JPH08311949A - 排水口カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水口への取り付けを容易にし、且つ定着性
を確保し、さらには安価に製造し得る排水口カバーを提
供する。 【構成】 複数の孔２を有するキャップ３の下面に対し
て、排水口４の上端外周の窪み５に嵌着し得るフランジ
６が設けられたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室または洗面所等の
排水口に取り付けられる排水口カバーに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】浴室または洗面所等の排水口において
は、毛髪等の異物が水流とともに排水口に流れ、排水管
の目詰まり或は貴重品の紛失等を生じることがあり、こ
れを防止するために、従来から排水口カバーが使用され
ていた。

【０００３】従来の排水口カバーは、水はけを確保した
状態で毛髪等の異物が排水管に流入しないように、カバ
ー部を網で構成するか、またはカバーに細孔を設けるよ
うにしてある。

【０００４】このような構成に加え、排水口に対する排
水口カバーの取り付け位置が流水等によって横ずれまた
は転倒をしないように、排水口カバーを定着させる手段
が必要である。

【０００５】このため、従来の排水口カバーは、排水管
の壁部内周に嵌合する脚部をカバー下面に突出形成し、
この部材を排水管に嵌合するようにしたもの、或はカバ
ーの下面に吸着盤を取り付け、この吸着盤で床面に吸着
固定するようにしたものが案出されていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の弾性
の脚部を有するものは、排水口の口径が変化すると取付
け不可能な場合があり、また吸着盤を取り付けたものは
製造コストが高くなるという欠点があった。

【０００７】本発明は、上記の欠点を解消するために成
されたもので、排水口への取り付けを容易にし、且つ定
着性を確保し、さらには安価に製造し得る排水口カバー
を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の排水口カバーは、複数の孔を有するキャ
ップの下面に対して、排水口の上端外周の窪みに嵌着し
得るフランジが設けられたことを特徴としている。

【０００９】また、前記キャップの外周にツバが設けら
れるのが好ましい。

【００１０】また、前記フランジは間隔を開けた複数の
突出片によって形成されるのが好ましい。

【００１１】また、前記キャップ及びフランジが一体成
型により形成されるのが好ましい。また、前記キャップ
にリボンが設けられ、該リボンを含んで一体成型により
形成されるのが好ましい。

【００１２】さらに、前記キャップに対してリボンが別
体に設けられるのが好ましい。

【００１３】

【作用】本発明は上記のように構成されたため、排水口
カバーの下面のフランジを排水口の窪みの内周に嵌着す
るだけで、排水口に対する定着が行われ、しかもこの排
水口カバーに流水等の押圧力が作用してもフランジが排
水口の窪みに係止されて上記の定着状態を保つことが可
能である。

【００１４】また、キャップの外周にツバが設けられた
ことにより、流水等によって片方にめくり上げられるこ
とがなく、排水口の窪みに対する定着性が向上する。

【００１５】また、フランジが間隔を開けた複数の突出
片で形成されたことにより、フランジ自体にも排水効果
を持たせることができる。

【００１６】また、キャップ及びフランジが一体成型に
より形成されるのが好ましく、キャップにリボンが設け
られた場合、このリボンを含んで一体成型により形成す
ることができ、またリボンを別体に形成することもでき
る。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。

【００１８】図１は本発明の排水口カバーの上面図であ
る。図２は本発明の排水口カバーを排水口に取り付けた
断面状況を示す図である。図３は本発明の排水口カバー
の下面図である。図４は排水栓を有する排水口の断面図
である。

【００１９】排水口カバー１は、図２のような半円状の
キャップ３を有し、このキャップ３の外周にはツバ７が
設けられ、図１のように、全体がツバ付き帽子のような
形状に形成されている。

【００２０】また、ツバ７を含む排水口カバー１の全面
には排水のための複数の孔２が設けられている。

【００２１】キャップ３は排水口４の窪み５の内周に嵌
着される外径を有し、図２に示すように、キャップ３の
外周、即ちキャップ３とツバ７との境には下方に突出し
たフランジ６が設けられている。このフランジ６は、図
２に示すように、排水口４の窪み５内に嵌め込んだ状態
で嵌着し得る外径に形成されている。

【００２２】排水口４には、排水管１０の上端外周に延
長されたフランジ部１０ａが形成され、該排水管１０の
フランジ部１０ａが床面１１から凹んだ窪み５を形成し
ている。この排水口カバー１のフランジ６は、このよう
な排水口４の窪み５に装着される外径をもって形成され
たものである。

【００２３】また、フランジ６は、図３に示すように、
キャップ３の外周に対して所定幅の隙間が設けられた複
数の突出片６ａによって形成するのが好ましい。この突
出片６ａは、図３には断面が角形を有するものが示して
あるが、これに限定されずに断面円形等その他の形状に
してもよい。

【００２４】また、図１に示すように、排水口カバー１
のキャップ３の外周にキャップ３と別体または一体にリ
ボン８を設けるようにしてもよい。このリボン８は、浴
室や洗面所に対する装飾のために設けられたものであ
る。

