JPH08315207A - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

Info

Publication number
JPH08315207A
JPH08315207A JP7117137A JP11713795A JPH08315207A JP H08315207 A JPH08315207 A JP H08315207A JP 7117137 A JP7117137 A JP 7117137A JP 11713795 A JP11713795 A JP 11713795A JP H08315207 A JPH08315207 A JP H08315207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
sorting
coins
peripheral guide
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7117137A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Iwabuchi
正幸 岩渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP7117137A priority Critical patent/JPH08315207A/ja
Publication of JPH08315207A publication Critical patent/JPH08315207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨選別装置を小型化および簡素化する。 【構成】 回転円板21上に、硬貨を貯留する内周ガイド
部31を設ける。内周ガイド部31には硬貨を一層状態で外
方へ排出する硬貨排出口34を設ける。内周ガイド部31の
外方に外周ガイド部24を設ける。内周ガイド部31と外周
ガイド部24の間に、回転円板21を底面とする選別通路33
を設ける。選別通路33の回転方向に沿って、直径が大き
い硬貨を選別対象する順に複数個の選別傾斜部材54を設
ける。各選別傾斜部材54は、外周ガイド部24との間に各
選別対象とする硬貨の直径よりやや小さい間隔をあけ、
回転円板21の上面から回転方向下流側を斜め上方へ延設
する。各選別傾斜部材54の末端には、硬貨を受け入れる
硬貨シュート51を設ける。 【効果】 回転円板21の周縁部に沿って選別通路33を形
成し、回転円板21の回転力を利用して硬貨を選別できる
ため、小型化および簡素化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数金種が混合状態に
ある硬貨(なお、ゲーム用コイン等、硬貨に類似する形
状を有し、直径によって種類が異なる物品も含めて硬貨
とする。)をその直径に基づいて金種別に選別する硬貨
選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨選別装置としては、例えば、
実開平2−58872号公報に記載されているように、
回転円板と選別通路を用いた構造が知られている。
【0003】この硬貨選別装置では、回転円板上の硬貨
を、回転円板の遠心力によって1枚ずつ選別通路へ送り
出され、選別通路において金種別に選別される。
【0004】選別通路は、回転円板の外周部分から接線
方向に直線状に形成され、通路面には一側の基準壁面を
基準として小径から大径の順に複数個の選別孔が形成さ
れ、通路上方には硬貨を通路面に押し付けながら搬送す
る搬送ベルトが張設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
硬貨選別装置においては、複数個の選別孔が列設される
選別通路が、回転円板の外周部分から接線方向に直線状
に設けられるため、装置が大型化する問題がある。
【0006】また、搬送ベルトの駆動機構が回転円板の
駆動機構とは別に設けられるので構造が複雑になり、コ
ストアップを招いたり、故障を起こしやすくなる。
【0007】また、選別通路において硬貨が搬送ベルト
によって通路面に押し付けられて搬送されるため、多量
の硬貨を連続的に処理した場合に焼き付きを起こしやす
い。
【0008】さらに、単一の通路部材に複数個の選別孔
が設けられているため、一金種だけの設定変更を行う場
合にも通路部材ごと交換しなければならず、非効率的で
ある。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、小型化および簡素化でき、従来のような通路面の
焼き付きなどが起こることがなく、選別金種の変更にも
容易に対応できる硬貨選別装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の硬貨選別
装置は、回転円板と、この回転円板上に配設され、回転
