JPH08309881A - 更生タイヤ判定方法 - Google Patents

更生タイヤ判定方法

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JPH08309881A
JPH08309881A JP7122715A JP12271595A JPH08309881A JP H08309881 A JPH08309881 A JP H08309881A JP 7122715 A JP7122715 A JP 7122715A JP 12271595 A JP12271595 A JP 12271595A JP H08309881 A JPH08309881 A JP H08309881A
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JP
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tire
dimension
buff
displacement
outer diameter
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JP7122715A
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Osamu Saito
斎藤  修
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みタイヤを有効に利用する更生タイヤ
判定方法を提供する。 【構成】 使用済みタイヤ1のトレッド部をバフする前
に非接触式センサー40、50により使用済みタイヤ1
のトレッド溝底5の変位とサイドウォール部7外面の変
位を測定して、トレッド溝底5変位の測定値から最外層
ベルト上面の外径F寸度及びバフ調整面6の外径D寸度
を、サイドウォール部7外面変位の測定値から最大幅W
3 を含む幅寸度を、バフ調整面6の外径D寸度及びサイ
ドウォール部7の幅寸度から断面ペリフェリ寸度を算出
し、さらに、これら算出した最外層ベルト上面の外径F
寸度、最大幅W3 寸度及び断面ペリフェリ寸度と、この
使用済みタイヤ1から得られる台タイヤ9を使用して加
硫成型すべき金型の前記寸度に対応するそれぞれの基準
寸度とを比較することにより、この使用済みタイヤ1が
金型による加硫成型に適しているかどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金型加硫方式により更
生タイヤを製造する分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金型加硫方式により更生タイヤを
製造するには、ベルト層を有する使用済みタイヤの幅方
向断面を示す図2において、まず、使用済みタイヤ20
のビードヒール26、26aの間隔W0 を正規の所定間
隔に保持した上で回転しながらトレッド部21をバフ掛
けして切削除去し、点線で示すバフ調整面22に仕上げ
て台タイヤ23を得る。このとき、例えば3枚のベルト
から構成されているベルト層24の最外層のベルト25
の外周面とバフ調整面22との間隔Sを、すべて前記使
用済みタイヤ20のサイズとは無関係に2.5〜3mm
にし、バフ調整面22の外径D1 の寸度は、前記ベルト
25の上面の外径D0 にSの2倍つまり5〜6mmを加
えてD0+(5〜6)mmとしている。
【0003】そして、実際に使用済みタイヤ20をバフ
掛けする際に前記外径D1 の寸度をどのようにして得て
いるかといえば、バフ掛けすべき使用済みタイヤ20の
サイズに従ってベルト25の上面の外径D0 の寸度を設
計値から得て、この値にすべてサイズとは無関係に間隔
Sの2倍である5〜6mmを加えて外径D1 の寸度とす
るか、又は、使用済みタイヤ20が、ベルト25の上面
外径D0 の寸度を設計値から得られない他社品である場
合には、バフ掛けの途中で使用済みタイヤ20の回転を
一時停止して、バフ掛けしている外周面に小さなすり鉢
状の穴を1〜2箇所前記ベルト25の上面が見える深さ
まで小型グラインダー等で形成し、実際にベルト25の
上面までの深さを確認しながらバフ掛けしてバフ調整面
22を仕上げている。
【0004】次に、バフ調整面22を外周面とする台タ
