JPH0831200B2 - 昇降機遠隔監視装置 - Google Patents

昇降機遠隔監視装置

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JPH0831200B2
JPH0831200B2 JP27510688A JP27510688A JPH0831200B2 JP H0831200 B2 JPH0831200 B2 JP H0831200B2 JP 27510688 A JP27510688 A JP 27510688A JP 27510688 A JP27510688 A JP 27510688A JP H0831200 B2 JPH0831200 B2 JP H0831200B2
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正志 増田
潔 池ノ谷
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株式会社日立ビルシステムサービス
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エレベータ等の昇降機を遠隔監視し、これ
に異常が生じたとき適切に対応するための昇降機遠隔監
視装置に関する。
[従来の技術] 近年、各種建造物にはエレベータ、エスカレータ、リ
フト等の昇降機が設置され、居住者や来客等の便に供さ
れ、人々にとつて不可欠なものとなつている。したがつ
て、この昇降機に故障が発生すると、その建造物の居住
者や出入りの人々はその生活や業務に多大の迷惑を蒙る
ばかりでなく、人身事故につながるおそれも生じる。こ
のため、昇降機に対しては常時その異常の有無を監視す
る監視システムが採用されている。このような監視シス
テムを図により説明する。
第8図は従来の昇降機遠隔監視装置のブロツク図であ
る。図で、1は建造物に設置されている昇降機、2は昇
降機1の動作を制御する昇降機制御装置である。昇降機
制御装置2は昇降機1の駆動制御を実行する制御部2aお
よび昇降機1の異常の有無を診断する診断部2bで構成さ
れている。3は監視端末装置、4は監視センタであり、
監視端末装置3と監視センタ4とは電話回線5を介して
接続されている。監視端末装置3は予め定められた代数
の昇降機(図では1台のみ示されている)を管轄し、異
常が発生したとき電話回線5を介してこれを監視センタ
4に発報するとともに監視センタ4からの指令を受信す
る機能を備えている。又、監視センタ4は多数の監視端
末装置をそれぞれ電話回線を介して監視する。6は昇降
機1の点検、修理等の管理を行なう営業所であり、多数
台の昇降機を管理している。7は監視センタ4と営業所
6とを接続するめ電話回線である。
昇降機制御装置2の制御部2aは昇降機1からの指示、
例えばエレベータのかご内の押釦の押圧等に応じて昇降
機1の運行を制御し、一方、診断部2bは昇降機1からの
信号や制御部2aの制御の実施態様に基づいて昇降機1に
異常が発生しているか否かを常時診断している。診断部
2bにおいて重大な異常が診断されると、監視端末装置3
は電話回線5を介して監視センタ4にこれを発報する。
監視センタ4はこの発報を受けた後、昇降機1を管理す
る営業所6に電話回線を介して、どの建造物のどの昇降
機に異常が発生しているかを報知する。営業所6では、
直ちに巡回中の保守員にこれを報らせ、保守員は当該昇
降機1に急行して適切な処置を施して人身事故を未然に
防止するとともに昇降機1の復旧をはかる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記従来の昇降機遠隔監視装置では、監視
端末装置3は常時昇降機制御装置2の診断部2bを監視
し、異常が生じた場合、その異常に基づいて、昇降機1
に生じる状態を判断する。この判断は重大状態、例えば
「乗客がエレベータ内に閉込められた状態」、「起動不
能状態」、「安全装置が動作した状態」等についてなさ
れる。なお、これら重大な状態が発生する場合は、診断
部2bにおいて、複数個所での異常が診断されるのが通常
であり、監視端末装置3はこれら複数の異常に基づいて
重大状態発生の有無を判断することになる。重大状態発
