JPH0831703A - 電子部品の超音波半田付け装置 - Google Patents
電子部品の超音波半田付け装置Info
- Publication number
- JPH0831703A JPH0831703A JP6158596A JP15859694A JPH0831703A JP H0831703 A JPH0831703 A JP H0831703A JP 6158596 A JP6158596 A JP 6158596A JP 15859694 A JP15859694 A JP 15859694A JP H0831703 A JPH0831703 A JP H0831703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solder
- chain
- soldered
- lead frame
- ultrasonic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Molten Solder (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産能力を上げて半田付け品質を安定させ、
素子の性能劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラ
ックスが全く不要な電子部品の超音波半田付け装置を提
供することを目的とする。 【構成】 リードフレーム73のクリップ部分及び基板
74は超音波を印加された溶融状態の半田64の中を定
速度で水平移動し、小スプロケット81の下で方向を変
えて円弧状に移動し、小スプロケット81とガイド82
の間でチェーン78と同じ速度で斜めに直線状に引き上
げられ、半田噴流口66の溶融半田水平面から出たとこ
ろで半田64が凝固してリードフレーム73のクリップ
部分と基板74の電極が半田付け接合される。
素子の性能劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラ
ックスが全く不要な電子部品の超音波半田付け装置を提
供することを目的とする。 【構成】 リードフレーム73のクリップ部分及び基板
74は超音波を印加された溶融状態の半田64の中を定
速度で水平移動し、小スプロケット81の下で方向を変
えて円弧状に移動し、小スプロケット81とガイド82
の間でチェーン78と同じ速度で斜めに直線状に引き上
げられ、半田噴流口66の溶融半田水平面から出たとこ
ろで半田64が凝固してリードフレーム73のクリップ
部分と基板74の電極が半田付け接合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抵抗やコンデンサ等の複
合電子部品において、基板上に印刷された電極とリード
フレームを無フラックスで半田付けする電子部品の超音
波半田付け装置に関するものである。
合電子部品において、基板上に印刷された電極とリード
フレームを無フラックスで半田付けする電子部品の超音
波半田付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、素子とリードフレームの半田付け
を行う場合、半田付け表面を活性化するために、素子と
リードフレームを所定の濃度に規定したフラックス中に
浸漬し、その後流動半田槽中でディップを行い、トリク
ロロエタン等で素子とリードフレームに付着したフラッ
クスを取り除いていた。
を行う場合、半田付け表面を活性化するために、素子と
リードフレームを所定の濃度に規定したフラックス中に
浸漬し、その後流動半田槽中でディップを行い、トリク
ロロエタン等で素子とリードフレームに付着したフラッ
クスを取り除いていた。
【0003】しかしながら、前記の技術では量産工程に
おいて、素子とリードフレームの洗浄不足、あるいは素
子へフラックスが及ぼす直接的な影響のために素子の性
能劣化をきたすという問題点を有していた。又、洗浄剤
として使用されるフロンやトリクロロエタンはオゾン層
破壊物質で早急に使用廃止する必要がある。
おいて、素子とリードフレームの洗浄不足、あるいは素
子へフラックスが及ぼす直接的な影響のために素子の性
能劣化をきたすという問題点を有していた。又、洗浄剤
として使用されるフロンやトリクロロエタンはオゾン層
破壊物質で早急に使用廃止する必要がある。
【0004】フラックスを使用せず洗浄を必要としない
半田付け方法として、超音波半田付け法があり、これら
の装置はすでに市販されている。
半田付け方法として、超音波半田付け法があり、これら
の装置はすでに市販されている。
【0005】以下に図面を参照しながら従来の超音波半
田付け装置について説明する。図3、図4は従来の超音
波半田付け装置の正面図、側面図を示すものである。図
3および図4において、1は噴流半田槽、2は超音波振
動付与部、3は不活性ガス供給部である。噴流半田槽1
