間の域(図2
において実線枠で示した域)と第二圧送単位体Bが充填
工程中間域の手前から充填工程終端との間の域(図2に
おいて点線枠で示した域)にあるときオンとなるリミッ
トスイッチC3b2、および、第二圧送単位体Bが圧送
工程の終端(図2において細い実線で示した域)と充填
工程の始端(図2において細い点線で示した域)に位置
するときオフとなるリミットスイッチC3b3とを備え
ている。これらのリミットスイッチC3b1,C3b
2,C3b3、例えば第二圧送単位体Bの動きを複動油
圧シリンダ7外へ伝達するよう取り付けたロッドに配置
したカム(図示せず)に関連づけて取り付けられてい
る。
【0022】C3b4は、その両入力部に通電されると
前記切換信号出力部C3cに電気信号を出力するアンド
素子である。前記リミットスイッチC3b1は、アンド
素子C3b4の一方の入力部に通電する経路に介装され
ている。また、アンド素子C3b4の他方の入力部に通
電する経路には、前記リミットスイッチC3b1のオン
作動に連動してオフとなる常閉型のリミットスイッチC
3b5と前記リミットスイッチC3b2を直列に介装す
ると共に、アンド素子C3b4の他方の入力部への通電
を自己保持する自己保持回路C3b6がこれらリミット
スイッチC3b5とリミットスイッチC3b2を跨いで
並列に介装されている。前記自己保持回路C3b6は、
アンド素子のC3b4の他方の入力部への通電で作動す
るリレーC3b7と、前記リミットスイッチC3b5お
よびC3b2を迂回する回路中に介装されリレーC3b
7の作動時にオンとなるリレースイッチC3b8とから
構成されている。このように構成した検出手段C3a
は、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2(図2にお
いて太い実線で示した域)にあるときにのみ、そのアン
ド素子C3b4から電気信号が出力されるものである。
【0023】前記切換信号出力部C3cは、検出手段C
3aが第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2にあるこ
とを検出したときに当該検出手段C3aのアンド素子C
3a4から電気信号を受け取って、第一制御弁手段C1
を第1状態Iに切り換えると共に、第二制御弁手段C2
を第1状態Iに切り換えるための信号h(第一制御弁手
段C1を第1状態Iに切り換える側のソレノイドおよび
第二制御弁手段C2を第一状態Iに切り換えるソレノイ
トへの通電信号)を生成出力すると共に、検出手段C3
bが第二圧送単位体Bの圧送工程中間域L2にあること
を検出したときに当該検出手段C3bのIIンド素子C3
b4から電気信号を受け取って、第一制御弁手段C1を
第2状態IIに切り換えると共に、第2制御弁手段C2を
第1状態Iに切り換えるための信号i(第1制御弁手段
C1を第II状態に切り換える側のソレノイドおよび第二
制御弁手段C2を第1状態に切り換えるソレノイドへの
通電信号)を生成出力するよう構成している。
【0024】図1において15は、流動体の圧送装置の
駆動させるに当たり、前もって一方の圧送単位体Aまた
はBを圧送工程終端にさせると共に他方の圧送単位体B
またはAを圧送工程始端に位置させるための駆動準備手
段である。この駆動準備手段15は、図4に示す如く、
切換信号出力部C3cからの前記h信号経路を遮断する
常閉型のスイッチ16とこのスイッチ16の遮断時に前
記i信号経路を電源に接続する常開型のスイッチ17で
構成されたスイッチ手段18と、切換信号出力部C3c
からの前記i信号経路を遮断する常閉型のスイッチ19
とこのスイッチ19の遮断時に前記h信号経路を電源に
接続する常開型のスイッチ20で構成されたスイッチ手
段21とでもって構成している。
【0025】スイッチ手段21を操作すると第一制御弁
手段C1が第1状態Iに切り換えられると共に第2制御
弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。従って、第
一圧送単位体Aが圧送工程終端まで圧送駆動され、第二
圧送単位体Bが圧送工程始端まで充填駆動される。スイ
ッチ手段18を操作すると第一制御弁手段C1が第二状
態に切り換えられると共に第2制御弁手段C2が第1状
態Iに切り換えられる。従って、第二圧送単位体Bが圧
送工程終端まで圧送駆動され第一圧送単位体Aが圧送工
程始端まで充填駆動される。
【0026】なお、22は、両複動油圧シリンタ7の充
填工程側圧油室7b同志を接続する連通路11に設けた
低圧リリーフ弁(そのリリーフ設定圧を、第一および第
2圧送単位体A、Bを充填駆動するに必要且つ十分な値
に設定したリリーフ弁)である。
【0027】以下上記実施例の作動を説明する。圧送装
置を駆動する場合、まず、圧送装置の駆動および停止を
制御する弁14を操作して第一制御弁手段C1および第
二制御弁手段C2への高圧油路9,9に圧油を供給する
と共に、駆動準備手段15のスイッチ手段18を操作し
て第二圧送単位体Bを圧送工程終端にさせると共に第1
圧送単位体Aを圧送工程始端に位置させる。勿論、駆動
に際して第一および第二圧送単位体A,Bの作動位置関
係が所定の関係を維持している時には駆動準備手段15
の操作は必要がないが、以下の説明では、第一圧送単位
体Aが圧送工程始端に位置し第二圧送単位体Bが圧送工
程終端に位置させた時から駆動開始するものとして説明
する。
【0028】0.第一圧送単位体Aが圧送工程始端に位
置し第二圧送単位体Bが圧送工程終端に位置している状
態。この状態を図1に示している。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)切換機構C3における切換信号出力部C3cから
は信号hおよび信号iは共に出力されていない。このた
め、第一制御弁手段C1は中立状態即ち第3状態III 、
第二制御弁手段C2は第2状態IIにある。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して両圧送単位体AおよびBの各
複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから圧油が
排出される。このため、第1および第2圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。但し第二圧送単位体Bは圧送
工程終端に位置しているので停止している。圧送対象た
る流動体は第1圧送単位体Aから送出される。
【0029】1.第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L
2で圧送駆動されている状態。この状態を図5に示して
いる。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2に入ると
切換機構C3からh信号が出力される。このため、第一
制御弁手段C1が第1状態Iに切り換えられると共に第
二制御弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、第一圧送単位体Aの複動油圧シリンダ7の圧送
工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二圧送
単位体Bの複動油圧シリンダ7の圧送工程側油室7aか
ら作動油が排出される。一方、第二制御弁手段C2を経
由して両圧送単位体AおよびBの各複動油圧シリンダの
充填工程側圧油室7b,7bに圧油が供給される。この
ため、第一圧送単位体Aは圧送駆動を継続し、第二圧送
単位体Bは充填駆動される。この場合、第二圧送単位体
Bの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bには、
第一圧送単位体Aの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧
油室7bからの流出油(第一圧送単位体Aの圧送駆動に
伴って流出する流出油)と、第二制御弁手段C2からの
圧油が共に流入するので、第一圧送単位体Aが圧送工程
中間域L2を圧送駆動される間に、第二圧送単位体Bは
充填工程全域の充填駆動を完了する(そのようになるよ
う第二制御弁手段Bを経由する圧油の流量を予め設定し
ておく)。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6は充填位置bに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第一圧送単位体Aから送出される。
【0030】2.第一圧送単位体Aが圧送工程終期域L
3に入った状態(第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L
2を過ぎた状態)。この状態を図6に示している。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2に過ぎ圧
送工程終期域に入ると、切換機構C3における切換信号
出力部C3cからは信号hおよび信号iは共に出力され
なくなる。このため、第一制御弁手段C1は中立状態即
ち第3状態III 、第二制御弁手段C2は第2状態IIにあ
る。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して、両圧送単位体A,Bの各複
動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから作動油が
排出される。このため、第1および第2圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。この圧送駆動は、第二圧送単
位体Bが圧送工程中間域に到るまで続く。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6も圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第一および第二圧送単位体AおよびBから送出される。
