JPH08310486A - 船外機のシフト装置 - Google Patents

船外機のシフト装置

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JPH08310486A
JPH08310486A JP7119475A JP11947595A JPH08310486A JP H08310486 A JPH08310486 A JP H08310486A JP 7119475 A JP7119475 A JP 7119475A JP 11947595 A JP11947595 A JP 11947595A JP H08310486 A JPH08310486 A JP H08310486A
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shift
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gear
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Yoshiyuki Matsuda
佳之 松田
Shoichi Hayashizaki
正一 林崎
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船外機のプロペラの正転、逆転及び回転停止
を制御するシフトギヤ機構を作動させるシフトロッド
を、相互に噛合する駆動セクタギヤ及び従動セクタギヤ
を介して回動させるものにおいて、前記両セクタギヤを
正しい位相で噛合させる。 【構成】 駆動セクタギヤ83及び従動セクタギヤ84
をそれぞれストッパ21,22 に当接させて位置決めし
た状態から、駆動セクタギヤ83を矢印a方向に僅かに
回動させて従動セクタギヤ84に噛合させる。 【効果】 メンテナンス時等に駆動セクタギヤ83及び
従動セクタギヤ84の噛合を外しても、再び正しい位相
で組み付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回動式のシフトロッド
によりエンジンからプロペラへの動力伝達を制御する船
外機のシフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機のシフト装置(前後進切換装置)
のシフトロッドには上下動式と回動式とがあり、エンジ
ンルーム内に延びるシフトロッドの上端と他部材との干
渉を考慮すると、シフトロッドの上下動がない回動式が
有利である。
【0003】かかる回動式のシフト装置として、実公昭
44−13325号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シフトロッ
ドと平行にシフト出力軸を配置し、シフト出力軸に固定
した駆動セクタギヤをシフトロッドに固定した従動セク
タギヤに噛合させてシフト出力軸の回転をシフトロッド
に伝達するものでは、メンテナンス時等に駆動セクタギ
ヤ及び従動セクタギヤの噛合を外すと、次に両セクタギ
ヤを噛合させる際に噛合の位相がずれる可能性がある。
このように両セクタギヤの位相がずれると、シフトロッ
ドを正転方向或いは逆転方向に十分に回動させることが
できず、プロプラの正転或いは逆転が不能になったり、
或いはシフトロッドがオーバーストロークしてシフトギ
ヤ機構を損傷させる可能性がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、メンテナンス時等に駆動セクタギヤと従動セクタギ
ヤとを正しく噛合させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、エンジンの駆動力を
プロペラに伝達する動力伝達系に介装されてプロペラの
正逆転及び回転停止を制御するシフトギヤ機構と、シフ
トギヤ機構に接続されて該シフトギヤ機構の作動を制御
する回動自在なシフトロッドと、シフト操作レバーに接
続されて回動するシフト出力軸と、シフト出力軸に固定
された駆動セクタギヤと、シフトロッドに固定されて前
記駆動セクタギヤに噛合する従動セクタギヤとを備えて
なり、シフト操作レバーの操作をシフト出力軸、駆動セ
クタギヤ、従動セクタギヤ及びシフトロッドを介してシ
フトギヤ機構に伝達する船外機のシフト装置であって、
シフト出力軸及びシフトロッドを結ぶ直線の少なくとも
一側に、駆動セクタギヤ及び従動セクタギヤの回動端を
規制して両セクタギヤを噛合させる際のガイドとなるス
トッパを設けたことを特徴とする。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記直線の両側に従動セクタギヤの
