JPH08316932A - Ofdm復調器 - Google Patents

Ofdm復調器

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Publication number
JPH08316932A
JPH08316932A JP7142641A JP14264195A JPH08316932A JP H08316932 A JPH08316932 A JP H08316932A JP 7142641 A JP7142641 A JP 7142641A JP 14264195 A JP14264195 A JP 14264195A JP H08316932 A JPH08316932 A JP H08316932A
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JP
Japan
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waveform
numbered
carrier
complex data
unit
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Withdrawn
Application number
JP7142641A
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English (en)
Inventor
Tadahiko Sakamoto
忠彦 坂本
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08316932A publication Critical patent/JPH08316932A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only

Abstract

(57)【要約】 【目的】 OFDM変調方式において、ガードインター
バルを挿入せずに、マルチパス妨害を低減できる復調器
を提供することを目的とする。 【構成】 マッピング部で送信データから複素データを
形成し、この複素データを偶数番直交キャリア、奇数番
直交キャリアに割り当て、それぞれをOFDMシンボル
単位で逆高速フーリエ変換して時間軸上の複素データに
変換する。復調器では、ディジタル変調された偶数番キ
ャリアの時間軸上の複素データのOFDMシンボル期間
における先頭部及び最後部の25%の波形を排除し、中
央部50%の後半25%の波形を先頭部に補間し前半2
5%の波形を最後部に補間した波形にする。奇数番キャ
リアの時間軸上の複素データは、先頭部及び最後部25
%の波形を排除し、中央部50%の後半25%の波形を
極性を反転して先頭部に補間し前半25%の波形を極性
を反転して最後部に補間した波形にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の直交キャリアを複
素データでディジタル変調するOFDM変調方式におけ
るOFDM復調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送信すべきデータを複数の系列に分割
し、分割された個々のデータ系列により複数の直交キャ
リアをそれぞれディジタル変調する直交周波数分割多重
方式(Orthogonal Frequency D
ivision Multiplexing、以下「O
FDM」という。)が知られている。この方式は、矩形
の周波数スペクトルを利用しているので周波数利用効率
が良く、また、1シンボル時間が長いからマルチパス妨
害に強い。このような特長を有するため、ディジタル地
上波放送やディジタル移動体通信への利用が検討されて
いる。
【0003】図7は、従来のOFDM変調器を説明する
説明図である。図中、80はマッピング部、81は直並
列変換部、82はIFFT部、83は並直列変換部、8
4,85はD/A変換部、86,87はLPF部、8
8,89は乗算部、90は発振部、91は移相部、92
は加算部である。個々の直交キャリアを変調するための
ディジタル変調方式としては、任意のものでよいが、こ
の従来例は、一般に採用されているQPSK(Quad
riphase Phase Shift Keyin
g)や16QAM(16値 Quadrature A
mplitudeModulation)等の直交変調
方式を用いる例を示す。原理的には、ディジタル変調方
式に代えてアナログ変調方式を用いることもできる。
【0004】送信データはマッピング部80に入力さ
れ、ディジタル変調のための直交キャリアに対する振幅
と相対位相とを規定する同相軸(i)データと直交軸
(q)データとからなる複素データが形成される。この
複素データは、直並列変換部81において、OFDMを
構成する直交キャリアの数に等しい数の複素データの集
合(以下「OFDMシンボル」という。)に変換され
る。OFDMシンボルを構成する各複素データは、複数
の直交キャリアに個別に割り当てられる。
【0005】このOFDMシンボルは、逆高速フーリエ
変換部であるIFFT部82に入力される。IFFT部
82は、個々の直交キャリアの振幅および位相が対応す
る複素データによりディジタル変調されて得られる波形
信号を出力する。その際、この波形信号を時間軸上の複
素データの形式で出力する。この時間軸上の複素データ
とは、ディジタル変調されて得られる波形データの同相
成分の波形(以下、「I信号」という。)と直交成分の
波形(以下、「Q信号」という。)を表わすものであ
る。
【0006】IFFT部82から出力される時間軸上の
複素データは、時間軸上の複数時点ごとのデータとして
並列に出力されるが、並直列変換部83により変換され
て、直列形式の時間軸上の複素データ、I信号,Q信号
となる。I信号,Q信号は、それぞれ、D/A変換部8
4,85により、アナログ信号に変換され、ローパスフ
ィルタであるLPF部86,87を介して、乗算部8
8,89に入力される。
【0007】I信号の系列は、乗算部88において発振
部90の出力と乗算され、Q信号の系列は、乗算部89
において移相部91により発振部90の出力が−90度