【0031】3.第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L
2で圧送駆動されている状態(第一制御弁手段C1およ
び第二制御弁手段C2の接続状態)。この状態を図7に
示す。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2に入ると
切換機構C3からi信号が出力される。このため、第一
制御弁手段C1が第2状態IIに切り換えられると共に第
二制御弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、第二圧送単位体Bの複動油圧シリンダ7の圧送
工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第一圧送
単位体Aの複動油圧シリンダ7の圧送工程側油室7aか
ら作動油が排出される。一方、第二制御弁手段C2を経
由して両圧送単位体AおよびBの各複動油圧シリンダの
充填工程側圧油室7b,7bに圧油が供給される。この
ため、第二圧送単位体Bは圧送駆動を継続し、第一圧送
単位体Aは充填駆動される。この場合、第一圧送単位体
Aの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bには、
第二圧送単位体Bの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧
油室7bからの流出油(第二圧送単位体Aの圧送駆動に
伴って流出する流出油)と、第二制御弁手段C2からの
圧油が共に流入するので、第二圧送単位体Bが圧送工程
中間域L2を圧送駆動される間に、第一圧送単位体Aは
充填工程全域の充填駆動を完了する。(そのようになる
よう第二制御弁手段Bを経由する圧油の流量を予め設定
しておく) (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
充填位置bに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6は圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第二圧送単位体Bから送出される。
【0032】4.第二圧送単位体Bが圧送工程終期域L
3に入った状態(第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L
2を過ぎた状態)。この状態を図8に示す。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2に過ぎ圧
送工程終期域に入ると、切換機構C3における切換信号
出力部C3cからは信号hおよび信号iは共に出力され
なくなる。このため、第一制御弁手段C1は中立状態即
ち第3状態III 、第二制御弁手段C2は第2状態IIにあ
る。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して、両圧送単位体A,Bの各複
動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから作動油が
排出される。このため、第1および第2圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。この圧送駆動は、第一圧送単
位体Aが圧送工程中間域に到るまで続く。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6も圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第1および第二圧送単位体A,Bから送出される。
【0033】以下上記1から4の過程を1サイクルとし
て継続駆動されるのでるある。これら1から4の各過程
では、常に圧送対象たる流動体が圧送路4に圧送されて
おり、圧送装置から流動体を連続的に圧送送出すること
ができるのである。特に、上記の実施例の場合、第一お
よび第2圧送単位体A,Bを圧送駆動する圧油は共通の
油圧源からの圧油が用いられているので、両圧送単位体
A,Bが共に圧送駆動される場合も、いずれか一方の圧
送単位体AまたはBのみが圧送駆動される場合も、圧送
装置から圧送される流動体の単位時間当たりの量は、ほ
ぼ同一に維持できるという効果もある。
【0034】上記の実施例は、請求項1の駆動装置の具
体例たる請求項2に係る流動体の圧送装置に関するもの
である。
【0035】上記の実施例においては、駆動制御装置C
を、各複動油圧シリンダ7,7の圧送工程側圧油室7
a,7aへの作動油の給排を制御する第一制御弁手段C
1と、各複動油圧シリンダ7,7の充填工程側圧油室7
b,7bへの作動油の給排を制御する第二制御弁手段C
2と、前記第一制御弁手段C1および前記第二制御弁手
段C2を切換制御する切換機構C3とでもって構成する
と共に、これら各制御弁手段C1,C2および切換機構
C3を、下記のように構成している。 C1.(第一制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
ダ7,7の各圧送工程側圧油室7a,7a 、高圧油路
9、および、タンク油路間10に介装され、第一圧送単
位体Aにおける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室
7aを高圧油路9に接続すると共に第二圧送単位体Bに
おける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタ
ンク油路10に接続する第1状態と、第2圧送単位体B
における複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを
高圧油路9に接続すると共に第一圧送単位体Aにおける
複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタンク油
路10に接続する第2状態と、第1および第二圧送単位
体A,Bにおける複動油圧シリンダ7,7の各圧送工程
側圧油室7a,7aを高圧油路9に接続する第3状態と
に切り換え可能な第一制御弁手段C1、 C2.(第2制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
ダ7,7の各充填工程側圧油室7b,7b、高圧油路
9、および、タンク油路10間に介装され、各充填工程
側圧油室7b,7bを連通すると共に高圧油路9に接続
した第1状態と、第1および第2圧送単位体A,Bにお
ける複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側圧油室7
b,7bをタンク油路10に接続する第2状態に切り換
え可能な第二制御弁手段C2、 C3.(切換機構) 第一圧送単位体Aの圧送工程終期域で第一制御弁手段を
第3状態に切り換えると共に第二制御弁手段を第2状態
に切り換え、第二圧送単位体Bの圧送工程中間域で第一
制御弁手段を第2状態に切換ると共に第二制御弁手段を
第1状態に切り換え、第二圧送単位体Bの圧送工程終期
域で第一制御弁手段を第3状態に切り換えると共に第二
制御弁手段を第2状態に切り換え、第一圧送単位体Aの
圧送工程中間域で第一制御弁手段を第1状態に切り換え
ると共に第二制御弁手段を第状態に切り換え、る切換機
構C3、
【0036】しかしながら、上記実施例における第2制
御弁手段C2は、図9に示す如く構成しても良い。即
ち、第2制御弁手段C2は、前記第一および第二圧送単
位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側圧
油室7b,7bどおしを接続する連通路11と高圧油路
9との間に介装され両者を接続した第1状態Iと両者を
遮断した第2状態IIに切換可能な切換弁C2aと、連通
路11に取り付けられた低圧リリーフ弁(そのリリーフ
設定圧を、第一および第2圧送単位体A、Bを充填駆動
するに必要且つ十分な値に設定したリリーフ弁)22で
構成しても良い。この場合、前記切換弁C2aの第1状
態Iおよび第2状態IIへの切換は上記実施例における第
2制御弁手段のそれと同様に行うようにすれば良い。こ
の実施例の場合、請求項1の駆動装置の具体例たる請求
項2に係る流動体の圧送装置に包含されるものである。
【0037】また、上記実施例における第2制御弁手段
C2は、第10図に示す如く、前記第一および第二圧送
単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側
圧油室7b,7bどおしを接続する連通路11に高圧油
路9から制限された圧力を補給する圧力保証弁23と、
連通路11に取り付けられた低圧リリーフ弁(そのリリ
ーフ設定圧を、第一および第2圧送単位体A、Bを充填
駆動するに必要な値に設定したリリーフ弁)22で構成
しても良い。この場合、前記圧力保証弁23の保証圧力
は、低圧リリーフ弁22の設定圧力よりもやや低い圧力
(但し、この圧力は第一および第2圧送単位体A、Bを
充填駆動するに必要且つ十分な値)に設定している。こ
の実施例の場合、請求項2に含まれないが請求項1に含
まれるものである。
【0038】さらに、上記実施例における駆動制御装置
は、一方の圧送単位体AまたはBが圧送工程中間域L2
になると他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程を開始
し、一方の圧送単位体AまたはBが圧送工程終期域L3
になると他方の圧送単位体BまたはAが充填工程を開始
するよう構成、即ち、一方の圧送単位体AまたはBが圧
送工程のどの域にあるかによって他方の圧送単位体Bま
たはAの圧送工程開始および充填工程開始を制御するよ
