JPH08315676A - セレクタ装置および情報入力装置 - Google Patents

セレクタ装置および情報入力装置

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JPH08315676A
JPH08315676A JP7116103A JP11610395A JPH08315676A JP H08315676 A JPH08315676 A JP H08315676A JP 7116103 A JP7116103 A JP 7116103A JP 11610395 A JP11610395 A JP 11610395A JP H08315676 A JPH08315676 A JP H08315676A
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JP
Japan
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switch
selector device
cursor
tilting
selector
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JP7116103A
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English (en)
Inventor
Hiroya Sakamoto
裕哉 坂本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08315676A publication Critical patent/JPH08315676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者が意図した方向へカーソル等を確実に
移動させることができるセレクタ装置を提供する。 【構成】 複数のスイッチ部20と、これらスイッチ部
20へ向けて押されることによりスイッチ部20のオン
/オフ状態を変化させる傾動部材24とを備えている。
傾動部材24は、互いに隣接する一対のスイッチ部20
どうしにかけ渡されるとともに、支持部24aにより傾
動自在に設けられている。傾動部材24の一方の端部か
ら他方の端部へ向かう中程の位置に支持部24aが配置
されているため、ここを押しても傾動部材24は傾動せ
ずスイッチ部20の駆動は行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディスプレイの
画面上に表示されたカーソルの移動方向を指示するセレ
クタ装置に係り、特に、操作者の誤操作を防止して意図
した方向へ確実に移動させることができるセレクタ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイを有する電子機器では、画
面上にカーソルを表示して各種操作を行うようにしたも
のがある。そのような電子機器では、カーソルを操作者
が意図する方向へ移動させるためのセレクタ装置を有し
ている。たとえば、電子機器の本体に、前後左右のそれ
ぞれの方向を矢印で示すキーを別個に設け、カーソルを
移動させたい方向を示すキーを押すようにしたセレクタ
装置が知られている。しかしながら、このようなセレク
タ装置では、キーがカーソルの移動方向毎に別個に設け
られているため、キーを選ぶために指を移動させて押す
という動作が必要になるとともに、キーの位置とその指
示方向を目視確認する必要があり、操作が煩雑であっ
た。
【0003】一方、コンピューターゲーム機器などのセ
レクタ装置には、上記のような煩雑さを回避するため
に、カーソルの移動を1つの操作子によって行うように
したものがある。このセレクタ装置は、ゲーム機器の回
路基板上にユニバーサルジョイントを介して一体型のキ
ートップを取り付け、ユニバーサルジョイントの周囲の
前後左右の各位置にプッシュスイッチを取り付けたもの
である。このセレクタ装置では、キートップを所望の方
向へ傾動させることにより、その傾動方向に配置された
プッシュスイッチがキートップによって押される。した
がって、指でキートップを傾けるだけでカーソルを移動
させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなセレクタ装置では、キートップがユニバーサルジ
ョイントに取り付けられて360゜の方向へ傾動可能と
なっているから、前後左右の中間の方向へキートップを
傾動させてしまうことがある。このような場合には、円
周方向に隣り合うプッシュスイッチのうち早く押された
方の信号が有効になるため、操作者の意に反する方向へ
カーソルが移動するといった不都合が生じる。
【0005】したがって、本発明は、操作者による誤操
