JP2012050990A - 振動砂落とし装置 - Google Patents

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Kaoru Ichihashi
薫 市橋
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SHIGA YAMASHITA KK
Shiga Yamashita Co Ltd
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Shiga Yamashita Co Ltd
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Abstract

【課題】自動車部品等、鋳造によって成型された鋳造物(ワーク)を振動によりワークの中空部に付着している中子砂を落とすワークの振動砂落とし装置であって、ワークを振動台板に保持し、この振動台板を1台の振動モーターによって振動させることにより落とす。
【解決手段】ワーク1に付着している砂を振動によって落とすワーク1の振動砂落とし装置であって、基台上3に弾性支持部材4を介して載置された振動台板5と、振動台板5に設置されたワーク1の保持具6と、さらに振動台板5に連結された一台の振動モーター7を備え、ワーク1を保持具6に保持した後、振動モーター7を稼動して振動台板5を振動させ、保持具6に保持されたワーク1に振動を与えてワーク1の砂を落とす。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車部品等、鋳造によって成型された鋳造物(ワーク)を振動によりワークに付着している砂、特にワークの中空部に付着している中子砂を落とすワークの振動砂落とし装置に係り、詳細には、砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を1台の振動モーターによって振動させることによりワークに付着している砂を落とすワークの振動砂落とし装置。
自動車部品等、各種機械部品の多くは鋳造により成型される。鋳造された鋳造物(ワーク)には多量の砂が付着しており、この付着している砂を落とす作業が必要となる。
ワークの砂落とし工法として、従来、砂の付着しているワークをハンマーで打撃し、ワークに振動を与えて砂を落とす技術が知られている。例えば、密閉ボックス内にワークを保持してハンマーで打撃するワークの砂落とし装置(実用新案登録第3077681号)、ワーク受台を反転し、押し湯部を下方に向けてワークをハンマーで打撃するワークの反転式砂落とし装置(特開2003−305559号)、ワーク側防音ボックスと、ハンマー側防音ボックスとを備え、両ボックスで密閉室を形成してワークをハンマーで打撃するハンマリング装置(特許第3205897号)等が知られている。
しかし、これら装置はいずれもワークをハンマーで打撃することによりワークに付着した砂を落とす形式のものであって、装置が大型化されるのみならず、打撃による騒音、砂の飛散による環境汚染等の問題点が生じる。
さらに、ワークに一対の振動モーターにより振動を与え、この振動力により、特に中空部の中子砂を落とす装置も、本出願人によって出願されている(特願2004−243118)。
この装置は振動モーターを2台使用するので砂の振動落下効果に優れているが、2台の振動モーターのために大型化され、不経済であるという欠点を有している。さらに、モーターを2台用いる場合、2台のモーターが同期して回転するため、2台のモーターの重量配分や弾性支持部材の配置を適確にする必要がある。
実用新案登録第3077681号 特開2003−305559号 特許第3205897号 特願2004−243118
本発明が解決しようとする課題はワークをハンマーによって打撃する従来の砂落とし技術に代えてワークに振動を与えることにより特に、1台の振動モーターを使用してワークの砂落としを達成し、これにより装置の小型化はもちろんのこと、打撃による騒音をなくし、かつ砂の飛散による環境汚染をも防止し、さらにはモーターを2台用いる場合の問題点を解消し、従来技術に存する欠点を改良した振動砂落とし装置を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明によれば、鋳造物に付着している砂を振動によって落とす鋳造物の振動砂落とし装置であって、基台上に弾性支持部材を介して載置された振動台板と、該振動台板に設置された鋳造物の保持具と、さらに該振動台板に連結された1台のモーターとを備え、砂落とすべき鋳造物を前記保持具に保持した後、前記振動モーターを稼動して振動台板を振動させ、これにより保持具に保持された鋳造物に振動を与えて鋳造物の砂を落とすことを特徴とする。