イヤ23が得られると、台タイヤ23の断面ペリフェリ
を実際にテープメジャー等で測定しその寸度を得る。こ
こで、断面ペリフェリとは、一方のビードヒール26か
ら一方のサイドウォール部28を通って一方のショルダ
ー27を経てバフ調整面22に沿って他方のショルダー
27aを通り他方のサイドウォール部28aから他方の
ビードヒール26aに至るまでの台タイヤ23の幅方向
断面の周囲長さを言い、この周囲長さの寸度を断面ペリ
フェリ寸度と称する。また、台タイヤ23の外周長さを
テープメジャー等で測定しその値を円周率πで除すこと
により台タイヤ23の外径D1 の寸度を算出する。さら
に、台タイヤ23の最大幅W1 を大型のキャリパー等で
測定しその寸度を得る。なお、バフ調整面22はサイド
ウォール部28、28aの最大幅W1 に関与する位置ま
で低くは来ないので、最大幅W1 の寸度は使用済みタイ
ヤ20でもそれから得られる台タイヤ23でも同一であ
る。このようにして、台タイヤ23の前記外径D1
度、最大幅W1 寸度及び断面ペリフェリ寸度が得られる
と、この3つの寸度と、この台タイヤ23に所定の未加
硫ゴムからなりパターン溝が未加工のトレッドを巻き付
けた生タイヤを加硫成型すべきそれ用の金型の対応する
基準寸度とを比較して、金型による加硫成型が可能かど
うかを判定する。ここで、生タイヤとは、台タイヤに未
加硫ゴムのトレッドが貼り付けられた状態を呼称し、こ
れを加硫成型すれば製品タイヤが得られる。このように
従来は、バフ調整面22が完了し実際に台タイヤ23を
得られた後に、前述のように各部を測定して金型による
加硫成型に適しているかどうかを判定していた。そこ
で、従来の技術には次のような問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バフ調整面22が完了
し台タイヤ23を得られた後に、金型による加硫成型に
適していないと判定された場合には、台タイヤ23はも
はや使用不能でスクラップ処理となり、更生タイヤの製
造にとって貴重な使用済みタイヤ20が無駄となる。そ
してこの場合には、台タイヤ23を形成するために要し
た工数がすべて無駄に帰することとなり、多大の損失と
なる。また、前記設計値からベルト25の上面の外径D
0 の寸度を予測しバフ掛けすると、実際の製品タイヤに
はばらつきがあり実際の外径D0 が設計値よりも大きく
出来ている場合があり、バフ調整面22がベルト25ま
で達してしまい使用済みタイヤ20はスクラップ処理と
なることがある。そこで、これを防止するためにバフ掛
けの途中で、使用済みタイヤ20の回転を停止してバフ
掛けしている外周面をすり鉢状に切削して、実際にベル
ト25の上面までの深さを確認しながらバフ掛けすると
長時間を要し生産性を大きく疎外するという課題があ
る。
【0006】ここで、更生タイヤの製法には大きく分け
て前述の金型による加硫成型法と、プレキュア法との2
つの方法があり、プレキュア法では台タイヤの外周に貼
り付けようとする新規トレッドの外周面には既にパター
ン溝が加硫成型され形成されている。そして、プレキュ
ア法は、このパターン溝を有するプレキュアトレッドを
台タイヤの外周に強固に加硫接着するために、台タイヤ
の外周にプレキュアトレッドを巻つけた生タイヤにエン
ベロープと称する柔軟な袋を被せて加硫缶内で加熱する
ことにより加硫する方式であり、金型によりパターン溝
を新たに加硫成型する方法と異なるため、前述のサイド
ウォール部28、28aの形状と台タイヤ23の最大幅
1 及びバフ調整面22の外径D1 の寸度のばらつきに
対する許容度が大きく、これら寸度が不適でプレキュア
法による更生タイヤの製造が出来ないということはほと
んどない。従って、プレキュア法の場合には、使用済み
タイヤ20をバフ掛けしバフ調整面を形成する前にあら
かじめ前述のような寸度を知る必要はない。しかも、プ
レキュア法によりプレキュアトレッドを接着する場合に
は、図3に示すように、使用済みタイヤ20の点線で示
すバフ調整面29は幅方向に略一直線としている。
【0007】そこで、使用済みタイヤ20をバフ掛けし
調整して台タイヤ23を形成する前に、必要寸度を測定
し金型加硫成型法に適するかどうかが判定出来れば、金
型による加硫成型法に不適と判定された場合でも、従来