うにしているが、各圧送単位体AおよびBの充填工程の
開始は当該圧送単位体AおよびBが圧送工程の終端部に
きたことを検出して行うようにしても良く、また、他方
の圧送単位体BまたはAの圧送工程の開始は、一方の圧
送単位体AまたはBが圧送工程を開始した後所定時間
(この所定時間は、圧送工程を開始した一方の圧送単位
体AまたはBが圧送工程中間域L2に至るに必要な時
間)経過後に行うようにしても良い。
【0039】上記実施例においては、各圧送単位体A,
Bにおけるバルブ6,6を、それぞれ対応する圧送単位
体AまたはBの圧送工程の終端(充填工程の始端に同
じ)で充填位置bに切り換え充填工程の終端(圧送工程
始端に同じ)で圧送位置aに切り換えるバルブ切換手段
として、第11図に示し従来例に掲げたバルブ切換手段
8,8と同一構成のものを用いている旨説明している。
各バルブ切換手段8は、対応する圧送単位体AまたはB
の圧送工程の終端および充填工程の終端をそれぞれ予め
設定した所定の位置として検出するリミットスイッチ8
c1および8c2を備えたものである。
【0040】このようなバルブ切換手段8を本件発明に
係る圧送装置に使用した場合、一方の圧送単位体Aまた
はBが圧送工程終期域L3に入ると両方の圧送単位体A
およびBの圧送工程側圧油室7aに並列的に圧油が供給
される関係で、当該一方の圧送単位体AまたはBがリミ
ットスイッチ8aを作動させる所定の圧送工程の終端に
到る前に他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程中間域
L2に至り、その結果、一方の圧送単位体AまたはBの
バルブ6が充填位置bに切り換えられることなく当該一
方の圧送単位体AまたはBが充填工程を開始する結果と
なることが心配される。
【0041】しかしながら、一方の圧送単位体Aまたは
Bが圧送工程終端域L3に入り、一方の圧送単位体Aま
たはBの圧送工程側圧油室7aへの圧油の供給に加えて
他方の圧送単位体BまたはAの圧送工程側圧油室7aに
も圧油の供給が開始されたとしても、一方の圧送単位体
AまたはBは充分な慣性力を持って圧送駆動されている
関係で、他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程中間域
L2に至る前に一方の圧送単位体AまたはBはリミット
スイッチ8aを作動させる所定の圧送工程の終端に到る
(圧送工程初期域L1と圧送工程終期域L3の距離が同
じであればそのようになる)。従ってそのような心配は
回避できるものである。
【0042】なお、各圧送単位体A,Bにおけるバルブ
6,6を、それぞれ対応する圧送単位体AまたはBの圧
送工程の終端(充填工程の始端に同じ)で充填位置bに
切り換え充填工程の終端(圧送工程始端に同じ)で圧送
位置aに切り換えるバルブ切換手段8は、第11図に示
し従来例に掲げたバルブ切換手段8,8と同一構成のも
のを用いずとも次のようなものとしても良い。
【0043】即ち、第11図に示し従来例に掲げた各圧
送単位体A,Bのバルブ6を切り換えるバルブ切換手段
8は、それぞれ対応する圧送単位体AまたはBの圧送工
程の終端(充填工程の始端に同じ)と充填工程の終端
(圧送工程の始端と同じ)を検出するリミットスイッチ
8a1および8c2を備えたものであるが、このうち対
応する圧送単位体AまたはBの圧送工程の終端を検出す
るリミットスイッチ8c1を排し、これに換えて他方の
圧送単位体BまたはA(対応する圧送単位体AまたはB
は別の圧送単位体BまたはA)が圧送工程中間域L2に
入ったことを検出するリミットスイッチ(図示せず)に
しても良い。
【0044】この場合、他方の圧送単位体BまたはAが
圧送工程中間域L2に入ると一方の圧送単位体Aまたは
Bのバルブ6が充填位置bに切り換えられると共に当該
一方の圧送単位体AまたはBが充填工程を開始すること
になる。そして充填工程の開始は、一方の圧送単位体A
またはBの圧送工程の終端に該当することから、このよ
うにバルブ切換手段8用いた場合も本発明の流動体の圧
送装置に包含されるものである。
【0045】いずれにしても、本発明の流動体の圧送装
置の特徴部分を構成する駆動制御装置Cは上記の実施例
に限定されるものではない。即ち、駆動制御装置Cは、
各複動油圧シリンダの圧送工程側圧油室7a、同充填工
程側圧油室7b、高圧油路9、および、タンク油路10
との間に介装されて、各複動油圧シリンダ7の駆動を制
御する駆動制御装置であって、上記各圧送単位体A,B
の圧送工程全域を、圧送工程初期域L1、圧送工程終期
域L3、およびこれら圧送工程初期域L1と終期域L3
間の圧送工程中間域L2に区画するとき、第一圧送単位
体Aの圧送工程終期域L3の圧送駆動と第二圧送単位体
Bの圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時に行われ、第
二圧送単位体Bが圧送工程中間域L1で圧送駆動される
間に第一圧送単位体Aの充填工程全域での充填駆動が完
了し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L3の圧送駆
動と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L1での圧送駆
動が同時に行われ、第一圧送単位体Aが圧送工程中間域
L2で圧送駆動される間に第二圧送単位体Bの充填工程
全域での充填駆動が完了するよう、第一および第二圧送
単位体A,Bを駆動制御するものであれば良く、その範
囲内で種々変更しうるものである。
【0046】
【効果】以上の如く構成し作用する本発明の流動体の圧
送装置は、往復動式の圧送単位体を二個備えた簡単な構
成の流動体の圧送装置でありながら、圧送対象たる流動
体を途切れることなく連続的に圧送送出することができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流動体の圧送装置の説明図である。
【図2】 本発明の流動体の圧送装置における各圧送単
位体A,Bの圧送工程域と充填工程域の説明図である。
【図3】 各圧送単位体A,Bの圧送工程域と充填工程
域の説明図である。
【図4】 駆動準備手段15の説明図である。
【図5】 本発明の流動体の圧送装置の起動準備状態を
示す説明図である。
【図6】 図5に引き続く駆動過程の状態を示す説明図
である。
【図7】 図6に引き続く駆動過程の状態を示す説明図
である。
【図8】 図7に引き続く駆動過程の状態であり、図5
に先立つ駆動過程の状態を示す説明図である。
【図9】 他の実施例の説明図である。
【図10】他の実施例の説明図である。
【図11】従来の流動体の圧送装置の説明図である。
【符号の説明】
A;第一圧送単位体、B;第2圧送単位体、1;シリン
ダ、2;ポンプ室、3;ピストン、4;送出路、5;充
填路、6;バルブ、a;(バルブ6の)圧送位置、b;
(バルブ6の)充填位置、7;複動油圧シリンダ、7
a;圧送工程側圧油室、7b;充填工程側圧油室、8;
バルブ切換手段、8a;油圧アクチュエータ、8b;方
向切換弁、Y;(方向切換弁8bの)充填対応位置、
Z;(方向切換弁8bの)圧送対応位置、8c;弁制御
信号出力部、8c1,8c2;リミットスイッチ、S
1;圧送工程側圧油室7aの有効受圧面積、S2;充填
工程側圧油室7bの有効受圧面積、S3;ピストン3の
有効受圧面積、C;駆動制御装置、9;高圧油路、1
0;タンク油路、11;連通油路、(12;駆動制御
弁、13;切換手段、13a,13b;ロツド、…従来
例) 14;弁、C1;第一制御弁手段、I;(C1の)第1
切換状態、II;(C1の)第2切換状態、III ;(C1
の)第3切換状態、C2;第二制御弁手段、I;(C2
の)第1切換状態、II;(C2の)第2切換状態、C
3;切換機構、C3a,C3b;検出手段、C3a1;
リミットスイッチ、C3a2;リミットスイッチ、C3
a3;リミットスイッチ、C3a4;アンド素子、C3
a5;リミットスイッチ、C3a6;保持回路、C3a
7;リレー、C3a8;リレースイッチ、C3b1;リ
ミットスイッチ、C3b2;リミットスイッチ、C3b
3;リミットスイッチ、C3b4;アンド素子、C3b
5;リミットスイッチ、C3b6;保持回路、C3b
7;リレー、C3b8;リレースイッチ、C3c;切換
信号出力部、h,i;切換信号、L:圧送工程全域、L
1;圧送工程初期域、L2;圧送工程中間域、L3;圧
送工程終期域、15;駆動準備手段、16;常開型スイ
ッチ、17;常閉型スイッチ、18;スイッチ手段、1
9;常開型スイッチ、20;常閉型スイッチ、21;ス
イッチ手段、22;低圧リリーフ弁、C2a;切換弁、
23;圧力保証弁、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 流動体の圧送装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水、汚水、生コンク
リート、およびモルタル等の流動体の圧送装置に関し、
特に、往復動式の圧送単位体を二個備えた圧送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】往復動式の圧送単位体を二個備えた従来
の圧送装置は図11に示すように、第一圧送単位体A、
第二圧送単位体B、およびこれら二個の圧送単位体A,
Bの駆動を制御する駆動制御装置Cとから構成されてい
る。前記第一圧送単位体Aは、シリンダ1、このシリン
ダ1に滑動自在に嵌挿されて当該シリンダ1内にポンプ
室2を画定するピストン3、前記ポンプ室2と送出路4
を接続した圧送位置aとポンプ室2と充填路5を接続し
た充填位置bとに択一的に切り換えられるバルブ6、前
記ポンプ室2の容積を減少する圧送工程と容積を増大さ
せる充填工程で前記ピストン3を往復駆動する複動油圧
シリンダ7、および、前記バルブ6を圧送工程の終端で
