JPH08318326A - 板金成形加工方法 - Google Patents
板金成形加工方法Info
- Publication number
- JPH08318326A JPH08318326A JP7126321A JP12632195A JPH08318326A JP H08318326 A JPH08318326 A JP H08318326A JP 7126321 A JP7126321 A JP 7126321A JP 12632195 A JP12632195 A JP 12632195A JP H08318326 A JPH08318326 A JP H08318326A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming
- processing
- work
- heated
- slit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワークに成形加工を行う際、加工負荷の軽減
を図って容易に成形加工を行い得るようにした板金成形
加工方法を提供することにある。 【構成】 ワークWに成形加工を行う際、ワークWにお
ける成形加工領域と非成形加工領域との境界線に適宜な
間隔でスリット加工Sを行った後、前記成形加工領域を
加熱せしめると共に、加熱状態下で前記成形加工領域に
成形加工を行うことを特徴とする。
を図って容易に成形加工を行い得るようにした板金成形
加工方法を提供することにある。 【構成】 ワークWに成形加工を行う際、ワークWにお
ける成形加工領域と非成形加工領域との境界線に適宜な
間隔でスリット加工Sを行った後、前記成形加工領域を
加熱せしめると共に、加熱状態下で前記成形加工領域に
成形加工を行うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板金成形加工方法に
係り、更に詳細には、ワークの成形加工領域を加熱せし
めて成形加工を容易に行うようにした板金成形加工方法
に関する。
係り、更に詳細には、ワークの成形加工領域を加熱せし
めて成形加工を容易に行うようにした板金成形加工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工程の簡素化のためワークの切
断、成形、曲げ、溶接等を1台の板材加工機によりロボ
ットを用いて行う方法が採用され、そこで、切断、溶接
等をレーザ加工機により行っていると共に、成形加工は
パンチ、ダイによるパンチング加工機で行っている。そ
のため、成形加工はすべて冷間状態で行われていた。
断、成形、曲げ、溶接等を1台の板材加工機によりロボ
ットを用いて行う方法が採用され、そこで、切断、溶接
等をレーザ加工機により行っていると共に、成形加工は
パンチ、ダイによるパンチング加工機で行っている。そ
のため、成形加工はすべて冷間状態で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の板金成形方法は、冷間状態における塑性変形である
から大きな加工負荷が掛って、板材加工機にたわみを生
じる等のため、高い加工精度が得られない等の問題があ
った。
来の板金成形方法は、冷間状態における塑性変形である
から大きな加工負荷が掛って、板材加工機にたわみを生
じる等のため、高い加工精度が得られない等の問題があ
った。
【0004】この発明の目的はワークに成形加工を行う
際、加工負荷の軽減を図って容易に成形加工を行い得る
ようにした板金成形加工方法を提供することにある。
際、加工負荷の軽減を図って容易に成形加工を行い得る
ようにした板金成形加工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1による発明の板金成形加工方法は、ワークに
成形加工を行う際、ワークにおける成形加工領域と非成
形加工領域との境界線に適宜な間隔でスリット加工を行
った後、前記成形加工領域を加熱せしめると共に、加熱
状態下で前記成形加工領域に成形加工を行うことを特徴
とするものである。
に請求項1による発明の板金成形加工方法は、ワークに
成形加工を行う際、ワークにおける成形加工領域と非成
形加工領域との境界線に適宜な間隔でスリット加工を行
った後、前記成形加工領域を加熱せしめると共に、加熱
状態下で前記成形加工領域に成形加工を行うことを特徴
とするものである。
【0006】請求項2による発明の板金成形加工方法
は、前記請求項1記載の成形加工後に前記スリットの部
分に溶接またはメタルパウダの充填を行うことを特徴と
するものである。