生が判断されたとき、監視端末装置3は監視センタ4に
重大状態そのものをデータとして発報し、監視センタ4
はこれをそのまま営業所6に連絡する。しがつて、営業
所6および異常発生の昇降機1へ急行する保守員は、連
絡された重大状態についてその原因を知ることなく行動
を開始することになり、保守員が昇降機1に到着し、診
断部2bに記憶されているデータを読出すことにより、は
じめて異常原因を知り、その対応処置を採ることにな
る。この結果、重大状態に対する対応が遅れ、この遅れ
は、処理に要する機器を保守員が持参しておらず営業所
6に連絡してこれを取寄せる必要が生じた場合、さらに
大きくなる。又、保守員が昇降機1に到着したときに
は、既に何等かの原因で異常が復旧し、重大状態が解消
されている場合、診断部2bは現在時点での各個所の異常
の有無を記憶するものであるため、保守員が診断部2bの
データを読出しても、どこに異常が発生したのか不明と
なり、以後の重大状態発生の防止に備えることができな
い。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決
し、異常に対して迅速かつ適切に対応することができる
昇降機遠隔監視装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、第1の発明は、建造物に
備えられた昇降機を制御するとともにこの昇降機の異常
を診断する機能を有する昇降機制御装置と、この昇降機
制御装置により前記昇降機の異常が検出されたときこの
異常を発報する監視端末装置と、この監視端末装置の複
数を電話回線を介して管理する監視センタとで構成され
る昇降機の遠隔監視装置において、前記昇降機制御装置
に備えられ、前記昇降機に発生した異常を、予め定めら
れた異常項目の重要度のランクにおける対応するランク
として記憶する故障記憶部と、前記監視端末装置に備え
られ、前記故障記憶部のデータに変化があったときその
データの属するランクを前記監視センタへ発報するラン
ク発報手段と、前記監視端末装置に備えられ、前記故障
記憶部のデータに変化があったときそのデータに対応す
る異常項目を記憶する端末装置記憶部と、前記監視セン
タに備えられ、前記発報手段により発報されたランクが
重要度の高い予め定められたランクであるとき前記端末
装置記憶部に記憶された異常項目を確認する確認手段と
を設けたことを特徴とする。
又、第2の発明は、建造物に備えられた昇降機を制御
するとともにこの昇降機の異常を診断する機能を有する
昇降機制御装置と、この昇降機制御装置により前記昇降
機の異常が検出されたときこの異常を発報する監視端末
装置と、この監視端末装置の複数を電話回線を介して管
理する監視センタとで構成される昇降機の遠隔監視装置
において、前記昇降機制御装置に備えられ、前記昇降機
に発生した異常を、予め定められた異常項目の重要度の
ランクにおける対応するランクとして記憶する故障記憶
部と、前記昇降機制御装置に備えられ、当該異常の発生
時における前記昇降機の状態を記憶する状態記憶部と、
前記監視端末装置に備えられ、前記故障記憶部のデータ
に変化があったときそのデータの属するランクを前記監
視センタへ発報するランク発報手段と、前記監視端末装
置に備えられ、前記故障記憶部のデータに変化があった
ときそのデータの異常項目および前記状態記憶部に格納
されているデータを記憶する端末装置記憶部と、前記監
視センタに備えられ、前記発報手段により発報されたラ
ンクが重要度の高い予め定められたランクであるとき前
記端末装置記憶部に記憶されたデータを確認する確認手
段とを設けたことを特徴とする。
[作用] 第1の発明においては、昇降機制御装置の故障記憶部
には各異常項目が重要度のランクにしたがつて区分され
た状態で配置され、それら項目について異常があつたと
きにはその異常が記憶され、又、その異常が解消された
ときには記憶された異常が削除される。異常が発生する
と、監視端末装置はその異常のランクを監視センタに発
報するとともに、発報した異常項目が記憶される。監視
センタは上記ランクの発報を受信すると、そのランクの
重要度に応じて必要な場合は、監視端末装置が記憶して
いる異常項目を読出して異常の個所を確認し、これを、
異常が発生した昇降機を管理する営業所に通報する。