充填位置bに切り換え充填工程の終端で圧送位置aに切
り換えるバルブ切換手段8とから構成されている。
【0003】 バルブ切換手段8はこの例では、バルブ
6を切換駆動する油圧アクチュエータ(複動油圧シリン
ダ)8aと、この油圧アクチュエータ8aの伸縮駆動を
制御する四方向二位置型の方向切換弁8bと、前記バル
ブ6が第一圧送単位体Aの圧送工程の終端で充填位置b
に切り換えられ充填工程の終端で圧送位置aに切り換え
られるよう方向切換弁8bに切換制御信号を出力する弁
制御信号出力部8cとで構成されている。前記方向切換
弁8bは、ダブルソレノイドのディデンド型で構成され
ている。弁制御信号出力部8cは、第一圧送単位体Aが
圧送工程の終端にきたことを検出して前記方向切換弁8
bをY位置(バルブ6を充填位置bに切換る位置)に切
り換える電気信号を出力するリミットスイッチ8c1
と、充填工程の終端にきたことを検出して前記方向切換
弁8bをZ位置(バルブ6を圧送位置aに切り換える電
気信号を出力するリミットスイッチ8c2とを備えてい
る。
【0004】 7aは複動油圧シリンダ7の圧送工程側
圧油室(圧送単位体Aのピストン3を圧送工程させる時
の圧油供給側の油室)、7bは複動油圧シリンダ7の充
填工程側圧油室(圧送単位体Aのピストン3を充填工程
させる時の圧油供給側の油室)である。S1は圧送工程
側圧油室7aの有効受圧面積、S2は充填工程側圧油室
7bの有効受圧面積である。S3は、ポンプ室2に臨む
ピストン3の有効受圧面積である。
【0005】 Bは、第一圧送単位体Aと同一構成の第
二圧送単位体であり、同一部分については第一圧送単位
体Aのそれと同一の符号を付している。但しこの第一圧
送単位体Bにおける前記有効受圧面積S1,S2,S3
の比の関係は、第一圧送単位体Aのそれと同一に構成し
ている。第二圧送単位体Bの送出路4は、第一圧送単位
体Aの送出路4と共用されており、両圧送単位体A,B
のポンプ室2,2から圧送される流動体がこの送出路4
に圧送されるようになっている。また、第二圧送単位体
Bの充填路5は、第一圧送単位体Aの充填路5と共用さ
れており、両圧送単位体A,Bのポンプ室2,2に充填
される流動体がこの充填路5から吸引充填されるように
なっている。充填路5は圧送対象たる流動体のタンク
(図示せず)につながっている。
【0006】 各圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ
7,7の充填工程側圧油室7b,7b同志は、連通油路
11で接続されており、一方の圧送単位体AまたはBの
圧送工程での駆動時に、他方の圧送単位体BまたはAが
充填工程で駆動されるよう連動関係を持つようになって
いる。連通油路11には、充填工程側圧油室7b,7b
内の作動油量を人為調節するための図示しない作動油量
調節弁が取り付けられている。
【0007】 前記駆動制御装置Cは、各複動油圧シリ
ンダ7,7の圧送工程側圧油室7a,7a、高圧油路9
(油圧発生装置から圧油供給をうける油路)、およびタ
ンク油路10との間に介装されており、第一送単位体A
の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に接続すると共に
第二圧送単位体Bの圧送工程側圧油室7aをタンク油路
10に接続するW位置と、第二圧送単位体Bの圧送工程
側圧油室7aを高圧油路9に接続すると共に第一圧送単
位体Aの圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続
するX位置とに切り換え可能な四方向二位置ディデント
型の駆動制御弁12と、この駆動制御弁12を第一圧送
単位体Aの圧送工程の終端(第二圧送単位体Bの充填工
程の終端)でX位置に切り換え、第二圧送単位体Bの圧
送工程の終端(第二圧送単位体Bの充填工程の終端)で
W位置に切り替える切換手段13とで構成している。
【0008】 切換手段13はこの例では、第一圧送単
位体Aの動きを複動油圧シリンダ7外へ伝達するロッド
13aと、第二圧送単位体Bの動きを複動油圧シリンダ
7外へ伝達するロッド13bとを備えている。ロッド1
3aの外端には、第一圧送単位体Aが圧送工程の終端
(図において右動終端)に到ると、駆動制御弁12をX
位置に切り換えるカムが取り付けられている。また、ロ
ッド13bの外端には、第二圧送単位体Bが圧送工程の
終端(図において右動終端)に到ると、駆動制御弁12
をW位置に切り換えるカムが取り付けられている。な
お、14は、第一圧送単位体A、第二圧送単位体B、お
よび、駆動制御装置Cとからなる圧送装置の駆動および
停止を制御する弁である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した従
来の流動体の圧送装置は、簡単な構成でありながら流動
体を効率良く圧送できるという特徴を持つものであり近
年多用されている。しかしながら、上記した従来の流動
体の圧送装置は、一方の圧送単位体AまたはBの圧送工
程での駆動時に、他方の圧送単位体BまたはAが充填工
程で駆動されるよう連動関係を持つようになっており、
各圧送単位体AおよびBの工程終端において送出路4へ
の流動体の圧送が停止することが避けられず、流動体の
送出路4への圧送が断続的に行われるという問題があっ
た。流動体の断続的な圧送は、圧送装置はもとより送出
路4を保持する送出路保持機構に大きな振動を与えると
いう問題を生じていた。
【0010】 本発明の目的は、往復動式の圧送単位体
を二個備えた流動体の圧送装置が持つ上記の問題点を解
決した新規な圧送装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の流動体の圧送装
置は、上記の目的を達成するため上記従来の圧送装置に
おける駆動制御装置C部分を、各複動油圧シリンダA,
Bの圧送工程側圧油室7a,7a、同充填工程側圧油室
7b,7b、高圧油路9、および、タンク油路10との
間に介装されて、各複動油圧シリンダ7,7の駆動を制
御する駆動制御装置Cであって、上記各圧送単位体A,
Bの圧送工程全域Lを、圧送工程初期域L1、圧送工程
終期域L3、およびこれら圧送工程初期域L1と圧送工
程終期域L3間の圧送工程中間域L2に区画するとき、
第一圧送単位体Aの圧送工程終期域L3の圧送駆動と第
二圧送単位体Bの圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時
に行われ、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2で圧
送駆動される間に第一圧送単位体Aの充填工程全域での
充填駆動が完了し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域
L3の圧送駆動と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L
1での圧送駆動が同時に行われ、第一圧送単位体Aの圧
送工程中間域L2で圧送駆動される間に第二圧送単位体
Bの充填工程全域での充填駆動が完了するよう構成した
駆動装置Cにしたものである。
【0012】
【作用】上記の如く構成した流動体の圧送装置はそれが
駆動されている状態では、常に少なくとも何れか一方の
圧送単位体AまたはBが圧送工程で駆動されているの
で、流動体の送出路4への圧送を途切れることなく連続
的に行なうことができるのである。
【0013】
【実施例】以下本発明の流動体の圧送装置の実施例を図
1から図10に基づいて説明する。なお、図1、図5か
ら図10では、バルブ切換手段8の一部を省略している
が、図11のそれと同様のものが装備されているものと
して理解されたい。本発明の圧送装置は、上述した従来
の圧送装置に比べ第一および第二圧送単位体A,Bの各
複動油圧シリンダ7,7の駆動を制御する駆動制御装置
Cの構成に特徴があるものであるから、以下ではこの駆
動制御装置C以外の構成については上記した従来の圧送
装置の説明を援用するものとする。
【0014】 図1から図8に基づいて本発明に係る流
動体の圧送装置の第1の実施例を説明する。図1に示す
ように、本発明の圧送装置の駆動制御装置Cは、各複動
油圧シリンダ7,7の圧送工程側圧油室7a,7aへの
作動油の給排を制御する第一制御弁手段C1と、各複動
油圧シリンダ7,7の充填工程側圧油室7b,7bへの
作動油の給排を制御する第二制御弁手段C2と、前記第
一制御弁手段C1および前記第二制御弁手段C2を切換
制御する切換機構C3とでもって構成している。
【0015】前記第一制御手段C1は、第一および第二
圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各圧送工
程側圧油室7a,7a 、高圧油路9、および、タンク
油路間10に介装され、第一圧送単位体Aにおける複動
油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に
接続すると共に第二圧送単位体Bにおける複動油圧シリ
ンダ7の圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続
する第1状態Iと、第二圧送単位体Bにおける複動油圧
シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを高圧油路9に接続
すると共に第一圧送単位体Aにおける複動油圧シリンダ
7の圧送工程側圧油室7aをタンク油路10に接続する
第2状態IIと、第一および第二圧送単位体A,Bにおけ
る複動油圧シリンダ7,7の各圧送工程側圧油室7a,
7aを高圧油路9に接続する第3状態III とに切り換え
可能に構成している。この例では第一制御弁手段C1
は、両側位置にそれぞれ前記第1状態Iと第2状態II、
中立位置に前記第3状態III を備えたスプリングセンタ
ー式四方向三位置型切換弁であり、2個のソレノイドに
