JPH08310003A - インク供給容器 - Google Patents

インク供給容器

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JPH08310003A
JPH08310003A JP7121502A JP12150295A JPH08310003A JP H08310003 A JPH08310003 A JP H08310003A JP 7121502 A JP7121502 A JP 7121502A JP 12150295 A JP12150295 A JP 12150295A JP H08310003 A JPH08310003 A JP H08310003A
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    • B41J2/17503Ink cartridges
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    • B41J2/17556Means for regulating the pressure in the cartridge

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質吸収体やばね等の部品を用いることな
く、しかも適切に負圧の発生およびその維持が可能であ
って、環境に対して適応できる廉価なインク供給容器を
提供する。 【構成】 記録ヘッド部(2)へのインク供給路(2
3)と、筐体底部に配設され、大気と導通し、インクの
供給に応じて負圧の調整が可能な容量可変の負圧調整室
(5)と、負圧調整室外の底部近傍に配設され、大気を
筐体内に導入可能な大気連通孔(25)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク供給容器に関
し、詳しくは、インクジェット記録装置の記録ヘッドに
供給するインクを適切な負圧に保つインク容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、記録装置(プリンタ)の分野にお
いてはインクジェット記録方式が主流となりつつある。
インクジェット記録方式は、記録のための機構が小型で
低コスト化が可能であり、カラー化も容易であることか
らプリンタ以外にも複写機やファクシミリなどにも利用
されている。
【0003】プリンタをカラー化するためには少なくと
もイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色用の記
録ヘッドを用意しなくてはならない。また、キャリッジ
を往復させて記録を行うシリアル型のプリンタにおいて
は記録ヘッドを搭載するキャリッジを小さく軽くするこ
とが求められている。従来、インクジェットプリンタの
インク容器はキャリッジとは別にプリンタの機内下部に
設置され、チューブなどの供給路を介してキャリッジ上
の記録ヘッドにインクを供給していた。この方式ではキ
ャリッジ上に記録ヘッドとわずかな部品が搭載されるだ
けなのでキャリッジを小型で軽量化することができてい
た。ところが、この方式ではインク供給路であるチュー
ブなどをキャリッジ移動のために長く引き回すので、そ
の長い経路中に気泡が入り込みやすく、記録に支障を引
き起こす虞があり、しばしばインクを記録ヘッド側から
ポンプで吸引し気泡を除去する必要があった。このとき
吸引しなければならないインクの量は供給経路全体の容
積以上でなくてはならず、かなり多いインク量がそのた
めに無駄に消費されてしまう。
【0004】そこで最近では、インク容器を記録ヘッド
と共にキャリッジ上に搭載し、インク容器から記録ヘッ
ドまでの供給路を短くしたものが増えてきている。この
タイプのものはインクが無駄に消費されないばかりでな
く、インク容器の交換が容易で、かつ、インク容器自体
を視認しやすいなどの特徴がある。
【0005】このようにキャリッジ上にインク容器を搭
載する場合、インク容器には、適正な負圧を発生・維持
する機能が要求される。このことは、記録ヘッドの吐出
口に導かれるインクの圧力が大気圧よりも高い(正圧)
状態ではインク吐出口からインク洩れを起こしてしまう
ので、大気圧よりも若干低い(負圧)状態に保つ必要が
あることによる。そこで、プリンタ機内にインク容器を
設ける従来のタイプの場合には、少なくともインク吐出