に収容された溶融半田4は、半田駆動部材5によって矢
印の方向に駆動され、被半田付け体の通過するためのス
リットを設けた半田噴流口6より噴流して噴流半田槽1
内を循環し流動できるようになっている。
田付け装置について説明する。図3、図4は従来の超音
波半田付け装置の正面図、側面図を示すものである。図
3および図4において、1は噴流半田槽、2は超音波振
動付与部、3は不活性ガス供給部である。噴流半田槽1
に収容された溶融半田4は、半田駆動部材5によって矢
印の方向に駆動され、被半田付け体の通過するためのス
リットを設けた半田噴流口6より噴流して噴流半田槽1
内を循環し流動できるようになっている。
【0006】噴流半田槽1の斜め上方には、チップ7
と、このチップ7に接続されたホーン8と、このホーン
8に接続された超音波振動子9からなる超音波付与部2
が固定部材10によって固定されている。チップ7の先
端は噴流口6より噴流される溶融半田4に浸漬されるよ
うに配設されており、溶融半田4に超音波振動が付与さ
れるようになっている。噴流半田槽1の上方には、被半
田付け体が挿入されるための挿入口12を有するフード
11が、半田槽1を覆うように配設されている。
と、このチップ7に接続されたホーン8と、このホーン
8に接続された超音波振動子9からなる超音波付与部2
が固定部材10によって固定されている。チップ7の先
端は噴流口6より噴流される溶融半田4に浸漬されるよ
うに配設されており、溶融半田4に超音波振動が付与さ
れるようになっている。噴流半田槽1の上方には、被半
田付け体が挿入されるための挿入口12を有するフード
11が、半田槽1を覆うように配設されている。
【0007】更にフード11内の噴流口6の上方には不
活性ガス供給部3が配設され、ここから供給される窒素
などの不活性ガスが、噴流口6より噴流する溶融半田4
に吹きつけられる。13はリードフレームで、先端はク
リップ状になっており、根元はフープ状に連なってい
て、フープに送り穴が定ピッチで設けられている。14
は基板で、銀電極及び素子が表面に形成されており、前
記電極部分をリードフレーム13のクリップ部分で挟む
ようにして挿入している。
活性ガス供給部3が配設され、ここから供給される窒素
などの不活性ガスが、噴流口6より噴流する溶融半田4
に吹きつけられる。13はリードフレームで、先端はク
リップ状になっており、根元はフープ状に連なってい
て、フープに送り穴が定ピッチで設けられている。14
は基板で、銀電極及び素子が表面に形成されており、前
記電極部分をリードフレーム13のクリップ部分で挟む
ようにして挿入している。
【0008】15は駆動ピンローラで、円筒状でリード
フレーム13の送り穴に合うような径のピン16が外周
に定ピッチで圧入されている。17はモータで、駆動ピ
ンローラ15を回転駆動する。18は従動ピンローラ
で、駆動ピンローラ15と同様に円筒状で外周に定ピッ
チでピン16が圧入されていて、回転に対して一定の抵
抗力が作用するようになっている。19は押さえローラ
で、リードフレーム13のフープ部分をピンローラ1
5、18に押さえつける。
フレーム13の送り穴に合うような径のピン16が外周
に定ピッチで圧入されている。17はモータで、駆動ピ
ンローラ15を回転駆動する。18は従動ピンローラ
で、駆動ピンローラ15と同様に円筒状で外周に定ピッ
チでピン16が圧入されていて、回転に対して一定の抵
抗力が作用するようになっている。19は押さえローラ
で、リードフレーム13のフープ部分をピンローラ1
5、18に押さえつける。
【0009】以上のように構成された超音波半田付け装
置について、以下その動作について説明する。まず、リ
ードフレーム13を上側、基板14を下側の姿勢にし
て、リードフレーム13の送り穴をピンローラ15、1
8のピン16に引っかけて保持する。このとき半田噴流
口6の位置で、基板14及びリードフレーム13のクリ
ップ部分は溶融半田4の中に漬かっている。浸漬されて
いる被半田付け体は超音波振動を受け、超音波のキャビ
テーション効果によって、被半田付け体表面に吸着され
ている気泡、油脂等が除去され、半田の濡れ性が促進さ
れる。
置について、以下その動作について説明する。まず、リ
ードフレーム13を上側、基板14を下側の姿勢にし
て、リードフレーム13の送り穴をピンローラ15、1
8のピン16に引っかけて保持する。このとき半田噴流
口6の位置で、基板14及びリードフレーム13のクリ
ップ部分は溶融半田4の中に漬かっている。浸漬されて
いる被半田付け体は超音波振動を受け、超音波のキャビ
テーション効果によって、被半田付け体表面に吸着され
ている気泡、油脂等が除去され、半田の濡れ性が促進さ
れる。
【0010】また被半田付け体の金属表面である電極は
酸化被膜が超音波振動によって破壊され活性な金属表面
となり、溶融半田4との金属結合を形成する。従って、
金属表面の酸化被膜を除去するためのフラックスは全く
