JPH08309560A - 電極ホルダー - Google Patents
電極ホルダーInfo
- Publication number
- JPH08309560A JPH08309560A JP12119095A JP12119095A JPH08309560A JP H08309560 A JPH08309560 A JP H08309560A JP 12119095 A JP12119095 A JP 12119095A JP 12119095 A JP12119095 A JP 12119095A JP H08309560 A JPH08309560 A JP H08309560A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- shaft
- block
- welding
- sintered alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 グリースを用いることなく電極シャフトとの
導電性を確保する。 【構成】 給電ブロック12は、銀とタングステンとの
金属粉末が混合され、加圧成形されて熱処理された焼結
合金からなり、給電ブロック11に圧入されている。給
電ブロック11は溶接電源からの溶接電流を給電ブロッ
ク12に与える。そして、給電ブロック12は、電極シ
ャフト2との電気的接続が得られるように円筒状の内側
表面でシャフト2と接している。焼結合金は、消耗量が
少なくて劣化しにくく、電導度が高いという特徴を有す
るので、これにより給電ブロック11と電極シャフト2
との間で安定した電気的接続が得られる。
導電性を確保する。 【構成】 給電ブロック12は、銀とタングステンとの
金属粉末が混合され、加圧成形されて熱処理された焼結
合金からなり、給電ブロック11に圧入されている。給
電ブロック11は溶接電源からの溶接電流を給電ブロッ
ク12に与える。そして、給電ブロック12は、電極シ
ャフト2との電気的接続が得られるように円筒状の内側
表面でシャフト2と接している。焼結合金は、消耗量が
少なくて劣化しにくく、電導度が高いという特徴を有す
るので、これにより給電ブロック11と電極シャフト2
との間で安定した電気的接続が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーム溶接機の溶接ヘ
ッド部に関し、特にローラ電極を回転させる電極シャフ
トに溶接電流を供給するための電極ホルダーに関するも
のである。
ッド部に関し、特にローラ電極を回転させる電極シャフ
トに溶接電流を供給するための電極ホルダーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、溶接ヘッドを構成する円板状
のローラ電極によって被溶接材料に圧力を加えながら大
電流を瞬間的に流すことにより、被溶接材料を接合する
シーム溶接機が広く用いられている。図2はシーム溶接
機における溶接ヘッド部を示す外観図であり、1a、1
bは図示しない溶接電源から供給される溶接電流を後述
する電極シャフトに通電するための電極ホルダー、2
a、2bは図示しない駆動機構によりローラ電極を回転
させる電極シャフト、3a、3bはローラ電極、4は重
ね合わされた2つの金属等からなる被溶接材料である。
のローラ電極によって被溶接材料に圧力を加えながら大
電流を瞬間的に流すことにより、被溶接材料を接合する
シーム溶接機が広く用いられている。図2はシーム溶接
機における溶接ヘッド部を示す外観図であり、1a、1
bは図示しない溶接電源から供給される溶接電流を後述
する電極シャフトに通電するための電極ホルダー、2
a、2bは図示しない駆動機構によりローラ電極を回転
させる電極シャフト、3a、3bはローラ電極、4は重
ね合わされた2つの金属等からなる被溶接材料である。
【0003】このようなシーム溶接機は、電極ホルダー
1a、電極シャフト2a、ローラ電極3a、被溶接材料
4、ローラ電極3b、電極シャフト2b、電極ホルダー
1bという経路で溶接電流を流すことにより、材料4を
接合する。ところで、電極ホルダー1a、1bは、回転
する電極シャフト2a、2bのそれぞれに対して電気的
接続を実現する役割を担うが、その導電性を向上させる
ために、ホルダー1aとシャフト2aの間、及びホルダ
ー1bとシャフト2bの間にはグリースが塗られてい
た。
1a、電極シャフト2a、ローラ電極3a、被溶接材料
4、ローラ電極3b、電極シャフト2b、電極ホルダー
1bという経路で溶接電流を流すことにより、材料4を
接合する。ところで、電極ホルダー1a、1bは、回転
する電極シャフト2a、2bのそれぞれに対して電気的
接続を実現する役割を担うが、その導電性を向上させる
ために、ホルダー1aとシャフト2aの間、及びホルダ
ー1bとシャフト2bの間にはグリースが塗られてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のシ
ーム溶接機では、電極ホルダーと電極シャフトの間にグ
リースを塗布していたが、グリースの劣化に伴って導電
性が不安定になり、安定した溶接電流が得られなくなっ
てしまうという問題点があった。また、グリースが劣化
する度にグリースを塗り直さなければならないという問
題点があった。本発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、グリースを用いることなく電極シャフト
