JPH08319376A - シリカ強化トレッド付きタイヤ - Google Patents

シリカ強化トレッド付きタイヤ

Info

Publication number
JPH08319376A
JPH08319376A JP8129987A JP12998796A JPH08319376A JP H08319376 A JPH08319376 A JP H08319376A JP 8129987 A JP8129987 A JP 8129987A JP 12998796 A JP12998796 A JP 12998796A JP H08319376 A JPH08319376 A JP H08319376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
range
rubber
tire
phr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8129987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3655698B2 (ja
Inventor
Danielle Lucas
ダニエル・ルーカス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH08319376A publication Critical patent/JPH08319376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3655698B2 publication Critical patent/JP3655698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L81/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L81/04Polysulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/02Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group
    • C08L2205/025Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group containing two or more polymers of the same hierarchy C08L, and differing only in parameters such as density, comonomer content, molecular weight, structure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S152/00Resilient tires and wheels
    • Y10S152/905Tread composition

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぬれた道路、雪及び氷に対して優れた性能を
有する、ゴムトレッド付きタイヤを提供する。 【解決手段】 ゴムトレッド付きタイヤは、前記トレッ
ドが主としてシリカで補強されており、前記トレッドの
ゴムは特別に規定されたTgを有する2種類のイソプレ
ン/ブタジエン共重合体エラストマーとシス1,4−ポ
リブタジエンエラストマーからなる、少なくとも3種の
ブタジエン系合成ゴムのエラストマー基材から構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてシリカで補
強されているゴムトレッドを有するタイヤに関する。一
つの態様において、トレッドは定量的な量のシリカ又は
シリカとカーボンブラックとの組合せによって補強され
た特定の多成分ゴムブレンドからなる。特に、そのよう
なタイヤトレッドのゴムはTgが隔っている2種のイソ
プレン/ブタジエン共重合体はエラストマーと、約90
〜約99%の範囲内のシス1,4−含量を有するシス
1,4−ポリブタジエンエラストマーからなる。これら
3種のベースエラストマーに加えて、追加のジエン系エ
ラストマーも使用できる。
【0002】
【従来の技術】典型的にはカーボンブラックで補強され
ているさまざまなゴムのブレンドであることができるゴ
ムトレッドを有する空気入りゴムタイヤが従来から製造
されている。
【0003】一つの面から言うと、ゴムは、許容できる
トレッド耐摩耗性(treadwear)はもちろん、
タイヤトレッドのバランスのとれた諸特性、特にぬれた
道路、雪及び氷に対するタイヤの性能を含めてさまざま
な気候上及び関連した温度条件に対して所望のタイヤト
レッド物性を達成すると言う目的から評価、選択及びブ
レンドされる。
【0004】タイヤ、特にタイヤトレッドのような用途
を含めて、ゴムを利用するさまざまな用途に、補強用充
填材を実質的な量で含有する硫黄加硫ゴムが利用されて
いる。カーボンブラックがそのような目的に一般的に使
用され、普通硫黄加硫ゴムに良好な物理的性質を与え、
又はそれら物性を向上させる。粒状シリカも特にシリカ
がカップリング剤と共に使用されるとき、そのような目
的に時に使用される。場合によっては、シリカとカーボ
ンブラックとの組合せがタイヤ用トレッドをはじめとし
てさまざまなゴム製品の補強用充填材に利用される。
【0005】カーボンブラックは、通常、シリカがカッ
プリング剤なしに使用されるならば、ゴムタイヤトレッ
ドに対してシリカよりも効果的な補強用充填材であると
考えられることを理解することが大切である。
【0006】実際、シリカがカップラーなしに使用され
