JP3087315B2 - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP3087315B2
JP3087315B2 JP1984591A JP1984591A JP3087315B2 JP 3087315 B2 JP3087315 B2 JP 3087315B2 JP 1984591 A JP1984591 A JP 1984591A JP 1984591 A JP1984591 A JP 1984591A JP 3087315 B2 JP3087315 B2 JP 3087315B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク液滴を画像記録
媒体上へ選択的に付着させるインクジェットヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットヘッドの構造は、
特開昭63-252750号公報、あるいは特開昭63-
247051号公報に開示されてある。
【0003】これらのインクジェットヘッドは図16に
示すように、ノズルの並び方向に互いに間隔を有する多
数の平行な流路235を有しており、これら流路は流路
の長手方向及び長手方向とノズル並び方向の両方に垂直
に伸びる側壁236により区画されている。これら流路
の一端は複数のノズル3を有するノズルプレート2に接
続され、他の一端はインクを各チャンネルに補充するイ
ンク供給手段209に接続されている。側壁236はそ
の一部あるいは全体が圧電物質で構成され、電気的アク
チュエート手段により剪断モードなどのアレイ方向に平
行な変形を引き起こし、流路を圧力発生室5としてイン
クの圧力を変化させノズル3からインク滴を噴射させる
ものであった。また、その製造方法は、図17に示すよ
うに、厚さ方向に分極された圧電セラミクス基板220
上に平行な流路235を複数加工する工程と、図18に
示すように、隣接する流路235を区画する側壁236
に、電極層240を流路ごとに形成する工程と、図16
に示すように、上記工程を施した圧電セラミクス基板か
らなる上部基板221と下部基板222を、両基板の流
路同士が対向して重なり、上部基板の電極層241と下
部基板の電極層242が両基板の表面部243で電気的
に接続されるように、接合・固着して、圧力発生室5を
形成する工程からなるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上部基板と下
部基板とに圧力発生室となる流路をそれぞれ加工し、各
圧力発生室を区画する側壁に変形を引き起こすための電
極層を形成した後、上部基板と下部基板をその流路が重
なるように接合・固着する従来技術では、次のような問
題点があった。
【0005】(i)両部材間の相対的位置精度を十分に
高くしなければならない。
【0006】(ii)接合・固着時に強度的に弱い側壁
部の破壊が生じ易い。
【0007】(iii)接合・固着時に接着材が流路を
塞いでしまう。
【0008】(iv)上部と下部の電極を接続しなけれ
ばならない。
【0009】そこで本発明の課題は、これらの問題点を
解決することで、その目的とするところは、流路及び電
極を形成した上部基板と下部基板とを接合する必要性を
なくすことにより、高密度、高ノズル数、そして信頼性
の高いインクジェットヘッドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、ノズルの並び方向に互いに間隔を有する多数
の平行な流路を有し、これら流路の側壁の一部または全
表面に電極が形成され、側壁はその一部または全体が圧
電物質で構成され、この側壁の電気的アクチュエート手
段による変形により流路内の圧力を変化させて、流路の
一端に形成されたノズルからインク滴を噴射せしめるイ
ンクジェットヘッドであって、流路を形成する圧電物質
は、少なくとも2枚の厚さ方向に分極された圧電基板を
接合部を挟んで分極方向が互いに反対方向となるように
対称に積層することで構成され、少なくとも一枚の圧電
基板は厚み方向に貫通されており該圧電基板の厚み全体
にわたって流路を形成していることを特徴とする。ま
た、係るインクジェットヘッドにおいて、積層された圧
電基板において、厚み方向に貫通された圧電基板は、他
の圧電基板よりも厚みが薄いことを特徴とする。また、
係るインクジェットヘッドにおいて、厚い圧電基板に
は、薄い圧電基板に形成された流路と同一の深さの流路
が、薄い圧電基板に形成された流路と対応して形成され
ていることを特徴とする。また、係るインクジェットヘ
ッドにおいて、積層された圧電基板がベース基板上に配
置され、積層された圧電基板の表面からベース基板に到
