JPH04296566A - インク送出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願の発明はインクジェットペン
からのインク送出用システムに関するものである。

【０００２】

【従来技術および発明が解決しようとする課題】インク
ジェット印字は、一般にインクジェットペン貯蔵容器か
ら印字面へのインク滴下の制御された送出を伴う。ドロ
ップ・オン・デマンド・プリンティングとして知られる
インクジェット印字の１つのタイプは、プリントヘッド
およびインク貯蔵容器を備えたペンを使用している。プ
リントヘッドはインク貯蔵容器からインクの液滴を射出
するための制御信号にすぐ反応する。

【０００３】ドロップ・オン・デマンドタイプのプリン
トヘッドは、液体射出用の２つの機構、すなわち、熱バ
ブルまたは圧電圧力波のうちの１つを一般的に使用する
。熱バブルタイプのプリントヘッドは、インクの小部分
の突然の気化を引き起こすよう加熱される薄膜の抵抗器
を含む。インク蒸気の迅速な広がりにより、少量のイン
クがプリントヘッドオリフィスを通って強制的に吐出さ
れる。

【０００４】圧電圧力波タイプのプリントヘッドは圧電
素子を使用している。圧電素子はプリントヘッド内でイ
ンクの量を急に圧縮するための制御信号に即座に反応し
、オリフィスを通してインクの液滴を強制的に出す圧力
波を作り出す。

【０００５】従来のドロップ・オン・デマンド型プリン
トヘッドは、ペン保管容器からインクの液滴を射出また
は「くみ出す」ために効果的ではあるが、それらにはプ
リントヘッドが休止状態の場合にインクがプリントヘッ
ドを通って入り込むことを防ぐための任意の機構が含ま
れていない。従って、プリントヘッドが休止状態の時に
はいつでもペンからのインク漏れが防げるよう、プリン
トヘッドにおいて僅かな背圧を提出する方法で、ドロッ
プ・オン・デマンドの技術はインク貯蔵容器内の流体を
保管すべきである。本文書内で使用されるように、「背
圧」とう用語はプリントヘッドを通るインクの流れを食
い止めるペン保管容器内の部分的な真空を意味する。背
圧の増加が部分的真空の増加を表わすよう、正の意味で
考えられる。従って、背圧は水柱高さ（センチメートル
（ｃｍ））のような正の項で測定される。

【０００６】プリントヘッドでの背圧は常に、プリント
ヘッドを通ってインクが漏れないよう十分に協力でなけ
ればならない。しかしながら、プリントヘッドが背圧に
打ち勝てずにインクの液滴を射出することができないほ
ど、背圧を強くすべきではない。さらに、インクジェッ
トペンは背圧の変動を引き起こす環境的変化に係わらず
動作するよう設計されるべきである。

【０００７】貯蔵容器背圧に影響を及ぼす厳しい環境的
変化は、インクジェットペンの空気移動中に発生する。 この例において、航空機が高度を上げ減圧される場合、
周囲の空気圧は減少する。周囲空気圧が減少する場合、
プリントヘッドによるインク漏れを避けるため、対応し
てより大量の背圧が必要とされる。従って、周囲圧力低
下の間中、ペン内の背圧を調整すべきである。

【０００８】インクジェットペン貯蔵容器内の背圧はま
た、「動作効果（ｏｐｅｒａｔｉｏｎａｌ　　ｅｆｆｅ
ｃｔｓ）」と言われるものに影響される。プリントヘッ
ドが起動され、インクの液滴を射出する場合、１つの明
らかな動作効果が発生する。貯蔵容器からのインクの結
果的な減少は、貯蔵容器の背圧を増加させる（より負に
する）。この背圧増加に関する調整無しには、インクジ
ェットペンは結局故障するであろう。なぜならば、プリ
ントヘッドは増加された背圧を克服することができず、
インクの液滴を射出できないからである。貯蔵容器内の
すべての使用可能なインクが射出される前に故障が発生
する場合はいつでも、そのような故障によりインクが浪
費される。

【０００９】環境的変化および動作効果に応じてインク
ジェット貯蔵容器の背圧を調整するための過去の努力に
は、アキュムレータとして集合的に参照される機構があ
った。アキュムレータに関する例は、「インクジェット
プリントカートリッジの環境範囲を拡張するための主法
および機器」と題された米国特許出願番号０７／２８９
，８７６号に記載される。