との導電性を確保することができる電極ホルダーを提供
することを目的とする。
ーム溶接機では、電極ホルダーと電極シャフトの間にグ
リースを塗布していたが、グリースの劣化に伴って導電
性が不安定になり、安定した溶接電流が得られなくなっ
てしまうという問題点があった。また、グリースが劣化
する度にグリースを塗り直さなければならないという問
題点があった。本発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、グリースを用いることなく電極シャフト
との導電性を確保することができる電極ホルダーを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電極ホルダー
は、溶接電流を供給する溶接電源との電気的接続を得る
ための第1の給電ブロックと、回転する電極シャフトの
周囲を囲む内側表面を備えた焼結合金からなり、第1の
給電ブロックとの電気的接続が得られるように上記給電
ブロックに固定され、電極シャフトとの電気的接続が得
られるように内側表面でシャフトと接する第2の給電ブ
ロックとを有するものである。また、第2の給電ブロッ
クは、銀とタングステンを混合した焼結合金からなるも
のである。
は、溶接電流を供給する溶接電源との電気的接続を得る
ための第1の給電ブロックと、回転する電極シャフトの
周囲を囲む内側表面を備えた焼結合金からなり、第1の
給電ブロックとの電気的接続が得られるように上記給電
ブロックに固定され、電極シャフトとの電気的接続が得
られるように内側表面でシャフトと接する第2の給電ブ
ロックとを有するものである。また、第2の給電ブロッ
クは、銀とタングステンを混合した焼結合金からなるも
のである。
【0006】
【作用】本発明によれば、第1の給電ブロックを介して
溶接電流が第2の給電ブロックに与えられ、この第2の
給電ブロックにより回転する電極シャフトに溶接電流が
伝えられる。また、第2の給電ブロックは銀とタングス
テンを混合した焼結合金からなる。
溶接電流が第2の給電ブロックに与えられ、この第2の
給電ブロックにより回転する電極シャフトに溶接電流が
伝えられる。また、第2の給電ブロックは銀とタングス
テンを混合した焼結合金からなる。
【0007】
【実施例】図1(a)は本発明の1実施例を示す電極ホ
ルダーを図2の右側に相当する方向から見た側面図、図
1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。1は電
極ホルダー、2は電極シャフト、11は電極ホルダー1
を構成するクロム銅合金(Cr−Cu)等からなる第1
の給電ブロックであり、図示しない溶接電源との電気的
接続を実現する。12は同じく電極ホルダー1を構成す
る焼結合金からなる第2の給電ブロックであり、給電ブ
ロック11との電気的接続が得られるように給電ブロッ
ク11に固定され、電極シャフト2との電気的接続が得
られるようにシャフト2の周囲を囲む内側表面でシャフ
ト2と接している。
ルダーを図2の右側に相当する方向から見た側面図、図
1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。1は電
極ホルダー、2は電極シャフト、11は電極ホルダー1
を構成するクロム銅合金(Cr−Cu)等からなる第1
の給電ブロックであり、図示しない溶接電源との電気的
接続を実現する。12は同じく電極ホルダー1を構成す
る焼結合金からなる第2の給電ブロックであり、給電ブ
ロック11との電気的接続が得られるように給電ブロッ
ク11に固定され、電極シャフト2との電気的接続が得
られるようにシャフト2の周囲を囲む内側表面でシャフ
ト2と接している。
【0008】この第2の給電ブロック12は、例えば銀
35%、タングステン65%の割合でこれら金属粉末が
混合され、加圧成形された後に熱処理された焼結合金か
らなるものであり、電極シャフト2の周囲を囲むような
円筒状の内側表面を備えた形状に焼結合金を加工したも
のである。
35%、タングステン65%の割合でこれら金属粉末が
混合され、加圧成形された後に熱処理された焼結合金か
らなるものであり、電極シャフト2の周囲を囲むような
円筒状の内側表面を備えた形状に焼結合金を加工したも
のである。
【0009】この焼結合金は、硬度が高く、大電流域で
優れた耐アーク性(アークが発生しにくい)、耐溶着性
があるために、消耗量が少なくて劣化しにくく、また電
導度が高いために、損失が小さく安定した電流が得られ
るという特徴を有し、加えてクロム銅合金(Cr−C
u)との間で潤滑性が得られるという特徴を有する。
優れた耐アーク性(アークが発生しにくい)、耐溶着性
があるために、消耗量が少なくて劣化しにくく、また電
導度が高いために、損失が小さく安定した電流が得られ
るという特徴を有し、加えてクロム銅合金(Cr−C
u)との間で潤滑性が得られるという特徴を有する。
【0010】このような第2の給電ブロック12を第1
の給電ブロック11に圧入することで給電ブロック11
に固定し、給電ブロック12にクロム銅合金からなる電
極シャフト2を通すことで、給電ブロック11と電極シ
ャフト2との間で電気的接続が得られる。また、電極シ
ャフト2の回転が遅く、摩擦熱は問題にならないので、
給電ブロック12の軸受としての働きは上述した潤滑性
