JPH08317908A - 任意に配置し得るテキスト欄をもつ医学的画像の再生または表示方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の規格に容易に合わせ得るレイアウト
をもったテキスト欄を備えた医学的画像を再生または表
示する方法およびシステムを提供する。 【解決手段】 テキスト欄のレイアウトに関するパラメ
ータを含むファイルを画像取得ステーションまたは作業
ステーションの一部をなす格納装置へダウンロードし、
ファイルからパラメータを選択し、これを該医学的画像
のハード・コピー上に再生させるテキスト欄または医学
的画像のソフト・コ上に表示させるテキスト欄をつくる
のに用いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明はディジタル・ラジオグラフ
ィーの分野において特に医学的映像を再生または表示す
るシステムを構築する方法および装置に関する。

【０００２】

【本発明の背景】患者の体内を透過したＸ線を放射線用
フィルムに当てて患者のＸ線の画像をつくる通常のラジ
オグラフィーにおいては、患者を同定する事項、病院の
名前、放射線技師の識別、検査の種類の同定等フィルム
の上に幾つかの同定／識別事項が必要である。これらの
同定用のデータは先ず同定用のカード上に作られる。次
いで同定用のカメラの中でカードの像が放射線用フィル
ムの専用の場所に露出される。

【０００３】最近画像をディジタル的に表現する新しい
画像取得技術が発展して来た。多くの種類の検査におい
てこれらの技術は重要性を増している。

【０００４】このような技術の中にはコンピュータ・ト
モグラフィー、核磁気共鳴法、超音波法、ＣＣＤセンサ
ーまたはビデオ・カメラによる放射線画像の検出、放射
線用フィルムを走査する方法等ある。

【０００５】また放射線の画像、例えば或る物体を透過
したＸ線の画像を１９９２年９月１６日付けのヨーロッ
パ特許第５０３ ７０２号および米国特許願０７／８４
２，６０３号記載の燐の１種である光誘導性（ｐｈｏｔ
ｏｓｔｉｍｕｌａｂｌｅ）燐から成るスクリーンに保存
しておくような他の技術も開発されている。

【０００６】保存された画像の読み出し方法は誘導放出
を行わせる励起光、例えば適切な波長のレーザー光を用
いて該スクリーンを走査し、誘導により放出される光を
検出し、この放出光を例えば光電子倍増管により電気信
号に変える方法から成っている。

【０００７】この技術はまた該電気信号をディジタル化
し、処理する方法を含んでいる。

【０００８】光誘導性燐のスクリーンに保存された画像
を読み出した後、最終的には対応する視覚的画像を表示
するモニターに送り得る電気的な（例えばディジタル）
画像表現に変える。

【０００９】これらの技術のいずれかを用いて得られた
医学的画像のディジタル画像表現はさらに記録機に送ら
れ、例えばフィルム上にハード・コピーの像を記録させ
ることができる。このハード・コピーは診断の目的でラ
イトボックスで見ることができる。

【００１０】これらの「ディジタル」取得技術のいずれ
かによって得られた画像を再生する場合においても、通
常フィルムにテキスト欄を備えることが行われている。
病院の名前とか放射線技術者の名前のような通常の幾つ
かの同定データ、患者の名前およびその識別番号のよう
な患者に関する事項はハード・コピーの特定の場所に再
生される。またしばしば画像の取得および処理の評価に
関するデータ、例えば処理パラメータ、最低および最高
密度等もハード・コピーのテキスト欄に再生される。

【００１１】これらのテキスト欄のレイアウトは現在市
販されているシステムに固定されている。このことは一
つのレイアウトしか選択して使用することができず、こ
のレイアウトを使用者、即ち画像取得再生装置を装着し
た病院職員の規格に合うように変更できないことを意味
している。