達する深さで流路が形成されていることを特徴とする。
また、係るインクジェットヘッドにおいて、ベース基板
が、圧電物質より誘電率の低い絶縁物質よりなることを
特徴とする。また、本発明のインクジェットヘッドの製
造方法は、ノズルの並び方向に互いに間隔を有する多数
の平行な流路を有し、これら流路の側壁の一部または全
表面に電極が形成され、側壁はその一部または全体が圧
電物質で構成され、この側壁の電気的アクチュエート手
段による変形により前記流路内の圧力を変化させて、流
路の一端に形成されたノズルからインク滴を噴射せしめ
るインクジェットヘッドの製造方法であって、厚さ方向
に分極された圧電物質からなる圧電基板同士を、接合部
を挟んで分極方向が互いに反対方向となるように積層
し、積層基板を形成する工程と、積層基板表面へ、互い
に間隔を有する多数の平行な流路を形成する工程と、積
層基板に形成された流路の内面に、電極層を形成する工
程と、流路及び電極層が形成された積層基板の表面へ、
基板を接合する工程とからなることを特徴とする。
【0011】また、本発明による第2のインクジェット
ヘッドは、前記積層基板の前記圧電基板が、厚さの異な
る圧電基板であり、薄い圧電基板側から前記流路が形成
され、厚い圧電基板における流路の深さが前記薄い圧電
基板の厚さに等しいことを特徴とする。
【0012】また、本発明による第3のインクジェット
ヘッドは、前記積層基板が、ベース基板上に厚さの等し
い圧電基板2枚を分極方向が互いに反対方向となるよう
に積層してなり、前記流路が、前記圧電基板の表面から
ベース基板に到達する深さに形成されていることを特徴
とする。また第4のインクジェットヘッドは、前記ベー
ス基板が、前記圧電物質より誘電率の低い絶縁物質より
なることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明によるインクジェットヘッ
ドの製造方法は、ノズルの並び方向に互いに間隔を有す
る多数の平行な流路を有し、これら流路の天部、底部、
及び側壁の一部または全表面に電極が形成され、前記側
壁はその一部または全体が圧電物質で構成され、この側
壁の電気的アクチュエート手段による変形により前記流
路内の圧力を変化させて、流路の一端に形成されたノズ
ルからインク滴を噴射せしめるインクジェットヘッドの
製造方法であって、厚さ方向に分極された圧電物質から
なる圧電基板同士を、接合部を挟んで分極方向が互いに
反対方向となるように接合し、積層基板を形成する工程
と、前記積層基板表面へ、互いに間隔を有する多数の平
行な流路を形成する工程と、前記積層基板に形成された
流路の内面に、電極層を形成する工程と、前記流路及び
電極層が形成された前記積層基板の表面へ、基板を接合
する工程とからなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明のインクジェットヘッドの上記の構成に
よれば、圧力発生室となる流路を区画する側壁を構成す
る圧電物質が、その接合部に関して対称に構成されるた
め、側壁の変形時に力学的に効率の良いアクチュエータ
を構成できる。また、ベース基板を圧電物質より誘電率
の低い絶縁物質とすることで、各圧力発生室に形成され
る電極間の結合を押さえることができる。
【0015】また、本発明のインクジェットヘッドの製
造方法によれば、圧力発生室となる流路を区画する側壁
が、圧電基板を接合した後に形成されるため、加工時に
相対的位置精度が自動的に保証される。また、圧電基板
の接着層が流路を塞ぐことがなく、しかも、接合・固着
時の基板強度が高く十分な接着強度を確保できる。ま
た、側壁が形成された後に電極層が形成されるため、圧
力発生室内で電極層を結合する必要がない。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を以下で詳細に説明する。
【0017】以後の説明に用いる図面において、圧電材
料内の矢印は分極方向を示す。
【0018】(第1実施例)図1において、厚さ方向に
分極されたチタン酸ジルコン酸鉛の圧電物質からなる、
厚さ400μmの圧電基板20と厚さ1mmの圧電基板
21をその分極方向50、51が互いに反対方向である
ようにポリイミドの基板接合層30で接着し、積層基板
11を構成した。積層基板11には、図2に示すよう
に、ダイヤモンドカッティング円板を用いて深さ800
μm、幅100μmの平行溝を互いに平行に169μm
のピッチで多数加工し、多数の平行流路35を形成し
た。カッティングを積層基板11を構成する薄い圧電基
板20側から行ない、溝の深さを薄い圧電基板20の厚
さ400μmの2倍とすることにより、隣接する流路を
