JPH08312137A - 型枠付着コンクリ−トの除去方法及びその装置 - Google Patents

型枠付着コンクリ−トの除去方法及びその装置

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JPH08312137A
JPH08312137A JP7121011A JP12101195A JPH08312137A JP H08312137 A JPH08312137 A JP H08312137A JP 7121011 A JP7121011 A JP 7121011A JP 12101195 A JP12101195 A JP 12101195A JP H08312137 A JPH08312137 A JP H08312137A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠外周面におけるコンクリ−トの除去能力
を高める。 【構成】 型枠1の外周面において、ベルトブラシ4
を、振動させつつ型枠1の延び方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠付着コンクリ−ト
の除去方法及び型枠付着コンクリ−トの除去装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】トンネル覆工工事においては、トンネル内
に例えば円筒状の型枠(セントル)を固定し、その型枠
外周面とトンネル内面との間の環状空間にコンクリ−ト
を打設することになっている。そして、その工区でのト
ンネル覆工工事が終了すると、型枠を縮径して次の隣接
する工区に進め、そこで、その型枠を再び拡径して、上
記と同様の工事を行うことになっている。
【0003】ところで、ある工区でのトンネル覆工工事
を終えて、型枠を次の工区に進めるときには、型枠の外
周面にコンクリ−トが付着しており、該次の工区でトン
ネル覆工工事を行う前までに、その型枠外周面における
コンクリ−トを除去する必要がある。このため、そのよ
うな型枠外周面におけるコンクリ−トを除去するため、
型枠を次の工区に進めた後であって、該次の工区でトン
ネル覆工工事を行う前において、従来、型枠付着コンク
リ−トの除去装置(いわゆるケレン装置)を用いて、コ
ンクリ−ト除去作業(いわゆるケレン作業)が行われる
ことになっている。その型枠付着コンクリ−トの除去方
法としては、一般的には、型枠外周面にロ−プを周方向
にエンドレス状にして配設し、そのロ−プを型枠の周方
向に摺動させることにより、そのロ−プをもって型枠外
周面におけるコンクリ−トをこすり落とし、その作業個
所の作業を終えると、型枠の延び方向にずらされて、新
たな作業個所において、再び、上記作業が行われること
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記型枠付着
コンクリ−トの除去方法においては、ロ−プが型枠外周
面を周方向における一方の方向に所定速度で摺動する構
成であることから、型枠外周面に付着するコンクリ−ト
に対しては特定の方向からしかロ−プによりこすること
ができず、このため、型枠外周面におけるコンクリ−ト
がその特定方向に対して強固に抗するときには、そのコ
ンクリ−トをこすり落とすことができず、型枠外周面に
おけるコンクリ−トを除去するものとしては、十分な能
力を有しているとは言えない。
【0005】本発明は上記実情を鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、型枠外周面におけるコンクリ−
トの除去能力を高めることができる型枠付着コンクリ−
トの除去方法を提供することにある。また、第2の目的
は、上記型枠付着コンクリ−トの除去方法の実施に用い
る型枠付着コンクリ−トの除去装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1の発明にあっては、コンクリ−ト打設
用型枠の外周面においてケレン部材を振動させつつ該型
枠の外周面に沿って移動させる、ことを特徴とする型枠
付着コンクリ−トの除去方法とした構成としてある。
【0007】また、上記請求項1の構成の好ましい態様
としては、請求項2、3の記載の通りとなる。
【0008】上記第2の目的を達成するために請求項4
の発明にあっては、コンクリ−ト打設用型枠の外周面に
該型枠の周方向に延びるようにして配設されるケレン部
材と、前記ケレン部材に、前記型枠の外周面に沿って移
動させる駆動力を付与する駆動力付与手段と、前記ケレ