る場合、少なくともカーボンブラックに比べると、シリ
カをタイヤトレッドをはじめとしてたいていの目的のた
めのゴムに対する補強用充填材となすことを可能にする
シリカ粒子とゴムエラストマーとの間の物理的及び/又
は化学的結合が不足するか、またはその結合の程度が少
なくとも不十分となる傾向がある。このような不足を克
服するためにさまざまな処理や方法が案出されたが、当
業者にはカップリング剤又はカップラーとして一般に知
られている、シリカ表面とゴムエラストマー分子の両方
と相互作用しうる化合物が使用されることが多い。この
ようなカップリング剤は、これを例えばシリカ粒子と予
備混合又は予備反応させてもよいし、あるいはゴム/シ
リカの処理段階、即ち混合段階中にゴム混合物に添加し
てもよい。もしカップリング剤とシリカをゴム/シリカ
混合段階、即ち処理段階中にゴム混合物に別々に添加す
るならば、カップリング剤は、そのとき、シリカとその
場で化合すると考えられる。
【0007】特に、そのようなカップリング剤は、例え
ば、シリカ表面と反応しうる構成成分、又は部分(シラ
ン部)と、またゴム、特に炭素−炭素二重結合、即ち不
飽和結合を有する硫黄加硫性ゴムと相互作用しうる構成
成分又は部分を有するシランからなることができる。こ
のようにして、カップラーは次にシリカとゴムとの間の
結合架橋として作用し、それによってシリカのゴム補強
効果を高める。
【0008】カップラーのゴム−相互作用性基成分又は
部分は、例えばメルカプト、アミノ、ビニル、エポキシ
及び硫黄の各基のような基の内の1種又はそれ以上であ
ることができるが、好ましくは硫黄又はメルカプト部
分、より好ましくは硫黄である。
【0009】例えば、ビス−(3−トリエトキシシリル
プロピル)−テトラスルフィド、同トリスルフィド及び
同ジスルフィドのような、例えば硫黄橋中の硫黄原子数
が2〜約6個であるビス−(トリアルコキシシリルアル
キル)ポリスルフィドのような、例えばポリスルフィド
成分または構造を含有するシランカップリング剤のよう
な多数のカップリング剤が、シリカとゴムを結合する際
に使用する目的から教示されている。例えば、米国特許
第3,873,489号明細書を参照されたい。
【0010】シリカ強化タイヤトレッドについて、米国
特許第5,066,721号明細書は、表3(第15
欄)の中の比較試験例1において、タイヤトレッド用に
シリカを50部含有する、溶液重合で合成されたSBR
を使用することを開示している。表4(第17欄)にタ
イヤの製造が説明されている。米国特許第5,227,
425号明細書は、シリカが特性化されている特定のシ
リカで補強されている、溶液重合で合成されたSBRの
使用を開示しているが、この場合それは乳化重合で合成
されたSBRより好ましいとされている。米国特許第
4,519,430号明細書は、種々のエラストマーを
シリカとカーボンブラックとの混合物と共に含有するシ
リカリッチのタイヤトレッドを開示している。ここで、
シリカはシリカ/カーボンブラック補強用充填材の主要
成分であることが必要とされる。
【0011】以上の特許刊行物を本明細書で引用し、参
照するものとする。
【0012】本発明以前に、タイヤトレッドとして、
(a)10〜50phrのシス1,4−ポリイソプレン
天然ゴム並びに(b)(i)−70〜−100℃のTg
を有するイソプレン/ブタジエンゴム(IBR−A)及
び(ii)−5〜−30℃のTgを有する、例えばイソプ
レン/ブタジエンゴム(IBR−B)、シス1,4−ブ
タジエンゴム、3,4−ポリイソプレンゴム、スチレン
/ブタジエンゴム、スチレン/イソプレンゴム及びシス
1,4−ポリイソプレン天然ゴムから選ばれる他のジエ
ンゴムからなり、そしてIBR−AのTgが、IBR−
Bを含めて「他のジエンゴム」のTgよりも少なくとも
40℃低いことを要件とするものも知られている。ここ
で、用語「IBR−A」及び「IBR−B」は説明を平
明にするために付け加えられるものである。
【0013】用語「phr」は、本明細書で使用される
場合、従来の実務によるもので、それぞれの材料のゴム
又はエラストマー100重量部当りの部数を意味する。
【0014】本発明の説明において、用語「ゴム」及び
「エラストマー」は、本明細書で格別の指示なしに使用
される場合、相互に交換可能な用語として使用される。
用語「ゴム組成物」、「配合ゴム」及び「ゴムコンパウ
ンド」は、本明細書で格別の指示なしに使用される場
合、さまざまな構成成分又は材料とブレンド又は混合さ
れたゴムを意味するもので、それらは相互に交換可能な
用語として使用される。これらの用語はゴムの混合技術
又はゴムの配合技術に関する当業者には周知である。
【0015】本明細書中に使用される重合体、特にエラ
ストマーのTgは、格別の指示なき限り、ガラス転移温
度を意味し、例えば、吸収エネルギー対時間の曲線であ
る転移を観察する、15℃/分、または通常それに代え
て用い得る約10℃/分の加熱速度での示差走査熱量計
により普通は測定できる。理解されるように、そのよう
なTg測定はこのような技術の当業者には周知である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はぬれた
道路、雪及び氷に対して、バランスのとれた優れた性能
を有するゴムトレッドを備えるタイヤを提供することで
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゴム1
00重量部基準で(A)(i)イソプレンを約20〜約
60%含有する、Tgが約−35〜約−50℃である、
約20〜約50phr、好ましくは約30〜約40ph
rのイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム(IBR−
1)、(ii)イソプレンを約15〜約40%含有する、