区画する側壁である変形部36が基板接合層30に関し
て対称となるよう形成できる。本実施例においては、ポ
リイミドの基板接合層30は圧電基板20の厚さに比べ
十分に薄いため、圧電基板20の2倍の溝深さとした
が、基板接合層30が厚い場合には基板接合層30の厚
さを加えた溝深さとすることにより、変形部36が基板
接合層30に関して対称となるよう形成できる。溝を形
成した積層基板111には、図3に示すように、流路3
5の内面に電極層40を蒸着形成し、不要な電極部を除
去した後、インク液密性を持つポリイミドのストリップ
シールからなる接合シール層45を用いて、厚さ400
μmのアルミナ基板25を接合し、圧力発生室5を形成
した。図1〜3のプロセスで形成された圧力発生室5を
図4に示すようにノズルプレート2に形成したノズル3
とインク供給手段9に接続し、電極層40を図5に示す
ように電気的アクチュエート手段70に接続することに
より、インクジェットヘッドが構成される。
【0019】次に、本実施例の圧力発生室を用いたイン
クジェットヘッドの動作原理を図5、6を用いて概説す
る。図5において、圧力発生室5内に形成されている電
極40a、40bは電気的に接続され、各流路ごとに電
気的アクチュエート手段である駆動用ドライバ素子70
に接続されている。ドライバ素子70は制御部71から
の制御信号72に対応して、直流電源73より高電圧出
力あるいは低電圧出力を各圧力発生室5内の電極40に
選択的に供給する。各圧力発生室5は一つ飛ばし(偶数
番と奇数番)の2つにグループ化され、それぞれのグル
ープごとに時間で区画化され交互に駆動される。図6に
示すように、選択された圧力発生室5aとその隣接する
圧力発生室5b、5bとを区画する側壁である変形部3
6、36に、圧電物質の分極方向50、51と直交する
ように、選択された圧力発生室5aとその隣接する圧力
発生室5b、5bとに接続されるドライバ素子を制御す
ると、圧電物質からなる変形部36は剪断モードで図示
のように変形する。この変形によって、選択された圧力
発生室5aの容積が縮小し圧力発生室5aを満たすイン
ク6に圧力が発生する。発生した圧力は、圧力発生室5
a内を伝搬し、ノズル(図4参照)からインク滴を吐出
させる。
【0020】以後に説明する実施例においても、基本動
作原理は同様である。
【0021】(第2実施例)図7において、厚さ方向に
分極されたチタン酸ジルコン酸鉛の圧電物質からなる、
厚さ400μmの圧電基板20、22と厚さ1.5mm
の圧電基板21をその分極方向50、51が接合面にお
いて互いに反対方向であるようにポリイミドの基板接合
層30で接着し、積層基板13を構成した。積層基板1
3には、図8に示すように、ダイヤモンドカッティング
円板を用いて、積層基板13の両面に深さ800μm、
幅100μmの平行溝を互いに平行に169μmのピッ
チで、積層基板13の両面で1/2ピッチ位置をずらし
て多数加工し、多数の平行流路35を形成した。カッテ
ィング溝の深さを薄い圧電基板20、22の厚さ400
μmの2倍とすることにより、隣接する流路を区画する
側壁である変形部36が基板接合層30に関して対称と
なるよう形成できる。溝を形成した積層基板113に
は、図9に示すように、流路35の内面に電極層40を
蒸着形成し、不要な電極部を除去した後、インク液密性
を持つポリイミドのストリップシールからなる接合シー
ル層45を用いて、厚さ400μmのアルミナ基板25
を接合し、圧力発生室5を形成した。
【0022】(第3実施例)図10において、厚さ方向
に分極されたチタン酸ジルコン酸鉛の圧電物質からな
る、厚さ400μmの圧電基板20、23と厚さ600
μmの圧電基板21、22をその分極方向50、51が
接合面において互いに反対方向で、ベース基板であるア
ルミナ基板26を挟んで対称になるようポリイミドの基
板接合層30で接着し、積層基板14を構成した。積層
基板14には、図11に示すように、ダイヤモンドカッ
ティング円板を用いて、積層基板14の両面に深さ80
0μm、幅100μmの平行溝を互いに平行に169μ
mのピッチで、積層基板14の両面で1/2ピッチ位置
をずらして多数加工し、多数の平行流路35を形成し
た。溝を形成した積層基板114には、図12に示すよ
うに、流路35の内面に電極層40を蒸着形成し、不要
な電極部を除去した後、インク液密性を持つポリイミド
のストリップシールからなる接合シール層45を用い
て、厚さ400μmのアルミナ基板25を接合し、圧力
発生室5を形成した。本実施例のような積層基板114
の両側に圧力発生室5が形成される構成において、積層
基板114の両側の圧力発生室5の間に圧電物質より十
分に誘電率の低い物質をベース基板26として積層する
