JPH08311001A - 光学活性アミンの製造方法 - Google Patents

光学活性アミンの製造方法

Info

Publication number
JPH08311001A
JPH08311001A JP8035728A JP3572896A JPH08311001A JP H08311001 A JPH08311001 A JP H08311001A JP 8035728 A JP8035728 A JP 8035728A JP 3572896 A JP3572896 A JP 3572896A JP H08311001 A JPH08311001 A JP H08311001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
group
lower alkyl
bis
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8035728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3441284B2 (ja
Inventor
Kazuhide Tani
一英 谷
Tsuneaki Yamagata
恒明 山縣
Yasutaka Kataoka
靖隆 片岡
Hidenori Kumobayashi
秀徳 雲林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago International Corp, Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago International Corp
Priority to JP03572896A priority Critical patent/JP3441284B2/ja
Priority to US08/615,410 priority patent/US5686616A/en
Publication of JPH08311001A publication Critical patent/JPH08311001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441284B2 publication Critical patent/JP3441284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/04Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D211/68Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D211/70Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/02Preparation by ring-closure or hydrogenation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学純度の高い光学活性アミンの製造方法を
提供する 【構成】 アセトフェノンとベンジルアミンとのイミン
のようなイミンを触媒量のイリジウム−光学活性ホスフ
ィン錯体およびベンジルアミン誘導体の存在下に不斉水
素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性な医薬品
合成の中間体として或はラセミ体のカルボン酸の光学分
割剤として有用な光学活性アミン化合物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性なアミン化合物を合成す
る場合、天然由来のアミン化合物を用いるか、或はラセ
ミ体のアミン化合物を合成し、光学活性なカルボン酸を
用いて光学分割する等が常法である。近年、触媒的不斉
合成法も盛んに研究がなされ、例えば、総説;sheri.L.
Blystone. Chemical Reviews (1989) pp1663-1679 やR.
Noyori ASYMMETRIC CATALYSIS IN ORGANIC SYNTHESIS
(A Wiley-Intersience Publication, Jone Wiley&Sons,
Inc),James D.Morrison Asymmetric Synthesis Vol.5,
Academic Press Inc. 等に紹介されている方法もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の紹介で述べ
たように、遷移金属錯体を触媒とする不斉合成法による
光学活性アミンの製造方法等も開発されてきているが、
対象とする基質によっては、触媒活性、不斉収率ともに
低い場合がある。従って、さらに新しい光学活性アミン
の合成方法の開発が要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる現状において、本
発明者らはこのような工業界の要請に答えるべく研究を
重ねた結果、下記一般式(1)
【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれハロゲン原子、低
級アルキル基若しくは低級アルコキシ基で置換されてい
てもよい芳香族炭化水素またはハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基若しくは前記いずれかの基で
置換されていてもよい芳香族炭化水素基で置換されてい
てもよい脂肪族炭化水素若しくは脂環式炭化水素を示
し、R1 、R2 、R3 の内の二つが隣接して5員環ある
いは6員環を形成してもよい)で表されるイミンを触媒
量のイリジウム−光学活性ホスフィン錯体とベンジルア
