JPH083683Y2 - アクチュエータの駆動速度制御回路 - Google Patents

アクチュエータの駆動速度制御回路

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JPH083683Y2
JPH083683Y2 JP11295889U JP11295889U JPH083683Y2 JP H083683 Y2 JPH083683 Y2 JP H083683Y2 JP 11295889 U JP11295889 U JP 11295889U JP 11295889 U JP11295889 U JP 11295889U JP H083683 Y2 JPH083683 Y2 JP H083683Y2
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pipe
actuator
valve
control circuit
opening
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洋次 斉藤
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Toshiba Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アクチュエータの駆動速度制御回路に関す
るもので、押出シリンダ、型締シリンダ等複数のアクチ
ュエータを有するダイカストマシン等の装置に利用する
ことができる。
〔背景技術〕
ダイカストマシンにおいては、押出シリンダ、型締シ
リンダ等の複数のアクチュエータにより鋳造が行われて
いる。これらのアクチュエータは、流体源である油圧源
から油圧配管を通って送られる作動油で駆動されるが、
個々のアクチュエータの駆動速度は異なるように設定さ
れている。
ダイカストマシンにおける従来のアクチュエータの駆
動速度制御回路が第3図に示されている。第3図におい
て、複数のアクチュエータは、ダイカストマシンに配置
された押圧シリンダ1Aと型締シリンダ1Bとからなる。押
圧シリンダ1Aは、図示しない可動金型のキャビィティ内
にある製品を押出ピンを介して取り出すものである。ま
た、型締シリンダ1Bは、前記可動金型と固定金型とを型
締めするものである。これらのシリンダ1A,1B内には油
圧源2から油圧配管3を通って送られる作動油が流入さ
れ、この油圧源2はタンク2A内の油を配管3内に送るポ
ンプ2Bから構成されている。前記油圧配管3は、ポンプ
側の本管3Aとこの本管3Aから分岐された2本のシリンダ
側の分岐管3Bとから構成されている。また、この油圧配
管3は、ゴムホース等からなる撓み管路3Cを有してい
る。
これらの分岐管3Bのうち1本には、押圧シリンダ1Aへ
送られる作動油の流れを切り換えて押圧シリンダ1Aを往
復駆動させる電磁切換弁4Aが配置されている。分岐管3B
の残りの1本には、型締シリンダ1Bへ送られる作動油の
流れを切り換えて型締シリンダ1Bを往復駆動させる電磁
切換弁4Bが配置されている。これらの電磁切換弁4A,4B
は交互に作動されるようになっている。また、本管3Aに
は1個の電磁流動制御弁5が配置され、この流量制御弁
5は前記シリンダ1A,1Bにそれぞれ異なる流量の作動油
を供給するため設定開度が切り換わるようになってい
る。この際、設定開度の切り換えは、切換弁4A,4Bの作
動開始と同時に開始されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前述の駆動速度制御回路では、電磁流量制
御弁5を用いて2個のシリンダ1A,1Bの駆動速度を個別
に制御する時、油圧配管3中の作動油が加圧されている
場合の作動油に含有される空気が圧縮されることによ
り、さらに、油圧配管3中の撓み管路3Cが膨張すること
により、油圧配管3内には必要以上の作動油が蓄えられ
ることになる。従って、シリンダ1A,1Bは初期駆動にお
いて、飛び出し状態となり、シリンダ1A,1Bの初期速度
の制御が不可能になるという問題点がある。特に、油圧
配管3の距離が長い場合や、撓み管路3Cとしてゴムホー
スを用いた場合では、この問題は顕著となる。
また、電磁切換弁4A,4Bの作動と同時に流量制御弁5
の設定開度が切り換え制御されるが、この設定開度の制
御には時間的遅れ、つまり、流量制御弁5が所定の設定
開度に切り換わるための所定の時間が必要とされる。こ
こで、流量制御弁の設定開度を大から小へ切り換える場
合、前述の流量制御弁5における開度設定の制御の時間
遅れにより、本来、少量の作動油が送られるべきシリン