又、第2の発明においては、上記第1の発明に加え
て、昇降機制御装置に、異常発生時の昇降機の状態を記
憶し、異常発生時には監視端末装置に上記昇降機の状態
も記憶し、監視センタが確認手段により監視端末装置か
ら異常項目を読出すときには、昇降機の状態も一緒に読
出すようにする。
[実施例] 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る昇降機遠隔監視装置の
ブロツク図である。図で、第8図に示す部分と同一部分
には同一符号を付して説明を省略する。20は第8図に示
す昇降機制御装置2に相当する昇降機制御装置、30は第
8図に示す監視端末装置3に相当する監視端末装置、40
は第8図に示す監視センタ4に相当する監視センタであ
る。昇降機制御装置20は、所要の演算、制御を行なうMP
U20a、このMPU20aの処理手順を記憶するROM20b、所要の
データを記憶するRAM20c、およびデータの入出力を行な
うI/O20dより成るマイクロコンピユータで構成されてい
る。監視端末装置30は、所要の演算、制御を行なうMPU3
0a、このMPU30aの処理手順を記憶するROM30b、所要のデ
ータを記憶するRAM30c、およびデータの入出力を行なう
I/O30dより成るマイクロコンピユータ、監視センタ40の
電話番号を自動的にダイヤルする自動ダイヤル装置30
e、および電話回線5を介して情報の授受を行なう送受
信回路30fで構成されている。監視センタ40は従来の監
視センタ4に比較して一部の処理態様を異にする構成と
なつている。
第2図は第1図に示すRAM20cの一部の内容説明図であ
る。RAM20cには図示されているように、一部に、Aラン
ク故障記憶部20c1,Bランク故障記憶部20c2,Cランク故障
記憶部20c3,Dランク故障記憶部20c4、および状態記憶部
20c5を備えており、昇降機1の異常をその異常に対して
予め定められているランク付けに従つて該当するランク
の故障記憶部に記憶する。状態記憶部20c5は、昇降機1
に異常が生じたとき、その時点における昇降機1の状態
を記憶する記憶部である。上記ランク付けおよび状態に
ついては、エレベータを例にとつて第3図および第4図
により説明する。
第3図はエレベータの異常項目(自己診断内容)のラ
ンクの一例を説明する説明図、第4図はエレベータの異
常発生時の状態記憶項目を説明する説明図である。第3
図で、Aランクに区分される異常項目は、エレベータの
乗客に憂慮すべき影響を及ぼすおそれがあり、エレベー
タを非常停止すべき重大な異常である。又、Bランクに
区分される異常項目は、エレベータの乗客に直ちに憂慮
すべき影響を及ぼすおそれはないが、エレベータを低速
運転で最寄階まで運転しそこで停止させて乗客を降ろす
処置をすべき異常である。さらに、Cランクに区分され
る異常項目は、エレベータの乗客に危険を生じるおそれ
はないが、放置するとBランク、Aランクの異常に発展
するおそれがあり、エレベータを高速運転で最寄階まで
運転しそこで停止させて乗客を降ろす処置をすべき異常
である。最後にDランクに区分される異常項目は、放置
しておいてもエレベータの運転に支障はなく、次のエレ
ベータ点検整備時にチエツクすればよい軽度の異常であ
る。これら各ランクに区分される異常項目はすべて、昇
降機制御装置20が有する診断機能により自己診断され、
各異常毎に該当するランクの故障記憶部に記憶される。
具体的には、各異常項目は個別に、RAM20cの定められた
アドレスに対応せしめられ、これら各アドレス毎にラン
クが定められることになる。そして、ある異常項目に異
常が生じると、この異常項目に対応するアドレスの値が
例えば「0」から「1」に変化するようになつている。
なお、第3図に示す異常項目について補足説明する
と、「救出運転多発」とは、例えばCランクの異常が所
定の回数連続して発生した状態、「位置検出異常」と
は、昇降機制御装置において何等かの原因でエレベータ
の位置が中間階において把握できなくなる異常、「着床
運転異常」とは、エレベータ停止時の速度が早過ぎる、
又は遅過ぎる異常、「負荷補償エラー」とは、乗客が多
数乗つたときのエレベータのレベル補償の誤り、「群管
理通信エラー」とは、複数台数のエレベータのグループ