移相されたものと乗算される。各乗算された出力は、加
算部92において加算され、OFDMによる送信信号が
出力される。なお、発振部90は、無線周波数帯、また
は、中間周波数帯の周波数f1のキャリアを発生するも
のである。
【0008】図7に示されるOFDM変調器の動作の一
例を、QPSKを用いて直交キャリアをディジタル変調
する場合について説明する。
【0009】図8は、QPSK変調方式のシンボルマッ
ピングを説明する説明図である。図中、43はシンボル
の第1の座標点、44は、シンボルの第2の座標点、4
5はシンボルの第3の座標点、46はシンボルの第4の
座標点である。横軸はキャリアの位相と同相の同相軸、
縦軸はキャリアの位相と直交する位相の直交軸を表わ
す。QPSKを用いた場合の複素データを、以下、QP
SKシンボルQk という。
【0010】マッピング部80においては、送信データ
Sk に対応して、半径1の単位円上の4つのシンボルの
座標を表わすQPSKシンボルQk が出力される。例え
ば、直列形式の送信データは、2ビットづつ(Sk ,S
k+1 )に区切られ、Sk がQPSKシンボルQk の同相
軸(i)の座標に対応し、Sk+1 がQPSKシンボルQ
k の直交軸(q)の座標に対応する。その結果、送信デ
ータ(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)
に対応して、それぞれ、シンボルの第1の座標点43、
第2の座標点44、第3の座標点45、第4の座標点4
6を表わすQPSKシンボルQk が出力される。QPS
KシンボルQk は、次式で表わされる。
【0011】Qk =(1/√2)[(1−2Sk )+
(1−2Sk+1 )] そして、200のシリアルなQPSKシンボルQk =
(Q0 ,Q1 ,Q2 ,・・・,Q199 )は、直並列変換
部81によって200の並列なQPSKシンボル、Q0
,Q1 ,Q2 ,・・・,Q199 に変換され、1つのO
FDMシンボルとなる。
【0012】IFFT部82のブロックは、逆DFT、
すなわち、逆ディジタルフーリエ変換をするものであれ
ばよいが、通常、IFFT、すなわち、逆高速フーリエ
変換が使用される。直交キャリア信号の数を200とす
るとき、この値以上で2のべき乗となる256の値をポ
イント数とする逆高速フーリエ変換を実行する。この説
明例では、256ポイント中200ポイントにQPSK
シンボルQkを割り当て、残りの56ポイントに対応す
るQPSKシンボルは0とし、これに対応する直交キャ
リアを送信しない。なお、一般的には、同期用のQPS
Kシンボル等も加えられる。
【0013】図9は、従来の直交キャリアの周波数軸上
の配置を説明する説明図である。図中、104は複数の
直交キャリア信号、105は中心周波数、106は周波
数間隔、107は各キャリア信号に対応するQPSKシ
ンボルQk である。図面の横軸は周波数、縦軸は振幅レ
ベルを表す。Tsは、OFDMシンボルの送信間隔、す
なわちOFDMシンボル周期である。直交キャリア信号
104は、中心周波数105を中心としてその左右に等
間隔1/Tsの周波数間隔106で−100/Tsから
100/Tsまで配置されている。
【0014】この例では、直交キャリア信号104の数
が200であり、各直交キャリア信号104に対応して
複素データであるQPSKシンボルQk 107は、Q0
からQ199までが割り当てられている。各直交キャリ
アがQPSKシンボルQk 107によりディジタル変調
されたときの周波数スペクトルは、いわゆるsinx/
x型のカーブとなり、隣接直交キャリアの周波数点にお
いて0となり、各直交キャリア104の変調信号は、互
いに干渉を受けずに復調される。
【0015】図10は、従来のガードインターバルを説
明する説明図である。図中、108は、1つのOFDM
シンボルQkに対応する送信波形、109は有効シンボ
ル期間、110は有効シンボル期間の後部、111はガ
ードインターバルである。1つのOFDMシンボルQk
に対応する送信波形の有効シンボル期間109の後部の
約20%の部分110と同じものが、ダミー信号として
有効シンボル期間109に先行するガードインターバル
111に挿入されるように時分割多重される。
【0016】なお、この時分割多重は、IFFT82で
の処理後の並直列変換部83で行なわれる。伝送路にお
けるマルチパス妨害により、受信時に遅れて到来する信
号がこのガードバンドインターバル期間111に到来す
るようにガードインターバルを設定し、復調は、後述す
るように、このガードインターバル期間111を除く有
効シンボル期間109について実行する。
【0017】図11は、従来のOFDM復調器を説明す
る説明図である。図中、120は乗算部、121は乗算
部、122は発振部、123は移相部、124はLPF
部、125はA/D変換部、126は直並列変換部、1
27はLPF部、128はA/D変換部、129はFF
T部、130は並直列変換部、131は逆マッピング部
である。
【0018】OFDMの受信信号は、乗算部120およ
び乗算部121に入力され、乗算部120において発振
部122の出力と乗算され、乗算部121において移相
部123により発振部の出力が−90度移相されたもの
と乗算される。乗算部120の出力は、ローパスフィル
タであるLPF部124とA/D変換部125を介し、
I信号として直並列変換部126に入力される。乗算部
121の出力は、LPF部127とA/D変換部128
を介し、Q信号として直並列変換部126に入力され
る。
【0019】直並列変換部126の出力は、FFT部1
29に入力され、高速フーリエ変換を施されて並直列変
換部130に入力され、直列信号となって逆マッピング
部131に入力され受信データが得られる。FFT部1
29のブロックは、DFT、すなわち、ディジタルフー
リエ変換をするものであればよいが、通常、FFT、す
なわち、高速フーリエ変換が使用される。
【0020】図11に示される従来のOFDM復調器の
動作の一例を、直交キャリアをQPSKでディジタル変
調する場合について説明する。復調は、ほぼ変調時の逆
工程となる。受信信号は乗算部120、121におい