ン部材に振動を付与する振動力付与手段と、を備える、
ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去装置とし
た構成としてある。
【0009】また、上記請求項4の構成の好ましい態様
としては、請求項5〜7の記載の通りとなる。
【0010】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によれば、ケレン部
材がコンクリ−ト打設用型枠外周面を移動する過程にお
いて、該ケレン部材が変化の激しい細かな振動を繰り返
すことになり、型枠外周面におけるコンクリ−トに対し
て効果的な外力を付与することができることになる。し
かも、ケレン部材が振動していることから、型枠外周面
に対するケレン部材の摩擦力を低減できることになる。
このため、ケレン部材の移動に要する駆動力の低減を図
りつつ、型枠外周面におけるコンクリ−トの除去能力を
高めることができる型枠付着コンクリ−トの除去方法を
提供できることになる。
【0011】請求項2の発明によれば、ケレン部材の振
動は、型枠外周面におけるコンクリ−トを除去するため
だけでなく、ケレン部材移動のための駆動源(エネル
ギ)としても利用されることになる。このため、構成要
素の低減に基づき、構成の簡素化を図ることができるこ
とになる。
【0012】請求項3の発明によれば、ケレン部材(の
各部分)は、型枠の延び方向に移動するに際して、略一
定の高さ位置が維持されることになり、ケレン部材の移
動抵抗を常に略一定に保つことができることになり、こ
れに伴って、ケレン部材に付与される振動エネルギ(一
定の場合)のうち、型枠外周面におけるコンクリ−ト除
去に利用されるものを、常に略一定に保つことができる
ことになる。このため、ケレン部材がその振動に基づい
て移動するとしても、型枠外周面におけるコンクリ−ト
の除去能力を高い状態で維持できることになる。
【0013】請求項4の発明によれば、前述の請求項1
の発明の如く、型枠外周面におけるコンクリ−トの除去
能力を高めることができると共に、型枠外周面に対する
ケレン部材の摩擦力を低減できることになり、該請求項
1の発明を実施できる装置を提供できることになる。
【0014】請求項5の発明によれば、部品点数の低
減、装置の簡略化を図って、前述の請求項2の発明の如
く、構成の簡素化を図ることができることになり、該請
求項2の発明を実施できる装置を提供できることにな
る。
【0015】請求項6の発明によれば、ケレン部材(の
各部分)が、型枠の延び方向に移動するに際して、略一
定の高さ位置に維持されることから、振動力付与手段の
付与エネルギ(一定の場合)のうち、型枠外周面におけ
るコンクリ−ト除去に利用されるものを、常に略一定に
保つことができ、前述の請求項3の発明の如く、型枠外
周面におけるコンクリ−トの除去能力を高い状態で維持
できることになる。このため、請求項3の発明を実施で
きる装置を提供できることになる。
【0016】請求項7の発明によれば、ケレン部材がブ
ラシであることに基づき、ケレン部材は、使用時に、型
枠の周方向に緊張力を要求されるものではなく、その緊
張力と、型枠外周面に対する摩擦力とによって、該ケレ
ン部材が容易に切断されて、その機能(寿命)を失うと
いうことはない。このため、ケレン部材の使用可能期間
を著しく高めることができることになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
実施例に係る型枠付着コンクリ−トの除去方法を説明す
る前に、その方法を実施する型枠付着コンクリ−トの除
去装置について説明する。
【0018】図1において、1は、トンネルT内におい
て使用されるコンクリ−ト打設用型枠(セントル)で、
この型枠1は、例えば断面略馬蹄形とされて、一方向に
延びるものとされている。この型枠1は、既知の如く、
ある工区でトンネル覆工工事が終了すると、該型枠1を
縮径して隣接する次の工区に進められることになってい
る。
【0019】上記型枠1の外周面上には、ある工区での
トンネル覆工工事終了後、隣接する次の工区に移行され
たときにおいて、該型枠1の外周面上における付着コン
クリ−トを除去すべく、図1に示すように、型枠付着コ
ンクリ−トの除去装置(いわゆるケレン装置)2が配設
される。この型枠付着コンクリ−トの除去装置2は、ケ
レン部材保持体3と、ケレン部材(付着したものを取除
く部材)としてのベルトブラシ4と、振動力付与手段と
してのバイブレ−タBとを備えており、この各要素3、