ことによって、ベース基板26の両側の圧力発生室5間
の電気的結合が小さくなり、クロストークを十分に小さ
くすることが可能となった。
【0023】(第4実施例)図13において、厚さ方向
に分極されたチタン酸ジルコン酸鉛の圧電物質からなる
厚さの等しい圧電基板20、21、22、23とベース
基板であるアルミナ基板26とを、その分極方向50、
51が圧電物質どうしの接合面において互いに反対方向
であるようにポリイミドの基板接合層30で接着し、積
層基板15を構成した。積層基板15には、図14に示
すように、ダイヤモンドカッティング円板を用いて、ア
ルミナ基板26に達する深さに、積層基板15の両面に
平行溝を互いに平行に、積層基板15の両面で1/2ピ
ッチ位置をずらして多数加工し、多数の平行流路35を
形成した。互いに接合された圧電物質からなる圧電基板
20、21、22、23の厚さを等しくし、圧電基板2
0、21、22、23の厚さにわたってカッティングす
ることにより、隣接する流路を区画する側壁の一部であ
る変形部36が基板接合層30に関して対称となるよう
形成できる。溝を形成した積層基板115には、図15
に示すように、流路の内面に電極層40を蒸着形成し、
不要な電極部を除去した後、インク液密性を持つポリイ
ミドのストリップシールからなる接合シール層45を用
いてアルミナ基板25を接合し、圧力発生室5を形成し
た。本実施例のような積層基板115の両側に圧力発生
室5が形成される構成において、ベース基板26の材料
を圧電物質より十分に誘電率の低いアルミナとすること
によって、ベース基板26の両側の圧力発生室5間の電
気的結合が小さくなり、クロストークを十分に小さくす
ることが可能となった。また、圧電物質が変形部36に
のみ使用されているため経済的で、強度と加工安定性を
もたらす事ができた。また、圧力発生室5の体積変化量
と独立に流路深さを設計できるため、流路抵抗設計の自
由度が増え、最適化設計が容易となった。
【0024】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドは、ノズ
ルの並び方向に互いに間隔を有する多数の平行な流路を
有し、これら流路の側壁の一部または全表面に電極が形
成され、側壁はその一部または全体が圧電物質で構成さ
れ、この側壁の電気的アクチュエート手段による変形に
より流路内の圧力を変化させて、流路の一端に形成され
たノズルからインク滴を噴射せしめるインクジェットヘ
ッドであって、流路を形成する圧電物質は、少なくとも
2枚の厚さ方向に分極された圧電基板を接合部を挟んで
分極方向が互いに反対方向となるように対称に積層する
ことで構成され、少なくとも一枚の圧電基板は厚み方向
に貫通されており該圧電基板の厚み全体にわたって流路
を形成していることにより、厚さ方向に分極された圧電
基板同士を接合した後に流路を形成することが可能とな
るため、従来の如く一方の圧電基板と他方の圧電基板の
流路の相対的位置合わせの必要がなく、且つ接着剤のは
み出しによって流路を塞ぐようなことがないため、相対
位置精度の高い精密な流路を形成できることから、高密
度、高ノズル数、そして信頼性の高いインクジェットヘ
ッドを提供できるという効果を有する。また、係るイン
クジェットヘッドにおいて、厚みの異なる圧電基板を積
層させて、厚い方の圧電基板には、薄い方の圧電基板に
形成された流路と同一の深さの流路が、薄い方の圧電基
板に形成された流路と対応して形成されていることによ
り、圧力発生室となる流路を区画する側壁の圧電物質
が、接合部に関して対称である構造を容易に形成できる
という効果を有する。また、係るインクジェットヘッド
において、積層された圧電基板が、ベース基板上に配置
され、流路が、積層された圧電基板の表面からベース基
板に到達する深さで形成されていることにより、圧力発
生室となる流路を区画する側壁の圧電物質が、接合部に
関して対称である構造を容易に形成できるという効果を
有する。また、係るインクジェットヘッドにおいて、ベ
ース基板が、圧電物質より誘電率の低い絶縁物質よりな
ることにより、各圧力発生室に形成される電極間の電気
的結合を抑えることができるという効果を有する。
【0025】また、厚さの異なる圧電基板を接合し、厚
い圧電基板の流路の深さが薄い圧電基板の厚さと等しく
なるよう薄い圧電基板側から流路を形成する、あるい
は、ベース基板上に厚さの等しい圧電基板2枚を積層
し、圧電基板の表面からベース基板に到達する深さに流
路を形成することにより、圧力発生室となる流路を区画
する側壁の圧電物質が、接合部に関して対称である構造
を容易に形成できる。
【0026】さらに、ベース基板の材料を圧電物質より
誘電率の低い絶縁物質とすることにより、各圧力発生室
