JPH08318625A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH08318625A
JPH08318625A JP12638095A JP12638095A JPH08318625A JP H08318625 A JPH08318625 A JP H08318625A JP 12638095 A JP12638095 A JP 12638095A JP 12638095 A JP12638095 A JP 12638095A JP H08318625 A JPH08318625 A JP H08318625A
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JP
Japan
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piezoelectric element
frame member
piezoelectric elements
liquid chamber
laminated piezoelectric
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Application number
JP12638095A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Makita
秀行 牧田
Michio Umezawa
道夫 梅沢
Osamu Naruse
修 成瀬
Masayuki Iwase
政之 岩瀬
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットヘッドの組立性を向上すると
共に、コストの低減を図る。 【構成】 絶縁基板3上に複数の積層型圧電素子7と並
列にフレーム部材5を接着接合し、このフレーム部材5
に複数の積層型圧電素子7の共通電極24を形成するた
めのスリット5cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
に関し、特に積層型圧電素子を用いるインクジェットヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ヘッドを記
録紙上に接触することなく記録することができると共
に、記録プロセスが非常に単純であることやカラー記録
にも適することなどから注目されている。従前、このイ
ンクジェット記録方式として種々の方式が提案されてい
るが、現在では、記録信号が入力されたときにのみイン
クを吐出する所謂ドロップオンデマンド(DOD)方式
が主流になっている。そして、DOD方式の中には、熱
エネルギーによってインク中に発生するバブルを利用す
る所謂バブルジェット方式(特公昭61−59913号
等)と圧電素子を用いるピエゾアクチュエータ方式(特
公昭60−8953号公報等)がある。
【0003】後者のピエゾアクチュエータ方式として、
例えば特開平3−10846号公報に記載されているよ
うに、加圧液室を構成する壁面を変形可能な構造とし
て、この変形可能な壁面の外側に圧電素子を設け、この
圧電素子を用いて加圧液室の壁面を変形させてその内容
積を変化させることで、インクに圧力を与えて液滴化し
てノズルから飛翔させる方式がある。そして、このピエ
ゾアクチュエータ方式では、圧電素子前面のノズル領域
あるいは加圧液室のパルス的な圧力上昇が必要であり、
圧電素子に印加される電圧波形は数μsec〜数10μsec
の立ち上がり時間に設定され、インクの補給は圧電素子
の変位を元に戻すことによって行われる。
【0004】このようなピエゾアクチュエータ方式のイ
ンクジェットヘッドにあっては、圧電素子がインクに直
接接触せず、さらに、圧電素子の発熱も無視できるた
め、使用するインク種類の制約がないという利点がある
反面、多チャンネル化(ここで、「チャンネル」とは、
それぞれ1個の圧電素子、加圧液室及びノズルから構成
される部分をいう。)を図る場合に、圧電素子、加圧液
室等の微細化、駆動電圧の低電圧化等が難しく、高集積
配列密度、高効率で信頼性の高い、しかも組立て容易な
インクジェットヘッドを得ることが困難であるという不
利な点がある。
【0005】そこで、絶縁性基板上に電極用パターンを
形成すると共に積層型圧電素子を接合した後、この積層
型圧電素子及び絶縁基板の表面部に一体的にスリット加
工を施して、積層型圧電素子及び電極用パターンを複数
の積層型圧電素子及び各積層型圧電素子に対応する電極
に分割すると共に、絶縁基板上に複数の積層型圧電素子
の列設方向と直交する方向の少なくとも一方側に積層型
圧電素子と略同一高さのフレーム部材を接合してなるア
クチュエータユニット上に、このアクチュエータユニッ
トの各積層型圧電素子の変位で変形される変形部を有す
る振動板と、この振動板の変形部に対応する加圧液室及
び各加圧液室に連通する共通インク流路を形成する液室
流路形成部材と、加圧液室に連通するノズルを形成した
ノズルプレートとを積層接合してなる液室ユニットを接
着接合したインクジェットヘッドが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなインクジェットヘッドにあっては、スリット加工に