必要としない。この状態でモータ17を駆動させ、駆動
ピンローラ15を一定回転数で回転させると、リードフ
レーム13は定速度で横方向に移動する。以上の動作に
より、リードフレーム13のクリップ部分及び基板14
は超音波を印加された溶融半田4の中を定速度で移動
し、半田噴流口6のスリット部分から出たところで被半
田付け体に付着した溶融半田4が凝固してリードフレー
ム13のクリップ部分と基板14の電極が半田付け接合
される。
酸化被膜が超音波振動によって破壊され活性な金属表面
となり、溶融半田4との金属結合を形成する。従って、
金属表面の酸化被膜を除去するためのフラックスは全く
必要としない。この状態でモータ17を駆動させ、駆動
ピンローラ15を一定回転数で回転させると、リードフ
レーム13は定速度で横方向に移動する。以上の動作に
より、リードフレーム13のクリップ部分及び基板14
は超音波を印加された溶融半田4の中を定速度で移動
し、半田噴流口6のスリット部分から出たところで被半
田付け体に付着した溶融半田4が凝固してリードフレー
ム13のクリップ部分と基板14の電極が半田付け接合
される。
【0011】また、被半田付け体表面から除去された油
脂、酸化被膜あるいは酸化された溶融半田4は、流動し
噴流口6の近傍から除去されるので、被半田付け体は常
に新鮮な溶融半田4で被覆される。
脂、酸化被膜あるいは酸化された溶融半田4は、流動し
噴流口6の近傍から除去されるので、被半田付け体は常
に新鮮な溶融半田4で被覆される。
【0012】この浸漬された被半田付け体は溶融半田4
から離脱して非酸化雰囲気を通過する際、被半田付け体
に付着した溶融半田4は酸化されずその表面張力が保持
された状態であるため、非金属部に付着した半田は表面
張力によって金属部の電極に引き寄せられ冷却されて固
化する。
から離脱して非酸化雰囲気を通過する際、被半田付け体
に付着した溶融半田4は酸化されずその表面張力が保持
された状態であるため、非金属部に付着した半田は表面
張力によって金属部の電極に引き寄せられ冷却されて固
化する。
【0013】このようにして半田付けされた被半田付け
体は新鮮な半田によって半田付けされるため信頼性が高
く、非金属部には半田及び半田の酸化物が付着しない。
体は新鮮な半田によって半田付けされるため信頼性が高
く、非金属部には半田及び半田の酸化物が付着しない。
【0014】しかしながら、被半田付け体に付着する半
田量は、被半田付け体が溶融半田4から離脱する時の相
対速度に依存していて、前記の技術では、被半田付け体
が横方向に移動して半田噴流口6のスリット部分から離
脱するが、この部分は溶融半田4がスリットから滝のよ
うに流れ落ちており、溶融半田4の流れが乱流状態であ
り流速が速いため、被半田付け体に付着する半田量が安
定しない。そこで前記問題点を解決するために開発され
た超音波半田付け装置を更に図面を参照しながら説明す
る。
田量は、被半田付け体が溶融半田4から離脱する時の相
対速度に依存していて、前記の技術では、被半田付け体
が横方向に移動して半田噴流口6のスリット部分から離
脱するが、この部分は溶融半田4がスリットから滝のよ
うに流れ落ちており、溶融半田4の流れが乱流状態であ
り流速が速いため、被半田付け体に付着する半田量が安
定しない。そこで前記問題点を解決するために開発され
た超音波半田付け装置を更に図面を参照しながら説明す
る。
【0015】図5、図6は以前に開発された超音波半田
付け装置の正面図、側面図を示すものである。図5、図
6において、31は噴流半田槽、32は超音波振動付与
部、33は不活性ガス供給部、34は溶融半田、35は
半田駆動部材、36は半田噴流口、37はチップ、38
はホーン、39は超音波振動子、40は固定部材、41
はフード、42は挿入口、43はリードフレーム、44
は基板で、以上は前記従来の構成と同様なものである。
45は治具で、リードフレーム43の送り穴に合うよう
な径のピン46が2本程度、送り穴のピッチに合うよう
に圧入されており、リードフレーム43を保持するため
の磁石47が設けられている。48はチェーンで、複数
個の治具45を定ピッチで取り付けている。49、50
は1対のスプロケットで、スプロケット49の回転中心
は半田噴流口36の真上で、それぞれのスプロケットの
軸方向は水平な姿勢に保持されている。51はモータ
で、スプロケット49、50を回転駆動させる。
付け装置の正面図、側面図を示すものである。図5、図
6において、31は噴流半田槽、32は超音波振動付与
部、33は不活性ガス供給部、34は溶融半田、35は
半田駆動部材、36は半田噴流口、37はチップ、38
はホーン、39は超音波振動子、40は固定部材、41
はフード、42は挿入口、43はリードフレーム、44
は基板で、以上は前記従来の構成と同様なものである。
45は治具で、リードフレーム43の送り穴に合うよう
な径のピン46が2本程度、送り穴のピッチに合うよう