Tgが約−65〜約−90℃である、約20〜約50p
hr、好ましくは約15〜約40phrのイソプレン/
ブタジエン共重合体ゴム(IBR−2)(ただし、IB
R−2のTgはIBR−1のTgよりも少なくとも30
℃低い)、および(iii)約90〜約99%範囲内のシ
ス含量及び約−85〜約−105℃の範囲内のTgを有
する、約20〜約50phr、好ましくは約20〜約4
0phrのシス1,4−ポリブタジエンゴム(シス−B
R)からなる少なくとも3種のジエン系エラストマー、
(B)約30〜約110phr、好ましくは約50〜約
100phrの粒状シリカ、(C)シリカの表面と反応
性のシラン部分及び前記エラストマーと相互作用性の部
分を有するシリカカップラーであって、シリカとカップ
ラーとの重量比が約8/1〜約20/1である少なくと
も1種の含量シリカカップラー、並びに(D)約5〜約
50phrまたはそれに代えて用い得る約5〜約30p
hrのカーボンブラック(ここで、シリカとカーボンブ
ラックとの重量比は少なくとも1/1、好ましくは約4
/1〜約20/1の範囲内であり、且つシリカとカーボ
ンブラックの合計量は約50〜約120phr、好まし
くは約70〜約105phrである)からなるゴムトレ
ッドを有する空気入りタイヤが提供される。
【0018】前記トレッドは、また、30〜55%の範
囲内のビニル含量を有する中ビニルポリブタジエン(M
VBR)、55〜75%の範囲内のビニル含量を有する
高ビニルブタジエン(HVBR)、約−20〜約−50
℃の範囲内のTgを有する3,4−ポリイソプレン、及
び天然又は合成の、好ましくは天然のシス1,4−ポリ
イソプレンの少なくとも1種から選ばれる、約−20〜
約−70℃の範囲内のTgを有する少なくとも1種の追
加のエラストマーを約5〜約30phrまたはそれに代
えて用い得る約5〜約20phr含有していることもで
きる。上記の−20〜−70℃の温度範囲内で、3,4
−ポリイソプレンは、より典型的には、約−20〜約−
50℃の範囲内のTgを有し、そしてシス1,4−ポリ
イソプレンは、より典型的には、約−60〜約−70℃
の範囲内のTgを有することを認めるべきである。
【0019】前記の少なくとも3種の合成ブタジエン系
ゴムを含有するゴムブレンドは、シリカ補強材を含有す
るタイヤトレッド、特にシリカを実質的な量で含んでな
るシリカ/カーボンブラック補強用充填材を有するタイ
ヤトレッドの性質を高めるために設計された本発明の重
要な1つの特徴である。
【0020】一つの態様において、イソプレン/ブタジ
エン共重合体ゴム(IBR−1)には、約20〜約60
%のイソプレン含量と約−35〜約−50℃の範囲内の
Tgを有することが必要とされ、またイソプレン/ブタ
ジエン共重合体ゴム(IBR−2)には、約15〜約4
0%のイソプレン含量と約−65〜約−90℃の範囲内
のTgを有することが必要とされる。
【0021】−35〜−50℃のTg範囲を持つIBR
−1の利用は、本発明において、タイヤトレッドの湿潤
時操縦性を増進する一方、同時に冬期性能にはマイナス
の影響を及ぼさないようにする本発明の重要な1つの面
であると考えられるものである。湿潤時操縦性、トレッ
ド耐摩耗性および冬期性能に十分満足できるバランスが
取れていることが特に望まれる。これらの性質は、冬期
条件下での運転が予定されているタイヤに望ましいもの
である。
【0022】実際、本発明では、IBR−1について−
35〜−50℃と言うようなTg範囲は、本発明のタイ
ヤトレッドに関し約−5〜約−30℃のTg範囲を有す
るIBRについて意味のある必要条件であると考えられ
るものである。本発明において、−35〜−50℃のT
gを持つIBRを含有する本発明の加硫されたゴム組成
物は、0℃より十分に低い温度でその柔軟性を保持する
と考えられるのである。本発明において、約−5〜約−
30℃のTgを持つIBRの使用は、そのようなIBR
を使用して製造されるタイヤトレッドが、比較的低い雰
囲気温度で硬くなるか又はその柔軟性を失うだろうこと
が予想されるので、比較して言えば、許容できないと考
えられる。
【0023】さらに、IBR−1とIBR−2のTgは
少なくとも30℃離れていることが必要である。すなわ
ち、IBR−2のTgはIBR−1のTgよりも少なく
とも30℃低いことが必要である。したがって、例え
ば、IBR−1のTgが−45℃であるとすれば、IB
R−2のTgはそれより少なくとも30℃低い、すなわ
ち約−75℃〜約−90℃の範囲内にあることが必要で
ある。実際、前記の3種のエラストマーを選ぶことによ
っても、IBR−1とIBR−2のTgは両IBRが部
分的に非相溶性となり、その結果両IBRエラストマー
がそれらの個々の特定の粘弾性的性質を実質的に保持
し、かつそのブレンドが中間の粘弾性的性質を有しない
ようにするためには、少なくとも30℃だけ離れている
ことが必要であると考えられるのである。
【0024】本発明の実施に関して、IBR−1の寄与
はタイヤトレッドの湿潤時操縦性(wet handl
ing)、又は時に称される湿潤時グリップ性(wet
grip)を高め、増進することにあると考えられ、
またIBR−2の寄与はタイヤトレッドのトレッド耐摩
耗性及び前記の冬期性能を高め、増進することにあると
考えられる。
【0025】本発明では、2種のゴムに必要とされるT
gが間隔を置くように規定されたそれらゴム、すなわち
それらのTgが少なくとも30℃離れているという必要
条件を持つそれら2種のイソプレン/ブタジエン共重合
体ゴム(IBR)の利用は重要且つ有益であると考えら
れている。前記の、Tgが間隔を置くように規定された
前記共重合体は、本発明では、各共重合体、即ちゴムが
温度及び変形頻度の関数としてその個々の粘弾性的性質