はスクラップ処理されていた使用済みタイヤ20をプレ
キュア法に転用して幅方向に略一直線のバフ調整面29
を形成した台タイヤ30とすることにより、使用済みタ
イヤ20を有効に利用することが出来るようになる。し
かるに、前述のようにバフ調整面22を形成した後に金
型加硫成型法に使用不可能と判定された場合には、バフ
調整面22はショルダー27、27aまで研削している
のでプレキュア法では削り過ぎとなり、もはやこの台タ
イヤ23はプレキュア法にも転用不能となり、廃棄処分
となる。そこで、この発明の目的は、使用済みタイヤを
バフ調整して台タイヤを形成する前に、必要寸度を測定
し金型加硫成型法に適するかどうかを判定することによ
り、使用済みタイヤを有効に利用する技術を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためには、ベルト層を有する使用済みタイヤのトレッ
ド部をバフして調整した台タイヤのバフ面に未加硫ゴム
のトレッドを貼り付けた後に金型で加硫成型し更生タイ
ヤを製造するにあたり、前記使用済みタイヤのトレッド
部をバフする前にあらかじめ非接触式センサーにより前
記使用済みタイヤのトレッド溝底変位とサイドウォール
部外面の変位を測定して、前記トレッド溝底変位の測定
値から前記トレッド溝底変位の測定値から前記ベルト層
の最外層ベルト上面の外径寸度及びバフ調整面の外径寸
度を、前記サイドウォール部外面変位の測定値から最大
幅を含む幅寸度を、前記バフ調整面の外径寸度及びサイ
ドウォール部の幅寸度から断面ペリフェリ寸度を算出
し、さらに、これら算出した前記最外層ベルト上面の外
径寸度、最大幅寸度及び断面ペリフェリ寸度と、この使
用済みタイヤから得られる台タイヤを使用して加硫成型
すべき金型の前記寸度に対応するそれぞれの基準寸度と
を比較することにより、この使用済みタイヤが金型によ
る加硫成型に適しているかどうかを判定する更生タイヤ
判定方法とすればよい。
【0009】
【作用】次に、この発明の作用について説明する。まず
最初に、ベルト層を有する使用済みタイヤのトレッド溝
底の変位を例えばレーザー等の反射型非接触式センサー
によりタイヤ1回転にわたり測定する。これにより、使
用済みタイヤのトレッド溝底の外径寸度が判明する。こ
こで、トレッド溝底と最外層ベルト上面との間隔である
スキッドベースゲージはタイヤの種類によって決まって
おり、例えばトラック・バス用のタイヤであれば通常5
〜6mmとなっている。そして、前記使用済みタイヤの
トレッド部をバフしトレッド部を切除するバフ調整面の
位置は前記トレッド溝底と前記最外層ベルト上面との中
間位置である。そこで、バフ調整面の外径は最外層ベル
ト上面の外径に5〜6mmを加えたものとなる。即ち、
トレッド溝底の外径寸度が判明すればこの外径寸度から
スキッドベースゲージの2倍を減じて最外層のベルト上
面の外径寸度を算出することが出来るようになる。そし
て、この最外層のベルト上面に5〜6mmの2分の1で
ある2.5〜3mmを加えた位置がこの使用済みタイヤ
にバフ掛けしてバフ調整面とすべき位置であり、最外層
のベルト上面の外径寸度に2.5〜3mmの2倍つまり
5〜6mmを加えればこの使用済みタイヤのバフ調整面
の外径寸度となる。
【0010】さらに、非接触式センサーで、前記使用済
みタイヤの一方のサイドウォール部外面の幅方向変位を
最大幅の箇所を挟んで径方向に少なくとも3か所測定す
ることにより、使用済みタイヤの最大幅寸度及び左右の
サイドウォール部外面の形状寸度を知ることができる。
即ち、タイヤはタイヤの赤道面に対して左右対称にでき
ているので、あえて左右両方のサイドウォール部外面の
形状寸度を測定する必要はない。
【0011】次に、前記使用済みタイヤのバフ調整面の
外径寸度、最大幅寸度及び左右両方のサイドウォール部
外面の形状寸度が得られると、この使用済みタイヤをバ
フ調整したときの台タイヤの主要形状寸度が得られたこ
とになる。そこで、この台タイヤの幅方向断面の外面輪
郭を実寸又は縮尺にて紙面上に近似的に図示する。なお
このとき、左右のビードヒール同志の間隔及びビードヒ
ール部の形状はサイズによって所定間隔が決まってお
り、またビードヒール部の形状も大旨タイヤの種類やサ
イズによって決まっている。そして、紙面上に図示され
