JPH08314376A - 乗物用位置情報把握装置 - Google Patents

乗物用位置情報把握装置

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JPH08314376A
JPH08314376A JP13866495A JP13866495A JPH08314376A JP H08314376 A JPH08314376 A JP H08314376A JP 13866495 A JP13866495 A JP 13866495A JP 13866495 A JP13866495 A JP 13866495A JP H08314376 A JPH08314376 A JP H08314376A
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JP
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point
vehicle
dimensional coordinate
image
dimensional
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Application number
JP13866495A
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English (en)
Inventor
Tomonori Takada
知典 高田
Tatsunori Sada
達典 佐田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉛直断面等の地形情報の把握ができる。 【構成】GPSにより二次元座標位置NJを検出し表示
出力し得る乗物用位置情報把握装置1において、写真画
像SG及び、該画像SG上の各点の三次元座標値SZ1
〜SZnを記憶格納し得る二次元座標設定部17、三次
元座標設定部20を有し、この写真画像SG上の任意の
一点を選択指定し得る入力部6、カーソル制御部16を
設け、選択指定された点と、自動車2の写真画像SG上
の現在点Tmとを通る二点通過線NT上に存在する該画
像SG上の点を抽出する線上点抽出部15を設け、抽出
された点の三次元座標値SZk〜SZmを呼び出す座標
値呼出部23を設け、これら三次元座標値SZk〜SZ
mに基づいて、乗物2の現在地点と、選択指定された点
に対応する地点との間の鉛直断面形状EDを演算する断
面図作成部21を設け、この断面形状EDを画像表示す
る画像制御部11、ディスプレイ11aを設けて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗物の現在地点や目的
地などに関する位置情報を把握することができる乗物用
位置情報把握装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗物等の現在地点や目的地などに
関する位置情報を把握することができる乗物用位置情報
把握装置として、自動車等に設置されている公知のGP
S等を利用したカーナビゲーションなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したカー
ナビゲーションなどの従来の乗物用位置情報把握装置で
は、画像表示された平面的な地図上に自動車等の乗物の
現在地点或いは目的地を表示するだけであった。即ち、
乗物の現在地点或いは目的地の二次元座標位置(平面位
置)を表示するだけであり、鉛直断面の地形情報(従っ
て標高方向に関する情報)を把握することは困難であっ
た。ところが、この鉛直断面の地形情報(或いは標高方
向に関する情報)の把握は、観光バスやマラソンの伴走
を行う自動車、その他多くの乗物において望まれてい
る。また、上述したカーナビゲーションなどの従来の乗
物用位置情報把握装置では、現在地点や目的地などの各
地点が平面的に模式化された地図で表示されるため、特
に道路が複雑に交差しているような地点では、車窓から
実際に見える風景が、地図上のどの位置に対応している
のか把握しにくいことが多い。従って、乗物用位置情報
把握装置によって示される位置情報と、車窓から見える
風景との対応関係が把握しにくく、位置情報把握におけ
る混乱が生じていたそこで本発明は上記事情に鑑み、鉛
直断面の地形情報の把握ができ、乗物用位置情報把握装
置によって示される位置情報と、車窓から見える風景と
の対応関係が容易に把握でき、位置情報把握における混
乱が防止され得る乗物用位置情報把握装置を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のうち第一の発明
は、人工衛星からの信号を受信し得る受信部(50)を
乗物(2)に取付け自在な形で有し、前記受信された信
号を解析して前記受信部(50)が取付けられる前記乗
物(2)の二次元座標位置(NJ)を検出し得る現在位
置検出部(7、13)を設け、前記検出された前記乗物
(2)の二次元座標位置(NJ)を表示出力する現在位
置表示出力部(11、11a)を設けた乗物用位置情報
把握装置(1)において、多数の点(T1〜Tn)から
構成される二次元写真画像(SG)及び、該二次元写真
画像(SG)上の前記多数の点(T1〜Tn)における
各点(T1〜Tn)の三次元座標値(SZ1〜SZn)
を記憶格納し得る記憶格納部(17、20)を有し、前
記記憶格納部(17)に記憶格納された二次元写真画像
(SG)上の任意の一点(Tk)を選択指定し得る選択
指定部(6、16)を設け、前記二次元写真画像(S
G)のうち前記選択指定された点(Tk)と、前記現在
位置検出部(7、13)において検出された前記乗物
(2)の二次元座標位置(NJ)に対応する前記二次元
写真画像(SG)上の点(Tm)とを通る二点通過線