ミンの存在下に不斉水素化することで光学活性アミンを
与えることを見い出し本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は下記一般式(1)
【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれハロゲン原子、低
級アルキル基若しくは低級アルコキシ基で置換されてい
てもよい芳香族炭化水素またはハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基若しくは前記いずれかの基で
置換されていてもよい芳香族炭化水素基で置換されてい
てもよい脂肪族炭化水素若しくは脂環式炭化水素を示
し、R1 、R2 、R3 の内の二つが隣接して5員環ある
いは6員環を形成してもよい)で表されるイミンをイリ
ジウム−光学活性ホスフィン錯体及びベンジルアミン誘
導体の存在下に不斉水素化することを特徴とする光学活
性アミンの製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本反応に使用する基質である化合
物の一般式(1)
【化7】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記と同じ意味を示す)で
表されるイミン化合物について説明する。
【0007】これらの化合物の具体例としては、例えば
アセトフェノン、プロピオフェノン、フェニルプロピル
ケトン、フェニルアセトン、クロロアセトン、α−メト
キシアセトン、α−ヒドロキシアセトン、メチルブチル
ケトン、イソプロピルメチルケトン、シクロヘキシルメ
チルケトン、シクロヘキシルエチルケトン、シクロヘキ
シルプロピルケトン、シクロヘキシルブチルケトン、ナ
フチルメチルケトン、ナフチルエチルケトン、ナフチル
プロピルケトン、ナフチルブチルケトン、1−インダノ
ン、2−インダノン、1−テトラロン、2−テトラロン
等と置換されていてもよいベンジルアミンから合成でき
るイミンを挙げることができる。その他、環状イミン化
合物としては、3,4−ジヒドロ−5−メチル−2H−
ピロール、5−n−ブチル−3,4−ジヒドロ−2H−
ピロール、3,4−ジヒドロ−5−エチル−2H−ピロ
ール、3,4−ジヒドロ−5−フェニル−2H−ピロー
ル、2−メチル−3,4,5,6 −テトラヒドロピリジン、2
−フェニル−3,4,5,6 −テトラヒドロピリジン等があ
る。
【0008】水素化されるケトンのイミンを合成出来る
アミン化合物としては容易に離脱できる基を有するアミ
ンが好ましく、例えばベンジルアミン、3,4-ジメトキシ
ベンジルアミン、o-ニトロベンジルアミン、ジ(p−メト
キシフェニル) メチルアミン、トリフェニルメチルアミ
ン、p-メトキシフェニルジフェニルメチルアミン、5−
ジベンゾスベリルアミンが挙げられる。
【0009】触媒に使用する光学活性ホスフィン化合物
としては、本出願前公知のものを使用できるが、特に好
ましい化合物として、一般式(2)
【化8】 (式中、Arはパラ位及び/又はメタ位が低級アルキル基
で置換されていてもよいフェニル基を示す)で表される
ものを挙げることができ、具体的には、2,2’−ビス
(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、
2,2’−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,
1’−ビナフチル、2,2’−ビス(ジ−メタトリルホ
スフィノ)−1,1’−ビナフチル、2,2’−ビス
(3,5−ジメチルフェニルホスフィノ)−1,1’−
ビナフチル、2,2’−ビス(ジ−p−tert−ブチルホ
スフィノ)−1,1’−ビナフチル等がある。
【0010】また、一般式(2)以外の化合物として
は、一般式(3)
【化9】 ( 式中、Ar1 はp-メトキシフェニル基、フェニル基、p-
トリル基、m-トリル基、p-クロロフェニル基、3 , 5-キ
シリル基を示す) で表されるホスフィン化合物を挙げる
ことができる。
【0011】一般式(3)で示されるホスフィン類とし
ては、具体的には、2,2'- ビス( ジフェニルホスフィ
ノ)-1,1'- ビ(5,5',6,6',7,7',8,8'- オクタヒドロナフ
チル)、2,2'- ビス( ジp-トリルホスフィノ)-1,1'- ビ
(5,5',6,6',7,7',8,8'- オクタヒドロビナフチル) 、2,
2'- ビス( ジm-トリルホスフィノ)-1,1'- ビ(5,5',6,
6',7,7',8,8'- オクタヒドロナフチル) 、2,2'- ビス(
ジp-クロロフェニルホスフィノ)-1,1'- ビ(5,5',6,6',
7,7'8,8'-オクタヒドロナフチル) 、2,2'- ビス( ジ3,5
-キシリルホスフィノ)-1,1'- ビ(5,5',6,6',7,7',8,8'-
オクタヒドロナフチル) 、2,2'- ビス( ジp-メチキシ
フェニルホスフィノ)-1,1'- ビ(5,5',6,6',7,7',8,8'-
オクタヒドロナフチル) 等がある。
【0012】さらには、下記一般式(4)
【化10】 ( 式中、Ar2 はp-メトキシフェニル基、フェニル基、p-
トリル基、m-トリル基、p-クロロフェニル基、3 , 5-キ
シリル基を示す) で表されるホスフィン化合物も同じよ
うに使用することができる。
【0013】一般式(4)で示されるホスフィン類とし
ては、具体的には、Chem. Pharm. Bull. 1991 年 39 巻
1085 頁に示される、(4,4',6,6'- テトラメチル-5, 5'
- ジメトキシビフェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジフェニ
ルホスフィン) 、(4,4',6,6'- テトラメチル-5,5'-ジメ
トキシビフェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジ-p- メトキシ
フェニルホスフィン) を用いることができる。また、Sy
nlett,1991年 827頁に示される、(4,4',6,6'- テトラト
リフルオロメチル-5,5'-ジメチルビフェニル-2,2'-ジイ
ル)-ビス( ジフェニルホスフィン) 、(4,6- ジトリフロ
ロメチル-4',6'- ジメチル-5'-メトキシビフェニル-2,
2'-ジイル)-ビス( ジフェニルホスフィン) も用いるこ
とができる。さらに、Tetrahedron: Asymmetry, 1992年
3巻 13 頁に示される、2-ジシクロヘキシル-2'-ジフェ
ニルホスフィノ-4,4',6,6'- テトラメチル-5,5'-ジメト
キシビフェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジフェニルホフィ
ン)も用いることができる。
【0014】さらに、用いることのできる他の光学活性
三級ホスフィンとしては、特公平4−15796号公報
に開示されているものを挙げることができる。例えば、
(6,6'-ジメチル-2,2'-ビフェニレン)-ビス( ジフェニル
ホスフィン) 、(4,4',6,6'-テトラメチル-2,2'-ビフェ
ニレン)-ビス( ジフェニルホスフィン) 、(3,3',6,6'-
テトラメチル-2,2'-ビフェニレン)-ビス( ジフェニルホ
スフィン) 、(4,4'-ジフルオロ-6,6'-ジメチル-2,2'-ビ
フェニレン)-ビス( ジフェニルホスフィン) 、(4,4'-ビ
ス( ジメチルアミノ)-6,6'- ジメチル-2,2'-ビフェニレ
ン)-ビス( ジフェニルホスフィン) 、6,6'- ジメチル-
2,2'-ビフェニレン)-ビス( ジ-p- トリルホスフィン)
、(6,6'-ジメチル-2,2'-ビフェニレン)-ビス( ジ-o-
トリルホスフィン) 、(6,6'-ジメチル-2,2'-ビフェニレ
ン)-ビス( ジ-m- フルオロフェニルホスフィン) 、1,11
- ビス( ジフェニルホスフィノ)-5,7-ジヒドロジベンゾ
[c,e]オキセピン等である。
【0015】また、特開平3−5492号公報に開示さ
れているものも用いることができる。例えば、(6,6'-ジ
メトキシビフェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジフェニルホ
スフィン) 、(5,5',6,6'- テトラメトキシビフェニル-
2,2'-ジイル)-ビス( ジフェニルホスフィン) 、(6,6'-
ジメトキシビフェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジ-p- トリ
ルホスフィン) 、(4,4',5,5',6,6'-ヘキサメトキシビフ
ェニル-2,2'-ジイル)-ビス( ジフェニルホスフィン) 等
である。
【0016】これらの光学活性ホスフィン化合物と錯体
を形成するためのイリジウム化合物について説明する
と、具体的には、J. L. Herde, J. C. Lambert and C.
V. Senoff, Inorg. Synth., 15,(1974) に記載のジ−μ
−クロロビス(1,5−シクロオクタジエン)二イリジ
ウム、A.L.Onderdelinden and A.van der Ent., Inorg.
Chim. Acta, 6, 420 (1972) に記載のジ−μ−クロロテ
トラキス(エチレン)二イリジウムや特開平4−139
192号公報に記載の[Ir(COD)(CH3CN)2]Y(式中、COD
は1, 5−シクロオクタジエンを示し、YはBF4,PF6,Cl
O4,BPh4 を示す)がある。
【0017】これらのイリジウム化合物と上記光学活性
ホスフィン化合物とを予め反応せしめて得られる錯体を
単離せずに触媒としてそのまま使用するか或は単離した
後に触媒として使用してもよい。
【0018】添加物としてのベンジルアミン誘導体とし
てはベンジルアミン、p-メトキシベンジルアミン、3,4-
ジメトキシベンジルアミン、p-トリルベンジルアミン、
p-クロロベンジルアミン、o-クロロベンジルアミン、m-
クロロベンジルアミンが挙げられる。
【0019】次に不斉水素化方法について説明する。水
素化される基質であるイミン化合物をメタノール、エタ
ノール、ブタノールなどのアルコール溶媒やテトラヒド
ロフラン、塩化メチレン、ベンゼン又はこれらの混合溶
媒に溶かし、基質に対して1/100〜1/1000モ
ルの触媒を加え、触媒に対して5〜50倍モルのベンジ
ルアミンを添加して、水素圧10〜100Kg/cm2 , 好ま
しくは30〜70Kg/cm2、5〜100℃、好ましくは2
0〜50℃で5〜30時間、好ましくは10〜20時間
水素化を行なうと光学活性なアミン化合物が得られる。
【0020】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。本実施例及び比較例に於用いた分析機
器は次のものである。 1H-NMR:ブルッカー社製、AM-400,(400MHZ) 光学純度:高速液体クロマトグラフィー;島津製作所社製、LC-6A 化学純度:ガスクロマトグラフィー;島津製作所社製、GC-9A カラム;ガスクロ工業(株)社製、シリカキャピラリーOV-101 25m
【0021】〔実施例1〕50mlのオートクレーブに[Ir
(COD)Cl]2を9.3mg(0.0138mmol),(S)-2,2'- ビス(ジ−
p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルを19.9mg
(0.029mmol),アセトフェノンのベンジルイミンを580mg