て、周波数f1にて直交復調され直列形式の時間軸上の
複素信号に分離される。これらはLPF部124、12
7およびA/D変換部125、128を介し、時間軸上
の複素データ、I信号とQ信号になる。このI信号とQ
信号とは、直並列変換部126において並列化され、F
FT処理部129において、256ポイントのFFT処
理が施され周波数軸上の複素データへ変換され、OFD
Mシンボルとなる。
【0021】このOFDMシンボルは、同相軸(i)デ
ータと直交軸(q)データとからなる複素データである
QPSKシンボルQk の集合となる。その際、OFDM
シンボル内のガードインターバル111の部分を無視し
て、残りの256ポイントをFFT処理する。OFDM
シンボルを構成する複素データQ0 ,Q1 ,・・・,Q
199 は、並直列変換部130において直列形式の複素デ
ータに変換され、逆マッピング部131において元の送
信データと同じ受信データが得られる。
【0022】しかし、ガードインタバル111が挿入さ
れる結果、有効なOFDMシンボル期間109が時間軸
圧縮されることになるから、周波数軸上の直交キャリア
間隔が広がり、周波数の利用効率が低下する。また、周
波数軸上における各キャリアの直交性が崩れることにな
るから、ディジタル変調された直交キャリアが互いに干
渉を受けることになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、複数の直交キャリアが複素
データ系列にてディジタル変調されたOFDM変調方式
において、ガードインターバルを有効シンボル期間の間
に挿入せずに、マルチパス妨害を低減できる変調方式の
復調器を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、複数の直交キャリアが複素データ
系列にてデジタル変調され、複素データ系列を2系列に
分配し、各系列を偶数番目の直交キャリアと奇数番目の
直交キャリアに割り当てる直並列変換手段と、直並列変
換手段により偶数番目の直交キャリアに割り当てられた
系列、および、奇数番目の直交キャリアに割り当てられ
た系列に対し、それぞれ逆DFT処理を行ない時間軸上
の複素データ波形を出力する偶数番キャリア用逆DFT
処理部および奇数番キャリア用逆DFT処理部と、それ
ぞれの逆DFT処理部の出力を直交変調する2つの並直
列変調部を有することを特徴とするOFDM変調方式に
より変調された信号を復調するOFDM復調器であっ
て、偶数番キャリアの直交変調信号と奇数番キャリアの
直交変調信号とをそれぞれ直交復調するための2つの直
並列変換部と、直並列変換部の一方によって得られるデ
ィジタル復調された偶数番キャリアの時間軸上の複素デ
ータをOFDMシンボルの期間を4等分した先頭部25
%と最後部25%の波形を排除し残り中央部の後部25
%の波形と同じ波形を先頭部25%に補間し中央部の前
部25%の波形と同じ波形を最後部25%に補間する偶
数番キャリア用波形処理部と、偶数番キャリア用波形処
理部の出力を周波数軸上の複素データに変換する偶数番
キャリア用のFFT処理部と、直並列変換部の他方によ
って得られるディジタル復調された奇数番キャリアの時
間軸上の複素データをOFDMシンボルの期間を4等分
した先頭部25%と最後部25%の波形を排除し残りの
中央部の後部25%の波形と同じ波形をその極性を反転
して先頭部25%に補間し中央部の前部25%の波形と
同じ波形をその極性を反転して最後部25%に補間する
奇数番キャリア用波形処理部と、奇数番キャリア用波形
処理部の出力を周波数軸上の複素データに変換する奇数
番キャリア用のFFT処理部と、2つのFFT処理部よ
り得られる2つの並列な周波数軸上の複素データ系列を
直列形式の周波数軸上の複素データ系列へ変換する並直
列変換部を有することを特徴としたものである。
【0025】請求項2に記載の発明においては、複数の
直交キャリアが複素データ系列にてディジタル変調さ
れ、複素データ系列を2系列に分配し、各系列を偶数番
目の直交キャリアと奇数番目の直交キャリアに割り当て
る直並列変換手段と、直並列変換手段により偶数番目の
直交キャリアに割り当てられた系列、および、奇数番目
の直交キャリアに割り当てられた系列に対し、それぞれ
逆DFT処理を行ない時間軸上の複素データ波形を出力
する偶数番キャリア用逆DFT処理部および奇数番キャ
リア用逆DFT処理部と、それぞれの逆DFT処理部の
出力にて第1の周波数のキャリアを乗算する2つの第1
乗算部と、2つの第1乗算部の各出力に第2の周波数の
キャリアを乗算する第2乗算部を備えたことを特徴とす
るOFDM変調方式におけるOFDM復調器であって、
変調信号に第2の周波数のキャリアを乗算するための第
2の乗算部と、第2の乗算部によって得られる偶数番キ
ャリアの直交変調信号と奇数番キャリアの直交変調信号
のそれぞれに第1の周波数のキャリアを乗算する2つの
第1の乗算部と、第1の乗算部の一方によって得られる
ディジタル変調された偶数番キャリアの時間軸上の複素
データをOFDMシンボルの期間の4等分した先頭部2
5%と最後部25%の波形を排除し残りの中央部の後部
25%の波形と同じ波形を先頭部25%に補間し中央部
の前部25%の波形と同じ波形を最後部25%に補間す
る偶数番キャリア用波形処理部と、偶数番キャリア用波
形処理部の出力を周波数軸上の複素データに変換する偶
数番キャリア用のFFT処理部と、第2の乗算部の他方
によって得られるディジタル変調された奇数番キャリア
の時間軸上の複素データをOFDMシンボルの期間の4
等分した先頭部25%と最後部25%の波形を排除し残
りの中央部の後部25%の波形と同じ波形をその極性を
反転して先頭部25%に補間し中央部の前部25%の波
形と同じ波形をその極性を反転して最後部25%に補間
する奇数番キャリア用波形処理部と、奇数番キャリア用
波形処理部の出力を周波数軸上の複素データに変換する
奇数番キャリア用のFFT処理部と、2つのFFT処理
部より得られる2つの並列な周波数軸上の複素データ系
列を直列形式の周波数軸上の複素データ系列へ変換する
並直列変換手段を有することを特徴としたものである。
【0026】
【作用】OFDM変調器において、変調された偶数番目