(NT)上に存在する前記二次元写真画像(SG)上の
点(Tk〜Tm)を抽出する線上点抽出部(15)を設
け、前記記憶格納部(20)に記憶格納された三次元座
標値(SZ1〜SZn)から、前記線上点抽出部(1
5)により抽出された前記二次元写真画像(SG)上の
点(Tk〜Tm)の三次元座標値(SZk〜SZm)を
呼び出す座標値呼出部(23)を設け、前記呼び出され
た三次元座標値(SZk〜SZm)に基づいて、前記検
出された前記乗物(2)の二次元座標位置(NJ)に対
応する該乗物(2)の現在地点と、前記選択指定された
点(Tk)に対応する地点との間の鉛直断面形状(E
D)を、前記二点通過線(NT)の伸延方向の座標軸
(ex)と、前記二次元写真画像(SG)に垂直な座標
軸(z)とによる鉛直断面二次元座標(EZ)におい
て、演算する断面演算部(21)を設け、前記演算され
た鉛直断面形状(ED)を画像表示する画像表示部(1
1、11a)を設けて構成される。
【0005】また本発明のうち第二の発明は、人工衛星
からの信号を受信し得る受信部(50)を乗物(2)に
取付け自在な形で有し、前記受信された信号を解析して
前記受信部(50)が取付けられる前記乗物(2)の二
次元座標位置(NJ)を検出し得る現在位置検出部
(7、13)を設け、前記検出された前記乗物(2)の
二次元座標位置(NJ)を表示出力する現在位置表示出
力部(11、11a)を設けた乗物用位置情報把握装置
(1)において、多数の点(T1〜Tn)から構成され
る二次元写真画像(SG)及び、該二次元写真画像(S
G)上の前記多数の点(T1〜Tn)における各点(T
1〜Tn)の三次元座標値(SZ1〜SZn)を記憶格
納し得る記憶格納部(13、17)を有し、前記記憶格
納された二次元写真画像(SG)上の任意の一点(T
k)を選択指定し得る選択指定部(6、16)を設け、
前記二次元写真画像(SG)のうち前記選択指定された
点(Tk)と、前記現在位置検出部(7、13)におい
て検出された前記乗物(2)の二次元座標位置(NJ)
に対応する前記二次元写真画像(SG)上の点(Tm)
との間の距離(L)を検出し、前記選択指定された点
(Tk)に対応する地点と、前記検出された前記乗物
(2)の二次元座標位置(NJ)に対応する該乗物
(2)の現在地点との間の距離が一定の大きさ以下であ
るか否かを判定する距離判定部(19)を設け、前記二
次元写真画像(SG)において、前記選択指定された点
(Tk)に対応する所定範囲(HN)を設定する画像設
定部(25)を設け、前記二次元写真画像(SG)上の
点のうち、前記設定された所定範囲(HN)内の点(T
k1〜Tkn)を抽出する範囲内点抽出部(27)を設
け、前記記憶格納部(20)に記憶格納された三次元座
標値(SZ1〜SZn)から、前記範囲内点抽出部(2
7)により抽出された点(Tk1〜Tkn)の三次元座
標値(SZk1〜SZkn)を呼び出す範囲内点座標値
呼出部(29)を設け、前記呼び出された三次元座標値
(SZk1〜SZkn)に基づいて、前記設定された所
定範囲(HN)の画像(SGa)に対して所定の射影変
換を行う射影変換部(12)を設け、前記距離判定部
(19)による判定結果に基づいて、前記選択指定され
た点(Tk)に対応する地点と、前記検出された前記乗
物(2)の二次元座標位置(NJ)に対応する該乗物
(2)の現在地点との間の距離が一定の大きさ以下にな
った際に前記射影変換された画像(SGb)を表示する
画像表示制御部(11、11a)を設けて構成される。
【0006】また本発明のうち第三の発明は、第二の発
明の乗物用位置情報把握装置(1)において、前記射影
変換部(12)は、前記設定された所定範囲(HN)の
画像(SGa)を前記乗物(2)の目視運転位置(M
U)に対応した射影中心(CS)からの画像(SGb)
に射影変換する。
【0007】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、乗物(2)の現在地点についての二次元座標位置
(NJ)等を表示することにより、この乗物(2)の現
在地点を二次元的に把握すると共に、乗物(2)の現在
地点と、選択指定された点(Tk)に対応する地点との
間の鉛直断面形状(ED)を把握する。
【0009】また本発明のうち第二の発明では、乗物
(2)の現在地点についての二次元座標位置(NJ)等
を表示することにより、この乗物(2)の現在地点を二
次元的に把握すると共に、選択指定された点(Tk)に
対応する地点と乗物(2)の現在地点との間の距離が一
定の大きさ以下になった際、即ち乗物(2)が選択指定
された点(Tk)に対応する地点から一定の距離以内に
接近した際、該選択指定された点(Tk)に対応する地
点についての画像(SGa)を射影変換した画像(SG
b)が画像表示される。
【0010】また本発明のうち第三の発明では、選択指
定された点(Tk)に対応する地点についての画像(S
Ga)を射影変換した画像(SGb)は、該選択指定さ
れた点(Tk)に対応する地点を乗物(2)の目視運転
位置(MU)から眺めた風景と対応した画像(SGb)
として表示される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による乗物用位置情報把握装置の一
例に設けられた制御装置のブロック図、図2は、図1に
示す乗物用位置情報把握装置が搭載された自動車全体を
示した図、図3乃至図5は、図1に示す乗物用位置情報
把握装置のディスプレイを示した図、図6は、図1に示
す乗物用位置情報把握装置の二次元座標設定部に記憶格
納された写真画像を示した概念図、図7は、図1に示す
乗物用位置情報把握装置の三次元座標設定部に記憶格納
されたモデルを示した概念図、図8は、図1に示す乗物
用位置情報把握装置の射影変換部による射影変換の方法
を示した図である。
【0012】本発明による乗物用位置情報把握装置1