作を隣り合うスイッチの中間位置へ操作子が移動しない
ように構成することにより、上記した不都合を解消する
ことができるセレクタ装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のセレク
タ装置は、基材に互いに離間して少なくとも3つ配置さ
れたスイッチ部と、これらスイッチ部のオン/オフ状態
を変化させる複数の傾動部材とを備えたセレクタ装置に
おいて、上記傾動部材は、上記基材に設けられた支持部
により所定方向へ向けて傾動自在に設けられることによ
り、その端部が上記各スイッチ部に接近離間可能になさ
れていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載のセレクタ装置は、基材に
互いに離間して配置された複数のスイッチ部と、これら
スイッチ部のオン/オフ状態を変化させる複数の傾動部
材とを備えたセレクタ装置において、上記傾動部材は、
互いに隣接して配置されるとともに、隣接する上記傾動
部材の各端部のうち互いに近接するものどうしが上記ス
イッチ部に相対向するように配置され、かつ、上記基材
に設けられた支持部により所定方向へ向けて傾動自在に
設けられることにより、その端部が上記各スイッチ部に
接近離間可能になされていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1および2に記載のセレクタ装置にあっ
ては、傾動部材の端部を押すと傾動部材が傾動してスイ
ッチ部のオン/オフ状態が変化するが、傾動部材のうち
一方の端部から他方の端部へ向かう中程の位置には支持
部が存在するから、その部分を押しても傾動部材は傾動
せずスイッチ部の駆動は行われない。また、その場合に
は、傾動部材の正規の場所を押したときと操作感が異な
るので、操作者が操作の状況を正確に把握することがで
き、直ちに修正した操作をとることができる。特に、請
求項2に記載のセレクタ装置にあっては、複数の傾動部
材でスイッチ部を駆動することができるから、より広い
範囲にスイッチ部を駆動するための操作部位が構成さ
れ、よって、操作性を向上させることができる。
【0009】
【実施例】
A.第1実施例 (1)第1実施例の構成 以下、図1ないし図6を参照して本発明の第1実施例を
説明する。図1は実施例のセレクタ装置の外観を示す斜
視図である。第1実施例のセレクタ装置は、電子回路が
形成された回路基板1にカーソルスイッチ部2を取り付
け、カーソルスイッチ部2を保護カバー3で覆って概略
構成されている。まず、カーソルスイッチ部2の詳細に
ついて図3および図4を参照して説明する。
【0010】図3に示すように、回路基板1には、複数
(この実施例では4つ)のプッシュスイッチ(スイッチ
部)20が正方形状に配置されている。図4において符
号21は、プッシュスイッチ20の本体を構成するケー
シングである。ケーシング21には、その上面で円形に
開口する凹部21aが形成され、凹部21aの内側には
バネ接点(バネ状接触子)22が収容されている。バネ
接点22は、平面視円形をなすとともにその中央部が上
方へ向けて膨出し、膨出部分が凹部21aの開口部から
せり出ている。また、ケーシング21の中央部には、バ
ネ接点22と絶縁された固定接点23が取り付けられて
いる。このプッシュスイッチ20は、回路基板1に形成
された半田パターンに実装され、バネ接点22と固定接
点23とが接触することにより発生させられる電気信号
を配線パターンを介して制御回路(それぞれ図示略)に
送出するようになっている。
【0011】次に、回路基板1には、複数(この実施例
では4つ)のスィングプレート(傾動部材)24,…が
配置されている。スィングプレート24は直角二等辺三
角形状をなし、それらの頂角を互いに突き合わせるよう
にして4つで正方形をなすように配置されている。スィ
ングプレート24の両端部は、それぞれ各プッシュスイ
ッチ20のほぼ中央に位置している。また、スィングプ
レート24の下面には、その直角二等分線に沿って延在
する凸条(支持部)24aが形成されている。凸条24
aと回路基板1との間には粘着シート25が介装されて
両者を結合している。これにより、スィングプレート2
4は、回路基板1から容易には離脱せず、しかも、凸条
24aの下面を支点として図4中右下がりあるいは左下
がりの方向へ傾動することができる。
【0012】スィングプレート24の下面の両端部に
は、押駒26が取り付けられている。押駒26は、スィ
ングプレート24に取り付けた状態でプッシュスイッチ
20のバネ接点22に接触するか、あるいは僅かな隙間
をもって離間している。このように配置された押駒26
は、スィングプレート24が傾動させられたときにバネ
接点22のほぼ中央部を押圧する。これにより、バネ接
点22の中央部が下方へ向けて窪むように変形して固定
接点23と接触する。なお、バネ接点22が変形する際
