JPH08319692A - パネル材 - Google Patents

パネル材

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Publication number
JPH08319692A
JPH08319692A JP12681095A JP12681095A JPH08319692A JP H08319692 A JPH08319692 A JP H08319692A JP 12681095 A JP12681095 A JP 12681095A JP 12681095 A JP12681095 A JP 12681095A JP H08319692 A JPH08319692 A JP H08319692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
channel
paper core
paper
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP12681095A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryozo Nakagawa
良三 中川
Susumu Okuchi
進 奥地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAUTETSUKU KK
Okuji Kensan Co Ltd
Original Assignee
HAUTETSUKU KK
Okuji Kensan Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by HAUTETSUKU KK, Okuji Kensan Co Ltd filed Critical HAUTETSUKU KK
Priority to JP12681095A priority Critical patent/JPH08319692A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】芯材にペーパーコアを用いたパネル材として、
そのフレームの製作に要する木材の使用量を少なくする
とともに、ペーパーコアをフレームに仮保持させる作業
を簡易化し、かつフレームの組立ても簡単に行えるもの
を提供する。 【構成】フレーム10を、金属からなる溝形チャンネル材
11a ,11b の端部同士をコーナー部材13に釘止めして構
成し、このフレーム10の内側の空間に、フレーム10と同
じ厚さのペーパーコア20を収容し、このペーパーコア20
を、その帯状紙の端部を前記各チャンネル材11a ,11b
内に挿入することによりフレーム10に仮保持させるとと
もに、フレーム10およびペーパーコア20をはさんでその
両面に表面板31,32を接着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芯材にペーパーコア
を用いたパネル材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、芯材にペーパーコアを用いたパネ
ル材は、木製フレームの内側の空間に、前記フレームの
厚さと同じ厚さのペーパーコアを収容し、前記フレーム
およびペーパーコアをはさんでその両面に、表裏一対の
表面板を接着した構成となっている。
【0003】上記木製フレームは、木材からなる複数本
の角棒材をパネル材の外形に合わせて枠状に配置し、こ
れら角棒材の端部同士の突合わせ部をスティプルで連結
固定して組立てられている。
【0004】また、上記フレームの内側の空間に収容さ
れたペーパーコアは、前記空間のほぼ全体に展開させた
状態で、その周縁部を適当間隔で前記フレームの各角棒
材の内周面にスティプルで止着することによってフレー
ムに仮保持されており、その表裏面に表裏の表面板を接
着することによって前記表面板に固定されている。
【0005】このパネル材は、芯材にペーパーコアを用
いているため、軽量でしかも安価であり、室内の仕切り
パネル、ベランダの目隠しパネル、テーブルの天板など
に広く利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記パネル
材の製造においては、フレームの内側の空間に収容した
ペーパーコアを、前記空間のほぼ全体に展開させた状態
でフレームに仮保持させておいて表面板を接着しなけれ
ばならないが、従来のパネル材は、そのフレームが木製
であるため、前記ペーパーコアをフレームに仮保持させ
るには、上述したように、ペーパーコアの周縁部を適当
間隔でフレームの各角棒材の内周面にスティプルで止着
するしかなく、したがって、ペーパーコアの止着作業が
面倒で時間がかかるから、パネル材の組立て効率が悪く
て、製造コストが高くなるという問題をもっている。
【0007】また、最近は、自然保護の面から樹木の伐
採が制約されつつあり、それにともなって木材の価格が
高くなってきているが、上記従来のパネル材は、そのフ
レームを構成する角棒材を厚板木材から切り出さなけれ