は、図2に示すように自動車2に搭載されており、乗物
用位置情報把握装置1は制御装置3を有している。制御
装置3は、図1に示すように主制御部5を有しており、
主制御部5にはバス線を介して、入力部6、GPS制御
部7、位置演算部9、画像制御部11、射影変換部1
2、現在位置検出部13、線上点抽出部15、カーソル
制御部16、二次元座標設定部17、接近判定部19、
三次元座標設定部20、断面図作成部21、平面図取出
部22、座標値呼出部23、画像設定部25、範囲内点
抽出部27、範囲内点座標値呼出部29が接続されてい
る。また、画像制御部11には所定のディスプレイ11
aが接続されている。更に、乗物用位置情報把握装置1
は、図1及び図2に示すように図示しない人工衛星から
の信号を受信自在なGPSアンテナ50を、自動車2の
外周部に取付けた形で有しており、該GPSアンテナ5
0は前記制御装置3のGPS制御部7に接続されてい
る。また、制御装置3には、図1及び図2に示すよう
に、自動車2の進行方向を東西南北等の形で検出し得る
公知のジャイロ装置51及び、自動車2の車輪の回転速
度等により該自動車2の進行速度を検出し得る公知の車
速計52が接続され設けられている。
【0013】なお、前記制御装置3の二次元座標設定部
17及び三次元座標設定部20には多数の点T1〜Tn
から構成された写真画像SG及び、該写真画像SG上の
点T1〜Tnにおけるそれぞれの三次元座標値SZ1〜
SZnが記憶格納されている。この写真画像SG及び三
次元座標値SZ1〜SZnは例えば次のようにして得ら
れる。即ち、まず地図作成の対象となる地表を、航空撮
影等により上方から公知のデジタルスチールカメラによ
りステレオ撮影し、撮影した2つのデジタル画像の間
で、公知の写真解析方法により、所定の相互標定、対地
標定、偏位修正、マッチング等を行い、前記2つのデジ
タル画像間で対応した各点の三次元座標値SZ1〜SZ
n(即ち、緯度方向のx軸、経度方向のy軸、標高方向
のz軸からなる三次元座標における座標値)を検出す
る。そして、前記撮影した2つのデジタル画像のうちの
1つの画像を緯度方向のx軸と経度方向のy軸による二
次元座標上の平面に偏位修正し、偏位修正した後の該画
像を地図用の写真画像SGとして採用する。なお、三次
元座標値SZ1〜SZnは前記2つのデジタル画像間で
対応した各点についての三次元座標値であるので、写真
画像SGを構成する多数の点T1〜Tnそれぞれについ
ての三次元座標値である。更に、二次元座標設定部17
には、図6に示すように、緯度方向のx軸と経度方向の
y軸による概念上の二次元座標HZを有しており、前記
写真画像SGは、この二次元座標HZに配置された形で
記憶格納されている。また、三次元座標設定部20に
は、図7に示すように、緯度方向のx軸、経度方向のy
軸、標高方向のz軸からなる概念上の三次元座標RZを
有しており、三次元座標値SZ1〜SZnは、この三次
元座標RZに配置された形で記憶格納されている。従っ
て、三次元座標RZには、三次元座標値SZ1〜SZn
により、写真画像SGとして撮影されている地形の立体
的なモデルMDが概念的に記憶格納されていることにな
る。また、二次元座標HZにおける写真画像SG上の各
点T1〜Tnと、三次元座標RZ上の各三次元座標値S
Z1〜SZnは互いに1対1の対応関係をもった形で記
憶格納されている。
【0014】本発明による乗物用位置情報把握装置1は
以上のように構成されているので、該乗物用位置情報把
握装置1により自動車2の位置情報を把握するには次の
ように行う。即ちまず、図示しないオペレータは、制御
装置3の、キーボード等からなる入力部6を介して現在
地点情報把握開始の命令を入力する。入力された前記命
令はバス線を介して主制御部5に伝送され、主制御部5
はGPS制御部7に現在位置検出開始を命令する。とこ
ろで、GPSアンテナ50では図示しない複数(例えば
4つ)の人工衛星からの衛星信号を受信しており、該衛
星信号は逐次GPS制御部7に伝送されている。従っ
て、GPS制御部7では、公知のGPS位置検出法の要
領により、これら衛星信号に基づいてGPSアンテナ5
0の現在地点、即ち自動車2の現在地点の二次元座標位
置NJ1(即ち、緯度方向のx軸と経度方向のy軸によ
る二次元座標上の位置)を解析演算し検出する。なお、
公知のGPS位置検出法の要領によりGPSアンテナ5
0の緯度・経度・標高からなる三次元座標における座標
位置が求められ得るが、本実施例におけるGPS制御部
7では緯度・経度からなる二次元座標における座標位置
のみを採用する。以降、GPS制御部7では逐次伝送さ
れて来る衛星信号に基づいて、自動車2の二次元座標位
置NJ1を逐次検出する。逐次検出される二次元座標位
置NJ1は、現在位置検出部13に逐次伝送される。
【0015】また、主制御部5は現在位置検出開始を前
記GPS制御部7のほかに位置演算部9にも命令する。
ところで、ジャイロ装置51では、図2に示す自動車2
の現在の進行方向、即ち東西南北等の進行方向SHが逐
次検出されて、位置演算部9に逐次伝送されており、車
速計52では自動車2の進行速度SSが逐次検出され
て、位置演算部9に逐次伝送されている。従って、位置
演算部9では逐次伝送されてくる進行方向SHと進行速
度SSに基づいて微小時間(即ち進行方向SHと進行速
度SS等が伝送されてくる時間間隔など)における移動
ベクトル(二次元平面内のベクトル)が逐次解析演算さ
れている。また、位置演算部9には、自動車2の位置に
関する初期位置(例えば緯度・経度の二次元座標におけ
る座標位置)が予め入力(或いは補正入力)されてお
り、位置演算部9では、この初期位置に対し、前記逐次
演算される移動ベクトルを逐次加算する形で二次元座標
位置NJ2(緯度・経度の二次元座標における座標位
置)を逐次算出している。逐次検出される二次元座標位