口よりも下部にインク容器を置くことにより、水頭差で
適正な負圧を得ていたが、キャリッジ上に搭載するタイ
プでは、通常インク吐出口よりも低い位置にインク容器
を設けることは設計上不可能なことが多い。従って、イ
ンクの重力以外の手段によって負圧を発生しなくてはな
らない。
【0006】このような負圧を発生する手段として、例
えば図5に示すように、容器20内に多孔質の吸収体2
4を装填し、これにインクを含浸させるようにしたもの
が実用化されている。これは多孔質吸収体24の毛管力
によって負圧を発生させるものである。ところが、この
方式のインク容器では、ある程度以上インクを入れすぎ
ると全く毛管力が働かなくなるため、あまりたくさんの
インクを入れることができない。また、インクの使用に
際して含浸されたインクをすべて使い切ることができな
いという問題がある。つまり、使用可能なインク量に対
してインク容器20の大きさが大きく必要となり容積効
率が悪い。また、多孔質吸収体21に、顔料を分散させ
たインクなどを収容すると吸着作用によりインクが変質
してしまうという問題もある。なお、図5において、2
2は記録ヘッド部、23は記録ヘッド部22へのインク
供給路、21はインク吐出口、25は大気連通孔であ
る。
【0007】そこで、吸収体を使用せずにインクを袋に
収容し、その袋をばねによって袋が膨らむ方向に付勢す
ることにより負圧を発生させる形態のものが開発されて
いる。図6にこのタイプのインク容器を示す。このタイ
プのインク容器30では、インクを使用するに従い袋3
1内に保持されるばね32が変形し、その変形に従って
負圧が徐々に大きくなるようにしたものである。しか
し、かかるインク容器30では、袋31の中のインクを
完全に使い切ることができずに、容積効率があまり改善
されない。さらに、ばね32自体の製造コストが高くつ
き、また、組み立てにもコストがかかるため、インク容
器自体のコストが高くなるという問題がある。
【0008】さらにまた、図7に示す形態のインク容器
も実用化されている。これは、インク容器40の一部に
袋状の可動壁41を設け、この可動壁41に沿って取り
付けられたばね42のばね力で可動壁41を、インク消
費に従い容器40の内容積を補填する方向に付勢してい
る。すなわち、容器40の底部には空気を取り込むため
の大気連通孔25が設けられていて、記録ヘッド部22
にインク43を供給するに従いインク容器40の内圧が
低下していくが、このとき大気連通孔25には毛管力の
作用でインクが保持されることですぐには容器40内に
空気が導入されず、まず可動壁41が容積を補填する方
向に変形する。そして大気連通孔25における内外圧力
差が大気連通孔25の毛管力よりも大きくなると、
(B)に示すように大気連通孔25から空気がインク容
器40内に気泡として導入され、インク容器40内の負
圧がわずかづつ緩和される。しかして、このような動作
の繰り返しによりインク容器40内をほぼ一定の負圧に
保つことができる。
【0009】なお、このインク容器40は、その使用途
中で温度の高い場所や、気圧の低い場所に放置された場
合、インク容器40内に閉じ込められた空気が膨張する
が、可動壁40とこれに取り付けられているばね42の
作用力とによりインク容器40内が大気圧よりも高い状
態になるのを防いでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すインク容器は、前述の温度差や圧力差に対処する機
能を有するものの、かかる機能を実用的に十分に維持す
るためには、前記袋状可動壁41をかなり大きくとらな
ければならない。そのためにばね42自体もかなり大き
くなり、組み立ても複雑であって価格の上昇を招く。
【0011】本発明の目的は、上述したような従来のイ
ンク容器の問題点に鑑み、多孔質吸収体やばね等を用い
ることなく、より廉価で適切に負圧の発生および維持が
可能であり、かつ環境に対して適応できるインク供給容
器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、記録ヘッド部に供給するインクを収容
し、該インクを筐体内で負圧に保つインク供給容器にお
いて、前記記録ヘッド部へのインク供給口と、前記筐体
の底部に配設され、大気に連通し前記インクの供給に応
じて前記負圧の調整が可能な容量可変の負圧調整室と、
該負圧調整室外の前記底部近傍に配設され、前記大気を
前記筐体内に導入可能な大気連通孔とを具備することを
