JPH08312694A - 回転減速装置 - Google Patents

回転減速装置

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JPH08312694A
JPH08312694A JP11685495A JP11685495A JPH08312694A JP H08312694 A JPH08312694 A JP H08312694A JP 11685495 A JP11685495 A JP 11685495A JP 11685495 A JP11685495 A JP 11685495A JP H08312694 A JPH08312694 A JP H08312694A
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rotor
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Masaru Suzuki
勝 鈴木
Masayuki Takai
正之 高井
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TOKAI RIKA HANBAI KK
TORIKA Ltd
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TOKAI RIKA HANBAI KK
TORIKA Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を少なくすると共に、組付け工数を
削減できるようにする。 【構成】 回転減速装置21の外殻は、一端部に閉塞部
22aを有する筒状の第1のケース22と、両端が開口
した筒状をなす第2のケース23とを軸方向に連結して
構成している。第1のケース22内に回動可能に設けら
れた第1のロータ25は、軸部27を介して便蓋と連結
し、第2のケース23内に回動可能に設けられた第2の
ロータ38は、軸部40を介して便座と連結する。第2
のケース23の内周部に節度用係合部を一体に設けると
共に、第2のロータ38の外周部にその節度用係合部と
係脱可能に係合する節度用被係合部を一体に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回動体の回動速度を抑
制する構成の回転減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水洗式の便器においては、回動体
である便蓋及び便座を開閉する際に、これらが便器本体
に当たって生ずる衝撃を緩和するために、回転減速装置
を用いてそれら便蓋及び便座の回動速度を抑制すること
が行われている。
【0003】この種の回転減速装置の従来構成の一例
を、図10ないし図14を参照して説明する。まず、図
10ないし図12において、回転減速装置1の外殻は、
段付き円筒状をなす本体ケース2と、この本体ケース2
の軸方向の両端部に配置された2個のキャップ3a,3
bと、左側のキャップ3bの左側に配置された節度用ケ
ース4とを複数本のねじ5により連結することによって
構成されている。本体ケース2は、右及び左側部に中央
部より径大に形成された第1及び第2の収納部2a,2
bを有しており、このうちの右側の第1の収納部2aと
右側のキャップ3aの内部に筒状の第1のロータ6が回
動可能に収納され、また、左側の第2の収納部2bと左
側のキャップ3bと節度用ケース4の内部には筒状の第
2のロータ7が回動可能に収納されている。
【0004】第1の収納部2aの内周部には、隔壁部8
が2箇所に対向して設けられており(図13参照)、こ
れら隔壁部8,8の先端部が第1のロータ6の外周面に
当接している。ここで、第1の収納部2aと、右側のキ
ャップ3aと、第1のロータ6と、隔壁部8,8とによ
り、第1の流体収容室9が2箇所に形成されており、こ
れら2箇所の第1の流体収容室9内に流体としてのオイ
ル(図示せず)が充填されている。
【0005】第1のロータ6の外周部には、第1の流体
収容室9内に突出するように、開口部10aが形成され
た制御壁10が2箇所に突設されており、各制御壁10
には、第1及び第2の側壁11a,11bを有する略コ
字形をなす弁体11が被せられるように配置されてい
る。弁体11の第2の側壁11bには、制御用開口部1
