JPH08311570A - 亜鉛および酸化鉄を含む残渣の再処理方法 - Google Patents

亜鉛および酸化鉄を含む残渣の再処理方法

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JPH08311570A
JPH08311570A JP13116996A JP13116996A JPH08311570A JP H08311570 A JPH08311570 A JP H08311570A JP 13116996 A JP13116996 A JP 13116996A JP 13116996 A JP13116996 A JP 13116996A JP H08311570 A JPH08311570 A JP H08311570A
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circulating fluidized
bed system
iron oxide
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JP13116996A
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Andreas Orth
アンドレアス・オルト
Peter Weber
ペーター・ヴェーバー
Uwe Haerter
ウーヴェ・ヘルター
Ernst Wallis
エルンスト・ヴァリス
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Metallgesellschaft AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】亜鉛および酸化鉄を含む残渣を経済的にかつ環
境保全的に再処理する。 【解決手段】亜鉛および酸化鉄を含む残渣から水分の存
在下で粒状体が造粒され、この粒状体と炭素含有物とが
循環式流動床システムに供給され、この循環式流動床シ
ステムを循環するガス−固体サスペンジョンが第2の流
動床反応器4に供給され、この第2の流動床反応器4か
ら排出される固体物質が上記循環式流動床システムの反
応器1に戻され、上記炭素含有物のガス化に必要な酸素
量の50〜75容量%が上記反応器1に流動化ガスとし
て供給されると共に上記必要な酸素量の25〜50容量
%が上記第2の流動床反応器4に流動化ガス兼用の二次
ガスとして供給され、酸化鉄含有物が上記反応器1から
排出されると共に亜鉛含有物が上記循環式流動床システ
ムから廃ガスと共に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛および酸化鉄
を含む残渣の再処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冶金プラントからの亜鉛および鉛を含む
残渣の再処理方法はドイツ連邦共和国特許公開第 43
17 578号公報で公知である。この冶金プラント
からの亜鉛および鉛を含む残渣の再処理は循環式流動床
システムにおける熱処理により行われ、その際の熱需要
はこの循環式流動床システムの流動床反応器における固
体炭素の燃焼によって賄われる。この流動床反応器の下
部における固体炭素含有量は5〜30%に調節される。
この流動床反応器の上部には酸素含有ガスが導入される
が、CO2 生成は金属亜鉛が酸化されない程度に制限さ
れる。上記流動床反応器から排出されるサスペンジョン
は再循環用サイクロンにおいて固体物質を大幅に除去さ
れ、この固体物質は再循環される。一方、ガスは金属亜
鉛がZnOに酸化される温度まで冷却され、亜鉛および
鉛のダスト状化合物はこのガスから分離される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の方法では、
亜鉛および酸化鉄を含む残渣中に存在する亜鉛は、多く
ともその85重量%が蒸発するに留まる。これに起因し
て、上記再処理された残渣中には、なおも亜鉛0.15
重量%が残存する。この亜鉛残存量は、次段の高炉プロ
セスにおいて、コスト高のみでなく亜鉛循環およびケー
キングを招く煩わしい存在である。
【0004】本発明の課題は、亜鉛および酸化鉄を含む