よって切換制御されるようになっている。
【0016】 前記第二制御弁手段C2は、第一および
第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充
填工程側圧油室7b,7b、高圧油路9、および、タン
ク油路10間に介装され、各充填工程側圧油室7b,7
bを連通すると共に高圧油路9に接続した第1状態I
と、第一および第二圧送単位体A,Bにおける複動油圧
シリンダ7,7の各充填工程側圧油室7b,7bをタン
ク油路10に接続する第2状態IIに切り換え可能に構成
している。この例では第二制御弁手段C2は、スプリン
グにより前記第2状態IIにオフセットされた二位置切換
弁であり、1個のソレノイドによって切換制御されるよ
うになっている。
【0017】 第一および第二圧送単位体A,Bの各圧
送工程全域Lは、上記第一制御弁手段C1および第二
御弁手段C2を切換制御する目的で、圧送工程初期域L
1、圧送工程終期域L3、およびこれら圧送工程初期域
L1と圧送工程終期域L3間の圧送工程中間域L2に区
画している。各圧送単位体A,Bは、それぞれ圧送工程
と充填工程で往復駆動されるものであるから、その圧送
工程全域Lは充填工程全域に該当するものである。図2
にその関係で示している。図2では説明の都合上、往復
駆動される圧送単位体AおよびBの圧送工程Lと充填工
程Lを展開して示している。切換機構C3は、第一圧送
単位体Aが圧送工程中間域L2(図2に太い実線で示し
た域)にある場合を検出(圧送工程終期域L3、充填工
程全域、および圧送工程初期域L1にある場合を検出し
ない)する検出手段C3aと、第二圧送単位体Bが圧送
工程中間域L2(図2に太い実線で示した域)にある場
合を検出(圧送工程終期域L3、充填工程全域、および
圧送工程初期域L1にある場合を検出しない)する検出
手段C3bと、これら検出手段C3aおよびC3bから
の検出信号を受け取って前記第一および第二制御弁手段
C1,C2に切換信号を出力する切換信号出力部C3c
とから構成されている。
【0018】 図3は、各圧送単位体AおよびBが圧送
工程中間域L2にある場合をそれぞれ検出する前記検出
手段C3aおよびC3bと、これら検出手段C3aおよ
びC3bからの検出信号を受けて第一および第二制御弁
手段C1,C2に切換信号を出力する切換信号出力部C
3cの具体例を示している。
【0019】 検出手段C3aは、第一圧送単位体Aが
圧送工程中間域L2(図2において太い実線で示した
域)および充填工程中間域L2(図2において太い点線
で示した域)に位置している時にオンとなるリミットス
イッチC3a1、第一圧送単位体Aが圧送工程始端と圧
送工程中間域L2に若干量入り込んだ位置との間の域
(図2において実線枠で示した域)と第一圧送単位体A
充填工程中間域終端の手前から充填工程終端との間の
域(図2において点線枠で示した域)にあるときオンと
なるリミットスイッチC3a2、および、第一圧送単位
体Aが圧送工程の終端(図2において細い実線で示した
域)と充填工程の始端(図2において細い点線で示した
域)に位置するときオフとなるリミットスイッチC3a
3とを備えている。これらのリミットスイッチC3a
1,C3a2,C3a3、例えば第一圧送単位体Aの動
きを複動油圧シリンダ7外へ伝達するよう取り付けたロ
ッドに配置したカム(図示せず)に関連づけて取り付け
られている。
【0020】 C3a4は、その両入力部に通電される
と前記切換信号出力部C3cに電気信号を出力するアン
ド素子である。前記リミットスイッチC3a1は、アン
ド素子C3a4の一方の入力部に通電する経路に介装さ
れている。また、アンド素子C3a4の他方の入力部に
通電する経路には、前記リミットスイッチC3a1のオ
ン作動に連動してオフとなる常閉型のリミットスイッチ
C3a5と前記リミットスイッチC3a2を直列に介装
すると共に、アンド素子C3a4の他方の入力部への通
電を自己保持する自己保持回路C3a6がこれらリミッ
トスイッチC3a5とリミットスイッチC3a2を跨い
で並列に介装されている。前記自己保持回路C3a6
は、アンド素子のC3a4の他方の入力部への通電で作
動するリレーC3a7と、前記リミットスイッチC3a
5およびC3a2を迂回する回路中に介装されリレーC
3a7の作動時にオンとなるリレースイッチC3a8と
から構成されている。このように構成した検出手段C3
aは、第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2(図2に
おいて太い実線で示す域)にあるときにのみ、そのアン
ド素子C3a4から電気信号が出力されるものである。
【0021】 検出手段C3bは、第二圧送単位体Bが
圧送工程中間域L1(図2において太い実線で示した
域)および充填工程中間域L1(図2において太い点線
で示した域)に位置している時にオンとなるリミットス
イッチC3b1、第二圧送単位体Bが圧送工程始端と圧
送工程中間域L2に若干量入り込んだ位置との間の域
(図2において実線枠で示した域)と第二圧送単位体B
充填工程中間域終端の手前から充填工程終端との間の
域(図2において点線枠で示した域)にあるときオンと
なるリミットスイッチC3b2、および、第二圧送単位
体Bが圧送工程の終端(図2において細い実線で示した
域)と充填工程の始端(図2において細い点線で示した
域)に位置するときオフとなるリミットスイッチC3b
3とを備えている。これらのリミットスイッチC3b
1,C3b2,C3b3、例えば第二圧送単位体Bの動
きを複動油圧シリンダ7外へ伝達するよう取り付けたロ
ッドに配置したカム(図示せず)に関連づけて取り付け
られている。
【0022】 C3b4は、その両入力部に通電される
と前記切換信号出力部C3cに電気信号を出力するアン
ド素子である。前記リミットスイッチC3b1は、アン
ド素子C3b4の一方の入力部に通電する経路に介装さ
れている。また、アンド素子C3b4の他方の入力部に
通電する経路には、前記リミットスイッチC3b1のオ
ン作動に連動してオフとなる常閉型のリミットスイッチ
C3b5と前記リミットスイッチC3b2を直列に介装
すると共に、アンド素子C3b4の他方の入力部への通
電を自己保持する自己保持回路C3b6がこれらリミッ
トスイッチC3b5とリミットスイッチC3b2を跨い
で並列に介装されている。前記自己保持回路C3b6
は、アンド素子のC3b4の他方の入力部への通電で作
動するリレーC3b7と、前記リミットスイッチC3b
5およびC3b2を迂回する回路中に介装されリレーC
3b7の作動時にオンとなるリレースイッチC3b8と
から構成されている。このように構成した検出手段C3
は、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2(図2に
おいて太い実線で示した域)にあるときにのみ、そのア
ンド素子C3b4から電気信号が出力されるものであ
る。
【0023】 前記切換信号出力部C3cは、検出手段
C3aが第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2にある
ことを検出したときに当該検出手段C3aのアンド素子
C3a4から電気信号を受け取って、第一制御弁手段C
1を第1状態Iに切り換えると共に、第二制御弁手段C
2を第1状態Iに切り換えるための信号h(第一制御弁
手段C1を第1状態Iに切り換える側のソレノイドおよ
び第二制御弁手段C2を第一状態Iに切り換えるソレノ
イトへの通電信号)を生成出力すると共に、検出手段C
3bが第二圧送単位体Bの圧送工程中間域L2にあるこ
とを検出したときに当該検出手段C3bのIIンド素子C
3b4から電気信号を受け取って、第一制御弁手段C1
を第2状態IIに切り換えると共に、第二制御弁手段C2
を第1状態Iに切り換えるための信号i(第1制御弁手
段C1を第2状態IIに切り換える側のソレノイドおよび
第二制御弁手段C2を第1状態Iに切り換えるソレノイ
ドへの通電信号)を生成出力するよう構成している。
【0024】 図1において15は、流動体の圧送装置
駆動させるに当たり、前もって一方の圧送単位体Aま
たはBを圧送工程終端にさせると共に他方の圧送単位体
BまたはAを圧送工程始端に位置させるための駆動準備
手段である。この駆動準備手段15は、図4に示す如
く、切換信号出力部C3cからの前記h信号経路を遮断
する常閉型のスイッチ16とこのスイッチ16の遮断時
に前記i信号経路を電源に接続する常開型のスイッチ1
7で構成されたスイッチ手段18と、切換信号出力部C
3cからの前記i信号経路を遮断する常閉型のスイッチ
19とこのスイッチ19の遮断時に前記h信号経路を電
源に接続する常開型のスイッチ20で構成されたスイッ
チ手段21とでもって構成している。
【0025】 スイッチ手段21を操作すると第一制御
弁手段C1が第1状態Iに切り換えられると共に第二
御弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。従って、
第一圧送単位体Aが圧送工程終端まで圧送駆動され、第
二圧送単位体Bが圧送工程始端まで充填駆動される。ス
イッチ手段18を操作すると第一制御弁手段C1が第2
状態IIに切り換えられると共に第二制御弁手段C2が第
1状態Iに切り換えられる。従って、第二圧送単位体B
が圧送工程終端まで圧送駆動され第一圧送単位体Aが圧
送工程始端まで充填駆動される。
【0026】 なお、22は、両複動油圧シリンタ7の
充填工程側圧油室7b同志を接続する連通路11に設け
た低圧リリーフ弁(そのリリーフ設定圧を、第一および
第二圧送単位体A、Bを充填駆動するに必要且つ十分な
値に設定したリリーフ弁)である。
【0027】 以下上記実施例の作動を説明する。圧送
装置を駆動する場合、まず、圧送装置の駆動および停止
を制御する弁14を操作して第一制御弁手段C1および