ばならないため、木材の価格上昇も、パネル材の製造コ
ストを高くする要因となってきている。
【0008】この発明は、芯材にペーパーコアを用いた
パネル材として、そのフレームの製作に要する木材の使
用量を少なくするとともに、フレームの内側の空間に収
容したペーパーコアを前記フレームに仮保持させる作業
を簡易化し、かつ前記フレームの組立ても簡単に行える
ようにして、製造コストを低減することができるものを
提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のパネル材は、
金属からなる溝形チャンネル材をその開放面を内側に向
けて枠状に配置し、このチャンネル材の端部同士の突合
わせ部に、釘を打込める材質でかつ前記チャンネル材内
に嵌入する厚さの板材からなるコーナー部材を、前記チ
ャンネル材に嵌め込んで配置するとともに、前記チャン
ネル材をその外面から止め釘を打込んで前記コーナー部
材に固定してなるフレームの内側の空間に、前記フレー
ムの厚さと同じ厚さのペーパーコアを収容し、このペー
パーコアを、その帯状紙の端部を前記ペーパーコアの厚
さ方向に屈曲させて前記チャンネル材内に挿入すること
により前記フレームに仮保持させるとともに、前記フレ
ームおよびペーパーコアをはさんでその両面に表裏一対
の表面板を接着したことを特徴とするものである。
【0010】この発明のパネル材において、前記ペーパ
ーコアは、このペーパーコアを構成する多数の帯状紙の
うちの適当数おきの帯状紙の端部を前記チャンネル材内
に挿入して前記フレームに仮保持させるのが望ましい。
【0011】
【作用】この発明のパネル材によれば、そのフレーム
を、金属からなる溝形チャンネル材で構成しているた
め、木製フレームを用いている従来のパネル材に比べて
フレームの製作に要する木材の使用量を少なくし、パネ
ル材の製造コストを低減することができる。
【0012】なお、この発明では、上記フレームを構成
するチャンネル材の端部を、これらチャンネル材の突合
わせ部に配置したコーナー部材に止め釘によって固定し
ているため、前記コーナー部材は木材のような釘を打込
める材質のものでなければならないが、前記コーナー部
材は、チャンネル材の端部同士の突合わせ部に配置する
ものであるため、このコーナー部材は小さなものでよ
く、したがって、前記コーナー部材に木材を用いたとし
ても、フレームの製作に必要な木材の使用量は少なくて
すむ。
【0013】また、この発明においては、上記フレーム
を溝形チャンネル材で構成しているため、このフレーム
の内側の空間に収容したペーパーコアを、その周縁、つ
まりペーパーコアを構成する帯状紙の端部を、ペーパー
コアの厚さ方向に屈曲させて前記チャンネル材内に挿入
するだけでフレームに仮保持させることができ、したが
って、フレームの内側の空間に収容したペーパーコアを
フレームに仮保持させる作業も簡易化される。
【0014】このようにペーパーコアの帯状紙の端部を
屈曲させてチャンネル材内に挿入すると、この帯状紙の
復元力がチャンネル材を内側から押し広げるように作用
するが、前記ペーパーコアを、このペーパーコアを構成
する多数の帯状紙のうちの適当数おきの帯状紙の端部を
チャンネル材内に挿入してフレームに仮保持させれば、
チャンネル材全体に対する帯状紙の復元力を小さくでき
るため、前記チャンネル材が薄肉のものであっても、こ
のチャンネル材が前記帯状紙の復元力によって広がり変
形することはない。
【0015】しかも、この発明では、上記フレームを金
属からなる溝形チャンネル材で構成しているが、このフ
レームは、溝形チャンネル材を枠状に配置し、このチャ
ンネル材の端部同士の突合わせ部に、コーナー部材を前
記チャンネル材に嵌め込んで配置して、前記チャンネル
材をその外面から止め釘を打込んで前記コーナー部材に
固定するだけで簡単に組立てることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図9を参
照して説明する。図1はこの実施例のパネル材の分解斜
視図、図2は前記パネル材の正面図、図3は図2の III
部の拡大図、図4および図5は図2のIV−IV線および V
−V 線に沿う拡大断面図である。
【0017】この実施例のパネル材は、図1〜図5に示
すように、金属製の溝形チャンネル材11a,11bを
用いて構成された矩形枠状のフレーム10と、このフレ
ーム10の内側の空間に収容されたペーパーコア20
と、前記フレーム10およびペーパーコア20をはさん
でその両面に接着された表裏一対の表面板31,32と
からなっている。
【0018】まず、上記フレーム10について説明する
と、図7は前記フレーム10の分解斜視図であり、この
フレーム10は、縦横2本ずつの溝形チャンネル材11
a,11bと、これらチャンネル材11a,11bの端
部同士を連結するための4個のコーナー部材13とで構
成されている。
【0019】上記溝形チャンネル材11a,11bは、
薄鋼板からなるプレス成形品であり、この実施例では、
前記チャンネル材11a,11bとして、その両側面の
幅と底面の幅とがそれぞれ約25mmで、肉厚が約0.