【００１２】しかし病院および放射線技術者は極めて特
殊なテキスト欄のレイアウトを必要とすることが多い。

【００１３】彼等は通常のラジオグラフィー・システム
で作業が行われる場合と同様なテキスト欄をもちたいこ
ともあるし、また彼等が極めて特殊な要求をもつテキス
ト欄をもちたいと思うこともあろう。

【００１４】このような極めて特殊な要求は各国によっ
て異なっている。例えば多くの人々が同じ姓と同じ洗礼
名をもっているスエーデンのような国では、患者の名前
よりも患者の識別番号の方が重要であり、従ってスエー
デンの病院はテキスト欄に他の事項よりも患者の識別番
号がよりはっきりと再生されることを望んでいる。

【００１５】現在市販されている再生システムはこのよ
うな特徴を備えていない。

【００１６】さらにモニターのような表示装置において
も、表示された画像にテキスト欄が備えられていること
が多い。ハード・コピーの画像に関する上記の考え方は
ソフト・コピーのテキスト欄にも当て嵌まる。

【００１７】

【本発明の目的】本発明の目的は再生画像または表示画
面のレイアウト、特にテキスト欄のレイアウトを使用者
の望み通りにすることができるディジタル信号表現によ
り与えられる医学的な画像を再生または表示する方法お
よび装置を提供することである。

【００１８】本発明の他の目的は使用者の要望の変化に
容易に適応し得る上記システムを提供することである。

【００１９】本発明のさらに他の目的は以下の説明から
明らかになるであろう。

【００２０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、 − 医学的画像のディジタル信号表現を与える画像取得
ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
理ステーション、 − 該医学的画像のハード・コピーを生成する該処理ス
テーションに連結された再生ステーション、 − 配置用パラメータの組を含むファイルを保存する格
納装置、 − 医学的画像のハード・コピーに印刷すべきテキスト
欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルから選
択する選択装置、 − 再生ステーションの操作をコントロールし、該選択
されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
をもつテキスト欄付きのハード・コピーを生成するコン
トロール装置から成ることを特徴とするディジタル信号
表現により表現された医学的画像表現を再生するシステ
ムが提供される。

【００２１】さらに本発明においては、 − 医学的画像のディジタル信号表現を与える画像取得
ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
理ステーション、 − 該医学的画像のソフト・コピーを生成する該処理ス
テーションに連結された表示ステーション、 − 構築用パラメータの組を含むファイルを保存する格
納装置、 − 医学的画像のソフト・コピーと共に表示すべきテキ
スト欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルか
ら選択する選択装置、 − 表示ステーションの操作をコントロールし、該選択
されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
をもつテキスト欄付きのソフト・コピーを生成するコン
トロール装置から成ることを特徴とするディジタル信号
表現により表現された医学的画像表現を表示するシステ
ムが提供される。

【００２２】テキスト欄のレイアウトがファイルの形で
与えられる一組のパラメータにより定義されるという事
実は、レイアウトを容易に使用者の規格に適合させ得る
ことを意味している。このことはファイルの中のパラメ
ータを単に変更するだけで達成される。

【００２３】さらに画像取得ステーションと作業ステー
ションにおいて同じファイルを保存することができるか
ら、画像の出所（画像取得ステーションで処理されたか
または作業ステーションで処理されたか）に拘らず首尾
一貫したテキスト欄のレイアウトを得ることができる。

【００２４】特定の具体化例においては、画像取得ステ
ーションは光誘導性燐のスクリーンに保存された放射線
の画像を読み出すためのシステムである。この場合画像
取得スクリーンは励起照射線で該スクリーンを走査する
装置、誘導放出が行われた場合光誘導性燐のスクリーン
から放出される光を検出する装置、および検出された光
を電気信号の表現に変える装置から成っている。

【００２５】本明細書の冒頭の部分で述べたような医学
的画像のディジタル表現を得る他の画像取得ステーショ
ンを適切な代替品として用いることもできる。

【００２６】一具体化例においては、画像取得ステーシ
ョンは画像取得ステーションに組み込まれた処理装置で
ある。この処理装置はオンラインで画像の品質を向上さ
せる処理、即ちコントラストの増強、雑音の低減等を行
い、また画像の内容を変化させないが画像の見掛けに影
響を与える画像処理を行う。最後に述べた処理の中には
放射線の画像にテキスト欄を付加する処理も含まれる。