残渣を経済的にかつ環境保全的に再処理する方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、
(a)亜鉛および酸化鉄を含むダストおよび/またはス
ラッジから水分の存在下で粒状体が造粒される工程と、
(b)上記工程(a)で造粒された粒状体と炭素含有物
とが循環式流動床システムに供給される工程と、(c)
上記循環式流動床システムを循環するガス−固体サスペ
ンジョンが第2の流動床反応器に供給される工程と、
(d)上記第2の流動床反応器から排出される固体物質
が上記循環式流動床システムの反応器に戻される工程
と、(e)上記炭素含有物のガス化に必要な酸素量の5
0〜75容量%が上記循環式流動床システムの反応器に
流動化ガスとして供給されると共に、上記必要な酸素量
の25〜50容量%が上記第2の流動床反応器に流動化
ガス兼用の二次ガスとして供給される工程と、(f)酸
化鉄含有物が上記循環式流動床システムの反応器から排
出されると共に、亜鉛含有物が上記循環式流動床システ
ムから廃ガスと共に排出される工程とを備えることによ
って達成される。
【0006】上記公知の方法と比較した場合の本発明の
方法の利点は、上記循環式流動床システムの反応器から
排出される酸化鉄含有物中の亜鉛含有量が<0.10重
量%であることである。本発明の方法の別の利点は、比
較的多量の亜鉛が蒸発することである。これにより、比
較的多量の亜鉛を回収して経済的に利用することができ
る。
【0007】本発明の目的のために、高炉炉頂ガスの除
塵により得られるスラッジ、製鋼所の除塵プラントから
のダスト、焼結プラントからのダストおよび粗鋼の処理
工程で発生するスラッジを原料として使用することがで
きる。ところで、本発明の再処理方法によれば、2種類
の成分が得られる。酸化物に富む第1の成分は、亜鉛化
合物、鉛化合物およびアルカリ金属化合物の含有量が低
いので、高炉プロセスに供給することができる。第2の
成分は、炭素を分離した後の亜鉛および鉛の含有量が>
30重量%なので、これらの金属を回収するための二次
原料として使用することができる。燃焼に必要な酸素量
の50〜75容量%は上記循環式流動床システムの反応
器の底部に供給することができる。また、残りの必要な
酸素量は上記第2の流動床反応器に流動化ガス兼用の二
次ガスとして供給することができる。なお、これらの必
要な酸素は酸素富化空気または工業用酸素の形態で供給
されることができる。これら2つのガス流はこれらの反
応器以外の予熱ステージで>650℃に予熱することが
できる。
【0008】材料供給量と反応器内の高さ方向の圧力差
とから成るパラメータを適切に選定することにより、上
記循環式流動床システムにおける材料の充分な滞在時間
を保証することができる。上記反応器内の圧力差は、こ
の反応器内の材料の量にほゞ比例し、この反応器の底部
から材料を連続的に排出することにより制御することが
できる。なお、この排出手段としては、回転速度を制御
し得る水冷式のスクリューコンベヤを使用することがで
きる。その際、外気に対する密閉手段は、上記スクリュ
ーコンベヤの入口に形成される上記材料の柱状体と、上
記スクリューコンベヤの出口(この出口にはフラップ弁
が設けられる)に形成される栓体とによって構成するこ
とができる。また、このフラップの接触圧を決定する重
りは、種々の異なる重りを用いることにより外部から適
当に調節することができる。
【0009】上記循環式流動床システムは、反応器およ
び第1のサイクロンを備えている。この第1のサイクロ
ンで分離された材料は、そこから上記第2の流動床反応
器を経て上記循環式流動床システムの反応器の下側1/
3部分内へ戻される。上記循環式流動床システムはま
た、第2のサイクロンを備えている。この第2のサイク
ロンで分離された材料は、そこから直接に上記循環式流
動床システムの反応器内へ戻されてもよく、また、上記
第2の流動床反応器を経て上記循環式流動床システムの
反応器内へ戻されてもよく、さらに、その両方であって
もよい。この場合、上記第2のサイクロンから上記循環
式流動床システムの反応器に至る間の圧力密閉手段は、
導入口に形成される上記材料の柱状体と前述のような栓
体付きスクリューとによって構成することができる。こ
れと同一の目的のために、振子式のフラップを使用する
こともできる。また、部分流が上記第2のサイクロンか