左右回動端を規制する一対のストッパを設けたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、駆動セクタギヤ及び
従動セクタギヤを噛合させるとき、シフト出力軸及びシ
フトロッドを結ぶ直線の少なくとも一側に設けたストッ
パに駆動セクタギヤ及び従動セクタギヤを当接させて位
置決めすることにより、駆動セクタギヤ及び従動セクタ
ギヤを正しい位相で噛合させることができる。
【0009】請求項2の構成によれば、仮に駆動セクタ
ギヤ及び従動セクタギヤが位相がずれた状態で噛合して
も、一対のストッパの何れかが従動セクタギヤの回動端
を規制することにより、シフトギヤ機構のオーバースト
ロークを未然に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は船外機の全体側面図、図2は図1の要部拡大
断面図、図3はエンジンの左側面図、図4は図3の4方
向拡大矢視図、図5は図2の要部拡大図、図6は図5の
6−6線矢視図、図7は図1の要部拡大断面図、図8は
図7の8−8線拡大断面図、図9は作用の説明図であ
る。
【0012】図1及び図2に示すように、船外機Oは、
エクステンションケース1の上部に結合されたマウント
ケース2を備えており、このマウントケース2の上面に
直列4気筒4サイクルエンジンEが支持される。マウン
トケース2には上面が開放したアンダーケース3が結合
されており、このアンダーケース3の上部にエンジンカ
バー4が着脱自在に装着される。マウントケース2の外
側を覆うように、アンダーケース3の下縁とエクステン
ションケース1の上縁との間にアンダーカバー5が装着
される。
【0013】エンジンEはシリンダブロック6、クラン
クケース7、シリンダヘッド8、ヘッドカバー9、下部
ベルトカバー10、上部ベルトカバー11及びオイルパ
ン40を備えており、シリンダブロック6及びクランク
ケース7が前記マウントケース2の上面に支持される。
シリンダブロック6に形成したオイル排出通路61 がオ
イルパン40の内部に連通する。前記シリンダブロック
6、クランクケース7及びマウントケース2はエンジン
主ケースを構成し、このエンジン主ケースにシリンダヘ
ッド8、ヘッドカバー9、下部ベルトカバー10、上部
ベルトカバー11及びオイルパン40が取り付けられ
る。
【0014】シリンダブロック6に形成した4個のシリ
ンダ12a1 ,12a2 ,12b1,12b2 にそれぞ
れピストン13…が摺動自在に嵌合しており、各ピスト
ン13…がコネクティングロッド14…を介して鉛直方
向に配置したクランク軸15に連接される。
【0015】クランク軸15の下端にフライホイール1
6と共に連結された駆動軸17は、エクステンションケ
ース1の内部を下方に延び、その下端はギヤケース18
の内部に設けたシフトギヤ機構19を介して、後端にプ
ロペラ20を有するプロペラ軸21に接続される。シフ
トギヤ機構19の前部には、プロペラ軸21の回転方向
を切り換えるべくシフトロッド22の下端が接続され
る。
【0016】マウントケース2に設けたアッパーマウン
ト23とエクステンションケース1に設けたロアマウン
ト24間にスイベル軸25が固定されており、このスイ
ベル軸25を回転自在に支持するスイベルケース26
が、船尾Sに装着されたスターンブラケット27にチル
ト軸28を介して上下揺動可能に支持される。
【0017】クランク軸15と平行な1本のカム軸29
がシリンダヘッド8に回転自在に支持されており、クラ
ンク軸15の上端に設けたクランクプーリ30とカム軸
29の上端に設けたカムプーリ31とにタイミングベル
ト33が巻き掛けられる。クランクプーリ30の上部に
はステータ34とロータ35とよりなる発電機36が設
けられるとともに、発電機36の上部に手動でエンジン
Eを始動するための始動用プーリ37が設けられる。前
記クランクプーリ30、カムプーリ31、タイミングベ
ルト33、発電機36及び始動用プーリ37は下部ベル
トカバー10及び上部ベルトカバー11の内部に収納さ
れる。
【0018】次に、図3〜図8を参照しながら船外機O
のシフト装置の構造を説明する。
【0019】図3及び図4から明らかなように、エンジ
ンEのクランクケース7の左側面に固定された取付ブラ
ケット71に上下方向に延びるシフト入力軸72が回転
自在に支持されており、このシフト入力軸72の下端及
び上端に、それぞれシフト入力アーム73及び第1規制
アーム74が固着される。シフト入力アーム73の先端