に圧入されており、リードフレーム43を保持するため
の磁石47が設けられている。48はチェーンで、複数
個の治具45を定ピッチで取り付けている。49、50
は1対のスプロケットで、スプロケット49の回転中心
は半田噴流口36の真上で、それぞれのスプロケットの
軸方向は水平な姿勢に保持されている。51はモータ
で、スプロケット49、50を回転駆動させる。
【0016】以上のように構成された超音波半田付け装
置について、以下その動作について説明する。まず、定
寸法に切断されたリードフレーム43をスプロケット4
9に対して内側、基板44を外側の姿勢にして、リード
フレーム43の送り穴を治具45のピン46に掛けて磁
石47で保持する。このとき半田噴流口36の位置で、
基板44及びリードフレーム43のクリップ部分は溶融
状態にある半田34の中に漬かっている。浸漬されてい
る被半田付け体は超音波振動を受け、超音波のキャビテ
ーション効果によって、被半田付け体表面に吸着されて
いる気泡、油脂等が除去され、半田の濡れ性が促進され
る。
置について、以下その動作について説明する。まず、定
寸法に切断されたリードフレーム43をスプロケット4
9に対して内側、基板44を外側の姿勢にして、リード
フレーム43の送り穴を治具45のピン46に掛けて磁
石47で保持する。このとき半田噴流口36の位置で、
基板44及びリードフレーム43のクリップ部分は溶融
状態にある半田34の中に漬かっている。浸漬されてい
る被半田付け体は超音波振動を受け、超音波のキャビテ
ーション効果によって、被半田付け体表面に吸着されて
いる気泡、油脂等が除去され、半田の濡れ性が促進され
る。
【0017】また被半田付け体の金属表面である電極は
酸化被膜が超音波振動によって破壊され活性な金属表面
となり、半田34との金属結合を形成する。この状態で
モータ51を駆動させ、スプロケット49、50を一定
回転数で回転させると、チェーン48に取り付けられた
治具45と共にリードフレーム43は定速度で移動す
る。
酸化被膜が超音波振動によって破壊され活性な金属表面
となり、半田34との金属結合を形成する。この状態で
モータ51を駆動させ、スプロケット49、50を一定
回転数で回転させると、チェーン48に取り付けられた
治具45と共にリードフレーム43は定速度で移動す
る。
【0018】以上の動作により、リードフレーム43の
クリップ部分及び基板44は超音波を印加された溶融半
田34の中を定速度で移動し、半田噴流口36の溶融半
田水平面から出たところで溶融半田34が凝固してリー
ドフレーム43のクリップ部分と基板44の電極が半田
付け接合される。即ち溶融半田34の波も立たず流れが
安定した状態である水平面から円弧状に引き上げ離脱さ
せることによって、被半田付け体に付着する半田量のバ
ラツキを小さくすることができる。
クリップ部分及び基板44は超音波を印加された溶融半
田34の中を定速度で移動し、半田噴流口36の溶融半
田水平面から出たところで溶融半田34が凝固してリー
ドフレーム43のクリップ部分と基板44の電極が半田
付け接合される。即ち溶融半田34の波も立たず流れが
安定した状態である水平面から円弧状に引き上げ離脱さ
せることによって、被半田付け体に付着する半田量のバ
ラツキを小さくすることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の構成では、図7に示すように、被半田付け体が溶融
半田34から離脱するときの速度は、 V=Vt×(R/Rt) V :被半田付け体の速度 Vt:チェーンの速度 R :被半田付け体の回転半径 Rt:チェーンの回転半径 のように表され、チェーン48の速度より大きくなって
しまう。被半田付け体が溶融半田34から離脱するとき
の速度が100mm/秒を越えると被半田付け体に付着す
る半田の量のバラツキが大きくなる。
来の構成では、図7に示すように、被半田付け体が溶融
半田34から離脱するときの速度は、 V=Vt×(R/Rt) V :被半田付け体の速度 Vt:チェーンの速度 R :被半田付け体の回転半径 Rt:チェーンの回転半径 のように表され、チェーン48の速度より大きくなって
しまう。被半田付け体が溶融半田34から離脱するとき
の速度が100mm/秒を越えると被半田付け体に付着す
る半田の量のバラツキが大きくなる。
【0020】近年の自動実装技術において、この半田量
のバラツキは問題である。被半田付け体の回転半径とチ
ェーン48の回転半径の比を仮に2:1とすると、チェ
ーン48の搬送速度は50mm/秒以下にしなければなら
なくなる。すなわち、半田付け品質を保つために搬送速
度を遅くして生産能力を落とさなければならないという
問題点を有していた。
のバラツキは問題である。被半田付け体の回転半径とチ
ェーン48の回転半径の比を仮に2:1とすると、チェ
ーン48の搬送速度は50mm/秒以下にしなければなら
なくなる。すなわち、半田付け品質を保つために搬送速