1cが形成されている。ここで、制御壁10と弁体11
とにより第1の弁機構12を構成しており、この第1の
弁機構12により第1の流体収容室9内を第1及び第2
の分割室9a,9bに分割している。
【0006】なお、第2の収納部2bと第2のロータ7
との間にも、詳細には示されていないが、上記と同様に
して、第2の流体収容室13が2箇所に形成されている
と共に、制御壁10と弁体11とを有する第2の弁機構
14が各第2の流体収容室13内を2分割するように設
けられている。
【0007】一方、第2のロータ7の外周部と節度用ケ
ース4の内周部との間には、第2のロータ7と一体に回
動するように節度用ロータ15が配設されている。節度
用ロータ15の外周部には、突条部からなる節度用被係
合部15aが2箇所に突設されている。節度用ケース4
の周壁部には、スリット16により弾性変形可能な係合
片17が形成されており、この係合片17の内周部に、
節度用被係合部15aと係脱可能に係合する節度用係合
部17aが突設されている。
【0008】なお、本体ケース2とキャップ3a,3b
との間には、シール用のOリング18aが設けられ、ま
た、第1のロータ6と本体ケース2及びキャップ3aと
の間、並びに第2のロータ7と本体ケース2及びキャッ
プ3bとの間にも、それぞれシール用のOリング18b
が設けられている。
【0009】斯様に構成された回転減速装置1は、図示
しない便器に取付固定され、第1のロータ6に、第1の
回動体として図示しない便蓋が軸を介して連結され、第
2のロータ7に、第2の回動体として図示しない便座が
軸を介して連結される。
【0010】上記構成において、例えば便蓋が閉鎖され
た状態(便蓋が略水平位置に倒されれた状態)から開放
方向に回動された場合には、第1のロータ6が図13中
矢印A1方向へ回動され、これに伴い制御壁10も同方
向へ回動される。
【0011】このとき、図14(a)に示すように、制
御壁10と弁体11の第2の側壁11bとが接触し、制
御壁10の開口部10aと第2の側壁11bの制御用開
口部11cとが連通すると共に、制御壁10と弁体11
の第1の側壁11aとの間には隙間19が形成されるよ
うになるため、第1の流体収容室9における第1の分割
室9a側のオイルは、矢印Bで示すように、制御用開口
部11c、開口部10a、及び隙間19を通って第2の
分割室9b側へ比較的容易に流れるようになる。このた
め、第1のロータ6は矢印A1方向へ比較的容易に回動
するようになり、これに伴い弁蓋を比較的容易に開放位
置(略垂直に起こされた位置)まで回動させることがで
きる。
【0012】これに対して、弁蓋が開放位置から閉鎖方
向へ回動された場合には、第1のロータ6が矢印A1と
は反対の矢印A2方向へ回動され、これに伴い制御壁1
0も同方向へ回動される。このとき、図14(b)に示
すように、制御壁10と弁体11の第1の側壁11aと
が接触し、制御壁10の開口部10aが第1の側壁11
aにより閉鎖されるようになるため、第1の流体収容室
9における第2の分割室9b側のオイルは、第1の弁機
構12部分を通って第1の分割室9a側へ流れることが
容易にはできなくなる。このため、第1のロータ6は矢
印A2方向へ容易には回動できなくなり、これに伴い弁
蓋は、開放する場合よりも回動速度が抑制された状態で
閉鎖方向へ回動されることになる。
【0013】また、弁座が倒置状態から起立状態へ回動
された場合、及び起立状態から倒置状態へ回動された場
合は、説明は省略するが、上記弁蓋の場合と同様な作用
を得ることができる。ここで、弁座を起立状態へ回動さ
せた場合には、第2のロータ7と共に回動する節度用ロ
ータ15の節度用被係合部15aが、節度用ケース4の
節度用係合部17aを乗り越えてその節度用係合部17
aと係合するようになるため、弁座が起立状態から倒れ
ることが防止されるようになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構成のものでは、回転減速装置1の本来の機能を
得るための外殻が、本体ケース2と、この本体ケース2
の両端部に配置された2個のキャップ3a,3bとの3
部品、節度用ケース4を含めると4部品から構成されて
いるため、部品点数が多く、また、その分シール用のO
リング18a,18bも多く必要であり、総じて部品点
数が多く、組付け工数にも多くの時間がかかるという欠