に軽いクリック感が得られるように、バネ接点22の形
状や厚さなどが設定されている。
【0013】次に、回路基板1には、これと同形同大の
保護カバー3が取り付けられている。保護カバー3は、
例えばシリコーンゴムなどのような柔軟性のある合成樹
脂で構成され、その中央部は、スイッチ部2が収容され
るように上方へ向けて膨出させられている。保護カバー
3の中央部は、スィングプレート24,…が嵌合するよ
うに正方形状に形成され、その角部には、前後左右の方
向をそれぞれ指し示す表示マーク3a,…が形成されて
いる。表示マーク3a,…は、2つのスィングプレート
24,24の境界部に位置している。なお、表示マーク
3a,…は、保護カバー3の表面に矢印の形状を印刷し
たり凹凸を形成するなどして形成することができる。
【0014】(2)実施例の動作 上記構成のセレクタ装置は、例えば電子機器の画面上の
カーソルを移動させるために使用される。ここで、操作
者がカーソルを例えば画面の12時の方向へ移動させた
い場合には、表示マーク3aを押圧する。すると、図2
における第1象限と第4象限とに位置する2つのスィン
グプレート24,24が傾動し、当該マーク3aに位置
するバネ接点22が押駒26によって押圧される。これ
により、バネ接点22が変形して固定接点23と接触
し、プッシュスイッチ20がオンになる。これにより、
電気的信号が回路基板1の配線パターンを介して制御回
路に送出される。このとき、操作者は、バネ接点22が
変形する際の軽快なクリック感を感じることができる。
【0015】次に、操作者が図2において12時の位置
にある表示マーク3aを押そうとしたにも拘わらず表示
マーク3aと表示マーク3dの中間部を押した場合に
は、図中第1象限に位置するスィングプレート24の凸
条24aの上部を押圧することになる。よって、この場
合には、スィングプレート24は傾動しない。しかしな
がら、凸条24aから表示マーク3a側へ少しでもずれ
た箇所を押した場合には、スィングプレート24,24
は傾動可能であり、当該表示マーク3aに対応するプッ
シュスイッチ20がオンになる。このように、操作者が
意図したカーソルの移動方向が12時であるにも拘わら
ず、カーソルが3時の方向へ移動してしまうという状況
は、操作者がスィングプレート24の凸条24aを越え
て表示部3d寄りの部分を押した場合にしか生じず、そ
のような誤操作は極めて生じ難い。
【0016】このように、上記構成のセレクタ装置で
は、操作者が意図した表示マーク3aの隣の表示マーク
3d(あるいは3b)寄りの箇所を押さない限り誤操作
は生じないから、誤操作を有効に防止することができ
る。また、操作者が表示マーク3a,3dの中間の箇所
を押した場合には、上記したクリック感の代わりにソリ
ッドな感触を受けるので、操作の不備を把握し12時の
位置にある表示マーク3aを直ちに押し直すことができ
る。さらに、隣接する2つのスィングプレート24,2
4によってプッシュスイッチ20を押下する構成である
から、上記のように、12時の位置を中心とする広い範
囲を押せば意図したプッシュスイッチ20がオンにな
る。よって、操作が非常に簡単でしかも確実となる。
【0017】さらに、上述したように誤操作を防止する
ことができるので、プッシュスイッチ20,…を近接配
置してセレクタ装置を小型化することができる。これに
より、表示マーク3a,…の位置や指示する方向を目視
で確認する必要がなくなり、いわゆるブラインド操作が
可能となるばかりでなく、操作のために指を移動させた
りスライドさせたりすることなく、指先の力の加減によ
って所望の方向のプッシュスイッチ20を押すことがで
きる。よって、確実でしかも迅速な操作を行うことがで
きる。
【0018】以上のように、上記実施例のセレクタ装置
は、上記したような簡単な構成で誤操作を防止すること
ができるので薄肉化することができる。具体的には、プ
ッシュスイッチ20としては市販の厚さ0.8mmのス
イッチを使用し、スィングプレートの厚さを0.5m
m、保護カバー3の厚さを0.7mmとした。これによ
り、回路基板1から保護カバー3の表面までの厚さはわ
ずか2mmとなる。
【0019】(3)実施例の適用例 次に、上記構成のセレクタ装置が適用された翻訳装置を
図5および図6を参照して説明する。図5は翻訳装置の
外観を示す平面図であり、セレクタ装置は、カーソルボ
タン100として使用されている。なお、以下の説明に
おいては、カーソルボタン100の前後左右を指す表示
マーク3a,…を、それぞれ前カーソル(3a)、左カ
ーソル(3b)、後カーソル(3c)、右カーソル(3
d)と称する。
【0020】図6は翻訳装置の回路の概略を示すブロッ
ク図であり、101はRAMを内蔵したCPU、103
は文字等を表示する表示装置である。102は表示装置
101を駆動する表示駆動回路であり、表示装置101