第二制御弁手段C2への高圧油路9,9に圧油を供給す
ると共に、駆動準備手段15のスイッチ手段18を操作
して第二圧送単位体Bを圧送工程終端にさせると共に
圧送単位体Aを圧送工程始端に位置させる。勿論、駆
動に際して第一および第二圧送単位体A,Bの作動位置
関係が所定の関係を維持している時には駆動準備手段1
5の操作は必要がないが、以下の説明では、第一圧送単
位体Aが圧送工程始端に位置し第二圧送単位体Bが圧送
工程終端に位置させた時から駆動開始するものとして説
明する。
【0028】0.第一圧送単位体Aが圧送工程始端に位
置し第二圧送単位体Bが圧送工程終端に位置している状
態。この状態を図1に示している。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)切換機構C3における切換信号出力部C3cから
は信号hおよび信号iは共に出力されていない。このた
め、第一制御弁手段C1は中立状態即ち第3状態III 、
第二制御弁手段C2は第2状態IIにある。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して両圧送単位体AおよびBの各
複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから圧油が
排出される。このため、第一および第二圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。但し第二圧送単位体Bは圧送
工程終端に位置しているので停止している。圧送対象た
る流動体は第一圧送単位体Aから送出される。
【0029】1.第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L
2で圧送駆動されている状態。この状態を図5に示して
いる。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2に入ると
切換機構C3からh信号が出力される。このため、第一
制御弁手段C1が第1状態Iに切り換えられると共に第
二制御弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、第一圧送単位体Aの複動油圧シリンダ7の圧送
工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二圧送
単位体Bの複動油圧シリンダ7の圧送工程側油室7aか
ら作動油が排出される。一方、第二制御弁手段C2を経
由して両圧送単位体AおよびBの各複動油圧シリンダの
充填工程側圧油室7b,7bに圧油が供給される。この
ため、第一圧送単位体Aは圧送駆動を継続し、第二圧送
単位体Bは充填駆動される。この場合、第二圧送単位体
Bの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bには、
第一圧送単位体Aの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧
油室7bからの流出油(第一圧送単位体Aの圧送駆動に
伴って流出する流出油)と、第二制御弁手段C2からの
圧油が共に流入するので、第一圧送単位体Aが圧送工程
中間域L2を圧送駆動される間に、第二圧送単位体Bは
充填工程全域の充填駆動を完了する(そのようになるよ
第二制御弁手段C2を経由する圧油の流量を予め設定
しておく)。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6は充填位置bに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第一圧送単位体Aから送出される。
【0030】2.第一圧送単位体Aが圧送工程終期域L
3に入った状態(第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L
2を過ぎた状態)。この状態を図6に示している。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第一圧送単位体Aが圧送工程中間域L2に過ぎ圧
送工程終期域に入ると、切換機構C3における切換信号
出力部C3cからは信号hおよび信号iは共に出力され
なくなる。このため、第一制御弁手段C1は中立状態即
ち第3状態III 、第二制御弁手段C2は第2状態IIにあ
る。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して、両圧送単位体A,Bの各複
動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから作動油が
排出される。このため、第一および第二圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。この圧送駆動は、第二圧送単
位体Bが圧送工程中間域に到るまで続く。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6も圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第一および第二圧送単位体AおよびBから送出される。
【0031】3.第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L
2で圧送駆動されている状態(第一制御弁手段C1およ
び第二制御弁手段C2の接続状態)。この状態を図7に
示す。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2に入ると
切換機構C3からi信号が出力される。このため、第一
制御弁手段C1が第2状態IIに切り換えられると共に第
二制御弁手段C2が第1状態Iに切り換えられる。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、第二圧送単位体Bの複動油圧シリンダ7の圧送
工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第一圧送
単位体Aの複動油圧シリンダ7の圧送工程側油室7aか
ら作動油が排出される。一方、第二制御弁手段C2を経
由して両圧送単位体AおよびBの各複動油圧シリンダの
充填工程側圧油室7b,7bに圧油が供給される。この
ため、第二圧送単位体Bは圧送駆動を継続し、第一圧送
単位体Aは充填駆動される。この場合、第一圧送単位体
Aの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bには、
第二圧送単位体Bの複動油圧シリンダ7の充填工程側圧
油室7bからの流出油(第二圧送単位体Bの圧送駆動に
伴って流出する流出油)と、第二制御弁手段C2からの
圧油が共に流入するので、第二圧送単位体Bが圧送工程
中間域L2を圧送駆動される間に、第一圧送単位体Aは
充填工程全域の充填駆動を完了する。(そのようになる
よう第二制御弁手段C2を経由する圧油の流量を予め設
定しておく) (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
充填位置bに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6は圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第二圧送単位体Bから送出される。
【0032】4.第二圧送単位体Bが圧送工程終期域L
3に入った状態(第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L
2を過ぎた状態)。この状態を図8に示す。 (第一制御弁手段C1および第二制御弁手段C2の接続
状態)第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2に過ぎ圧
送工程終期域に入ると、切換機構C3における切換信号
出力部C3cからは信号hおよび信号iは共に出力され
なくなる。このため、第一制御弁手段C1は中立状態即
ち第3状態III 、第二制御弁手段C2は第2状態IIにあ
る。 (各圧送単位体A,Bの作動)第一制御弁手段C1を経
由して、両圧送単位体A,Bの各複動油圧シリンダ7の
圧送工程側圧油室7aに圧油が供給されると共に、第二
制御弁手段C2を経由して、両圧送単位体A,Bの各複
動油圧シリンダ7の充填工程側圧油室7bから作動油が
排出される。このため、第一および第二圧送単位体A,
Bは共に圧送駆動される。この圧送駆動は、第一圧送単
位体Aが圧送工程中間域に到るまで続く。 (バルブ6の切換状態)第一圧送単位体Aのバルブ6は
圧送位置aに切り換えられており、第二圧送単位体Bの
バルブ6も圧送位置aに切り換えられている。 (圧送対象たる流動体の送出)圧送対象たる流動体は、
第一および第二圧送単位体A,Bから送出される。
【0033】 以下上記1から4の過程を1サイクルと
して継続駆動されるのでるある。これら1から4の各過
程では、常に圧送対象たる流動体が圧送路4に圧送され
ており、圧送装置から流動体を連続的に圧送送出するこ
とができるのである。特に、上記の実施例の場合、第一
および第二圧送単位体A,Bを圧送駆動する圧油は共通
の油圧源からの圧油が用いられているので、両圧送単位
体A,Bが共に圧送駆動される場合も、いずれか一方の
圧送単位体AまたはBのみが圧送駆動される場合も、圧
送装置から圧送される流動体の単位時間当たりの量は、
ほぼ同一に維持できるという効果もある。
【0034】 上記の実施例は、請求項1の駆動装置の
具体例たる請求項2に係る流動体の圧送装置に関するも
のである。
【0035】 上記の実施例においては、駆動制御装置
Cを、各複動油圧シリンダ7,7の圧送工程側圧油室7
a,7aへの作動油の給排を制御する第一制御弁手段C
1と、各複動油圧シリンダ7,7の充填工程側圧油室7