特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、記録ヘッド部にインク供給が
行われ、記録信号に応じてインクが吐出されると、筐体
内の負圧が低下するが、この負圧低下を補償するように
負圧調整室では内部の空気容量が増大する。なお、この
ような容量変化は空気導入口からの大気の導入によって
行われる。
【0014】また、使用途中でインク供給容器が減圧下
や温度上昇下に置かれたときには、筐体内に閉じ込めら
れている空気が膨張し負圧調整室ではその空気容量が低
下することによって内圧が上昇することを防ぎ、記録ヘ
ッド部に導かれるインクの負圧状態を維持する。
【0015】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明にかかるインク
供給容器の構成例を示す。なお、以下ではいずれもイン
ク吐出機能を具えた記録ヘッド部2と記録ヘッド部2に
供給するインク3を収容するインク供給容器(以下では
インクタンク部と呼ぶ)1とが一体型のインクジェット
ヘッドカートリッジ(IJC)への適用例について述べ
ることとする。
【0017】ここで、4はインクタンク部1の上方に閉
じ込められている空気層ないし負圧層、5は本発明にか
かり、インク3に負圧を維持させるために設けられてい
る空間(以下では負圧調整室と呼ぶ)、6は負圧調整室
5の天井を形成し、後述するようにしてインク3の負圧
調整にかかわる受圧板、7は受圧板6を変位自在に支持
すると共に負圧調整室5を気液密に保つダイヤフラム式
の伸縮壁、8は負圧調整室5を大気に連通させる空気導
入口である。
【0018】本実施例においては、インクタンク部1内
の高さを50mmとし、記録ヘッド部2のインク吐出口
21がインクタンク部1の底面から10mm低い位置と
なるようにした。また、受圧板6のインク3と接する受
圧面積を約4平方cmとした。記録ヘッド部2において
正常にインク吐出機能が保たれるようにするには、イン
ク吐出口21でのインク圧力を、大気圧に対して約−3
0〜−150mm水頭程度低いレベルの負圧に持たせる
ことが望ましい。また、これよりも圧力が低すぎると、
一度吐出した後のインクの液路へのリフィルが遅くなり
吐出可能な周波数が下がったり、さらには全く吐出でき
なくなってしまう。
【0019】これらの条件から、インク供給容器(イン
クタンク部)1の設計上、記録ヘッド部2の吐出口21
でのインクの負圧を使い始めから使い終わりまで通じ
て、常に−50〜−100mm水頭の間に保たれるよう
にするために、伸縮壁7の変形時の抵抗は十分無視し得
るものとして、受圧板6の重量を約32g、大気連通孔
25の寸法を毛管力が−100mm水頭で外気が導入さ
れる径に設定した。その結果、使い始めの記録ヘッド部
2における吐出口21での負圧をほぼ70mm水頭に保
つことができ、インクの消費に従い、徐々に負圧レベル
が低減するが伸縮壁7がインク水頭の減少により伸び切
った状態では吐出口21における負圧が−50mm水頭
となった。そして、さらにインク3を使い続けていくと
吐出口21における負圧が再び強くなり、−90mm水
頭に達したところで大気連通孔25からの空気の導入が
始まりこのあとインク3を使い切るまで、ほぼ−90m
m水頭前後の負圧をそのまま維持することができた。
【0020】次に、このインクタンク部1を環境温度1
5℃の元でタンク部1内の空気層4がタンクの高さの約
半分となるところまで記録動作によりインクを消費させ
てから停止させ、周囲温度を45℃に上昇させた。この
場合空気層4は圧力が一定ならばその体積は約10%膨
張する筈で、実際には受圧板6が約5mm下がり、吐出
口21での負圧レベルはほぼ変わらないままであった。
【0021】このようなインクタンク部1のインク消費
途中の動作状態を図2を用いて説明する。
【0022】動作の初期状態ではインクタンク部1は図
2の(A)に示すように、伸縮壁7が最も収縮した状態
にあり、受圧板6は最も低い位置にあって、インクタン
ク部1内にはインク3が一杯に満たされた状態にある。
この状態から記録ヘッド部2により記録を実施し、ある
いは記録可能状態とする回復動作のために吐出口21か
らインク3の吸引が行われると、図2の(B)に示すよ
うに、伸縮壁7が伸張し、受圧板6がインク3の使用に
従い上方に持ち上がっていく。そしてさらにインク3が
消費され続けると、図2の(C)に示すように、伸縮壁