において文字、図形およびカーソルを表示する。104
は、カーソルボタン100の他に、翻訳装置に設けられ
た各種スイッチからの入力指示を行うためのキー入力回
路、105はCPU101により実行される制御プログ
ラムおよび各種の機能を果たす上で必要な各種データが
記憶されたメモリ、106はこの翻訳装置内の各回路を
駆動するための電源である。
【0021】また、図5に示すように、この翻訳装置の
パネル面には、電源ボタン104a、言語選択ボタン1
04b、場面選択ボタン104c、音声ボタン104
f、セットボタン104i、キーワードボタン104j
等が配置されている。この翻訳装置は、日本語を3種類
の外国語に翻訳する機能を有しており、言語選択ボタン
10bは、翻訳すべき言語を選択するために使用され
る。
【0022】次に、この翻訳装置の動作について説明す
る。まず、電源ボタン104aを押すことにより本体の
電源が投入されると、表示装置103には“場面を選択
して下さい”というメッセージが表示される。使用者
は、このメッセージを確認し、場面選択ボタン104c
のうち所望の場面に対応したものを押す。
【0023】ここで、例えば場面“買い物”に対応した
場面選択ボタン104cが押されたとすると、CPU1
01により、この場面に属する下層の項目の1つであ
る”銀行にて”といった項目が選択され、その旨が表示
装置103に表示される。この状態で下カーソル3cを
1回押すと、“銀行にて”の次の項目である“店を探
す”という項目が選択され、その旨が表示装置103に
表示される。また、この状態で前カーソル3aを1回押
すと、もとの“銀行にて”の表示に戻る。このように、
後カーソル3cまたは前カーソル3aを押すことによ
り、画面がスクロールして“買い物”の場面に属する下
層の項目を複数表示し、その中から所望のものを選択す
ることができる。
【0024】次に、使用者は、上記項目“店を探す”が
所望の項目である場合には、セットボタン104iを押
す。この結果、CPU101によって項目“店を探す”
の下層に属する各文例のうち最初の文例に対応した文例
データがメモリ105から読み出され、例えば“近くに
薬局はないですか”というような文例の表示がなされ
る。このような文例が表示された状態で、言語選択ボタ
ン104bが押されると、表示中の文例に対応した3カ
国語分の文例データのうち、押された言語選択ボタン1
04bに対応した言語の文例データがCPU101によ
ってメモリ105から読み出され、表示装置103に表
示される。
【0025】同様に文例が表示された状態で、音声ボタ
ン104fが押されると、表示中の文例に対応した音声
データがCPU101によってメモリ105から読み出
され、順次、音声IC108に対して送出される。そし
て、この結果得られる音声ICの出力信号が増幅回路1
09を介してスピーカ110に供給され、表示中の文例
に対応した音声がスピーカ110から発せられる。
【0026】以上のように、前カーソル3aおよび後カ
ーソル3cは、画面をスクロールさせて所望の場面に属
する項目および当該項目に対応する文例を選択するなど
の操作のために用いられる。さらに、この翻訳装置はキ
ーワードから文例を検索する機能も有しており、カーソ
ルボタン100はその際の操作にも使用される。まず、
キーワードボタン104jが押されると、表示装置10
3に50音順にソートされた日本語の単語がマトリクス
状に表示される。この画面は、前カーソル3aまたは後
カーソル3cを押すことによりスクロールする。ここ
で、使用者が探している単語が“薬局”であったとする
と、使用者は“薬局”という単語を画面に見つけたらセ
ットボタン104iを押す。これにより、前カーソル3
aまたは後カーソル3cを押しても画面はスクロールせ
ず、その代わりに、カーソルK(図5参照)が画面中で
指示された方向へ移動する。
【0027】すなわち、使用者は、前カーソル3a〜右
カーソル3dを押してカーソルK(図5参照)を前後左
右の方向へ移動させ、“薬局”の左横に位置させる。そ
して、その状態でセットボタン104iを再び押す。こ
の結果、CPU101によって単語“薬局”を含む各文
例のうち最初の文例に対応した文例データがメモリ10
5から読み出され、例えば“近くに薬局はないですか”
との表示がなされる。このような文例が表示された状態
で、言語選択ボタン104bが押されると、表示中の文
例に対応した3カ国語分の文例データのうち、押された
言語選択ボタン104bに対応した言語の文例データが
CPU101によってメモリ105から読み出され、表
示装置103に表示される。
【0028】同様に文例が表示された状態で、音声ボタ
ン104fが押されると、表示中の文例に対応した音声
データがCPU101によってメモリ105から読み出
され、順次、音声IC108に対して送出される。そし