を実質的に維持し、かつそれらの個々のTgをほヾ保持
するという意味において相対的に非相溶性であるか、又
は少なくとも部分的に非相溶性であるのに対し、Tgの
間隔が小さく、相互間の相溶性がより大きい他のエラス
トマーは本発明のエラストマーブレンドに必要とされる
ベースエラストマーと較べて、中間の性質とTgを持つ
ブレンドを形成するからである。このような現象は当業
者であれば十分に理解できると考えられる。
【0026】Tgが約−85〜約−105℃の範囲内に
ある前記のシス1,4−ポリブタジエンゴム(シス−B
R)は、タイヤのトレッド耐摩耗性を高めるのに有益で
あると考えられる。ベースとなる3種のエラストマーよ
りなるタイヤトレッドのシス−BRは、典型的には、約
90〜約99%の範囲内の、そして普通は少なくとも9
3%のシス1,4−含有量を有する。
【0027】本発明の一部として、例えば、3,4−ポ
リイソプレン、MVBR、HVBR及びシス1,4−ポ
リイソプレンから選ばれる、約−20〜約−70℃の範
囲内のTgを有する約5〜約30phrの、場合によっ
て使用される追加のジエン系エラストマーは、本発明で
は、未加硫エラストマーブレンドの加工性を高め及び/
又は、例えば湿潤時操縦性対冬期性能のようなタイヤ性
能のバランスを調整するための追加の手段であると考え
られるものである。
【0028】タイヤトレッド中で、特にそして好ましく
は天然ゴムとしてのシス1,4−ポリイソプレンゴムを
使用することはこの技術分野の当業者にはよく知られて
いることである。
【0029】このようにして、本発明の実施に際して
は、少なくとも3種の合成ジエン系ゴムの均衡のとれた
ゴムブレンドにして、補強をシリカ補強材と、そのゴム
ブレンドに対するシリカの補強効果発現のためのシリカ
カップラーに頼っているゴムブレンドが提供される。
【0030】本発明において、シリカとして沈降シリカ
が好ましいけれども、熱分解法及び沈降法によるシリカ
質顔料(シリカ)を含めて、ゴム配合用途で一般に使用
されているシリカ質顔料が使用できる。
【0031】本発明において好ましく使用されるシリカ
質顔料は、例えば可溶性ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリ
ウムの酸性化により得られるもののような沈降シリカで
ある。
【0032】シリカ質顔料(シリカ)は、例えば50〜
10,000オングストローム、好ましくは50〜40
0オングストロームの範囲内の最終粒径を持っている。
窒素ガスを使用して測定した顔料のBET表面積はm2
/g単位で約80〜約300の範囲にあるが、しかし、
より普通には、約100〜約200範囲にある。ただ
し、それは多分約360m2/gまでにも及ぶだろう。
表面積を測定するBET法は米国化学会誌(Journ
al of the American Chemic
al Society)、第60巻、304頁(193
0年)に記載されている。
【0033】シリカは、また、典型的には、約150〜
約350、普通は約200〜約300の範囲内のフタル
酸ジブチル(DBP)吸収値を有する。
【0034】シリカは、例えば電子顕微鏡により測定し
て、例えば約0.01〜0.05ミクロンの範囲内の平
均最終粒径を持っていると思われる。だたし、シリカ粒
子はそれより小さい寸法であってもよい。
【0035】単に例として挙げるもので、それらに限定
する訳ではないが、表示番号210、243等をもつ商
標ハイ−シル(Hi−Sil)でPPGインダストリー
ズ社(PPG Industries)から市販されて
いるシリカ、例えばゼオシル(Zeosil)1165
MPのようなローヌ・プーラン社(Rhene−Pou
lenc)から市販されているシリカ、例えばVN2、
VN3、BV3370GRのような呼称を持つデグッサ
社(Degussa AG)から市販されているシリ
カ、及びJ.M.フーバー社(J.M.Huber)か
ら市販されているフーバーシル(Hubersil)8
745のような種々の市販のシリカが本発明での使用に
考えられうる。本発明において、上記のBV3370G
R及びゼオシル1165MPシリカが特に考慮されるべ
きものであると考えられている。
【0036】トレッドゴムのゴム組成物は、さまざまな
硫黄加硫性成分ゴムと、例えば硫黄のような加硫剤;活
性化剤;遅延剤及び促進剤;油、粘着付与樹脂を含めて
種々の樹脂及び可塑剤のような加工助剤;充填材;顔
料;脂肪酸;酸化亜鉛;ワックス;酸化防止剤及びオゾ
ン亀裂防止剤;釈解剤;並びに例えばシリカ及びカーボ
ンブラックのような補強材;のような種々の一般に使用
される添加剤材料と混合する等の、ゴム配合技術におい
て一般に知られている方法によって配合されることは、
当業者であれば容易に分かることである。当業者に知ら
れているように、硫黄加硫性及び硫黄加硫した材料(ゴ
ム)の使用意図に依存して、上記の添加剤が選定され、
常用の量で一般に使用される。
【0037】本発明のためのカーボンブラックとシリカ
の添加については、典型的な場合について前に説明し
た。種々のカーボンブラック、特にゴム補強用カーボン
ブラックが使用される。例えば、限定するものではない
が、ASTM呼称タイプでN−299、N−234、N
−220、N−134、N−115及びN−110と称
されるものがそのような例である。カーボンブラックの
タイプをどう選択するかは、タイヤトレッドに対して意
図された使用、目的および性質にいくぶん依存するが、
ゴム配合技術の当業者がタイヤトレッドにとって最適で
あると考える範囲内にあるものであれば十分である。粘
着付与樹脂を使用する場合、その典型的な量は約0.5
〜約10phr、普通約1〜約5phrを構成する。加
工助剤の典型的な量は約1〜約60phrを構成する。
そのような加工助剤としては、例えば芳香族系、ナフテ