(2.76mmol) を入れ、アルゴンで置換した後に、メタノ
ールを2.2ml 加えて攪拌した。最後にベンジルアミンを
15μl(0.13mmol)を加えて、水素圧60kg/cm2、20℃で18
時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し、続いてクーゲ
ル蒸留で450mg の水素化生成物を取り出した。
【0022】このものは1H NMRスペクトルからN-ベンジ
ルフェネチルアミンであった。1 H NMR(CDCl3) : 7.16-7.38(m,10H), 3.76-3.04(m,1
H), 3.52-3.68(m,2H), 1.56(s,1H), 1.38(d,3H) 水素化で得られたアミンの光学純度は、ダイセル化学社
製CHIRALCEL OD 0.46cm ×25cm、ヘキサン/酢酸エチル
=98/2、流速 0.3ml/min の条件で測定した結果、77%e
e であった。
【0023】〔比較例1〕ベンジルアミンを加えない以
外は全く実施例1と同じ条件で水素化した結果、得られ
たアミンの光学純度は23%ee であった。
【0024】〔実施例2〕50mlのオートクレーブに[Ir
(COD)Cl]2を9.3mg(0.0138mmol),(S)-2,2’−ビス
(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル
を 19.4mg(0.0286mmol),メタノール 2.2ml、ベンジルア
ミン 15 μl(0.137mmol)を加え最後に2−フェニル−3,
4,5,6 −テトラヒドロピリジン 0.41g(2.78mmol)を加
え、水素圧 60kg/cm2,20℃で20時間反応した。反応
液を減圧下に濃縮した後、ケーグル蒸留で触媒を除き、
0.344gの水素化物を得た。
【0025】このものは、1H NMRスペクトルから2ーフ
ェニルピペリジンであった。1 H NMR(CDCl3) :7.18-7.42(m, 10H), 3.52-3.64(m, 1
H), 3.15-3.25(m, 1H),2.72-2.88(m, 1H), 1.86-1.96
(m, 1H), 1.72-1.86(m, 1H), 1.58-1.70(m, 2H),1.42-
1.58(M, 3H) このものの光学純度は、ダイセル化学社製、CIRALCEL O
D を用いて測定した結果、91%ee であった。
【0026】〔比較例2〕実施例2と同じ条件でベンジ
ルアミンを添加しないで水素化した結果、39%eeであっ
た。
【0027】〔実施例3〕50mlの三方コック付きナスフ
ラスコに[Ir(COD)Cl]2を 9.2mg (0.0137mmol), (S)−2,
2 ′−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1 ′−ビ
ナフチルを 19.9mg (0.0293mmol)、メタノール 2.2ml、
ベンジルアミン15μl(0.138mmol)を加え、最後にN−
〔1−(2−ナフチル)エチリデン〕ベンジルアミン 7
03mg(2.71mmol)を加え1時間攪拌した。この溶液をオー
トクレーブに移し、水素圧 60kg/cm2,20℃で18時間
反応させた。反応液を減圧下に濃縮した後、シリカゲル
クロマトグラフィーで触媒を除き、680 mgの水素化物を
得た。
【0028】このものは、1H NMRスペクトルからN−ベ
ンジル−1−(2−ナフチル)エチルアミンであった。1 H NMR(270MHz, CD3Cl) :δ7.72-7.88(m, 5H), 7.38-
7.56(m, 3H), 7.15-7.35(m, 5H), 3.92-4.02(q, 1H),
3.59-3.73(dd, 2H), 1.62(s, 1H), 1.44(d,3H) このものの光学純度は、ダイセル化学社製、CIRALCEL O
D を用いて測定した結果、70%ee であった。
【0029】〔実施例4〕50mlの三方コック付きナスフ
ラスコに[Ir(COD)Cl]2を 9.3mg (0.0138mmol), (S)−2,
2 ′−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1 ′−ビ
ナフチルを 19.8mg (0.0292mmol)、メタノール 2.2ml、
ベンジルアミン15μl(0.138mmol)を加え、最後にN−
〔1−シクロヘキシルエチリデン〕ベンジルアミン 590
μl(2.76mmol) を加え1時間攪拌した。この溶液をオー
トクレーブに移し、水素圧 60kg/cm2、20℃で18時
間反応させた。反応液を減圧下に濃縮した後、クーゲル
蒸留で触媒を除き、463 mgの水素化物を得た。
【0030】このものは、1H NMRスペクトルからN−ベ
ンジル−1−シクロヘキシルエチルアミンであった。1 H NMR(270MHz, CD3Cl) :δ7.18-7.38(m, 5H), 3.65-
3.90(dd, 2H), 2.44-2.56(m, 1H), 1.60-1.82(m, 5H),
0.93-1.43(m, 10H) このものの光学純度は、ダイセル化学社製、CIRALCEL O
D を用いて測定した結果、73%ee であった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、光学純度の高い光学活
性アミン化合物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれハロゲン原子、低
    級アルキル基若しくは低級アルコキシ基で置換されてい
    てもよい芳香族炭化水素またはハロゲン原子、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基若しくは前記いずれかの基で
    置換されていてもよい芳香族炭化水素基で置換されてい