【００２７】他の具体化例においては、処理ステーショ
ンは画像取得ステーションに連結された作業ステーショ
ンである。画像取得ステーションにより得られたディジ
タル信号表現は作業ステーションに供給され、後の処理
のために保存される。

【００２８】特定の一具体化例においては、処理ステー
ションは取得されたディジタル画像の表現を、多重分解
能レベルをもつ詳細画像から成る多重分解能表現と、そ
れよりも低い分解能レベルの残余画像に分解する。この
分解は、それに対し再構築のアルゴリズムが存在し、こ
れを該多重分解能表現の未修正の詳細画像並びに残余画
像に適用した場合、元の画像またはそれに非常に近い画
像が得られるような分解である。

【００２９】処理ステーションはさらに詳細画像の少な
くとも一つのピクセル値に修正関数を適用し、詳細画像
を処理する装置を含んでいる。

【００３０】次にこの多重分解能表現をそれが保存され
た作業ステーションに適用する。任意の時点において保
存された多重分解能表現を作業ステーションのメモリー
から検索し、処理された画像の処理または再処理、およ
び再構築を行うことができる。この時点においてテキス
ト欄を付加することができ、そのレイアウトはこのレイ
アウトを定義するパラメータを考慮に入れることにより
コントロールされ、該パラメータは配置用パラメータの
組から成る上記のファイルから選ばれる。

【００３１】「配置用パラメータの組」という言葉は、
少なくとも、生成される各ハード・コピー上に再生され
るテキスト欄のレイアウトを規定するパラメータを含ん
でいるパラメータの組を意味する。

【００３２】パラメータの組はさらにシステムの構築に
関する他のパラメータ、例えば使用者によって装着され
た装置の特定の構成に関するデータ、即ち連結されたハ
ードウエアのリスト等を含んでいることができる。

【００３３】一具体化例においては、配置用パラメータ
の組を含むファイルを保存する装置は画像取得ステーシ
ョンの一部であることができる。

【００３４】他の具体化例においては、配置用パラメー
タの組を含むファイルを保存する装置は、ハード・コピ
ーの記録を取るための記録器に送られる前に画像を処理
するのに使用される作業ステーションの一部をなしてい
る。

【００３５】好ましくは配置用パラメータの組を含むフ
ァイルを保存する装置は画像取得ステーションおよび作
業ステーションの両方に存在し、いずれかの装置でテキ
スト欄が放射線の画像に付加され、画像を画像取得ステ
ーションから記録器（または表示装置）へ直接送るか、
または作業ステーションから記録器（または表示装置）
へ送った時にテキスト欄付きの画像を再生することがで
きることが好適である。

【００３６】配置用のパラメータの組を含むファイルを
前以てパーソナル・コンピュータ上でつくり、フロッピ
ー・ディスクに保存するのが最も便利である。次いでこ
のファイルをフロッピー・ディスクから画像取得ステー
ションまたは作業ステーションに備えられた保存装置へ
コピーする。別法としてこの保存装置からダウンロード
することもできる。

【００３７】本発明において同じファイルを画像取得ス
テーションおよび作業ステーションへコピーするかダウ
ンロードし得ることは有利である。この作業ステーショ
ンはスタンド・アロンの作業ステーションまたは画像取
得ステーションに連結された作業ステーションであるこ
とができる。

【００３８】この特徴によってステーションを矛盾のな
い方法で操作することができる。情報を閉じることなく
同一のパラメータの設定が保証され、従ってこれによっ
て画像をオンラインまたはオフラインで処理する場合正
確に同じ処理が行われる。この方法により画像取得ステ
ーションから直接記録器へ送られるハード・コピーのデ
ータ、および作業ステーションで処理され作業ステーシ
ョンから画像記録ステーションへ送られる画像は同じレ
イアウトをもったテキスト欄をもっているであろう。

