JPH08318145A - 連続式分散装置 - Google Patents

連続式分散装置

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JPH08318145A
JPH08318145A JP14817095A JP14817095A JPH08318145A JP H08318145 A JPH08318145 A JP H08318145A JP 14817095 A JP14817095 A JP 14817095A JP 14817095 A JP14817095 A JP 14817095A JP H08318145 A JPH08318145 A JP H08318145A
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JP
Japan
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vessel
dispersed
granular media
stirring blade
granular
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JP14817095A
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English (en)
Inventor
Hideo Shimizu
英雄 清水
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Priority to IL11820696A priority patent/IL118206A0/xx
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性、効率性向上の見地から、ベッセル内
の粒状メディアを攪拌羽根によって分散させることによ
り、被分散材料の分散処理を充分に成し、攪拌羽根のエ
ネルギーを顔料分散に有効に利用することを可能とし、
粒状メディアの充填量を縮小することができ、更にミル
ベースのショートパス、チョーキング現象の発生を防止
し、安全性を確保するとともに、高い粉砕効率、分散効
率が得られ、経済的にも有利な連続式分散装置を得るこ
と。 【構成】 被分散材料の給排口を有するベッセル2と、
それぞれ攪拌羽根4を有し、前記ベッセル2内に配置さ
れた平行な2本の回転軸と、及び前記ベッセル2内に充
填された粒状メディア6を有する連続式分散装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッセル内の粒状メデ
ィアを攪拌羽根により分散させることにより、被分散材
料を分散する連続式分散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷インキ、塗料の製造では、粉体顔料
をワニス、溶剤等に高濃度に分散させたミルベースが使
用される。この分散工程では、顔料一次粒子が凝集した
二次粒子からなる粉体顔料をワニス中に粉砕、分散し
て、粗大粒子の存在しない微細な顔料粒子とすることが
印刷インキ、塗料の着色力を向上させるために好まし
い。分散装置としては、従来、サンドミル、グレインミ
ル、ボールミル等が知られている。このような分散装置
の内、分散処理を連続的に行う方式のものでは、図3に
示すように、ベッセル102に通じている原料供給口1
1から連続的にミルベース原料を供給し、ベッセル10
2内で分散処理を行った後、連続的に原料排出口112
から分散処理されたミルベースが排出されるようになっ
ている。しかしながら、供給されたミルベース原料は、
ベッセル内102で一様に分散されず、いわゆるショー
トパスが生じて粗大な顔料粒子を含むミルベースが排出
口より出てきてしまうという問題点があった。更に、粒
状メデイアの動きを観察すると、回転軸103に取付け
られている攪拌羽根104と共回りしており顔料分散に
有効にエネルギーが使われていない。
【0003】粒状メディアの充填率を高くすることによ
って、ショートパスをある程度防止することができる
が、メディアの充填率を高くし過ぎると、ベッセル内部
でメディアが排出口側に偏るチョーキング現象が起こ
り、安定な運転ができなくなる。このため、粒状メデイ
アの充填率は約75〜80%として運転されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みて成されたものであって、ミルベースのショート
パスを防止することができ、また、粒状メディアの共回
りを防止して攪拌羽根のエネルギーを顔料分散に有効に
利用することができ、更にチョーキング現象の防止をす
ることができ、これによって上記の連続分散装置の問題
点を解消し、高い粉砕効率、分散効率が得られ、経済的
にも有利な連続分散装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明の連続式分散装置は、被分散材料の給排口を有す
るベッセルと、それぞれ攪拌羽根を有し前記ベッセル内
に配置された平行な2本の回転軸と、及び前記ベッセル
内に充填された粒状メディアを有することを特徴として
いる。
【0006】
【作用】被分散材料を原料供給口からベッセル内に供給
する。ベッセル内では、回転軸と攪拌羽根が回転し、こ
れによって粒状メディアが駆動され、被分散材料は粒状
メディアと混合した状態で、攪拌羽根に送られて隣り合
う室A、B間を蛇行する。この状態で被分散材料は、ベ
ッセルの入口側端から出口側端まで送られて分散処理が
成される。次いで、粒状メディア分離機構が処理剤の被