は、前記請求項1記載の成形加工後に前記スリットの部
分に溶接またはメタルパウダの充填を行うことを特徴と
するものである。
【0007】請求項3による発明の板金成形加工方法
は、請求項1,2記載の前記成形加工領域の加熱をレー
ザビームによる熱エネルギーで行うことを特徴とするも
のである。
は、請求項1,2記載の前記成形加工領域の加熱をレー
ザビームによる熱エネルギーで行うことを特徴とするも
のである。
【0008】請求項4による発明の板金成形加工方法
は、請求項1,2,3記載の前記スリット加工をレーザ
加工機で、前記成形加工をパンチとダイとの協働で行う
ことを特徴とするものである。
は、請求項1,2,3記載の前記スリット加工をレーザ
加工機で、前記成形加工をパンチとダイとの協働で行う
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】以上のような請求項1による発明の板金成形加
工方法とすることにより、ワークの成形加工領域と非成
形加工領域との境界線にスリット加工を行う。このスリ
ット加工後に成形加工領域をレーザビームなどによって
加熱せしめる。そして、この加熱状態下で成形加工領域
に成形加工を行うことにより、加工負荷の軽減が図られ
て容易に成形加工が行われて高加工精度が図られる。
工方法とすることにより、ワークの成形加工領域と非成
形加工領域との境界線にスリット加工を行う。このスリ
ット加工後に成形加工領域をレーザビームなどによって
加熱せしめる。そして、この加熱状態下で成形加工領域
に成形加工を行うことにより、加工負荷の軽減が図られ
て容易に成形加工が行われて高加工精度が図られる。
【0010】請求項2による発明の板金成形加工方法と
することにより、成形加工後にスリットの部分に溶接ま
たはメタルパウダの充填が行われる。その結果、成形形
状の強度が図られると共に仕上り精度が良好となる。
することにより、成形加工後にスリットの部分に溶接ま
たはメタルパウダの充填が行われる。その結果、成形形
状の強度が図られると共に仕上り精度が良好となる。
【0011】請求項3,4による板金成形加工方法とす
ることにより、成形加工領域の加熱をレーザビームによ
る熱エネルギーで行い、またスリット加工をレーザ加工
機で、成形加工をパンチとダイとの協働で行われるか
ら、より一層の加工負荷の軽減と高加工精度が図られ
る。
ることにより、成形加工領域の加熱をレーザビームによ
る熱エネルギーで行い、またスリット加工をレーザ加工
機で、成形加工をパンチとダイとの協働で行われるか
ら、より一層の加工負荷の軽減と高加工精度が図られ
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0013】図5および図6を参照するに、板材加工機
1は、ほぼ半球状のカバー3内に設けられている。前記
カバー3には、ワークWを搬入する図示省略のワーク搬
入口と製品を搬出する図示省略の製品搬出口が設けられ
ている。また、適宜位置に透明なプラスチックなどから
なる窓が備えられていて、内部を覗けるようになってい
る。
1は、ほぼ半球状のカバー3内に設けられている。前記
カバー3には、ワークWを搬入する図示省略のワーク搬
入口と製品を搬出する図示省略の製品搬出口が設けられ
ている。また、適宜位置に透明なプラスチックなどから
なる窓が備えられていて、内部を覗けるようになってい
る。
【0014】前記カバー3内には図7も併せて参照する
に、搬送路の両側に左手ロボット5、右手ロボット7が
配置されていると共に、この左手ロボット5、右手ロボ
ット7に装着された工具を交換するツールマガジン9が
図7に示されているように、設けられている。また搬送
路に近接してレーザ加工機11が配置されている。
に、搬送路の両側に左手ロボット5、右手ロボット7が
配置されていると共に、この左手ロボット5、右手ロボ
ット7に装着された工具を交換するツールマガジン9が
図7に示されているように、設けられている。また搬送
路に近接してレーザ加工機11が配置されている。
【0015】このレーザ加工機11は、X1 ,Y1 ,Z
1 の直線3軸とA1 ,B1 の回転2軸およびCのギャッ
プセンサ1軸を備えている。また、左手、右手ロボット
5,7も同様にX2 ,X3 ;Y2 ,Y3 ;Z2 ,Z3 の
直線3軸、A2 ,A3 の回転1軸とを備えていて、
A2 ,A3 の回転軸にはグリッパG1 とG2 が設けられ
ている。さらに、シャトル13にはX5 の直線軸とAQ
の回転軸とを備え、ツールマガジン9にはYT の直線軸
が備えられ、機械全体では合計17軸で構成されてい