は、アンダーケース3の壁部を貫通するボーデンワイヤ
75により船外機Oから離れた位置に設けられたシフト
操作レバー98に連結される。
【0020】前記取付ブラケット71に左右方向に延び
るスロットル軸90を介してスロットルアーム91が枢
支されており、そのスロットルアーム91の先端がボー
デンワイヤ92を介して船外機Oから離れた位置に設け
られたスロットル操作レバー99に接続される。スロッ
トルアーム91には駆動プーリ93と前記第1規制アー
ム74に当接可能な第2規制アーム94とが一体に形成
されており、駆動プーリ93に巻き掛けられたボーデン
ワイヤ95がエンジンEの前部を左側面から右側面に迂
回し、図示せぬスロットルバルブレバーに接続される。
【0021】クランクケース7の前部に上下方向に延び
るシフト出力軸76が回動自在に支持されており、クラ
ンクケース7の上面から上方に延出する前記シフト出力
軸76の上端に固着したシフト出力アーム77の先端
と、前記シフト入力アーム73の中間部とが、シフトリ
ンク78により連結される。
【0022】シフト出力アーム77には、3個の凹部7
N ,77F ,77R と、1個のドグ771 とが形成さ
れる。クランクケース7の側壁にリーフスプリング79
の一端がボルト80で固定されており、このリーフスプ
リング79の他端に設けたローラ81が前記3個の凹部
77N ,77F ,77R に選択的に係合する。図4に示
すニュートラルポジションにおいて、凹部77N にロー
ラ81が係合してシフト出力軸76を位置決めするとと
もに、ドグ771 がリミットスイッチ82を蹴ってニュ
ートラルポジションを検出する。図4の位置からシフト
出力軸76が時計方向に回動したフォワードポジション
では、凹部77F にローラ81が係合してシフト出力軸
76を位置決めし、またシフト出力軸76が反時計方向
に回動したリバースポジションでは、凹部77R にロー
ラ81が係合してシフト出力軸76を位置決めする。
【0023】従って、シフト操作レバー98を操作する
とボーデンワイヤ75、シフト入力アーム73、シフト
リンク78及びシフト出力アーム77を介してシフト出
力軸76が回転し、このシフト出力軸76はシフト出力
アーム77の3個の凹部77 N ,77F ,77R とロー
ラ81との係合により、前記ニュートラルポジション、
フォワードポジション及びリバースポジションの何れか
に停止する。
【0024】シフト出力軸76がニュートラルポジショ
ンにあるとき、シフト入力アーム73と一体に回動する
第1規制アーム74に第2規制アーム94が当接するこ
とにより、スロットルアーム91の全閉位置からの回動
可能角度は最小値に規制され、これによりニュートラル
ポジションにおけるエンジンEの空吹かしが規制され
る。
【0025】シフト出力軸76がフォワードポジション
にあるとき、第2規制アーム94は第1規制アーム74
に当接することなく自由に回動することができ、スロッ
トルアーム91を全閉位置から全開位置まで回動させて
エンジンEの運転状態を低速から高速まで変化させるこ
とができる。またシフト出力軸76がリバースポジショ
ンにあるとき、第1規制アーム74に第2規制アーム9
4が当接することにより、スロットルアーム91の全閉
位置からの回動可能角度は前記最小値よりも大きい中間
値に規制され、これによりリバースポジションにおける
エンジンEの高速運転が規制される。
【0026】図5及び図6から明らかなように、シフト
出力軸76の中間部はクランクケース7に設けたホルダ
ー51にシール部材52を介して支持されるとともに、
下端部はマウントケース2にブッシュ53を介して支持
される。そしてシフト出力軸76の上端及び下端に、そ
れぞれシフト出力アーム77及び駆動セクタギヤ83が
固定される。一方、マウントケース2には上端に従動セ
クタギヤ84を固定したスリーブ54がブッシュ55及
びシール部材56を介して支持されており、このスリー
ブ54の下端はワッシャ57及びEリング58により抜
け止めされる。そして前記スリーブ54の内周に前記シ
フトロッド22の上端がスプライン結合される。駆動セ
クタギヤ83及び従動セクタギヤ84は、フライホイー
ル収納室38の内部で噛合する。
【0027】マウントケース2の内壁面には駆動セクタ
ギヤ83の両側縁831 ,831 が当接可能な左右一対
の第1ストッパ21 ,21 が形成されるとともに、マウ
ントケース2の底面から従動セクタギヤ84の両側縁8
1 ,841 が当接可能な左右一対の第2ストッパ
2 ,22 が突設される。
【0028】図7及び図8から明らかなように、プロペ