置NJ2は、現在位置検出部13に逐次伝送される。ま
たジャイロ装置51で検出され位置演算部9に伝送され
た現在の進行方向SHも現在位置検出部13に逐次伝送
される。なお、位置演算部9では自動車2の位置に関す
る前記初期位置を、公知の手法と同様に、GPS制御部
7で検出される二次元座標位置NJ1に基づいて適宜補
正してもよい。
【0016】そして、現在位置検出部13では、GPS
制御部7及び位置演算部9から逐次伝送されてくる二次
元座標位置NJ1、NJ2に基づいて二次元座標位置N
Jを検出する。例えば、人工衛星からGPSアンテナ5
0が死角になる(トンネル内など)の理由で、GPS制
御部7による二次元座標位置NJ1の検出ができない場
合、従って位置演算部9からの二次元座標位置NJ2の
みが現在位置検出部13に伝送されてきた場合には二次
元座標位置NJ2を二次元座標位置NJとして採用し、
GPS制御部7からの二次元座標位置NJ1と位置演算
部9からの二次元座標位置NJ2の両方が伝送されてき
た場合には二次元座標位置NJ1を二次元座標位置NJ
として採用する。また、現在位置検出部13で採用され
た二次元座標位置NJ及び、現在位置検出部13に伝送
された現在の進行方向SHは、二次元座標設定部17に
逐次伝送され、該二次元座標設定部17に記憶される
(即ち、前回伝送され記憶されていた二次元座標位置N
J及び進行方向SHを更新する形で記憶される。)。な
お、二次元座標設定部17には、上述したように緯度・
経度による二次元座標HZが設定されているので、該二
次元座標設定部10に伝送されてきた二次元座標位置N
Jは、図6に示すように、該二次元座標HZ中の進行方
向SHをもった現在点Tmとして配置され記憶される。
また、二次元座標設定部17が二次元座標位置NJ及び
進行方向SHを逐次記憶すると共に、平面図取出部22
は、二次元座標設定部17に記憶された二次元座標HZ
中の写真画像SGのうち前記二次元座標位置NJである
現在点Tmを含んだ所定の範囲の画像及び該二次元座標
位置NJ及び進行方向SHを画像制御部11に逐次伝送
する。画像制御部11では伝送されてきた所定の範囲の
写真画像SG及び、現在点Tm及び、進行方向SHを、
図3に示すように、ディスプレイ11aに画像出力す
る。なお図3中の現在点Tmは三角形のカーソル30で
表示されており、進行方向SHはこの三角形の鋭角の突
起方向により表示されている。なお、平面図取出部22
は、公知の手法により、進行方向SHが常にディスプレ
イ11aの上方を向くように、写真画像SGから取出し
た画像を適宜回転させて表示させてもよい。
【0017】以上のように乗物用位置情報把握装置1で
は、従来のカーナビゲーションなどと同様に自動車2の
現在地点についての二次元座標位置NJをディスプレイ
11aに表示された写真画像SGからなる地図上に現在
点Tmとして表示することにより、この自動車2の現在
地点を二次元的(従って平面的)に把握することができ
る。更に、自動車2の走行中などに現在地点と、例えば
走行方向前方のある地点との間の鉛直断面形状を把握し
たい場合(例えばマラソンの伴走をしている場合や、観
光バスで地形の案内をしている場合など)には、図示し
ないオペレータは、入力部6を介して断面図作成の指示
を入力すると共に、該入力部6及びカーソル制御部16
を介して、図3に示すようにディスプレイ11a中のカ
ーソル31を移動設定して写真画像SG上の一点Tkを
選択指定する。選択指定された点Tkはカーソル制御部
16によって二次元座標HZにおける座標位置が検出さ
れ、該点Tkの座標位置は二次元座標設定部17に伝送
される。次いで、線上点抽出部15は、図6に示すよう
に、二次元座標設定部17において、二次元座標HZに
配置された形で記憶されている前記現在点Tm及び前記
点Tkに基づいて、これら2点Tm、Tkを通過する直
線である二点通過線NTを設定し、該二点通過線NT上
の点Tk〜Tmを全て抽出する。なお、抽出された点T
k〜Tmは勿論、写真画像SGを構成している点の一部
である。次いで、座標値呼出部23では、三次元座標設
定部20に記憶格納されている三次元座標値SZ1〜S
Znの中から、線上点抽出部15により抽出された写真
画像SG上の点Tk〜Tmに対応した三次元座標値SZ
k〜SZmを呼出す。
【0018】その後、断面図作成部21では、座標値呼
出部23により呼出された三次元座標値SZk〜SZm
に基づいて、自動車2の現在地点と、前記選択指定され
た写真画像SG上の点Tkに対応する実際の地点との間
の鉛直断面形状ED演算する。即ち、断面図作成部21
では、まず図7に示すように前記二点通過線NT、従っ
て三次元座標値SZk、SZmをもつ2点間を結ぶ直線
(即ち、xy平面上の直線)をex軸として有し、写真
画像SGの平面(即ち、xy平面)に垂直なz軸を有し
た鉛直断面座標EZを設定する。次いで、座標値呼出部
23により呼出された三次元座標値SZk〜SZmを鉛
直断面座標EZ上の点として配置し(なお、三次元座標
値SZk〜SZmは二点通過線NT上の点に対応したも
のであるから三次元座標値SZk〜SZmは必ず鉛直断
面座標EZ上の点として配置される)、配置した点を結
んで鉛直断面形状EDを演算する。断面図作成部21で
演算された鉛直断面形状EDは画像制御部11に伝送さ
れ、ディスプレイ11aに表示される。例えば、ディス
プレイ11aには、図4に示すように、縦方向のz軸と
横方向のex軸による鉛直断面座標EZが表示され、該
鉛直断面座標EZ上に配置された形で鉛直断面形状ED
が表示される。よって、図示しないオペレータは表示さ
れた鉛直断面形状EDを目視することにより自動車2の
現在地点と、例えば走行方向前方のある地点との間の鉛
直断面形状を把握することができる。なお、鉛直断面形
状ED上においては、自動車2の現地点Tmをカーソル
30等で表示し、前記選択指定された点Tkをカーソル