て、この結果得られる音声ICの出力信号が増幅回路1
09を介してスピーカ110に供給され、表示中の文例
に対応した音声がスピーカ110から発せられる。
【0029】上記翻訳機においては、カーソルボタン1
00の誤操作を行う心配がないので、カーソルボタン1
00を迅速に操作して、意図する方向へ確実に表示装置
103の画面をスクロールさせたりカーソルKを移動さ
せたりすることができる。よって、使い易く使用感に優
れているという利点がある。
【0030】B.第2実施例 次に、図7および図8を参照して本発明の第2実施例を
説明する。図7は第2実施例のセレクタ装置を示す平面
図、図8はセレクタ装置から保護カバー30を取り外し
た状態を示す平面図である。これらの図に示すように、
この実施例のセレクタ装置は、平面視正八角形状をなし
ている。すなわち、基板1には、前記第1実施例と同等
のプッシュスイッチ20が正八角形状に配置されてい
る。
【0031】次に、回路基板1には、8つのスィングプ
レート34,…が配置されている。スィングプレート3
4は頂角が45゜をなす二等辺三角形状をなし、たがい
の頂角を突き合わせるようにして全体で正八角形状に配
置されている。スィングプレート34の底角に位置する
端部は、プッシュスイッチ20のほぼ中央に位置してい
る。また、スィングプレート34の下面には、その頂角
から底辺に下ろした二等分線に沿って延在する凸条34
aが形成されている。凸条34aと回路基板1との間に
は粘着シート(図示略)が介装され、両者を結合してい
る。これにより、スィングプレート34は、回路基板1
から容易に離脱せず、凸条34aの下面を支点として傾
動することができる。
【0032】なお、図示は省略するが、スィングプレー
ト34の下面の底角に位置する端部には、前記第1実施
例と同等の押駒が取り付けられており、スィングプレー
ト34が傾動させられたときにプッシュスイッチ20を
押圧してこれを導通状態にするようになっている。
【0033】次に、保護カバー30は回路基板1と同形
同大とされ、その中央部は、上記した構成のカーソルス
イッチ部31が収容されるように上方へ向けて膨出させ
られている。保護カバー30の中央部は、スィングプレ
ート34,…が嵌合するように正八角形状に形成され、
その角部には、8つの方向をそれぞれ指し示す表示マー
ク30a,…が形成されている。表示マーク30a,…
は、互いに隣接するスィングプレート34,34の境界
部に位置しているから、表示マーク30a(あるいは3
0b,…)を押圧すると、2つのスィングプレート3
4,34が傾動して当該マーク30aに位置するプッシ
ュスイッチ20が押される。
【0034】上記構成のセレクタ装置においても、表示
マークどうしの中間(例えば30aと30bの中間)が
押されても、その部分はスィングプレート34の傾動支
点であるから、プッシュスイッチ20が押されることが
ない。よって、第1実施例と同等の効果が得られる。特
に、上記実施例をコンピュータゲームの画面上のカーソ
ルを移動させるために使用する場合には、カーソルの移
動方向が8方向という多様性を持ちながら、使用者の意
図した方向へカーソルを確実に移動させることができ、
極めて有用性が高い。
【0035】C.第3実施例 次に、図9および図10を参照して本発明の第3実施例
を説明する。図9は第3実施例のスイッチ部50を示す
側断面図、図8は平面図である。これらの図に示すよう
に、回路基板1には、4つのプレート51が正形状に配
置されている。各プレート51の上面には一対の固定接
点(接触子)52,52が対角線方向に互いに離間して
取り付けられている。これら固定接点52,52は、回
路基板1に形成されたプリント回路(図示略)に接続さ
れている。
【0036】次に、回路基板1には、4つのスィングプ
レート(傾動部材)54,…が配置されている。スィン
グプレート54は、前記第1実施例と同様に直角二等辺
三角形状をなし、それらの頂角を互いに突き合わせるよ
うにして全体で正方形状に配置されている。スィングプ
レート54の下面には、その直角二等分線に沿って延在
する凸条(支持部)54aが形成されている。凸条54
aの下面は回路基板1に接着等により固定されている。
凸条54aの上下方向中間部には、他の部分よりも肉厚
が薄い弾性変形部54bが全長にわたって形成されてい
る。これにより、スィングプレート54は、その端部が
押圧されることにより弾性変形部54bを支点として図
9中右下がりあるいは左下がりの方向へ傾動し、無負荷
状態においては、弾性変形部54bの復元力によって図
9のように水平な姿勢をとる。
【0037】スィングプレート54の下面の斜辺に沿う
両端部には、移動接点(導通部材)56が取り付けられ
ている。移動接点56は、スィングプレート54が水平
な状態のときに固定接点52,52から離間している。