の直交キャリアと変調された奇数番目の直交キャリアを
独立して送信しているので、OFDM復調器において
は、比較的マルチパス妨害の影響の大きく、急激な振幅
変化や位相変化が起こるOFDMシンボルの先頭部より
25%及び最後部の25%の期間を復調に用いない。
【0027】変調された偶数番目の直交キャリアと変調
された奇数番目の直交キャリアとは、1シンボル内にお
いてそれぞれ固有の対称性を有することから、変調され
た偶数番目の直交キャリアについては、OFDMシンボ
ルの期間の4等分した中央部50%の後部25%と同じ
ものを先頭部25%に補間し、中央部50%の前部25
%と同じものを最後部25%に補間して復調する。
【0028】変調された奇数番目のキャリアについて
は、OFDMシンボルの期間の4等分した中央部50%
の後部25%と同じものを極性を反転させて先頭部25
%に補間し中央部50%の前部25%と同じものをその
極性を反転させて最後部25%に補間して復調する。マ
ルチパス妨害を受けている先頭部または最後部の期間を
復調に用いないから、マルチパス妨害を低減できるとと
もに、送信側においてガードインタバルが挿入されない
から、周波数利用効率を高めることができるとともに、
各キャリアは完全な直交関係となるから、各変調された
直交キャリア相互の干渉が少なくなる。
【0029】
【実施例】本発明のOFDM復調器を説明する前に、こ
の復調器に用いるOFDM変調器を説明する。図4は、
OFDM変調器を説明する説明図である。図中、1はマ
ッピング部、2は直並列変換部、3は偶数番キャリア用
IFFT部、4は奇数番キャリア用IFFT部、5,6
は並直列変換部、7,8はD/A変換部、9,10はL
PF部、11,12は乗算部、13は第1の発振部、1
4は第1の移相部、15は加算部、16,17はD/A
変換部、18,19はLPF部、20,21は乗算部、
22は加算部、23,24は乗算部、25は第2の発振
部、26は第2の移相部、27は加算部である。
【0030】個々の直交キャリアを変調するためのディ
ジタル変調方式としては、任意のものでよいが、この実
施例は、QPSKや16QAM等の直交変調方式を用い
る例を示す。原理的には、ディジタル変調方式に代えて
アナログ変調方式を用いることもできる。送信データ
は、マッピング部1に入力され、マッピングされて、複
素データが形成される。この複素データは、直並列変換
部2において、OFDMシンボルに変換される。
【0031】しかし、従来技術とは異なり、複素データ
は、OFDM偶数シンボル、OFDM奇数シンボルの2
つに分割されて分配される。OFDM偶数シンボルは、
偶数番直交キャリアの各々に割り当てられ、OFDM奇
数シンボルは、奇数番直交キャリアの各々に割り当てら
れる。一般に、OFDMシンボルを構成する複素データ
の総数よりも直交キャリアの総数の方を多くするから、
複素データが割り当てられない残りの直交キャリアに対
しては、複素数0が割り当てられる。
【0032】OFDM偶数シンボルは、偶数番キャリア
用IFFT部3に入力され、OFDM奇数シンボルは、
奇数番キャリア用IFFT部4に入力され、各キャリア
に割り当てられた複素数は、それぞれOFDMシンボル
単位で逆高速フーリエ変換され、時間軸上の複素データ
に変換される。偶数番キャリア用IFFT部3の出力
は、並直列変換部5に入力され、直列形式の時間軸上の
複素データであるI信号、Q信号となる。同様に、奇数
番キャリア用IFFT部4の出力は、並直列変換部6に
入力され、直列形式の時間軸上の複数データであるI信
号、Q信号となる。
【0033】並直列変換部5の出力であるI信号とQ信
号とは、それぞれD/A変換部7,8によりアナログ波
形に変換され、ローパスフィルタであるLPF部9,1
0を介して、乗算部11,12に入力される。I信号の
系列は、乗算部11において、周波数f1の第1の発振
部13の出力と乗算され、Q信号の系列は、乗算部12
において、第1の移相部14により第1の発振部13の
出力が−90度移相されたものと乗算される。各乗算さ
れた出力は、加算部15において加算され、I’信号と
なる。
【0034】同様に、並直列変換部6の出力であるI信
号とQ信号とは、それぞれD/A変換部16,17によ
りアナログ波形に変換され、ローパスフィルタLPF1
8,19を介して、乗算部20,21に入力される。I
信号の系列は、乗算部20において、周波数f1の第1
の発振部13の出力と乗算され、Q信号の系列は、乗算
部21において、第1の移相部14により第1の発振部
13の出力が−90度移相されたものと乗算される。各
乗算された出力は、加算部22において加算され、Q’
信号となる。
【0035】I’信号は、乗算部23に入力され、周波
数f2の第2の発振部25の出力と乗算され、Q’信号
は、乗算部24に入力され、第2の移相部26により周
波数f2の第2の発振部25の出力が−90度移相され
たものと乗算される。乗算部23の出力と乗算部24の
出力とは、加算部27において加算され送信信号とな
る。なお、このOFDM変調器においては、ガードイン
ターバルは挿入されない。
【0036】図4に示されるOFDM変調器の動作の一
例を、QPSKを用いて直交キャリアをディジタル変調
する場合について説明する。シンボルマッピングについ
ては、図8で説明した従来技術の場合と同様である。送
信データが、マッピング部1に入力され、200のシリ
アルなQPSKシンボルQk =(Q0 ,Q1 ,Q2 ,・
・・,Q199 )に変換され、直並列変換部2によって2
00の並列なQPSKシンボル、Q0 ,Q1 ,Q2 ,
・・・,Q199 からなる1つのOFDMシンボルに変換
される。
【0037】この際、1つのOFDMシンボルは2つの
集合に分割される。ここでは、偶数番目のQPSKシン
ボルQkE=(Q0 ,Q2 ,Q4 ,・・・,Q198 )から
なるOFDM偶数シンボル、奇数番目のQPSKシンボ
ルQkO=(Q1 ,Q3 ,Q5,・・・,Q199 )からな
るOFDM奇数シンボルの2つにグループ分けられる。
さらにOFDM偶数シンボルは、送信する200のキャ
リアの偶数番目のキャリア(DCを除く最低周波数1/
Tsの偶数倍のキャリア)に割り当てられ、OFDM奇