ダ1Aに多量の作動油が瞬時送られることになり、シリン
ダ1Aが急激に駆動して制御が困難となるという問題点も
ある。
ここに、本考案の目的は、アクチュエータの駆動開始
時にアクチュエータが飛び出すことがないアクチュエー
タの駆動速度制御回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のアクチュエータの駆動速度制御回路は、流体
源と、この流体源と個々に駆動される複数のアクチュエ
ータとの間を接続する配管と、この配管に配置されると
ともに前記複数のアクチュエータにそれぞれ異なる流量
の流体を流通させる流量制御弁と、前記アクチュエータ
の駆動前に配管内の流体を排出する流体排出機構とを備
えたことを特徴とする。
ここで、前記流体排出機構は、配管から分岐されたド
レン管と、このドレン管に配置されるとともにアクチュ
エータの駆動前に所定時間にわたって開放される開閉弁
とを備えた構成としてもよい。
また、前記流量制御弁は、開閉弁が開放される時に閉
塞し、かつ、開閉弁が閉塞される時に所定のアクチュエ
ータに対応した所定開度にて開放する構成としてもよ
い。
さらに、前記流体排出機構と各アクチュエータとの間
の配管長を等しいくなるようにしてもよい。
〔作用〕
このような構成の本考案では、流体源から流出される
流体は、配管内を流通するとともに、流量制御弁にて所
定の流量に調整された後に一のアクチュエータに送ら
れ、このアクチュエータが駆動する。当該アクチュエー
タが駆動された後は、流量制御弁の設定開度を切り換え
制御する。流体は流量制御弁を通って他のアクチュエー
タに送られ、当該他のアクチュエータが駆動する。
ここで、前記他のアクチュエータの駆動前、流体排出
機構によって配管内の流体を外部に排出する。例えば、
前記他のアクチュエータの駆動前、ドレン管に配置され
た開閉弁を所定時間にわたって開放すると、配管内の流
体はドレン管を通って外部に排出される。
すると、配管内に蓄えられた流体の圧力は低下して適
正なものとなり、前記他のアクチュエータは飛び出すこ
となく、一定の速度で駆動する。
また、前記流量制御弁を、開閉弁が開放される時に閉
塞し、かつ、開閉弁が閉塞される時に所定のアクチュエ
ータに対応した所定開度にて開放する構造とすれば、開
閉弁の開放状態の時、つまり前記他のアクチュエータが
駆動される前に流量制御弁が一旦閉じられるので、流量
調整弁の設定開度の切り換え制御に時間遅れがあって
も、設定開度は零から大きい方へ切り換え制御されるの
で、本来、少量の油で駆動するアクチュエータに誤って
多量の油が送られることがなく、アクチュエータの飛び
出しが防止される。
さらに、流体排出機構と各アクチュエータとの間の配
管長を等しくすれば、各アクチュエータに接続された配
管内の流体が効率的に短時間に流体排出機構を通って排
出される。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を第1図及び第2図に基づい
て説明する。
本実施例においては、第3図に示される前記従来例と
同一又は同様構成部分は同一符号を付し説明を省略もし
くは簡略にする。
第1図には本実施例の概略構成が示されている。本実
施例におけるアクチュエータの駆動速度制御回路は、流
体源である油圧源2と、この油圧源2と前記押出シリン
ダ1A及び型締シリンダ1Bとを接続する前記油圧配管3
と、この配管3の2本の分岐管3Bにそれぞれ配置された
電磁切換弁4A,4Bと、配管3の本管3Aに配置された電磁
流量制御弁5と、流体排出機構10とを含み構成されてい
る。前記流量制御弁5は、前記シリンダ1Aに作動油を送
る時に設定される開度OAと、シリンダ1Bに作動油を送る
時に設定される開度OBと、零(前閉)との3種類に切り
換え可能とされている。また、前記流体排出機構10は、
本管3Aに接続されたドレン管10A及びこのドレン管10Aに
配置された電磁開閉弁10Bから構成され、この電磁開閉
弁10Bが開放されると、ドレン管10A内の作動油が油圧源
2のタンク2Aと連通するタンク10Cに流出するようにな
っている。さらに、前記流体排出機構10と各シリンダ1
A,1Bとの間の配管長は等しいくなるようにされている。
前記電磁切換弁4A,4B、電磁流量制御弁5及び電磁開
閉弁10Bは、それぞれ制御手段11と電気的に接続されて
いる。この制御手段11は、押圧シリンダ1A又は型締シリ
ンダ1Bの駆動信号をONした時には、電磁開閉弁10Bに時
間T1にわたって開放操作させる信号を送り、かつ、流量
制御弁5に開度をOBから時間T1の間零にした後OAへ、又
は、OAから時間T1の間零にした後OBへ変える信号を送