度を遅くして生産能力を落とさなければならないという
問題点を有していた。
【0021】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、生産能力を上げて半田付け品質を安定させ、素子の
性能劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラックス
が全く不要な電子部品の超音波半田付け装置を提供する
ことを目的とする。
で、生産能力を上げて半田付け品質を安定させ、素子の
性能劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラックス
が全く不要な電子部品の超音波半田付け装置を提供する
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子部品の超音波半田付け装置は、超音波振
動子と、噴流半田槽と、被半田付け体のリードフレーム
を保持する治具と、複数個の前記治具を定ピッチに取り
付けたチェーンと、前記チェーンを保持する駆動スプロ
ケット、従動スプロケット、小スプロケット、ガイド
と、前記スプロケットを回転させ、前記チェーンを搬送
する動力の構成を有している。
に本発明の電子部品の超音波半田付け装置は、超音波振
動子と、噴流半田槽と、被半田付け体のリードフレーム
を保持する治具と、複数個の前記治具を定ピッチに取り
付けたチェーンと、前記チェーンを保持する駆動スプロ
ケット、従動スプロケット、小スプロケット、ガイド
と、前記スプロケットを回転させ、前記チェーンを搬送
する動力の構成を有している。
【0023】
【作用】この構成によって、前記チェーンを搬送するこ
とにより、前記治具に保持された被半田付け体を、半田
の流れが安定した状態である噴流口の溶融半田水平面か
ら、前記チェーンと同じ速度で斜めに直線状に引き上
げ、離脱させることができる。
とにより、前記治具に保持された被半田付け体を、半田
の流れが安定した状態である噴流口の溶融半田水平面か
ら、前記チェーンと同じ速度で斜めに直線状に引き上
げ、離脱させることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1、図2は本発明の一実施例にお
ける超音波半田付け装置の正面図、側面図を示すもので
ある。図1、図2において、61は噴流半田槽、62は
超音波振動付与部、63は不活性ガス供給部である。噴
流半田槽61に収容された溶融半田64は、半田駆動部
材65によって矢印の方向に駆動され、被半田付け体の
通過するためのスリットを設けた半田噴流口66より噴
流して噴流半田槽61内を循環し流動できるようになっ
ている。
しながら説明する。図1、図2は本発明の一実施例にお
ける超音波半田付け装置の正面図、側面図を示すもので
ある。図1、図2において、61は噴流半田槽、62は
超音波振動付与部、63は不活性ガス供給部である。噴
流半田槽61に収容された溶融半田64は、半田駆動部
材65によって矢印の方向に駆動され、被半田付け体の
通過するためのスリットを設けた半田噴流口66より噴
流して噴流半田槽61内を循環し流動できるようになっ
ている。
【0025】噴流半田槽61の斜め上方には、チップ6
7と、このチップ67に接続されたホーン68と、この
ホーン68に接続された超音波振動子69からなる超音
波付与部62が固定部材70によって固定されている。
チップ67の先端は噴流口66より噴流される溶融半田
64に浸漬されるように配設されており、溶融半田64
に超音波振動が付与されるようになっている。
7と、このチップ67に接続されたホーン68と、この
ホーン68に接続された超音波振動子69からなる超音
波付与部62が固定部材70によって固定されている。
チップ67の先端は噴流口66より噴流される溶融半田
64に浸漬されるように配設されており、溶融半田64
に超音波振動が付与されるようになっている。
【0026】噴流半田槽61の上方には、被半田付け体
が挿入されるための挿入口72を有するフード71が、
噴流半田槽61を覆うように配設されている。更にフー
ド71内の噴流口66の上方には不活性ガス供給部63
が配設され、不活性ガス供給部63によって供給される
窒素などの不活性ガスが噴流口66より噴流する溶融半
田64に吹きつけられる。
が挿入されるための挿入口72を有するフード71が、
噴流半田槽61を覆うように配設されている。更にフー
ド71内の噴流口66の上方には不活性ガス供給部63
が配設され、不活性ガス供給部63によって供給される
窒素などの不活性ガスが噴流口66より噴流する溶融半
田64に吹きつけられる。
【0027】73はリードフレームで、先端はクリップ
状になっており、根元はフープ状に連なっており、フー
プに送り穴が定ピッチで設けられている。74は基板
で、銀電極及び素子が表面に形成されており、基板74
は電極部分がリードフレーム73のクリップ部分で挟ま