b,7bへの作動油の給排を制御する第二制御弁手段C
2と、前記第一制御弁手段C1および前記第二制御弁手
段C2を切換制御する切換機構C3とでもって構成する
と共に、これら各制御弁手段C1,C2および切換機構
C3を、下記のように構成している。 C1.(第一制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
ダ7,7の各圧送工程側圧油室7a,7a 、高圧油路
9、および、タンク油路間10に介装され、第一圧送単
位体Aにおける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室
7aを高圧油路9に接続すると共に第二圧送単位体Bに
おける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタ
ンク油路10に接続する第1状態と、第二圧送単位体B
における複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aを
高圧油路9に接続すると共に第一圧送単位体Aにおける
複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタンク油
路10に接続する第2状態と、第一および第二圧送単位
体A,Bにおける複動油圧シリンダ7,7の各圧送工程
側圧油室7a,7aを高圧油路9に接続する第3状態と
に切り換え可能な第一制御弁手段C1、 C2.(第二制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
ダ7,7の各充填工程側圧油室7b,7b、高圧油路
9、および、タンク油路10間に介装され、各充填工程
側圧油室7b,7bを連通すると共に高圧油路9に接続
した第1状態と、第一および第二圧送単位体A,Bにお
ける複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側圧油室7
b,7bをタンク油路10に接続する第2状態に切り換
え可能な第二制御弁手段C2、 C3.(切換機構) 第一圧送単位体Aの圧送工程終期域で第一制御弁手段を
第3状態に切り換えると共に第二制御弁手段を第2状態
に切り換え、第二圧送単位体Bの圧送工程中間域で第一
制御弁手段を第2状態に切換ると共に第二制御弁手段を
第1状態に切り換え、第二圧送単位体Bの圧送工程終期
域で第一制御弁手段を第3状態に切り換えると共に第二
制御弁手段を第2状態に切り換え、第一圧送単位体Aの
圧送工程中間域で第一制御弁手段を第1状態に切り換え
ると共に第二制御弁手段を第1状態に切り換え、る切換
機構C3、
【0036】 しかしながら、上記実施例における第二
制御弁手段C2は、図9に示す如く構成しても良い。即
ち、第二制御弁手段C2は、前記第一および第二圧送単
位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側圧
油室7b,7bどおしを接続する連通路11と高圧油路
9との間に介装され両者を接続した第1状態Iと両者を
遮断した第2状態IIに切換可能な切換弁C2aと、連通
路11に取り付けられた低圧リリーフ弁(そのリリーフ
設定圧を、第一および第二圧送単位体A、Bを充填駆動
するに必要且つ十分な値に設定したリリーフ弁)22で
構成しても良い。この場合、前記切換弁C2aの第1状
態Iおよび第2状態IIへの切換は上記実施例における
制御弁手段のそれと同様に行うようにすれば良い。こ
の実施例の場合、請求項1の駆動装置の具体例たる請求
項2に係る流動体の圧送装置に包含されるものである。
【0037】 また、上記実施例における第二制御弁手
段C2は、第10図に示す如く、前記第一および第二圧
送単位体A,Bの複動油圧シリンダ7,7の各充填工程
側圧油室7b,7bどおしを接続する連通路11に高圧
油路9から制限された圧力を補給する圧力保証弁23
と、連通路11に取り付けられた低圧リリーフ弁(その
リリーフ設定圧を、第一および第二圧送単位体A、Bを
充填駆動するに必要な値に設定したリリーフ弁)22で
構成しても良い。この場合、前記圧力保証弁23の保証
圧力は、低圧リリーフ弁22の設定圧力よりもやや低い
圧力(但し、この圧力は第一および第二圧送単位体A、
Bを充填駆動するに必要且つ十分な値)に設定してい
る。この実施例の場合、請求項2に含まれないが請求項
1に含まれるものである。
【0038】 さらに、上記実施例における駆動制御装
置は、一方の圧送単位体AまたはBが圧送工程中間域L
2になると他方の圧送単位体BまたはAが充填工程を開
始し、一方の圧送単位体AまたはBが圧送工程終期域L
3になると他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程を開
始するよう構成、即ち、一方の圧送単位体AまたはBが
圧送工程のどの域にあるかによって他方の圧送単位体B
またはAの圧送工程開始および充填工程開始を制御する
ようにしているが、各圧送単位体AおよびBの充填工程
の開始は当該圧送単位体AおよびBが圧送工程の終端部
にきたことを検出して行うようにしても良く、また、他
方の圧送単位体BまたはAの圧送工程の開始は、一方の
圧送単位体AまたはBが圧送工程を開始した後所定時間
(この所定時間は、圧送工程を開始した一方の圧送単位
体AまたはBが圧送工程中間域L2に至るに必要な時
間)経過後に行うようにしても良い。
【0039】 上記実施例においては、各圧送単位体
A,Bにおけるバルブ6,6を、それぞれ対応する圧送
単位体AまたはBの圧送工程の終端(充填工程の始端に
同じ)で充填位置bに切り換え充填工程の終端(圧送工
程始端に同じ)で圧送位置aに切り換えるバルブ切換手
段として、第11図に示し従来例に掲げたバルブ切換手
段8,8と同一構成のものを用いている旨説明してい
る。各バルブ切換手段8は、対応する圧送単位体Aまた
はBの圧送工程の終端および充填工程の終端をそれぞれ
予め設定した所定の位置として検出するリミットスイッ
チ8c1および8c2を備えたものである。
【0040】 このようなバルブ切換手段8を本件発明
に係る圧送装置に使用した場合、一方の圧送単位体Aま
たはBが圧送工程終期域L3に入ると両方の圧送単位体
AおよびBの圧送工程側圧油室7aに並列的に圧油が供
給される関係で、当該一方の圧送単位体AまたはBが
ミットスイッチ8c1を作動させる所定の圧送工程の終
端に到る前に他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程中
間域L2に至り、その結果、一方の圧送単位体Aまたは
Bのバルブ6が充填位置bに切り換えられることなく当
該一方の圧送単位体AまたはBが充填工程を開始する結
果となることが心配される。
【0041】 しかしながら、一方の圧送単位体Aまた
はBが圧送工程終端域L3に入り、一方の圧送単位体A
またはBの圧送工程側圧油室7aへの圧油の供給に加え
て他方の圧送単位体BまたはAの圧送工程側圧油室7a
にも圧油の供給が開始されたとしても、一方の圧送単位
体AまたはBは充分な慣性力を持って圧送駆動されてい
る関係で、他方の圧送単位体BまたはAが圧送工程中間
域L2に至る前に一方の圧送単位体AまたはBはリミッ
トスイッチ8c1を作動させる所定の圧送工程の終端に
到る(圧送工程初期域L1と圧送工程終期域L3の距離
が同じであればそのようになる)。従ってそのような心
配は回避できるものである。
【0042】 なお、各圧送単位体A,Bにおけるバル
ブ6,6を、それぞれ対応する圧送単位体AまたはBの
圧送工程の終端(充填工程の始端に同じ)で充填位置b
に切り換え充填工程の終端(圧送工程始端に同じ)で圧
送位置aに切り換えるバルブ切換手段8は、第11図に
示し従来例に掲げたバルブ切換手段8,8と同一構成の
ものを用いずとも次のようなものとしても良い。
【0043】 即ち、第11図に示し従来例に掲げた各
圧送単位体A,Bのバルブ6を切り換えるバルブ切換手
段8は、それぞれ対応する圧送単位体AまたはBの圧送
工程の終端(充填工程の始端に同じ)と充填工程の終端
(圧送工程の始端と同じ)を検出するリミットスイッチ
8c1および8c2を備えたものであるが、このうち対
応する圧送単位体AまたはBの圧送工程の終端を検出す
るリミットスイッチ8c1を排し、これに換えて他方の
圧送単位体BまたはA(対応する圧送単位体Aまたは
と別の圧送単位体BまたはA)が圧送工程中間域L2に
入ったことを検出するリミットスイッチ(図示せず)に
しても良い。
【0044】 この場合、他方の圧送単位体BまたはA
が圧送工程中間域L2に入ると一方の圧送単位体Aまた
はBのバルブ6が充填位置bに切り換えられると共に当
該一方の圧送単位体AまたはBが充填工程を開始するこ
とになる。そして充填工程の開始は、一方の圧送単位体
AまたはBの圧送工程の終端に該当することから、この
ようにバルブ切換手段8用いた場合も本発明の流動体の
圧送装置に包含されるものである。
【0045】 いずれにしても、本発明の流動体の圧送
装置の特徴部分を構成する駆動制御装置Cは上記の実施
例に限定されるものではない。即ち、駆動制御装置C
は、各複動油圧シリンダの圧送工程側圧油室7a、同充
填工程側圧油室7b、高圧油路9、および、タンク油路
10との間に介装されて、各複動油圧シリンダ7の駆動
を制御する駆動制御装置であって、上記各圧送単位体
A,Bの圧送工程全域を、圧送工程初期域L1、圧送工
程終期域L3、およびこれら圧送工程初期域L1と終期
域L3間の圧送工程中間域L2に区画するとき、第一圧
送単位体Aの圧送工程終期域L3の圧送駆動と第二圧送
単位体Bの圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時に行わ
れ、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2で圧送駆動