円板を底面として内部に硬貨を貯留するとともに、貯留
した硬貨を一層状態で外方へ排出する硬貨排出口を下部
周縁の一部に有する内周ガイド部と、この内周ガイド部
の外方に配設され、内側に沿って前記回転円板を底面と
する選別通路を形成する外周ガイド部と、前記選別通路
の回転方向に沿って直径が大きい硬貨を選別対象する順
に配設され、前記外周ガイド部の内側との間に各選別対
象とする硬貨の直径よりやや小さい間隔をあけて、前記
回転円板の上面から回転方向下流側が斜め上方へ延設さ
れる複数個の選別傾斜部材と、この各選別傾斜部材の末
端に設けられ、選別傾斜部材に沿って上昇させられた硬
貨を受け入れる硬貨シュートと、この各硬貨シュートの
末端に接続される硬貨収納部とを備えたものである。
【0011】請求項2記載の硬貨選別装置は、上面周縁
に一段高い段差部を有する回転円板と、この回転円板上
に配置され、回転円板を底面として内部に硬貨を貯留す
るとともに、外面と回転円板の段差部の間に選別通路を
形成する内周ガイド部と、この内周ガイド部の下部周縁
の一部に形成され、内周ガイド部内に貯留された硬貨を
一層状態で前記選別通路へ排出する硬貨排出口と、前記
選別通路の回転方向に沿って直径が大きい硬貨を選別対
象する順に配設され、前記段差部の内側との間に各選別
対象とする硬貨の直径よりやや小さい間隔をあけて、前
記回転円板の上面から回転方向下流側が斜め上方へ延設
される複数個の選別傾斜部材と、この各選別傾斜部材の
末端に設けられ、選別傾斜部材に沿って上昇させられた
硬貨を受け入れる硬貨シュートと、この各硬貨シュート
の末端に接続される硬貨収納部とを備えたものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の硬貨選別装置では、複数金種が
混在する硬貨が内周ガイド部内に貯留され、回転円板が
回転されると、硬貨が1枚ずつ硬貨排出口から選別通路
に排出される。選別通路に排出された硬貨は、回転円板
の遠心力によって外周ガイド部に沿って搬送される。硬
貨が選別傾斜部材の配置位置に達すると、所定の直径す
なわち外周ガイド部と選別傾斜部材の間隔以上の直径を
有する選別対象の硬貨は選別傾斜部材に載り上げて硬貨
シュートに送り込まれ、硬貨収納部に収納される。ま
た、所定の直径以下の硬貨は選別傾斜部材の外方を通過
してそのまま選別通路を進み、該当する選別傾斜部材の
配置位置に達すると選別される。そして、これを繰り返
すことにより、直径の大きい硬貨から順に選別され、硬
貨収納部に収納される。
【0013】請求項2記載の硬貨選別装置では、複数金
種が混在する硬貨が内周ガイド部内に貯留され、回転円
板が回転されると、硬貨が1枚ずつ硬貨排出口から選別
通路に排出される。選別通路に排出された硬貨は、回転
円板の遠心力によって段差部に沿って搬送される。硬貨
が選別傾斜部材の配置位置に達すると、所定の直径すな
わち段差部と選別傾斜部材の間隔以上の直径を有する選
別対象の硬貨は選別傾斜部材に載り上げて硬貨シュート
に送り込まれ、硬貨収納部に収納される。また、所定の
直径以下の硬貨は選別傾斜部材の外方を通過してそのま
ま選別通路を進み、該当する選別傾斜部材の配置位置に
達すると選別される。そして、これを繰り返すことによ
り、直径の大きい硬貨から順に選別され、硬貨収納部に
収納される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の硬貨選別装置の一実施例の構
成を図面を参照して説明する。
【0015】なお、本実施例では、1円から500円の
6金種の硬貨を混合状態で受け入れ、金種別に選別する
硬貨選別装置である。
【0016】図1は硬貨選別装置の平面図、図2は断面
図を示す。11は枠体で、この枠体11には上面に円形状の
開口部12が形成され、この開口部12の縁部に上方へ立ち
上がる立上縁部13が形成されている。
【0017】枠体11の開口部12の下面には回転円板21が
配設され、この回転円板21は、回転軸22を中心として回
転可能とし、図示しない駆動手段にて図1矢印方向に回
転駆動される。回転軸22の上端すなわち回転円板21の上
面中央位置には、偏心した円錐台形状の撹拌部材23が取
り付けられている。
【0018】回転円板21の上面の外周縁全域には硬貨C
の厚みの数倍程度の高さの外周ガイド部としての段差部
24が形成され、この段差部24よりやや内側全域には溝部
25が形成されている。この溝部25は、溝部25の外縁と段
差部24の間隔が最小径硬貨(取り扱う硬貨の中で直径が
最も小さい1円硬貨)の直径より小さく、溝部25の内縁
と段差部24の間隔が最大径硬貨(取り扱う硬貨の中で直
径が最も大きい500円硬貨)の直径より大きい値に設
定される。すなわち、いずれの金種の硬貨Cが段差部24
に沿わされた場合であっても、該硬貨Cの内側(回転円
板21の中心に近い側)の縁が溝部25の上方に位置する寸
法になっている。
【0019】回転円板21の溝部25より内側の上方には、