れるようにして挿入されている。
状になっており、根元はフープ状に連なっており、フー
プに送り穴が定ピッチで設けられている。74は基板
で、銀電極及び素子が表面に形成されており、基板74
は電極部分がリードフレーム73のクリップ部分で挟ま
れるようにして挿入されている。
【0028】75は治具で、リードフレーム73の送り
穴に合うような径のピン76が2本程度、送り穴のピッ
チに合うように圧入されており、リードフレーム73を
保持するための磁石77が設けられている。78はチェ
ーンで、複数個の治具75を定ピッチで取り付けてい
る。
穴に合うような径のピン76が2本程度、送り穴のピッ
チに合うように圧入されており、リードフレーム73を
保持するための磁石77が設けられている。78はチェ
ーンで、複数個の治具75を定ピッチで取り付けてい
る。
【0029】79は駆動スプロケット、80は従動スプ
ロケット、81は小スプロケットで、小スプロケット8
1の回転中心は半田噴流口66の真上で、それぞれのス
プロケットの軸方向は水平な姿勢に保持されている。8
2はガイドで、チェーン78を支える部分が円弧状にな
っている。83はモータで、駆動スプロケット79に直
結している。
ロケット、81は小スプロケットで、小スプロケット8
1の回転中心は半田噴流口66の真上で、それぞれのス
プロケットの軸方向は水平な姿勢に保持されている。8
2はガイドで、チェーン78を支える部分が円弧状にな
っている。83はモータで、駆動スプロケット79に直
結している。
【0030】チェーン78は駆動スプロケット79、従
動スプロケット80、小スプロケット81、ガイド82
の順に掛けられ、小スプロケット81の所で斜めに引き
上げられ、ガイド82の所で水平になる。
動スプロケット80、小スプロケット81、ガイド82
の順に掛けられ、小スプロケット81の所で斜めに引き
上げられ、ガイド82の所で水平になる。
【0031】以上のように構成された超音波半田付け装
置について、以下その動作について説明する。まず、定
寸法に切断されたリードフレーム73を小スプロケット
81に対して内側、基板74を外側の姿勢にして、リー
ドフレーム73の送り穴を治具75のピン76に掛けて
磁石77で保持する。このとき半田噴流口66の位置
で、基板74及びリードフレーム73のクリップ部分は
溶融半田64の中に漬かっている。
置について、以下その動作について説明する。まず、定
寸法に切断されたリードフレーム73を小スプロケット
81に対して内側、基板74を外側の姿勢にして、リー
ドフレーム73の送り穴を治具75のピン76に掛けて
磁石77で保持する。このとき半田噴流口66の位置
で、基板74及びリードフレーム73のクリップ部分は
溶融半田64の中に漬かっている。
【0032】浸漬されている被半田付け体は超音波振動
を受け、超音波のキャビテーション効果によって、被半
田付け体表面に吸着されている気泡、油脂等が除去さ
れ、半田の濡れ性が促進される。また被半田付け体の金
属表面である電極は酸化被膜が超音波振動によって破壊
され活性な金属表面となり、溶融半田64との金属結合
を形成する。この状態でモータ83を駆動させ、駆動ス
プロケット79を一定回転数で回転させると、チェーン
78に取り付けられた治具75と共にリードフレーム7
3は定速度で移動する。
を受け、超音波のキャビテーション効果によって、被半
田付け体表面に吸着されている気泡、油脂等が除去さ
れ、半田の濡れ性が促進される。また被半田付け体の金
属表面である電極は酸化被膜が超音波振動によって破壊
され活性な金属表面となり、溶融半田64との金属結合
を形成する。この状態でモータ83を駆動させ、駆動ス
プロケット79を一定回転数で回転させると、チェーン
78に取り付けられた治具75と共にリードフレーム7
3は定速度で移動する。
【0033】以上の動作により、リードフレーム73の
クリップ部分及び基板74は超音波を印加された溶融半
田64の中を定速度で水平移動し、小スプロケット81
の下で方向を変えて円弧状に移動し、小スプロケット8
1とガイド82の間でチェーン78と同じ速度で斜めに
直線状に引き上げられ、半田噴流口66の溶融半田64
の水平面から出たところで溶融半田64が凝固してリー
ドフレーム73のクリップ部分と基板74の電極が半田
付け接合される。すなわち、溶融半田64の波も立たず
流れが安定した状態である水平面から、チェーン78と
同じ速度で斜めに直線状に引き上げ離脱させることによ
って、被半田付け体に付着する半田量のバラツキを小さ
くすることができる。
クリップ部分及び基板74は超音波を印加された溶融半
田64の中を定速度で水平移動し、小スプロケット81
の下で方向を変えて円弧状に移動し、小スプロケット8
1とガイド82の間でチェーン78と同じ速度で斜めに
直線状に引き上げられ、半田噴流口66の溶融半田64
の水平面から出たところで溶融半田64が凝固してリー