り、当該時間T1からさらに時間T2経過した後に切換弁4A
又は切換弁4Bに作動信号を送るように構成されている。
従って、前記切換弁4A,4Bの作動前、つまり前記シリン
ダ1A,1Bの駆動前に電磁開閉弁10Bが開放されて油圧配管
3内の作動油がドレン管10Aを通って排出されるように
なっている。なお、前記時間T1及びT2は油圧配管3内に
必要以上に蓄えられた作動油の圧力を低下させるに十分
であり、かつ、ダイカストマシンのサイクルタイムを長
くしないために所定時間に設定されている。なお、時間
T2は、零としてもよい。
また、制御手段11は、前記押出シリンダ1Aの駆動信号
と型締シリンダ1Bの駆動信号とを交互にONし、この信号
は押出シリンダ1A又は型締シリンダ1Bが往復駆動して所
定の作業が終了するまでONのままとされ、押出シリンダ
1A又は型締シリンダ1Bの所定の作業が終了した時にはシ
リンダ1A,1Bの駆動信号をOFFするように構成されてい
る。
次に、本実施例の作用について、第2図のタイムチャ
ートに基づいて説明する。
制御手段11が押出シリンダ1Aの駆動信号をONした状態
では、油圧源2から流出される作動油は、油圧配管3内
を流通するとともに、流量制御弁5にて設定開度OAの流
量に調整された後に電磁切換弁4Aに送られ、この電磁切
換弁4Aの作動により押出シリンダ1Aが往復駆動する。こ
の押圧シリンダ1Aによる所定作業が終了した後は、第2
図の通り、前記駆動信号はOFFされるとともに切換弁4A
の作動が停止される。
所定時間が経過した後、制御手段11が型締シリンダ1B
の駆動信号をONすると、流量制御弁5の設定開度がOA
ら時間T1の間零にされた後にOBへ切り換え制御されると
ともに、流体排出機構10の開閉弁10Bが時間T1の間開放
される。すると、配管3内に必要以上に蓄えられた作動
油は、ドレン管10Aを通って排出され、配管3内の油圧
は適正になる。この時間T1からさらに時間T2経過する
と、制御手段11が切換弁4Bを作動させ、型締シリンダ1B
が往復駆動する。この際、型締シリンダ1Bは、配管3内
が適正な圧力となっているので、飛び出すことなく、一
定の速度で駆動する。
型締シリンダ1Bによる所定作業が終了した後は、前記
駆動信号はOFFされるとともに切換弁4Bの作動が停止さ
れ、以後は、前述と同様な動作が繰り返されてダイカス
トマシンの鋳造作業が行われる。
このような本実施例によれば、油圧配管3から分岐さ
れたドレン管10Aと、このドレン管10Aに配置されるとと
もにシリンダ1A,1Bの駆動前に所定時間T1にわたって開
放される開閉弁10Bとからなる流体排出機構10を制御回
路中に設けたので、油圧配管3中の撓み管路3Cの膨張等
により、油圧配管3中の油圧が高くなっても、シリンダ
1A,1Bの駆動前に配管3内の作動油を排出して、シリン
ダ1A,1Bの初期駆動における飛び出しを防止できる。従
って、シリンダ1A,1Bの初期速度の制御が確実に行え
る。また、本実施例では、切換弁4A,4Bの作動は流量制
御弁5の設定開度が時間T1の間全閉に制御されて時間T1
+T2経過した後に行われるので、切換弁4A,4Bが作動さ
れる前には、流量制御弁5は所定の開度に維持された状
態となる。従って、流量制御弁5の制御に時間的遅れが
あっても、本来、少量の作動油が送られるべきシリンダ
1Aに誤って多量の作動油が送られることがなく、この点
からもシリンダ1Aの初期駆動における飛び出しを防止で
きる。さらに、流体排出機構10と各シリンダ1A,1Bとの
間の配管長を等しくすれば、各シリンダ1A,1Bに接続さ
れた油圧配管3内の作動油が効率的にかつ短時間に流体
排出機構10を通って排出される。
なお、前記実施例では、流量制御弁5の設定開度をOA
とOBと零との3種類に切り換え可能とし、かつ、シリン
ダ1A,1Bの駆動信号がONされたと同時にその開度を一旦
全閉にしたが、流量制御弁5の開度をOA及びOB2種類に
切り換え可能とし、かつ、第2図の想像線Pに示される
ように、シリンダ1A又は1Bの駆動信号がONされると同時
に所定の開度OA又はOBに制御するようにしてもよい。た
だし、前記実施例のようにすれば、流量調整弁5の設定
開度の切り換え制御に時間遅れがあっても、設定開度は
零からOA又はOBの大きい方へ切り換え制御されるので、
本来、少量の作動油で駆動する押出シリンダ1Aに誤って
多量の作動油が送られることがなく、シリンダ1Aの飛び
出しが防止できる。
また、前記実施例では、流量制御弁として、1個の電
磁流量制御弁5を用いたが、この流量制御弁5に代えて
配管3の2本の分岐管3Bにそれぞれ配置された2個の絞