内周ガイド部としてのホッパ部材31が配設されている。
このホッパ部材31は回転円板21に取り付けられずに別の
部材に取り付けられているが、ホッパ部材31の下縁と回
転円板21の上面との間には回転円板21が回転可能とする
わずかな隙間しかなく、ホッパ部材31の内部側には回転
円板21を底面として多数の硬貨Cを貯留可能とする硬貨
貯留部32が形成されている。
【0020】ホッパ部材31の外面と回転円板21の段差部
24との間には選別通路33が形成される。溝部25の内縁と
回転円板21の段差部24の間隔が最大硬貨の直径より大き
いので、溝部25より内側に配置されるホッパ部材31の外
面と回転円板21の段差部24によって形成される選別通路
33の幅は、最大硬貨の直径よりかなり大きなものにな
る。
【0021】ホッパ部材31の下部位置の一部が切り欠か
れて硬貨排出口34が形成されている。この硬貨排出口34
には、回転円板21の上面との間に最も厚い硬貨が通過可
能で最も薄い硬貨が2枚重なっては通過できない間隔を
有し、排出される硬貨Cを硬貨貯留部32内に戻す方向に
回転駆動される逆転ローラ35が取り付けられている。
【0022】また、硬貨排出口34の(回転方向)上流側
の壁面から回転円板21の段差部24に向けてガイド面部36
が形成され、硬貨排出口34から選別通路33に排出された
硬貨Cはガイド面部36に沿って搬送されるとともに段差
部24に沿わされる。
【0023】また、選別通路33上であって硬貨排出口34
から約120度程度下流の位置に第1の選別機構41が配
設され、この第1の選別機構41からさらに下流側に各々
約36度の間隔をあけて第2〜6の選別機構42〜46が配
設されている。第1〜6の選別機構41〜46は、基本的に
同じ構造が採られ、直径が大きい硬貨を選別対象とする
順、すなわち500円硬貨から1円硬貨の順に配列され
ている。硬貨排出口34から第1の選別機構41に達するま
での範囲の選別通路33は、整流区間47となる。
【0024】500円硬貨を選別する第1の選別機構41
は、図3および図4に示すように、回転円板21の上方に
その回転円板21の上面との間に硬貨Cが十分に通過可能
な間隔をあけた状態で回転方向に沿って配置される箱型
の硬貨シュート51を備えている。この硬貨シュート51
は、四角形断面の筒状に形成され、先端側は回転円板21
の上方に位置し、回転円板21の中心に近い内側の側壁に
回転方向上流側に延びる延設部52が形成されている。硬
貨シュート51の末端は、回転円板21の外方位置に達し、
ここから下方に向きを変えて枠体11の内側に挿通され、
金種別の硬貨収納部53に接続される。
【0025】硬貨シュート51の延設部52の外面には選別
傾斜部材54が取り付けられており、この選別傾斜部材54
は、延設部52に沿わされて取り付けられる取付部55と、
この取付部55の下辺から外方に略垂直に折り曲げられた
すくい上げ部としての先端部56を備えている。取付部55
は、回転円板21の段差部24に対向する側の外面が段差部
24との間に最大径硬貨(500円硬貨)の直径よりやや
大きい間隔をあけて配置されている。さらに、取付部55
は、下辺が傾斜した台形に形成されており、下辺の上流
側の端は回転円板21の溝部25に進入しているが、下流側
の端は硬貨シュート51の底面51a より高い位置にある。
そのため、先端部56も上流側の端は回転円板21の溝部25
に進入し、下流側の端は硬貨シュート51の底面51a より
高い位置にある。
【0026】回転円板21の溝部25であって、選別傾斜部
材54が進入していない部分には、溝部25の断面と略同じ
断面形状を有する溝埋め部材57がはめ込まれている。こ
の溝埋め部材57は、回転円板21に固定されたものでな
く、回転円板21に対しては円周方向に摺動するようにな
っている。選別傾斜部材54の先端部は、その外縁と回転
円板21の段差部24の内縁との間隔t1 が500円硬貨の
直径d1 よりやや小さく、次に大きい硬貨(10円硬
貨)の直径より大きい値に設定されている。
【0027】また,第2の選別機構42は、10円硬貨を
選別するものである。基本的な構造は第1の選別機構41
と同じであるが、選別傾斜部材54の先端部56の幅が若干
大きくなっており、その外縁と回転円板21の段差部24の
内縁との間隔が小さくなっている。具体的には、該間隔
t2 が10円硬貨の直径d2 よりやや小さく、次に直径
が大きい100円硬貨の直径d3 より大きい値に設定さ
れている。
【0028】以下、第3の選別機構43は100円硬貨
(直径:d3 )を、第4の選別機構44は5円硬貨(直
径:d4 )を、第5の選別機構45は50円硬貨(直径:
d5 )を、第6の選別機構46は1円硬貨(直径:d6 )
を選別するものであり、それぞれ選別傾斜部材54の先端
部56の外縁と回転円板21の段差部24の内縁との間隔が対
応する値(t3 〜t5 :該当硬貨の直径よりやや小さ