た台タイヤの前記外面輪郭の一方のビードヒールから一
方のサイドウォール部を通ってバフ調整面に沿って他方
のサイドウォール部から他方のビードヒールに至る迄の
長さを測定すれば、使用済みタイヤをバフ調整したとき
の台タイヤの断面ペリフェリとほとんど同じ寸度を算出
することが出来るようになる。次に、このようにして得
られた前記最外層ベルト上面外径寸度、最大幅寸度及び
断面ペリフェリ寸度と、この使用済みタイヤから得られ
る台タイヤに所定のトレッドを巻き付けた場合の生タイ
ヤを加硫成型すべきそれ用の金型の前記寸度に対応する
それぞれの基準寸度とを比較して、基準内であれば金型
による加硫成型が可能であり、基準外であれば不適と判
定することが出来るようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る更生タイヤ判定方法の一
実施例について説明する。図1は本発明に係り、使用済
みタイヤのトレッド溝底とサイドウォール部外面の変位
を測定してこれら測定値から最外層ベルト上面外径寸
度、バフ調整面の外径寸度及び最大幅を含む幅寸度を算
出する方法を説明するための概略図である。同図におい
て、符号1はサイズが10.00R20のベルト層を有
する使用済みタイヤで、左右のビードヒール3、3aの
位置を正規の所定間隔W2 に保ちながら正規リム2、2
aにより回転自在に保持されている。符号40は、前記
使用済みタイヤ1のトレッド溝4の溝底5の表面の変位
を測定するための反射型の光学的非接触式センサーで、
使用済みタイヤ1の回転中心線X−Xと平行に移動可能
とされている。そして、このセンサー40は、レーザー
光源と受光セルアレイを備えており、レーザー光源から
トレッド溝底5の表面へレーザー光を照射しその反射光
を受光セルアレイ上に投影してアレイ上の位置を検知し
てセンサー40からトレッド溝底5までの距離Aを測定
するものである。符号35は、リム2aの回転軸に連結
されているロータリーエンコーダーで、リム2aの回転
量、したがって使用済みタイヤ1の回転量を検出するよ
うになっている。
【0013】前記センサー40と前記ロータリーエンコ
ーダー35は信号処理回路41に接続している。この信
号処理回路41はセンサー40からの出力信号を増幅す
る増幅器42、この増幅器42からのアナログ出力信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器43、デジタル
信号を処理する演算器44及び表示器45を備えてお
り、ロータリーエンコーダー35の出力信号は演算器4
4に供給する。使用済みタイヤ1を1回転する間にセン
サー40でトレッド溝底5の表面の変位を数点例えば対
向する4点測定し、その信号を距離Aの情報信号として
増幅器42に送る。この信号をA/D変換器43でデジ
タル処理した後演算器44へ送る。ここで、センサー4
0の前記回転中心線X−Xからの取付距離Bは既知であ
り一定である。従って、演算器44においては、距離B
を2倍しこの値から前記距離Aの2倍を減じてトレッド
溝底5の外径Cを算出し、さらにこの外径Cからこのタ
イヤサイズのスキッドベースゲージである例えば5mm
の2倍を減じて最外層ベルト上面の外径Fの寸度を算出
する。そして、この最外層ベルト上面の外径Fの寸度を
表示器45へ表示する。また、演算器44においては、
前記トレッド溝底5の外径Cからスキッドベースゲージ
である5mmを減じて、バフ調整面6の外径Dを算出す
る。そして、この値であるバフ調整面6の外径Dの寸度
を表示器45へ表示する。このような処理を、前記使用
済みタイヤ1の周方向に数本形成されているトレッド溝
底5の全部または中央部の1本又は2本にわたって実行
する。
【0014】次に、符号50は、使用済みタイヤ1のサ
イドウォール部7の外面の変位を測定するためのセンサ
ー40と同様の非接触式センサーで、使用済みタイヤ1
の赤道面Y−Yと平行に径方向に移動可能とされてお
り、このセンサー50からサイドウォール部7外面まで
の距離を測定するものである。前記センサー50は信号
処理回路51に接続しており、この信号処理回路51は
センサー50からの出力信号を増幅する増幅器52、こ
の増幅器52からの出力信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器53、デジタル信号を処理する演算器54