り弁としてもよい。この場合は、各分岐管3Bの下流にそ
れぞれ流体排出機構10を配置することを要する。ただ
し、前記実施例のように1個の電磁流量制御弁5を用い
れば、遠隔操作によってシリンダ1A,1Bの駆動速度の変
更、調整の作業を迅速に行うことができる。
さらに、前記実施例では、流体排出機構10をドレン管
10Aに配置された開閉弁10Bから構成したが、この開閉弁
10Bに代えて油圧配管3内の作動油を強制的に排出する
ポンプを用いてもよい。このポンプを用いれば、油圧配
管3内の油圧を低下させるに要する時間、延いては、ダ
イカストマシンのサイクルタイムを短縮することができ
る。
また、電磁切換弁4A,4B、電磁流量制御弁5及び電磁
開閉弁10Bは、前記実施例のように制御手段11によって
制御される他、各々タイマによって制御してもよい。
さらにまた、本考案のアクチュエータは、前記押出シ
リンダ1A、型締シリンダ1Bに限定されるものではなく、
他のレシプロタイプのシリンダ、あるいは、揺動アクチ
ュエータ、モータ等のアクチュエータでもよい。また、
流体源は、前記実施例のようなタンク2A内の作動油を送
るポンプ2Bからなる油圧源の他、空気源であってもよ
い。要するに、本考案の制御回路は、前記実施例のダイ
カストマシンの他に、射出装置等に用いられる油圧回
路、あるいは、他の装置に用いられる空気回路等、複数
のアクチュエータを有する装置一般に用いることができ
る。
〔考案の効果〕
前述のような本考案によれば、アクチュエータの駆動
開始時にアクチュエータが飛び出すことがないという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るアクチュエータの駆動
速度制御回路の概略構成図、第2図は本実施例の作用を
説明するためのタイムチャート、第3図は従来例に係る
アクチュエータの駆動速度制御回路の概略構成図であ
る。 1A,1B…アクチュエータとしての押出シリンダ、型締シ
リンダ、2…流体源である油圧源、3…配管、4A,4B…
切換弁、5…流量制御弁、10…流体排出機構、10A…ド
レン管、10B…開閉弁、11…制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/028 11/04 11/06 9026−3J F15B 11/02 G 9026−3J 11/06 B

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体源と、この流体源と個々に駆動される
    複数のアクチュエータとの間を接続する配管と、この配
    管に配置されるとともに前記複数のアクチュエータにそ
    れぞれ異なる流量の流体を流通させる流量制御弁と、前
    記アクチュエータの駆動前に配管内の流体を排出する流
    体排出機構とを備えたことを特徴とするアクチュエータ
    の駆動速度制御回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記流体排出機構は、
    配管から分岐されたドレン管と、このドレン管に配置さ
    れるとともにアクチュエータの駆動前に所定時間にわた
    って開放される開閉弁とを備えたことを特徴とするアク
    チュエータの駆動速度制御回路。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記流量制御弁は、開
    閉弁が開放される時に閉塞し、かつ、開閉弁が閉塞され
    る時に所定のアクチュエータに対応した所定開度にて開
    放することを特徴とするアクチュエータの駆動速度制御
    回路。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかにおいて、前
    記流体排出機構と各アクチュエータとの間の配管長は等
    しくなるようにされていることを特徴とするアクチュエ
    ータの駆動速度制御回路。
JP11295889U 1989-09-26 1989-09-26 アクチュエータの駆動速度制御回路 Expired - Lifetime JPH083683Y2 (ja)

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EP3738694B1 (de) * 2019-05-14 2022-06-29 Bühler AG Hydraulik-vorrichtung für eine druckgiessmaschine

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