く、次に大きい硬貨の直径より大きい値。t6 :1円硬
貨の直径より小さい値)に設定されている。
【0029】次に、本実施例の作用を説明する。
【0030】まず、回転円板21は図1中反時計回り方向
に、逆転ローラ35は硬貨排出口34から排出される硬貨を
硬貨貯留部32内に戻す方向に回転駆動される。
【0031】複数金種が混在する硬貨Cをホッパ部材31
内に投入すると、最下位近傍に位置する硬貨Cは回転円
板21に沿わされ、遠心力によって周縁のホッパ部材31に
寄せられた状態で回転させられる。ホッパ部材31に寄せ
られた硬貨Cは硬貨排出口34に達すると、遠心力によっ
て排出されようとする。複数枚の硬貨Cが重なって排出
されようとした場合には、最下位の硬貨Cに上に重なっ
ている硬貨Cが逆転ローラ35によってホッパ部材31内に
戻され、最下位の硬貨Cだけが選別通路33に排出され
る。そして、硬貨Cは次々に硬貨排出口34から排出され
る。
【0032】なお、回転円板21の回転に伴って撹拌部材
23が回転し、硬貨貯留部32の硬貨Cは常に撹拌されるの
で、ブリッジ等が発生しても直ぐに解除される。
【0033】選別通路33に排出された硬貨Cは、遠心力
によってガイド面部36に沿わされ、続いて回転円板21の
段差部24に沿わされながら搬送される。このとき、硬貨
Cは、硬貨排出口34から排出された直後はガイド面部36
やホッパ部材31の外面や回転円板21の段差部24に衝突し
て跳ね返ったりするために軌道が不安定になるが、整流
区間47を通過する間に安定し、第1の選別機構41に達す
る時点では段差部24に確実に沿わされる。選別通路33の
底面には回転円板21の溝部25が位置するが、溝埋め部材
57によって埋められているので、硬貨Cの端部が入り込
むことがなく、硬貨Cが立ったり跳ねたり詰まったりす
ることはない。
【0034】選別通路33に500円硬貨が排出された場
合の動作を説明する(図5参照)。第1の選別機構41に
取り付けられている選別傾斜部材54の先端部56の外縁と
段差部24との間隔t1 は、500円硬貨の直径d1 より
小さく10円硬貨の直径より大きい値に設定されている
ため、段差部24に沿わされて搬送されてきた500円硬
貨は、回転円板21の中心に近い側の内縁が選別傾斜部材
54の先端部56に載り上げる。先端部56は回転円板21の回
転方向に沿って上昇する方向に傾斜しており末端は硬貨
シュート51の底面51a より高い位置に達しているため、
回転円板21の回転によって搬送される500円硬貨は一
側が硬貨シュート51の底面51a より高い位置まで持ち上
げられる。このとき、500円硬貨には図5中右方向へ
の勢いが付けられているので、500円硬貨は斜め前方
に位置する硬貨シュート51へ送り込まれる。さらに、5
00円硬貨は硬貨シュート51の後端に達すると下方に向
きを変え、500円用の硬貨収納部53に収納される。
【0035】また、図6に示すように、第1の選別機構
41が取り付けられている位置に100円硬貨が搬送され
てきた場合、100円硬貨の直径d3 が選別傾斜部材54
の先端部56の外縁と段差部24との間隔t1 より小さいた
め、100円硬貨は選別傾斜部材54の影響を受けずに搬
送される。したがって、回転円板21上に載置されたまま
第1の選別機構41の下方を通過し、第2の選別機構42の
取付位置に送り込まれる。第2の選別機構42の選別傾斜
部材54の先端部56の外縁と段差部24との間隔t2 も10
0円硬貨の直径d3 より大きいため、100円硬貨は第
2の選別機構42の下方も通過する。さらに、第3の選別
機構43の取付位置に達すると、この選別傾斜部材54の先
端部56の外縁と段差部24との間隔t3 は100円硬貨の
直径d3より小さいので100円硬貨の一側が選別傾斜
部材54に載り上げ、500円硬貨が第1の選別機構41で
選別された場合と同じように選別され、100円用の硬
貨収納部53に収納される。
【0036】また、10円硬貨は、第1の選別機構41の
下方を通過して第2の選別機構42によって選別され、硬
貨シュート51を通じて10円用の硬貨収納部53に収納さ
れる。5円硬貨は、第1〜第3の選別機構41〜43の下方
を通過して第4の選別機構44によって選別され、5円用
の硬貨収納部53に収納される。50円硬貨は、第1〜第
4の選別機構41〜44の下方を通過して第5の選別機構45
によって選別され、50円用の硬貨収納部53に収納され
る。1円硬貨は、第1〜第5の選別機構41〜45の下方を
通過して第6の選別機構46によって選別され、1円用の
硬貨収納部53に収納される。
【0037】このように、所定の直径すなわち段差部24
と選別傾斜部材54の間隔以上の選別対象の硬貨は選別傾
斜部材54に載り上げて硬貨シュート51に送り込まれ、硬
貨収納部53に収納され、また、所定の直径以下の硬貨は
選別傾斜部材54の外方を通過してそのまま選別通路33を
進み、該当する選別傾斜部材54の配置位置に達すると選