る。
1 の直線3軸とA1 ,B1 の回転2軸およびCのギャッ
プセンサ1軸を備えている。また、左手、右手ロボット
5,7も同様にX2 ,X3 ;Y2 ,Y3 ;Z2 ,Z3 の
直線3軸、A2 ,A3 の回転1軸とを備えていて、
A2 ,A3 の回転軸にはグリッパG1 とG2 が設けられ
ている。さらに、シャトル13にはX5 の直線軸とAQ
の回転軸とを備え、ツールマガジン9にはYT の直線軸
が備えられ、機械全体では合計17軸で構成されてい
る。
【0016】板材加工機1は、コモンベース15上に四
角枠状に形成された本体フレーム17により構成され、
コモンベース15上にはX軸方向(図5において図面に
直交する方向、図6において左右方向)へ移動自在な前
記シャトル13が設けられていて、このシャトル13は
コモンベース15上にX軸方向へ延伸して敷設されたレ
ール上を例えば駆動モータによりX軸方向に自在に移動
する。シャトル13上に立設された支柱19に図示を省
略したがワークWを把持するクランプ部材が装着され、
このクランプ部材にてワークWを把持し、ワークWは水
平あるいは垂直状態に保持されることとなる。
角枠状に形成された本体フレーム17により構成され、
コモンベース15上にはX軸方向(図5において図面に
直交する方向、図6において左右方向)へ移動自在な前
記シャトル13が設けられていて、このシャトル13は
コモンベース15上にX軸方向へ延伸して敷設されたレ
ール上を例えば駆動モータによりX軸方向に自在に移動
する。シャトル13上に立設された支柱19に図示を省
略したがワークWを把持するクランプ部材が装着され、
このクランプ部材にてワークWを把持し、ワークWは水
平あるいは垂直状態に保持されることとなる。
【0017】前記コモンベース15上に立設された本体
フレーム17は4本の支柱と、この支柱の上面に四角枠
状の上部梁が一体的に設けられて構成されている。この
四角枠状の上部梁の上面にはレーザ加工機用X軸キャレ
ッジ21が架設され、X軸方向へ延伸して設けられたネ
ジ部材23が回転することによりX軸方向に移動するこ
とになる。
フレーム17は4本の支柱と、この支柱の上面に四角枠
状の上部梁が一体的に設けられて構成されている。この
四角枠状の上部梁の上面にはレーザ加工機用X軸キャレ
ッジ21が架設され、X軸方向へ延伸して設けられたネ
ジ部材23が回転することによりX軸方向に移動するこ
とになる。
【0018】前記レーザ加工機用X軸キャレッジ21の
側面には、レーザ加工ヘッド25がY軸方向(5におい
て左右方向、図6において図面に直交する方向)および
Z軸方向(図5および図6において上下方向)へ移動自
在に設けられている。すなわち、レーザ加工機用X軸キ
ャレッジ21の側面に案内部材がY軸方向へ延伸して設
けられ、レーザ加工ヘッド25がY軸方向へ移動するこ
とになる。
側面には、レーザ加工ヘッド25がY軸方向(5におい
て左右方向、図6において図面に直交する方向)および
Z軸方向(図5および図6において上下方向)へ移動自
在に設けられている。すなわち、レーザ加工機用X軸キ
ャレッジ21の側面に案内部材がY軸方向へ延伸して設
けられ、レーザ加工ヘッド25がY軸方向へ移動するこ
とになる。
【0019】また、レーザ加工ヘッド25に設けたノズ
ル27は、図示を省略したが駆動モータあるいはシリン
ダ等によりZ軸方向へ移動位置決め自在に設けられてい
る。
ル27は、図示を省略したが駆動モータあるいはシリン
ダ等によりZ軸方向へ移動位置決め自在に設けられてい
る。
【0020】前記本体フレーム17の片側にはレーザ発
振器29がコモンベース15上に立設された支持台に支
持されている。このレーザ発振器29から発振されたレ
ーザビームLBを前記レーザ加工機11へ通ずるため図
6に示されているように、レーザビームガイド31がレ
ーザ発振器29とレーザ加工機11との間に設けられて
いる。そして、レーザ発振器29より発振されたレーザ
ビームLBをノズル27よりワークWに照射して、所望
の切断あるいは溶接加工さらには熱加工が行われること
となる。
振器29がコモンベース15上に立設された支持台に支
持されている。このレーザ発振器29から発振されたレ
ーザビームLBを前記レーザ加工機11へ通ずるため図
6に示されているように、レーザビームガイド31がレ
ーザ発振器29とレーザ加工機11との間に設けられて
いる。そして、レーザ発振器29より発振されたレーザ
ビームLBをノズル27よりワークWに照射して、所望
の切断あるいは溶接加工さらには熱加工が行われること
となる。
【0021】図5および図7に示されているように、工