点がある。さらに、第2のロータ7の節度を得るため
に、節度用ケース4と節度用ロータ15とを必要として
いるため、一層部品点数が多くなるという欠点がある。
【0015】そこで、本発明の目的は、部品点数を削減
できると共に、組付け工数を削減できる回転減速装置を
提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の回転減速装置
は、上記の目的を達成するために、一端が開口し他端が
閉塞された筒状をなす第1のケースと、両端が開口した
筒状をなし、一方の開口端部を前記第1のケースの開口
端部に突き合わせた状態で第1のケースと軸方向に連結
された第2のケースと、前記第1のケース内に軸心回り
に回動可能に収納され、軸部を介して第1の回動体と共
に回動されるように連結される第1のロータと、前記第
2のケース内に軸心回りに回動可能に収納され、軸部を
介して第2の回動体と共に回動されるように連結される
第2のロータと、前記第1のケースの内周面と第1のロ
ータの外周面との間に形成され、内部に流体が充填され
た第1の流体収容室と、前記第2のケースの内周面と第
2のロータの外周面との間に形成され、内部に流体が充
填された第2の流体収容室と、前記第1のケースの内周
面と第1のロータの外周面との間に前記第1の流体収容
室を周方向に2分割するように設けられ、第1のロータ
の回動に伴いその2分割された第1及び第2の分割室間
を流れる流体の通過量を制御する第1の弁機構と、前記
第2のケースの内周面と第2のロータの外周面との間に
前記第2の流体収容室を周方向に2分割するように設け
られ、第2のロータの回動に伴いその2分割された第1
及び第2の分割室間を流れる流体の通過量を制御する第
2の弁機構と、を具備する構成としたところに特徴を有
する。
【0017】この場合、第2のケースの内周部に節度用
係合部を一体に設けると共に、第2のロータの外周部に
その節度用係合部と係脱可能に係合する節度用被係合部
を一体に設けることが好ましい。
【0018】さらに、第1の弁機構は、第1のロータの
外周部に第1の流体収容室内に突出するように突設され
た第1の制御壁と、第1のロータの外周部にその第1の
制御壁と周方向に所定の空間を存する状態で第1の流体
収容室内に突出するように突設されると共に、開口部が
形成された第2の制御壁と、第1の流体収容室内におい
て第1のケースの内周面に摺動可能に接触すると共に、
前記第1及び第2の制御壁間に周方向に変位可能な状態
で挿入配置され、制御用開口部が形成された弁体とを備
え、第1のロータの回動に伴い、弁体が第1の制御壁に
接触した状態では、その第1の制御壁により弁体の制御
用開口部が閉鎖され、弁体が第2の制御壁に接触した状
態では、弁体の制御用開口部と第2の制御壁の開口部と
が連通すると共に弁体と第1の制御壁との間に隙間が形
成されるように構成し、第2の弁機構は、第2のロータ
の外周部に第2の流体収容室内に突出するように突設さ
れた第1の制御壁と、第2のロータの外周部にその第1
の制御壁と周方向に所定の空間を存する状態で第2の流
体収容室内に突出するように突設されると共に、開口部
が形成された第2の制御壁と、第2の流体収容室内にお
いて第2のケースの内周面に摺動可能に接触すると共
に、前記第1及び第2の制御壁間に周方向に変位可能な
状態で挿入配置され、制御用開口部が形成された弁体と
を備え、第2のロータの回動に伴い、弁体が第1の制御
壁に接触した状態では、その第1の制御壁により弁体の
制御用開口部が閉鎖され、弁体が第2の制御壁に接触し
た状態では、弁体の制御用開口部と第2の制御壁の開口
部とが連通すると共に弁体と第1の制御壁との間に隙間
が形成されるように構成すると良い。
【0019】
【作用】上記した手段によれば、外殻が第1のケースと
第2のケースの2部品で構成できるので、部品点数を少
なくでき、その分組付け工数も少なくできる。また、第
2のケースの内周部に節度用係合部を一体に設けると共
に、第2のロータの外周部にその節度用係合部と係脱可
能に係合する節度用被係合部を一体に設けた場合には、
第2のロータの節度を得るために別部材を必要とせず、
これによっても部品点数を削減することができる。
【0020】第1及び第2の弁機構を上述した構成とし
た場合には、第1及び第2のロータと共に各弁体が良好