【００３９】記録器（または表示装置）の操作に必要な
パラメータを選び、使用者の要求に応じた特殊なレイア
ウトをもつテキスト欄をつくる装置が備えられている。

【００４０】これらの装置はいわゆるパーシング（ｐａ
ｒｓｉｎｇ）操作を行う。パーシングとは配置用パラメ
ータの組の中に含まれる純粋な英数字の情報を読み出
し、これをステーションに保存された基本的な記憶実体
に変える操作である。

【００４１】システムが画像取得ステーションの他に作
業ステーションを含んでいる場合には、パーシング操作
は互いのステーション間で独立にゼネリック・データ駆
動方式で行われ、その後で特殊な情報の抽出操作が行わ
れる。

【００４２】別法として配置用データをネットワークを
介して、即ちＤＩＣＯＭを介して転送することもできよ
う。

【００４３】パラメータの組は表の形で作られており、
それぞれヘッダー部分、構造部分、データ部分を有して
いる。パラメータの組ではデータはデータ部分に保存さ
れ、構造部分には対応するシンタックス（構文規則）お
よびセマンティックス（意味体系）が保存されている。

【００４４】パーシング操作にはそれぞれのパラメータ
に対してメモリーを割り付け、構造部分に規定された構
文規則に従って構文的な解析を行い、不正な構文または
他の間違いに対しエラーを報告する処理が含まれる。

【００４５】データに固有のシンタックスおよびセマン
ティックスはデータのすべての可能なフォーマットおよ
び寸法、およびデータの許容範囲並びに規定値を含んで
いる。

【００４６】各プラットフォームに対する特殊なインタ
ーフェース・ルーチンによって、保存された基本的な情
報実体は必要に応じシステムが後で使用するためのパラ
メータに変換される。

【００４７】特定の一具体化例において医学的画像のハ
ード・コピーまたはソフト・コピー上に再生されるテキ
スト欄のレイアウトに関するパラメータは次のようなも
のである。１行の事項の開始位置、事項の名称、特定の
事項に対し予約された文字の数、等。

【００４８】さらに、配置用パラメータの組から選ばれ
たパラメータに従って各ステーションの操作をコントロ
ールする装置が備えられている。

【００４９】医学的画像およびテキスト欄の情報のビッ
ト・マップが生成され、ハード・コピー記録器または表
示用の表示ステーションに送られる。

【００５０】本発明は他の実施態様においては、本発明
は − テキスト欄のレイアウトを規定するパラメータを含
むファイルを保存し、 − 該ファイルからパラメータを選択し、 − 医学的画像のディジタル信号表現を取得し、 − 該ディジタル信号表現を処理し、該パラメータによ
りテキスト欄を生成させ、 − 再生装置の操作をコントロールして該医学的画像を
選択されたパラメータによりコントロールされたレイア
ウトを有するテキスト欄と共に再生させる工程から成る
ことを特徴とするディジタル信号表現により表現された
医学的画像およびテキスト欄を再生する方法に関する。

【００５１】

【実施例】本発明の特定の態様並びにその好適な具体化
例を添付図面を用いて例示する。これらの図面において
図１は本発明方法を実施するシステムの一般的な図であ
り、図２は光誘導性燐スクリーンに保存された画像を読
み出す装置を示す。

【００５２】ｉ）放射線画像の記録 或る物体の放射線画像は光誘導性燐のスクリーンをＸ線
源（２）から放射され患者の体内（図示せず）を貫通し
て来たＸ線に露光させることにより該スクリーンに記録
される。光誘導性燐のスクリーンは電気的に消去し得る
プログラム可能なリード・オンリー・メモリー（ＥＥＰ
ＲＯＭ）（４）を備えたカセット（３）に入れて運ばれ
る。