上述の本発明は砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を1台の振動モーターによって振動させることによりワーク、特に中空部の中子砂を落とす構成としたから、従来のハンマリング室のような大きな装置を必要とせずに小型化され、かつ打撃による騒音がなく、さらに砂の飛散による環境汚染の問題が生じない。
さらに、本発明の装置は振動モーターを1台だけ備えるから、小型化され、かつ経済的である。モーターを2台用いる場合、2台のモーターが同期して回転するため、2台のモーターの重量配分や弾性支持部材の配置を適確にしなければならないが、1台の場合、このような制約は不用になる。
本発明振動砂落とし装置の一具体例平面図である。 図1の装置の側面図である。 図1の装置の斜視図である。 ワークをクランプする前の状態図である。 ワークをクランプする後の状態図である。
以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。図1は本発明にかかる振動砂落とし装置の一具体例の平面図であり、図2はその側面図であり、図3はその斜視図である。
図1、図2および図3に示されるように、本発明は鋳造物(ワーク)1の中空部2の中子砂を振動によって落とす鋳造物の振動砂落とし装置Aであって、基台3上に弾性支持部材4を介して振動台板5が載置される。この振動台板5には鋳造物1をはさんで保持するワーク保持具6が設置され、さらに、この振動台板5は1台の振動モーター7と連結されている。弾性支持部材4としては、ゴム、金属スプリング、空気圧スプリング等であって、床面への振動を絶縁し、振動台板への振動の妨害を防ぐ。
このようにして構成される本発明にかかる振動砂落とし装置Aは砂落としに際し、まず、図4に示されるように、空気で膨縮するワーク保持具6から空気を抜いて収縮し、ワーククランプガイド8を通してクランプロッド9を引っ込め、ワーク1を挿入するスペースをつくる。
次いで、図5に示されるように、空気を抜いてつくられたスペースにワーク1を配置の後、ワーク保持具6に空気を入れて膨らませ、クランプロッド9の先端の抑え具10でワーク1を抑えつけてワーク1をワーク保持具6に保持する。
このようにしてワーク1をワーク保持具6に保持の後、次いで、振動台板5に連結された1台の振動モーター7を稼動して振動台板5を振動させ、これにより保持具6に保持されたワーク1に振動を与えてワーク1に付着している砂、特に中空部2の中子砂を落とす。なお、中空部2の中子砂を落下除去する場合、ワーク1の中空部2に粒状固形物を投入すると落下除去が効率的に行える。
上述の本発明は砂落としすべきワークを振動台板に保持し、この振動台板を振動モーターによって振動させることによりワークの付着砂、特に中空部の中子砂を落とす構成としたから、従来のハンマリング室のような大きな装置を必要とせずに小型化され、かつ打撃による騒音がなく、さらに砂の飛散による環境汚染の問題が生じない。
さらに、本発明は振動台板を振動させるに当り、振動モーターを一個備えるのみであるので、経済的であるのみならず、構造も簡素化され、かつ小型化される。すなわち、本発明はモーターを1台のみ備えるので、モーター2台の場合は2台のモーターが同期して回転する必要があるため、重量配分や弾性支持部材の配置を適確にする必要があるが、1台の場合はこのような制約を受けることがない。このため、本発明の振動砂落とし装置は鋳造技術分野において広く利用される可能性が高い。
A 鋳造物の振動落とし装置
1 ワーク
2 中空部
3 基台
4 弾性支持部材
5 振動台板
6 ワーク保持具
7 振動モーター
8 ワーククランプガイド
9 クランプロッド
10 抑え板






















Claims (2)

  1. 鋳造物に付着している砂および鋳造物中空部の中子砂を振動によって落とす鋳造の振動砂落とし装置であって、基台上に弾性支持部材を介して載置された振動台板と、該振動台板に設置された鋳造物の保持具と、該振動台板に連結された振動モーターとを備え、砂落としすべき鋳造物を前記保持具に保持した後、前記振動モーターを稼動して前記振動台板を振動させ、これにより前記保持具に保持された鋳造物に振動を与えて鋳造物の砂および中空部の中子砂を落とす振動砂落とし装置において、前記振動モーターは一台であって、前記振動台板上に直接連結されてなり、これにより装置が小型化されるとともに、打撃による騒音がなく、かつモーターの配分や弾性支持部材の配置を的確にする必要も生じないことを特徴とする振動砂落とし装置。
  2. 請求項1において、鋳造物中空部に粒状固形物を投入して中空部の中子砂を落下除去する請求項1に記載の振動砂落とし装置。



































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