数シンボルを、奇数番目のキャリア(DCを除く最低周
波数1/Tsの奇数倍のキャリア)に割り当てられる。
【0038】図5は、OFDM偶数シンボルが割り当て
られる直交キャリアの配置を説明する説明図である。図
中、30は複数のキャリア信号、31は中心周波数、3
2は周波数間隔、33は各キャリア信号に対応するQP
SKシンボルQk である。図面の横軸は周波数、縦軸は
振幅レベルを表わす。Tsは、OFDMシンボルの送信
間隔、すなわちOFDMシンボル周期である。直交キャ
リア信号30は、中心周波数31を中心としてその左右
に等間隔2/Tsの周波数間隔32で−100/Tsか
ら100/Tsまで配置されている。
【0039】この例では、直交キャリア信号30の数が
100であり、各キャリア信号30に対応してQPSK
シンボルQk 33は、Q0からQ198までが割り当て
られる。各直交キャリアは、従来技術と同様にQPSK
シンボルQk によりディジタル変調されており、各直交
キャリアがディジタル変調されたときの周波数スペクト
ルは、いわゆるsinx/x型のカーブとなり、隣接キ
ャリアの周波数点との中間点、および、隣接キャリアの
周波数点において0となる。
【0040】図6は、OFDM奇数シンボルが割り当て
られる直交キャリアの配置を説明する説明図である。図
中、34は複数のキャリア信号、35は中心周波数、3
6は周波数間隔、37は各キャリア信号に対応するQP
SKシンボルQk である。図面の横軸は周波数軸、縦軸
は振幅レベルを表す。Tsは、OFDMシンボルの送信
間隔、すなわちOFDMシンボル周期である。キャリア
信号70は、中心周波数35を中心としてその左右に±
1/Tsから間隔2/Tsの周波数間隔36で−99/
Tsから99/Tsまで配置されている。
【0041】この例では、キャリア信号34の数が10
0であり、各キャリア信号34に対応してQPSKシン
ボルQk 37は、Q1からQ199までが割り当てられ
ている。各直交キャリアは、従来技術と同様に複素デー
タによりディジタル変調されており、各直交キャリアが
ディジタル変調されたときの周波数スペクトルは、いわ
ゆるsinx/x型のカーブとなり、隣接キャリアの周
波数点との中間点、および、隣接キャリアの周波数点に
おいて0となる。
【0042】偶数番キャリア用IFFT部3のブロック
は、逆DFT、すなわち、逆ディジタルフーリエ変換を
するものであればよいが、この一実施例では、IFF
T、すなわち、逆高速フーリエ変換が使用される。直交
キャリア信号の総数を200とするとき、この値以上で
2のべき乗となる256の値をポイント数とする逆高速
フーリエ変換が実行される。
【0043】この一実施例では、256ポイント中10
0ポイントにOFDM偶数シンボルを割り当て、残りの
ポイントに対応するQPSKシンボルは0とし、これに
対応する直交キャリアを送信しない。なお、同期用の偶
数番目のQPSKシンボル等を加え、これにより対応す
る直交キャリアをQPSK変調してもよい。
【0044】OFDM偶数シンボルは、偶数番キャリア
用IFFT3において256ポイントで逆高速フーリエ
変換処理され、時間軸における256ポイントの複素デ
ータに変換され、並直列変換部5によって時間軸上に並
べられて、直列形式で出力される。すなわち、OFDM
偶数シンボルによってQPSK変調された偶数番直交キ
ャリアの時間軸上での和(以下、「OFDM複素偶数デ
ータ」という。)を、実数部のI信号、虚数部のQ信号
別に出力される。
【0045】例えば、OFDM偶数シンボルを構成する
QPSKシンボルQkE=(Q0 ,Q2 ,Q4 ,・・・,
Q198 )の時間軸上の波形x(t)は、次式で表わされ
る。 xE (t)=Σk=-100 100 Qk+100 ・exp(j2
πkt/Ts) ただし、kは、−100,−98,−4,−2,2,
4,・・・,98,100である。
【0046】OFDM複素偶数データのI信号,Q信号
の各系列は、乗算部11,12、加算部15からなる変
調器において、周波数f1のキャリアにより直交変調さ
れる。
【0047】奇数番キャリア用IFFT部4のブロック
についても同様に、逆DFTをするものであればよい
が、この一実施例では、IFFTが使用され、256ポ
イントの逆高速フーリエ変換が実行される。この一実施
例では、256ポイント中100ポイントにOFDM偶
数シンボルを割り当て、残りのポイントに対応するQP
SKシンボルは0とし、これに対応する直交キャリアを
送信しない。なお、同期用の奇数番目のQPSKシンボ
ル等を加え、これにより対応する直交キャリアをQPS
K変調してもよい。
【0048】OFDM奇数シンボルは、奇数番キャリア
用IFFT4において256ポイントで逆高速フーリエ
変換処理され、時間軸における256ポイントの複素デ
ータに変換され、並直列変換部6によって時間軸上に並
べられて、直列形式で出力される。すなわち、OFDM
奇数シンボルによってQPSK変調された奇数番直交キ
ャリアの時間軸上での和(以下、「OFDM複素奇数デ
ータ」という。)を、実数部のI信号、虚数部のQ信号
別に発生している。
【0049】例えば、OFDM奇数シンボルを構成する
QPSKシンボルQkO=(Q1 ,Q3 ,Q5 ,・・・,
Q199 )の時間軸上の波形x(t)は、次式で表され
る。 xO (t)=Σk=-99 99 Qk+100 ・exp(j2π
kt/Ts) ただし、kは、−99,−97,・・,−3,−1,
1,3,・・,97,99である。
【0050】OFDM複素奇数データのI信号,Q信号
の各系列は、乗算部20,21、加算部22からなる変
調器において、周波数f1のキャリアにより直交変調さ
れる。I’信号,Q’信号は、さらに、乗算部23,2
4、加算部27からなる変調器において、周波数f2の
キャリアにて直交変調される。
【0051】以上の一実施例においては、I’信号,
Q’信号は、乗算部23,24、加算部27からなる変
調器において、2段階目の直交変調が施される。しか
し、I’信号とQ’信号とを独立して送信すれば、受信
側において、後述するような復調が可能となるものであ
るから、この2段階目の直交変調は独立して送信するた