ら直接に排出されてもよい。この部分流の直接の排出に
より、上記循環式流動床システムの反応器内へ戻される
上記材料の量を制御することもできる。
【0010】本発明においては、上記亜鉛および酸化鉄
を含むダストおよび/またはスラッジの水分含有量は、
上記造粒工程(a)の前に、<13重量%に調節される
のが好ましい。上記粒状体の粒径分布に関する良好な結
果は、この水分含有量であれば得ることができる。
【0011】また、本発明においては、上記工程(a)
で造粒される粒状体の粒径は0.1〜3.0mmである
のが好ましい。この粒径範囲に在る上記粒状体が上記循
環式流動床システムの反応器内で処理されると、特に良
い処理結果が得られる。
【0012】また、本発明においては、上記粒状体は、
上記循環式流動床システムの反応器内に供給される前
に、水分含有量<10重量%に乾燥されるのが好まし
い。この処理により、エネルギーが節約される。すなわ
ち、このような水分含有量の低い粒状体が上記循環式流
動床システムの反応器内に供給されると、省エネルギー
の面で良い結果が得られる。
【0013】また、本発明においては、上記炭素含有
物、すなわち炭質物の供給量は上記循環式流動床システ
ムの反応器内への全材料供給量の20〜30重量%を占
めるのが好ましい。この範囲の炭素含有物供給量であれ
ば、最も有利な反応状態が得られる。
【0014】また、本発明においては、上記循環式流動
床システムの反応器における温度は上記工程(b)にお
いて950〜1,100℃に調節されるのが好ましく、
1,000〜1,050℃に調節されるのがさらに好ま
しい。このような温度であれば、上記亜鉛蒸発に関して
良い結果が得られる。
【0015】また、本発明においては、上記循環式流動
床システムの反応器におけるCO/CO2 比は上記工程
(b)において1.1〜1.5に調節されるのが好まし
く、1.2〜1.4に調節されるのがさらに好ましい。
このようなCO/CO2 比であれば、上記亜鉛蒸発に関
して良い結果が得られると同時に、鉄(3+)から鉄
(2+)への還元に関しても良い結果が得られる。また
同時に、鉄(3+)および鉄(2+)から金属鉄への還
元は十分に阻止される。なお、上記システムに供給され
る石炭とコークスとの混合物の一部燃焼により、上記反
応器内の雰囲気をCO/CO2 比=1.2〜1.4に調
節することができる。
【0016】また、本発明においては、上記循環式流動
床システムにおける固体物質の毎時循環量はこのシステ
ムの反応器内に在る固体物質の重量の少なくとも5倍で
あるのが好ましい。
【0017】また、本発明においては、上記炭素含有物
の70〜80重量%は上記工程(c)において上記第2
の流動床反応器に供給されるのが好ましい。上記炭素含
有物をこの割合で供給することにより、上記循環式流動
床システムの反応器内の還元ポテンシャルを有利に制御
することができ、この還元ポテンシャルの制御により、
上記亜鉛蒸発に関して良い結果が得られる。
【0018】また、本発明においては、上記工程(f)
において上記循環式流動床システムの反応器から排出さ
れる酸化鉄含有物は<150℃に冷却され、この冷却さ
れた酸化鉄含有物に水が添加されるのが好ましい。
【0019】さらに、上記排出される物質は、例えばセ
クショナルクーラ(組み合せクーラ)のような冷却器で
周囲温度に冷却され、焼結プラントまたは熔融ユニット
へ送られる前に連続式混合器において水分含有量>5重
量%に加湿されるのが好ましい。
【0020】また、本発明においては、上記工程(f)
において上記廃ガスと共に循環式流動床システムから排
出される亜鉛含有物は200〜250℃の温度に冷却さ
れ、この冷却された物質のうちの粒径>10μmの成分
は分離されて上記造粒工程(a)へ戻されると共に、粒
径<10μmの成分は上記廃ガスから分離されて水を添
加され、上記廃ガスは後燃焼されるのが好ましい。
【0021】除去されるべき亜鉛化合物、鉛化合物およ
びアルカリ金属化合物から成る物質は、上記第2のサイ
クロンの下流側では、廃ガス中に気体状態で存在してい
る。この廃ガスは冷却器において水を直接に噴霧される
ことにより<250℃の温度に冷却され、このために、
上記気体状態の亜鉛化合物、鉛化合物およびアルカリ金
属化合物はこの冷却器において凝縮する。この冷却され
た廃ガスは後置サイクロン内において粒径>0.01m