ドフレーム73のクリップ部分と基板74の電極が半田
付け接合される。すなわち、溶融半田64の波も立たず
流れが安定した状態である水平面から、チェーン78と
同じ速度で斜めに直線状に引き上げ離脱させることによ
って、被半田付け体に付着する半田量のバラツキを小さ
くすることができる。
【0034】以上のように本実施例によれば、治具に保
持された被半田付け体を、半田の流れが安定した状態で
ある噴流口の溶融半田水平面から、チェーンと同じ速度
で斜めに直線状に引き上げ離脱させることができる。
持された被半田付け体を、半田の流れが安定した状態で
ある噴流口の溶融半田水平面から、チェーンと同じ速度
で斜めに直線状に引き上げ離脱させることができる。
【0035】なお、被半田付け体の搬送方法はモータ直
結による定速送りとしたが、インデックスドライブなど
を用いて間欠送りでもよい。また、リードフレームの保
持方法は磁石による保持方法としたが、チャックなどで
把持する方法でもよい。また、治具の搬送方法はチェー
ンによる搬送方法としたが、ベルトによる搬送方法でも
よいことは言うまでもない。
結による定速送りとしたが、インデックスドライブなど
を用いて間欠送りでもよい。また、リードフレームの保
持方法は磁石による保持方法としたが、チャックなどで
把持する方法でもよい。また、治具の搬送方法はチェー
ンによる搬送方法としたが、ベルトによる搬送方法でも
よいことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の電子部品の超音波
半田付け装置は、被半田付け体を半田の流れが安定した
状態である噴流口の溶融半田水平面からチェーンと同じ
速度で斜めに直線状に引き上げ離脱させることができ、
生産能力を上げて半田付け品質を安定させ、素子の性能
劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラックスが全
く不要な超音波半田付け装置を実現できるものであり、
その実用効果は大なるものがある。
半田付け装置は、被半田付け体を半田の流れが安定した
状態である噴流口の溶融半田水平面からチェーンと同じ
速度で斜めに直線状に引き上げ離脱させることができ、
生産能力を上げて半田付け品質を安定させ、素子の性能
劣化をもたらし半田付け後洗浄が必要なフラックスが全
く不要な超音波半田付け装置を実現できるものであり、
その実用効果は大なるものがある。
【図1】本発明の一実施例における電子部品の超音波半
田付け装置の正面図
田付け装置の正面図
【図2】同一実施例における電子部品の超音波半田付け
装置の側面図
装置の側面図
【図3】従来の電子部品の超音波半田付け装置の正面図
【図4】従来の電子部品の超音波半田付け装置の側面図
【図5】以前に開発した超音波半田付け装置の正面図
【図6】以前に開発した超音波半田付け装置の側面図
【図7】以前に開発した超音波半田付け装置における被
半田付け体の搬送速度を示す説明図
半田付け体の搬送速度を示す説明図
61 噴流半田槽 62 超音波振動付与部 63 不活性ガス供給部 64 半田 65 半田駆動部材 66 半田噴流口 67 チップ 68 ホーン 69 超音波振動子 70 固定部材 71 フード 72 挿入口 73 リードフレーム 74 基板 75 治具 76 ピン 77 磁石 78 チェーン 79 駆動スプロケット 80 従動スプロケット 81 小スプロケット 82 ガイド 83 モータ
Claims (1)
- 【請求項1】 超音波振動子と、噴流半田槽とを備えた
超音波半田付け装置において、被半田付け体のリードフ
レームを保持する治具と、複数個の前記治具を定ピッチ
に取り付けたチェーンと、前記チェーンを保持する駆動
スプロケット、および従動スプロケットおよび小スプロ
ケットおよびガイドと、前記駆動スプロケットを回転さ
せ前記チェーンを搬送する動力とを備え、前記チェーン
を搬送することにより、前記治具に保持された被半田付
け体を半田噴流口の溶融半田水平面から前記チェーンと
同じ速度で斜めに直線状に引き上げ離脱させる電子部品
の超音波半田付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158596A JPH0831703A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 電子部品の超音波半田付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158596A JPH0831703A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 電子部品の超音波半田付け装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831703A true