具としては左手ロボット5の先端にグリッパG1 により
パンチ33が把持されていると共に、右手ロボット7の
先端にグリッパG2 によりダイ35が把持されている。
具としては左手ロボット5の先端にグリッパG1 により
パンチ33が把持されていると共に、右手ロボット7の
先端にグリッパG2 によりダイ35が把持されている。
【0022】なお、図5に示す通り左手、右手ロボット
5,7のフレーム37と、コモンベース15およびレー
ザ加工機用X軸キャレッジ21は受圧接合部材Jによっ
て一体的に係合せしめられている。その結果、成形等の
加工時に発生する負荷は板材加工機の本体フレームに加
わらず、加工時のたわみは左手、右手ロボット5,7の
フレーム37で受け止めるのでたわみは少なくなり、加
工精度が優れている。
5,7のフレーム37と、コモンベース15およびレー
ザ加工機用X軸キャレッジ21は受圧接合部材Jによっ
て一体的に係合せしめられている。その結果、成形等の
加工時に発生する負荷は板材加工機の本体フレームに加
わらず、加工時のたわみは左手、右手ロボット5,7の
フレーム37で受け止めるのでたわみは少なくなり、加
工精度が優れている。
【0023】上記構成により、ワークWに成形加工を行
う動作を説明すると、まず図1(A)に示されているワ
ークWにおける成形加工領域と非成形加工領域との境界
線に図5に示されているノズル27を用いて適宜な間隙
で図1(B)に示されているようにスリット加工Sを行
った後に、図1(C)に示されているように前記成形加
工領域を同じく図5に示されているノズル27を用いて
加熱せしめる。この際にレーザビーム照射熱がワークW
の鋼板を伝導によって周囲に拡散することを、スリット
加工Sによって遮断されるので少ないエネルギーによっ
ても被加熱部分Hは極めて高温に達する。次いでこの加
熱状態下で前記被加熱部分Hに対して、図5に示されて
いる左手ロボット5及び右手ロボット7が、パンチ33
及びダイ35を介してワークWを左右から押圧し合うこ
とによってこれらの協働により、被加熱部分Hに成形加
工が行われ、図1(D)及び図1(E)に示されている
ような製品の形状となる。ここに図1(D)は成形加工
されたワークWの側面図であり、図1(E)はその正面
図である。この際に前記被加熱部分Hは高温になり熱間
で成形加工されるので変形抵抗が減少するとともに塑性
伸び加工限界が増加して、成形加工が容易になると共
に、負荷が小さい。成形加工の際の負荷が小さいので板
金加工機1のたわみも少ないので高精度の加工が可能で
あると共に、大きなワークWの加工が可能である。
う動作を説明すると、まず図1(A)に示されているワ
ークWにおける成形加工領域と非成形加工領域との境界
線に図5に示されているノズル27を用いて適宜な間隙
で図1(B)に示されているようにスリット加工Sを行
った後に、図1(C)に示されているように前記成形加
工領域を同じく図5に示されているノズル27を用いて
加熱せしめる。この際にレーザビーム照射熱がワークW
の鋼板を伝導によって周囲に拡散することを、スリット
加工Sによって遮断されるので少ないエネルギーによっ
ても被加熱部分Hは極めて高温に達する。次いでこの加
熱状態下で前記被加熱部分Hに対して、図5に示されて
いる左手ロボット5及び右手ロボット7が、パンチ33
及びダイ35を介してワークWを左右から押圧し合うこ
とによってこれらの協働により、被加熱部分Hに成形加
工が行われ、図1(D)及び図1(E)に示されている
ような製品の形状となる。ここに図1(D)は成形加工
されたワークWの側面図であり、図1(E)はその正面
図である。この際に前記被加熱部分Hは高温になり熱間
で成形加工されるので変形抵抗が減少するとともに塑性
伸び加工限界が増加して、成形加工が容易になると共
に、負荷が小さい。成形加工の際の負荷が小さいので板
金加工機1のたわみも少ないので高精度の加工が可能で
あると共に、大きなワークWの加工が可能である。
【0024】次いで図1(F)に示されているようにス
リット加工Sに図5に示されているノズル27を用い
て、溶接して充填する。この際スリット加工Sの幅が広
い場合はメタルパウダーの溶射により充填を行うのがよ
く、また、レーザによる溶接とメタルパウダーの溶射の
両方を組合せて行うことも可能である。
リット加工Sに図5に示されているノズル27を用い
て、溶接して充填する。この際スリット加工Sの幅が広
い場合はメタルパウダーの溶射により充填を行うのがよ
く、また、レーザによる溶接とメタルパウダーの溶射の
両方を組合せて行うことも可能である。
