JP2006055905A - 振動砂落とし装置 - Google Patents

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Kaoru Ichihashi
薫 市橋
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SHIGA YAMASHITA KK
Shiga Yamashita Co Ltd
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Shiga Yamashita Co Ltd
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Abstract

【課題】鋳造によって成型された鋳造物(ワーク)を振動によりワークに付着している砂、特にワークの中空部に付着している中子砂を落とす振動砂落とし装置であって、装置が小型化され、打撃による騒音がなく、さらに砂の飛散による環境汚染も防止される。
【解決手段】一端4aが中心軸3上に載置、保持された振動台板4と、中心軸3をはさんだ対称の位置に配置された一対の振動モーター5,5と、中心軸3に対して対向する他端4bに備えられたワーク1の保持具6とを備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車部品等、鋳造によって成型された鋳造物(ワーク)を振動によりワークに付着している砂、特にワークの中空部に付着している中子砂を落とすワークの振動砂落とし装置に係り、詳細には、砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を振動モーターによって振動させることによりワーク中空部の中子砂を落とすワークの振動砂落とし装置。
自動車部品等、各種機械部品の多くは鋳造により成型される。鋳造された鋳造物(ワーク)には多量の砂が付着しており、この付着している砂落とす作業が必要となる。
ワークの砂落とし技術として、従来、砂の付着しているワークをハンマーで打撃し、ワークに振動を与えて砂を落とす技術が知られている。例えば、密閉ボックス内にワ−クを保持してハンマーで打撃するワークの砂落とし装置(実用新案登録第3077681号)、ワーク受台を反転し、押し湯部を下方に向けてワークをハンマーで打撃するワークの反転式砂落とし装置(特開2003−305559号)、ワーク側防音ボックスと、ハンマー側防音ボックスとを備え、両ボックスで密閉室を形成してワークをハンマーで打撃するハンマリング装置(特許第3205897号)等が知られている。
しかし、これら装置はいずれもワークをハンマーで打撃することによりワークに付着した砂を落とす形式のものであって、装置が大型化されるのみならず、打撃による騒音、砂の飛散による環境汚染等の問題点が生じる。
実用新案登録第3077681号 特開2003−305559号 特許第3205897号
本発明が解決しようとする課題はワークをハンマーによって打撃する従来の砂落とし技術に代えてワークに振動を与えることによりワークの砂落としを達成し、これにより装置の小型化はもちろんのこと、打撃による騒音をなくし、かつ砂の飛散による環境汚染を防止し、従来技術に存する欠点を改良した振動砂落とし装置を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明によれば、鋳造物中空部の中子砂を振動によって落とす鋳造物の振動砂落とし装置であって、一端が中心軸上に載置保持された振動台板と、この振動台板上の中心軸をはさんだ対称の位置に配置された一対の振動モーターと、振動台板の中心軸に対して対向する他端に備えられた鋳造物の保持具とを備え、砂落とすべき鋳造物を前記保持具に保持した後、一対の振動モーターを稼動して振動台板を振動させ、これにより保持具に保持された振動台板上の鋳造物に振動を与え、この振動力により中空部の中子砂を落とすことを特徴とする。
上述の本発明は砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を振動モーターによって振動させることによりワーク中空部の中子砂を落とす構成としたから、従来のハンマリング室のような大きな装置を必要とせずに小型化され、かつ打撃による騒音がなく、さらに砂の飛散による環境汚染の問題が生じない。
以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。
図1は本発明にかかる振動砂落とし装置の一具体例の平面図であり、図2はその側面図であり、図3は本発明にかかる振動の原理を表した説明図である。
本発明は図1および図2に示されるように、鋳造物(ワーク)1の中空部2の中子砂を振動によって落とす鋳造物の振動砂落とし装置Aであって、一端4aが中心軸3上にゴムクッション12を介して載置保持された振動台板4と、この振動台板4上の中心軸3をはさんだ対称の位置に配置された一対の振動モーター5,5と、振動台板4の中心軸3に対して対向する他端4bに備えられた鋳造物(ワーク)1の保持具6とを備えて構成される。
中心軸3は基台13を有し、この基台13を床面14上に設置することにより安定して起立される。このため、中心軸3は振動台板4の一端4aを安定して載置保持できる。
保持具6は図1および図2に示されるように、シリンダー7と、このシリンダー7の稼動により伸縮自在なシャフト8と、このシャフト8の先端に付着された押え板9と、振動台板4の他端4b側に付着された受け板10とから構成される。そして、ワーク1の保持に際し、ワーク1の一方を受け板10に接触させ、他方を押え板9で押えつけ、ワーク1を受け板10と押え板9で挟んで振動台板4の他端4bに保持する。
なお、保持具6のワーク1は図1および図2に示されるように、すのこ箱11中保持することもでき、これによりワーク1から落とされた中子砂の飛散を防止することができる。
上述構成からなる本発明の振動砂落とし装置Aは砂落としすべき鋳造物(ワーク)1を保持具6に保持した後、一対のモーター5,5を稼動して振動台板4を振動させ、これにより保持具6に保持された振動台板4上のワーク1に振動を与え、この振動力により中空部2の中子砂を落とす。この際、ワーク1の中空部2に粒状固形物(図示せず)を投入して振動すると、中空部2の中子砂は容易に落下される。
振動モーター5,5はモーター回転軸に偏心質量を持たせて回転するモーターであって、偏心質量分の遠心力が発生し、振動する。このときの振動力はF=mrωである。ここでmは偏心質量、ωは回転速度(rad/s)、rは半径である。この種の振動モーター5,5は図3に示されるように、一対の稼動によりa、b方向が打ち消し合い、c、d方向の力は2台合計されて振動台板4の他端4bに振動を与え、ワーク1が振動する。
上述の本発明は砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を振動モーターによって振動させることによりワーク中空部の中子砂を落とす構成としたから、従来のハンマリング室のような大きな装置を必要とせずに小型化され、かつ打撃による騒音がなく、さらに砂の飛散による環境汚染の問題が生じない。したがって、本発明の振動砂落とし装置は鋳造技術分野において広く利用される可能性が高い。
本発明振動砂落とし装置の一具体例の平面図である。 図1の装置の側面図である。 振動モーターの振動原理を表わした説明図である。
符号の説明
A 振動砂落とし装置
1 鋳造物(ワーク)
2 中空部
3 中心軸
4 振動台板
4a 一端
4b 他端
5 振動モーター
6 保持具
7 シリンダー
8 シャフト
9 押え板
10 受け板
11 すのこ箱