JPH0831703A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15675147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6158596A Pending JPH0831703A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 電子部品の超音波半田付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831703A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010135366A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Ud Trucks Corp | 蓄電装置の製造方法および製造装置 |
DE102013100473A1 (de) * | 2013-01-17 | 2014-07-17 | Seho Systemtechnik Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen einer Lötdüse |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP6158596A patent/JPH0831703A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010135366A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Ud Trucks Corp | 蓄電装置の製造方法および製造装置 |
DE102013100473A1 (de) * | 2013-01-17 | 2014-07-17 | Seho Systemtechnik Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Reinigen einer Lötdüse |
WO2014111213A2 (de) | 2013-01-17 | 2014-07-24 | Seho Systemtechnik Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum reinigen einer lötdüse |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7918383B2 (en) | Methods for placing substrates in contact with molten solder | |
US4821948A (en) | Method and apparatus for applying flux to a substrate | |
US4871105A (en) | Method and apparatus for applying flux to a substrate | |
JPH0831703A (ja) | 電子部品の超音波半田付け装置 | |
JPH0679448A (ja) | 回路基板へのハンダ付け方法及びその装置 | |
JPH07153543A (ja) | 電子部品の超音波半田付け装置 | |
JPH07178540A (ja) | 電子部品の超音波半田付け装置 | |
JPS635867A (ja) | 自動半田付装置 | |
JPH0256989B2 (ja) | ||
JPH0237492Y2 (ja) | ||
JPS60177954A (ja) | 自動半田付け方法 | |
JPS63149071A (ja) | 片面噴流半田槽 | |
JPH01299760A (ja) | ローラ式ハンダコーティング装置 | |
JPS6254581B2 (ja) | ||
JPS6057944B2 (ja) | 噴流式はんだ槽 | |
JP3092320B2 (ja) | ボンド塗布装置 | |
JPS57190767A (en) | Soldering method for chip parts | |
JPH09293958A (ja) | プリント基板のはんだ付け方法およびはんだ付け装置 | |
JPH01157763A (ja) | 電子部品リードの予備半田付け装置 | |
JPH02222194A (ja) | プリント基板の処理方法 | |
JPH05169248A (ja) | プリント配線基板用半田付け装置 | |
JP2003069210A (ja) | 自動半田付け装置 | |
JPH0689959A (ja) | 整形済icリードフレームのハンダ付方法及びハンダディップ装置 | |
JPH06210444A (ja) | 液体雰囲気を利用したはんだ付方法 | |
JP2003326360A (ja) | ハンダ付着方法及びハンダ付着装置 |