mの粒子の大部分を除去されると共に布フィルタにより
<10mg/Nm3 に除塵される。上記サイクロンにお
いて分離された物質は、スタッフィング・スクリュー・
システムを介して搬出され、上記亜鉛および酸化鉄を含
む残渣の供給流中に混入されて造粒される。上記サイク
ロンに後置されたフィルタにおいて分離されたダスト
は、高温状態で圧力室から搬出され、さらなる移送の前
に、断続的に稼動される混合器において水を添加されて
凝集される。この除塵された処理ガスは電力および/ま
たは蒸気発生のために後燃焼される。
【0022】さらに、本発明においては、上記廃ガスか
ら上記フィルタにおいて取り除かれたダストの一部はこ
のフィルタへ供給される廃ガス流中に戻されるのが好ま
しい。この操作により、微細粒子の分離が改善される。
その理由は、これらの微細粒子が上記取り除かれたダス
トに効果的に凝集して沈積するからである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図1を参照しながら説明すると、図1は、本発明の
方法を実施するためのプラントの操業工程を摸式的に示
している。図1において、循環式流動床システムは、流
動床反応器1、再循環用サイクロン2および再循環用導
管3を備えている。なお、再循環用導管3は別の流動床
反応器4に通じている。また、流動床反応器4からの導
管5は二次ガスを流動床反応器1内へ導入する役割を担
っている。
【0024】亜鉛および酸化鉄を含む残渣は造粒機(ミ
クロ凝塊機)6を経てから導管7を通してスクリューコ
ンベヤ8へ導かれる。石炭は導管9および7を通してス
クリューコンベヤ8へ導かれる。この残渣と石炭とから
成る材料物質はスクリューコンベヤ8を通して流動床反
応器1内へ導入される。酸素含有ガスは導管10を通し
て流動床反応器1内へ流動化ガスとして導かれる。別の
酸素含有ガスは導管11を通して流動床反応器4内へ流
動化ガス兼用の二次ガスとして導かれる。なお、二次ガ
スは導管11を通して直接に流動床反応器1内へ導入さ
れてもよい。導管10および11内をそれぞれ導かれる
これら両方の酸素含有ガスは熱交換器12および13内
でそれぞれ予熱される。
【0025】固体状の酸化鉄含有物は導管14を通して
流動床反応器1から排出される。亜鉛含有物は、ダスト
を含む廃ガスと共に、再循環用サイクロン2から導管1
5を通して分離用サイクロン16内へ導入される。分離
用サイクロン16内で分離された固体物質は導管17を
通してこの分離用サイクロン16から排出される。この
固体物質および上記酸化鉄含有物はそれぞれ導管17お
よび14を通して水冷式の回転管形冷却器18内に導入
される。ちなみに、上記固体物質の一部は分岐導管1
7′を通して流動床反応器1内へ導入されてもよい。上
記冷却器18内で冷却された物質は導管19を通して混
合器20内に導かれ、ここで水で加湿される。この加湿
された物質は導管21を通して排出される。
【0026】分離用サイクロン16からの廃ガスは導管
22を通して蒸発冷却器23内に導入される。ここで冷
却された廃ガスは導管24を通して分離用サイクロン2
5内に導入される。分離用サイクロン25内で分離され
た固体物質は導管26を通して造粒機6へ供給される。
分離用サイクロン25からの廃ガスは導管27を通して
バグフィルタ28内へ導入される。バグフィルタ28か
らの廃ガスは、導管29を通して後燃焼室30内へ導入
され、ここから導管31を通して排出される。バグフィ
ルタ28内で分離された固体物質は、導管32を通して
混合器33内へ導かれ、ここで水で加湿される。この加
湿された物質は、好ましくはウェルツ法酸化物の製造の
ためのウェルツ法回転炉35内に、導管34を通して導
かれる。なお、導管32から部分流36が取り出されて
導管27を通してバグフィルタ28内に導入されてもよ
い。
【0027】
【実施例】
実施例1:高炉炉頂ガススラッジ、転炉ダストおよび焼
結プラントからの電気集塵器ダストから成る混合物は、
造粒機内で粒径0.1〜3.0mmの粒状体に造粒され
た。この粒状体の水分含有量は16.3重量%であっ
た。使用された循環式流動床システムの流動床反応器1
の高さは15mで、直径は3.6mであった。この流動
床反応器1への上記粒状体および石炭の供給量はそれぞ
れ23.5t/hおよび6.2t/hであった。この石