よって電極用パターンを各圧電素子毎に分割することが
できるものの、各圧電素子に共通した駆動波形を与える
ための共通電極と、各圧電素子の駆動を選択する選択信
号を与えるための個別電極(選択電極)のいずれもが各
素子毎に分割されるので、各圧電素子の共通電極を相互
に接続する必要がある。
【0007】この場合、スリット加工を施す前に基板上
にスリット加工で分断されない溝を形成し、この溝内に
も電極パターンを形成しておくことで、スリット加工に
よっても分割されない電極パターンを得ることができる
ので、これを共通電極とすることや、スリット加工後分
割された共通電極パターンを導電性接合部材を接合して
相互に接続することが考えられる。
【0008】しかし、前者のように予め基板にスリット
加工で分断されない溝を形成するのでは、基板の加工コ
ストが高くなり、後者のように後付けで導電性接合部材
を接合するのでは、導電性接合部材を接合するためのス
ペースが必要になって、ヘッドの小型化を図れない。
【0009】また、フレーム部材と振動板とを接着剤に
て接着接合するとき、加熱することなく常温で接着剤を
硬化させると、硬化時間がかかって、組立性が悪くなっ
てコストが高くなる。そこで、フレーム部材と振動板と
を加熱型接着剤を用いて加熱接合することが考えられる
が、フレーム部材と振動板との線膨張係数の差が大きい
と、振動板の変形を生じることになる。
【0010】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであり、インクジェットヘッドの組立性を向上す
ると共に、コストの低減を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、絶縁基板上に
複数の積層型圧電素子を列状に配置し、各積層型圧電素
子の変位で加圧液室を加圧してノズルからインクを噴射
させるインクジェットヘッドにおいて、前記絶縁基板上
に前記複数の積層型圧電素子と並列にフレーム部材を接
着接合し、このフレーム部材に前記複数の積層型圧電素
子の共通電極を形成するためのスリットを設けた。
【0012】請求項2のインクジェットヘッドは、絶縁
基板上に複数の積層型圧電素子を列状に配置し、各積層
型圧電素子の変位で加圧液室を加圧してノズルからイン
クを噴射させるインクジェットヘッドにおいて、前記絶
縁基板上に、前記複数の積層型圧電素子と並列に線膨張
係数が2×10-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱硬化性
成形材料からなるフレーム部材を接着接合した。
【0013】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項2のインクジェットヘッドにおいて、前記フレー
ム部材と前記絶縁基板とをヤング率が200kgf/mm2
上の加熱硬化型接着剤にて接合した。
【0014】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項2又は3のインクジェットヘッドにおいて、前記
フレーム部材と前記加圧液室を形成する液室形成部材と
をヤング率が200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化
型接着剤にて接着接合した。
【0015】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項2乃至4のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記絶縁基板と前記複数の圧電素子とをヤング率
が200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化型接着剤に
て接着接合した。
【0016】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項2のインクジェットヘッドにおいて、前記フレー
ム部材と前記絶縁基板、前記フレーム部材と前記加圧液
室を形成する液室形成部材、前記絶縁基板と前記複数の
圧電素子とを、いずれもヤング率が200kgf/mm2以上
の同一のエポキシ系加熱硬化型接着剤にて接着接合し
た。
【0017】請求項7のインクジェットヘッドは、上記
請求項2乃至6のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記フレーム部材に前記複数の積層型圧電素子の
共通電極を形成するためのスリットを設けた。
【0018】
【作用】請求項1のインクジェットヘッドは、絶縁基板
上に複数の積層型圧電素子と並列にフレーム部材を接着
接合し、このフレーム部材に複数の積層型圧電素子の共
通電極を形成するためのスリットを設けたので、例えば
絶縁基板上に積層型圧電素子及び電極パターンを設けて
スリット加工によって分割した後、フレーム部材を絶縁
基板上に接合してスリット内に導電性接合材を塗布する
ことによって、分割された共通電極パターンを容易に相
互接続して複数の積層型圧電素子の共通電極を形成する