ン系及び/又はパラフィン系のプロセスオイルを挙げる
ことができる。酸化防止剤の典型的な量は約1〜約5p
hrを構成する。代表的な酸化防止剤は、例えばジフェ
ニル−p−フエニレンジアミン、及び例えばファンダー
ビルト・ラバー・ハンドブックVanderbilt
Rubber Handbook)、(1978),
344−346頁に開示されるもののような他のもので
ある。オゾン亀裂防止剤の典型的な量は約1〜5phr
を構成する。脂肪酸−これにはステアリン酸を挙げるこ
とができるが−の典型的な量は、若しこれが使用される
場合、約0.5〜約4phrを構成する。酸化亜鉛の典
型的な量は約2〜約5phrを構成する。ワックスの典
型的な量は約1〜約5phrを構成する。しばしばマイ
クロクリスタリンワックスが使用される。釈解剤の典型
的な量は約0.1〜約1phrを構成する。典型的な釈
解剤は、例えばペンタクロロチオフェノール及びジベン
ズアミドジフェニルジスルフィドである。
【0038】加硫は硫黄加硫剤の存在下に行われる。適
した硫黄加硫剤に、元素硫黄(遊離硫黄)又は硫黄供与
性加硫剤、例えばアミンジスルフィド、高分子ポリスル
フィド又は硫黄オレフィン付加物がある。硫黄加硫剤
は、好ましくは、元素硫黄である。当業者に周知のよう
に、硫黄加硫剤は約0.5〜約4phrの範囲の量で使
用され、約1〜約2.5の範囲が好ましい。
【0039】促進剤は加硫に必要な時間及び/又は温度
を制御し、加硫ゴムの性質を改善するために使用され
る。遅延剤もまた加硫の開始(on−set)を制御す
るために使用される。一つの態様においては、単一の促
進剤系、すなわち一次促進剤が使用される。一次促進剤
(類)は、通常かつ好ましくは、合計量で約0.5〜約
4phr、好ましくは約0.8〜約2.5phrの範囲
で使用される。別の態様では、一次促進剤と二次促進剤
の組合せが使用され、この場合二次促進剤は、例えば加
硫を活性化し、且つ加硫ゴムの性質を改善するために、
約0.05〜約3phrの量で使用される。本発明に使
用できる適したタイプの促進剤はアミン類、ジスルフィ
ド類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、チウ
ラム類、スルフェンアミド類、ジチオカルバメート類及
びキサントゲン酸塩類である。好ましくは、一次促進剤
はスルフェンアミドである。二次促進剤が使用される場
合、その二次促進剤は好ましくはグアニジン化合物、ジ
チオカルバメート化合物又はチウラム化合物である。硫
黄加硫剤と促進剤(類)の存在及びその相対量は、特に
指示しない限りは、主として、所定のゴムのブレンドに
おいて補強用充填材としてのシリカをカップリング剤と
併用することに関する本発明の態様であるとは考えられ
ない。
【0040】上記の添加剤の存在及びそれらの相対量
は、本明細書中で別に規定されない限りは、主として、
タイヤトレッドにおいて特定のゴムブレンドをシリカ及
びシリカカップラーと組み合わせて使用することに関す
る本発明の態様であるとは見なされない。
【0041】タイヤは、当業者には容易に明らかになる
種々の方法により構築し、造形し、成形し、そして硬化
させることができる。
【0042】
【実施例】本発明は、次の実施例を参照することにより
更に良く理解されるだろう。これらの実施例において、
部及び百分率は、格別の指示がない限り、重量表示によ
るものである。
【0043】実施例 1 イソプレン/ブタジエン共重合体ゴム(IBR−1及び
IBR−2)、シス1,4−ポリブタジエンゴム(シス
−BR)、及び場合によっては中ビニルポリブタジエン
(MVPBd)の種々のブレンドからゴム組成物(配合
ゴム)を調製した。これらを試料A,B及びCと称す
る。
【0044】乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン
共重合体ゴム(E−SBR)、シス1,4−ポリブタジ
エンゴム及びシス1,4−ポリイソプレン天然ゴム(N
R)からなる対照ゴム組成物を調製した。これを試料X
と称する。
【0045】ゴム組成物をいくつかの逐次的非硬化発現
混合段階(硬化剤なし)及び最終の硬化発現混合段階
(基本的には硬化剤のためのもの)で成分を混合して調
製し、次いで得られた組成物を高い昇温、昇圧条件下で
加硫した。
【0046】非硬化発現混合段階のために、最終の硬化
発現混合段階で添加される促進剤(類)、硫黄加硫剤及
び酸化防止剤を除いて、成分の全てを第1非硬化発現段
階で混合した。ただし、補強用充填材(シリカ又はカー
ボンブラック)の約20〜約50%及びその充填剤量に
対応する量のカップラーとプロセスオイルは第2及び第
3の非硬化発現混合段階で添加した。成分は全てバンバ
リー密閉式混合機中で、非硬化発現混合段階の各々にお
いて約165℃の温度まで約5分間混合した。
【0047】得られたゴム組成物(混合物)に、次い
で、最終の硬化発現段階において、残りの成分をバンバ
リー密閉式混合機中で約110℃の温度まで約2分間添
加、混合した。
【0048】次に、このゴムを用いてタイヤトレッドを
作成し、そしてタイヤカーカスとそのトレッドとの組立
体を加硫した。
【0049】上記ゴム組成物は表1に示す成分から構成
されていた。この表に示す値は、大部分、最も近い整数
に単純に丸められたものである。
【0050】
【表1】
【0051】1)ザ・グッド・イヤー・タイヤ・アンド
・ラバー社(The Goodyear Tire &
Rubber Company)製の、約50%のイ
ソプレン含量及び約−45℃のTgを有するイソプレン
/ブタジエン共重合体ゴム。
【0052】2)ザ・グッド・イヤー・タイヤ・アンド
・ラバー社製の、約30%のイソプレン含量及び約−8
5℃のTgを有するイソプレン/ブタジエン共重合体ゴ