【００５３】ｉｉ）放射線画像の同定 露光されたカセットが同定ステーション（５）に到着す
ると、放射線技師、検査の種類および検査の下位分類の
リストが表示され、それによって多くの選択が行われ
る。

【００５４】次いで患者の識別データ並びに選択された
事項のキーが光誘導性燐のスクリーンを運ぶカセットに
装着されたＥＥＰＲＯＭ上に書き込まれる。

【００５５】ＥＥＰＲＯＭには次の情報が書き込まれ
る。カセットの識別、カセットの初期化データ、スクリ
ーンの種類、初期化データの終端記号およびチェックサ
ム、カセットの使用番号、取得画像番号、患者の姓名、
患者の識別番号、画像処理メニューのキー文字列、画像
の位置、露光の階級、摘要欄文字列、放射線技師の姓
名、検査の種類、検査の下位分類、作業セッション番
号、順序番号、番号で同定した作業セッション、性別、
生年月日、コピーの枚数、書庫番号、消去時期、同定デ
ータの終端記号およびチェックサム。

【００５６】ｉｉｉ）画像の読み出し 次いでカセットを放射線画像読み出し装置（１）に入
れ、ここでＥＥＰＲＯＭに保存された情報および光誘導
性燐スクリーンの保存された画像を読み出す。スクリー
ンを運ぶのに用いたカセットを開き、スクリーンを取り
出し、読み出し部分にもって行き放射線画像の読み出し
を行う。

【００５７】読み出しの方法を図２に示す。レーザー
（１４）から放射される励起光で燐のスクリーンを走査
し、保存された画像を読み出す。重力による方向変換装
置１５により励起光の方向を主走査方向に変える。矢印
（１６）の方向に燐のスクリーンを移動させて副次的な
走査を行った。光捕集器（１７）により光電子倍増管
（１８）の方へ励起光の向きを変え、電気的画像表現に
変換する。同定ステーションで入力された露光の階級に
従って光電子倍増管の感度の調節を行う。

【００５８】次のこの信号をスケヤー・ルート増幅器
（ｓｑｕａｒｅ ｒｏｏｔ ａｍｐｌｉｆｉｅｒ）（１
９）で増幅し、採取保持回路（ｓａｍｐｌｅ ａｎｄ
ｈｏｌｄ ｃｉｒｃｕｉｔ）（２０）でサンプリング
し、ＡＤ変換器（２１）により１２ビットの信号に変え
る。

【００５９】ｉｖ）オンライン画像処理 ディジタル未処理の画像信号２２は読み出し装置の画像
処理モジュール（図１、番号７）に送られ、ここでイン
ターフェースのバッファーに保存される。

【００６０】画像処理モジュール（７）の中でディジタ
ル画像信号は分解処理を受けて多重分解能レベルの詳細
画像と残余画像とにされる。

【００６１】次にこれらの詳細画像と残余画像は画像処
理装置からバッファー（９）を経てディジタル通信チャ
ネルを介し画像作業ステーション（１１、１２）へ送ら
れ、ここでハード・ディスクに保存される。

【００６２】読み出された画像信号はまた予備検査用の
モニター（８）にも送られ、読み出し後直ちに表示して
操作者が早い時期で露光に関しフィードバックを行える
ようになっている。

【００６３】予備検査用モニター上の表示はヨーロッパ
特許Ａ−５６７ １４７号および同Ａ−５６７ １７６
号記載の表示方法を用いて行われる。

【００６４】次にオンライン処理装置（７）で詳細画像
のピクセル値が修正される。この画像処理は種々の目的
で行われるが、その中にはコントラストの増強、雑音の
低減などがある。

【００６５】オンライン処理（詳細画像のピクセル値の
修正）は検査の種類、検査の下位分類、技師によるＥＥ
ＰＲＯＭの読み出しを示す識別子、および前以てダウン
ロードされた使用者の要求に合わせた画像処理用パラメ
ータの組に対しパーシング処理を行って選択された対応
するパラメータに従って行われる。「使用者の要求に合
わせた画像処理用パラメータの組」は、読み出し装置の
使用者に必要な１種またはそれ以上の検査の種類および
検査の下位分類に固有の画像処理パラメータを含んでい
る。

