JPH08314473A - 防音装置 - Google Patents
防音装置Info
- Publication number
- JPH08314473A JPH08314473A JP7116857A JP11685795A JPH08314473A JP H08314473 A JPH08314473 A JP H08314473A JP 7116857 A JP7116857 A JP 7116857A JP 11685795 A JP11685795 A JP 11685795A JP H08314473 A JPH08314473 A JP H08314473A
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- JP
- Japan
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- sound
- output
- signal
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 音響機器によって再生された音が外に漏れる
ことを防止する。 【構成】 音声信号は出力増幅器１で増幅されてスピー
カ２により音波に変換され、こうして音楽が再生され
る。同時に音声信号は、位相反転回路３により位相反転
され、出力増幅器５ａ〜５ｃで増幅されてスピーカ６ａ
〜６ｃにより音波に変換される。スピーカ２からの音波
とスピーカ６ａ〜６ｃからの音波は逆位相なので、音波
の合成が行われることにより、再生音場７の外に漏れる
スピーカ２の音を打ち消すことができる。また、遅延回
路４ａ〜４ｃによる位相調整、出力増幅器５ａ〜５ｃに
よる音量調整を行うことにより、音場７の音響特性を自
由に設定できる。
ことを防止する。 【構成】 音声信号は出力増幅器１で増幅されてスピー
カ２により音波に変換され、こうして音楽が再生され
る。同時に音声信号は、位相反転回路３により位相反転
され、出力増幅器５ａ〜５ｃで増幅されてスピーカ６ａ
〜６ｃにより音波に変換される。スピーカ２からの音波
とスピーカ６ａ〜６ｃからの音波は逆位相なので、音波
の合成が行われることにより、再生音場７の外に漏れる
スピーカ２の音を打ち消すことができる。また、遅延回
路４ａ〜４ｃによる位相調整、出力増幅器５ａ〜５ｃに
よる音量調整を行うことにより、音場７の音響特性を自
由に設定できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、音響機器によって再生
された音が再生音場の外に漏れることを防止する防音装
置に関するものである。
された音が再生音場の外に漏れることを防止する防音装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えばテープやレコードに録音さ
れた音楽を再生する場合、音響機器によって再生された
音が他人の迷惑にならないようにするためには、試聴室
や居室等の再生音場の遮音効果を高めたり、音量を下げ
たりして再生音が再生音場の外に漏れないようにする必
要があった。
れた音楽を再生する場合、音響機器によって再生された
音が他人の迷惑にならないようにするためには、試聴室
や居室等の再生音場の遮音効果を高めたり、音量を下げ
たりして再生音が再生音場の外に漏れないようにする必
要があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の音
響再生において再生音が外に漏れないようにするために
は、遮音効果の高い室内で聴いたり、再生音量を下げた
りしなければならないという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、音響機
器によって再生された音が再生音場の外に漏れることを
防止できる防音装置を提供することを目的とする。
響再生において再生音が外に漏れないようにするために
は、遮音効果の高い室内で聴いたり、再生音量を下げた
りしなければならないという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、音響機
器によって再生された音が再生音場の外に漏れることを
防止できる防音装置を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の防音装置は、入
力音声信号を電力増幅する第１の出力増幅器と、この増
幅器の出力信号を音波に変換する第１の電気音響変換器
とを備えた音響機器に対して、入力音声信号の位相を反
転させる位相反転回路と、位相反転回路の出力信号を入
力とし、この信号に与える遅延量の調整が可能な遅延回
路と、この遅延回路の出力信号を電力増幅する第２の出
力増幅器と、その放射音波と第１の電気音響変換器から
の放射音波が再生音場内で合成されるように複数の方向