5mmの、軽量でかつ低価格のものを用いている。
【0020】また、上記4個のコーナー部材13はそれ
ぞれ、釘を打込める材質でかつ前記チャンネル材11
a,11b内に極く僅かな嵌め合い代をもってほぼ密に
嵌入する厚さの板材からなっており、このコーナー部材
13は、縦辺および横辺の長さが約110mmの直角三
角形状のものとされている。
【0021】なお、この実施例では、前記コーナー部材
13に、反りやねじれを生じにくい、厚板合板や、複数
枚の薄板をその木目の方向を揃えてラミネートした積層
板を用いている。
【0022】図8は上記フレーム10の縦横のチャンネ
ル材11a,11bの連結部を拡大して示した斜視図で
あり、このフレーム10は、縦横2本ずつの溝形チャン
ネル材11a,11bを、その全てのチャンネル材の開
放面(凹入面)を内側に向けて矩形枠状に配置し、これ
らチャンネル材11a,11bの端部同士の突合わせ部
に上記コーナー部材13を縦横のチャンネル材11a,
11bの端部にそれぞれ嵌め込んで配置するとともに、
その各チャンネル材11a,11bをその外面から止め
釘14を打込んで前記コーナー部材13に固定すること
により組立てられている。
【0023】この止め釘14は、チャンネル材11a,
11bの両側面の外面、つまり表面板31,32が接着
される面から、それぞれの面への打込み位置を互いにず
らして打込まれている。
【0024】図9は上記コーナー部材13とチャンネル
材11a,11bとの釘止め部の拡大断面図であり、こ
の実施例では、チャンネル材11a,11bの表面板接
着面が突出部のないフラットな面になるようにするため
に、上記止め釘14として逆円錐状の頭部をもったもの
を用い、この止め釘14をその頭部でチャンネル材11
a,11bの釘打込み部を凹入させてコーナー部材13
に食い込ませるように打込んで、チャンネル材11a,
11bの表面の凹部内に止め釘14の頭部を完全に埋没
させている。
【0025】また、この実施例では、図9に示したよう
に、上記コーナー部材13のチャンネル材嵌め込み部の
先端部を、その表裏面に僅かなテーパーをつけた形状と
し、このコーナー部材13を、チャンネル材11a,1
1bに対して容易にかつこのチャンネル材を押し広げる
ことなく嵌め込めるようにしている。
【0026】次に、上記フレーム10の内側の空間に収
容するペーパーコア20について説明すると、このペー
パーコア20は、上記フレーム10の厚さ(チャンネル
材11a,11b底面の幅)と同じ厚さのものであり、
この実施例では、図3に示すような網目形状をもったペ
ーパーコアを用いている。
【0027】このペーパーコア20は、フレーム10の
厚さと同じ幅の多数枚の帯状紙21を互いに重なり合う
帯状紙同士を所定長さごとに間欠的に接着して積層した
ものをその積層方向に広げたものであり、このペーパー
コア20は、フレーム10の大きさに合わせて裁断され
るとともに、上記コーナー部材13に対応する部分を切
欠されている。
【0028】そして、上記ペーパーコア20は、フレー
ム10の内側の空間に収容され、その帯状紙21の端部
を図5のようにペーパーコア20の厚さ方向に屈曲させ
て縦横のチャンネル材11a,11b内に挿入すること
によりフレーム10に仮保持されている。
【0029】図6は、フレーム10に仮保持させる前の
ペーパーコア20の一側部の拡大断面図であり、この帯
状紙21は、その端部をペーパーコア20の厚さ方向に
屈曲させることによって実線で示した初期状態から破線
で示すように高さ(帯状紙の幅)を小さくされ、その状
態でチャンネル材11a,11b内に挿入されている。
【0030】このように、ペーパーコア20の帯状紙2
1の端部をペーパーコア20の厚さ方向に屈曲させてチ
ャンネル材11a,11b内に挿入すると、この帯状紙
21がその復元力で前記チャンネル材11a,11bに
内側から当接してチャンネル材11a,11bに係止さ
れる。
【0031】なお、このようにペーパーコア20の帯状
紙21の端部を屈曲させてチャンネル材11a,11b