ム。
【0053】3)ザ・グッド・イヤー・タイヤ・アンド
・ラバー社からプリオフレックス(Plioflex)
1712として得られる、スチレンを約23%含有す
る、乳化重合で合成されたスチレン/ブタジエン共重合
体ゴム。このゴムは37.5phrのゴム用プロセスオ
イルを含有していた。
【0054】4)ザ・グッド・イヤー・タイヤ・アンド
・ラバー社からブデン(Budene:登録商標)12
54として得られる、約95%のシス含量及び約−98
℃のTgを有するシス1,4−ポリブタジエンゴム。こ
のゴムは25phrのゴム用プロセスオイルを含有して
いた。
【0055】5)ザ・グッド・イヤー・タイヤ・アンド
・ラバー社からブデン1255として得られるTg約−
55℃の、ビニル基を約53%含有する中ビニルポリブ
タジエン。このゴムは37.5phrのゴム用プロセス
オイルを含有していた。
【0056】6)約−62℃のTgを有する天然ゴム
(シス1,4−ポリイソプレン)。
【0057】7)ローヌ・プーラン社からゼオシル11
65MPとして得られるシリカ。
【0058】8)ビス(3−トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドとN330カーボンブラックの5
0/50ブレンド(したがって、活性50%と考えられ
る)としてデグッサ社からX50Sとして市販されるビ
ス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド(活性50%)。技術的には、このテトラスルフィド
は、ポリスルフィド橋中に平均約3.5〜約4個の範囲
の結合している硫黄原子を有する、複合体又は混合物と
してのオルガノシランポリスルフィドであると考えられ
る。ただし、この複合体又は混合物は2〜約8個の結合
硫黄原子を持つ個々のオルガノシランポリスルフィドを
含有しているだろう。
【0059】9)ジアリールパラフェニレンジアミンと
ジヒドロトリメチルキノリン型のもの。
【0060】実施例 2 表1に示された、実施例1の試料A及びXとして示され
るゴム組成物のトレッドを使用して、試料A及びXに対
応してタイヤA及びXと称される、サイズ195/16
5R15のタイヤを製造した。
【0061】これらのタイヤを常用のタイヤ試験法によ
り試験した。結果を次の表2に示す。この実施例の対照
タイヤはタイヤXであり、それは実施例1に示される試
料Xのゴム組成物を利用したものである。対照タイヤX
についての値は100の値に標準化され、そしてタイヤ
Aの関連する値は対照タイヤに対する比較値として示さ
れる。評点の高い方が性能がよいことを示す。
【0062】
【表2】
【0063】これらの値は、本発明のトレッド用ゴム組
成物を利用したタイヤは改善されたころがり抵抗性(r
olling resistance)、湿潤スキッド
抵抗性及びトレッド耐摩耗性を有することを証明してい
る。
【0064】実施例 3 表1に試料B及びXと示されるゴム組成物のトレッドを
使用し、試料B及びXに対応してタイヤB及びXと称さ
れる、サイズ195/65R15のタイヤを製造した。
【0065】これらのタイヤを常用のタイヤ試験法によ
り試験した。結果を次の表3に示す。この実施例に対す
る対照タイヤはタイヤXであり、それは実施例1に示し
た試料Xのゴム組成物を利用したものである。対照タイ
ヤXについての値は100の値に標準化され、そしてタ
イヤBの値をそれら対照値と比較した。
【0066】
【表3】
【0067】一般に、冬期性能は主観的試験と客観的試
験の組合せで評価される。それらの試験において、試験
タイヤをリムに据え付け、操作圧まで膨らましてタイヤ
/リム組立体を形成し、そして4個のそのような組立体
を試験車両に車輪として据え付ける。その車両を、場合
に応じて、天然の積雪又は氷結条件で熟練ドライバーが
運転し、そのドライバーがタイヤについて加速、制動及
び操縦に対するタイヤ性能を評価した。
【0068】積雪時性能試験は練達したテストドライバ
ーにより行われる主観的試験と客観的試験の組合せであ
った。それは天然の雪に対する加速、制動及び操縦試験
である。
【0069】氷結時性能試験は練達したテストドライバ
ーにより行われた主観的、客観的試験であった。それは
天然の氷に対する加速、制動及び操縦試験である。
【0070】これらの値は、本発明のトレッド組成物を
利用したタイヤは改良されたトレッド耐摩耗性と積雪時
性能を有するが、スキッド抵抗性の損失は極く小さく、
また湿潤時操縦性は同等であることを証明している。し
たがって、同等の湿潤時操縦性を持ちながらより良好な
積雪時性能のような、冬期条件下での運転に特に適し
た、バランスのとれた性質を有するタイヤが提供され
る。
【0071】実施例 4 表1に試料B及びCとして示されるゴム組成物のトレッ
ドを備える、試料B及びCに対応してタイヤB及びCと
称される、サイズ195/65R15のタイヤを製造し
た。
【0072】この試験では、トレッドコンパウンドの試
料Bを対照として使用し、その性能を100に標準化し
た。タイヤCについての値をその対照と比較した。
【0073】
【表4】
【0074】これらの値は、本発明のトレッド組成物を
利用したタイヤは重合体ブレンドの成分を変えることに
より性能の必要条件に従って、ころがり抵抗性を損うこ
となしにスキッド抵抗性及びトレッド耐摩耗性を改善す
るように調整することができることを証明している。
【0075】以上、ある特定の代表的な態様及び細部を
本発明を説明する目的から示したが、本発明に、本発明
の精神又は範囲から逸脱しない限り、色々な変更、修正
を加え得ることは、当業者には明白であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A.

