JPH08312096A - 免震性alc壁構造 - Google Patents

免震性alc壁構造

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JPH08312096A
JPH08312096A JP15507195A JP15507195A JPH08312096A JP H08312096 A JPH08312096 A JP H08312096A JP 15507195 A JP15507195 A JP 15507195A JP 15507195 A JP15507195 A JP 15507195A JP H08312096 A JPH08312096 A JP H08312096A
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JP
Japan
Prior art keywords
alc
building
panel
alc panel
panels
Prior art date
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Pending
Application number
JP15507195A
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English (en)
Inventor
Toshiji Endo
利二 遠藤
Korekazu Sanemasa
是和 実政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onoda Autoclaved Light Weight Concrete Co Ltd
Original Assignee
Onoda Autoclaved Light Weight Concrete Co Ltd
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Publication date
Application filed by Onoda Autoclaved Light Weight Concrete Co Ltd filed Critical Onoda Autoclaved Light Weight Concrete Co Ltd
Priority to JP15507195A priority Critical patent/JPH08312096A/ja
Publication of JPH08312096A publication Critical patent/JPH08312096A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ALCパネルからなる壁の下地材と、その下
地材のうち相隣接する2枚のALCパネルを跨ぐように
被覆された表装材からなる壁構造を備えた建物が地震や
風圧により揺動しても、その衝撃によってALCパネル
の一部分がえぐり取られることのない免震性の壁構造を
提供する。 【構成】 ALCパネルと表装材とを接合する接合部材
として弾性面状接合部材を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の構造躯体に建て
付けられたALCパネルを特定の態様で表装材をもって
被覆してなる免震性壁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図8に示すように、建物の構
造躯体1に取付金物2により建て付けた下地材3の室内
側表面に対して、無機系の接着材4をだんご状にくっつ
けるとともに、前記下地材3の横幅より広い横幅を有す
る石膏ボードを内装材5として前記接着剤4に張り付け
る、いわゆる「直張り構法」が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構法は、施工が容
易であるという利点があるが、この構法を下地材3が複
数枚の軽量気泡コンクリート(ALC)パネルからなる
壁の施工に適用して見ると、次のような問題があること
が判明した。すなわち、建物の構造躯体1が地震や風圧
を受けて揺動すると下地材3も揺動するが、内装材5は
下地材3より大きいので相隣接するALCパネルの動き
に同期せず、ALCパネルの動きと異なる動きをする。
【0004】そのため、通常は負荷の最もかかる部位の
接着材4と下地材3又は内装材5との間で剥離が起こる
のであるが、ALCパネルが下地材として使用されてい
る場合において、その破壊強度が前記剥離の強度より小
さいときには、図9に示すように、接着材4と接合して
いる下地材3の一部分がえぐり取られて接着材4ととも
に下地材3から剥離し、その結果、内装材5が下地材3
から脱落するという問題がある。もし、ALCパネルの
一部分がえぐり取られて欠損を起こすと、壁としての強