内に挿入すると、この帯状紙の復元力がチャンネル材1
1a,11bを内側から押し広げるように作用する。
【0032】そして、前記チャンネル材11a,11b
の強度が充分であれば、このチャンネル材11a,11
bが前記帯状紙21の復元力によって広がり変形するこ
とはないが、この実施例では、チャンネル材11a,1
1bに、肉厚が約0.5mmの軽量でかつ低価格のもの
を用いているため、チャンネル材11a,11bに挿入
する帯状紙21の数によっては、これら帯状紙21の復
元力によってチャンネル材11a,11bが内側から押
し広げられるおそれがある。
【0033】そこで、この実施例では、図3に示したよ
うに、ペーパーコア20を、その各帯状紙のうちの適当
数おきの帯状紙21の端部だけを縦横のチャンネル材1
1a,11b内に挿入してフレーム10に仮保持させ、
他の帯状紙21の端部は、チャンネル材11a,11b
内に挿入せずに適当に折り曲げている。
【0034】なお、このペーパーコア20は、表面板3
1,32を接着するまでの間だけフレーム10に仮保持
しておけばよいから、適当数おきの帯状紙21の端部だ
けをチャンネル材11a,11b内に挿入してその復元
力で係止するだけで充分である。
【0035】このように、ペーパーコア20を、このペ
ーパーコア20を構成する多数の帯状紙21のうちの適
当数おきの帯状紙の端部をチャンネル材11a,11b
内に挿入してフレーム10に仮保持させれば、チャンネ
ル材全体に対する帯状紙の復元力を小さくできるため、
前記チャンネル材11a,11bが薄肉のものであって
も、このチャンネル材11a,11bが前記帯状紙21
の復元力によって広がり変形することはない。
【0036】また、表裏一対の表面板31,32は、例
えば、表面に化粧印刷を施した板厚が0.3mm程度の
薄鋼板を上記フレーム10の外形寸法に合わせて裁断し
たものである。
【0037】そして、この実施例のパネル材は、まず上
記フレーム10の内側の空間にペーパーコア20を収容
してこのペーパーコア20をフレーム10に仮保持さ
せ、その後、表裏の表面板31,32を、その内面全体
に接着剤を塗布して前記フレーム10およびペーパーコ
ア20をはさんでその両面に重ねて配置して、その両面
から加圧しながら前記接着剤を硬化させることにより、
表面板31,32を前記フレーム10の各チャンネル材
11a,11bの表裏面とペーパーコア20の表裏面に
接着して構成されている。
【0038】このパネル材は、主に、室内の仕切りパネ
ルや、ベランダの目隠しパネルなどに使用されるもので
あり、例えば、アルミニウム形材等を組合わせて構成し
たパネル保持枠内に嵌め込んで設置される。
【0039】そして、上記実施例のパネル材によれば、
そのフレーム10を、金属からなる溝形チャンネル材1
1a,11bで構成しているため、木製フレームを用い
ている従来のパネル材に比べてフレームの製作に要する
木材の使用量を少なくすることができるし、また、前記
チャンネル材11a,11bは同じ太さおよび長さの木
材に比べれば安価に得られるため、フレーム10の材料
費を削減することができる。
【0040】なお、このパネル材では、上記フレーム1
0を構成する各チャンネル材11a,11bの端部を、
これらチャンネル材11a,11bの突合わせ部に配置
したコーナー部材13に止め釘14によって固定してい
るため、前記コーナー部材13は木材のような釘を打込
める材質のものでなければならないが、前記コーナー部
材13は、各チャンネル材11a,11bの端部同士の
突合わせ部に配置するものであるため、このコーナー部
材13は小さなものでよく、したがって、前記コーナー
部材13に木材を用いたとしても、フレーム10の製作
に必要な木材の使用量は少なくてすむ。
【0041】また、上記パネル材においては、フレーム
10を溝形チャンネル材11a,11bで構成している
ため、このフレーム10の内側の空間に収容したペーパ
ーコア20を、その周縁、つまりペーパーコア20を構