【００６６】詳細画像の修正後、処理された画像の再構
築が行われる。再構築された画像は、修正された詳細画
像および残余画像への分解とは逆の操作を行うことによ
って得られる。再構築操作はそれを修正されていない詳
細画像および残余画像に対して行った場合、元の処理し
ない画像またはそれと極めて近い画像が得られるような
操作である。

【００６７】ここで行われる画像処理操作はヨーロッパ
特許明細書Ａ−５２７ ５２５号および同Ａ−６１０
６０４号に詳細に記載されている。

【００６８】ｖ）オンライン処理を行った画像のハード
・コピーの記録 一具体化例においては、オンライン処理された画像は処
理装置（７）からハード・コピー記録器（１０）へ送ら
れる。

【００６９】記録を行う前に、医学的画像のビット・マ
ップ表現およびテキスト欄のビット・マップ表現を含む
ビット・マップを処理装置（７）で生成させる。

【００７０】テキスト欄は配置用パラメータを含むファ
イルから選択されたレイアウト・パラメータにより処理
装置（７）で組み立てられる。

【００７１】配置用パラメータを含むファイルは前以て
つくり、画像読み出し装置の画像処理モジュールにダウ
ンロードしておく。次にパーシング・プログラムと特殊
なインターフェース・ルーチンを使って再生のレイアウ
トをコントロールするのに必要なパラメータを選択す
る。

【００７２】テキスト欄のレイアウトは次のようなもの
である。テキスト欄は４行から成っている。内容および
３行のレイアウトは配置用パラメータ・ファイルのレイ
アウト・パラメータを変更することにより使用者の規格
に合わせることができる。

【００７３】これらの３行に関して配置用パラメータ・
ファイルは次の情報を含んでいる。各行のテキストの開
始点を再生画像の左の縁から測ったｍｍ単位の距離、事
項の名称、該事項に予約された文字列の最大数。

【００７４】第４の行は固定されており、使用者の要求
によって構築することはできない。この行は画像の読み
出しおよび画像処理に使われる設定を記述したパラメー
タ、並びにシステムの管理に関連したパラメータを含ん
でいる。

【００７５】ｖｉ）作業ステーションにおけるオフライ
ン処理 読み出し装置（１）および処理モジュール（７）は作業
ステーション（１１）およびそれに付随した監視用コン
ソール（１２）に連結され、ここでオフラインでの処理
が行われる。

【００７６】前に説明したように、画像の多重分解能表
現はこの作業ステーションに送られ、ここでディスクに
保存される。

【００７７】多重分解能画像表現は任意の時点において
メモリーから検索され、さらに処理または再処理するこ
とができる。

【００７８】オフライン処理用の画像処理パラメータを
設定する目的に対しては、ＥＥＰＲＯＭから読み出され
たデータは画像データを伴って作業ステーションへ達
し、作業ステーションに保存されたデータベースから検
索された画像処理パラメータが使用される。このデータ
ベースに保存されたデータは使用者の要求に合わせたパ
ラメータの組をパーシング処理することにより得られ
る。

【００７９】次いでオンライン処理の場合と同様な方法
でテキスト欄を付加する。読み出し装置へダウンロード
したのと同じ配置ファイルを作業ステーションのメモリ
ーにもダウンロードし、テキスト欄のレイアウトに対し
て作業ステーションで処理した放射線画像を再生した場
合と同じパラメータを使用することができる。

【００８０】処理された画像は次にハード・コピー記録
器に送られ、ハード・コピーを取ることができる。

【００８１】ｖｉｉ）オフライン処理した画像のハード
・コピー記録 次に画像およびテキスト欄のビット・マップを作業ステ
ーションから記録器に送り、テキスト欄付きの放射線画
像のハード・コピーを取ることができる。この場合テキ
スト欄のレイアウトは使用者の規格に合わせることがで
きる。