度低下に繋がる。
【0005】本発明の課題は、普通のコンクリートに比
較して物理的性質が若干劣るALCパネルが建物の壁体
の一構成要素として使用されている場合において、その
建物が揺動したときでも、ALCパネルの一部分がえぐ
り取られることがない構造の免震性壁構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、複数枚のALCパネルを建物の構造躯体
に建て付けて構成した下地材と、その下地材のうち相隣
接する2枚のALCパネルを跨ぐように被覆する表装材
とを可撓性面状ファスナーのような弾性面状接合部材に
よって接合するという手段を採用する。
【0007】
【作用】複数枚のALCパネルを建物における壁の下地
材として建て付けた場合においてその建物が地震や風圧
を受けて揺動すると、ALCパネルの各々も揺動する。
同時に相隣接するALCパネルを跨ぐように被覆された
表装材も揺動するが、その動きはALCパネルのそれと
異なるため、この動きの相違による歪は両者の接合手段
に集中する。しかも、各部位によっても両者の動きの程
度が異なる。しかし、接合手段は弾性面状体からできて
いるので、前記歪は接合手段の変形力に変換され、かつ
接合手段はどの動きにも追従する。その結果、ALCパ
ネルと接合部材との間が剥離したり、ALCの一部がえ
ぐられたりすることが回避される。
【0008】
【実施例】次に、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照しながら詳述する。まず、この実施例においては、
図1に示すように、建物の構造躯体11に対して取付金
物12を介して、高さHが299cm、横幅Lが60c
m、厚さが10cmのALCパネル13が壁の下地材と
して固定されている。ALCパネル13の内側にその横
幅L1より広い横幅L2を有し高さが異なる2種の石膏
ボード14が表装材として前記ALCパネル1.5枚に
つき1枚の割合で被覆されている。そして、ALCパネ
ル13と石膏ボード14は、厚さDが0.5cm、長さ
が2.5cm及び幅が2.5cmの弾性面状接合手段1
5によって接合されている。
【0009】図2に示すように、弾性面状接合手段15
は、合成樹脂を成形して得た、ほぼ同じ断面形状及び大
きさを有する、一対の可撓性係止部材16、16からな
っている。各可撓性係止部材16は、面状の基材18と
その基材18から互いに所定間隔をおいて垂直に立ち上
がる多数本の係止片19とから構成されている。係止片
19の先端部は傘状の係止部20になっていて、後述す
るように二つの可撓性係止部材16、16を対掌させた
状態で互いに押しつけると、係止片19同士が互いに係
止し合うようになっている。なお、ここで所定間隔と
は、係止部20同士が互いに係止し合える程度に係止片
19が基材18に配設されていることを意味する。
【0010】この実施例の壁構造を組み立てるには、ま
ず周知の手順により構造躯体11に対して複数枚のAL
Cパネル13を下地材として建て込んで、それらを取付
金物12により固定するのであるが、予め建物の室内側
になるALCパネル13の表面に対して、可撓性係止部
材16を互いに所定の距離離して接着剤21により固着
しておく。
【0011】次に、ALCパネル13の室内側面を被覆
する石膏ボード14を用意し、それにALCパネル13
と相対向する側の面であって、同じくALCパネルにお
いて既に可撓性係止部材16が貼り付けられた位置に対
応する部位に他の可撓性係止部材16を接着剤21によ
り貼り付ける。それから石膏ボード14を起こし、その
1枚が必ず相隣接するALCパネル13の2枚を跨ぐよ
うに押しつければ、ALCパネル13が石膏ボード14
で表装された構造の壁が形成される。
【0012】このようにして施工された建物の壁構造は
次の効果を発揮する。建物が地震や風圧を受けて揺動す
ると、壁を構成する複数枚のALCパネル13のそれぞ
れも揺動し、ある時点では図3に示すように傾斜する。
これに伴なって相隣接するALCパネル13に跨がって
被覆された石膏ボード14も揺動するが、その動きは二
つのALCパネル13に拘束されて複数枚のALCパネ
ルのうちのいずれのALCパネルの動きの軌跡とも異な
る軌跡になって現われる。
【0013】図3の矢印Nで示す部位における両者の動
きを概念的かつ透視的に示すと、図4の通りである。す
なわち、建物が揺動する前にALCパネル13と石膏ボ
ード14はそれらを前面から透視すると互いに重なって
見えるのであるが、建物が揺動した後のある時点では、
両者間には距離dだけのずれが生ずる。
【0014】しかし、このずれは1枚のALCパネル1
3と1枚の石膏ボード14に注目すれば、両者の任意の
どの部位においても同じではなく、すべて異なる。なぜ
ならば、それらはともに建物の揺動に伴なってその面内
方向(パネルの平面が最も大きく広がる方向)に回動す