炭は粉コークス10%およびガス(炎)用炭(Gasflammk
ohle) 90%から成り、後者の30%は揮発性成分で占
められていた。流動化ガス10として空気13,000
Nm3 /hが600℃で流動床反応器1へ供給された。
二次ガス11として空気12,000Nm3 /hが70
0℃で流動床反応器4へ供給された。流動床反応器1内
の温度は1,020℃であった。分離用サイクロン16
を通過した廃ガスは、流量が39,500Nm3 /hで
あって、CO 11%、CO2 9%、H2 10%、H2
O 15%およびN2 54%を含んでいた。水18t/
hが蒸発冷却器23内に噴射された。蒸発冷却器23か
ら流出する廃ガスの温度は220℃であった。廃ガス6
2,900Nm3 /hがバグフィルタ28から流出し
た。Zn+Pb 22重量%、C 20重量%、FeO
34重量%およびFe2 3 10重量%を含むダスト
2.3t/hが蒸発冷却器23およびバグフィルタ28
内で分離された。Zn 0.3%およびC 9.1%を
含む固体物質23.2t/hが流動床反応器1および分
離用サイクロン16から排出された。
【0028】実施例2:高炉炉頂ガススラッジ、転炉ダ
ストおよび焼結プラントからの電気集塵器ダストから成
る混合物は、造粒機内で粒径0.1〜3.0mmの粒状
体に造粒された。この粒状体の水分含有量は16重量%
であった。使用された循環式流動床システムの流動床反
応器1の高さは15mで、直径は3.6mであった。こ
の流動床反応器1への上記粒状体および石炭の供給量は
それぞれ23.5t/hおよび6.2t/hであった。
この石炭は粉コークス10%およびガス(炎)用炭90
%から成り、後者の30%は揮発性成分で占められてい
た。流動化ガス10として空気13,000Nm3 /h
が600℃で流動床反応器1へ供給された。二次ガス1
1として空気12,000Nm3 /hが700℃で第2
の流動床反応器4内へ供給された。流動床反応器1内の
温度は1,020℃であった。流動床反応器4内の温度
は同じく1,020℃であった。分離用サイクロン16
を通過した廃ガスは、流量が39,350Nm3 /hで
あって、CO 13%、CO2 10%、H2 12%、H
2 O 14%およびN2 50%を含んでいた。水18t
/hが蒸発冷却器23内に噴射された。蒸発冷却器23
から流出する廃ガスの温度は230℃であった。廃ガス
62,300Nm3 /hがバグフィルタ28から流出し
た。Zn 30重量%、鉛 9重量%、C 20重量
%、FeO 6重量%およびFe2 3 10重量%を含
むダスト2.6t/hが蒸発冷却器23およびバグフィ
ルタ28内で分離された。Zn 0.09重量%および
C 5.0重量%を含む固体物質22.7t/hが流動
床反応器1および分離用サイクロン16から排出され
た。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成であるか
ら、亜鉛および酸化鉄を含む残渣を経済的にかつ環境保
全的に再処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による亜鉛および酸化鉄を含む残渣の再
処理方法を実施するためのプラントの模式的な操業工程
図である。
【符号の説明】
1 流動床反応器 2 再循環用サイクロン 3 再循環用導管 4 別の流動床反応器 5 導管 6 造粒機 16 分離用サイクロン 18 水冷式回転管形冷却器 20 混合器 23 蒸発冷却器 25 分離用サイクロン 28 バグフィルタ 30 後燃焼室 33 混合器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (72)発明者 ペーター・ヴェーバー ドイツ連邦共和国63546ハンマースバッ ハ・フェルトシュトラーセ50 (72)発明者 ウーヴェ・ヘルター ドイツ連邦共和国46539ディンスラーケ ン・ホルテナーシュトラーセ50 (72)発明者 エルンスト・ヴァリス ドイツ連邦共和国65760エッシュボルン・ ベルリナー・シュトラーセ8

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜鉛および酸化鉄を含む残渣の再処理方法
    において、 (a)亜鉛および酸化鉄を含むダストおよび/またはス