に移動するようになり、良好な機能を得ることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1ないし図
9を参照して説明する。まず、図1ないし図3におい
て、回転減速装置21の外殻は、一端部が開口し他端部
が閉塞部22aにより閉塞された筒状をなす第1のケー
ス22と、左右両端部が開口した筒状をなす第2のケー
ス23とを軸方向に並べて、第1のケース22の開口端
部と第2のケース23の一方の開口端部とを突き合わせ
た状態で、複数本のねじ24により連結することによっ
て構成されている。
【0022】第1のロータ25は、ロータ部26と軸部
27とを一体に有していて、このうちのロータ部26が
第1のケース22内に軸心回りに回動可能に収納され、
軸部27が第2のケース23内を通り外方へ突出してい
る。第1のケース22の内周部には、図4に示すよう
に、隔壁部28が2箇所に対向して設けられており、こ
れら隔壁部28,28の先端部がロータ部26の外周面
に当接している。
【0023】ここで、第1のケース22と、第1のロー
タ25のロータ部26と、隔壁部28,28とにより、
第1の流体収容室29が2箇所に形成されており、これ
ら2箇所の第1の流体収容室29内に流体としてのオイ
ル(図示せず)が充填されている。第1のケース22と
第1のロータ25のロータ部26との間には、第1の流
体収容室29を軸方向から挟んだ両側に位置させてシー
ル用のOリング30a,30bが設けられている。な
お、第1のロータ25のロータ部26には、肉ぬすみ用
の凹部31が形成されている。
【0024】第1のロータ25におけるロータ部26の
外周部には、それぞれ第1の流体収容室29内に突出す
るように、第1及び第2の制御壁32,33が周方向に
所定の空間を存する状態で2箇所に突設されている。こ
れら第1及び第2の制御壁32,33のうち、第2の制
御壁33には、図7に示すように、矩形状の開口部33
aが形成されている。そして、第1の流体収容室29内
において、第1及び第2の制御壁32,33間には、弁
体34が周方向に変位可能な状態で挿入配置されてい
る。弁体34は、ロータ部26側が開口する制御用開口
部34aを有したコ字形をなしていて、第1のケース2
2の内周面に摺動可能に接触するようになっている。
【0025】ここで、第1及び第2の制御壁32,33
と弁体34とにより第1の弁機構35を構成しており、
この第1の弁機構35により第1の流体収容室29内を
第1及び第2の分割室29a,29bに分割している。
なお、ロータ部26の一方側の端部には、第1の流体収
容室29内にオイルを注入するための注入口36が形成
されており、この注入口36はオイル注入後にビス37
により閉塞されるようになっている。また、第1のケー
ス22の内周部において、各第1の流体収容室29の一
端側には、溝からなる迂回路22b(図4参照)が形成
されている。
【0026】一方、第2のロータ38は、ロータ部39
と軸部40とを一体に有していて、第1のロータ25に
おける軸部27の外周部に嵌合する状態で、ロータ部3
9が第2のケース23内に軸心回りに回動可能に収納さ
れ、軸部40が第2のケース23の外方へ突出してい
る。第2のケース23の内周部には、図5に示すよう
に、隔壁部41が2箇所に対向して設けられており、こ
れら隔壁部41,41の先端部がロータ部39の外周面
に当接している。
【0027】ここで、第2のケース23と、第2のロー
タ38のロータ部39と、隔壁部41,41とにより、
第2の流体収容室42が2箇所に形成されており、これ
ら2箇所の第2の流体収容室42内に流体としてのオイ
ル(図示せず)が充填されている。第2のケース23と
第2のロータ38のロータ部39との間には、第2の流
体収容室42を軸方向から挟んだ両側に位置させてシー
ル用のOリング43a,43bが設けられている。
【0028】第2のロータ38におけるロータ部39の
外周部にも、それぞれ第2の流体収容室42内に突出す
るように、第1及び第2の制御壁44,45が周方向に
所定の空間を存する状態で2箇所に突設されている。こ
れら第1及び第2の制御壁44,45のうち、第2の制
御壁45には、上記第2の制御壁33と同様に、矩形状
の開口部45aが形成されている。そして、第2の流体
収容室42内において、第1及び第2の制御壁44,4
5間にも、弁体46が周方向に変位可能な状態で挿入配