ことができて、組立性の向上、コストの低減を図ること
ができると共に、ヘッドの小型化、加工性の向上も図れ
る。
【0019】請求項2のインクジェットヘッドは、絶縁
基板上に、複数の積層型圧電素子と並列に線膨張係数が
2×10-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱硬化性成形材
料からなるフレーム部材を接着接合したので、フレーム
部材に振動板を接合するときに熱硬化型接着剤を使用す
ることができて、組立性が向上し、コストの低減を図る
ことができる。
【0020】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項2のインクジェットヘッドにおいて、フレーム部
材と絶縁基板とをヤング率が200kgf/mm2以上の加熱
硬化型接着剤にて接合したので、フレーム部材と絶縁性
基板との接合強度が向上し、絶縁基板、積層型圧電素子
及びフレーム部材をユニット化したアクチュエータユニ
ットの共振周波数が高くなって振動特性が向上する。
【0021】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項2又は3のインクジェットヘッドにおいて、フレ
ーム部材と加圧液室を形成する液室形成部材とをヤング
率が200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化型接着剤
にて接着接合したので、接合強度が向上して、インクジ
ェットヘッド全体の共振周波数が高くなり、振動特性が
向上する。
【0022】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項2乃至4のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、絶縁基板と複数の積層型圧電素子とをヤング率が
200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化型接着剤にて
接着接合したので、絶縁基板、積層型圧電素子及びフレ
ーム部材をユニット化したアクチュエータユニットの共
振周波数が高くなって振動特性が向上する。
【0023】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項2のインクジェットヘッドにおいて、フレーム部
材と絶縁基板、フレーム部材と加圧液室を形成する液室
形成部材、絶縁基板と複数の積層型圧電素子とを、いず
れもヤング率が200kgf/mm2以上の同一のエポキシ系
加熱硬化型接着剤にて接着接合したので、コストの低減
を図ることができる。
【0024】請求項7のインクジェットヘッドは、上記
請求項2乃至6のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、フレーム部材に複数の積層型圧電素子の共通電極
を形成するためのスリットを設けたので、組立性の向
上、コストの低減、ヘッドの小型化、加工性の向上を図
れる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例を示すインクジェッ
トヘッドの外観斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3
は図1のA−A線に沿う断面図、図4は図1のB−B線
に沿う断面図、図5は図3の要部拡大断面図である。
【0026】このインクジェットヘッドは、アクチュエ
ータユニット1と、このアクチュエータユニット1上に
接合された液室ユニット2とからなる。アクチュエータ
ユニット1は、絶縁基板3上に複数の積層型圧電素子を
列状に配置(列設)してなる2列の圧電素子列4,4及
びこれら2列の圧電素子列4,4の周囲を取り囲むフレ
ーム部材5を接着剤6によって接合している。圧電素子
列4は、インクを液滴化して飛翔させるための駆動パル
スが与えられる複数の圧電素子(これを「駆動部圧電素
子」という。)7,7…と、駆動部圧電素子7,7間に
位置し、駆動パルスが与えられずに単に液室ユニット固
定部材となる複数の圧電素子(これを「固定部圧電素
子」という。)8,8…とを交互に配置したバイピッチ
構造としている。
【0027】液室ユニット2は、ダイアフラム部11を
形成した振動板12上に、加圧液室、共通インク流路等
を形成する感光性樹脂フィルム(ドライフィルムレジス
ト)からなる液室流路形成部材13を接着し、この液室
流路形成部材13上に複数のノズル15を形成したノズ
ルプレート16を接着してなり、これら振動板12、液
室流路形成部材13及びノズルプレート16によって、
圧電素子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対向するダ
イヤフラム部11を有するそれぞれ略独立した複数の加
圧液室17を形成し、かつノズル15,15…を圧電素
子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対向して配列して
いる。そして、この液室ユニット2はその振動板12が
接着剤18によってアクチュエータユニット1上に高い