32等で表示してもよい。また、自動車2の現在地点と
前記選択指定された点Tkに対応する地点との間の標高
差などは、ディスプレイ11aに表示されたz軸を利用
し、該z軸方向の2点Tm、Tk間の差を読み取ること
により容易に把握できる。
【0019】更に、乗物用位置情報把握装置1により、
位置情報を実際に見える風景と対応した画像で表示する
には次のように行なう。即ち、図示しないオペレータ
は、入力部6及びカーソル制御部16を介して、図3に
示すようにディスプレイ11a中のカーソル31を移動
設定して写真画像SG上の一点Tkを要表示点として選
択指定する(要表示点Tkに対応する地点は、例えば右
折すべき交差点などである。)。選択指定された要表示
点Tkはカーソル制御部16によって二次元座標HZに
おける座標位置が検出され、該要表示点Tkの座標位置
は二次元座標設定部17に伝送され記憶格納される。一
方、接近判定部19は、自動車2の二次元座標位置NJ
が二次元座標設定部17に伝送され記憶格納される毎
に、図6に示すように、該二次元座標設定部17に記憶
格納された前記要表示点Tkと、前記二次元座標位置N
Jの現在点Tmとの間の二次元座標HZ上の距離Lを逐
次検出する。そして逐次された距離Lの大きさが一定の
大きさの距離、例えば図6に示す距離LQ以下か否かを
逐次判定する。そして接近判定部19は、距離Lの大き
さが距離LQ以下である場合に判定結果として表示実行
命令を出力する。従って、例えば自動車2が続けて走行
して、前記選択指定された要表示点Tkに対応する実際
の地点から一定の大きさの距離範囲以内に進入すること
により接近判定部19は表示実行命令を出力する。接近
判定部19からの表示実行命令は画像設定部25に伝送
され、画像設定部25では、二次元座標設定部17に記
憶格納されている写真画像SG上において、前記選択指
定された要表示点Tkを中心とした所定範囲HNを設定
する。例えば、所定範囲HNは、図6の二点鎖線に示す
ように要表示点Tkを中心とした所定の大きさの正方形
で囲まれた範囲となる(所定範囲HNの形状や大きさは
その他の様々なものが可能である。)。その後、範囲内
点抽出部27は、写真画像SGの点T1〜Tnのうち、
前記所定範囲HN内の点Tk1〜Tknを全て抽出す
る。次いで、範囲内点座標値呼出部29では、三次元座
標設定部20に記憶格納されている三次元座標値SZ1
〜SZnのなかから、範囲内点抽出部27により抽出さ
れた写真画像SG上の点Tk1〜Tknに対応した三次
元座標値SZk1〜SZknを呼出す。
【0020】三次元座標値SZk1〜SZknが呼出さ
れた後、射影変換部12は、これら三次元座標値SZk
1〜SZknに基づいて、写真画像SGのうち前記所定
範囲HN内の画像SGaに対して所定の射影変換を行な
う。即ち、この所定の射影変換では、三次元座標設定部
20の三次元座標RZにおいて、図8に示すように(な
お図8は図7に示す三次元座標RZをz軸方向に見た図
である)、まず自動車2の二次元座標位置NJに対応し
た現在点Tmの三次元座標RZ上の点Tmに対して所定
の位置関係をもった射影中心CSを設定する。例えば、
射影中心CSは、図2に示すように、自動車2の目視運
転位置MUに対応した点とすることができ、目視運転位
置MUとしては例えば図2に示すように、自動車2のフ
ロントガラスの位置で、かつ運転手の目線の高さの位置
とすることができる。つまり、自動車2の現在点Tmに
対応する現在地点が、図2に示すように、GPSアンテ
ナ50の受信中心点に対応している場合には、目視運転
位置MUは該現在地点よりも自動車2の進行方向SH側
に一定距離だけ離れた位置で、しかも該現在地点と一定
の標高差をもった位置となる。射影中心CSを設定した
後、図8に示すように、三次元座標RZにおいて射影平
面SYを設定する。射影平面SYは進行方向SHに垂直
な平面であり(従って三次元座標RZにおいてはz軸に
平行な平面)、しかも射影中心CSから進行方向SH側
に所定距離だけ離れた平面とする。そして射影平面SY
の設定の後、三次元座標RZにおいて設けられているモ
デルMDのうち、前記範囲内点座標値呼出部29により
呼出された三次元座標値SZk1〜SZknの点からな
る部位を、射影中心CSを中心に射影平面SYに投影す
る。その後、射影平面SYに投影された画像SGbは画
像制御部11に伝送される。ところで、画像制御部11
には前記接近判定部19からの表示実行命令が伝送され
ており、該画像制御部11はこの表示実行命令に基づい
て、図5に示すように、前記画像SGbをディスプレイ
11aにより画像表示する。
【0021】従って、選択指定された要表示点Tkに対
応する地点、例えば図5や図8に示すような交差点と、
自動車2の現在地点との間の距離が一定の大きさ以下に
なった際、即ち自動車2が前記交差点から一定の距離以
内に接近した際、該交差点についての射影変換された画
像SGbが表示される。つまり、従来のように平面的に
模式化された地図で表示するのと違い、自動車2から実
際に見える風景と対応した形で射影変換された画像SG
b、即ち目視運転位置MUから眺めた風景と対応した画
像SGbで表示されるので、乗物用位置情報把握装置1
によって示される位置情報(例えば右折すべき交差点に
接近しているという情報)と、車窓から見える風景との
対応関係(即ち、車窓から見えている交差点がまさしく
右折すべき交差点であること)が容易に把握でき、位置
情報把握における混乱が極力防げる。また、表示する画
像SGbは射影変換された写真画像SGを採用している
ため写真である。従って、画像SGbは実際に見える風
景と極力近くなっているので、乗物用位置情報把握装置
1によって示される位置情報と、車窓から見える風景と
の対応関係が一層容易に把握できる。
【0022】なお上述した1番目の実施例では、線上点
抽出部15では、写真画像SGのうち選択指定された点