される間に第一圧送単位体Aの充填工程全域での充填駆
動が完了し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L3の
圧送駆動と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L1での
圧送駆動が同時に行われ、第一圧送単位体Aが圧送工程
中間域L2で圧送駆動される間に第二圧送単位体Bの充
填工程全域での充填駆動が完了するよう、第一および第
二圧送単位体A,Bを駆動制御するものであれば良く、
その範囲内で種々変更しうるものである。
【0046】
【効果】以上の如く構成し作用する本発明の流動体の圧
送装置は、往復動式の圧送単位体を二個備えた簡単な構
成の流動体の圧送装置でありながら、圧送対象たる流動
体を途切れることなく連続的に圧送送出することができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流動体の圧送装置の説明図である。
【図2】 本発明の流動体の圧送装置における各圧送単
位体A,Bの圧送工程域と充填工程域の説明図である。
【図3】 切換機構C3の一例の説明図である。
【図4】 駆動準備手段15の説明図である。
【図5】 本発明の流動体の圧送装置の起動準備状態を
示す説明図である。
【図6】 図5に引き続く駆動過程の状態を示す説明図
である。
【図7】 図6に引き続く駆動過程の状態を示す説明図
である。
【図8】 図7に引き続く駆動過程の状態であり、図5
に先立つ駆動過程の状態を示す説明図である。
【図9】 他の実施例の説明図である。
【図10】他の実施例の説明図である。
【図11】従来の流動体の圧送装置の説明図である。
【符号の説明】 A;第一圧送単位体、B;第二圧送単位体、1;シリン
ダ、2;ポンプ室、3;ピストン、4;送出路、5;充
填路、6;バルブ、a;(バルブ6の)圧送位置、b;
(バルブ6の)充填位置、7;複動油圧シリンダ、7
a;圧送工程側圧油室、7b;充填工程側圧油室、8;
バルブ切換手段、8a;油圧アクチュエータ、8b;方
向切換弁、Y;(方向切換弁8bの)充填対応位置、
Z;(方向切換弁8bの)圧送対応位置、8c;弁制御
信号出力部、8c1,8c2;リミットスイッチ、S
1;圧送工程側圧油室7aの有効受圧面積、S2;充填
工程側圧油室7bの有効受圧面積、S3;ピストン3の
有効受圧面積、C;駆動制御装置、9;高圧油路、1
0;タンク油路、11;連通油路、(12;駆動制御
弁、13;切換手段、13a,13b;ロツド、…従来
例) 14;弁、C1;第一制御弁手段、I;(C1の)第1
切換状態、II;(C1の)第2切換状態、III ;(C1
の)第3切換状態、C2;第二制御弁手段、I;(C2
の)第1切換状態、II;(C2の)第2切換状態、C
3;切換機構、C3a,C3b;検出手段、C3a1;
リミットスイッチ、C3a2;リミットスイッチ、C3
a3;リミットスイッチ、C3a4;アンド素子、C3
a5;リミットスイッチ、C3a6;保持回路、C3a
7;リレー、C3a8;リレースイッチ、C3b1;リ
ミットスイッチ、C3b2;リミットスイッチ、C3b
3;リミットスイッチ、C3b4;アンド素子、C3b
5;リミットスイッチ、C3b6;保持回路、C3b
7;リレー、C3b8;リレースイッチ、C3c;切換
信号出力部、h,i;切換信号、L:圧送工程全域、L
1;圧送工程初期域、L2;圧送工程中間域、L3;圧
送工程終期域、15;駆動準備手段、16;常閉型スイ
ッチ、17;常開型スイッチ、18;スイッチ手段、
9;常閉型スイッチ、20;常開型スイッチ、21;ス
イッチ手段、22;低圧リリーフ弁、C2a;切換弁、
23;圧力保証弁、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA乃至Cとからなる流動体の圧送
    装置。 A.(第1圧送単位体) シリンダ1、このシリンダ1に滑動自在に嵌挿されて当
    該シリンダ1内にポンプ室2を画定するピストン3、前
    記ポンプ室2と送出路4を接続した圧送位置とポンプ室
    2と充填路5を接続した充填位置とに択一的に切り換え
    られるバルブ6、前記ポンプ室2の容積を減少する圧送
    工程と容積を増大させる充填工程で前記ピストン3を往
    復駆動する複動油圧シリンダ7、および、前記バルブ6
    を圧送工程の終端で充填位置に切り換え充填工程の終端
    で圧送位置に切り換えるバルブ切換手段8とを備えてな
    る第一圧送単位体A。 B.(第2の圧送単位体) 前記第1の圧送単位体Aと同一構成の第2の圧送単位体
    Bであって、複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7
    aの有効受圧面積S1、充填工程側圧油室7bの有効受
    圧面積S2、およびポンプ室2に臨むピストン3の有効
    受圧面積S3の比を上記第1の圧送単位体Aのそれと同
    一とし、且つ、その送出路4を上記第1の圧送単位体の
    送出路4と共用して構成した第2の圧送単位体B。 C.(第1および第2の圧送単位体における複動油圧シ
    リンダの駆動制御装置) 各複動油圧シリンダA,Bの圧送工程側圧油室7a、同
    充填工程側圧油室7b、高圧油路9、および、タンク油
    路10との間に介装されて、各複動油圧シリンダ7の駆
    動を制御する駆動制御装置Cであって、上記各圧送単位
    体A,Bの圧送工程全域Lを、圧送工程初期域L1、圧
    送工程終期域L3、およびこれら圧送工程初期域L1と
    終期域間L3の圧送工程中間域L2に区画するとき、第
    一圧送単位体Aの圧送工程終期域L3の圧送駆動と第二
    圧送単位体Bの圧送工程初期域L1の圧送駆動が同時に
    行われ、第二圧送単位体Bが圧送工程中間域L2で圧送
    駆動される間に第一圧送単位体Aの充填工程全域での充
    填駆動が完了し、第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L
    3の圧送駆動と第一圧送単位体Aの圧送工程初期域L1
    での圧送駆動が同時に行われ、第一圧送単位体aの圧送
    工程中間域L2で圧送駆動される間に第二圧送単位体B
    の充填工程全域での充填駆動が完了するよう構成してな
    る駆動制御装置C。
  2. 【請求項2】第一および第二圧送単位体A,Bの各複動
    油圧シリンダ7,7の駆動を制御する駆動制御装置C
    を、各複動油圧シリンダ7,7の圧送工程側圧油室7
    a,7aへの作動油の給排を制御する第一制御弁手段C
    1と、各複動油圧シリンダ7,7の充填工程側圧油室7
    b,7bへの作動油の給排を制御する第二制御弁手段C
    2と、前記第一制御弁手段C1および前記第二制御弁手
    段C2を切換制御する切換機構C3とでもって構成する
    と共に、これら各制御弁手段C1,C2および切換機構
    C3を、下記のように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の流動体の圧送装置。 C1.(第一制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
    ダ7,7の各圧送工程側圧油室7a,7a 、高圧油路
    9、および、タンク油路間10に介装され、第一圧送単
    位体Aにおける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室
    7aを高圧油路9に接続すると共に第二圧送単位体Bに
    おける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタ
    ンク油路10に接続する第1状態Iと、第2圧送単位体
    Bにおける複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7a
    を高圧油路9に接続すると共に第一圧送単位体Aにおけ
    る複動油圧シリンダ7の圧送工程側圧油室7aをタンク
    油路10に接続する第2状態IIと、第1および第二圧送
    単位体A,Bにおける複動油圧シリンダ7,7の各圧送
    工程側圧油室7a,7aを高圧油路9に接続する第3状
    態III とに切り換え可能な第一制御弁手段C1、 C2.(第2制御弁手段) 前記第一および第二圧送単位体A,Bの複動油圧シリン
    ダ7,7の各充填工程側圧油室7b,7b、高圧油路
    9、および、タンク油路10間に介装され、各充填工程
    側圧油室7b,7bを連通すると共に高圧油路9に接続
    した第1状態Iと、第1および第2圧送単位体A,Bに
    おける複動油圧シリンダ7,7の各充填工程側圧油室7
    b,7bをタンク油路10に接続する第2状態IIに切り
    換え可能な第二制御弁手段C2、 C3.(切換機構) 第一圧送単位体Aの圧送工程終期域L3で第一制御弁手
    段C1を第3状態III に切り換えると共に第二制御弁手
    段C2を第2状態IIに切り換え、 第二圧送単位体Bの圧送工程中間域L2で第一制御弁手
    段C1を第2状態IIに切換ると共に第二制御弁手段C2
    を第1状態Iに切り換え、 第二圧送単位体Bの圧送工程終期域L3で第一制御弁手
    段C1を第3状態III に切り換えると共に第二制御弁手
    段C2を第2状態IIに切り換え、 第一圧送単位体Aの圧送工程中間域L2で第一制御弁手
    段C1を第1状態Iに切り換えると共に第二制御弁手段
    C2を第1状態Iに切り換え、 る切換機構C3、
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