ラ軸21の外周には第1従動ベベルギヤ85及び第2従
動ベベルギヤ86が相対回転自在に支持されており、こ
れら第1、第2従動ベベルギヤ85,86は駆動軸17
の下端に設けた駆動ベベルギヤ97に噛合する。第1、
第2従動ベベルギヤ85,86の間にプロペラ軸21に
スプライン嵌合するシフト部材87が摺動自在に支持さ
れる。シフト部材87の軸方向両端にはそれぞれ係止歯
871 …,872 …が形成されるとともに、これら係止
歯871 …,872 …に係合可能に対向する係止歯85
1 …,861 が第1従動ベベルギヤ85及び第2従動ベ
ベルギヤ86にそれぞれ設けられる。
【0029】プロペラ軸21の軸孔211 及びギヤケー
ス18の軸孔181 には摺動軸88が摺動自在に支持さ
れており、この摺動軸88に設けた一対のフランジ88
1 ,881 間にシフトロッド22の下端に設けた偏心ピ
ン221 が係合する。摺動軸88に設けたピン89の両
端部は、プロペラ軸21の長孔212 ,212 を貫通し
て前記シフト部材87に係合する。尚、図8における符
号882 は、摺動軸88を中立位置に位置決めするボー
ル及びスプリングよりなるディテント機構である。
【0030】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0031】シフトポジションがニュートラルポジショ
ンにあるとき、図4においてリーフスプリング79の先
端に設けたローラ81がシフト出力アーム77の凹部7
Nに係合している。このとき、図8においてシフトギ
ヤ機構19のシフト部材87の係止歯871 …,872
…は第1従動ベベルギヤ85の係止歯851 …及び第2
従動ベベルギヤ86の係止歯862 …の何れにも係合し
ていない。従って、駆動軸17の下端に設けた駆動ベベ
ルギヤ97に噛合する第1、第2従動ベベルギヤ85,
86は空転し、プロペラ軸21への動力伝達は行われな
い。
【0032】図4においてボーデンワイヤ75を引く
と、シフト入力軸72及びシフト入力アーム73が時計
方向に回動することにより、シフトリンク78を介して
シフト出力軸76及びシフト出力アーム77がフォワー
ドポジションに向けて時計方向に回動し、更に駆動セク
タギヤ83を介して従動セクタギヤ84及びシフトロッ
ド22が反時計方向に回動する。その結果、図8におい
てシフトロッド22の偏心ピン221 によって摺動軸8
8と共にシフト部材87が右動し、シフト部材87の係
止歯871 …が第1従動ベベルギヤ85の係止歯851
…に係合する。これにより、駆動ベベルギヤ97の回転
は第1従動ベベルギヤ85及びシフト部材87に伝達さ
れ、プロペラ軸21がフォワード方向に回転する。
【0033】一方、図4においてボーデンワイヤ75を
押すと、シフト入力軸72及びシフト入力アーム73が
反時計方向に回動することにより、シフトリンク78を
介してシフト出力軸76及びシフト出力アーム77がリ
バースポジションに向けて反時計方向に回動し、更に駆
動セクタギヤ83を介して従動セクタギヤ84及びシフ
トロッド22が時計方向に回動する。その結果、図8に
おいてシフトロッド22の偏心ピン221 によって摺動
軸88と共にシフト部材87が左動し、シフト部材87
の係止歯872 …が第2従動ベベルギヤ86の係止歯8
1 …に係合する。これにより、駆動ベベルギヤ97の
回転は第2従動ベベルギヤ86及びシフト部材87に伝
達され、プロペラ軸21がリバース方向に回転する。
【0034】さて、メンテナンス時等に駆動セクタギヤ
83及び従動セクタギヤ84の噛合を外した後に再び両
セクタギヤ83,84を噛合させるとき、両セクタギヤ
83,84の位相を正確に一致させないと、シフト操作
レバー98がニュートラルポジションにあるにも関わら
ずプロペラ20が正転或いは逆転したり、シフト操作レ
バー98をフォワードポジション或いはリバースポジシ
ョンに操作してもプロペラ20が正転或いは逆転しない
可能性がある。
【0035】このような不具合を回避するためには、両
セクタギヤ83,84を正しい位相で噛合させる必要が
ある。即ち、図9(A)に示すように、シフト出力軸7
6及びシフトロッド22を結ぶ直線Lの例えば右側の第
1、第2ストッパ21 ,22に、駆動セクタギヤ83の
側縁831 及び従動セクタギヤ84の側縁841 をそれ
ぞれ当接させる。このとき、駆動セクタギヤ83の山部
と従動セクタギヤ84の山部とが当接して両セクタギヤ
83,84は噛合しない。
【0036】この状態から、図9(B)に示すように、
駆動セクタギヤ83を矢印a方向に僅かに回動させて第
1ストッパ21 から離間させることにより、両セクタギ