【0025】図2及び図5を参照するに、バーリング加
工を行う場合においても同様に図2(A)に示されてい
るようにワークWにおける成形加工領域と非成形加工領
域の境界線に図5に示されているノズル27を用いて適
宜な間隙でスリット加工Sを行った後、同じくノズル2
7を用いて被加熱部分Hにレーザビームを照射して加熱
する。この際前述の通り熱拡散がスリット加工Sによっ
て遮断されているので被加熱部分Hは高温に達し、次い
でこの加熱状態下で図2(C)に示されているようにワ
ークWの被加熱部分Hにダイ33とパンチ35との協働
により打抜き・穴拡げ・しごきの加工を含むバーリング
加工が行われる。その結果、図2(B)の側断面図で示
す製品が得られる。この際も熱間で加工されるので負荷
が小さく板材加工機1のたわみが少なく高精度の加工が
行われ、かつ大型のワークWの処理が可能である。
工を行う場合においても同様に図2(A)に示されてい
るようにワークWにおける成形加工領域と非成形加工領
域の境界線に図5に示されているノズル27を用いて適
宜な間隙でスリット加工Sを行った後、同じくノズル2
7を用いて被加熱部分Hにレーザビームを照射して加熱
する。この際前述の通り熱拡散がスリット加工Sによっ
て遮断されているので被加熱部分Hは高温に達し、次い
でこの加熱状態下で図2(C)に示されているようにワ
ークWの被加熱部分Hにダイ33とパンチ35との協働
により打抜き・穴拡げ・しごきの加工を含むバーリング
加工が行われる。その結果、図2(B)の側断面図で示
す製品が得られる。この際も熱間で加工されるので負荷
が小さく板材加工機1のたわみが少なく高精度の加工が
行われ、かつ大型のワークWの処理が可能である。
【0026】図3及び図5を参照するに楕円状の成形加
工をする場合においても同様に図3(A)に示されてい
るように前述の通りの個所に図5に示されているノズル
27を用いて、前述のようにスリット加工Sを行った
後、同じくノズル27を用いて被加熱部分Hにレーザビ
ームを照射して加熱しこの際前述の通り熱拡散が遮断さ
れ高温となり、この加熱状態下で図3(C)に示されて
いるようにワークWの被加熱部分Hに楕円状ダイ穴を有
するダイ35と楕円状パンチ33との協働により成形加
工が行われる。その結果、図3(B)の側断面図で示す
製品が得られる。この際も熱間で加熱されるので負荷が
小さく板材加工機1のたわみが少なく高精度の加工が行
われ、かつ大型のワークWの処理が可能である。
工をする場合においても同様に図3(A)に示されてい
るように前述の通りの個所に図5に示されているノズル
27を用いて、前述のようにスリット加工Sを行った
後、同じくノズル27を用いて被加熱部分Hにレーザビ
ームを照射して加熱しこの際前述の通り熱拡散が遮断さ
れ高温となり、この加熱状態下で図3(C)に示されて
いるようにワークWの被加熱部分Hに楕円状ダイ穴を有
するダイ35と楕円状パンチ33との協働により成形加
工が行われる。その結果、図3(B)の側断面図で示す
製品が得られる。この際も熱間で加熱されるので負荷が
小さく板材加工機1のたわみが少なく高精度の加工が行
われ、かつ大型のワークWの処理が可能である。
【0027】図4及び図5を参照するに、長方形の上底
と楕円状下底からなる製品を加工する場合も同様に図4
(A)に示されているように、前述の個所を図5に示さ
れているノズル27を用いて、前述のようにスリット加
工S及び加熱を行って被加熱部分Hを高温にし、この加
熱状態下で図4(B)の側断面図で示されている製品が
得られる。この際も熱間で加工されるので負荷が小さく
前述同様の効果が得られる。
と楕円状下底からなる製品を加工する場合も同様に図4
(A)に示されているように、前述の個所を図5に示さ
れているノズル27を用いて、前述のようにスリット加
工S及び加熱を行って被加熱部分Hを高温にし、この加
熱状態下で図4(B)の側断面図で示されている製品が
得られる。この際も熱間で加工されるので負荷が小さく
前述同様の効果が得られる。
【0028】なお、この発明は、前述した各実施例に限
定されることなく、適宜な変更、例えば「スリット切
断」の形状、範囲を変更してもよく、レーザビームの照
射範囲を変更してもよく、照射するエネルギー源も放電
アーク、ガス火炎でも、それぞれの態様で実施し得るも
のである。
定されることなく、適宜な変更、例えば「スリット切
断」の形状、範囲を変更してもよく、レーザビームの照
射範囲を変更してもよく、照射するエネルギー源も放電
アーク、ガス火炎でも、それぞれの態様で実施し得るも
のである。