分散材料は粒状メディアから分離されて、原料排出口か
ら排出される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の詳細を図面に基づいて説明
する。
【0008】この発明の連続式分散装置1は、ベッセル
2とベッセル2の少なくとも一端面を通って、ベッセル
2内を通過する平行な2本の回転軸3a、3bとを有し
ている。ベッセル2の内部形状は、一例として回転軸3
aを含む空間Aと回転軸3bを含む空間Bがそれぞれ円
筒状であって2つの空間A、Bが部分的に重なった繭形
筒状のものを図示したが、空間A、Bは4角筒状、6角
筒状、8角筒状でもよく、また軸方向に横断面形状が変
化するコーン形状とすることもできる。且つ、空間A、
B内に粒状メディア6が充填される。
【0009】ベッセル2の容量は、粒状メディア6の大
きさによって異なるが、0.5リットルより大きなもの
であれば実用上使用できる。回転軸3a、3bには同一
円周上に取り付けられた複数のピン5から構成される攪
拌羽根4が取り付けられている。ピン5の断面形状は円
形でよいが、4角形状、6角形状、8角形状の断面であ
ってもよい。
【0010】攪拌羽根4は2本のピンを1対として対称
に取り付ければよいが、4本あるいは8本のピンを同一
円周上に対称に取り付けてもよい。また、攪拌羽根4は
粒状メディア6が、貫通できる穴を形成した盤状ディス
クあるいは朝顔型のディスクであってもよく、さらに従
来一般に使用されている一軸のサンドミル等に使われる
各種攪拌羽根や攪拌ディスクはそのまま利用することが
できる。攪拌羽根4の回転半径は攪拌羽根4の先端とベ
ッセル2の内面とが成す間隔Δrが、粒状メディア6の
径の少なくとも3倍にすることが好ましい。
【0011】回転軸3a、3bの内部には冷却水用の通
路7が設けられており、内部には冷却水が循環できるよ
うになっている。回転軸は動力(図示せず)により駆動
され、攪拌羽根4が周速6m/秒〜17m/秒で回転す
るようになっている。また、ベッセル2の外側には冷却
用の流路8が設けられている。ベッセル2の入口側の端
部には、例えば、粉体顔料とワニス若しくは溶剤等から
成る被分散材料の原料供給口11が設けられ、この原料
供給口11から被分散材料が連続的に供給される。また
ベッセル2の出口側の端部には粒状メディア分離機構1
3、14が設けられ、最端部の粒状メディア分離機構1
4には原料排出口12が設けられている。粒状メディア
分離機構13、14は本図に拘らず公知の粒状メディア
分離機構を採用することは可能である。
【0012】粒状メディア6は、形状が球状、偏平状又
は無定形の鋼、セラミックス、石等であり、球状のメデ
ィアを採用した場合、平均粒径が0.2〜3mmのもの
が使用できる。ベッセル2内における粒状メディア6の
充填率は70〜95%である。
【0013】このように構成された連続式分散装置にお
いて、被分散材料の分散処理を行う場合は次のようにす
る。
【0014】まず、被分散材料を原料供給口11からベ
ッセル2内に供給する。ベッセル2内では、回転軸3
a,3bと攪拌羽根4が回転し、これによって粒状メデ
ィア6が駆動され、被分散材料は粒状メディア6と混合
した状態で、攪拌羽根4に送られて隣り合う室A、B間
を蛇行する。この状態で被分散材料は、ベッセル2の入
口側端から出口側端まで送られて分散処理が成される。
次いで、粒状メディア分離機構13、14が処理剤の被
分散材料は粒状メディア6から分離されて、原料排出口
12から排出される。
【0015】(他の実施例)上記の実施例では、回転軸
3a、3bを含む仮想の平面は水平であるがこの他に、
2本の回転軸3a、3bを含む仮想の平面が垂直になる
ようにすることにより、粒状メディア6の重量が繭形筒
状の下部に掛り、より一層の分散効果を得ることができ
る。更に2本の回転軸3a、3bを含む仮想の平面を、
水平から垂直まで可変できるようにすることで、顔料の
分散の難易度に応じた分散力が得られ、エネルギーの有
効活用ができる。
【0016】また、ベッセル2内を通る2本の回転軸3
a、3bの攪拌羽根を数箇所ピン5に替えてお互いに重
なることなく交互に円盤を設けることで、被分散材料が
一つの回転軸方向にのみ移動するショートパスを防ぎ、
且つ被分散材料が空間Aから空間B、空間Bから空間A
と移動しながら処理されるため、非常に高い分散能力が
得られる。
【0017】
【実験例】
実験例1〜7、比較例1〜7 顔料(12部)、アルキッド樹脂(38部)、キシレン
(40部)の配合で混合し、本発明の分散機にて分散
し、顔料分散ベースを調整した。この顔料分散ベース
(88部)にメラニン樹脂(12部)を混合し、アルキ
ッド/メラニン塗料を調整した。比較対象としては、従
来の1軸型サンドミルで実験例と同組成、同時間分散し
て得た塗料を用いた。上記塗料の粒度分布を測定した結
果、表1に示したように本発明の分散機を使用した方が
比較例の分散機を使用したものより顔料の粒径は小さ
く、優れた分散性を示した。
【0018】
【表1】
【0019】また、上記塗料を酸化チタンのベース塗料
(酸化チタンの分散ペースト、酸化チタンをアルキッド
/メラニン樹脂系で50PHRとなるように分散したも
の)で顔料と酸化チタンの比率が1/10となるように
希釈し、淡色塗料を調整した。この淡色塗料をアート紙
に6ミルアプリケーターで塗布し10分間静置した後、
140℃で30分間焼き付けた塗膜の着色力を測定し
た。着色力は比較例を基準とした実施例の色差ΔL値か
ら求め、比較例を100として、着色力=(100−Δ
L×10)で示した。表1に示したように本発明の分散
機を使用した方が比較例の分散機を使用したものよりも