をそれぞれ向けて設置された、第２の出力増幅器の出力
信号を音波に変換する複数の第２の電気音響変換器とを
有するものである。
力音声信号を電力増幅する第１の出力増幅器と、この増
幅器の出力信号を音波に変換する第１の電気音響変換器
とを備えた音響機器に対して、入力音声信号の位相を反
転させる位相反転回路と、位相反転回路の出力信号を入
力とし、この信号に与える遅延量の調整が可能な遅延回
路と、この遅延回路の出力信号を電力増幅する第２の出
力増幅器と、その放射音波と第１の電気音響変換器から
の放射音波が再生音場内で合成されるように複数の方向
をそれぞれ向けて設置された、第２の出力増幅器の出力
信号を音波に変換する複数の第２の電気音響変換器とを
有するものである。
【０００５】また、遅延回路は、第２の電気音響変換器
の各々のために複数設けられるものであり、第２の出力
増幅器は、複数の遅延回路の出力信号をそれぞれ増幅し
て第２の電気音響変換器の各々に出力するために複数設
けられ、利得調整が可能なものである。
の各々のために複数設けられるものであり、第２の出力
増幅器は、複数の遅延回路の出力信号をそれぞれ増幅し
て第２の電気音響変換器の各々に出力するために複数設
けられ、利得調整が可能なものである。
【０００６】
【作用】本発明によれば、入力音声信号は位相反転回路
によって逆位相の信号に変換され、遅延回路を通過した
後に第２の出力増幅器によって電力増幅され、第２の電
気音響変換器によって音波に変換される。そして、音響
機器の第１の電気音響変換器から放射された音波と、第
２の電気音響変換器から放射された逆位相の音波とが合
成されることにより、第１の電気音響変換器の音が打ち
消される。また、複数の遅延回路と複数の第２の出力増
幅器を設けることにより、第２の電気音響変換器ごとに
遅延量と利得を調整することができる。
によって逆位相の信号に変換され、遅延回路を通過した
後に第２の出力増幅器によって電力増幅され、第２の電
気音響変換器によって音波に変換される。そして、音響
機器の第１の電気音響変換器から放射された音波と、第
２の電気音響変換器から放射された逆位相の音波とが合
成されることにより、第１の電気音響変換器の音が打ち
消される。また、複数の遅延回路と複数の第２の出力増
幅器を設けることにより、第２の電気音響変換器ごとに
遅延量と利得を調整することができる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の１実施例を示す防音装置のブ
ロック図である。１は入力音声信号を電力増幅する第１
の出力増幅器、２は増幅器１の出力信号を音波に変換す
る第１の電気音響変換器となるスピーカ、３は入力音声
信号の位相を反転させる位相反転回路、４ａ〜４ｃは位
相反転回路３の出力信号をある遅延量だけ遅らせる遅延
回路、５ａ〜５ｃは遅延回路４ａ〜４ｃの出力信号を電
力増幅する第２の出力増幅器、６ａ〜６ｃはその放射音
波とスピーカ２からの放射音波とが合成されるように設
置された、出力増幅器５ａ〜５ｃの出力信号を音波に変
換する第２の電気音響変換器となるスピーカ、７は試聴
室や居室などの再生音場である。
ロック図である。１は入力音声信号を電力増幅する第１
の出力増幅器、２は増幅器１の出力信号を音波に変換す
る第１の電気音響変換器となるスピーカ、３は入力音声
信号の位相を反転させる位相反転回路、４ａ〜４ｃは位
相反転回路３の出力信号をある遅延量だけ遅らせる遅延
回路、５ａ〜５ｃは遅延回路４ａ〜４ｃの出力信号を電
力増幅する第２の出力増幅器、６ａ〜６ｃはその放射音
波とスピーカ２からの放射音波とが合成されるように設
置された、出力増幅器５ａ〜５ｃの出力信号を音波に変
換する第２の電気音響変換器となるスピーカ、７は試聴
室や居室などの再生音場である。
【０００８】本実施例の防音装置は、ラジオ、テープレ
コーダ、レコードプレーヤ又はＣＤプレーヤ等の図示し
ない再生機器、出力増幅器１及びスピーカ２からなる音
響機器に対して、位相反転回路３、遅延回路４ａ〜４
ｃ、出力増幅器５ａ〜５ｃ、スピーカ６ａ〜６ｃを設け
たものである。
コーダ、レコードプレーヤ又はＣＤプレーヤ等の図示し
ない再生機器、出力増幅器１及びスピーカ２からなる音
響機器に対して、位相反転回路３、遅延回路４ａ〜４
ｃ、出力増幅器５ａ〜５ｃ、スピーカ６ａ〜６ｃを設け
たものである。
【０００９】次に、このような防音装置の動作を説明す
る。音楽や音声が電気に変換された信号である再生機器
からの音声信号は、出力増幅器１により電力増幅されて
スピーカ２により音波に変換される。こうして、再生音
場７内で音楽が再生される。同時に、上記音声信号は、
位相反転回路３により逆位相の信号に変換され、遅延回
路４ａ〜４ｃを通過した後に、出力増幅器５ａ〜５ｃに
より電力増幅されてスピーカ６ａ〜６ｃにより音波に変
換される。
る。音楽や音声が電気に変換された信号である再生機器