【００２５】上記の排水口カバー１を作成するのに、合
成樹脂等による成型可能な材料を用いて、キャップ３と
ツバ７とフランジ６とリボン８と複数の孔２とを一体成
型により一発で形成することが可能である。

【００２６】また、リボン８はキャップ３から着脱自在
にされた別体に形成して、キャップ３に嵌め込むように
してもよい。

【００２７】このリボン８は、上記のように一体成型で
作成する場合でも、別体に作成する場合でも、彩色効果
を高めるために、キャップ３及びツバ７とは別色のカラ
ーリングを施しておくのがよい。

【００２８】このような構成において、突出片６ａが窪
み５の内周に嵌着される外径を持ち、排水口４の周辺の
床面１１に対してツバ７の下面を密着させた状態で、突
出片６ａが排水管１０のフランジ部１０ａの上面に当接
する高さを持って形成されるのが望ましい。

【００２９】上記の構成より成る排水口カバー１を使用
するには、図２に示すように、フランジ６を窪み５に合
わせて嵌着するだけで、排水口４に対する定着を行うこ
とができる。この状態で排水口４の下面のフランジ６が
排水口４の窪み５の内周に係止されているため、流水等
による横からの押圧力によって流されず、定着状態を維
持することができる。

【００３０】また、キャップ３の外周にツバ７が設けら
れたことにより、流水等による排水口カバー１を転倒さ
せるような横圧力が作用した場合でも、この横圧力の反
対側のツバ７が床面に当たって転倒を防止させることが
できる。

【００３１】また、図４に示すように、排水口４に排水
栓１２が設けられ、この排水栓１２が排水管１０のフラ
ンジ部１０ａより上方に引き上げられた場合でも、排水
口カバー１のフランジ６の高さが排水栓１２の突出高さ
を越した状態にあるから、既存の排水栓１２を取り除く
ことなく、本発明の排水口カバー１を装着することが可
能である。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の排水口カ
バーは、この排水口カバー下面のフランジを排水口の周
囲の窪みに嵌着することによって容易に取り付けること
ができ、取り付けの際の位置合わせも容易である。

【００３３】また、排水口カバーに対して流水等による
押圧力がかかった場合でも、フランジが排水口の窪みの
内周に係止された状態にあるので、排水口の定位置から
ずれずに定着された状態を保つことができる。

【００３４】また、本発明の排水口カバーのフランジは
排水栓を避けて装着されるため、排水栓を既存の状態に
取り付けておくことができる。また、排水栓が上方に膨
らみをもつ形状である場合にも、フランジの高さ及びキ
ャップの膨らみがこの排水栓の形状を包囲した状態で取
り付けることができる。

【００３５】また、本発明の排水口カバーにおいては、
吸着盤等を用いずに、カバーと同材料による一体成型に
よって作成可能であるため、合成樹脂等を材料とした一
発成形による作成が可能であり、低コストを実現でき
る。

【００３６】また、本発明の排水口カバーにおいて、キ
ャップ状のカバーの外周にリボンを設けることにより、
浴室や洗面所等における装飾性をよくすることができ
る。

【００３７】このリボンはカバー本体に対して別体で作
成して所望のカラーリングを施してもよいし、またカバ
ー本体と一体的に成型し、リボン部分に本体と異なるカ
ラーリングを施すことも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の排水口カバーの上面図である。

【図２】図２は本発明の排水口カバーを排水口に取り付
けた断面状況を示す図である。

【図３】図３は本発明の排水口カバーの下面図である。

【図４】図４は排水栓を有する排水口の断面図である。

【符合の説明】

１…排水口カバー ２…孔 ３…キャップ ４…排水口 ５…窪み ６…フランジ ６ａ…突出片 ７…ツバ ８…リボン １０…排水管 １０ａ…排水管のフランジ部 １１…床面 １２…排水栓

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の孔（２）を有するキャップ（３）
   の下面に対して、排水口（４）の上端外周の窪み（５）
   に嵌着し得るフランジ（６）が設けられたことを特徴と
   する排水口カバー。
2. 【請求項２】 前記キャップ（３）の外周にツバ（７）
   が設けられたことを特徴とする請求項１記載の排水口カ
   バー。
3. 【請求項３】 前記フランジ（６）は間隔を開けた複数
   の突出片（６ａ）によって形成されたことを特徴とする
   請求項１記載の排水口カバー。
4. 【請求項４】 前記キャップ（３）及びフランジ（６）
   が一体成型により形成されたことを特徴とする請求項１
   記載の排水口カバー。
5. 【請求項５】 前記キャップ（３）にリボン（８）が設
   けられ、該リボン（８）を含んで一体成型により形成さ
   れたことを特徴とする請求項１記載の排水口カバー。
6. 【請求項６】 前記キャップ（３）に対してリボン
   （８）が別体に設けられたことを特徴とする請求項１記
   載の排水口カバー。