【0029】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項1による発明によれば、スリット切断
を行い、次いでワークの成形加工領域を加熱し、次いで
この熱間状態で成形加工を行うので、変形抵抗が減少す
るので、成形加工の負荷が大幅に軽減させることができ
ると共に、容易に成形加工を行うことができ、高加工精
度を図ることができる。
るように、請求項1による発明によれば、スリット切断
を行い、次いでワークの成形加工領域を加熱し、次いで
この熱間状態で成形加工を行うので、変形抵抗が減少す
るので、成形加工の負荷が大幅に軽減させることができ
ると共に、容易に成形加工を行うことができ、高加工精
度を図ることができる。
【0030】請求項2による発明によれば、成形加工後
にスリットの部分に溶接またはメタルパウダの充填が行
われるから、成形形状の強度アップを図ることができる
と共に仕上り精度が良好となる。
にスリットの部分に溶接またはメタルパウダの充填が行
われるから、成形形状の強度アップを図ることができる
と共に仕上り精度が良好となる。
【0031】請求項3,4による発明によれば、成形加
工領域の加熱をレーザビームによる熱エネルギーで行
い、またスリット加工をレーザ加工機で、成形加工をパ
ンチとダイとの協働で行われるから、より一層の加工負
荷の軽減と高加工精度を図ることができる。
工領域の加熱をレーザビームによる熱エネルギーで行
い、またスリット加工をレーザ加工機で、成形加工をパ
ンチとダイとの協働で行われるから、より一層の加工負
荷の軽減と高加工精度を図ることができる。
【図1】この発明の方法の工程を示す説明図である。
【図2】この発明の方法の概要を示す説明図である。
【図3】この発明の方法の概要を示す説明図である。
【図4】この発明の方法の概要を示す説明図である。
【図5】この発明の方法の実施に使用される板材加工機
の主要部を示す側面図である。
の主要部を示す側面図である。
【図6】図1における正面図である。
【図7】図1における各加工機の軸構成図である。
1 板材加工機 5 左手ロボット 7 右手ロボット 11 レーザ加工機 25 レーザ加工ヘッド 27 ノズル 33 パンチ 35 ダイ W ワーク S スリット加工 H 被加熱部分
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークに成形加工を行う際、ワークにお
ける成形加工領域と非成形加工領域との境界線に適宜な
間隔でスリット加工を行った後、前記成形加工領域を加
熱せしめると共に、加熱状態下で前記成形加工領域に成
形加工を行うことを特徴とする板金成形加工方法。 - 【請求項2】 前記成形加工後に前記スリットの部分に
溶接またはメタルパウダの充填を行うことを特徴とする
請求項1記載の板金成形加工方法。 - 【請求項3】 前記成形加工領域の加熱をレーザビーム
による熱エネルギーで行うことを特徴とする請求項1,
2記載の板金成形加工方法。 - 【請求項4】 前記スリット加工をレーザ加工機で、前
記成形加工をパンチとダイとの協働で行うことを特徴と
する請求項1,2,3記載の板金成形加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126321A JPH08318326A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 板金成形加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7126321A JPH08318326A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 板金成形加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08318326A true JPH08318326A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=14932298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7126321A Abandoned JPH08318326A (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 板金成形加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08318326A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2011083672A1 (ja) * | 2010-01-05 | 2013-05-13 | アルプス電気株式会社 | 突形成部材及び突形成部材の製造方法 |