4、Bが有効に機能して型枠付着コンクリ−トの除去装
置2としての機能(ケレン機能)を発揮することになっ
ている。
【0020】上記ケレン部材保持体3は、型枠1の一端
部外側から該一端部外周上に搬入されて、型枠1の外周
面上を該型枠1の延び方向Xに移動可能とすべく、図1
〜図4に示すように、一対の外枠部材5と、該一対の外
枠部材5を連結する複数組の一対の連結部材6と、複数
の車輪7とを備えている。上記一対の外枠部材5は、型
枠1の延び方向Xに一定間隔をあけて平行に配設され、
その両外枠部材5は、本実施例においては、型枠1に対
応してやや大きめの断面略馬蹄形とされて、該型枠1の
外周面に対して、一定距離離間しつつ該型枠1の周方向
に沿うことになっている。上記複数組の一対の連結部材
6は、上記一対の外枠部材5の周方向に所定の間隔をも
って配設され、その各組における一対の連結部材6は、
外枠部材5の周方向に一定間隔があけられている。上記
複数の車輪7は、図4に示すように、複数組のうちの幾
つかの組における一対の連結部材6に支持機構8を介し
て回転可能に支持されており、本実施例においては、そ
の複数の車輪7は、図2に示すように、左右対称配置と
されると共に、図3に示すように、該当する一対の連結
部材6毎において、その延び方向両端部に設けられてい
る。この各車輪7は、図2からも明らかなように、その
回転軸心が型枠1の接線方向に延びるようにしてそれぞ
れ配設されて、各車輪7の回転方向が決められており、
これにより、ケレン部材保持体3が、型枠1の延び方向
Xにのみ移動でき、型枠1の周方向には移動できないよ
うになっている。
【0021】上記ベルトブラシ4は、図1〜図3、図5
に示すように、一定の幅(図5中、左右方向長さ)をも
って、ケレン部材保持体3の内周側に、そのケレン部材
保持体3の周方向全体に亘って設けられている。このベ
ルトブラシ4は、その内端部(先端部)が型枠1の外周
面に当接されることになる一方、そのベルトブラシ4の
外端部には、その延び方向全体に亘ってブラシ装着部9
を備えることになっている。そのブラシ装着部9には、
そのブラシ装着部9の延び方向において所定間隔毎に軸
棒10が設けられており、その各軸棒10は、ケレン部
材保持体3の径方向外方に向かって延出されている。
【0022】上記ベルトブラシ4は、図5、図10に示
すように、ケレン部材保持体3に対して取付け機構11
を介して取付けられている。その取付け機構11は、複
数の取付け部11aと、その各取付け部11aにそれぞ
れ固定される支持筒11bとを有している。複数の取付
け部11aは、上記複数の軸棒10に対応させて、ケレ
ン部材保持体3の周回り方向に適宜配設されており(図
5、図10においてのみ図示し、図1〜図3においては
図示略)、その各取付け部11aは、各組における一対
の連結部材6間の空間を利用して、図5、図10に示す
ように、一対の外枠部材5を連結している。各支持筒1
1bは、軸心が型枠1の外周面に対して垂直となるよう
な貫通孔12をそれぞれ備えており、その各貫通孔12
には、上述の軸棒10がそれぞれ摺動可能に貫通されて
いる。この各軸棒10は、その外端部が支持筒11b外
にそれぞれ延出されており、その各延出外端部にはナッ
ト13が螺合されて、そのナット13は支持筒11b外
面と協働してストッパとしての役割を果たしている。
【0023】一方、ブラシ装着部9と各支持筒11bと
の間には、図5に示すように、コイルスプリング14が
介装されている。このコイルスプリング14は、前記ナ
ット13を支持筒11bの外面に着座させる方向に付勢
しており、これにより、ブラシ装着部9が支持筒11b
内面(下面)から型枠1内方に向って一定距離離間され
て、ベルトブラシ4を、型枠1の外周面にその周方向全
周に亘って当接できることになっている。尚、ナット1
3の螺合調整により、型枠1外周面に対するベルトブラ
シ4の高さ調整、型枠1の外周面に対するベルトブラシ
4当接時の付勢力調整が行われることになっている。
【0024】前記バイブレ−タBは、図1〜図3、図
8、図9、図10に示すように、車輪7が設けられてい
ない残りの一対の連結部材6に、左右対称配置をもって
(図2参照)、取付け枠15を介してそれぞれ取付けら
れている。バイブレ−タBは、本実施例においては、図
6に示すように、その駆動軸16の両端部に扇型の偏心
錘17を装着した既知のものが用いられ、駆動軸16の
回転によって遠心力振動が得られることになっている。
取付け枠15は、図8、図9に示すように、その取付け
下面の傾斜方向に応じて2種類が用意されている(図