剛性で接合されている。
【0028】ここで、アクチュエータユニット1の基板
3は、厚さ0.5〜5mm程度で、しかも圧電素子に似た
材質のものからなり、圧電素子と共に例えばダイヤモン
ド砥石による切削が可能なものであることが好ましい。
【0029】この基板3上の圧電素子の列設方向と直交
する方向の両端部には各圧電素子列4,4の個々の駆動
部圧電素子7及び固定部圧電素子8の対向しない端面側
を接続するスリット溝21で分割された個別引出電極2
2,22…が形成されている。
【0030】ここで、駆動部圧電素子7と個別引出電極
22及び共通電極24との位置関係は、図5に示すよう
に僅かに隙間をあけている。これは、駆動部圧電素子7
が各電極22,24上に載ると、電極22,24の厚み
や誤差が圧電素子7,8の接合品質、すなわち接合の均
一性や接合後の面平行精度に影響を与えることになって
好ましくないからである。ただし、駆動部圧電素子7と
個別引出電極22及び共通電極24とが僅かにオーバラ
ップする程度であれば悪影響は少ない。
【0031】圧電素子列4を構成している駆動部圧電素
子7及び固定部圧電素子8としては、10層以上の積層
型圧電素子を用いている。この積層型圧電素子は、例え
ば図3及び図5に示すように、厚さ20〜50μm/1
層のPZT(=Pb(Zr・Ti)O3)26と、厚さ数μ
m/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電
極27とを交互に積層したものである。そして、これら
の駆動部圧電素子7及び固定部圧電素子8の最上層26
aの上面には内部電極27に相当する電極を形成しない
で不活性層としている。なお、圧電素子として用いる材
料は上記に限られるものでなく、一般に圧電素子材料と
して用いられるBaTiO3、PbTiO3、(NaK)NbO
3等の強誘電体などを用いることもできる。
【0032】そして、各圧電素子列4の駆動部圧電素子
7の多数の内部電極27,27を1層おきに交互に両端
面に取り出して、両端面に形成した例えばAgPdからな
る個別端面電極28,29に接続し、各圧電素子列4,
4の各駆動部圧電素子7の対向する端面側の個別端面電
極28,28…を基板3上の共通電極24にヤング率2
00kgf/mm2以上の導通処理材料31を介して接
続し、各圧電素子列4,4の各駆動部圧電素子7の対向
しない端面側の個別端面電極29,29…を基板3上の
個別引出電極22,22…に導通処理材料32を介して
接続している。各個別引出電極22,22…及び共通電
極24にはFPCケーブル33が接続されて、駆動電圧
を与えられることによって積層方向に電界が発生して、
駆動部圧電素子7には積層方向の伸びの変位(電界と同
方向のd33方向の変位)が生起される。なお、固定部
圧電素子8についても製造工程上駆動部圧電素子7と同
様に各電極が設けられているが、駆動パルスを印加しな
い構成(駆動部圧電素子7のみを選択的に駆動する構
成)になっている。
【0033】フレーム部材5は、線膨張係数が2×10
-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱硬化性成形材料からな
る板状部材であって、圧電素子列4,4に対応する透孔
部5a,5bを穿設すると共に、透孔部5a,5b間に
共通電極形成用のスリット5cをも形成して、圧電素子
列4,4の各駆動部圧電素子7,7…の列設方向と直交
する方向の一方側に固定部35,36を形成すると共
に、2つの圧電素子列4,4の他方側である中央部にも
固定部37a,37bを形成し、これらの固定部35,
36,37a,37bの圧電素子列4,4の各駆動部圧
電素子7,7…の列設方向の両端部に架橋部38,38
を形成したものである。なお、フレーム部材5の一方の
架橋部38には基板3のインク供給孔3aに対応するイ
ンク供給孔5dが形成されている。
【0034】そして、このフレーム部材5のスリット5
c内には、図3に示すように導電性ペースト(導電性接
合剤)39を塗布して、図2に示すようにスリット溝2
1,21……で個々の圧電素子7,8毎(各チャンネ
ル)に分割された共通電極24を相互に接続して、一体
の共通電極24を形成している。
【0035】次に、液室ユニット2の振動板12は、図
3に示すように下側液室流路形成部材13側は平坦面と
し、圧電素子列4側はそれぞれ厚みの異なるダイアフラ
ム領域12a、接合領域12b及び逃げ領域12cを形
成して、圧電素子列4の駆動部圧電素子7,7…に対応
してダイアフラム部11を形成したものである。この振
動板12はNi(ニッケル)の金属プレートからなり、
エレクトロフォーミング法によって製造している。な
お、振動板12にもインク供給孔12dを形成してい
る。
【0036】液室流路形成部材13は、振動板12上面
とノズルプレート16との間に位置して加圧液室17の
流路等を形成するものであり、その製造工程から下側液
室流路形成部材40及び上側液室流路形成部材41で構
成している。
【0037】下側液室流路形成部材40は、振動板12
上面に接着された感光性樹脂フィルムからなり、図2に
示すように上側液室流路形成部材41と相俟って圧電素