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム100重量部基準で、(A)トレッ
    ドのゴムに基づいて、(i)イソプレンを約20〜約6
    0%含有し、且つ約−35〜約−50℃のTgを有する
    約20〜約50phrのイソプレン/ブタジエン共重合
    体ゴム(IBR−1)、(ii)イソプレンを約15〜約
    40%含有し、且つ約−65〜約−90℃のTgを有す
    る約20〜約50phrのイソプレン/ブタジエン共重
    合体ゴム(IBR−2)(ただし、該IBR−2のTg
    は該IBR−1のTgよりも少なくとも30℃低い)、
    及び(iii)約90〜約99%のシス含量及び約−85
    〜約−105℃の範囲内のTgを有する約20〜約50
    phrのシス1,4−ポリブタジエンゴム(シス−BR
    ゴム)からなる、3種のジエン系エラストマー、(B)
    約30〜約110phrの粒状沈降シリカ、(C)シリ
    カの表面と反応性のシラン部分及び前記エラストマーと
    相互作用性の部分を有するシリカカップラーにして、シ
    リカとカップラーとの重量比が約8/1〜約20/1で
    ある少なくとも1種の該シリカカップラー、並びに
    (D)約5〜約50phrのカーボンブラックにして、
    シリカとカーボンブラックの重量比が少なくとも1/1
    で、且つシリカとカーボンブラックの合計量が約40〜
    約120phrとなる該カーボンブラックからなるゴム
    トレッドを有する空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 シリカが、約80〜約360の範囲内の
    BET表面積及び約150〜約350の範囲内のDBP
    吸収値を有する、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 トレッドがシリカとカーボンブラックの
    両方を含有し、且つシリカとカーボンブラックとの重量
    比が少なくとも10/1である、請求項1に記載のタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 トレッドがシリカとカーボンブラックの
    両方を含有し、且つシリカとカーボンブラックとの重量
    比が約4/1〜約20/1の範囲内にある、請求項1に
    記載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 トレッドゴムが、30〜55%の範囲内
    のビニル含量を有する中ビニルポリブタジエン(MVB
    R)、55〜75%の範囲内のビニル含量を有する高ビ
    ニルブタジエン(HVBR)、約−20〜約−50℃の
    範囲内のTgを有する3,4−ポリイソプレン及び約−
    60〜約−70℃の範囲内のTgを有するシス1,4−
    ポリイソプレンの少なくとも1種から選ばれる、約−2
    0〜約−70℃の範囲内のTgを有する、約5〜約30
    phrの少なくとも1種の追加のエラストマーも含有し
    ている、請求項1に記載のタイヤ。
  6. 【請求項6】 トレッド用に、シリカ及びカーボンブラ
    ックと言う補強用充填材が、シリカとして約50〜約1
    00phrの量で、約5〜約30phrの範囲内の色々
    な量のカーボンブラックと共に、シリカとカーボンブラ
    ックの合計量を約70〜約105phrの範囲となして
    使用される、請求項1に記載のタイヤ。
  7. 【請求項7】 カップラーが硫黄橋中に2〜約8個の結
    合している硫黄原子を有するビス−(トリアルコキシシ
    リルアルキル)ポリスルフィドである、請求項1に記載
    のタイヤ。
  8. 【請求項8】 ポリスルフィドが硫黄橋中に平均約3.
    5〜約4個の結合している硫黄原子を有するビス−3−
    (トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドであ
    る、請求項7に記載のタイヤ。
  9. 【請求項9】 シリカが約100〜約200の範囲内の
    BET表面積及び約200〜約300の範囲内のDBP
    吸収値を有し、そしてシリカとカーボンブラックとの重
    量比が約4/1〜約20/1の範囲内にある、請求項1
    に記載のタイヤ。
  10. 【請求項10】 トレッドゴムが30〜55%の範囲内
    のビニル含量を有する中ビニルポリブタジエン(MVB
    R)、55〜75%の範囲内のビニル含量を有する高ビ
    ニルブタジエン(HVBR)、約−20〜約−50℃の
    範囲内のTgを有する3,4−ポリイソプレン及び約−
    60〜約−70℃の範囲内のTgを有するシス1,4−
    ポリイソプレンの少なくとも1種から選ばれる、約−2
    0〜約−70℃の範囲内のTgを有する、約5〜約30
    phrの少なくとも1種の追加のエラストマーを含有し
    ている、請求項9に記載のタイヤ。
  11. 【請求項11】 カップラーが硫黄橋内に2〜約8個の
    結合している硫黄原子を有するビス−(トリアルコキシ
    シリルアルキル)ポリスルフィドである、請求項9に記
    載のタイヤ。
  12. 【請求項12】 カップラーが硫黄橋内に2〜約8個の
    結合している硫黄原子を有するビス−(トリアルコキシ
    シリルアルキル)ポリスルフィドである、請求項10に
    記載のタイヤ。
JP12998796A 1995-05-24 1996-05-24 シリカ強化トレッド付きタイヤ Expired - Fee Related JP3655698B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/449,864 US5616639A (en) 1995-05-24 1995-05-24 Tire with silica reinforced tread
US449864 1995-05-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08319376A true JPH08319376A (ja) 1996-12-03
JP3655698B2 JP3655698B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=23785793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12998796A Expired - Fee Related JP3655698B2 (ja) 1995-05-24 1996-05-24 シリカ強化トレッド付きタイヤ

Country Status (12)

Country Link
US (1) US5616639A (ja)
EP (1) EP0744438B1 (ja)
JP (1) JP3655698B2 (ja)
KR (1) KR100404789B1 (ja)
CN (1) CN1070517C (ja)
AR (1) AR001938A1 (ja)
AU (1) AU695209B2 (ja)
BR (1) BR9602410A (ja)
CA (1) CA2158107C (ja)
DE (1) DE69606458T2 (ja)
ES (1) ES2142514T3 (ja)
TR (1) TR199600410A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000119400A (ja) * 1998-10-15 2000-04-25 Goodyear Tire & Rubber Co:The 強化ゴムの製造とタイヤにおけるその使用
JP2015086316A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物、それを用いたタイヤ部材およびタイヤ

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0819731B1 (en) * 1995-03-29 2002-01-30 Zeon Corporation Diene rubber composition
US5967211A (en) * 1997-09-24 1999-10-19 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire tread for ice traction
CA2282955A1 (en) * 1998-10-13 2000-04-13 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire tread compound
KR100474574B1 (ko) * 1998-11-11 2005-06-08 한국타이어 주식회사 웨트 제동성능이 개선된 스노우 스터드레스 타이어 트레드용 고무 조성물
US6465560B1 (en) 2000-02-14 2002-10-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with tread of spatially defined elastomer composition
DE10021070A1 (de) * 2000-04-28 2001-10-31 Bayer Ag Gelhaltige Kautschukmischungen für dynamisch belastete Reifenbauteile
IT1320206B1 (it) 2000-06-20 2003-11-26 Bridgestone Firestone Tech Metodo per la preparazione di mescole di gomma vulcanizzabilecontenenti silice finalizzate alla produzione di fasce di battistrada.