着色力は高かった。
【0020】また、前記塗料をフォードカップ#4で2
0秒となるように粘度調整し、中塗りした塗板(予めプ
ライマー塗料を塗装し、水研ぎした鋼版)に乾燥塗膜の
厚さが約30μmとなるようにエアースプレーで塗装し
10分間静置した後、140℃で30分間焼き付けた。
この塗板の光沢を測定した結果、表1に示したように本
発明の分散機を使用した方が比較例の分散機を使用した
ものより優れた塗膜光沢を示した。
【0021】
【発明の効果】従来の分散装置は、ベッセルが一室で構
成されているため、粒状メディアは攪拌羽根の回転する
遠心力でベッセル内で密度分布が生じ、粒状メディアの
密度の小さいところの被分散材料は分散不十分のまま排
出口から排出されてしまう。しかしながら、本発明の分
散装置ではベッセルが二室以上に分離しているため、左
右に隣り合う二室間を蛇行することになるので、被分散
材料のベッセル内の実質的な移動距離が長くなり、十分
な粉砕、分散ができる。
【0022】また回転軸3a、3bを同方向に回転させ
ることにより、攪拌羽根4が重なっている空間A、Bの
重なり部分、即ち繭形中央部のくびれ部分で粒状メディ
ア6の共回りが制限され、衝突も起こり、顔料分散に対
し非常に有効にエネルギーが使われる。また2室A、B
間を蛇行させることによって、被分散材料のショートパ
スを防止することができる。更に、処理中の被分散材料
に混入する粒状メディアを2室A、Bの間で、合流、分
流させることで、粒状メディアの共回りを防止する。
【0023】また、この発明では分散処理が十分に成さ
れるところから、粒状メディアの充填量を小さくするこ
とができるので、チョーキング現象の発生も防止するこ
とができる。
【0024】本発明は以上のような利点を備えているた
め、同容量の分散装置で比較した場合、印刷インキミル
ベースの生産能力は約50%向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の縦断面図
【図2】図1におけるII−II部断面図
【図3】従来の分散装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1 連続式分散装置 2 ベッセル 3a、3b回転軸 4 攪拌羽根 5 ピン 6 粒状メディア 7 通路 8 流路 11 原料供給口 12 原料排出口 13 粒状メディア分離機構 14 粒状メディア分離機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被分散材料の給排口を有するベッセル
    と、それぞれ攪拌羽根を有し前記ベッセル内に配置され
    た平行な2本の回転軸と、及び前記ベッセル内に充填さ
    れた粒状メディアを有することを特徴とする連続式分散
    装置。
  2. 【請求項2】 2本の回転軸の中心線を含む平面が水平
    である請求項1記載の連続式分散装置。
  3. 【請求項3】 2本の回転軸の中心線を含む平面が垂直
    である請求項1記載の連続式分散装置。
  4. 【請求項4】 2本の回転軸の中心線を含む平面が水平
    から垂直まで可変できる請求項1記載の連続式分散装
    置。
  5. 【請求項5】 前記攪拌羽根は、隣りの回転軸の攪拌羽
    根と軸方向に交互に位置するように回転軸に取付けられ
    ていることを特徴とする請求項1,2,3及び4記載の
    連続式分散装置。
JP14817095A 1995-05-23 1995-05-23 連続式分散装置 Pending JPH08318145A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14817095A JPH08318145A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 連続式分散装置
IL11820696A IL118206A0 (en) 1995-05-23 1996-05-09 Dispersion mill
CN 96105492 CN1136472A (zh) 1995-05-23 1996-05-22 分散研磨机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14817095A JPH08318145A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 連続式分散装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08318145A true JPH08318145A (ja) 1996-12-03

Family

ID=15446819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14817095A Pending JPH08318145A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 連続式分散装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08318145A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108905813A (zh) * 2018-07-18 2018-11-30 胡健 一种油墨加工装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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