子列4の各駆動部圧電素子7,7…に対応して各々独立
した加圧液室17の流路を形成すると共に、各加圧液室
17へのインク供給路を兼ねた流体抵抗部42を形成す
る多数の内側隔壁部43と、加圧液室17,17…の周
囲に共通インク流路44を形成する外周隔壁部45とか
らなる。上側液室流路形成部材41は、下側液室流路形
成部材40と略同様の構成であるが、下側液室流路形成
部材40の流体抵抗部42に相当する部分がない点で異
なる。
【0038】ノズルプレート16にはインク滴を飛翔さ
せるための微細孔である多数のノズル15が形成されて
おり、このノズル15の径はインク滴出口側の直径で5
0μm以下に形成し、かつノズル15は加圧液室17の
中心近傍に対応する位置に設けている。このノズルプレ
ート16も振動板12と同様にNi(ニッケル)の金属
プレートからなり、エレクトロフォーミング法によって
製造している。
【0039】次に、このインクジェットヘッドの製造工
程について説明する。このインクジェットヘッドは、予
めアクチュエータユニット1と液室ユニット2とを別々
に組付けた後、両ユニット1,2を接着接合して製造し
ている。このような製造工程を採用することによって、
両ユニット1,2の良品同士を選んで組み付けることが
できて歩留りが向上すると共に、加工組付け工程で塵埃
が発生しやすいアクチュエータユニット1と、塵埃の付
着を完全に避けたい液室ユニット2とを別々の工程で組
付けることができるので、完成したインクジェットヘッ
ドの品質自体が向上する。以下、具体的に説明する。
【0040】先ず、アクチュエータユニット1の加工及
び組付け工程は、次のとおりである。すなわち、図2、
図5及び図6に示すように、セラミックス、高剛性の樹
脂等の電気絶縁性材料から形成した基板3に予めインク
供給孔3aを形成する。そして、この基板3の両側部分
に個別引出電極22を形成するための導電性材料からな
る個別引出電極用パターン51,52を形成すると共
に、基板3中央及び個別引出電極用パターン51,52
を迂回して基板3の両端部に臨むように導電性材料から
なる共通電極用パターン53を形成し、個別引出電極用
パターン51と共通電極用パターン53との間及び個別
引出電極用パターン52と共通電極用パターン53との
間を圧電素子接合領域54,55とする。
【0041】これらの各電極パターン51〜53は、例
えばNi、Au、Cu等の金属蒸着、又は同種金属の電
解、無電界メッキ、あるいはAgPd、AgPt、Auペー
スト等の厚膜導体ペーストの印刷等の方法によって形成
して基板3表面に密着させている。
【0042】そして、図7に示すように基板3上の前記
圧電素子接合領域54,55に積層型圧電素子をプレー
ト状に形成してなる圧電素子プレート56,56を接着
剤6(図3参照)を用いて接着接合する。この圧電素子
プレート56の基板3への接合に用いる接着剤6として
はヤング率200kgf/mm2以上のものがよく、こ
こでは加熱硬化型のエポキシ系接着剤を使用している。
接着剤の形態としては、1液タイプ、2液混合タイプ、
フィルムタイプ等のいずれでも使用可能である。
【0043】そして、これらの圧電素子プレート56,
56の長辺部端面には予め前記個別端面電極(個別外部
電極)28,29を形成するための端面電極57,58
を形成しておき、基板3上への接着接合後、これらの2
枚の圧電素子プレート56,56の対向する側の端面電
極57,57を基板3上の共通電極用パターン53に導
通処理材料32にて電気的に接続すると共に、2枚の圧
電素子プレート56,56の対向しない端面電極58,
58を基板3上の各個別引出電極用パターン51,51
に導通処理材料31にて電気的に接続する。この導通処
理材料31,32としてはヤング率200kgf/mm
2以上のものを用いている。また、導通処理材料31,
32としては、例えば導電性接着剤、Au等のスパッタ
リング、Au等の蒸着、AgPd等のディッピングなどを
用いることができる。
【0044】次いで、ダイヤモンド砥石をセットしたダ
イサー等によって、2枚の圧電素子プレート56,56
及び基板3の表面部を、その端面電極57,58と直交
する方向に所定のピッチ、例えば1ピッチ当たり100
μm程度の幅の圧電素子7,8が形成されるピッチで切
断するスリット加工を施して、駆動部圧電素子7及び固
定部圧電素子8となる複数の積層型圧電素子を分割形成
する同時に、端面電極57,58を個々の駆動部圧電素
子7(及び固定部圧電素子8)に対応する個別端面電極
28,29に分割する。
【0045】このとき、図5にも示すように基板3に所
定の深さまで切込んでスリット溝21を入れて切断する
ことによって、個々の駆動部圧電素子7(及び固定部圧
電素子8)を完全に独立させると共に、個別引出電極用
パターン51,52を個々の駆動部圧電素子7(及び固
定部圧電素子8)にそれぞれ個別的に対応する個別引出
電極22,22…に分割する。この場合、基板3上の共
通電極用パターン53もその一部が個々の駆動部圧電素
子7(及び固定部圧電素子8)に対応して分割されるこ
とになる。
【0046】なお、分割形成された個別引出電極22,
22…は、個々の駆動部圧電素子7(及び固定部圧電素