るのであるが、石膏ボード14は、相隣接する2枚のA
LCパネル13を跨がるように弾性面状接合手段15を
介して被覆しているので、2枚のALCパネル13の動
きに影響され、1枚のALCパネル13の動きに同期す
ることなく動く。そのため石膏ボード14の回動の程度
がALCパネル13のそれと異なることになる。
【0015】従って、石膏ボード14におけるある点b
1において重なる位置にあったALCパネル13の点b
2は、前記の時点では水平線Xからある角度θだけ回転
した方向の線上において前記の距離dプラスαだけずれ
るという複雑な動きをする。しかしながら、ALCパネ
ル13と石膏ボード14とを接合する接合手段15は弾
性を有しかつ面状になっているので、前記の複雑な動き
に追従して建物の揺動時の衝撃エネルギー及び歪を吸収
する。そのため、弾性面状接合手段15がALCパネル
13の一部をえぐり取る破壊エネルギーを減衰させる。
その結果、建物の揺動時に従来技術のようにALCパネ
ルの一部分がえぐり取られることがない。
【0016】本発明は、その根本的技術思想を踏襲して
発明の効果を著しく損なわない限度において、前記の態
様の一部を変更して実施することができる。例えば、次
の通りの変更できる。 (1)前記弾性面状接合手段15の1つの可撓性係止部
材16と係止し合う他の係止部材として、図5に示すよ
うに多数本の合成繊維モノフイラメント束からなるルー
プ状物を被係止部材17とすることができる。 (2)前記可撓性係止部材16を、図6に示すように鈎
形して、それが前記被係止部材と係合するようにしても
よい。
【0017】(3)前記弾性面状接合手段15を塊状の
ゴム又はプラスチックをもって形成してもよい。弾性面
状接合手段15は、二つの建材を複合させる際に一対の
可撓性係止部材16を予め嵌合させた状態で挟みこむよ
うにしてそれぞれの建材に接着してもよい。 (4)弾性面状接合手段15の一対の基材18を図7に
示すように短冊形にしてそれらが互いにクロスするよう
にそれぞれALCパネル13と石膏ボード14に貼り付
けるようにすると、弾性面状接合手段15の使用量の少
ない割りには可撓性係止部材16同士を対掌的に合わせ
易くなり、その結果ALCパネル13及び石膏ボード1
4に対する貼付位置決め精度を高める必要がなくなる。
【0018】(5)前記表装材14は、建物の揺動によ
りそれとALCパネルの動きの相違により両者のいずれ
かに破壊が生ずるものであればいかなる剛体でもよい。
例えば、ば、木板、石板又は陶板でもよい。 (6)表装材14の大きさは、必ずしもALCパネル1
3より大きくなくてもよい。要は表装材が隣接するAL
Cパネルを跨ぐように被覆する形状・大きさを有すれば
よい。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、複数枚のALCパ
ネルを建物の構造躯体に建て付けて構成した下地材と、
その下地材のうち相隣接する2枚のALCパネルを跨ぐ
ように被覆する表装材とを接合部材によって接合してな
る壁構造を備えた建物が地震や風圧により揺動しても、
本発明はALCパネルの一部分がえぐり取られるのを抑
制するという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の部分破断斜視図。
【図2】前記実施例の要部断面図。
【図3】ALCパネルと表装材の揺動状態を説明するた
めの壁の一部正面図。
【図4】前記状態における実施例の効果説明するための
概念図。
【図5】可撓性係止部材について他の態様を示す部分斜
視図。
【図6】同じく他の態様を示す部分正面図。
【図7】一対の基材の配設状態を示す平面図
【図8】従来技術を示す部分破断斜視図。
【図9】従来技術の問題点を示す部分側面図。
【記号の説明】 11 構造躯体 13 ALCパネル 14 表装材(石膏ボード) 15 弾性面状接合手段 16 可撓性係止部材 18 基材 19 係止片 20 係止部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のALCパネル(13)を建物の
    構造躯体(11)に建て付けて構成した下地材と、その
    下地材のうち相隣接する2枚のALCパネルを跨ぐよう
    に被覆する表装材(14)とを弾性面状接合部材(1
    5)によって接合してなる免震性ALC壁構造。
  2. 【請求項2】 前記表装材(14)が石膏ボートである
    請求項1記載の免震性ALC壁構造
  3. 【請求項3】 前記弾性面状接合部材(15)が可撓性
    面状ファスナーである請求項1記載の免震性ALC壁構
    造。
JP15507195A 1995-05-19 1995-05-19 免震性alc壁構造 Pending JPH08312096A (ja)

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