Claims (4)

  1. 鋳造物中空部の中子砂を振動によって落とす鋳造物の振動砂落とし装置であって、一端が中心軸上に載置保持された振動台板と、この振動台板上の中心軸をはさんだ対称の位置に配置された一対の振動モーターと、振動台板の中心軸に対して対向する他端に備えられた鋳造物の保持具とを備え、砂落としすべき鋳造物を前記保持具に保持した後、一対の振動モーターを稼動して振動台板を振動させ、これにより保持具に保持された振動台板上の鋳造物に振動を与え、この振動力により中空部の中子砂を落とすことを特徴とする振動砂落とし装置。
  2. 請求項1において、前記鋳造物の保持具はシリンダーと、このシリンダーの稼動により伸縮自在なシャフトと、このシャフト先端に付着された押え板と、振動台板側に付着された受け板とからなり、鋳造物の一方を受け板に接触させ、他方を押え板で押えつけ、鋳造物を受け板と押え板で挟んで振動台板に保持するようにした請求項1に記載の振動砂落とし装置。
  3. 請求項1において、前記保持具の鋳造物をすのこ箱に保持する請求項1に記載の振動砂落とし装置。
  4. 請求項1において、鋳造物の中空部に粒状固形物を投入して中空部の中子砂を落下除去する請求項1に記載の振動砂落とし装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006481A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Shiga Yamashita:Kk 鋳造物の砂落とし処理装置
JP2008105067A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Sintokogio Ltd 鋳造品の砂落とし用治具部材
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JP2021074733A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 新東工業株式会社 シェイクアウトマシンとその運転方法

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