及び表示器55を備えている。使用済みタイヤ1を回転
しない状態で、センサー50によりサイドウォール部7
の外面上の少なくとも3か所、例えば最大幅W3 の一方
の点であるb点を含むa点、b点、c点の3か所の変位
を測定し、それらの信号をそれぞれセンサー50からa
点までの距離Ea、b点までの距離Eb、c点までの距
離Ecの情報信号として増幅器52へ送る。この信号を
A/D変換器53でデジタル処理した後演算器54へ送
る。ここで、センサー50の前記赤道面Y−Yからの取
付距離Gは既知で一定であり、また、タイヤ形状は赤道
面Y−Yで左右対称となっている。従って、距離Gを2
倍してこの値からそれぞれ前記距離Ea、Eb、Ecの
2倍を減ずればサイドウォール部7の外面上の各a点、
b点、c点の幅寸度となり、最大幅W3 の寸度を含むこ
れら各幅寸度にこれら各点に対応するセンサー50の径
方向の各点の距離Ga、Gb、Gcを対応させることに
より、前記各a点、b点、c点の位置を特定出来、これ
らの値を表示器55へ表示する。なお、本発明は前述し
た一実施例に限定されるものではなく、前記センサー4
0、50は光学式のものに限られず、例えば超音波式の
ものでもよく、非接触で変位を測定出来るものであれ
ば、どのようなセンサーを用いてもよい。また、前記セ
ンサー40、50には触針式の接触型を使用することも
出来る。
【0015】左右のビードヒール3、3a間の間隔W2
は使用済みタイヤ1のサイズにより決まっており、ま
た、ビード部8の外面の形状もサイズによりほとんど同
じである。以上のことから、バフ調整面6の外径Dの寸
度、最大幅W3 を含むサイドウォール部7外面の幅寸
度、ビードヒール3、3aの間隔W2 の寸度、ビード部
8外面の形状寸度が特定出来るようになる。そこで、こ
れら寸度をもとに紙面上に、使用済みタイヤ1のトレッ
ド部をバフしてバフ調整面6を形成した場合の台タイヤ
9の幅方向断面の外面の輪郭を例えば実寸で近似的に描
き、その輪郭上でビードヒール3を起点にビード部8、
サイドウォール部7のa点b点c点、外径Dのバフ調整
面6を通りさらに他方側のサイドウォール部を経由して
ビードヒール3aに至る迄をテープメジャー等で測定し
て、台タイヤ9の断面ペリフェリ寸度を算出できる。な
お、前記各寸度をもとに電気的に画面上に断面ペリフェ
リを近似的に描いて、この画面上の断面ペリフェリをも
とに画像処理して断面ペリフェリ寸度を算出するように
することも出来る。
【0016】次に、このようにして得られた使用済みタ
イヤ1の前記各寸度と、金型の対応する基準寸度とを比
較して金型による加硫成型に適しているか否かを判定す
る方法の一実施例について説明する。生タイヤを加硫成
型するすべての金型には、その金型で加硫成型出来る台
タイヤ部位の寸度に対応して金型の許容値が基準寸度と
して決められており、前記使用済みタイヤ1から得られ
る台タイヤ9を加硫成型すべきサイズ10.00R20
の金型の許容値は下記の通りである。 台タイヤ部位の寸度 金型の許容値 最外層のベルト上面外径F寸度 中心値±αmm −−−−−(1) 最大幅W3 寸度 中心値±βmm −−−−−(2) 断面ペリフェリ寸度 中心値±γmm −−−−−(3)
【0017】そこで、得られた前記3つの各寸度であ
る、最外層のベルト上面外径F寸度、最大幅W3 寸度及
び断面ペリフェリ寸度を、金型のそれぞれの許容値
(1)、(2)、(3)と比較して、前記3つの各寸度
全てが前記それぞれの許容値(1)、(2)、(3)の
範囲以内であれば、この金型による加硫成型に適してお
り可能と判定する。しかしながら、前記3つの各寸度の
どれか一つでもその許容値の範囲を出ていれば、この金
型による加硫成型に不適で不可能と判定する。なお、各
サイズの金型の許容値を電気的に記憶回路に記憶させて
おきこの許容値と、前記信号処理回路で算出された最外
層のベルト上面外径Fの寸度、最大幅W3 の寸度及び電
気的に算出した前記断面ペリフェリ寸度とを、比較判定
回路で処理することにより金型による加硫成型の適否を
電気的に判定するようにすることも出来る。
【0018】以上説明したような一実施例によれば、従
来技術に比較して具体的には次のような効果が得られ
る。 (1)実際に使用済みタイヤをバフ調整する前に、金型