    てもよい脂肪族炭化水素若しくは脂環式炭化水素を示
    し、R1 、R2 、R3 の内の二つが隣接して5員環ある
    いは6員環を形成してもよい)で表されるイミンをイリ
    ジウム−光学活性ホスフィン錯体及びベンジルアミン誘
    導体の存在下に不斉水素化することを特徴とする光学活
    性アミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 イリジウム−光学活性ホスフィン錯体の
    光学活性ホスフィンが下記一般式(2) 【化2】 (式中、Arはパラ位及び/又はメタ位が低級アルキル基
    で置換されていてもよいフェニル基を示す)で表される
    請求項1記載の光学活性アミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 イリジウム−光学活性ホスフィン錯体の
    光学活性ホスフィンが下記一般式(3) 【化3】 ( 式中、Ar1 はp-メトキシフェニル基、フェニル基、p-
    トリル基、m-トリル基、p-クロロフェニル基、3 ,5-キ
    シリル基を示す)で表されるホスフィン化合物である請
    求項1記載の光学活性アミンの製造方法。
  4. 【請求項4】 イリジウム−光学活性ホスフィン錯体の
    光学活性ホスフィンが下記一般式(4) 【化4】 ( 式中、Ar2 はp-メトキシフェニル基、フェニル基、p-
    トリル基、m-トリル基、p-クロロフェニル基、3 ,5-キ
    シリル基を示す)で表されるホスフィン化合物である請
    求項1記載の光学活性アミンの製造方法。
JP03572896A 1995-03-14 1996-01-31 光学活性アミンの製造方法 Expired - Lifetime JP3441284B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03572896A JP3441284B2 (ja) 1995-03-14 1996-01-31 光学活性アミンの製造方法
US08/615,410 US5686616A (en) 1995-03-14 1996-03-14 Process for preparing an optically active amine

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-80829 1995-03-14
JP8082995 1995-03-14
JP03572896A JP3441284B2 (ja) 1995-03-14 1996-01-31 光学活性アミンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08311001A true JPH08311001A (ja) 1996-11-26
JP3441284B2 JP3441284B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=26374719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03572896A Expired - Lifetime JP3441284B2 (ja) 1995-03-14 1996-01-31 光学活性アミンの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5686616A (ja)
JP (1) JP3441284B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100729801B1 (ko) * 2006-02-22 2007-06-20 한국건설기술연구원 바닥용 디퓨져

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HRP960302A2 (en) * 1995-07-26 1998-04-30 Ciba Geigy Ag Process for the hydrogenation of imines
US6025516A (en) * 1998-10-14 2000-02-15 Chiragene, Inc. Resolution of 2-hydroxy-3-amino-3-phenylpropionamide and its conversion to C-13 sidechain of taxanes
EP1305278B1 (en) * 2000-07-24 2004-11-03 Chirotech Technology Limited Ruthenium complexes and their use in asymmetric hydrogenation
US7908080B2 (en) 2004-12-31 2011-03-15 Google Inc. Transportation routing

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK350383A (da) * 1982-08-27 1984-02-28 Hoffmann La Roche Phosphorforbindelser
US4965348A (en) * 1989-05-19 1990-10-23 Bristol-Myers Company Dimeric epipodophyllotoxin glucoside derivatives
JPH03139192A (ja) * 1989-10-23 1991-06-13 Mitsubishi Electric Corp 電動機制御装置