成する帯状紙21の端部を、ペーパーコア20の厚さ方
向に屈曲させて前記チャンネル材11a,11b内に挿
入するだけでフレーム10に仮保持させることができ、
したがって、フレーム10の内側の空間に収容したペー
パーコア20をフレーム10に仮保持させる作業も簡易
化されるから、フレーム10の製作に要する木材の使用
量の削減とあわせて、大幅にパネル材の製造コストを低
減することができる。
【0042】しかも、上記パネル材では、そのフレーム
10を金属からなる溝形チャンネル材11a,11bで
構成しているが、このフレーム10は、複数本の溝形チ
ャンネル材11a,11bを枠状に配置し、これらチャ
ンネル材11a,11bの端部同士の突合わせ部に、上
記コーナー部材13を縦横のチャンネル材11a,11
bの端部に嵌め込んで配置して、各チャンネル材11
a,11bをその外面から止め釘14を打込んで前記コ
ーナー部材14に固定するだけで簡単に組立てることが
できる。
【0043】また、従来のパネル材は、そのフレームが
木製であるため、フレームが腐りやすいという問題があ
り、特にベランダの目隠しパネルなどのように雨ざらし
で使用されるものは耐用年数が非常に短いが、上記実施
例のパネル材は、フレーム10を金属からなるチャンネ
ル材11a,11bで構成しているため、フレーム10
の耐蝕性が高く、したがって、雨ざらしで使用されるも
のであっても、その耐用年数は充分である。
【0044】さらに、従来のパネル材は、そのフレーム
を構成する角棒材が湿気により膨脹してその厚みを増
し、その厚みの変化によってフレームの表裏面とペーパ
ーコアの表裏面との間に段差が生じるため、表面板が
0.3mm程度の厚さの極く薄い鋼板であると、フレー
ムとペーパーコアの両方に接着されている表面板が前記
段差部分で曲り変形してこの表面板の外周部がフレーム
の形に浮き出して見え、パネル材の外観的な品質が損な
われてしまうが、上記実施例のパネル材によれば、フレ
ーム10の厚み(チャンネル材11a,11bの幅)が
湿気によって変化することはない。
【0045】なお、上記実施例では、コーナー部材13
の厚さを、チャンネル材11a,11b内に極く僅かな
嵌め合い代をもってほぼ密に嵌入する厚さとしているた
め、その湿気による厚み変化量が前記嵌め合い代以上に
なると、チャンネル材11a,11bが内側から押し広
げられるが、その押し広げ量は外見からは見分けられな
い程度であるし、また、チャンネル材11a,11b
は、前記コーナー部材13が嵌め込まれている箇所およ
びその付近を部分的に押し広げられるだけであって、他
の大部分は押し広げられることなく原形を保つ。
【0046】また、上記実施例では、上述したように、
ペーパーコア20を、このペーパーコア20を構成する
多数の帯状紙21のうちの適当数おきの帯状紙の端部を
チャンネル材11a,11b内に挿入してフレーム10
に仮保持させているため、前記チャンネル材11a,1
1bが薄肉のものであっても、このチャンネル材11
a,11bが前記帯状紙21の復元力によって広がり変
形することはない。
【0047】このため、上記パネル材は、湿気の影響や
ペーパーコア20の帯状紙21の復元力によってフレー
ム10の厚みが変化することがなく、したがって、表面
板31,32が極く薄い鋼板であっても、その外周部に
フレーム10の形が現われることはないから、長期にわ
たって外観的な品質を維持することができる。
【0048】なお、上記実施例のパネル材は、そのフレ
ーム10を、縦横2本ずつの溝形チャンネル材11a,
11bを組合わせて構成しているが、このフレーム10
は、パネル材の外形に合わせて折曲した溝形チャンネル
材で構成してもよい。
【0049】すなわち、図10はこの発明の他の実施例
を示すフレーム10の分解斜視図であり、このフレーム
10は、パネル材の一側辺および上辺に対応する形状に
折曲した溝形チャンネル材12aと、パネル材の他側辺
および下辺に対応する形状に折曲した溝形チャンネル材
12bとを枠状に配置し、これらチャンネル材12a,