運転の誤り、「運転回数過多」とは、規定の運転回数よ
り多くの回転運転されている状態、「再起動後正常運
転」とは、一旦異常が発生したが再起動を試みたら正常
運転に戻つた状態、をそれぞれ意味する。
次に第4図は、エレベータに異常が発生し、昇降機制
御装置によりこれが自己診断された時点において、第2
図に示す状態記憶部20c5に記憶すべきエレベータの状態
を説明する図であり、各状態記憶項目が列挙されてい
る。具体的には、これら各状態記憶項目は個々にRAM20c
の定められたアドレスに対応せしめられ、これら各アド
レスが第2図に示す状態記憶部を構成する。
なお、第4図に示す状態記憶項目について補足説明す
ると、「呼発生状態、かご呼有無」とは、いずれかの階
床やかご内で呼の押釦の乗客により押されたか否かを示
す項目、「自動、手動、低速運転種別」とは、エレベー
タがどの運転モードで運転されているかを示す項目(低
速運転とは保守のための運転)である。
次に、本実施例の動作を第5図、第6図および第7図
に示すフローチヤートを参照しながら説明する。第5図
は昇降機制御装置20の自己診断動作を示すフローチヤー
トである。昇降機制御装置20は、昇降機1の検出信号や
昇降機制御装置20における制御の態様を監視し(この監
視はミリ秒単位でくり返し実行されている)、これに基
づいて各異常項目について異常が発生しているか否かの
判定を常時行なつている(第5図に示す手順S21)。例
えば、第3図に示す「主回路異常」は次のようにして判
定される。即ち、昇降機制御装置20のマイクロコンピユ
ータが起動指令を出力しているにもかかわらず主回路の
接触器が動作しない場合、又は、当該マイクロコンピユ
ータが停止指令を出力しているにもかかわらず主回路の
接触器がOFF動作しない場合、昇降機制御装置20はこれ
を「主回路異常」と判定する。このようにして判定がな
されると、昇降機制御装置20はこの判定に応じて所要の
処置(制御)を行なう。例えば上記「主回路異常」の場
合には、昇降機1に対して非常停止の指令が出力され
る。
昇降機制御装置20は、上記のように異常を判定する
と、予め定められた当該異常のランクに従つてその異常
をRAM20cの故障記憶部の該当する異常項目に格納する
(手順S22)。具体的には、その異常は該当する異常項
目のアドレスに例えば値「1」(正常の場合は「0」)
として格納され、当該アドレスがランク付けされている
ことにより、当該異常もランク付けされたことになる。
次いで、当該異常発生時の昇降機1の各状態が状態記憶
部20c5の所定のアドレスに格納される(手順S23)。次
いで、昇降機制御装置20の自己診断機能を停止する指令
が出力されているか否かを判断し(手順S24)、否であ
れば再び手順S21〜S24の処理を繰返す。
次に、監視端末制御装置30の動作を説明する。第6図
は監視端末装置30の動作を説明するフローチヤートであ
る。監視単摩擦装置30はI/O20d,30dを介して昇降機制御
装置20のRAM20cの故障記憶部20c1〜20c4の各アドレスの
記憶の状態を、例えばミリ秒単位で繰返して確認し(第
6図に示す手順S31)、異常が発生したか否かを判断す
る(手順S32)。もし、RAM20cの故障記憶部20c1〜20c4
の各アドレスの記憶状態が「0」から「1」に変化し、
手順S32で異常が発生したと判断されると、その異常が
属するランクを確認する(手順S33)とともに、そのラ
ンクのすべての異常項目の内容、およびそのとき状態記
憶部20c5に記憶されている内容を直ちにRAM30cに格納す
る。次いで、自動ダイヤル装置30eに監視センタ40への
ダイヤルを指令し、電話回線5を介して監視センタ40と
の電話回線を接続する(手順S34)。そして、監視セン
タ40に、発生した異常のランクのみを発報する(手順S
35)。異常のランクが複数ある場合は緊急度が上位のラ
ンクのみを発報する。
次に、監視センタ40の動作を説明する。第7図は、監
視センタ40の動作を説明するフローチャートである。監
視センタ40は監視端末装置30からの電話回線接続要求に
応じて電話回線接続を行ない(第7図に示す手順
S41)、監視端末装置30から発報された異常のランクを
受信し、かつ、これを記憶装置に記憶する(手順