【００１０】一般的に、以前のアキュムレータはインク
ジェットペン貯蔵容器と液的につながっているアキュム
レータを形成する可動カップのような機構から構成され
る。貯蔵容器内の背圧のレベルにおける変化に応じて、
アキュムレータは最小容積および最大容積間で変動する
よう設計される。アキュムレータの変動は貯蔵容器の全
体容積を変え、プリントヘッドが連続してインクの液滴
を射出可能にする一方、インク漏れを防ぐために適する
動作範囲内に背圧が留まるよう、背圧レベル変化を調整
する。

【００１１】例えば、周囲空気圧低下の結果として周囲
圧力およびペン内の背圧との間の差が減少する場合、ア
キュムレータが動き、貯蔵容器の容積が増加し、それに
よりインク漏れを防止するレベル（上記で述べられる動
作範囲内）へ背圧が増加する。言い換えれば、アキュム
レータ移動に起因する容積の増加により、周囲空気圧お
よび背圧との間の差異の減少が避けられる。そうでなけ
れば、周囲空気圧が減少する時に貯蔵容器が固定された
容積へ規制される場合、発生するであろうと考えられる
周囲空気圧および背圧との間の差異における減少が発生
する。

【００１２】環境的変化または動作効果（例えば、ペン
の動作中に発生しているインクの減少）が背圧の増加を
引き起こす場合はいつでも、アキュムレータはまた移動
して、貯蔵容器の容積を減らす。アキュムレータ移動に
起因する容積の減少により、動作範囲以内のレベルへ背
圧が減じられ、その結果プリントヘッドはインクの射出
を継続することができる。

【００１３】過去のアキュムレータはバブル発生器とし
て知られる装置と共に使用された。一旦アキュムレータ
が最小容積位置へ移動した場合（すなわち、一旦アキュ
ムレータが貯蔵容器内の背圧をさらに減少させることが
不可能となった場合）、バブル発生器により空気バブル
はインク貯蔵容器に入ることができ、プリントヘッドが
貯蔵容器からのインクの射出を継続する場合、背圧は連
続して上昇する。バブル発生器により送出される空気バ
ブルの効果は、貯蔵容器の背圧がプリントヘッドの故障
を引き起こすであろうレベルへ増加するのを防ぐことで
ある。

【００１４】アキュムレータは通常、貯蔵容器の容積を
増加させる位置ヘ向けてアキュムレータを連続的に刺激
する内部または外部弾性機構を備えている。弾性機構の
効果は、アキュムレータが移動して貯蔵容器の容積を増
加または減少させる場合でさえ、（インク漏れを防ぐた
め）貯蔵容器内で十分な最小背圧を保持することである
。

【００１５】前のアキュムレータは、ペン本体内にある
機構を支援するために取り付けられた分離可能な構成部
品として構築された。最大の容積効率を持つペンを提供
するため、アキュムレータおよび関連支援機構が可能な
限り小さな貯蔵容器体積に置き変わるよう、アキュムレ
ータの使用容積（すなわち、アキュムレータにより提供
される最大貯蔵容器容積の増加または減少）が大きさに
おいて制限された。従って、以前のペンの環境的動作範
囲は、アキュムレータの使用容積の大きさにより制限さ
れた。その範囲はペンが漏れなしに持続可能な最大周囲
圧力低下として定量化可能である。

【００１６】直前に記述された使用容積の大きさ限界を
克服するための１つの先行手法により、インクジェット
ペン内に溜めます（ｃａｔｃｈ　　ｂａｓｉｎ）が含ま
れる。アキュムレータがその最大容積位置内へ移動後に
周囲圧力が下がり続ける場合、溜めますは、貯蔵容器か
ら強制的に出されるオーバーフロー・オリフィス・イン
クを受け取るための大きさを有する。貯蔵容器内で低レ
ベルの正の圧力が発生するよう、周囲圧力での連続滴下
により、周囲圧力と貯蔵容器内の背圧との差異が最終的
に取り除かれる。低レベルの正の圧力は、オーバフロオ
リフィスを通して、インクを溜めます内へ強制的に出力
する。オーバフロオリフィスおよび溜めますは、貯蔵容
器内の正の圧力が、休止状態のプリントヘッドからイン
クを強制的に出力すると考えられるレベルへ上昇するの
を防ぐために意図されている。