このように配置された移動接点56は、スィングプレー
ト54が傾動させられたときに固定接点52,52と接
触し、固定接点52,52どうしを導通状態にする。
【0038】上記のように構成されたカーソルスイッチ
部50には、図1に示すものと同等の保護カバー3が被
せられる。そして、保護カバー3の表示マーク3a(あ
るいは3b,…)を押圧すると、互いに隣接する2つの
スィングプレート54,54が傾動して当該マーク3a
に位置する固定接点52,52に移動接点56,56が
接触する。これにより、固定接点52,52どうしが導
通状態となり、例えば上述のキー入力回路104に信号
が送出される。
【0039】上記構成のセレクタ装置においても前記第
1実施例と同等の効果を得ることができる。特に、上記
実施例では、プッシュスイッチ20を使用した第1実施
例と比較して、部品点数が少なく構成を簡略化すること
ができるという利点がある。また、スィングプレート5
4の凸条54aを回路基板1に強固に固定することがで
きるので、スィングプレート54の位置ずれといったト
ラブルが発生しない。
【0040】D.変更例 本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、以下
のように種々の変更が可能である。 前記実施例ではスイッチ部を多角形の頂点位置に配置
しているが、そのような配置に限定されるものではな
い。たとえば、図11に示すように、正方形状に配置し
たプッシュスイッチ20,…の内側に、さらに4つのプ
ッシュスイッチ20,…を配置することができる。この
場合、スィングプレート60は、対角線方向に隣接する
プッシュスイッチ20,20にかけ渡すように配置さ
れ、プッシュスイッチ20,20どうしの間に位置させ
た支点部材(第1実施例の凸条24aに相当)61によ
って傾動自在とされている。 多角形の一部を構成するような形状にすることもでき
る。たとえば、図12は、スィングプレート70,…を
十角形の半分の形状を構成するように配置したものであ
る。なお、図中符号70aは凸条である。 第1実施例におけるプッシュスイッチ20の代わり
に、磁気式スイッチやフォトインタラプタなどの光セン
サを用いることができる。この場合において、スィング
プレートとして図9に記載したものを使用することによ
り、指の押圧力に対する反発力を得ることができる。 本発明は、前記実施例の電子機器の他に、コンピュー
タのキーボードなどあらゆる種類の情報入力装置に適用
することができる。 プッシュスイッチを直線状や曲線状に配列し、隣接す
るプッシュスイッチどうしにスィングプレートをかけ渡
してもよい。この場合、スィングプレートとしては、例
えば図11に示すものを用いることができる。このよう
な構成においても、操作者が意図するプッシュスイッチ
以外のものを押してしまうという状況は、当該プッシュ
スイッチからスィングプレートの中央部よりも離間した
箇所を押さない限り生じない。よって、誤操作を有効に
防止することができ、その効果は、プッシュスイッチを
2つだけ設けた場合も同様である。 上記実施例は、スィングプレートを2つの方向へ傾動
するように構成しているが、3方向あるいはそれ以上の
方向へ傾動するように構成することもできる。図13
は、スィングプレートを3方向へ傾動するように構成し
た例を示すものである。図13に示すセレクタ装置は、
回路基板80に、複数のプッシュスイッチ80,…を正
三角形の頂点をなすように配置し、正三角形状をなすス
ィングプレート82をプッシュスイッチ80,…の配置
に合わせて固定したものである。スイングプレート82
は、その下面中央部に固定された可撓性を有する支柱8
3によって回路基板80に傾動自在に固定されている。
また、回路基板80には、3つのガイドブロック84,
…が取り付けられ、互いに隣接するガイドブロック8
4,84の相対向する面によって支柱83が通る通路8
5が形成されている。このセレクタ装置では、スィング
プレート82の角部を押すことにより、支柱83が撓ん
で押した方向へスィングプレートが傾動してプッシュス
イッチ80を押下する。一方、角部の中間部を押した場
合には、支柱83はガイドブロック84に阻まれて僅か
しか撓まないため、プッシュスイッチ81が押下される
ことはない。よって、この場合も前記実施例と同等の効
果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のセレクタ装
置においては、傾動部材の一方の端部から他方の端部へ
向かう中程の位置を押しても傾動部材が傾動しないの
で、誤操作により操作者が意図しない方向へカーソル等
が移動するようなことがない。また、誤った箇所を押し
た場合には正規の場所を押したときと操作感が異なり、
操作者が操作の状況を正確に把握することができ、直ち