    ラッジから水分の存在下で粒状体が造粒される工程と、 (b)上記工程(a)で造粒された粒状体と炭素含有物
    とが循環式流動床システムに供給される工程と、 (c)上記循環式流動床システムを循環するガス−固体
    サスペンジョンが第2の流動床反応器に供給される工程
    と、 (d)上記第2の流動床反応器から排出される固体物質
    が上記循環式流動床システムの反応器に戻される工程
    と、 (e)上記炭素含有物のガス化に必要な酸素量の50〜
    75容量%が上記循環式流動床システムの反応器に流動
    化ガスとして供給されると共に、上記必要な酸素量の2
    5〜50容量%が上記第2の流動床反応器に流動化ガス
    兼用の二次ガスとして供給される工程と、 (f)酸化鉄含有物が上記循環式流動床システムの反応
    器から排出されると共に、亜鉛含有物が上記循環式流動
    床システムから廃ガスと共に排出される工程とを備え
    た、亜鉛および酸化鉄を含む残渣の再処理方法。
  2. 【請求項2】上記亜鉛および酸化鉄を含むダストおよび
    /またはスラッジの水分含有量は、上記造粒工程(a)
    の前に、<13重量%に調節される請求項1の方法。
  3. 【請求項3】上記工程(a)で造粒される粒状体の粒径
    は0.1〜3.0mmである請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】上記粒状体は、上記循環式流動床システム
    の反応器に供給される前に、水分含有量<10重量%に
    乾燥される請求項1〜3のうちのいずれか1つの方法。
  5. 【請求項5】上記炭素含有物の供給量は上記循環式流動
    床システムの反応器への全材料供給量の20〜30重量
    %を占める請求項1〜4のうちのいずれか1つの方法。
  6. 【請求項6】上記循環式流動床システムの反応器におけ
    る温度は上記工程(b)において950〜1,100℃
    に調節される請求項1〜5のうちのいずれか1つの方
    法。
  7. 【請求項7】上記循環式流動床システムの反応器におけ
    る温度は上記工程(b)において1,000〜1,05
    0℃に調節される請求項1〜5のうちのいずれか1つの
    方法。
  8. 【請求項8】上記循環式流動床システムの反応器におけ
    るCO/CO2 比は上記工程(b)において1.1〜
    1.5に調節される請求項1〜7のうちのいずれか1つ
    の方法。
  9. 【請求項9】上記循環式流動床システムの反応器におけ
    るCO/CO2 比は上記工程(b)において1.2〜
    1.4に調節される請求項1〜7のうちのいずれか1つ
    の方法。
  10. 【請求項10】上記循環式流動床システムにおける固体
    物質の毎時循環量はこのシステムの反応器内に在る固体
    物質の重量の少なくとも5倍である請求項1〜9のうち
    のいずれか1つの方法。
  11. 【請求項11】上記炭素含有物の70〜80重量%は上
    記工程(c)において上記第2の流動床反応器に供給さ
    れる請求項1〜10のうちのいずれか1つの方法。
  12. 【請求項12】上記工程(f)において上記循環式流動
    床システムの反応器から排出される酸化鉄含有物は<1
    50℃の温度に冷却され、 この冷却された酸化鉄含有物に水が添加される請求項1
    〜11のうちのいずれか1つの方法。
  13. 【請求項13】上記工程(f)において上記循環式流動
    床システムから上記廃ガスと共に排出される亜鉛含有物
    は200〜250℃の温度に冷却され、 この冷却された物質のうちの粒径>10μmの成分は分
    離されて上記造粒工程(a)へ戻されると共に、粒径<
    10μmの成分は上記廃ガスから分離されて水を添加さ
    れ、 上記廃ガスは後燃焼される請求項1〜12のうちのいず
    れか1つの方法。
  14. 【請求項14】上記廃ガスからフィルタにおいて取り除
    かれたダストの一部はこのフィルタへ供給される廃ガス
    流中に戻される請求項1〜13のうちのいずれか1つの
    方法。
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