ヤ83,84を相互に噛合させる。このようにストッパ
1 ,22 をガイドとして利用することにより、両セク
タギヤ83,84を正しい位相で噛合させてシフトギヤ
機構19を確実に作動させることが可能となる。
【0037】また、仮に駆動セクタギヤ83及び従動セ
クタギヤ84が不正な位相で噛合した場合であっても、
シフトギヤ機構19に連なる従動セクタギヤ84の左右
回動端が一対のストッパ22 ,22 によって規制されて
いるため、オーバーストロークによるシフトギヤ機構1
9の損傷を未然に防止することができる。
【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0039】例えば、実施例では駆動セクタギヤ83と
従動セクタギヤ84とを噛合させるときに、一旦第1ス
トッパ21 に当接させた駆動セクタギヤ83を該第1ス
トッパ21 から僅かに離間させて従動セクタギヤ84に
噛合させているが、第1、第2ストッパ21 ,22 の位
置を適当に設定すれば、駆動セクタギヤ83及び従動セ
クタギヤ84をそれぞれ第1、第2ストッパ21 ,22
に当接させた状態で噛合させることも可能である。ま
た、実施例ではシフト出力軸76及びシフトロッド22
を結ぶ直線Lの両側にそれぞれ第1,第2ストッパ
1 ,22 を設けているが、前記直線Lの片側にのみ第
1,第2ストッパ21 ,22 を設けることも可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、シフト出力軸及びシフトロッドを結ぶ直線
の少なくとも一側に駆動セクタギヤ及び従動セクタギヤ
の回動端を規制するストッパを設けたことにより、この
ストッパをガイドとして駆動セクタギヤ及び従動セクタ
ギヤを正しい位相で噛合させ、シフトギヤ機構を確実に
作動させることができる。
【0041】また請求項2に記載された発明によれば、
前記直線の両側に従動セクタギヤの左右回動端を規制す
る一対のストッパを設けたことにより、万一両動セクタ
ギヤが不正に噛合した場合でも、シフトギヤ機構のオー
バーストロークを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の全体側面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】エンジンの左側面図
【図4】図3の4方向拡大矢視図
【図5】図2の要部拡大図
【図6】図5の6−6線矢視図
【図7】図1の要部拡大断面図
【図8】図7の8−8線拡大断面図
【図9】作用の説明図
【符号の説明】
E エンジン L 直線 21 第1ストッパ(ストッパ) 22 第2ストッパ(ストッパ) 19 シフトギヤ機構 20 プロペラ 22 シフトロッド 76 シフト出力軸 83 駆動セクタギヤ 84 従動セクタギヤ 98 シフト操作レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)の駆動力をプロペラ(2
    0)に伝達する動力伝達系に介装されてプロペラ(2
    0)の正逆転及び回転停止を制御するシフトギヤ機構
    (19)と、 シフトギヤ機構(19)に接続されて該シフトギヤ機構
    (19)の作動を制御する回動自在なシフトロッド(2
    2)と、 シフト操作レバー(98)に接続されて回動するシフト
    出力軸(76)と、 シフト出力軸(76)に固定された駆動セクタギヤ(8
    3)と、 シフトロッド(22)に固定されて前記駆動セクタギヤ
    (83)に噛合する従動セクタギヤ(84)と、を備え
    てなり、シフト操作レバー(98)の操作をシフト出力
    軸(76)、駆動セクタギヤ(83)、従動セクタギヤ
    (84)及びシフトロッド(22)を介してシフトギヤ
    機構(19)に伝達する船外機のシフト装置であって、 シフト出力軸(76)及びシフトロッド(22)を結ぶ
    直線(L)の少なくとも一側に、駆動セクタギヤ(8
    3)及び従動セクタギヤ(84)の回動端を規制して両
    セクタギヤ(83,84)を噛合させる際のガイドとな
    るストッパ(21,22 )を設けたことを特徴とする船
    外機のシフト装置。
  2. 【請求項2】 前記直線(L)の両側に従動セクタギヤ
    (84)の左右回動端を規制する一対のストッパ
    (22 )を設けたことを特徴とする、請求項1記載の船
    外機のシフト装置。
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