1、図2も参照)。その一方の取付け枠18の取付け下
面18aは、その前部(図8中、左部)がその後部(図
8中、右部)よりも低くなるよう傾斜されており、他方
の取付け枠19の取付け下面19aは、一方の取付け枠
18における取付け下面18aとは逆に、その取付け下
面19aの前部(図9中、左部)がその取付け下面19
aの後部(図9中、右部)よりも高くなるよう傾斜され
ている。そして、このような2種類の取付け枠15(1
8、19)の取付け下面18a(19a)に、バイブレ
−タBがそれぞれ固定されており、その各バイブレ−タ
B(バイブレ−タBの駆動軸16の延び方向)は、図
8、図9に示すように、その各取付け面18a(19
a)に応じてそれぞれ傾斜することになっている。これ
により、取付け枠18又は19におけるバイブレ−タB
のいずれかを作動させることにより、その各バイブレ−
タBによる遠心力Fに基づき、型枠1の径方向への分力
と、型枠1の延び方向への分力とを得て、ベルトブラシ
4及びケレン部材保持体3は、振動しつつ、型枠1の他
端部側又は一端部側に移動できることになっている。
【0025】具体的に、上記内容を、一方の取付け枠1
8におけるバイブレ−タB(図8のもの)を用い、最も
理解し易い状態を例に取って、図6、図7に基づき説明
する。この場合には、バイブレ−タBにおける駆動軸1
6が型枠1の他端部側(図6中、左側)を低くして傾斜
されることになり、扇型偏心錘17による遠心力Fは、
駆動軸16を中心として、上部側が型枠1の他端部側に
倒れた状態の遠心力円Cを形成することになる。このた
め、遠心力円Cの上部Cuにおいて、遠心力Fu(=
F)が発生しているときには、図6からも明らかなよう
に、遠心力Fuの分力として、型枠1の径方向外方への
分力Fu1と共に、型枠の他端部側への分力Fu2が取
り出されることになる。その一方、遠心力円Cの下部C
dにおいて、図6に示すように、遠心力Fd(=Fu)
が発生しているときには、図7に示すように、その遠心
力Fdにより型枠1の一端部側への分力Fd2を生じる
が、同時に、その遠心力Fdによって型枠1の径方向内
方への分力Fd1も生じることになり、その分力Fd1
が、型枠1外周面に対する摩擦力を高めて、ベルトブラ
シ4及びケレン部材保持体3の一端部側への移動を抑制
することになる。したがって、一方の取付け枠18にお
けるバイブレ−タBが作動したときには、ベルトブラシ
4及びケレン部材保持体3は、遠心力F(Fu、Fd)
に基づき、振動しつつ、全体として、型枠1の他端部側
(図8中、左方向)に移動することになる。他方の取付
け枠19におけるバイブレ−タBの場合についても同様
にして解析すると、その他方の取付け枠19におけるバ
イブレ−タBが作動したときには、ベルトブラシ4及び
ケレン部材保持体3は、遠心力F(Fu、Fd)に基づ
き、振動しつつ、全体として、型枠1の一端部側(図9
中、右方向)に移動することになる。
【0026】上記一方の取付け枠18におけるバイブレ
−タBと、他方の取付け枠19におけるバイブレ−タB
とは、選択的に駆動されることになっている。このた
め、図外のスイッチ又はセンサ類と制御装置との組み合
わせにより、駆動停止は勿論として、いずれかのバイブ
レ−タBに手動又は自動的に切換えることができること
になっている。
【0027】また、本実施例においては、図1〜3、図
11に示すように、前記ケレン部材保持体3に、その頂
部において、バックアップ用駆動モ−タ20が取付けら
れている。この駆動モ−タ20は、前記車輪7のうち、
ケレン部材保持体3の周方向両側に隣り合って位置され
る車輪7に、駆動シャフト21、ユニバ−サルジョイン
ト22等を介してそれぞれ連結されており、バイブレ−
タBの故障時に、駆動モ−タ20の駆動力がその各車輪
7に伝達され、その駆動モ−タ20の駆動力に基づき、
車輪7を介して、ケレン部材保持体3が型枠1外周面上
を該型枠1の軸心方向に移動できることになっている。
【0028】次に、上述の型枠付着コンクリ−トの除去
装置2を用いつつ、本実施例に係る型枠付着コンクリ−
トの除去方法について説明する。
【0029】ある工区でのトンネル覆工工事を終えて、
型枠1が隣り合う次の工区に進められると、図1に示す
ように、その型枠1の一端部における軸心方向外側(例
えば妻側)から該型枠1の一端部外周面上に型枠1が搬
入され、この後、一方の取付け枠18におけるバイブレ
−タBが作動される。これにより、その一方の取付け枠
18におけるバイブレ−タBの振動に基づき、ベルトブ
ラシ4及びケレン部材保持体3は、型枠1の外周面にお