子8)の対向しない端面側の個別端面電極29,29…
と導電処理材料32を介して接続されたままである。ま
た、共通電極用パターン53も圧電素子列4,4の駆動
部圧電素子7(及び固定部圧電素子8)毎に対向する端
面側のすべての個別端面電極28,28…と導電処理材
料31を介して接続されたままである。
【0047】このように、絶縁性基板3上に、引出電極
用パターン51,52を形成すると共に、予め内部電極
27を交互に両端面に取り出して各端面に形成した端面
電極57,58に導通接続した積層型圧電素子56を接
合し、引出電極用パターン51,52と積層型圧電素子
56の端面電極57,58とを導通処理して接続した
後、積層型圧電素子56及び基板3の表面部に同時にス
リット加工を施して、複数の積層型圧電素子(駆動部圧
電素子7及び固定部圧電素子8)を形成すると共に、引
出電極用パターン51,52及び端面電極57,58を
複数の積層型圧電素子にそれぞれ個別的に対応する個別
引出電極22及び個別端面電極28,29に分割するこ
とによって、複数の積層型圧電素子の高密度集積化が図
れ、内部電極からの電極の取出しが容易になる上、積層
型圧電素子と基板が接合されて接合強度が高くなってい
るため、スリット加工時の積層型圧電素子の破損が低減
して、歩留りが向上し、コストの削減を図ることができ
る。
【0048】そして、積層型圧電素子の端面電極と基板
上の引出電極とを導通させる導通処理材料31,32と
してヤング率200kgf/mm2以上のものを用いる
ことによって、積層型圧電素子と基板との振動を低減す
ることができて、スリット加工時の積層型圧電素子の破
損が一層少なくなる。また、基板3と駆動部圧電素子7
との接着剤6としてヤング率200kgf/mm2以上
のものを用いることによって、積層型圧電素子と基板と
の振動を低減することができ、スリット加工時の圧電素
子の破損を少なくすることができると共に、駆動部圧電
素子7の駆動時の変位効率の低下を防止してヘッドの特
性を向上できる。
【0049】このようにして、圧電素子プレート56,
56等のスリット加工が終了した基板3上にフレーム部
材5をヤング率200kgf/mm2以上の加熱硬化型
エポキシ系接着剤からなる接着剤6を用いて接着接合す
る。その後、このフレーム部材5のスリット5c内に図
3に示すように導電性ペースト39を塗布することによ
ってスリット加工で分割された共通電極形成用パターン
53を相互に接続して、共通電極24を形成する。
【0050】ここで、フレーム部材5接合後のフレーム
部材5の上面と圧電素子列4,4の上面とは、精度良く
同一平面となっている必要がある。これは、後述するよ
うにこの部分に液室ユニット2の振動板12を接合する
ため、面精度が悪いと接着されないダイアフラム部11
が発生するからである。そこで、駆動部圧電素子7(固
定部圧電素子7も同じである。)の最上層26aの上面
に電極を形成しないで不活性層として表面加工を可能に
し、圧電素子列4,4の高さよりも僅かに高いフレーム
部材5を接着接合した後、表面の研削加工を行い、圧電
素子列4,4の各圧電素子7,8上面が僅かに削れて同
一平面になるまで研削を行うようにして、両部品の寸法
精度及び接着工法の困難性を解消している。
【0051】その後、基板3の個別引出電極22,22
及び共通電極24にFPCケーブル33を熱と加圧で接
合して、アクチュエータユニット1を完成する。なお、
FPCケーブル33は圧電素子列4,4の内の駆動部圧
電素子7,7…を選択的に駆動できるパターンを有し、
その接合部には予め半田メッキを施している。
【0052】そして、このようにして完成したアクチュ
エータユニット1上に、別途加工組付けを行った液室ユ
ニット2をその振動板12側(接合面)を下方にして、
位置合わせしながら接着接合する。最後に、基板3のイ
ンク供給孔3aにインク供給パイプ25を挿入して接着
剤を塗布硬化して固定する。
【0053】ここで、アクチュエータユニット1のフレ
ーム部材5を線膨張係数が2×10-6/℃以下のエポキ
シ樹脂系の熱硬化性成形材料から形成しているので、液
室ユニット2の振動板12とフレーム部材5とを接着接
合するときに、加熱接着をしても振動板12の変形を来
さない。このようにフレーム部材5と液室ユニット2と
を加熱接着することができるので、組立性が向上し、コ
ストも低減する。また、上述したように、絶縁基板3と
フレーム部材5、アクチュエータユニット1と液室ユニ
ット2、圧電素子4と絶縁基板3とを接合する接着剤
6,18として、ヤング率が200kgf/mm2以上で、同
一のエポキシ系加熱硬化型接着剤を用いることによっ
て、コストが低減する。
【0054】次に、以上のように構成したインクジェッ
トヘッドの作用について説明すると、記録信号に応じて
選択的に圧電素子列4,4の駆動部圧電素子7,7…に
20〜50Vの駆動パルス電圧を印加することによっ
て、パルス電圧が印加された駆動部圧電素子7が変位し
て振動板12の対応するダイアフラム部11をノズル1
5方向に変形させ、加圧液室17の容積(体積)変化に
よって加圧液室17内のインクを加圧し、インクがノズ
ルプレート16のノズル15から液滴となって噴射さ
れ、記録を行うことができる。