【００１７】溜めますの使用は望ましくない。なぜなら
ば、そのようなますはインクジェットペンアセンブル内
でスペースを必要とし、もしそうでなければ、そのスペ
ースはインク貯蔵容器のスペースとして使用することが
できるからである。さらに、インクがオーバフロオリフ
ィスを通して強制的に出力されるが、プリントヘッドを
通しては出力されないように、ペンを設計することは難
しい。

【００１８】

【課題を解決するための手段】この発明は、貯蔵容器内
のインクの十分に完全な送出を提供しながら、柔軟な浮
き袋装置インク貯蔵容器と貯蔵容器内の背圧を制御する
ためのバブル発生器とを組み合せたインク送出システム
を目指すことである。本願の発明の送出システムは単純
な構造を提供し、多くのスペースを使う支援機構の必要
性を取り除く。さらに、如何なる溜めますも必要でない
ため、ペンの容積効率が増す。

【００１９】本願の発明のシステムは特に、ベースおよ
びベースに取り付けられたハウジングを持つペン本体を
一部として含んでいる。変形可能な浮袋はハウジング内
部に置かれ、ペンベースへ十分に締め付けられた開放端
を持つ。浮袋の内部およびベースの上方表面により、イ
ンク保存のための貯蔵容器容積が決定される。システム
は貯蔵容器容積からインクを射出するためのプリントヘ
ッドを含む。インクを射出する際に貯蔵容器内の背圧が
増加するために、変形可能な浮袋は潰れ、貯蔵容器を減
らす。それにより、ペンの故障を引き起こすのに十分な
レベルへ背圧が到達することが妨げられる。

【００２０】プリントヘッドが連続して動作する場合、
浮袋は完全に潰れた位置へ到達し、その後浮袋はもはや
背圧を制限することができなくなる。この例において、
ペンのベースへ取り付けられたバブル発生器は空気バブ
ルを貯蔵容器内へ送出し、貯蔵容器内の背圧がプリント
ヘッドの故障を引き起こすであろうレベルへ到達するこ
とを防ぐ。

【００２１】潰すことができる貯蔵容器浮袋としてのそ
の機能に加えて、周囲空気圧における低下のような環境
的効果が貯蔵容器背圧の増加を必要とする場合、貯蔵容
器の背圧を調整する目的のために、貯蔵容器容積を増加
させるよう、浮袋をその内部弾性により拡張することが
できる。

【００２２】

【実施例】図１から５を参照する。インクジェットペン
２０は、本願の発明に従って形成されたインク送出シス
テムを含む。ペン２０はペン本体２２を一部として含み
、その中にはインク用の貯蔵容器としての役目を果たす
柔軟な浮袋が取り付けられている。

【００２３】さらに詳細に述べれば、ペン本体２２は、
平面（図３）および側面（図４）においてほぼ長方形で
あり、また正面（図２）においてほぼ四角である５つの
側面を持つハウジング３０を持つ。ハウジング３０は軽
量、プラスチックのような硬い材料で形成され、最上部
壁３２、対向する壁３４、３６、および対向する側壁３
８、４０を含む。

【００２４】ハウジング３０の最下部端４２は（熱溶接
によるような方法で）ペン２０の平らなベース２８へ取
り付けられる。これに関連して、ベース２８は、その周
囲に沿って、ハウジング３０の最下部端４２がそこへ溶
接を行うために丁度よく適合している段部４４を含む（
図２ａ）。

【００２５】段部４４の上で、貯蔵容器浮袋２４の開放
端が適合するキャップ４６を形成するため、ベース２８
はさらに窪みを付けられる。ベース２８は１つ以上（図
２ａに示されているのは３つ）の封止リブ５０を持つよ
う構築されることが好ましい。封止リブ５０はベース２
８からギャップ４６内へ突き出し、ハウジング３０の最
下部内部表面に対して貯蔵容器浮袋２４の開放端４８を
挟む。その結果、リブ５０により、浮袋２４の端４８お
よびペン台２８との間で流体密封が行われる。

【００２６】直前で述べた液体密封を実現するために浮
き袋の端４８をペンベース２８へ取り付けるために種々
の任意の技術が利用可能であることが理解される。

【００２７】ペン本体２２のベース２８へ取り付けられ
る従来の熱バブルタイプ等のプリントヘッド２６から徐
々に放出されるインキを保管する貯蔵容器の容積２５は
、貯蔵容器浮き袋２４およびベース２８によって決定さ
れる。