めの一具体例にすぎない。2つの信号を独立して送信す
る方法は、多重伝送方式として種々の方式があるから、
任意の多重伝送方式を採用して、I’信号とQ’信号と
を独立して送信することができる。ガードインターバル
は、挿入されていないので各キャリアは完全な直交関係
となっている。
【0052】なお、各変調器は、アナログ回路を採用し
たが、ディジタル信号処理によって実現されるものでも
よい。例えば、すべての変調器をディジタル信号処理に
よって実現する場合には、D/A変換部7,8,16,
17が省略され、ディジタル信号処理の最後にD/A変
換されて送信信号が出力される。
【0053】図1は、本発明のOFDM復調器の一実施
例を説明する説明図である。図中、40,41は乗算
部、42は第2の発振部、43は第2の移相部、44,
45は乗算部、46は第1の発振部、47は第1の移相
部、48はLPF部、49はA/D変換部、50は直並
列変換部、51はLPF部、52はA/D変換部、5
3,54は乗算部、55はLPF部、56はA/D変換
部、57は直並列変換部、58はLPF部、59はA/
D変換部、60は偶数番キャリア用波形処理部、61は
偶数番キャリア用FFT部、62は並直列変換部、63
は奇数番キャリア用波形処理部、64は奇数番キャリア
用FFT部、65は逆マッピング部である。
【0054】受信信号は、乗算部40および乗算部41
に入力され、乗算部40において、周波数f2の第2の
発振部42の出力と乗算されI’信号となり、乗算部4
1において、第2の移相部43により第2の発振部42
の出力が−90度移相されたものと乗算され、Q’信号
となる。このI’信号およびQ’信号は、図4で説明し
たOFDM変調器におけるI’信号およびQ’信号に対
応するものである。
【0055】I’信号は、乗算部44および乗算部45
に入力され、乗算部44において、周波数f1の第1の
発振部46の出力と乗算され、乗算部45において、第
1の移相部47により第1の発振部46の出力が−90
度移相されたものと乗算される。乗算部44の出力は、
ローパスフィルタであるLPF部48、A/D変換部4
9を介してディジタル信号であるI信号となり、直並列
変換部50に入力される。
【0056】乗算部45の出力は、ローパスフィルタで
あるLPF部51、A/D変換部52を介してディジタ
ル信号であるQ信号となり、直並列変換部50に入力さ
れる。このI信号およびQ信号は、図4で説明したOF
DM複素偶数データの実数部および虚数部に対応し、直
並列変換部50において、256ポイントの時間軸にお
ける並列形式の複素データに変換される。
【0057】一方、乗算部41の出力であるQ’信号
は、乗算部53,54に入力され、乗算部53におい
て、周波数f1の第1の発振部46の出力と乗算され、
乗算部54において、第1の移相部47により第1の発
振部46の出力が−90度移相されたものと乗算され
る。乗算部53の出力は、ローパスフィルタであるLP
F部55、A/D変換部56を介してアナログ信号であ
るI信号となり、直並列変換部57に入力される。
【0058】乗算部54の出力は、ローパスフィルタで
あるLPF部58、A/D変換部59を介してアナログ
信号であるQ信号となり、直並列変換部57に入力され
る。このI信号およびQ信号は、図1で説明したOFD
M複素奇数データの実数部および虚数部に対応する。直
並列変換部57において、256ポイントの時間軸にお
ける並列形式の複素データに変換される。
【0059】直並列変換部50の出力である、256ポ
イントの時間軸における並列形式の複素データは、偶数
番キャリア用波形処理部60に入力され、後述する波形
処理がなされた後、偶数番キャリア用FFT処理部60
において、256ポイントのFFT処理が施され周波数
軸上の複素データへ変換され、同相軸(i)データと直
交軸(q)データとからなる複素データの集合であるO
FDM偶数シンボルとなる。
【0060】周波数軸上に変換された複素データQ0 ,
Q2 ,・・・,Q198 は、並直列変換部62に入力され
る。一方、直並列変換部57の出力である、256ポイ
ントの時間軸における並列形式の複素データは、奇数番
キャリア用波形処理部63に入力され、後述する波形処
理がなされた後、奇数番キャリア用FFT処理部64に
おいて、256ポイントのFFT処理が施され周波数軸
上の複素データへ変換され、同相軸(i)データと直交
軸(q)データとからなる複素データの集合であるOF
DM奇数シンボルとなる。
【0061】周波数軸上に変換された複素データQ1 ,
Q3 ,・・・,Q199 は、並直列変換部62に入力され
る。並直列変換部62においてOFDM偶数シンボルと
OFDM奇数シンボルとが一体化されOFDMシンボル
を構成する直列形式の複素データQk に変換され、逆マ
ッピング部65において元の送信データと同じ受信デー
タが得られる。
【0062】図1に示される本発明のOFDM復調器の
動作の一例を、直交キャリアがQPSKでディジタル変
調された場合について説明する。
【0063】図2は、OFDM偶数番直交キャリアの波
形を説明する説明図である。図中、70はQPSKシン
ボルQ98,Q100の直交キャリアを表わす波形、7
1はQPSKシンボルQ96,Q102の直交キャリア
を表わす波形、72はQPSKシンボルQ94,Q10
4の直交キャリアを表わす波形、73はQPSKシンボ
ルQ0,Q198の直交キャリアを表わす波形である。
横軸は、時間であり1タイムスロット時間Tsは、OF
DMシンボル期間を表わし、縦軸は振幅レベルである。
【0064】QPSKシンボルQ98,Q100の直交
キャリアを表わす波形70は、1タイムスロットのOF
DMシンボル期間において2周期の波形であり、1タイ
ムスロットを4等分したうちの先頭部と3番目及び
2番目と最後部とで波形が同じである。同期間にお
いて、QPSKシンボルQ96,Q102の直交キャリ
アを表わす波形71は、4周期の波形であり、OFDM
シンボルQ94,Q104の直交キャリアを表わす波形
72は、6周期の波形であり、QPSKシンボルQ0,
Q198の直交キャリア73を表わす波形112は、1
00周期の波形であり、いずれも、先頭部と3番目
及び2番目と最後部で波形が同じである。