Tkと、自動車2の現在点Tmとを通る直線を二点通過
線NTとして設定したが、二点通過線は必ずしも直線
(或いは半直線や線分)でなくてもよい。例えば二点通
過線は曲線や折線でもよく、或いは写真画像SG上に表
示された道路等に沿った線などでもよい。
【0023】また上述した2番目の実施例では、選択指
定された要表示点Tkに対応する地点と、自動車2の現
在地点との間の距離が一定の大きさ以下となった後、例
えば自動車2が前記要表示点Tkに対応する地点を通過
するまで所定の時間おきに、或いは自動車2が所定の距
離を移動する毎に、移動する目視運転位置MUに対応し
た射影中心CSを中心に射影変換された画像SGbをそ
の都度作成して表示するようにしてもよい。即ち、自動
車2の走行によって車窓からの風景が変化するが(例え
ば接近によって大きく見えて来るが)、この車窓からの
風景の変化に応じて表示する画像SGbを変化させるこ
とができる。つまり、実際に見える風景と対応した画像
SGbで表示されるので、乗物用位置情報把握装置1に
よって示される位置情報と、車窓から見える風景との対
応関係が容易に把握でき、位置情報把握における混乱が
極力防げる。
【0024】また上述した2番目の実施例では、射影変
換部12による射影変換は、自動車2の目視運転位置M
Uに対応した射影中心CSを中心に射影変換したが、こ
の射影変換はその他の方法で行なってもよい。例えば、
三次元座標RZにおいて、選択指定した要表示点Tkと
所定の位置関係を有した点(例えば要表示点Tkから自
動車2の進行方向SHとは逆方向に一定距離だけ離れた
点)を射影中心として射影変換を行なってもよい。こう
することにより、選択指定した要表示点Tkに対応した
地点が目視運転位置MUから見通せない場合でも、要表
示点Tkに対応した地点に関する画像の表示が可能にな
る。
【0025】更に、上述したように、三次元座標RZに
おいて、選択指定した要表示点Tkと所定の位置関係を
有した点を射影中心として射影変換を行なうようにする
ならば、予めこの射影変換により、要表示点Tkに対応
した地点に関する画像を作成保存しておき、該要表示点
Tkに対応する地点と、自動車2の現在地点との間の距
離が一定の大きさ以下となった際に、前記保存されてい
た画像を表示するようにしてもよい。こうすることによ
り、前記画像を表示する際には、該画像を作成する作業
が省かれ、その分演算処理にかかる時間が省かれるので
都合がよい。
【0026】なお上述した各実施例において乗物用位置
情報把握装置1は、目的地等を設定し、現在地点から該
目的地までの経路を演算検出し、該経路中の交差点等を
検出し、自動車2の走行により、前記検出された交差点
等に接近した際に音声や画像表示により曲がる方向など
を指示する公知の経路指示機能を有していてもよい。ま
た乗物用位置情報把握装置1がこの経路指示機能を有し
ている場合、上述した1番目の実施例では、前記検出さ
れた交差点と自動車2の現在地点との間の鉛直断面形状
を表示するようにしてもよく、また上述した2番目の実
施例では、自動車2の走行により、前記検出された交差
点等に接近した際に、該交差点に関する射影変換された
画像を表示するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、人工衛星からの信号を受信し得るGPSアンテ
ナ50等の受信部を自動車2等の乗物に取付け自在な形
で有し、前記受信された信号を解析して前記受信部が取
付けられる前記乗物の二次元座標位置NJ等の二次元座
標位置を検出し得るGPS制御部7、現在位置検出部1
3等の現在位置検出部を設け、前記検出された前記乗物
の二次元座標位置を表示出力する画像制御部11、ディ
スプレイ11a等の現在位置表示出力部を設けた乗物用
位置情報把握装置において、点T1〜Tn等の多数の点
から構成される写真画像SG等の二次元写真画像及び、
該二次元写真画像上の前記多数の点における各点の三次
元座標値SZ1〜SZn等の三次元座標値を記憶格納し
得る二次元座標設定部17、三次元座標設定部20等の
記憶格納部を有し、前記記憶格納部に記憶格納された二
次元写真画像上の点Tk等の任意の一点を選択指定し得
る入力部6、カーソル制御部16等の選択指定部を設
け、前記二次元写真画像のうち前記選択指定された点
と、前記現在位置検出部において検出された前記乗物の
二次元座標位置に対応する前記二次元写真画像上の現在
点Tm等の点とを通る二点通過線NT等の二点通過線上
に存在する前記二次元写真画像上の点Tk〜Tm等の点
を抽出する線上点抽出部15等の線上点抽出部を設け、
前記記憶格納部に記憶格納された三次元座標値から、前
記線上点抽出部により抽出された前記二次元写真画像上
の点の三次元座標値SZk〜SZm等の三次元座標値を
呼び出す座標値呼出部23等の座標値呼出部を設け、前
記呼び出された三次元座標値に基づいて、前記検出され
た前記乗物の二次元座標位置に対応する該乗物の現在地
点と、前記選択指定された点に対応する地点との間の鉛
直断面形状ED等の鉛直断面形状を、前記二点通過線の
伸延方向の座標軸ex等の座標軸と、前記二次元写真画
像に垂直な座標軸z等の座標軸とによる鉛直断面座標E
Z等の鉛直断面二次元座標において、演算する断面図作
成部21等の断面演算部を設け、前記演算された鉛直断
面形状を画像表示する画像制御部11、ディスプレイ1
1a等の画像表示部を設けて構成されるので、本第一の
発明による乗物用位置情報把握装置では、従来のカーナ
ビゲーションなどのように乗物の現在地点についての二
次元座標位置等を表示することにより、この乗物の現在
地点を二次元的(従って平面的)に把握することができ
るだけでなく、乗物の現在地点と、選択指定された点に
対応する地点との間の鉛直断面形状を、画像表示するこ
とにより、鉛直断面の地形情報(従って標高方向に関す
る情報)をも容易に把握することができる。