7が最伸の状態にまで伸張し、受圧板6が(B)よりも
さらに高い位置にまで持ち上がる。ここでさらにインク
3の消費が続けられるとインクタンク部1内の圧力が大
気連通孔25の毛管力を上回り、大気連通孔25から空
気が(C)に示すように気泡4Aとなってインクタンク
部1内に導入される。なおこのような状態は、インクタ
ンク部1内のインク3がすべて消費されるまで継続され
るもので、かくして大気連通孔25の毛管力によってイ
ンクタンク部1内の圧力を所定範囲内の負圧に保持させ
ることができる。
【0023】また、インクタンク部1からのインク供給
を途中で停止し、この状態でカートリッジ(IJC)全
体を高温下に曝したり、低圧状態に曝すと、インクタン
ク部1内に閉じ込められている空気層4が膨張しようと
する。このとき、図2の(D)に示すようにインク3の
水位は下がるが、その空気層4の膨張分だけ伸縮壁7お
よび受圧板6が下降することによってインク3が大気連
通孔25から外部に漏れるのを防いでいる。なお、伸縮
壁7の伸縮によって変化する負圧調整室5の容積は、イ
ンクタンク部1の設計上曝される可能性のある温度や圧
力変動の幅を考慮して決定すればよい。
【0024】(実施例2)他の実施例を図3に示す。実
施例2では前述の実施例1とは異なりインクタンク部1
内に空気室(バッファ室)15を設け大気連通孔25を
バッファ室15に開口させるようにした。なおバッファ
室15には、さらにその壁に空気導入口16が設けられ
ている。
【0025】また、伸縮壁7および受圧板6によって形
成される負圧調整室5の大きさは実施例1よりも小さ
く、インクタンク部1全体の寸法としては実施例1と同
じであるが、受圧板6の面積が約1.5平行cmと小さ
い点が異なる。この実施例2のインクタンク部1では受
圧板6の重さが12gで、これにより必要な負圧を発生
することができる。すなわち実施例2によれば、受圧板
6を小さくでき、インクタンク部1全体の重量を軽くす
ることが可能となる。
【0026】図4を用いて実施例2による動作を説明す
る。
【0027】インクタンク部1の初期状態は図4の
(A)に示すように、伸縮壁7が最も収縮した状態にあ
り、受圧板6は最も低い位置にある。かくしてインクタ
ンク部1の内部はインク3で一杯に満たされており、バ
ッファ室15には空気が保持されている。この状態から
記録ヘッド部2により記録が行われ、あるいは記録可能
状態とする回復動作として吐出口21からインク3の吸
引が行われると、図4の(B)に示すように、伸縮壁7
が伸張し、受圧板6がインク3の使用に従い上方に持ち
上がっていく。さらにインク3の消費が続けられると、
図2の(C)に示すように、伸縮壁7が一杯に伸張し、
受圧板6は最も高い位置にまで持ち上がる。そしてさら
にインク3の消費が続けられると、インクタンク部1内
の負圧が大気連通孔25の毛管力を上回り、大気連通孔
から空気が(C)に示すように気泡4Aとなってインク
タンク部1内に導入される。なおこの状態で、インクタ
ンク部1内のインク3がすべて消費されるまで、この大
気連通孔25の毛管力によってインクタンク部1内の圧
力を所定範囲内の負圧に保持させることができる。
【0028】また、インクタンク部1からのインク供給
を途中で停止し、この状態でカートリッジ(IJC)全
体を高温下に曝したり、低圧状態に曝すと、インクタン
ク部1内に閉じ込められている空気層4が膨張しようと
する。このとき、図4の(D)に示すようにインク3の
水位は下がるが、その空気層4の膨張分だけ伸縮壁7お
よび受圧板6が下降することによってインク3がバッフ
ァ室15、バッファ室15からさらに大気連通孔25を
介して外部に漏れるのを防いでいる。
【0029】また、実施例1の構成とは異なり、負圧調
整室5の容積が小さいため、温度や気圧の変動が大きい
ときは、伸縮壁7のみでは空気の膨張を吸収することが
できず、(D)に示すようにインク3が大気連通孔25
を通ってバッファ室15にあふれ出す。しかしこのバッ
ファ室15にあふれ出したインクは、再び記録ヘッド部
2へのインク供給が開始されると逸早く消費されるた
め、すぐに正常な動作状態、すなわち図4の(C)の状
態に復帰する。
【0030】なお、バッファ室15の容積は、伸縮壁7
の伸縮によって得られる負圧調整室5の容積とあわせ
て、インクタンク部1の設計上曝される可能性のある温
度や圧力変動の幅を考慮して決定すればよい。