【００８２】ｖｉｉｉ）画像記録器 適当な記録器の一例はマトリックス（Ｍａｔｒｉｘ）Ｌ
Ｒ３３００の商品名でＡｇｆａ−Ｇｅｖａｅｒｔ Ｎ．
Ｖ．社から市販されているレーザー・プリンターであ
る。他の適当な例としてはやはりＡｇｆａ−Ｇｅｖａｅ
ｒｔ Ｎ．Ｖ．社から市販されているマトリックス・コ
ンパクト（Ｍａｔｒｉｘ ＣＯＭＰＡＣＴ）Ｌである。

【００８３】これらのレーザー・プリンターはディジタ
ル・ラジオグラフィー・システムで生成された放射線画
像、または他のディジタル診断法、例えばＣＴ、ＭＲお
よびＤＳＡによって生成された放射線画像を記録するの
に適している。

【００８４】このようなレーザー・プリンターに使用す
るのに適したフィルムはスコピックス（ＳＣＰＩＸ）Ｌ
Ｔの登録商標の下にＡｇｆａ−Ｇｅｖａｅｒｔ Ｎ．
Ｖ．社から販売されており、８×１０インチ、１４×１
１インチ、または１４×１７インチの仕様のフィルムが
入手できる。

【００８５】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。

【００８６】１．− 医学的画像のディジタル信号表現
を提供する画像取得ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
理ステーション、 − 該医学的画像のハード・コピーを生成する該処理ス
テーションに連結された再生ステーション、 − 配置用パラメータの組を含むファイルを保存する格
納装置、 − 医学的画像のハード・コピーに印刷すべきテキスト
欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルから選
択する選択装置、 − 再生ステーションの操作をコントロールし、該選択
されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
をもつテキスト欄付きのハード・コピーを生成するコン
トロール装置から成るディジタル信号表現により表現さ
れた医学的画像表現を再生するシステム。

【００８７】２．− 医学的画像のディジタル信号表現
を提供する画像取得ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
理ステーション、 − 該医学的画像のソフト・コピーを生成する該処理ス
テーションに連結された表示ステーション、 − 構築用パラメータの組を含むファイルを保存する格
納装置、 − 医学的画像のソフト・コピーと共に表示すべきテキ
スト欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルか
ら選択する選択装置、 − 表示ステーションの操作をコントロールし、該選択
されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
をもつテキスト欄付きのソフト・コピーを生成するコン
トロール装置から成るディジタル信号表現により表現さ
れた医学的画像表現を表示するシステム。

【００８８】３．該画像取得ステーションは光誘導性燐
のスクリーンを走査する装置を含み、この中に励起され
た放射線で放射線の画像が保存されており、さらに誘導
放出により放出される光を検出する装置、放出された光
をディジタル信号表現に変換する装置を含んでいる上記
第１項記載のシステム。

【００８９】４．該画像取得ステーションは光誘導性燐
のスクリーンを走査する装置を含み、この中に励起され
た放射線で放射線の画像が保存されており、さらに誘導
放出により放出される光を検出する装置、放出された光
をディジタル信号表現に変換する装置を含んでいる上記
第３項記載のシステム。

【００９０】５．− テキスト欄のレイアウトを規定す
るパラメータを含むファイルを保存し、 − 該ファイルからパラメータを選択し、 − 医学的画像のディジタル信号表現を取得し、 − 該ディジタル信号表現を処理し、該パラメータによ
りテキスト欄を生成させ、 − 再生装置の操作をコントロールして該医学的画像を
選択されたパラメータによりコントロールされたレイア
ウトを有するテキスト欄と共に再生させる工程から成る
ディジタル信号表現により表現された医学的画像および
テキスト欄を再生する方法。