【0055】そして、インク滴の吐出に伴って加圧液室
17内のインク圧力が低下し、このときのインク流れの
慣性によって加圧液室17内には若干の負圧が発生す
る。この状態の下において、駆動部圧電素子7への電圧
の印加をオフ状態にすることによって、振動板12のダ
イアフラム部11が元の位置に戻って加圧液室17が元
の形状になるため、さらに負圧が発生する。
【0056】このとき、図示しないインクタンクに通じ
るインク供給パイプ25から入ったインクは、共通イン
ク流路44を通って流体抵抗部42から加圧液室17内
に充填される。そこで、ノズル15のインクメニスカス
面の振動が減衰して安定した後、次のインク滴吐出のた
めに駆動部圧電素子7にパルス電圧を印加する。
【0057】なお、上記実施例においては、駆動部圧電
素子7の両端面の個別端面電極28,29と共通電極2
4,個別引出電極22とを導通処理する導通処理材料3
1,32は個別端面電極28,29の外面の一部に付着
させているが、図8に示すように導通処理材料31,3
2を個別端面電極28,29の全面に付着させて導通処
理を行うことによって、駆動部圧電素子7となる前の圧
電素子プレート56に対するスリット加工前の圧電素子
プレート56と基板3との接合強度を飛躍的に向上させ
ることができ、スリット加工時の積層型圧電素子の破損
を一層低減することができる。
【0058】また、上記実施例においては、駆動部圧電
素子7の両端面に内部電極27を交互に接続した個別端
面電極28,29を形成しているが、図8に示すように
両端面の略全面に導通処理材料31,32を付着させ
て、両端面に引出した内部電極27と共通電極24,個
別引出電極22とを直接導通させるようにすることもで
き、これによって工数が削減されて、コストが低減す
る。
【0059】さらに、上記実施例では、ノズルの開口方
向を圧電素子の変位方向と同軸上にしたサイドシュータ
方式のインクジェットヘッドに適用した例で説明した
が、ノズルの開口方向を圧電素子の変位方向と直交する
方向にしたエッジシュータ方式のインクジェットヘッド
にも適用することができる。さらに上記実施例では駆動
部圧電素子と固定部圧電素子とを交互に配列したバイピ
ッチ構造としたが、すべての圧電素子を駆動部とするノ
ーマルピッチ構造にすることもでき、上記実施例の説明
中の固定部圧電素子8も駆動部圧電素子7となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、絶縁基板上に複数の積層型圧
電素子と並列にフレーム部材を接着接合し、このフレー
ム部材に複数の積層型圧電素子の共通電極を形成するた
めのスリットを設けたので、スリット加工によって分割
された共通電極パターンを容易に相互接続して複数の積
層型圧電素子の共通電極を形成することができ、組立性
の向上、コストの低減を図ることができると共に、ヘッ
ドの小型化、加工性の向上も図れる。
【0061】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、絶縁基板上に、複数の積層型圧電素子と並列に線膨
張係数が2×10-6/℃以下のエポキシ樹脂系の熱硬化
性成形材料からなるフレーム部材を接着接合したので、
フレーム部材に振動板を接合するときに熱硬化型接着剤
を使用することができて、組立性が向上し、コストの低
減を図ることができる。
【0062】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2のインクジェットヘッドにおいて、フ
レーム部材と絶縁基板とをヤング率が200kgf/mm2
上の加熱硬化型接着剤にて接合したので、フレーム部材
と絶縁性基板との接合強度が向上し、絶縁基板、積層型
圧電素子及びフレーム部材をユニット化したアクチュエ
ータユニットの共振周波数が高くなって振動特性が向上
する。
【0063】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2又は3のインクジェットヘッドにおい
て、フレーム部材と加圧液室を形成する液室形成部材と
をヤング率が200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化
型接着剤にて接着接合したので、接合強度が向上して、
インクジェットヘッド全体の共振周波数が高くなり、振
動特性が向上する。
【0064】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2乃至4のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、絶縁基板と複数の積層型圧電素子とをヤ
ング率が200kgf/mm2以上のエポキシ系加熱硬化型接
着剤にて接着接合したので、絶縁基板、積層型圧電素子
及びフレーム部材をユニット化したアクチュエータユニ
ットの共振周波数が高くなって振動特性が向上する。
【0065】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2のインクジェットヘッドにおいて、フ
レーム部材と絶縁基板、フレーム部材と加圧液室を形成