いて、振動されつつ、該型枠1の外周面に沿って型枠1
の他端部側に向かって移動され、型枠1外周面における
コンクリ−ト除去作業が開始される。
【0030】ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3が
型枠1の他端部に到達すると、自動的又は手動をもって
スイッチが切換えられ、他方の取付け枠19におけるバ
イブレ−タBが作動される。これにより、他方の取付け
枠19におけるバイブレ−タBの振動に基づき、ベルト
ブラシ4及びケレン部材保持体3の移動方向が型枠1の
他端部から該型枠1の一端部側に変えられることにな
り、ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3は、その移
動方向に振動されつつ移動され、前述のコンクリ−ト除
去作業が引き続き行われることになる。
【0031】そして、この後、ベルトブラシ4及びケレ
ン部材保持体3が型枠1の一端部に到達すると、型枠1
外周面におけるコンクリ−ト除去作業が終了することに
なり、ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3は型枠1
外周面から搬出され、トンネル覆工工事が開始される。
【0032】したがって、上記方法及びその方法を実施
する装置によれば、ベルトブラシ4及びケレン部材保持
体3の移動に伴い、ベルトブラシ4が、変化の激しい細
かな振動を繰り返すことになり、型枠1外周面における
コンクリ−トに対して効果的な外力が付与され、型枠1
外周面におけるコンクリ−トは、高い除去率をもって除
去されることになる。しかも、この場合、ベルトブラシ
4が、移動に際して、振動することから、型枠1外周面
に対するベルトブラシ4の摩擦力が低減されることにな
り、ベルトブラシ4等を移動させるためにバイブレ−タ
Bが要する必要駆動力を少なくすることができることに
なる。
【0033】また、バイブレ−タBは、型枠1外周面に
おけるコンクリ−トを除去するための振動源としてだけ
でなく、ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3を型枠
1の軸心方向に移動させるための駆動源としても利用さ
れることから、部品点数の低減、装置の簡略化を図っ
て、構成の簡素化を図ることもできることになる。
【0034】さらに、ベルトブラシ4及びケレン部材保
持体3の移動方向が、型枠1の延び方向に向けられてい
ることから、その移動に際して、ベルトブラシ4及びケ
レン部材保持体3は、その当初の姿勢が保持され、その
各部分の高さ位置は、移動中、略一定高さ位置に維持さ
れることになる。このため、例えば、ベルトブラシ4及
びケレン部材保持体3が型枠1に沿って該型枠1の周方
向に移動してコンクリ−ト除去を行う場合のように、該
ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3の各部分の高さ
位置が変化して、該ベルトブラシ4及びケレン部材保持
体3の移動抵抗が変化するようなことは、本実施例にお
いては生じないことになり、バイブレ−タBの振動エネ
ルギ(一定の場合)のうち、型枠1外周面におけるコン
クリ−ト除去に利用されるものは、常に略一定に保た
れ、型枠1外周面におけるコンクリ−トの除去能力を常
に高い状態に維持することができることになる。
【0035】さらにまた、ケレン部材としてベルトブラ
シ4が用いられており、そのベルトブラシ4において
は、使用時に、型枠1の周方向に緊張力を要求されるこ
とがないことから、型枠1周方向の緊張力と、型枠1外
周面に対する摩擦力とによって、ベルトブラシ4が容易
に切断されて、その機能(寿命)を失うということはな
く、ケレン部材の使用可能期間を著しく高めることがで
きることになる。
【0036】図12〜図15は、他の実施例を示すもの
である。この実施例において、前記実施例と同一構成要
素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】この実施例においては、バイブレ−タBと
して、各取付け枠18(19)毎に2台(偶数台)の振
動モ−タ(前記実施例におけるバイブレ−タBと同じよ
うなもの(偏心錘が同じ))23を並列に設け、お互い
を反対方向に回転させることになっている(図12〜図
15における矢印は回転方向)。これにより、両振動モ
−タ23の協働作用により、図13、図15の場合に
は、両振動モ−タ23の遠心力F1、F2が相殺され
て、振動が生じない一方、図12、図14にの場合に、