S42)。そして、受信したランクを表示装置に表示し
(手順S43)、このランクに基づいて異常の内容を確認
するか否かの判断をする(手順S44)。この確認の要、
否は各ランクに対して予め定められている。例えば、第
3図に示すエレベータの異常のランクの例では、Aラン
ク〜Cランクは確認を要し、Dランクは確認不要とされ
る。手順S44で確認が必要であると判断された場合、監
視センタ40は直ちに電話回線5を介して監視端末装置30
に対し、監視端末装置30のRAM30cに記憶されている異常
の内容および状態を問合わせ、これらを監視センタ40に
受信するように指令し、それらを受信し記憶する(手順
S45)。そして、受信された異常の内容および状態を表
示装置に表示する(手順S46)。
監視センタ40の係員は、電話回線7を介して、異常が
生じている昇降機1を管理する営業所6に、まず、異常
発生およびその異常のランクを連絡するとともに、その
後、その異常がAランク〜Cランクである場合には、上
記手順S45の処理により読出されたデータに基づき、手
順S46により表示された表示事項をみて、異常の内容お
よ昇降機1の状態をも営業所6に報告する。営業所6で
はこのような監視センタ40からの異常の報告に基づい
て、直ちに巡回中の保守員に昇降機1に異常が発生して
いることおよびその異常のランクを連絡し、もしそのと
き異常項目およびそのときの昇降機1の状態が判明して
いるときにはこれらの内容も連絡し、昇降機1に保守員
を急行させる。保守員は、この連絡により昇降機1の異
常原因がどの部分にあるか、又、昇降機1がどのような
状態にあるかを予め知ることができるので、昇降機1に
到着したとき、迅速に適切な処置を採ることができる。
又、最初保守員に異常のランクのみが連絡された状態で
保守員が昇降機1に急行したときには、その後営業所6
に問合せを行なうことにより、保守員は異常項目と昇降
機1の状態を知ることができ、同じく迅速、適切な処置
を採ることができる。
一方、営業所6では、異常の内容に基づいて、昇降機
1の異常の修復に必要な機器であつて保守員が携行して
いないものがある場合には、係員を派遣してこれを直ち
に昇降機1へ運搬させることができ、これにより、確実
かつ迅速な異常の修復を保証することができる。又、最
初に異常のランクが報告されるので、これに対応する人
員の手当てを迅速に行なうことができる(通常Aランク
の場合、2名の保守員を要することが多い)。さらに、
同時に複数の昇降機に異常が発生したときでも、ランク
が報告されることにより直ちに上位ランクの異常に対し
て優先処置をとることができる。
一方、監視センタ40への異常発報がDランクである場
合には、監視センタ40は営業所6に対して昇降機1にD
ランクの異常があつたことを報知し、営業所6では適宜
の手段でこれを記憶しておき、昇降機1の点検時に異常
の内容を確認して所要の処置をとる。なお、この場合、
異常の内容の読出しは、余裕があれば監視センタ40で行
なうこともできるし、又、保守員が監視端末装置30から
専用の器具を用いて直接読出すこともできる。
なお、上記実施例の説明では、異常発生時に監視端末
装置のRAMに記憶されるべきデータとして、異常が発生
している異常項目が属するランクのすべての異常項目の
データ、および異常発生時の昇降機の状態のデータを記
憶する例について説明した。しかしながら、監視端末装
置から監視センタへの伝送情報の容量をさらに小さくし
て伝送時間を短縮するには、昇降機の状態のデータの伝
送を省略することもできる。逆に、伝送時間をそれほど
考慮する必要がない場合には全データを伝送することも
できる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明では、異常項目をランク付
けし、異常発生時、まず異常のランクが発報され、これ
が監視センタを介して営業所に通報されるので、営業所
では適切な人員の手配を迅速に行なうことができ、か
つ、複数の昇降機の同時異常発生時にも処置の優先順位
を定めることができる。又、異常発生時、監視端末装置
にその時点での異常のデータを記憶し、監視センタから
の当該データを確認できるようにしたので、営業所に対
して異常の原因を報らせることができ、異常に対して迅