US7096903B2 (en) * 2003-06-30 2006-08-29 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire having a component containing a rubber triblend and silica
US7249621B2 (en) * 2004-07-29 2007-07-31 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber composition and tire with component of diene-based elastomer composition with corncob granule dispersion
MY140477A (en) * 2006-01-16 2009-12-31 Ube Industries Rubber composition for tire and tire
DE102008015023A1 (de) * 2008-03-19 2009-09-24 Continental Aktiengesellschaft Kautschukmischung mit niedrigem Wärmeaufbau
WO2014032172A1 (en) 2012-08-31 2014-03-06 Soucy Techno Inc. Rubber compositions and uses thereof
US9840611B2 (en) 2013-10-18 2017-12-12 Soucy Techno Inc. Rubber compositions and uses thereof
CA2925929C (en) 2013-12-19 2018-12-04 Soucy Techno Inc. Rubber compositions and uses thereof
CN104629113A (zh) * 2015-01-30 2015-05-20 柳州市中配橡塑配件制造有限公司 用于汽车轮胎的高弹性橡胶
CN104629114A (zh) * 2015-02-02 2015-05-20 柳州市同进汽车零部件制造有限公司 减震橡胶组合物
FR3044008B1 (fr) * 2015-11-19 2017-12-08 Michelin & Cie Bande de roulement pour pneumatique d'avion
FR3059331A1 (fr) * 2016-11-28 2018-06-01 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Bande de roulement pour pneumatique
US10626254B1 (en) * 2019-01-31 2020-04-21 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5087668A (en) * 1990-10-19 1992-02-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber blend and tire with tread thereof
CA2105334C (en) * 1993-04-02 2004-03-30 Jean Bergh Tire with silica reinforced tread
CA2104528A1 (en) * 1993-05-05 1994-11-06 Paul Harry Sandstrom Tire with tread containing silica reinforcement
CA2108772C (en) * 1993-08-09 2005-07-05 David John Zanzig Tire with silica reinforced tread
US5405927A (en) * 1993-09-22 1995-04-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Isoprene-butadiene rubber
US5504140A (en) * 1994-09-30 1996-04-02 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with tread of elastomer composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000119400A (ja) * 1998-10-15 2000-04-25 Goodyear Tire & Rubber Co:The 強化ゴムの製造とタイヤにおけるその使用
JP2015086316A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物、それを用いたタイヤ部材およびタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
AR001938A1 (es) 1997-12-10
TR199600410A2 (tr) 1996-12-21
CA2158107C (en) 2007-03-20
US5616639A (en) 1997-04-01
CN1070517C (zh) 2001-09-05
AU695209B2 (en) 1998-08-06
DE69606458T2 (de) 2000-07-27
DE69606458D1 (de) 2000-03-09
EP0744438A1 (en) 1996-11-27
ES2142514T3 (es) 2000-04-16
BR9602410A (pt) 1998-10-06
MX9601813A (es) 1997-07-31
KR960041259A (ko) 1996-12-19
AU5249096A (en) 1996-12-05
JP3655698B2 (ja) 2005-06-02
EP0744438B1 (en) 2000-02-02
CA2158107A1 (en) 1996-11-25
KR100404789B1 (ko) 2004-01-13
CN1154905A (zh) 1997-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3205514B1 (en) Rubber composition and tire with tread for low temperature performance and wet traction
CA2948708C (en) Tire with tread for low temperature performance and wet traction
JP3655698B2 (ja) シリカ強化トレッド付きタイヤ
US5614580A (en) Tire with silica reinforced tread
KR100293394B1 (ko) 실리카보강트레드를갖는타이어
JP3512468B2 (ja) シリカ強化ゴム組成物
EP0791622B1 (en) Silica reinforced rubber composition and tire with tread thereof
CA2245355C (en) Tire tread with elastomers of spatially defined tg's
EP0791623B1 (en) Silica reinforced rubber composition and tire with tread thereof
KR100429350B1 (ko) 실리카로보강된트레드를갖는타이어
EP1880870A1 (en) Tire with silica-rich rubber tread for winter performance
KR100429351B1 (ko) 실리카로보강된트레드를갖는타이어
JP2000103907A (ja) シリカ強化トレッドおよび/またはサイドウォ―ル成分を有するタイヤ
US5756589A (en) Silica reinforced rubber composition and use in tires
JPH07179667A (ja) シリカにより強化されたトレッドを有するタイヤ
EP0623650B1 (en) Tire with tread containing silica reinforcement
JPH1045951A (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ
JP2001098113A (ja) ヒドロキシル末端ポリアルキレン・ポリマー含有ゴム組成物、及びそのトレッドを有するタイヤ
JPH1025369A (ja) シリカ強化トレッドを有するタイヤ
JP2023145415A (ja) 冬用タイヤ用のゴム組成物および冬用タイヤ
MXPA96001813A (en) Rim with reinforced bearing band with sil
MXPA98007238A (en) Rim surface surface with espacially defined tv elastomers
MXPA97002891A (en) Rim which has reinforced rolling surface with sil

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20041012

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20041015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees