JPH08309562A - 超音波工具 - Google Patents

超音波工具

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Publication number
JPH08309562A
JPH08309562A JP11592295A JP11592295A JPH08309562A JP H08309562 A JPH08309562 A JP H08309562A JP 11592295 A JP11592295 A JP 11592295A JP 11592295 A JP11592295 A JP 11592295A JP H08309562 A JPH08309562 A JP H08309562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
joining member
ultrasonic
ultrasonic tool
locking
Prior art date
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Pending
Application number
JP11592295A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Ogino
明彦 荻野
Noriyasu Inomata
憲安 猪俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP11592295A priority Critical patent/JPH08309562A/ja
Publication of JPH08309562A publication Critical patent/JPH08309562A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3層以上の接合部材を超音波溶接する超音波
工具において、超音波工具に近い側の接合界面の接合エ
ネルギーを減少させることにより、接合界面間での沈み
込み量の差を減少させ、接合強度の均一化を図ること。 【構成】 超音波工具4は、下面中央部に係止突起4a
を有する。係止突起4aは、最上段の接合部材61の係
止穴61aを貫通し、さらに中段の接合部材62の係止
穴62aの途中まで侵入可能に形成されている。係止突
起4aと接合部材61、62との間のクリアランスは、
自動設備によって係止突起4aを係止穴61a、62a
に容易に挿入できるよう0.1mm程度に設定すること
が好ましい。また、係止突起4aのローレット面4bに
繋がる部位には、超音波溶接時に、中段の接合部材62
との密着性を高めるための弧面4c(曲率半径R<1m
m程度)が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波工具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】接合部材を重ね合わせ溶接する超音波溶
接法に用いられる超音波工具は、通常、その下面が単に
平坦なローレット面によって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記従来の超
音波工具を用いて図4に示すように接合部材61、6
2、63を3層以上、例えば3層、に重ね合わせ溶接す
る場合、作業台(アンビル)5に近い側の接合界面66
の沈み込み量が、超音波工具(ホーン)4に近い側の接
合界面65の沈み込み量よりも小さくなり、接合強度が
不均一になる傾向がある。
【0004】本発明者らは、上記のような現象の発生メ
カニズムについて考察したところ、超音波工具に近い接
合界面ほど接合エネルギーが大きいため、超音波工具に
近い側の接合界面の沈み込み量が適正値より大きく、超
音波工具から遠い接合界面ほど沈み込み量が適正値より
小さくなるとの結論を出すに至った。
【0005】さらに、本発明者らは、超音波工具に近い
側の接合界面から接合が始まり、遠い側の接合界面へと
接合が進行してゆくとの推論を得た。
【0006】本発明は、上記のような推察に基づいてな
されたものであり、超音波工具に近い側の接合界面の接
合エネルギーを減少させることにより、接合界面間での
沈み込み量を各接合界面の適正値に近づけ、接合強度の
均一化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1では、接合部材
を3層以上に重ね合わせ溶接するための超音波工具であ
って、最上段の接合部材の係止穴及び中段の接合部材の
係止穴の途中まで僅かなクリアランスをもって挿入され
る係止突起を下面に設けたことを特徴とする超音波工具
を採用する。
【0008】請求項2では、前記係止突起は、ローレッ
ト面に繋がる弧面を有することを特徴とする請求項1に
記載の超音波工具を採用する。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1に係る超音波工具におい
て、超音波溶接時、係止突起は、中段の接合部材の係止
穴が形成された内側面と断続的に接触し、中段の接合部
材を振動させる。このため、最上段の接合部材と中段の
接合部材との相対的振動が小さくなり、両接合部材の接
合界面における接合エネルギーが減少する。従って、上
記ホーン側の接合界面の沈み込み量が、適正な沈み込み
量に近づき、換言すると、接合界面間での適正沈み込み
量との差が減少し、接合強度の均一化を図ることが期待
できる。
【0010】なお、中段の接合部材が複数個からなる場
合にも、本発明は適用可能である。この場合、中段の接
合部材の上方に位置する最上段の接合部材と、複数個か
らなる中段の接合部材のうち最も上に位置する第1の接
合部材との接合界面の沈み込み量は、上記と同様、係止
突起によって減少させることが可能である。さらに、第
1の接合部材と、この第1の接合部材の直下に位置する
第2の接合部材との接合界面における接合エネルギー
を、係止突起を第2の接合部材の係止穴の途中まで侵入
させることによって減少させることができ、両接合部材
の接合界面の沈み込み量を、適正な沈み込み量に近づ
け、第1、第2の接合部材間の接合強度と、アンビル側
に一層近い側の接合部材間の接合強度との均等化を図る
ことが可能である。
【0011】また、従来の超音波工具によると、超音波
振動によって中段の接合部材が水平方向に位置ずれして
接合不良を生じる場合があるが、本発明の超音波工具に
よると、係止突起が中段の接合部材の係止穴に挿入され
ることから、係止突起により中段の接合部材が拘束され
るようになり、中段の接合部材の水平方向への位置ずれ
を防止して接合を良好に行うことができる。
【0012】請求項2に係る超音波工具において、弧面
は、最上段の接合部材の係止穴側の端部を塑性変形さ
せ、この変形部を中段の接合部材と係止突起との隙間に
入り込ませ、超音波工具と最上段の接合部材と中段の接
合部材との密着度を増大させる。従って、超音波工具と
最上段の接合部材と中段の接合部材の三者が確実に一体
化して振動し、中段の接合部材とその直下に位置する接
合部材との接合エネルギーが増大する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1は、一実施例に係る超音波工具を用い
た超音波溶接装置の概念図を示している。
【0015】図1において、保持部材1には、電源を含
んだコントローラ2によって制御され、超音波振動を発
生する超音波振動子3が保持されている。超音波振動子
3の先端には、下方への一定の圧力Pを受けながら超音
波振動子3によって横振動する超音波工具(ホーン)4
が一体化されている。そして、超音波工具4と作業台
(アンビル)5との間には、接合すべき複数の異種金属
材すなわち接合部材6が配されている。また、保持部材
1には、溶接の進行に伴い下降してゆく超音波振動子3
の上下方向位置の移動量、換言すると、接合部材6の接
合部における沈み込み量を計測し、コントローラ2に検
出信号を入力する変位量センサ(例えば、リニアゲー
ジ)7が配設されている。
【0016】超音波工具4は、図2に示すように、下面
中央部に係止突起4aを有している。係止突起4aは、
最上段の接合部材61の係止穴61aを貫通し、さらに
中段の接合部材62の係止穴62aの途中まで侵入可能
に形成されている。係止突起4aと接合部材61、62
との間のクリアランスは、自動設備によって係止突起4
aを係止穴61a、62aに容易に挿入できるよう0.
1mm程度に設定することが好ましい。また、係止突起
4aのローレット面4bに繋がる部位には、超音波溶接
時に、係止突起4aと最上段、中段の接合部材61、6
2との密着性を高めるための弧面4c(曲率半径R<1
mm程度)が形成されている。
【0017】次に、上記のように構成された超音波溶接
装置を用いた超音波溶接方法であって、ローレット面4
bと最上段の接合部材61の上面との界面64(第1界
面)での沈み込み量と、最上段の接合部材61と中段の
接合部材62との界面65(第2界面)での沈み込み量
と、中段の接合部材62と最下段の接合部材63との界
面66(第3界面)での沈み込み量との合計である総ひ
ずみ込み量が所定値になるよう超音波溶接を行う超音波
溶接方法を採用した場合の動作を図3を併せて参照しつ
つ説明する。
【0018】まず、作業台5の上に、最下段の接合材料
63、係止穴62aを有する中段の接合材料62、及
び、係止穴61aを有する最上段の接合材料61を係止
穴61a、62a同士を位置合わせして載置する。その
後、超音波工具4の係止突起4aを係止穴61a、62
aに挿入し、ローレット面4bを最上段の接合部材61
に当接させる。そして、超音波工具4に下方への一定の
圧力Pを加えながら超音波振動子3に電源を供給開始
し、電源の出力を増大させてゆく。電源の供給を受ける
と超音波振動子3は横振動を開始し、同時にその先端の
超音波工具4も横振動を開始する。
【0019】この超音波工具4の横振動開始により、第
1界面64では、ローレット面4bが最上段の接合部材
61へ喰い込むことによる沈み込みが始まり、また、第
2界面65でも、接合エネルギーによる沈み込みが始ま
る。しかし、超音波工具4の係止突起4aが最上段、中
段の接合部材61、62の各係止穴61a、62aに僅
かなクリアランスをもって挿入されており、また、弧面
4cにより最上段の接合部材61の係止穴61a側の端
部が塑性変形して中段の接合部材62と係止突起4aと
の隙間に入り込み密着性が高まるため、超音波工具4と
最上段、中段の接合部材61、62とがほぼ一体的に横