からの音声信号は、出力増幅器１により電力増幅されて
スピーカ２により音波に変換される。こうして、再生音
場７内で音楽が再生される。同時に、上記音声信号は、
位相反転回路３により逆位相の信号に変換され、遅延回
路４ａ〜４ｃを通過した後に、出力増幅器５ａ〜５ｃに
より電力増幅されてスピーカ６ａ〜６ｃにより音波に変
換される。
【００１０】このとき、スピーカ２から放射される音波
と、スピーカ６ａ〜６ｃから放射される音波とは逆位相
なので、再生音場７において図２に示すような合成が行
われることにより、スピーカ２からの音が打ち消され
る。ここで、スピーカ２に対して複数のスピーカ６ａ〜
６ｃを設けているのは、スピーカ２からの音波が様々な
方向に拡散されるため、このスピーカ２の音波を包み込
むように複数の方向から逆位相の音波を放射して、再生
音場７の外に音が漏れないようにするためである。
と、スピーカ６ａ〜６ｃから放射される音波とは逆位相
なので、再生音場７において図２に示すような合成が行
われることにより、スピーカ２からの音が打ち消され
る。ここで、スピーカ２に対して複数のスピーカ６ａ〜
６ｃを設けているのは、スピーカ２からの音波が様々な
方向に拡散されるため、このスピーカ２の音波を包み込
むように複数の方向から逆位相の音波を放射して、再生
音場７の外に音が漏れないようにするためである。
【００１１】また、試聴者がいる再生音場７の点Ｐにお
いてスピーカ２からの音が打ち消されてしまうと、試聴
者が再生音を聴くことができなくなってしまうため、遅
延量の調整が個々に可能な遅延回路４ａ〜４ｃによっ
て、スピーカ２の音波に対するスピーカ６ａ〜６ｂの音
波の遅延量を例えば０〜数十ｍｓの範囲で調整すること
により、点Ｐにおける音場を調整しながら再生音が外に
漏れるのを防ぐことができる。
いてスピーカ２からの音が打ち消されてしまうと、試聴
者が再生音を聴くことができなくなってしまうため、遅
延量の調整が個々に可能な遅延回路４ａ〜４ｃによっ
て、スピーカ２の音波に対するスピーカ６ａ〜６ｂの音
波の遅延量を例えば０〜数十ｍｓの範囲で調整すること
により、点Ｐにおける音場を調整しながら再生音が外に
漏れるのを防ぐことができる。
【００１２】以上の説明では、位相についてのみ説明し
たが、音波の合成に影響を与える他の要素として、スピ
ーカ２の音波に対するスピーカ６ａ〜６ｂの音波の振幅
があり、この振幅、すなわち音量は出力増幅器５ａ〜５
ｃの利得を個々に変えることで調整することができる。
したがって、遅延回路４ａ〜４ｃによる位相調整、出力
増幅器５ａ〜５ｃによる音量調整を個々に行うことによ
り、再生音場７の音響特性（再生音場中の音圧レベルの
分布）を自由に設定することができる。
たが、音波の合成に影響を与える他の要素として、スピ
ーカ２の音波に対するスピーカ６ａ〜６ｂの音波の振幅
があり、この振幅、すなわち音量は出力増幅器５ａ〜５
ｃの利得を個々に変えることで調整することができる。
したがって、遅延回路４ａ〜４ｃによる位相調整、出力
増幅器５ａ〜５ｃによる音量調整を個々に行うことによ
り、再生音場７の音響特性（再生音場中の音圧レベルの
分布）を自由に設定することができる。
【００１３】なお、本実施例では、遅延回路４ａ〜４ｃ
と出力増幅器５ａ〜５ｃをスピーカ６ａ〜６ｃごとに設
けたが、これらを１つずつにしてスピーカ６ａ〜６ｃを
共通に駆動してもよく、また音量調整を出力増幅器１及
び位相反転回路３の前に設ける図示しない音量調整器で
共通に調整してもよい。これらの場合には、上記のよう
な細かい音場設定をすることはできないが、スピーカ２
に対するスピーカ６ａ〜６ｃの置き方を調整することで
同様の効果を得ることができる。
と出力増幅器５ａ〜５ｃをスピーカ６ａ〜６ｃごとに設
けたが、これらを１つずつにしてスピーカ６ａ〜６ｃを
共通に駆動してもよく、また音量調整を出力増幅器１及
び位相反転回路３の前に設ける図示しない音量調整器で
共通に調整してもよい。これらの場合には、上記のよう
な細かい音場設定をすることはできないが、スピーカ２
に対するスピーカ６ａ〜６ｃの置き方を調整することで
同様の効果を得ることができる。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、音響機器の第１の電気
音響変換器から放射された音波と、第２の電気音響変換
器から放射された逆位相の音波を合成することにより、
再生音場の外に漏れる第１の電気音響変換器の音を打ち
消すことができるので、再生音場の遮音効果を高めた
り、音量を下げたりする必要がなくなり、遮音効果の高
い部屋の新築や増改築よりも安価に防音装置を実現する
ことができる。また、遅延回路を設けることにより、再
生音場の音響特性を自由に設定することができる。
音響変換器から放射された音波と、第２の電気音響変換
器から放射された逆位相の音波を合成することにより、