【0065】個々の偶数番直交キャリアがQPSK変調
された波形は、1つのOFDMシンボル期間において、
偶数番直交キャリアに対して所定の相対位相関係をほぼ
維持するから、偶数番直交キャリアと同様に先頭部と
3番目及び2番目と最後部とで波形が同じにな
る。そして、偶数番直交キャリアの時間軸上の複素デー
タであるI信号とQ信号とは、複数の偶数番直交キャリ
アが個々にQPSK変調された時間軸波形の和であるO
FDM複素偶数データの実数部と虚数部である。したが
って、I信号とQ信号も、同様に、1つのOFDMシン
ボル期間において、先頭部と3番目及び2番目と
最後部とで波形が同じになる。
【0066】図3は、OFDM奇数番直交直交キャリア
の波形を説明する説明図である。図中、74はQPSK
シンボルQ99,Q110の直交キャリアを表わす波
形、75はQPSKシンボルQ97,Q103の直交キ
ャリアを表わす波形、76はQPSKシンボルQ95,
Q105の直交キャリアを表わす波形、77はQPSK
シンボルQ1,Q199の直交キャリアを表わす波形で
ある。横軸は、時間であり1タイムスロット時間Tsで
あるOFDMシンボル期間を表わし、縦軸は振幅レベル
である。
【0067】QPSKシンボルQ99,Q101の直交
キャリアを表わす波形74は、1タイムスロットのOF
DMシンボル期間において1周期の波形であり、1タイ
ムスロットの4等分したうちの先頭部と3番目及び
2番目と最後部とで波形の位相が反転する。同期間
において、QPSKシンボルQ97,Q103の直交キ
ャリアを表わす波形75は、3周期の波形であり、QP
SKシンボルQ95,Q105の直交キャリアを表わす
波形76は、5周期の波形であり、QPSKシンボルQ
1,Q199の直交キャリアを表わす波形77は、10
9周期の波形であり、いずれも、1タイムスロットの先
頭部と3番目及び2番目と最後部で波形の位相
が反転する。
【0068】個々の奇数番直交キャリアがQPSK変調
された波形についても同様に、1つのOFDMシンボル
期間において、奇数番直交キャリアに対して所定の相対
位相関係をほぼ維持するから、奇数番直交キャリアと同
様に先頭部と3番目及び2番目と最後部とで波
形の位相が反転している。そして、奇数番直交キャリア
の時間軸上の複素データであるI信号とQ信号とは、複
数の奇数番直交キャリアが個々にQPSK変調された時
間軸上の波形の和であるOFDM複素奇数データの実数
部と虚数部である。したがって、I信号とQ信号も、同
様に、1つのOFDMシンボル期間において、先頭部
と3番目及び2番目と最後部とで波形の位相が反
転している。
【0069】直並列変換部50の出力は、偶数番直交キ
ャリア用波形処理部60に入力され、OFDMシンボル
におけるQPSK変調された偶数番直交キャリアの時間
軸上の複素データIとQの先頭部と最後部の波形を
排除して、3番目の波形と同じ波形を先頭部に補間
し2番目の波形と同じ波形を最後部に補間した波形
にされる。
【0070】一方、直並列変換部57の出力は、奇数番
直交キャリア用波形処理部63に入力され、OFDMシ
ンボルにおけるQPSK変調された奇数番直交キャリア
の時間軸上の複素データIとQの先頭部と最後部の
波形を排除して、3番目の波形と同じ波形をその極性
を反転して先頭部に補間し2番目の波形と同じ波形
をその極性を反転して最後部に補間した波形にされ
る。
【0071】偶数番直交キャリア用波形処理部60、奇
数番直交キャリア用波形処理部63の出力は、それぞれ
偶数番直交キャリア用FFT部61、奇数番直交キャリ
ア用FFT部64に入力され、従来技術と同様に周波数
軸上の同相軸(i)データと直交軸(q)データとから
なる複素データの集合であるOFDM偶数シンボルおよ
びOFDM奇数シンボルとなる。そして、これらは、並
直列変換部62に入力され、送信時と同じ順序の直列形
式のQPSK複素データ列Qk となり、逆マッピング部
65において、元の送信データが復元される。
【0072】なお、偶数番直交キャリア用波形処理部6
0、奇数番直交キャリア用波形処理部64の機能をそれ
ぞれFFT部において実行してもよい。すなわち、複素
データIとQの先頭部と最後部の波形を排除して、
3番目の波形と同じ波形を先頭部にコピーし2番目
の波形と同じ波形を最後部にコピーしてから周波数
軸上の複素データに変換する偶数番直交キャリア用のF
FT処理部、複素データIとQの先頭部と最後部の
波形を排除して、3番目の波形と同じ波形をその極性
を反転させて先頭部にコピーし2番目の波形と同じ
波形をその極性を反転させて最後部にコピーしてから
周波数軸上の複素データに変換する奇数番直交キャリア
用のFFT処理部としてもよい。
【0073】このようにして、比較的マルチパス妨害の
影響の大きく、また急激な振幅変化や位相変化が起こる
期間である、1つのOFDMシンボル期間の先頭より2
5%及び最後部の25%の期間を除く残りの期間のみか
ら復調することが可能になる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のOFDM復調器によれば、マルチパス妨害を低減でき
るとともに、送信側においてガードインタバルが挿入さ
れないから、周波数利用効率を高めることができるとと
もに、各直交キャリアは完全な直交関係となるから、各
変調された直交キャリア相互の干渉が少なくなるという
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のOFDM復調器の一実施例を説明する
説明図である。
【図2】OFDM偶数番直交キャリアの波形を説明する
説明図である
【図3】OFDM奇数番直交キャリアの波形を説明する
説明図である。
【図4】本発明のOFDM復調器に用いるOFDM変調
器を説明する説明図である。
【図5】OFDM偶数シンボルが割り当てられる直交キ
ャリアの配置を説明する説明図である。
【図6】OFDM奇数シンボルが割り当てられる直交キ
ャリアの周波数軸上の配置を説明する説明図である。
【図7】従来のOFDM変調器を説明する説明図であ
る。
【図8】QPSK変調方式のシンボルマッピングを説明
する説明図である。
【図9】従来の直交キャリアの周波数軸上の配置を説明