振動し、第1、第2界面64、65での接合エネルギー
が小さいものとなる。このため、図3(A) に示すよう
に、第1界面64での沈み込み量と第2界面65での沈
み込み量とを加算した沈み込み量(ホーン側沈み込み
量、図3(A) 図示実線波形a1 )は、従来からの超音波
工具すなわち係止突起4aの無い超音波工具4を用いて
係止穴61a、62aの無い接合部材61、62、63
を超音波溶接する場合のホーン側沈み込み量(図3(A)
図示破線波形a2 )と比べ緩やかに増大する。
【0020】一方、第3界面66では、中段の接合部材
62が係止突起4aと一体的に横振動することから、図
3(B) に示すように、第3界面66での沈み込み(アン
ビル側沈み込み、図3(B) 図示実線波形b1 )は、従来
からの超音波工具による超音波溶接の場合のアンビル側
沈み込み(図3(B) 図示破線波形b2 )と比べ早期に発
生し、急速に増大してゆく。
【0021】このため、総沈み込み量が所定値L0 (図
3(C) )に達し、超音波工具4の横振動を停止させた時
点において、ホーン側沈み込み量が減少し、一方アンビ
ル側沈み込み量が増大する。従って、本実施例による
と、ホーン側沈み込み量をアンビル側沈み込み量に近づ
けることができ、接合強度の均一化を図ることができ
る。なお、図3(C) において、実線波形c1 は本実施例
による総沈み込み波形、破線波形c2 は従来の総沈み込
み波形を表している。
【0022】また、本実施例の超音波工具4によると、
係止突起4aが中段の接合部材62の係止穴62aに挿
入されることから、係止突起4aにより中段の接合部材
62が拘束されるようになり、中段の接合部材62の水
平方向への位置ずれを防止して接合を良好に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る超音波工具を用いた超音波溶接
装置の概念図
【図2】超音波工具の要部拡大図
【図3】超音波工具の動作説明図
【図4】従来の問題点の説明図
【符号の説明】
4 超音波工具(ホーン) 4a 係止突起 4b ローレット面 4c 弧面 5 作業台(アンビル) 61 最上段の接合部材 61a 係止穴 62 中段の接合部材 62a 係止穴 63 最下段の接合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合部材を3層以上に重ね合わせ溶接す
    るための超音波工具であって、 最上段の接合部材の係止穴及び中段の接合部材の係止穴
    の途中まで僅かなクリアランスをもって挿入される係止
    突起を下面に設けたことを特徴とする超音波工具。
  2. 【請求項2】 前記係止突起は、ローレット面に繋がる
    弧面を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波
    工具。
JP11592295A 1995-05-15 1995-05-15 超音波工具 Pending JPH08309562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11592295A JPH08309562A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 超音波工具

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JP11592295A JPH08309562A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 超音波工具

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JPH08309562A true JPH08309562A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14674530

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JP11592295A Pending JPH08309562A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 超音波工具

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JP (1) JPH08309562A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100330668B1 (ko) * 1999-08-26 2002-03-29 이천웅 초음파 용접기의 비틀림진동 발생장치
US6695003B2 (en) 2000-10-31 2004-02-24 International Business Machines Corporation Gas isolation box
JP2007144449A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Tokyo Electron Ltd 接合装置及び接合方法

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