置されている。弁体46は、上記弁体34と同様に、ロ
ータ部39側が開口する制御用開口部46aを有したコ
字形をなしていて、第2のケース23の内周面に摺動可
能に接触するようになっている。
【0029】ここで、第1及び第2の制御壁44,45
と弁体46とにより第2の弁機構47を構成しており、
この第2の弁機構47により第2の流体収容室42内を
第1及び第2の分割室42a,42bに分割している。
なお、ロータ部39の一方側の端部には、第2の流体収
容室42内にオイルを注入するための注入口48が形成
されており、この注入口48はオイル注入後にビス37
により閉塞されるようになっている。また、第2のケー
ス23の内周部において、各第2の流体収容室42の一
端側には、溝からなる迂回路23a(図5参照)が形成
されている。
【0030】第2のケース23において、図3中左側の
周壁部には、コ字形のスリット49により弾性変形可能
な係合片50が対向するように2箇所に形成されてお
り、各係合片50の内周部に、突部からなる節度用係合
部51が突設されている(図6参照)。そして、第2の
ロータ38におけるロータ部39の左側外周部には、節
度用係合部51に対して係脱可能に係合する突部からな
る節度用被係合部52が2箇所に突設されている。
【0031】斯様に構成された回転減速装置21は、図
9に示すように、便器本体53に取付固定され、第1の
ロータ25の軸部27に、第1の回動体としての便蓋5
4が連結され、第2のロータ38の軸部40に、第2の
回動体としての便座55が連結される。
【0032】上記構成において、例えば便蓋54が閉鎖
された状態(便蓋54が略水平位置に倒された状態)か
ら開放方向に回動された場合には、第1のロータ25が
図4中矢印C1方向へ回動され、これに伴い第1及び第
2の制御壁32,33も同方向へ回動される。
【0033】このとき、図8(a)に示すように、弁体
34は、第1及び第2の制御壁32,33間において相
対的に第2の制御壁33に接触するように変位するよう
になる。この場合には、弁体34と第1の制御壁32と
の間には隙間56が形成されると共に、第2の制御壁3
3の開口部33aと弁体34の制御用開口部34aとが
連通するようになるため、第1の流体収容室29におけ
る第1の分割室29a側のオイルは、矢印Dで示すよう
に、上記隙間56、制御用開口部34a、開口部33a
を通って第2の分割室29b側へ比較的容易に流れるよ
うになる。このため、第1のロータ25は矢印C1方向
へ比較的容易に回動するようになり、これに伴い便蓋5
4を比較的容易に開放位置(略垂直に起こされた位置)
まで回動させることができる。便蓋54が開放位置まで
回動されると、第1のロータ25は、弁体34が迂回路
22bに対応する部位まで回動される。
【0034】そして、便蓋54が開放位置から閉鎖方向
へ回動された場合には、第1のロータ25が矢印C1と
は反対の矢印C2方向へ回動され、これに伴い第1及び
第2の制御壁32,33も同方向へ回動される。
【0035】このとき、図8(b)に示すように、弁体
34は、第1及び第2の制御壁32,33間において相
対的に第1の制御壁32に接触するように変位するよう
になる。この場合には、弁体34と第1の制御壁32と
の間の隙間がなくなり、弁体34の制御用開口部34a
が第1の制御壁32より閉塞されるようになるため、第
1の流体収容室29における第2の分割室29b側のオ
イルは、第1の弁機構35部分を通っては第1の分割室
29a側へ流れることが容易にはできなくなる。ところ
が、この場合、弁体34は迂回路22bに対応する部位
にあり、第2の分割室29b側のオイルは、その迂回路
22bを通して第1の分割室29a側へ容易に移動でき
るため、弁体34が迂回路22bの範囲にある間は、第
1のロータ25は矢印C2方向へ比較的容易に回動する
ようになり、これに伴い便蓋54は比較的容易に閉鎖方
向へ回動させることができる。
【0036】弁体34が迂回路22bの範囲からから外
れると、第2の分割室29b側のオイルは迂回路22b
を通って第1の分割室29a側へ移動できなくなるた
め、第1のロータ25は矢印C2方向へ容易には回動で
きなくなり、これに伴い便蓋54は回動速度が抑制され
た状態で閉鎖方向へ回動されることになる。
【0037】一方、便座55が倒置状態から起立状態へ