【0028】また本発明のうち第二の発明は、人工衛星
からの信号を受信し得るGPSアンテナ50等の受信部
を自動車2等の乗物に取付け自在な形で有し、前記受信
された信号を解析して前記受信部が取付けられる前記乗
物の二次元座標位置NJ等の二次元座標位置を検出し得
るGPS制御部7、現在位置検出部13等の現在位置検
出部を設け、前記検出された前記乗物の二次元座標位置
を表示出力する画像制御部1、ディスプレイ11a等の
現在位置表示出力部を設けた乗物用位置情報把握装置に
おいて、点T1〜Tn等の多数の点から構成される写真
画像SG等の二次元写真画像及び、該二次元写真画像上
の前記多数の点における各点の三次元座標値SZ1〜S
Zn等の三次元座標値を記憶格納し得る二次元座標設定
部17、三次元座標設定部20等の記憶格納部を有し、
前記記憶格納された二次元写真画像上の点Tk等の任意
の一点を選択指定し得る入力部6、カーソル制御部16
等の選択指定部を設け、前記二次元写真画像のうち前記
選択指定された点と、前記現在位置検出部において検出
された前記乗物の二次元座標位置に対応する前記二次元
写真画像上の現在点Tm等の点との間の距離L等の距離
を検出し、前記選択指定された点に対応する地点と、前
記検出された前記乗物の二次元座標位置に対応する該乗
物の現在地点との間の距離が一定の大きさ以下であるか
否かを判定する接近判定部19等の距離判定部を設け、
前記二次元写真画像において、前記選択指定された点に
対応する所定範囲HN等の所定範囲を設定する画像設定
部25等の画像設定部を設け、前記二次元写真画像上の
点のうち、前記設定された所定範囲内の点Tk1〜Tk
n等の点を抽出する範囲内点抽出部27等の範囲内点抽
出部を設け、前記記憶格納部に記憶格納された三次元座
標値から、前記範囲内点抽出部により抽出された点の三
次元座標値SZk1〜SZkn等の三次元座標値を呼び
出す範囲内点座標値呼出部29等の範囲内点座標値呼出
部を設け、前記呼び出された三次元座標値に基づいて、
前記設定された所定範囲の画像SGa等の画像に対して
所定の射影変換を行う射影変換部12等の射影変換部を
設け、前記距離判定部による判定結果に基づいて、前記
選択指定された点に対応する地点と、前記検出された前
記乗物の二次元座標位置に対応する該乗物の現在地点と
の間の距離が一定の大きさ以下になった際に前記射影変
換された画像SGb等の画像を表示する画像制御部1
1、ディスプレイ11a等の画像表示制御部を設けて構
成されるので、本第二の発明による乗物用位置情報把握
装置では、従来のカーナビゲーションなどのように乗物
の現在地点についての二次元座標位置等を表示すること
により、この乗物の現在地点を二次元的(従って平面
的)に把握することができるだけでなく、選択指定され
た点に対応する地点と乗物の現在地点との間の距離が一
定の大きさ以下になった際、即ち乗物が選択指定された
点に対応する地点から一定の距離以内に接近した際、該
選択指定された点に対応する地点についての画像を射影
変換した画像(例えば、該選択指定された点に対応する
地点を手前側から眺めた風景と対応した画像)が画像表
示される。つまり、従来のように平面的に模式化された
地図で表示するのと違い、実際に見える風景と対応した
画像で表示されるので、乗物用位置情報把握装置によっ
て示される位置情報と、車窓から見える風景との対応関
係が容易に把握でき、位置情報把握における混乱が極力
防げる。また、画像表示する画像は写真画像を採用して
いるため、画像表示する画像は実際に見える風景と極力
近くなっているので、乗物用位置情報把握装置によって
示される位置情報と、車窓から見える風景との対応関係
が一層容易に把握できる。
【0029】また本発明のうち第三の発明は、第二の発
明の乗物用位置情報把握装置において、前記射影変換部
は、前記設定された所定範囲の画像を前記乗物の目視運
転位置MU等の目視運転位置に対応した射影中心CS等
の射影中心からの画像に射影変換するので、選択指定さ
れた点に対応する地点についての画像を射影変換した画
像は、該選択指定された点に対応する地点を乗物の目視
運転位置から眺めた風景と対応した画像として表示され
る。つまり、表示される画像が車窓から見える風景と同
じ態様となっているので、第二の発明による効果に加え
て、乗物用位置情報把握装置によって示される位置情報
と、車窓から見える風景との対応関係が更に一層容易に
把握でき、位置情報把握における混乱が極力防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による乗物用位置情報把握装置
の一例に設けられた制御装置のブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す乗物用位置情報把握装置が
搭載された自動車全体を示した図である。
【図3】図3は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
ディスプレイを示した図である。
【図4】図4は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
ディスプレイを示した図である。
【図5】図5は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
ディスプレイを示した図である。
【図6】図6は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
二次元座標設定部に記憶格納された写真画像を示した概
念図である。
【図7】図7は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
三次元座標設定部に記憶格納されたモデルを示した概念
図である。
【図8】図8は、図1に示す乗物用位置情報把握装置の