【0031】以上に述べた実施例は本発明の態様の一例
を示したものであり、本発明の態様は上記の各実施例に
限定されるものではない。
【0032】また、以上の実施例では、インクタンク部
を記録ヘッド部と一体にインクジェットカートリッジ
(IJC)として形成した例を示したが、インクタンク
部1を記録ヘッド部から分離可能に構成されるものにも
適用される。なお、この場合は、結合部分に公知の接続
手段が設けられることになるが、かかる手段の有無は本
発明の構成に係わるものではない。
【0033】また、上記実施例においては伸縮壁をフィ
ルム状のダイヤフラム式に構成したが、気液密に保た
れ、ほとんど抵抗なく自在に伸縮可能な部材であれば上
述の例に限られるものでないことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、記録ヘッド部へのインク供給口と、前記筐体の底部
に配設され、大気に連通し前記インクの供給に応じて前
記負圧の調整が可能な容量可変の負圧調整室と、該負圧
調整室外に配設され、前記大気を前記筐体内に導入可能
な大気連通孔とを具備するので、高価な部品によらず、
しかも常に安定かつ十分な供給能力を有するインク供給
容器を廉価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインク供給容器の構成例を示す
断面図である。
【図2】本発明にかかるインク供給容器の動作を(A)
〜(D)の4段階で示す説明図である。
【図3】本発明にかかるインク供給容器の他の実施例の
構成を示す断面図である。
【図4】図3に示す実施例による動作を(A)〜(D)
の4段階で示す説明図である。
【図5】従来のインク供給容器の一例を示す断面図であ
る。
【図6】従来のインク供給容器の他の例を示す断面図で
ある。
【図7】従来のインク供給容器のさらに他の例の構成を
(A),(B)の動作段階で示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクタンク部(インク供給容器) 2 記録ヘッド部 3 インク 4 空気層 5 空間(負圧調整室) 6 受圧板 7 伸縮壁 15 バッファ室 16 空気導入口 21 インク吐出口 23 インク供給路 25 大気連通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッド部に供給するインクを収容
    し、該インクを筐体内で負圧に保つインク供給容器にお
    いて、 前記記録ヘッド部へのインク供給口と、 前記筐体の底部に配設され、大気に連通し前記インクの
    供給に応じて前記負圧の調整が可能な容量可変の負圧調
    整室と、 該負圧調整室外に配設され、前記大気を前記筐体内に導
    入可能な大気連通孔とを具備することを特徴とするイン
    ク供給容器。
  2. 【請求項2】 前記負圧調整室は、前記筐体内のインク
    の水頭を受圧すると共に自重により負圧を発生する受圧
    板と、該受圧板の周囲部を支持し前記負圧および前記水
    頭に応じて伸縮自在な伸縮壁と、により前記筐体内に収
    容されるインクとの間を液密に保つことを特徴とする請
    求項1に記載のインク供給容器。
  3. 【請求項3】 インクを収容する室との間を画成する空
    気室を有し、該空気室に前記大気連通孔と前記インクを
    収容する室に大気を導入する空気導入口とが開口するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のインク供給容
    器。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッド部は前記筐体と一体また
    は前記筐体に対し着脱自在であることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかの項に記載のインク供給容器。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッド部は、インクを吐出して
    記録を行う機能を具えたインクジェット記録式であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの項に記載
    のインク供給容器。
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