JPH0768260B2 (ja) * 1990-03-01 1995-07-26 高砂香料工業株式会社 2,2’―ビス〔ジ―(3,5―ジアルキルフェニル)ホスフィノ〕―1,1’―ビナフチル及びこれを配位子とする遷移金属錯体
JP3044548B2 (ja) * 1990-05-01 2000-05-22 綜合警備保障株式会社 建物の警備・管理方法
JP2739254B2 (ja) * 1990-10-01 1998-04-15 高砂香料工業株式会社 イリジウム―光学活性ホスフィン錯体及びこれを用いた光学活性アルコールの製造方法
JP2681057B2 (ja) * 1990-10-01 1997-11-19 高砂香料工業株式会社 2,2’―ビス(ジフェニルホスフィノ)―5,5’,6,6’,7,7’,8,8’―オクタヒドロ―1,1’―ビナフチル及びこれを配位子とする遷移金属錯体
ATE141278T1 (de) * 1991-03-15 1996-08-15 Hoffmann La Roche Diphosphonsaurederivate als zwischenprodukte zur herstellung von diphosphinliganden

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100729801B1 (ko) * 2006-02-22 2007-06-20 한국건설기술연구원 바닥용 디퓨져

Also Published As

Publication number Publication date
JP3441284B2 (ja) 2003-08-25
US5686616A (en) 1997-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0272787B1 (en) Catalytic production of optically active carboxylic acid
US8039675B2 (en) Catalysts
JPS63316744A (ja) 光学活性アルコ−ルの製造方法
Busscher et al. Efficient preparation of an N-aryl β-amino acid via asymmetric hydrogenation and direct asymmetric reductive amination en route to Ezetimibe
JP2014525408A (ja) R−ビフェニルアラニノールの合成
US4705895A (en) 5,5'-diamino or 5,5'-diacetamido-2,2'-bis(diphenylphosphino)-1,1'-binaphthyls
US20040106818A1 (en) Process for the preparation of cyclohexanol derivatives
JPH0517491A (ja) 光学活性三級ホスフイン化合物およびこれを配位子とする遷移金属錯体
US5312939A (en) 2,2'-bis (dicyclopentylphosphino)-1,1'-binaphthyl and transition metal complex using the same as ligand
JP3441284B2 (ja) 光学活性アミンの製造方法
US4954644A (en) Ruthenium-phosphine complex
US6075154A (en) Method of preparation of 2,2'-bis(diarylphosphino)-6,6'-bis(trifluoromethyl)-1,1'-biphenyl, transition metal complex using it as ligand, and optically active 3-hydroxybutanoic acid ester derivative or β-butyrolactone
US20070259774A1 (en) Enantioselective Phosphoramidite Compounds and Catalysts
US5919962A (en) Process for preparing ruthenium-phosphine complex
JP2850068B2 (ja) ルテニウム−ホスフィン錯体及びこれを触媒とする光学活性1−置換−1,3−プロパンジオールの製造方法
US4906773A (en) Process for preparing optically active threonine
US5321139A (en) Process for the enantioselective synthesis of 2(R)-benzylsuccinic acid monoamide derivatives
JP3716460B2 (ja) 不斉シクロプロパン化反応
JPH054948A (ja) 光学活性アミノアルコールおよびその中間体の製造方法
JP3517591B2 (ja) 光学活性アミンの製造法
JPH09208558A (ja) 光学活性4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製造方法
JPH0859554A (ja) ケトイソホロン誘導体類の不斉水素化
JP3489152B2 (ja) ホスフィン化合物およびそれを配位子とする遷移金属錯体
CN114426564B (zh) 一类手性二茂铁膦-1,2-二苯基乙二胺配体及其制备方法和应用
EP0855390B1 (en) A process for producing optically active pyrrolidine derivatives

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term