に修正した操作をとることができる等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のセレクタ装置を示す斜
視図である。
【図2】 第1実施例のセレクタ装置を分解した斜視図
である。
【図3】 第1実施例のカーソルスイッチ部を示す側断
面図である。
【図4】 第1実施例のカーソルスイッチ部を示す平面
図である。
【図5】 本発明を適用することができる翻訳装置の外
観図である。
【図6】 翻訳装置の電気回路を示すブロック図であ
る。
【図7】 本発明の第2実施例のセレクタ装置を示す平
面図である。
【図8】 第2実施例のカーソルスイッチ部を示す平面
図である。
【図9】 本発明の第3実施例におけるカーソルスイッ
チ部を示す側断面図である。
【図10】 第3実施例のカーソルスイッチ部を示す平
面図である。
【図11】 カーソルスイッチ部の変更例を示す平面図
である。
【図12】 カーソルスイッチ部の他の変更例を示す平
面図である。
【図13】 (A)はカーソルスイッチ部のさらに他の
変更例を示す平面図、(B)は側面図である。
【符号の説明】
2 カーソルスイッチ部 20 プッシュスイッチ(スイッチ部) 22 バネ接点(バネ状接触子) 24 スィングプレート(傾動部材) 24a 凸条(支持部) 52 固定接点(接触子) 54 スィングプレート(傾動部材) 56 移動接点(導通部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に互いに離間して少なくとも3つ配
    置されたスイッチ部と、これらスイッチ部のオン/オフ
    状態を変化させる複数の傾動部材とを備えたセレクタ装
    置において、 上記傾動部材は、上記基材に設けられた支持部により所
    定方向へ向けて傾動自在に設けられることにより、その
    端部が上記各スイッチ部に接近離間可能になされている
    ことを特徴とするセレクタ装置。
  2. 【請求項2】 基材に互いに離間して配置された複数の
    スイッチ部と、これらスイッチ部のオン/オフ状態を変
    化させる複数の傾動部材とを備えたセレクタ装置におい
    て、 上記傾動部材は、互いに隣接して配置されるとともに、
    隣接する上記傾動部材の各端部のうち互いに近接するも
    のどうしが上記スイッチ部に相対向するように配置さ
    れ、かつ、上記基材に設けられた支持部により所定方向
    へ向けて傾動自在に設けられることにより、その端部が
    上記各スイッチ部に接近離間可能になされていることを
    特徴とするセレクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ部は、多角形を形成するよ
    うにその頂点の位置に配置され、前記傾動部材は、上記
    多角形の辺部を形成するように上記スイッチ部どうしに
    かけ渡されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載のセレクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ部は、前記傾動部材で押圧
    されることにより弾性的に変形して相手方の接触子と接
    触するバネ状接触子を有することを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のセレクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記傾動部材は、前記支持部によって弾
    性的に支持されるとともに、無負荷のときに前記スイッ
    チ部と相対向して離間する導通部材を有し、上記スイッ
    チ部は、上記傾動部材が押されたときに上記導通部材と
    接触して導通状態となる複数の接触子を有することを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のセレクタ
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のセ
    レクタ装置を備えた情報入力装置であって、上記セレク
    タ手段からの入力信号を表示駆動信号に変換する制御手
    段と、上記表示駆動信号に基づいて表示部の画面をスク
    ロールしあるいはカーソルを移動させる表示駆動部とを
    備えたことを特徴とする情報入力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244520A (ja) * 2009-03-16 2010-10-28 Ricoh Co Ltd 情報入力装置、画像形成装置、位置判断方法、及び位置判断プログラム

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