のみで問題がない。
の給電ブロック11に圧入することで給電ブロック11
に固定し、給電ブロック12にクロム銅合金からなる電
極シャフト2を通すことで、給電ブロック11と電極シ
ャフト2との間で電気的接続が得られる。また、電極シ
ャフト2の回転が遅く、摩擦熱は問題にならないので、
給電ブロック12の軸受としての働きは上述した潤滑性
のみで問題がない。
【0011】したがって、上述した焼結合金からなる給
電ブロック12を設けた電極ホルダー1を用いることに
より、従来のようなグリースが不要となり、常に安定し
た溶接電流を流すことができるため、品質の安定した溶
接を実現することができる。なお、本実施例では、電極
ホルダー1と電極シャフト2を1組しか示していない
が、図2と同様の構成を得るために、これらが2組設け
られることは言うまでもない。
電ブロック12を設けた電極ホルダー1を用いることに
より、従来のようなグリースが不要となり、常に安定し
た溶接電流を流すことができるため、品質の安定した溶
接を実現することができる。なお、本実施例では、電極
ホルダー1と電極シャフト2を1組しか示していない
が、図2と同様の構成を得るために、これらが2組設け
られることは言うまでもない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、電極シャフトと接する
内側表面を備えた焼結合金からなる第2の給電ブロック
を設けることにより、電極シャフトへの通電を実現する
ことができるので、従来のようなグリースを塗る必要が
なくなり、常に安定した溶接電流を流すことができ、品
質の安定した溶接を実現することができる。また、グリ
ースが劣化する度に塗り直す必要もなくなるので、メン
テナンスが容易となる。
内側表面を備えた焼結合金からなる第2の給電ブロック
を設けることにより、電極シャフトへの通電を実現する
ことができるので、従来のようなグリースを塗る必要が
なくなり、常に安定した溶接電流を流すことができ、品
質の安定した溶接を実現することができる。また、グリ
ースが劣化する度に塗り直す必要もなくなるので、メン
テナンスが容易となる。
【0013】また、焼結合金を銀とタングステンが混合
された合金とすることにより、高い電導度が得られ、か
つ劣化のしにくい第2の給電ブロックを容易に実現する
ことができる。
された合金とすることにより、高い電導度が得られ、か
つ劣化のしにくい第2の給電ブロックを容易に実現する
ことができる。
【図1】 本発明の1実施例を示す電極ホルダーの側面
図および断面図である。
図および断面図である。
【図2】 シーム溶接機における溶接ヘッド部を示す外
観図である。
観図である。
1…電極ホルダー、2…電極シャフト、11…第1の給
電ブロック、12…第2の給電ブロック。
電ブロック、12…第2の給電ブロック。
Claims (2)
- 【請求項1】 シーム溶接機のローラ電極を回転させな
がら前記電極へ通電する円柱状の電極シャフトに、溶接
電流を流すための電極ホルダーにおいて、 溶接電流を供給する溶接電源との電気的接続を得るため
の第1の給電ブロックと、 回転する電極シャフトの周囲を囲む内側表面を備えた焼
結合金からなり、第1の給電ブロックとの電気的接続が
得られるように前記給電ブロックに固定され、電極シャ
フトとの電気的接続が得られるように前記内側表面でシ
ャフトと接する第2の給電ブロックとを有することを特
徴とする電極ホルダー。 - 【請求項2】 請求項1記載の電極ホルダーにおいて、 前記第2の給電ブロックは、銀とタングステンを混合し
た焼結合金からなるものであることを特徴とする電極ホ
ルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12119095A JPH08309560A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 電極ホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12119095A JPH08309560A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 電極ホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08309560A true JPH08309560A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14805092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12119095A Pending JPH08309560A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 電極ホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08309560A (ja) |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP12119095A patent/JPH08309560A/ja active Pending
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