12bの端部同士の突合わせ部に、上述したコーナー部
材13を、互いに突合わされた縦横のチャンネル材12
a,12bの端部にそれぞれ嵌め込んで配置するととも
に、その各チャンネル材12a,12bを上記実施例と
同様に、その外面から止め釘を打込んで前記コーナー部
材13に固定して構成されている。
【0050】上記チャンネル材12a,12bは、フレ
ーム10の縦辺部から横辺部にわたる長さの溝形チャン
ネル材からなっており、このチャンネル材の両側板を、
前記縦辺部と横辺部との境界に対応する箇所において9
0°またはそれより僅かに大きい開き角度で側板全幅に
わたってV字状に切欠し、その箇所でチャンネル材の底
板を折曲して形成されている。
【0051】また、この実施例では、前記チャンネル材
12a,12bの折曲部を補強するため、その折曲部に
もコーナー部材13を嵌め込んで、このチャンネル材1
2a,12bの縦辺部と横辺部を前記コーナー部材13
に釘止めしている。
【0052】なお、パネル材の外形に合わせて折曲した
溝形チャンネル材でフレームを構成する場合の実施例と
しては、図10に示した実施例のほかに、例えば、矩形
枠の3辺に対応する形状に折曲した溝形チャンネル材
と、他の一辺に対応する直線状の溝形チャンネル材と
を、これらチャンネル材の端部をコーナー部材13に釘
止め固定してフレームを構成する実施例や、1本の長尺
溝形チャンネル材を矩形枠状に曲げ加工してその両端部
同士をコーナー部材13に釘止め固定してフレームを構
成する実施例なども考えられる。
【0053】また、上記実施例では、フレーム10を構
成する溝形チャンネル材11a,11bまたは12a,
12bとして、図に示したようなコ字形の断面形状のも
のを用いているが、この溝形チャンネル材11a,11
bまたは12a,12bは、その底面(フレーム10の
外周面となる面)の両側に適用な高さの突出縁を形成し
た断面形状のものとしてもよい。
【0054】このような断面形状の溝形チャンネル材を
用いてフレーム10を構成すれば、パネル材の外周面に
前記チャンネル材の突出縁の高さに応じた溝が形成され
るため、例えばベランダの目隠しパネルとして使用した
ときのように、パネル材とその保持枠との隙間から雨水
が入り込んでも、その水を、パネル材の外周面の溝を導
水路として良好に排水することができる。
【0055】さらに、上記実施例では、フレーム10の
各チャンネル材11a,11bまたは12a,12bの
突き合わせ部に配置するコーナー部材13に木材を用い
たが、これらコーナー部材13は、釘を打込める材質の
ものであれば、木材以外の材料からなるものを用いても
よい。
【0056】また、上記実施例では、ペーパーコア20
を、このペーパーコア20を構成する多数の帯状紙のう
ちの適当数おきの帯状紙21の端部をフレーム10のチ
ャンネル材11a,11b内に挿入してフレーム10に
仮保持させているが、前記チャンネル材11a,11b
がある程度の強度をもっている場合は、ペーパーコア2
0を、そのほとんどの帯状紙21の端部をチャンネル材
11a,11bまたは12a,12b内に挿入してもよ
い。
【0057】また、上記実施例では、ペーパーコア20
として、コーナー部材13に対応する部分を切欠したも
のを使用しているが、このペーパーコア20は、その網
目形状を変形させることによって外形を任意に変えるこ
とができるから、前記コーナー部材13に対応する部分
は切欠しておかなくてもよいし、さらに上記ペーパーコ
ア20も、網目形状が四辺形のものに限らず、六角形の
網目形状をもったハニカムコアとよばれるものであって
もよい。
【0058】さらに、上記実施例のパネル材は、その表
裏の表面板31,32に薄鋼板を用いたものであって、
主に、室内の仕切りパネルやベランダの目隠しパネルと
して使用されるものであるが、この発明は、テーブルの
天板や、棚板、戸板などに用いられるパネル材にも適用
できるものであり、表面板31,32は、パネル材の用
途に応じて、化粧合板、金属板、プラスチック板などを