CN112756704A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-07 | 北京机科国创轻量化科学研究院有限公司 | 一种难加工金属的特种加工方法及装置 |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP7126321A patent/JPH08318326A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2011083672A1 (ja) * | 2010-01-05 | 2013-05-13 | アルプス電気株式会社 | 突形成部材及び突形成部材の製造方法 |
JP5467204B2 (ja) * | 2010-01-05 | 2014-04-09 | アルプス電気株式会社 | 突形成部材及び突形成部材の製造方法 |
CN112756704A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-07 | 北京机科国创轻量化科学研究院有限公司 | 一种难加工金属的特种加工方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5118801B2 (ja) | 摩擦攪拌形成工具で所望の非平面の構成に形成する方法、ならびに工作物を所望の非平面の構成に形成するための方法および装置 | |
JP4605576B2 (ja) | 接合素材、その製造法、接合品、及びその製造法 | |
US7377503B2 (en) | Clamp device | |
US20180290234A1 (en) | Composite printing device featuring multi-spindle high-energy-particle-beam deposition welding and milling | |
CN105324208B (zh) | 加工装置 | |
JPH05104366A (ja) | 複合工作機械 | |
JP6992055B2 (ja) | 板状工作物の加工のための工具および工具機械並びに方法 | |
EP1462190B1 (en) | Method and apparatus for incremental forming | |
CN114101712B (zh) | 一体式电弧3d打印增减材制造系统与增减材加工方法 | |
JPH05177366A (ja) | 板金加工方法 | |
ITTO20000648A1 (it) | Procedimento per la produzione di lamiere multispessore e/o multimateriale. | |
JPH08318326A (ja) | 板金成形加工方法 | |
US20200070235A1 (en) | Method and Apparatus for Double-Sided Incremental Flanging | |
JP5891021B2 (ja) | レーザ加工方法、自動プログラミング装置および加工システム | |
EP1560668A1 (en) | Method and apparatus for forming three-dimensional shapes in a sheet metal | |
EP1738860B1 (en) | Clamp device | |
JP3167819B2 (ja) | 三次元板材複合加工装置 | |
JP6852555B2 (ja) | 逐次成形方法 | |
JP2706287B2 (ja) | 折曲げ溶接複合装置 | |
Tsoukantas et al. | Overview of 3D laser materials processing concepts | |
JPH08112631A (ja) | ワーク保持装置 | |
CN214024127U (zh) | 一种型材相惯线切割装置 | |
JPH03216220A (ja) | 複合加工機 | |
JP3393110B2 (ja) | 自動加工装置 | |
JP2000079424A (ja) | 板材の成形加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20050221 |