再生音場の外に漏れる第１の電気音響変換器の音を打ち
消すことができるので、再生音場の遮音効果を高めた
り、音量を下げたりする必要がなくなり、遮音効果の高
い部屋の新築や増改築よりも安価に防音装置を実現する
ことができる。また、遅延回路を設けることにより、再
生音場の音響特性を自由に設定することができる。
【００１５】また、複数の遅延回路と複数の第２の出力
増幅器を設けることにより、第２の電気音響変換器ごと
に遅延量と利得を調整することができるので、再生音場
の音響特性をより細かく設定することができる。
増幅器を設けることにより、第２の電気音響変換器ごと
に遅延量と利得を調整することができるので、再生音場
の音響特性をより細かく設定することができる。
【図１】 本発明の１実施例を示す防音装置のブロック
図である。
図である。
【図２】 第１の電気音響変換器からの音波と第２の電
気音響変換器からの音波が再生音場において合成される
様子を示す図である。
気音響変換器からの音波が再生音場において合成される
様子を示す図である。
１…第１の出力増幅器、２…第１の電気音響変換器、３
…位相反転回路、４ａ〜４ｃ…遅延回路、５ａ〜５ｃ…
第２の出力増幅器、６ａ〜６ｃ…第２の電気音響変換
器、７…再生音場。
…位相反転回路、４ａ〜４ｃ…遅延回路、５ａ〜５ｃ…
第２の出力増幅器、６ａ〜６ｃ…第２の電気音響変換
器、７…再生音場。
Claims (2)
- 【請求項１】 入力音声信号を電力増幅する第１の出力
増幅器と、この増幅器の出力信号を音波に変換する第１
の電気音響変換器とを備えた音響機器に対して、この音
響機器によって再生された音が再生音場の外に漏れない
ようにするための防音装置であって、 前記入力音声信号の位相を反転させる位相反転回路と、 位相反転回路の出力信号を入力とし、この信号に与える
遅延量の調整が可能な遅延回路と、 この遅延回路の出力信号を電力増幅する第２の出力増幅
器と、 その放射音波と第１の電気音響変換器からの放射音波が
再生音場内で合成されるように複数の方向をそれぞれ向
けて設置された、第２の出力増幅器の出力信号を音波に
変換する複数の第２の電気音響変換器とを有することを
特徴とする防音装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の防音装置において、 前記遅延回路は、第２の電気音響変換器の各々のために
複数設けられるものであり、 前記第２の出力増幅器は、複数の遅延回路の出力信号を
それぞれ増幅して第２の電気音響変換器の各々に出力す
るために複数設けられ、利得調整が可能なものであるこ
とを特徴とする防音装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116857A JPH08314473A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 防音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7116857A JPH08314473A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 防音装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08314473A true JPH08314473A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14697354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7116857A Pending JPH08314473A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 防音装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08314473A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100358005C (zh) * | 2005-03-10 | 2007-12-26 | 南京大学 | 液压泵有源噪声控制系统 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP7116857A patent/JPH08314473A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100358005C (zh) * | 2005-03-10 | 2007-12-26 | 南京大学 | 液压泵有源噪声控制系统 |
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