JPH0831964B2 - 扁平受像管のダイナミツクフオ−カス補正回路 - Google Patents

扁平受像管のダイナミツクフオ−カス補正回路

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JPH0831964B2
JPH0831964B2 JP8730587A JP8730587A JPH0831964B2 JP H0831964 B2 JPH0831964 B2 JP H0831964B2 JP 8730587 A JP8730587 A JP 8730587A JP 8730587 A JP8730587 A JP 8730587A JP H0831964 B2 JPH0831964 B2 JP H0831964B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蛍光面に対して電子銃の中心軸が直交して
いない扁平受像管のダイナミックフォーカス補正回路に
関するものである。
従来の技術 従来、受像管は一般に電子銃の中心軸に対して蛍光面
の中心は同一軸上に配置され、かつ、蛍光面に直交する
構成となっている。このような構成の受像管においては
電子銃から蛍光面までの距離は一様に大きな差はない
が、扁平受像管の場合、第4図に平面図、第5図に断面
図で示されているように、電子銃14に対して蛍光面15が
略々平行に配置されている為、垂直走査では、電子ビー
ムはAからBの範囲となり、ダイナミックフォーカス補
正信号としては、第6図のaとなる。また水平走査で
は、電子銃からの距離が同じ位置は破線CおよびDであ
る為、蛍光面上での最適フォーカスを得る為の、ダイナ
ミックフォーカス補正信号はbとなる。従って、垂直走
査に対しての補正信号aに水平走査に対しての補正信号
bを重畳した第6図cをダイナミックフォーカス補正信
号として使用している。
第7図に、従来のダイナミックフォーカス補正回路の
ブロック図を示している。水平偏向パルス発生器14から
の水平偏向パルス信号は第3図aであり、これは、扁平
受像管のように電子銃の中心軸と蛍光面が直交せずに、
いくらかの角度をもっている場合、水平偏向角が垂直走
査周期で変動する為に、キーストン補正され、同図のよ
うになっている。この水平偏向パルスaを二次積分回路
15に通すことにより、二次積分されて第3図bの波形出
力を出力する。これを可変抵抗器16でレベル設定し、信
号反転回路17に入力し、第3図cに示すような信号反転
回路出力をダイナミックフォーカス補正信号としてコン
デンサ18を介してフォーカス電極に印加して、ダイナミ
ックフォーカス補正を行っていた。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構成では、蛍光面の水平方向及び
垂直方向全域において、ダイナミックフォーカスの補正
を行う為に、二次積分回路と信号反転回路を必要とし、
回路が複雑になりコストアップにもなるという問題があ
った。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単な回路構成
で蛍光面全域でのダイナミックフォーカスの補正が行な
えるダイナミックフォーカス補正回路を提供するもので
ある。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本発明のダイナミックフォーカ
ス補正回路は、水平偏向回路の水平偏向コイルと直流阻
止コンデンサの中点電圧を利用し、この中点電圧を信号
反転増幅回路に反転増幅することによりダイナミックフ
ォーカスの補正信号を得んとするものである。
作用 本発明は、水平偏向回路の水平偏向コイルと直流阻止
コンデンサの中点電圧が水平偏向周期のパラボラ波であ
り、かつ、垂直偏向周期でキーストン補正された信号で
ある為、この信号は従来例の中の二次積分回路の出力波
形と略相似のものである。それゆえ、この中点電圧波形
を信号反転増幅回路に供給し、その信号反転増幅回路の
出力信号を扁平受像管のフォーカス電極に重畳させるこ
とによりダイナミックフォーカス補正が行なえるのであ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。
第1図に本発明のダイナミックフォーカス補正回路の
ブロック図を示している。図中の1は水平偏向コイル、
2は直流阻止コンデンサであり、その接続点Pの中点電
圧を可変抵抗器3によりレベル設定し、信号反転増幅回
路4に供給している。そして、信号反転増幅回路4の出
力をコンデンサ5を介して、フォーカス電源7に重畳
し、フォーカス電極G3に印加している。
第2図には本発明のダイナミックフォーカス補正回路
の回路図を示している。図中の10は信号反転増幅用のト
ランジスタ、8と9はバイアス抵抗である。トランジス
タ10のコレクタと電源間には抵抗13が、またエミッタと
アース間には抵抗11がそれぞれ継続されている。各部の
波形は従来例と重複する為、第3図で説明する。水平偏
向パルス発生器14の出力である水平偏向パルスは第3図
aであり、キーストン補正されたパルスとなっている。
これにより、水平偏向コイル1に水平偏向電流を流した
場合、中点Pには第3図bの電圧が発生する。この中点
電圧波を可変抵抗器3を介して信号反転増幅回路4に供
給すると、トランジスタ10のコレクタには信号が反転
し、かつ、抵抗11と抵抗13の比だけ増幅された信号が発
生する。この出力信号は第3図cであり、これをコンデ
ンサ5を介してフォーカス電極用の電源7に重畳させ
て、フォーカス電極G3に印加させることによりダイナミ
ックフォーカスの補正を行ない、扁平受像管の蛍光面全
域において、最適フォーカスを得ている。
ところで、本実施例において、ダイナミックフォーカ
スの補正信号は、水平偏向回路の中点電圧を利用してい
る為、垂直周期のキーストン補正信号の振幅と水平周期
のパラボラ波の振幅の比が、希望するダイナミックフォ
ーカス補正信号と一致しない場合がありうる。その場
合、抵抗11に並列に挿入されたコンデンサ12により、水
平周期のパラボラ波の増幅度を調整して、最適なダイナ
ミックフォーカス補正信号を発生させるようすれば、対
処できるのである。
発明の効果 以上のように本発明は、扁平受像管のダイナミックフ
ォーカス補正回路を信号反転増幅回路だけで構成でき、
水平偏向回路の水平偏向コイルと直流阻止コンデンサの
中点電圧を反転増幅し、受像管のフォーカス電極に重畳
させることにより、蛍光面全域において、ダイナミック
フォーカス補正が行なわれ、均一なフォーカスが得られ
るものであり、回路の簡素化やコスト削減等が可能であ
り、その実用的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の扁平受像管のダイナミックフォーカス
補正回路の一実施例のブロック図、第2図は同具体回路
図、第3図は従来例及び本発明の実施例における動作波
形図、第4図は扁平受像管の平面図、第5図は同断面
図、第6図はダイナミックフォーカスの概念を示す波形
図、第7図は従来例のダイナミックフォーカス補正回路
のブロック図である。 1……水平偏向コイル、2……直流阻止コンデンサ、3
……可変抵抗器、4……信号反転増幅回路、5,12……コ
ンデンサ、7……フォーカス電圧、8,9,11,13……抵
抗、10……トランジスタ、14……電子銃、15……蛍光
面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流阻止コンデンサを介して水平偏向パル
    スが印加される水平偏向コイルの前記水平偏向コイルと
    直流阻止コンデンサの中点電圧を反転増幅した反転増幅
    出力を受像管のフォーカス電極に重畳させることを特徴
    とする扁平受像管のダイナミックフォーカス補正回路。
JP8730587A 1987-04-09 1987-04-09 扁平受像管のダイナミツクフオ−カス補正回路 Expired - Fee Related JPH0831964B2 (ja)

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JPS63252069A JPS63252069A (ja) 1988-10-19
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