回動された場合、及び起立状態から倒置状態へ回動され
た場合は、説明は省略するが、上記便蓋54の場合と同
様な作用を得ることができる。ここで、便座55を起立
状態へ回動させた場合には、第2のロータ38の回動に
伴い節度用被係合部52が、第2のケース23の節度用
係合部51を乗り越えてその節度用係合部51と係合す
るようになるため、便座55が起立状態から倒れること
が防止されるようになる。なお、便座55を起立状態か
ら倒す場合には、節度用被係合部52が節度用係合部5
1を乗り越えてその節度用係合部51に対する係合が解
除されるようになる。
【0038】上記した実施例によれば、回転減速装置2
1の外殻を、第1のケース22と第2のケース23の2
部品から構成しているので、従来構成に比べて、外殻を
構成する部品点数を少なくできると共に、Oリングの数
も少なくでき、総じて部品点数を少なくでき、その分組
付け工数も少なくできる。
【0039】また、第2のケース23の内周部に節度用
係合部51を一体に設けると共に、第2のロータ38の
外周部にその節度用係合部51と係脱可能に係合する節
度用被係合部52を一体に設けた構成としているので、
第2のロータ38の節度を得るために別部材を必要とせ
ず、これによっても部品点数を削減することができると
共に、組付け工数を少なくできる利点がある。
【0040】さらに、第1のロータ25に軸部27を一
体に設けていると共に、第2のロータ38にも軸部40
を一体に設けているので、これらを別体で構成する場合
に比べて、やはり部品点数を減することができると共
に、組付け工数を少なくできる利点がある。
【0041】また、第1及び第2の弁機構35,47
を、第1及び第2のロータ25,38の外周部に突設し
た第1及び第2の制御壁32,33及び44,45と、
これら第1及び第2の制御壁32,33及び44,45
間に挿入配置された弁体34,46とから構成したこと
により、第1及び第2のロータ25,38と共に各弁体
34,46が良好に移動するようになり、良好な機能を
得ることができる。
【0042】加えて、第1及び第2のケース22,23
の内周部に迂回路22b,23aを設けたことにより、
便蓋54及び便座55を起立状態から倒す場合に、それ
ら便蓋54及び便座55が所定の角度倒れるまでは比較
的早く回動させ、それ以降はゆっくりと回動させること
ができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の回転減速装置によれば、
外殻を第1のケースと第2のケースの2部品で構成した
ので、部品点数を少なくできると共に、その分組付け工
数も少なくすることができる。
【0044】請求項2記載の回転減速装置によれば、第
2のケースの内周部に節度用係合部を一体に設けると共
に、第2のロータの外周部にその節度用係合部と係脱可
能に係合する節度用被係合部を一体に設けたことによ
り、第2のロータの節度を得るために別部材を必要とせ
ず、これによっても部品点数を削減することができると
共に、組付け工数を削減することができる。
【0045】請求項3記載の回転減速装置によれば、第
1及び第2の弁機構を、第1及び第2のロータの外周部
に突設した第1及び第2の制御壁と、これら第1及び第
2の制御壁間に挿入配置された弁体とから構成したこと
により、第1及び第2のロータと共に各弁体を良好に移
動させることができ、良好な機能を得ることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図
【図2】右側面図
【図3】分解斜視図
【図4】図1中X1−X1線に沿う縦断側面図
【図5】図1中X2−X2線に沿う縦断側面図
【図6】図1中X3−X3線に沿う縦断側面図
【図7】要部の分解斜視図
【図8】要部の作用説明図
【図9】回転減速装置を取り付けた便器の外観斜視図
【図10】従来構成を示す図1相当図
【図11】平面図
【図12】図3相当図
【図13】図1中Y1−Y1線に沿う縦断側面図
【図14】図8相当図
【符号の説明】
21は回転減速装置、22は第1のケース、23は第2
のケース、25は第1のロータ、27は軸部、29は第
1の流体収容室、29a,29bは第1,第2の分割
室、32は第1の制御壁、33は第2の制御壁、33a
は開口部、34は弁体、34aは制御用開口部、35は
第1の弁機構、38は第2のロータ、40は軸部、42