する説明図である。
【図10】従来のガードインターバルを説明する説明図
である。
【図11】従来のOFDM復調器を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1 マッピング部 2 直並列
変換部 3 偶数番キャリア用IFFT部 4 奇数番
キャリア用IFFT部 5,6 並直列変換部 13 第1の
発振部 14 第1の移相部 25 第2
の発振部 26 第2の移相部 42 第2
の発振部 43 第2の移相部 46 第1
の発振部 47 第1の移相部 50,57 直並
列変換部 60,63 波形処理部 61 偶数
番キャリア用FFT部 62 並直列変換部 64 奇数
番キャリア用FFT部 65 逆マッピング部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直交キャリアが複素データ系列に
    てデジタル変調され、該複素データ系列を2系列に分配
    し、該各系列を偶数番目の直交キャリアと奇数番目の直
    交キャリアに割り当てる直並列変換手段と、該直並列変
    換手段により偶数番目の直交キャリアに割り当てられた
    系列、および、奇数番目の直交キャリアに割り当てられ
    た系列に対し、それぞれ逆DFT処理を行ない時間軸上
    の複素データ波形を出力する偶数番キャリア用逆DFT
    処理部および奇数番キャリア用逆DFT処理部と、前記
    それぞれの逆DFT処理部の出力を直交変調する2つの
    並直列変調部を有することを特徴とするOFDM変調方
    式により変調された信号を復調するOFDM復調器であ
    って、 偶数番キャリアの直交変調信号と奇数番キャリアの直交
    変調信号とをそれぞれ直交復調するための2つの直並列
    変換部と、該直並列変換部の一方によって得られるディ
    ジタル復調された偶数番キャリアの時間軸上の複素デー
    タをOFDMシンボルの期間を4等分した先頭部25%
    と最後部25%の波形を排除し残り中央部の後部25%
    の波形と同じ波形を先頭部25%に補間し中央部の前部
    25%の波形と同じ波形を最後部25%に補間する偶数
    番キャリア用波形処理部と、該偶数番キャリア用波形処
    理部の出力を周波数軸上の複素データに変換する偶数番
    キャリア用のFFT処理部と、前記直並列変換部の他方
    によって得られるディジタル復調された奇数番キャリア
    の時間軸上の複素データをOFDMシンボルの期間を4
    等分した先頭部25%と最後部25%の波形を排除し残
    りの中央部の後部25%の波形と同じ波形をその極性を
    反転して先頭部25%に補間し中央部の前部25%の波
    形と同じ波形をその極性を反転して最後部25%に補間
    する奇数番キャリア用波形処理部と、該奇数番キャリア
    用波形処理部の出力を周波数軸上の複素データに変換す
    る奇数番キャリア用のFFT処理部と、前記2つのFF
    T処理部より得られる2つの並列な周波数軸上の複素デ
    ータ系列を直列形式の周波数軸上の複素データ系列へ変
    換する並直列変換部を有することを特徴とするOFDM
    復調器。
  2. 【請求項2】 複数の直交キャリアが複素データ系列に
    てディジタル変調され、該複素データ系列を2系列に分
    配し、該各系列を偶数番目の直交キャリアと奇数番目の
    直交キャリアに割り当てる直並列変換手段と、該直並列
    変換手段により偶数番目の直交キャリアに割り当てられ
    た系列、および、奇数番目の直交キャリアに割り当てら
    れた系列に対し、それぞれ逆DFT処理を行ない時間軸
    上の複素データ波形を出力する偶数番キャリア用逆DF
    T処理部および奇数番キャリア用逆DFT処理部と、前
    記それぞれの逆DFT処理部の出力にて第1の周波数の
    キャリアを乗算する2つの第1乗算部と、該2つの第1
    乗算部の各出力に第2の周波数のキャリアを乗算する第
    2乗算部を備えたことを特徴とするOFDM変調方式に
    おけるOFDM復調器であって、 変調信号に第2の周波数のキャリアを乗算するための第
    2の乗算部と、該第2の乗算部によって得られる偶数番
    キャリアの直交変調信号と奇数番キャリアの直交変調信
    号のそれぞれに第1の周波数のキャリアを乗算する2つ
    の第1の乗算部と、該第1の乗算部の一方によって得ら
    れるディジタル変調された偶数番キャリアの時間軸上の
    複素データをOFDMシンボルの期間の4等分した先頭
    部25%と最後部25%の波形を排除し残りの中央部の
    後部25%の波形と同じ波形を先頭部25%に補間し中
    央部の前部25%の波形と同じ波形を最後部25%に補
    間する偶数番キャリア用波形処理部と、該偶数番キャリ
    ア用波形処理部の出力を周波数軸上の複素データに変換
    する偶数番キャリア用のFFT処理部と、前記第2の乗
    算部の他方によって得られるディジタル変調された奇数
    番キャリアの時間軸上の複素データをOFDMシンボル
    の期間の4等分した先頭部25%と最後部25%の波形
    を排除し残りの中央部の後部25%の波形と同じ波形を
    その極性を反転して先頭部25%に補間し中央部の前部
    25%の波形と同じ波形をその極性を反転して最後部2
    5%に補間する奇数番キャリア用波形処理部と、該奇数
    番キャリア用波形処理部の出力を周波数軸上の複素デー
    タに変換する奇数番キャリア用のFFT処理部と、前記
    2つのFFT処理部より得られる2つの並列な周波数軸
    上の複素データ系列を直列形式の周波数軸上の複素デー
    タ系列へ変換する並直列変換手段を有することを特徴と
    するOFDM復調器。
JP7142641A 1995-05-17 1995-05-17 Ofdm復調器 Withdrawn JPH08316932A (ja)

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