【００９１】６．− テキスト欄のレイアウトを規定す
るパラメータを含むファイルを保存し、 − 該ファイルからパラメータを選択し、 − 医学的画像のディジタル信号表現を取得し、 − 該ディジタル信号表現を処理し、該パラメータによ
りテキスト欄を生成させ、 − 表示装置の操作をコントロールして該医学的画像を
選択されたパラメータによりコントロールされたレイア
ウトを有するテキスト欄と共に表示させる工程から成る
ディジタル信号表現により表現された医学的画像および
テキスト欄を表示する方法。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法を実施し得る一般的な図である。

【図２】光誘導性燐スクリーンに保存された画像を読み
出す装置を示す。

【符号の説明】

１ 画像読み出しステーション ２ 放射線源 ３ カセット ４ ＥＥＰＲＯＭ ５ 同定ステーション ７ 処理装置 ８ 予備検査用モニター ９ バッファー １０ 再生装置 １１ 作業ステーション １２ 作業ステーション １４ レーザー １５ 重力による方向変換装置 １６ 副次的走査の方向を示す矢印 １７ 光捕集器 １８ 光電子倍増管 １９ スケアー・ルート増幅器 ２０ 採取保持回路 ２１ ＡＤ変換器 ２２ 粗い画像信号

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 − 医学的画像のディジタル信号表現を
   提供する画像取得ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
   理ステーション、 − 該医学的画像のハード・コピーを生成する該処理ス
   テーションに連結された再生ステーション、 − 配置用パラメータの組を含むファイルを保存する格
   納装置、 − 医学的画像のハード・コピーに印刷すべきテキスト
   欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルから選
   択する選択装置、 − 再生ステーションの操作をコントロールし、該選択
   されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
   をもつテキスト欄付きのハード・コピーを生成するコン
   トロール装置から成ることを特徴とするディジタル信号
   表現により表現された医学的画像表現を再生するシステ
   ム。
2. 【請求項２】 − 医学的画像のディジタル信号表現を
   提供する画像取得ステーション、 − 該ディジタル信号表現に対し画像処理を行う画像処
   理ステーション、 − 該医学的画像のソフト・コピーを生成する該処理ス
   テーションに連結された表示ステーション、 − 構築用パラメータの組を含むファイルを保存する格
   納装置、 − 医学的画像のソフト・コピーと共に表示すべきテキ
   スト欄のレイアウトに関するパラメータを該ファイルか
   ら選択する選択装置、 − 表示ステーションの操作をコントロールし、該選択
   されたパラメータによりコントロールされたレイアウト
   をもつテキスト欄付きのソフト・コピーを生成するコン
   トロール装置から成ることを特徴とするディジタル信号
   表現により表現された医学的画像表現を表示するシステ
   ム。
3. 【請求項３】 − テキスト欄のレイアウトを規定する
   パラメータを含むファイルを保存し、 − 該ファイルからパラメータを選択し、 − 医学的画像のディジタル信号表現を取得し、 − 該ディジタル信号表現を処理し、該パラメータによ
   りテキスト欄を生成させ、 − 再生装置の操作をコントロールして該医学的画像を
   選択されたパラメータによりコントロールされたレイア
   ウトを有するテキスト欄と共に再生させる工程から成る
   ことを特徴とするディジタル信号表現により表現された
   医学的画像およびテキスト欄を再生する方法。
4. 【請求項４】 − テキスト欄のレイアウトを規定する
   パラメータを含むファイルを保存し、 − 該ファイルからパラメータを選択し、 − 医学的画像のディジタル信号表現を取得し、 − 該ディジタル信号表現を処理し、該パラメータによ
   りテキスト欄を生成させ、 − 表示装置の操作をコントロールして該医学的画像を
   選択されたパラメータによりコントロールされたレイア
   ウトを有するテキスト欄と共に表示させる工程から成る
   ことを特徴とするディジタル信号表現により表現された
   医学的画像およびテキスト欄を表示する方法。