に形成される電極間の電気的結合を押さえることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッド及びその製
造方法の第1実施例を示す工程図。
【図2】同じく工程図。
【図3】同じく工程図。
【図4】同じく工程図。
【図5】本発明によるインクジェットヘッドの作動原理
説明図。
【図6】同じく作動原理説明図。
【図7】本発明によるインクジェットヘッド及びその製
造方法の第2実施例を示す工程図。
【図8】同じく工程図。
【図9】同じく工程図。
【図10】本発明によるインクジェットヘッド及びその
製造方法の第3実施例を示す工程図。
【図11】同じく工程図。
【図12】同じく工程図。
【図13】本発明によるインクジェットヘッド及びその
製造方法の第4実施例を示す工程図。
【図14】同じく工程図。
【図15】同じく工程図。
【図16】従来のインクジェットヘッド及びその製造方
法を示す工程図。
【図17】同じく工程図。
【図18】同じく工程図。
【符号の説明】
2 ノズルプレート 3 ノズル 5 圧力発生室 9 インク供給手段 20、21、22、23 圧電基板 26 ベース基板 30 基板接合層 35 流路 36 側壁(変形部) 40 電極層 50、51 分極方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/16 B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルの並び方向に互いに間隔を有する
    多数の平行な流路を有し、これら流路の側壁の一部また
    は全表面に電極が形成され、前記側壁はその一部または
    全体が圧電物質で構成され、この側壁の電気的アクチュ
    エート手段による変形により前記流路内の圧力を変化さ
    せて、流路の一端に形成されたノズルからインク滴を噴
    射せしめるインクジェットヘッドであって、 前記流路を形成する圧電物質は、少なくとも2枚の厚さ
    方向に分極された圧電基板を接合部を挟んで分極方向が
    互いに反対方向となるように対称に積層することで構成
    され、少なくとも一枚の圧電基板は厚み方向に貫通され
    ており該圧電基板の厚み全体にわたって流路を形成して
    いることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記積層された圧電基板において、前記
    厚み方向に貫通された圧電基板は、他の圧電基板よりも
    厚みが薄いことを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記厚い圧電基板には、前記薄い圧電基
    板に形成された流路と同一の深さの流路が、前記薄い圧
    電基板に形成された流路と対応して形成されていること
    を特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記積層された圧電基板がベース基板上
    に配置され、前記積層された圧電基板の表面からベース
    基板に到達する深さで流路が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ベース基板が、前記圧電物質より誘
    電率の低い絶縁物質よりなることを特徴とする請求項4
    記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 ノズルの並び方向に互いに間隔を有する
    多数の平行な流路を有し、これら流路の側壁の一部また
    は全表面に電極が形成され、前記側壁はその一部または
    全体が圧電物質で構成され、この側壁の電気的アクチュ
    エート手段による変形により前記流路内の圧力を変化さ
    せて、流路の一端に形成されたノズルからインク滴を噴
    射せしめるインクジェットヘッドの製造方法であって、
    厚さ方向に分極された圧電物質からなる圧電基板同士
    を、接合部を挟んで分極方向が互いに反対方向となるよ
    うに積層し、積層基板を形成する工程と、前記積層基板
    表面へ、互いに間隔を有する多数の平行な流路を形成す
    る工程と、前記積層基板に形成された流路の内面に、電
    極層を形成する工程と、前記流路及び電極層が形成され
    た前記積層基板の表面へ、基板を接合する工程とからな
    ることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
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