両振動モ−タ23の遠心力F1、F2が互いに加算され
て、図中、上下方向の振動を生じることになり、この振
動が、前記実施例同様、ケレン部材保持体3及びベルト
ブラシ4の移動、振動に有効に利用されることになる。
【0038】以上実施例について説明したが本発明にあ
っては、次のようなものを含む。 実施例では、各取付け枠18(19)の取付け下面1
8a(19a)を傾斜させたが、取付け下面18a(1
9a)を傾斜させることなく、バイブレ−タBの駆動軸
16を、バイブレ−タBのケ−シング内において傾斜さ
せること。 バイブレ−タBと共にバックアップ用駆動モ−タ20
を併用すること。 ベルトブラシ4、ケレン部材保持体3が、断面略馬蹄
形に限らず、型枠1の断面形状に応じて変化されるこ
と。 ベルトブラシ4及びケレン部材保持体3が、型枠1外
周面に対して、回転しつつ、該型枠1の延び方向に移動
すること。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る型枠付着コンクリ−トの除去装置
を示す斜視図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図2の左側面図。
【図4】ケレン部材保持体における車輪の支持を説明す
る図。
【図5】ケレン部材保持体に対するベルトブラシの取付
け関係を説明する図。
【図6】バイブレ−タの作用を説明する説明図。
【図7】ケレン部材保持体に対するバイブレ−タの作用
を説明する説明図。
【図8】バイブレ−タを取付ける一方の取付け枠を示す
図。
【図9】バイブレ−タを取付ける他方の取付け枠を示す
図。
【図10】図1の部分拡大図。
【図11】バックアップ用駆動モ−タと車輪との取付け
関係を示す図。
【図12】他の実施例に係るバイブレ−タを示す図。
【図13】図12からの動作状態図。
【図14】図13からの動作状態図。
【図15】図14からの動作状態図。
【符号の説明】
1 型枠 2 型枠付着コンクリ−トの除去装置 4 ベルトブラシ B バイブレ−タ X 型枠の延び方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリ−ト打設用型枠の外周面におい
    てケレン部材を振動させつつ該型枠の外周面に沿って移
    動させる、ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除
    去方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ケレン部材を、該ケレン部材の振動に基づいて移動
    させる、ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ケレン部材の移動方向を、前記型枠の延び方向とす
    る、ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去方
    法。
  4. 【請求項4】 コンクリ−ト打設用型枠の外周面に該型
    枠の周方向に延びるようにして配設されるケレン部材
    と、 前記ケレン部材に、前記型枠の外周面に沿って移動させ
    る駆動力を付与する駆動力付与手段と、 前記ケレン部材に振動を付与する振動力付与手段と、を
    備える、ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記振動力付与手段が前記駆動力付与手段を兼用する、
    ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記振動力付与手段が、前記ケレン部材を前記型枠の延
    び方向に移動させる振動を発生するように設定されてい
    る、ことを特徴とする型枠付着コンクリ−トの除去装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記ケレン部材がブラシである、ことを特徴とする型枠
    付着コンクリ−トの除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102989703A (zh) * 2012-11-21 2013-03-27 中粮生化能源(榆树)有限公司 一种纤维洗涤筛自动冲洗方法及装置
CN117569584A (zh) * 2024-01-17 2024-02-20 河南彩舜工程管理有限公司 一种混凝土滑模施工装置

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