使用すればよいし、また、パネル材の形状も任意の多角
形状でよい。
【0059】
【発明の効果】この発明のパネル材によれば、そのフレ
ームを、金属からなる溝形チャンネル材で構成している
ため、木製フレームを用いている従来のパネル材に比べ
てフレームの製作に要する木材の使用量を少なくすると
ともに、フレームの内側の空間に収容したペーパーコア
を前記フレームに仮保持させる作業を簡易化し、かつ前
記フレームの組立ても簡単に行えるようにして、製造コ
ストを低減することができる。
【0060】また、この発明のパネル材において、前記
ペーパーコアを、このペーパーコアを構成する多数の帯
状紙のうちの適当数おきの帯状紙の端部をチャンネル材
内に挿入してフレームに仮保持させれば、チャンネル材
全体に対する帯状紙の復元力を小さくできるため、前記
チャンネル材が薄肉のものであっても、このチャンネル
材が前記帯状紙の復元力によって広がり変形することは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すパネル材の分解斜視
図。
【図2】前記パネル材の正面図。
【図3】図2の III部の拡大図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図5】図2の V−V 線に沿う拡大断面図。
【図6】フレームに仮保持させる前のペーパーコアの一
側部の拡大断面図。
【図7】フレームの分解斜視図。
【図8】フレームのチャンネル材連結部の拡大斜視図。
【図9】コーナー部材とチャンネル材との釘止め部の拡
大断面図。
【図10】この発明の他の実施例を示すフレームの分解
斜視図。
【符号の説明】
10…フレーム 11a,11b,12a,12b…溝形チャンネル材 13…コーナー部材 14…止め釘 20…ペーパーコア 21…帯状紙 31,32…表面板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属からなる溝形チャンネル材をその開放
    面を内側に向けて枠状に配置し、このチャンネル材の端
    部同士の突合わせ部に、釘を打込める材質でかつ前記チ
    ャンネル材内に嵌入する厚さの板材からなるコーナー部
    材を、前記チャンネル材に嵌め込んで配置するととも
    に、前記チャンネル材をその外面から止め釘を打込んで
    前記コーナー部材に固定してなるフレームの内側の空間
    に、前記フレームの厚さと同じ厚さのペーパーコアを収
    容し、このペーパーコアを、その帯状紙の端部を前記ペ
    ーパーコアの厚さ方向に屈曲させて前記チャンネル材内
    に挿入することにより前記フレームに仮保持させるとと
    もに、前記フレームおよびペーパーコアをはさんでその
    両面に表裏一対の表面板を接着したことを特徴とするパ
    ネル材。
  2. 【請求項2】ペーパーコアは、このペーパーコアを構成
    する多数の帯状紙のうちの適当数おきの帯状紙の端部を
    縦横のチャンネル材内に挿入してフレームに仮保持され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のパネル材。
JP12681095A 1995-05-25 1995-05-25 パネル材 Pending JPH08319692A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299510A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Shizuoka Fusuma Shokai:Kk フラッシュパネル
JP2017066720A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 大建工業株式会社 引戸用控え壁下地ユニット、引戸用控え壁構造、およびその製造方法

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