【００２８】貯蔵容器浮き袋２４は、連続側壁５２およ
び一体形成された半楕円面キャップ５４からなり、平断
面がほぼ長円形をなしている（図３）。浮き袋２４は空
気の透過性に対し十分な耐性を有する材料から形成され
、貯蔵容器容積２５内に保管されるインクの構成要素と
化学的に反応しないことが望ましい。この目的のために
、浮き袋２４はブチル、ニトリル、またはネオプレン・
ゴムから形成されることが望ましい。

【００２９】実施例において、浮き袋壁５２は１０００
から１５００ミクロンの厚さであり、浮き袋は約４０．
０ｃｍ３　のインクを含むようにその大きさを調整され
る。貯蔵容器浮き袋２４は、インクがプリントヘッド２
６から放出されると潰れる。貯蔵容器浮き袋２４の潰れ
が貯蔵容器内のインクのほぼすべてを取り除くために最
も効果的であるように貯蔵容器浮き袋２４が寸法を調整
される。この点で、浮き袋２４のキャップ５４がペンハ
ウジング３０の一番上の壁３２の近くに位置するが、こ
れによって変形されないように、および浮き袋の側壁５
２（図３および４）の長い側が、浮き袋２４が完全に拡
張された位置（図３および４の実線）にある場合は、常
にハウジング３０の側壁３８および４０により内部へわ
ずかに変形するように貯蔵容器２４の寸法が調整される
。インクがプリントヘッド２６から放出される時に貯蔵
容器浮き袋２４内の背圧が増加するために、側面５６の
変形は、浮き袋の長い側面５６が内部へ（図３および４
の破線部分）潰れる原因となる微少の内部方向反力を発
生する。

【００３０】貯蔵容器容積２５は、ベース２８を貫通し
て形成されるインク穴６２を通じて伝達されるインクで
最初満たされる。穴６２は後でプラグ６４により密封さ
れる。

【００３１】図２において良く示されるように、ペン２
０のベース２８は貯蔵容器容積２５と液的につながって
いる溜め５８を含む。溜め５８の底は、プリントヘッド
２６につながる室６０と液的につながっている。プリン
トヘッド２６の操作により、プリントヘッド内に毛細現
象が発生し、インクが室６０内へ引き込まれ、インクを
プリントヘッド内へ供給するために、室６０をインクで
満たす。

【００３２】以前に述べたように、プリントヘッド２６
が停止中にインクがプリントヘッドを通じて漏れること
を防ぐための機構をインクジェットペンは必要とする。 従って、貯蔵容器浮き袋２４がインクで満たされる時に
、背圧が貯蔵容器容積２５内部に確立される。この目的
のために、小量のインクが、満たされたペンから取り除
かれ、例えばプリントヘッドを通じて小量のインクをサ
イフォンで吸い上げて密封される。プリントヘッド２６
が停止しているために、インクを取り除くことにより、
インクが貯蔵容器から漏れることを妨げるために十分な
背圧が貯蔵容器内部に発生する。

【００３３】図６は、貯蔵容器背圧（縦座標）およびペ
ン動作中に削減される貯蔵容器２５内部のインク容積（
横座標）間の関係を示すグラフを示す。グラフの原点は
、貯蔵装置容積２５内の背圧を生成するのに十分な量の
インキを取り除かれた充満した貯蔵容器を示す。グラフ
上のポイントＡは、小量の（例えば、２ｃｃ）インクが
貯蔵容器から取り除かれた後の背圧を示す。述べたよう
に、このインク容積減少の結果形成されるこの最小背圧
（例えば、２．５ｃｍの水柱）は、ベン３０が動作して
いない場合プリントヘッド２６を通じてインクが透過す
ることを防ぐのに十分な大きさである。

【００３４】プリントヘッド２６が貯蔵容器２５からイ
ンクを排出する場合、貯蔵容器内のインク容積の減少が
背圧を増加させる。貯蔵容器浮き袋２４は背圧の増加の
影響で潰れ始める。ハウジング３０は、周囲空気が浮き
袋およびハウジング間で周囲空気が移動し、その結果そ
の間に部分真空状態が浮き袋の潰れを妨げる力が発生し
ないようにするために、１つ以上の穴３３を含む。