別され、これを繰り返すことにより、直径の大きい硬貨
から順に選別され、硬貨収納部53に収納される。
【0038】そして、回転円板21の周縁部に沿って選別
通路33を形成することにより、硬貨選別装置を小型化す
ることができる。しかも、回転円板21の回転力を利用し
て選別通路33内の硬貨を金種別に選別できるため、従来
のように回転円板21の駆動機構とは別に搬送ベルトの駆
動機構を設ける必要がなく、構造を簡素化でき、コスト
を低減できるとともに故障の発生を低減できる。
【0039】また、従来のように硬貨を搬送ベルトによ
って通路面に押し付けて搬送するようなことがないた
め、多量の硬貨を連続的に処理しても焼き付きなどが起
こることはない。
【0040】そして、本実施例においては、外周ガイド
部として回転円板21の上面周縁に段差部24を設けてい
る。このように外周ガイド部を回転円板21に固定的に設
けると、選別通路33を搬送される硬貨の底面を支持する
回転円板21と、硬貨の側部を支持する外周ガイド部が一
体的に回転するので、硬貨が安定して搬送されるという
効果がある。
【0041】また、外周ガイド部を枠体11側に取り付け
ることも可能である。ホッパ部材31と同様に、外周ガイ
ド部と回転円板21との隙間を硬貨が入り込まない程度に
設定し、回転円板21だけを回転させることになる。この
場合、回転円板21の形状を単純にでき、製造コストを低
くできるという効果がある。
【0042】また、従来とは異なる直径の新しい硬貨の
発行された場合や、海外の硬貨を選別する必要が生じた
場合には、硬貨の直径に対応する幅の選別傾斜部材54を
取り付けることにより選別可能となる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の硬貨選別装置によれば、
内周ガイド部と外周ガイド部とで回転円板の周縁部に沿
って選別通路を形成し、この選別通路に配設される選別
傾斜部材により回転円板の回転力を利用して硬貨を金種
別に選別できるため、硬貨選別装置の小型化および簡素
化を図れ、従来のような通路面の焼き付きなどが起こる
ことがなく、選別金種の変更にも容易に対応できる。
【0044】請求項2記載の硬貨選別装置によれば、内
周ガイド部と回転円板の外周縁の段差部とで回転円板の
周縁部に沿って選別通路を形成し、この選別通路に配設
される選別傾斜部材により回転円板の回転力を利用して
硬貨を金種別に選別できるため、硬貨選別装置の小型化
および簡素化を図れ、従来のような通路面の焼き付きな
どが起こることがなく、選別金種の変更にも容易に対応
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨選別装置の一実施例を示す平面図
である。
【図2】同上実施例の断面図である。
【図3】同上実施例の一部を拡大した平面図である。
【図4】同上実施例の図3に対応し断面図である。
【図5】同上実施例の対象硬貨を選別する選別動作を説
明する平面図である。
【図6】同上実施例の非対象硬貨を通過させる選別動作
を説明する平面図である。
【符号の説明】
21 回転円板 24 外周ガイド部としての段差部 31 内周ガイド部としてのホッパ部材 33 選別通路 34 硬貨排出口 51 硬貨シュート 53 硬貨収納部 54 選別傾斜部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転円板と、 この回転円板上に配設され、回転円板を底面として内部
    に硬貨を貯留するとともに、貯留した硬貨を一層状態で
    外方へ排出する硬貨排出口を下部周縁の一部に有する内
    周ガイド部と、 この内周ガイド部の外方に配設され、内側に沿って前記
    回転円板を底面とする選別通路を形成する外周ガイド部
    と、 前記選別通路の回転方向に沿って直径が大きい硬貨を選
    別対象する順に配設され、前記外周ガイド部の内側との
    間に各選別対象とする硬貨の直径よりやや小さい間隔を
    あけて、前記回転円板の上面から回転方向下流側が斜め
    上方へ延設される複数個の選別傾斜部材と、 この各選別傾斜部材の末端に設けられ、選別傾斜部材に
    沿って上昇させられた硬貨を受け入れる硬貨シュート
    と、 この各硬貨シュートの末端に接続される硬貨収納部とを
    備えたことを特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】 上面周縁に一段高い段差部を有する回転
    円板と、 この回転円板上に配置され、回転円板を底面として内部
    に硬貨を貯留するとともに、外面と回転円板の段差部の
    間に選別通路を形成する内周ガイド部と、 この内周ガイド部の下部周縁の一部に形成され、内周ガ
    イド部内に貯留された硬貨を一層状態で前記選別通路へ
    排出する硬貨排出口と、 前記選別通路の回転方向に沿って直径が大きい硬貨を選
    別対象する順に配設され、前記段差部の内側との間に各