射影変換部による射影変換の方法を示した概念図であ
る。
【符号の説明】
1……乗物用位置情報把握装置 2……乗物(自動車) 6……選択指定部(入力部) 7……現在位置検出部(GPS制御部) 11……現在位置表示出力部、画像表示部、画像表示制
御部(画像制御部) 11a……現在位置表示出力部、画像表示部、画像表示
制御部(ディスプレイ) 12……射影変換部 13……現在位置検出部 15……線上点抽出部 16……選択指定部(カーソル制御部) 17……記憶格納部(二次元座標設定部) 19……距離判定部(接近判定部) 20……記憶格納部(三次元座標設定部) 21……断面演算部(断面図作成部) 23……座標値呼出部 25……画像設定部 27……範囲内点抽出部 29……範囲内点座標値呼出部 50……受信部(GPSアンテナ) CS……射影中心 ED……鉛直断面形状 EZ……鉛直断面二次元座標(鉛直断面座標) ex……座標軸 z……座標軸 HN……所定範囲 L……距離 MU……目視運転位置 NJ……二次元座標位置 NT……二点通過線 SG……二次元写真画像(写真画像) SGa……画像 SGb……画像 SZ1〜SZk〜SZm〜SZn、SZk1〜SZkn
……三次元座標値 T1〜Tk〜Tm〜Tn、Tk1〜Tkn……点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工衛星からの信号を受信し得る受信部を
    乗物に取付け自在な形で有し、 前記受信された信号を解析して前記受信部が取付けられ
    る前記乗物の二次元座標位置を検出し得る現在位置検出
    部を設け、 前記検出された前記乗物の二次元座標位置を表示出力す
    る現在位置表示出力部を設けた乗物用位置情報把握装置
    において、 多数の点から構成される二次元写真画像及び、該二次元
    写真画像上の前記多数の点における各点の三次元座標値
    を記憶格納し得る記憶格納部を有し、 前記記憶格納部に記憶格納された二次元写真画像上の任
    意の一点を選択指定し得る選択指定部を設け、 前記二次元写真画像のうち前記選択指定された点と、前
    記現在位置検出部において検出された前記乗物の二次元
    座標位置に対応する前記二次元写真画像上の点とを通る
    二点通過線上に存在する前記二次元写真画像上の点を抽
    出する線上点抽出部を設け、 前記記憶格納部に記憶格納された三次元座標値から、前
    記線上点抽出部により抽出された前記二次元写真画像上
    の点の三次元座標値を呼び出す座標値呼出部を設け、 前記呼び出された三次元座標値に基づいて、前記検出さ
    れた前記乗物の二次元座標位置に対応する該乗物の現在
    地点と、前記選択指定された点に対応する地点との間の
    鉛直断面形状を、前記二点通過線の伸延方向の座標軸
    と、前記二次元写真画像に垂直な座標軸とによる鉛直断
    面二次元座標において、演算する断面演算部を設け、 前記演算された鉛直断面形状を画像表示する画像表示部
    を設けて構成した乗物用位置情報把握装置。
  2. 【請求項2】人工衛星からの信号を受信し得る受信部を
    乗物に取付け自在な形で有し、 前記受信された信号を解析して前記受信部が取付けられ
    る前記乗物の二次元座標位置を検出し得る現在位置検出
    部を設け、 前記検出された前記乗物の二次元座標位置を表示出力す
    る現在位置表示出力部を設けた乗物用位置情報把握装置
    において、 多数の点から構成される二次元写真画像及び、該二次元
    写真画像上の前記多数の点における各点の三次元座標値
    を記憶格納し得る記憶格納部を有し、 前記記憶格納された二次元写真画像上の任意の一点を選
    択指定し得る選択指定部を設け、 前記二次元写真画像のうち前記選択指定された点と、前
    記現在位置検出部において検出された前記乗物の二次元
    座標位置に対応する前記二次元写真画像上の点との間の
    距離を検出し、前記選択指定された点に対応する地点
    と、前記検出された前記乗物の二次元座標位置に対応す
    る該乗物の現在地点との間の距離が一定の大きさ以下で
    あるか否かを判定する距離判定部を設け、 前記二次元写真画像において、前記選択指定された点に
    対応する所定範囲を設定する画像設定部を設け、 前記二次元写真画像上の点のうち、前記設定された所定
    範囲内の点を抽出する範囲内点抽出部を設け、 前記記憶格納部に記憶格納された三次元座標値から、前
    記範囲内点抽出部により抽出された点の三次元座標値を
    呼び出す範囲内点座標値呼出部を設け、 前記呼び出された三次元座標値に基づいて、前記設定さ
    れた所定範囲の画像に対して所定の射影変換を行う射影
    変換部を設け、 前記距離判定部による判定結果に基づいて、前記選択指
    定された点に対応する地点と、前記検出された前記乗物
    の二次元座標位置に対応する該乗物の現在地点との間の
    距離が一定の大きさ以下になった際に前記射影変換され
    た画像を表示する画像表示制御部を設けて構成した乗物
    用位置情報把握装置。
  3. 【請求項3】前記射影変換部は、前記設定された所定範
    囲の画像を前記乗物の目視運転位置に対応した射影中心
    からの画像に射影変換することを特徴とする請求項2記
    載の乗物用位置情報把握装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001519029A (ja) * 1997-04-08 2001-10-16 ウェブラスカ モバイル テクノロジーズ ナビゲーション支援インタラクティブ型方法とその実施装置
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