による加硫成型の適否を判定出来、金型による加硫成型
が不適な場合でも使用済みタイヤをプレキュア法に転用
出来るようになった。これにより、従来は使用済みタイ
ヤの約50%がスクラップ処分されていたものがすべて
利用可能となり、使用済みタイヤを最大限有効活用する
ことが出来るようになった。 (2)従来は、使用済みタイヤのトレッド部をバフ調整
する工程のなかで、バフ掛けを途中で中断し作業者が外
周面にすり鉢状の穴を掘り最外層のベルト上面の深さを
確認してからバフ掛けを再開していたので、バフ調整の
作業時間がその分長くかかっていた。 しかしながら、本実施例では、すり鉢状の穴を掘る必要
がなく、バフ調整作業前に作業者の手によらずに最外層
のベルト上面の外径を知ることが出来るので、従来に比
較してタイヤ1本当たり約10分の作業時間が削減され
る。 (3)使用済みタイヤの各部必要寸度を作業者が測定す
る必要がなくなり、従来、使用済みタイヤをバフ調整す
る作業者はバフ機械1台に対して1人必要であったが本
実施例導入後では、バフ機械2台に対して作業者は1人
で可能となった。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、使用済
みタイヤをバフ掛調整し台タイヤを形成する前に、必要
寸度を測定し金型加硫成型法に適するかどうかを判定す
ることにより、使用済みタイヤを有効に利用することが
出来る。また、使用済みタイヤの各部必要寸度を作業者
が測定する必要がなくなり、省人化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を説明するための概略図である。
【図2】従来技術に係り、使用済みタイヤの幅方向断面
を示す図である。
【図3】従来技術に係り、使用済みタイヤの幅方向断面
を示す図である。
【符号の説明】
1:使用済みタイヤ 2、2a:リム 3、3a:ビードヒール 4:トレッド
溝 5:トレッド溝底 6:バフ調整
面 7:サイドウォール部 8:ビード部 9:台タイヤ 20:使用済みタイヤ 21:トレッ
ド部 22:バフ調整面 23:台タイ
ヤ 24:ベルト層 25:最外層
のベルト 26、26a:ビードヒール 27、27
a:ショルダー 28、28a:サイドウォール部 29:バフ調
整面 30:台タイヤ 35:ロータ
リーエンコーダー 40、50:センサー 41、51:信号
処理回路 42、52:増幅器 43、53:A/
D変換器 44、54:演算器 45、55:表示
器 a、b、c:点 A、B、G:距
離 C、D、F:外径 D0 、D1 :外
径 Ea、Eb、Ec:距離 Ga、Gb、Gc:距
離 W0 、W2 :間隔 W1 、W3 :最
大幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト層を有する使用済みタイヤのトレ
    ッド部をバフして調整した台タイヤのバフ面に未加硫ゴ
    ムのトレッドを貼り付けた後に金型で加硫成型し更生タ
    イヤを製造するにあたり、 前記使用済みタイヤのトレッド部をバフする前にあらか
    じめ非接触式センサーにより前記使用済みタイヤのトレ
    ッド溝底の変位とサイドウォール部外面の変位を測定し
    て、前記トレッド溝底変位の測定値から前記ベルト層の
    最外層ベルト上面の外径寸度及びバフ調整面の外径寸度
    を、前記サイドウォール部外面変位の測定値から最大幅
    を含む幅寸度を、前記バフ調整面の外径寸度及びサイド
    ウォール部の幅寸度から断面ペリフェリ寸度を算出し、 さらに、これら算出した前記最外層ベルト上面の外径寸
    度、最大幅寸度及び断面ペリフェリ寸度と、この使用済
    みタイヤから得られる台タイヤを使用して加硫成型すべ
    き金型の前記寸度に対応するそれぞれの基準寸度とを比
    較することにより、この使用済みタイヤが金型による加
    硫成型に適しているかどうかを判定する更生タイヤ判定
    方法。
JP7122715A 1995-05-22 1995-05-22 更生タイヤ判定方法 Pending JPH08309881A (ja)

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