    選別対象とする硬貨の直径よりやや小さい間隔をあけ
    て、前記回転円板の上面から回転方向下流側が斜め上方
    へ延設される複数個の選別傾斜部材と、 この各選別傾斜部材の末端に設けられ、選別傾斜部材に
    沿って上昇させられた硬貨を受け入れる硬貨シュート
    と、 この各硬貨シュートの末端に接続される硬貨収納部とを
    備えたことを特徴とする硬貨選別装置。
JP7117137A 1995-05-16 1995-05-16 硬貨選別装置 Pending JPH08315207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7117137A JPH08315207A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 硬貨選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7117137A JPH08315207A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 硬貨選別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08315207A true JPH08315207A (ja) 1996-11-29

Family

ID=14704376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7117137A Pending JPH08315207A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 硬貨選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08315207A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4564037A (en) Coin-queueing head for high-speed coin-sorting and counting apparatus
US6612921B2 (en) High speed coin sorter having a reduced size
US7377846B2 (en) Coin receiving and disbursing apparatus with storage devices capable of propelling coins
JPH02126387A (ja) コイン・ソーター
JPS63501665A (ja) 高速硬貨選別および計数装置用らせん状硬貨配列ヘッド
US8844704B2 (en) Money item dispensing apparatus
US4275751A (en) Coin sorter with expanded capability
US5542881A (en) Coin sorting mechanism having dual recycle channels
JP2757970B2 (ja) 出口通路間に壁を備える硬貨選別装置
US5205780A (en) Disc-type coin sorter with eccentric feed
CA2216709C (en) Device and method for separating foreign objects from a mass of coins
US20020130011A1 (en) Coin processing machine having coin-impact surfaces made from laminated metal
US20040200691A1 (en) Disc-type coin processing device having improved coin discrimination system
JPH0330194B2 (ja)
US7775863B2 (en) Coin dispending device and method for rapidly recycling coins
GB2060970A (en) Coin sorting device
JPH08315207A (ja) 硬貨選別装置
JP3187699B2 (ja) 硬貨入出金機
US7553223B1 (en) Coin sorter with external strip separator
JP3766130B2 (ja) 硬貨払出装置
JP3303666B2 (ja) 硬貨取扱機
JP2000163619A (ja) コインの金種振り分け装置
JP2018092257A (ja) 硬貨繰出装置
JP6953017B2 (ja) 硬貨揚送装置、及び硬貨入出金装置の硬貨揚送装置
JP3234433B2 (ja) 硬貨繰出装置