速、適切な対応を行なうことができる。又、監視端末装
置に異常発生時のデータが記憶されるので、異常状態が
自動的に解消されても異常発生およびその原因を知るこ
とができる。
又、他の発明においては、異常発生時の昇降機の状態
のデータをも監視端末装置に記憶し、これを異常のデー
タと併せて監視センタで読出すようにしたので、異常に
対する対応をより一層迅速、適切に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る昇降機遠隔監視装置のブ
ロツク図、第2図は第1図に示す監視端末装置のRAMの
記憶内容説明図、第3図はエレベータの異常項目のラン
クの説明図、第4図はエレベータの異常発生時の状態記
憶項目の説明図、第5図、第6図および第7図は第1図
に示す装置の動作を説明するフローチヤート、第8図は
従来の昇降機遠隔監視装置のブロツク図である。 1……昇降機、6……営業所、20……昇降機制御装置、
20c……RAM、30……監視端末装置、30c……RAM、40……
監視センタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物に備えられた昇降機を制御するとと
    もにこの昇降機の異常を診断する機能を有する昇降機制
    御装置と、この昇降機制御装置により前記昇降機の異常
    が検出されたときこの異常を発報する監視端末装置と、
    この監視端末装置の複数を電話回線を介して管理する監
    視センタとで構成される昇降機の遠隔監視装置におい
    て、前記昇降機制御装置に備えられ、前記昇降機に発生
    した異常を、予め定められた異常項目の重要度のランク
    における対応するランクとして記憶する故障記憶部と、
    前記監視端末装置に備えられ、前記故障記憶部のデータ
    に変化があったときそのデータの属するランクを前記監
    視センタへ発報するランク発報手段と、前記監視端末装
    置に備えられ、前記故障記憶部のデータに変化があった
    ときそのデータに対応する異常項目を記憶する端末装置
    記憶部と、前記監視センタに備えられ、前記発報手段に
    より発報されたランクが重要度の高い予め定められたラ
    ンクであるとき前記端末装置記憶部に記憶された異常項
    目を確認する確認手段とを設けたことを特徴とする昇降
    機遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】建造物に備えられた昇降機を制御するとと
    もにこの昇降機の異常を診断する機能を有する昇降機制
    御装置と、この昇降機制御装置により前記昇降機の異常
    が検出されたときこの異常を発報する監視端末装置と、
    この監視端末装置の複数を電話回線を介して管理する監
    視センタとで構成される昇降機の遠隔監視装置におい
    て、前記昇降機制御装置に備えられ、前記昇降機に発生
    した異常を、予め定められた異常項目の重要度のランク
    における対応するランクとして記憶する故障記憶部と、
    前記昇降機制御装置に備えられ、当該異常の発生時にお
    ける前記昇降機の状態を記憶する状態記憶部と、前記監
    視端末装置に備えられ、前記故障記憶部のデータに変化
    があったときそのデータの属するランクを前記監視セン
    タへ発報するランク発報手段と、前記監視端末装置に備
    えられ、前記故障記憶部のデータに変化があったときそ
    のデータの異常項目および前記状態記憶部に格納されて
    いるデータを記憶する端末装置記憶部と、前記監視セン
    タに備えられ、前記発報手段により発報されたランクが
    重要度の高い予め定められたランクであるとき前記端末
    装置記憶部に記憶されたデータを確認する確認手段とを
    設けたことを特徴とする昇降機遠隔監視装置。
JP27510688A 1988-10-31 1988-10-31 昇降機遠隔監視装置 Expired - Lifetime JPH0831200B2 (ja)

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