【００３５】浮き袋２４の潰れにより貯蔵容器の容積２
５が減少し、その結果背圧がプリントヘッド２６がイン
クを排出することができないようなレベルを超過するよ
うに背圧を調整（すなわち、制限）する。提出される実
施例において、貯蔵容器の容積を元の貯蔵容器の容積の
約５０％へ削減するような量だけ潰れるように浮き袋２
４が構成される。しかしながら、必要ならば以下でより
詳細に記述するように貯蔵容器の容積を増加するために
後で拡張される十分な内部弾性を浮き袋が含む。

【００３６】インクが貯蔵容器容積２５から放出中に浮
き袋２４が潰れる間、貯蔵容器の背圧は非常にゆっくり
と増加する。浮き袋の潰れる領域が、図６のポイントＡ
およびＢ間の容積として表される。一旦浮き袋２４がそ
の最小位置または完全に潰れた位置（図３および４の破
線ラインにより表される）へ移動すると、背圧は約１１
．０ｃｍの水柱の最大レベルへ幾分鋭く増加する。実施
例において、最大背圧レベルＣは、従来のプリントヘッ
ド２６の故障を発生させる可能性のある背圧レベル（例
えば、３０．０ｃｍの水柱）よりも大幅に低い。本願の
発明によると、インク送出システムは、貯蔵容器容積内
の背圧が直前で述べた最大レベルＣへ制限されるように
空気バブルを貯蔵浮き袋２４内へ空気バブルを方向付け
るバブル発生器７０（図２）を備えている。より詳細に
述べると、実施例におけるバブル発生器７０はペン２０
のベース２Ｂを通じて完全に貫通される小さな直径のオ
リフィス７２（分かりやすくするために、図では大きく
拡大されている）から構成される。バブル発生器オリフ
ィス７２の直径は、貯蔵容積２５内のインクの表面張力
が、インクがペン２０からオリフィスを通じて漏れるの
を防ぐために十分大きくなるように、十分小さく設計さ
れる。さらに、オリフィス７２の直径は、貯蔵容器容積
２５内で形成される十分な背圧が無い場合に、周囲の空
気がバブル発生器７０を通じて貯蔵容器２５のインクで
覆われた底部分へ移動しないように、十分小さく設計さ
れる（例えば、２００マイクロ）。この点で、貯蔵容器
の背圧が上記で議論した最大レベルＣへ到達する場合は
常に、空気バブルはバブル発生器７０を通じて貯蔵容器
容積２５内へ直接導かれる。

【００３７】貯蔵容器２５内へ空気バブルを導くことに
より、その中の液体容積が増加し、その結果約１０．０
ｃｍの水柱のレベル（図６のポイントＤ）まで背圧が減
少する。このレベルＤで、バブル発生器７０は空気バブ
ルの導入を停止する。なぜなら、オリフィス７２の毛管
現象が貯蔵容器の（減じられた）背圧を克服し、小量の
貯蔵容器のインクをその中へ引き込み、オリフィスを「
密封」するからである。その後、プリントヘッド２６が
貯蔵容器２５からインクを押し出しし続け、その結果貯
蔵容器の容積の減少により、背圧は再び図６のＣに対応
するレベルへ到達する。このレベルはバブル発生器７０
を通じて空気を引き込むためには十分であり、背圧を図
６のＤに対応したレベルへ再び減じる。この背圧の増加
および減少サイクルは、インクのほぼすべてが貯蔵容器
２５から取り除かれるまで続く。そして、この時点（図
６のＥ）で、周囲の空気が貯蔵容器２５内へ引き込まれ
、背圧が周囲の空気圧（図６のポイントＦ）まで低下す
る。

【００３８】アプリケーションによっては、ある貯蔵容
器のインクがペン内に留まる一方、ペンが反転する場合
は常にバブル発生器のオリフィスを閉じることが望まし
い場合がある。バブル発生器のオリフィスを閉じること
無しにペンをそのように反転することにより、バブル発
生器内のインク／空気インタフェースが取り除かれる場
合があるであろう．その結果、周囲の空気が貯蔵容器内
へ入り、ペン内部の背圧のすべてが取り除かれることに
なる。