は第2の流体収容室、42a,42bは第1,第2の分
割室、44は第1の制御壁、45は第2の制御壁、45
aは開口部、46は弁体、46aは制御用開口部、47
は第2の弁機構、51は節度用係合部、52は節度用被
係合部、53は便器本体、54は便蓋(第1の回動
体)、55は便座(第2の回動体)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し他端が閉塞された筒状をな
    す第1のケースと、 両端が開口した筒状をなし、一方の開口端部を前記第1
    のケースの開口端部に突き合わせた状態で第1のケース
    と軸方向に連結された第2のケースと、 前記第1のケース内に軸心回りに回動可能に収納され、
    軸部を介して第1の回動体と共に回動されるように連結
    される第1のロータと、 前記第2のケース内に軸心回りに回動可能に収納され、
    軸部を介して第2の回動体と共に回動されるように連結
    される第2のロータと、 前記第1のケースの内周面と第1のロータの外周面との
    間に形成され、内部に流体が充填された第1の流体収容
    室と、 前記第2のケースの内周面と第2のロータの外周面との
    間に形成され、内部に流体が充填された第2の流体収容
    室と、 前記第1のケースの内周面と第1のロータの外周面との
    間に前記第1の流体収容室を周方向に2分割するように
    設けられ、第1のロータの回動に伴いその2分割された
    第1及び第2の分割室間を流れる流体の通過量を制御す
    る第1の弁機構と、 前記第2のケースの内周面と第2のロータの外周面との
    間に前記第2の流体収容室を周方向に2分割するように
    設けられ、第2のロータの回動に伴いその2分割された
    第1及び第2の分割室間を流れる流体の通過量を制御す
    る第2の弁機構と、 を具備してなる回転減速装置。
  2. 【請求項2】 第2のケースの内周部に節度用係合部を
    一体に設けると共に、第2のロータの外周部にその節度
    用係合部と係脱可能に係合する節度用被係合部を一体に
    設けたことを特徴とする請求項1記載の回転減速装置。
  3. 【請求項3】 第1の弁機構は、 第1のロータの外周部に第1の流体収容室内に突出する
    ように突設された第1の制御壁と、 第1のロータの外周部にその第1の制御壁と周方向に所
    定の空間を存する状態で第1の流体収容室内に突出する
    ように突設されると共に、開口部が形成された第2の制
    御壁と、 第1の流体収容室内において第1のケースの内周面に摺
    動可能に接触すると共に、前記第1及び第2の制御壁間
    に周方向に変位可能な状態で挿入配置され、制御用開口
    部が形成された弁体とを備え、 第1のロータの回動に伴い、弁体が第1の制御壁に接触
    した状態では、その第1の制御壁により弁体の制御用開
    口部が閉鎖され、弁体が第2の制御壁に接触した状態で
    は、弁体の制御用開口部と第2の制御壁の開口部とが連
    通すると共に弁体と第1の制御壁との間に隙間が形成さ
    れるように構成され、 第2の弁機構は、 第2のロータの外周部に第2の流体収容室内に突出する
    ように突設された第1の制御壁と、 第2のロータの外周部にその第1の制御壁と周方向に所
    定の空間を存する状態で第2の流体収容室内に突出する
    ように突設されると共に、開口部が形成された第2の制
    御壁と、 第2の流体収容室内において第2のケースの内周面に摺
    動可能に接触すると共に、前記第1及び第2の制御壁間
    に周方向に変位可能な状態で挿入配置され、制御用開口
    部が形成された弁体とを備え、 第2のロータの回動に伴い、弁体が第1の制御壁に接触
    した状態では、その第1の制御壁により弁体の制御用開
    口部が閉鎖され、弁体が第2の制御壁に接触した状態で
    は、弁体の制御用開口部と第2の制御壁の開口部とが連
    通すると共に弁体と第1の制御壁との間に隙間が形成さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の回転減速装置。
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