する液室形成部材、絶縁基板と複数の積層型圧電素子と
を、いずれもヤング率が200kgf/mm2以上の同一のエ
ポキシ系加熱硬化型接着剤にて接着接合したので、コス
トの低減を図ることができる。
【0066】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2乃至6のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、フレーム部材に複数の積層型圧電素子の
共通電極を形成するためのスリットを設けたので、組立
性の向上、コストの低減、ヘッドの小型化、加工性の向
上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインクジェットヘッド
の外観斜視図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図1のA−A線に沿う断面図
【図4】図1のB−B線に沿う断面図
【図5】図3の要部拡大断面図
【図6】アクチュエータユニットの加工及び組立て工程
の説明に供する基板の斜視図
【図7】同工程の説明に供する基板に圧電素子プレート
を接合した状態の斜視図
【図8】他の実施例の説明に供する図5と同様な要部拡
大断面
【符号の説明】
1…アクチュエータユニット、2…液室ユニット、3…
基板、4…圧電素子列、5…フレーム部材、5c…スリ
ット、6…接着剤、7…駆動部圧電素子、8…固定部圧
電素子、11…ダイアフラム部、12…振動板、13…
液室流路形成部材、15…ノズル、16…ノズルプレー
ト、17…加圧液室、21…スリット溝、22…個別引
出電極、23…共通溝、24…共通電極、27…内部電
極、28,29…個別端面電極、51,52…個別引出
電極用パターン、53…共通電極用パターン、56…圧
電素子プレート、57,58…外部電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 政之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐々木 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に複数の積層型圧電素子を列
    状に配置し、各積層型圧電素子の変位で加圧液室を加圧
    してノズルからインクを噴射させるインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記絶縁基板上に前記複数の積層型圧電素
    子と並列にフレーム部材を接着接合し、このフレーム部
    材に前記複数の積層型圧電素子の共通電極を形成するた
    めのスリットを設けたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に複数の積層型圧電素子を列
    状に配置し、各積層型圧電素子の変位で加圧液室を加圧
    してノズルからインクを噴射させるインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記絶縁基板上に、前記複数の積層型圧電
    素子と並列に線膨張係数が2×10-6/℃以下のエポキ
    シ樹脂系の熱硬化性成形材料からなるフレーム部材を接
    着接合したことを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    において、前記フレーム部材と前記絶縁基板とをヤング
    率が200kgf/mm2以上の加熱硬化型接着剤にて接合し
    たことを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記フレーム部材と前記加圧液室を形
    成する液室形成部材とをヤング率が200kgf/mm2以上
    のエポキシ系加熱硬化型接着剤にて接着接合したことを
    特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記絶縁基板と前記複数の
    積層型圧電素子とをヤング率が200kgf/mm2以上のエ
    ポキシ系加熱硬化型接着剤にて接着接合したことを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    において、前記フレーム部材と前記絶縁基板、前記フレ
    ーム部材と前記加圧液室を形成する液室形成部材、前記
    絶縁基板と前記複数の積層型圧電素子とを、いずれもヤ
    ング率が200kgf/mm2以上の同一のエポキシ系加熱硬
    化型接着剤にて接着接合したことを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記フレーム部材に前記複
    数の積層型圧電素子の共通電極を形成するためのスリッ
    トを設けたことを特徴とするインクジェットヘッド。
JP12638095A 1995-05-25 1995-05-25 インクジェットヘッド Pending JPH08318625A (ja)

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