【００３９】図５はバブル発生器７０’の他の実施例を
示す。そして、それはペンが反転される場合はいつもバ
ブル発生器のオリフィス７２’を閉じるための機構を含
む。より詳細に述べると、貯蔵容器容積２５に面するベ
ース表面２９近くに位置する直径が減少した部分８２を
有するオリフィス７２’がバブル発生器７０’に含まれ
る。バブル発生器７０’は、ベース２８の底表面３１近
くのオリフィス７２’内へ突き出た間隔をおいて配置さ
れた多数のリブ８６も含む。直径が減少された部分８２
およびリブ８６は、オリフィス７２’の中間部分内にチ
ェックバール８０を含む。ペンが垂直位置（図５）にあ
る場合は、ボール８０がリブ８６上に静止し、背圧が以
前に議論した最大レベルへ到達すると常にバブル発生器
７０’を通じて完全に空気が通過する。ペンが反転され
ると常に、ボール８０が直径が減少した部分８２内の開
口部を閉じるためにボール８０が移動し、空気が貯蔵容
器２５内部へ入ることを防ぐ。

【００４０】以前に述べたように、貯蔵容器背圧におい
て変動を発生させる環境条件に対しインクジエットペン
がさらされる場合がある。例えば、周囲空気圧の減少に
より、周囲圧の低下に対応するために背圧が増加されな
い場合はプリントヘッドの漏れが発生する可能性がある
。本願の発明の貯蔵容器浮き袋２４の内部弾性は、その
ような環境効果に応じて浮き袋を拡張するのに十分であ
る（従って、貯蔵容器の容積および背圧が増加する）。 例えば、図６によると、十分に潰れた位置（図６のポイ
ントＢ）の浮き袋構成は、貯蔵容器の容積を約２０ｃｃ
増加するよう拡張可能である。そのような大きな容積の
拡張は、通常ペンが遭遇する最も厳しい環境効果に対処
するために十分であろう。貯蔵容器の浮き袋により生み
出されるこの大きな貯蔵容器容積の増加はペン内部に溜
めますを組み込む必要なしに背圧を十分に調整すること
が理解できる。端的に説明すると、バブル発生器７０と
組み合わせて使用される場合に柔軟性のある貯蔵容器浮
き袋２４はペンに対して非常に効率的な送出システムを
提供する。

【００４１】提出される実施例を参照して本発明原理を
記述および図解した一方、本発明がその原理から逸脱せ
ずに位置および詳細においてさらに変更可能であること
が明らかである。例えば、ハウジングの構成は、以前に
記述された提出される潰れモードを依然提供する一方、
浮き袋の構成に十分に準拠可能である。さらに、本願の
システムがそれらと置き換え可能であるように、多数の
浮き袋構成（例えば、キャップしたシリンダ構成）が利
用可能であり、または異なるインク送出システムを使用
する既存のペンハウジング構成に対応するように浮き袋
が特別に設計可能である。

【００４２】

【発明の効果】 【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す傾視図である。

【図２】図１の２−２線における側断面図である。

【図２Ａ】図２の一部を拡大して示す側断面図である。

【図３】図１の３−３線における平断面図である。

【図４】図１の４−４線における側断面図である。

【図５】バブル発生器の他の実施例を示す断面図である
。

【図６】貯蔵容器内の背圧と貯蔵容器から吐出されたイ
ンク量との関係を示すグラフ図である。

【符号の説明】

２０：ペン ２２：ペン本体 ２４：貯蔵容器浮袋 ２５：貯蔵容器容積 ２６：プリントヘッド ２８：ベース ３０：ハウジング ３３：穴 ６２：インク穴 ７０：バブル発生器 ７２：オリフィス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ベースと該ベースに取り付けたハウジング
   を備えたペン本体と、一端を開口し、その開口端を上記
   ベースに密着した状態で、上記ハウジング内に配置され
   るインク貯蔵用の変形自在な袋状体と、上記ベースに接
   続され、上記袋状体内のインクを吐出するプリントヘッ
   ドと、上記袋状体内の背圧が上記プリントヘッドからの
   インクの吐出を妨げるレベルに向かって上昇すると、上
   記ベースを介して上記袋状体に空気を導入し袋状体内の
   背圧を下げるバブル発生器と、からなることを特徴とす
   るインク送出装置。
2. 【請求項２】ベースと、上記ベースの一表面に取り付け
   た開口端を有する変形自在な袋状体と、上記ベースに形
   成して、上記袋状体内外を液体的に連通させるオリフィ
   スとからなり、上記袋状体は、側壁部と該側壁部に一体
   成形されたキャップ部とからなり、該側壁部、キャップ
   部および上記ベースの表面とで、上記袋状体内に貯蔵さ
   れるインク容量が決定される、ことを特徴とするインク
   貯蔵ペン。